ゲスト
(ka0000)
アマリリス~可変スタイル
マスター:深夜真世

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2017/02/23 22:00
- リプレイ完成予定
- 2017/03/09 22:00
オープニング
蒸気工業都市「フマーレ」郊外にある旧グリス・オム邸の庭にて。
「だから、ハンターたちだけじゃなく俺っちらも複座じゃトロくさくてやってられねェんだよ」
テーブルの中心に置かれた大皿からごっそりとパスタを自分の皿に取り込みつつ、荒くれ者風の男が言った。
「キアンの面倒見が悪いだけだろ。ハンターコンビでも声を掛け合ってやってるのに」
一緒のテーブルにモータルもいた。少しは遠慮しろ、とばかりに対抗してパスタを取り込みつつ口を尖らせる。先の男はキアンという。セル鉱山街を狙った三盗賊の残党で、今はセル鉱山で働いている。覚醒者でもあり、開発中の可変魔導アーマー「ビルドムーバー」に乗り林道整備作業もしている。
「それがトロくせェんだよ。聞きゃあ改良のために技術者を集めたっていうじゃねぇか。きょう三台とも持ってきたのは問題解消のためだと思ってたんだがな!」
もぐもぐやりつつまくし立てるキアン。まだ誰も食事に口は付けていない。モータルは彼の協調性のなさにため息をつくが、同席しているアマリリス商会代表のアムは「いいわ。いただきましょう」と問題視しない。
「技術者はたくさん集まったがな。単座化も問題ない。が、それだけじゃ動けんのじゃ」
お前はもうええじゃろ、と同じくテーブルを共にする工房集団「十三夜(ギボス・ムーン)」代表のガリアが大皿をアムの方に寄せる。
「ああん? 『船頭多くして船、山に登る』かぁ?」
「おお。山に登れる船くらい造れるの。じゃが、問題は山に登りたいのか、海を行きたいのか。つまり……」
キアンの軽口を軽く返し話を戻す。
「チキンです、そうぞ。……つまり?」
「おお、ありがとう。……つまりは、あれをどう使いたいかじゃ」
給仕するバモスから皿を受け取り口調を改めるガリア。
「え? 単独移動と現地作業じゃ……」
思わずモータルは目を丸めた。
「違う、それは当然の基本的な使い方じゃ。わしが言いたいのは、近接格闘戦をしたいのか、長距離射撃をしたいのか。機体の特徴を生かすなら増援や急襲に向くと思うが、運用によって初期デザインが変わってくる」
つまり、格闘重視なら装甲を厚めにする選択が出るが、重量が増し機動性が落ちる。逆に、長距離射撃メインなら魔導アーマーには使わないセンサー系が必要となるが、そうなっても基本設計が違うのでCAMには敵わない中途半端な機体になるとのこと。
「……もともと戦闘には向かなかったんじゃないかなぁ?」
モータルのつぶやき。失敗作扱いされていた理由でもある。
ここでキアンが身を乗り出してきた。
「いーや、こいつは小部隊の宝だね。工事作業なんか普通の魔導アーマーでもできるが、盗賊の戦闘にゃあこいつがもってこいだ」
「盗賊に愛用されてもね……」
キアンには惚れ込まれているが、モータルのつぶやきが全てを物語る。
「まあ、武器は両前腕にラックをつけるから運搬して変形後に使うのは問題ない。ハンターが使うなら必要な機能をスキルで補うことも可能じゃ。それでも、重量級やら機動力重視、乗り手の改造に任せる万能無個性型とか方針がないとの」
ハンターならスキルとの兼ね合いで、機体に優先するものもはっきりするじゃろう、ということらしい。
「けっ。俺っちらただの覚醒者じゃハンターのスキルなんざ縁がねぇぜ」
キアン、腐った。
「やっぱりまたハンターに頼ったほうが良さそうね」
アム、そう結論付ける。
「まて。それでも変形に40秒近くかかるのがトロすぎなのくらいは言わせてもらうぜ」
横から熱弁するキアン。アムはくすくす笑っている。
なんだかんだで、この件については熱心で誠実だとの判断が間違いではなかったことが嬉しいのだ。
「では、この案件を引き受けていいですかね」
バモス、書類をアムに見せた。
内容は、村から遠くの平原に姿を見せるリトルラプターという歪虚の退治という、急がない仕事だった。セル鉱山はキアンのように気性の荒すぎる者が増えたため、私設戦闘部隊を作って不穏分子を隔離していた。こういう案件も周囲から探していたのだ。
「ん。ちょうどイイわね」
アムも了承した。
というわけで、ビルドムーバーで実戦をこなしコンセプトデザインを固めてくれる人、求ム。
「だから、ハンターたちだけじゃなく俺っちらも複座じゃトロくさくてやってられねェんだよ」
テーブルの中心に置かれた大皿からごっそりとパスタを自分の皿に取り込みつつ、荒くれ者風の男が言った。
「キアンの面倒見が悪いだけだろ。ハンターコンビでも声を掛け合ってやってるのに」
一緒のテーブルにモータルもいた。少しは遠慮しろ、とばかりに対抗してパスタを取り込みつつ口を尖らせる。先の男はキアンという。セル鉱山街を狙った三盗賊の残党で、今はセル鉱山で働いている。覚醒者でもあり、開発中の可変魔導アーマー「ビルドムーバー」に乗り林道整備作業もしている。
「それがトロくせェんだよ。聞きゃあ改良のために技術者を集めたっていうじゃねぇか。きょう三台とも持ってきたのは問題解消のためだと思ってたんだがな!」
もぐもぐやりつつまくし立てるキアン。まだ誰も食事に口は付けていない。モータルは彼の協調性のなさにため息をつくが、同席しているアマリリス商会代表のアムは「いいわ。いただきましょう」と問題視しない。
「技術者はたくさん集まったがな。単座化も問題ない。が、それだけじゃ動けんのじゃ」
お前はもうええじゃろ、と同じくテーブルを共にする工房集団「十三夜(ギボス・ムーン)」代表のガリアが大皿をアムの方に寄せる。
「ああん? 『船頭多くして船、山に登る』かぁ?」
「おお。山に登れる船くらい造れるの。じゃが、問題は山に登りたいのか、海を行きたいのか。つまり……」
キアンの軽口を軽く返し話を戻す。
「チキンです、そうぞ。……つまり?」
「おお、ありがとう。……つまりは、あれをどう使いたいかじゃ」
給仕するバモスから皿を受け取り口調を改めるガリア。
「え? 単独移動と現地作業じゃ……」
思わずモータルは目を丸めた。
「違う、それは当然の基本的な使い方じゃ。わしが言いたいのは、近接格闘戦をしたいのか、長距離射撃をしたいのか。機体の特徴を生かすなら増援や急襲に向くと思うが、運用によって初期デザインが変わってくる」
つまり、格闘重視なら装甲を厚めにする選択が出るが、重量が増し機動性が落ちる。逆に、長距離射撃メインなら魔導アーマーには使わないセンサー系が必要となるが、そうなっても基本設計が違うのでCAMには敵わない中途半端な機体になるとのこと。
「……もともと戦闘には向かなかったんじゃないかなぁ?」
モータルのつぶやき。失敗作扱いされていた理由でもある。
ここでキアンが身を乗り出してきた。
「いーや、こいつは小部隊の宝だね。工事作業なんか普通の魔導アーマーでもできるが、盗賊の戦闘にゃあこいつがもってこいだ」
「盗賊に愛用されてもね……」
キアンには惚れ込まれているが、モータルのつぶやきが全てを物語る。
「まあ、武器は両前腕にラックをつけるから運搬して変形後に使うのは問題ない。ハンターが使うなら必要な機能をスキルで補うことも可能じゃ。それでも、重量級やら機動力重視、乗り手の改造に任せる万能無個性型とか方針がないとの」
ハンターならスキルとの兼ね合いで、機体に優先するものもはっきりするじゃろう、ということらしい。
「けっ。俺っちらただの覚醒者じゃハンターのスキルなんざ縁がねぇぜ」
キアン、腐った。
「やっぱりまたハンターに頼ったほうが良さそうね」
アム、そう結論付ける。
「まて。それでも変形に40秒近くかかるのがトロすぎなのくらいは言わせてもらうぜ」
横から熱弁するキアン。アムはくすくす笑っている。
なんだかんだで、この件については熱心で誠実だとの判断が間違いではなかったことが嬉しいのだ。
「では、この案件を引き受けていいですかね」
バモス、書類をアムに見せた。
内容は、村から遠くの平原に姿を見せるリトルラプターという歪虚の退治という、急がない仕事だった。セル鉱山はキアンのように気性の荒すぎる者が増えたため、私設戦闘部隊を作って不穏分子を隔離していた。こういう案件も周囲から探していたのだ。
「ん。ちょうどイイわね」
アムも了承した。
というわけで、ビルドムーバーで実戦をこなしコンセプトデザインを固めてくれる人、求ム。
解説
複座式の可変魔導アーマー「ビルドムーバー」三台に搭乗し、人里離れた草原に出没する大型二足歩行爬虫類型歪虚「リトルラプター」を倒してください。ついでに、ビルドムーバー開発のため、機体設計コンセプト、必要と思われるスキルのアイデア出し、フラッグシップモデルのカラーリングなどを考案してください。
敵は
「リトルラプター」×3
形状はサイズ「1」で、恐竜「デイノニクス」に近いものです。
後肢で2足立ちし軽快に移動。連携し、大きな湾曲した爪でヒットアンドウェイを繰り返してきます。
特に前方一直線に3スクエア移動する「突撃」は、線上すべての敵を一気に攻撃してくるので要注意。
それなりに強いですが、経験のある6人のハンターが生身で戦えば十分勝利を計算できる敵です。ただし、逃げ足が速いため近くの森に逃げ込まれ討伐失敗した経歴があるようです。
こちらは
一号機(ビルドムーバー1)=「ドラマー」
二号機(ビルドムーバー2)=「トール」
三号機(ビルドムーバー3)=「キーウィ」
に乗って戦う必要があります。
各機に名前がついていますが基本性能は同じ(魔導アーマー/魔導トラックと同等)。それぞれ、「ドラミングコング」、「農耕神の横顔」、「キーウィ(鳥)」の識別マークがついています。
複座式で、前部座席でトラック時の運転とアーマー時の両脚操作を、後部座席でアーマー時の両足以外の操作をします。変形(ビルドオン・ビルドオフ)は、前部座席の操作です。
兵装はないので、参加者持参となります。走行時には前腕の収まる荷台両脇にラックで固定。変形後に反対の腕から掴んで使用。ビルドオフ時には先にラックに固定して変形します。
変形には2ラウンドが必要です。
機体が破壊された場合でも、生身で倒すことが最低限の仕事となります。
機体の損傷、ロストは依頼の失敗にはつながりません。
依頼は移動索敵場面からスタートです。
敵は
「リトルラプター」×3
形状はサイズ「1」で、恐竜「デイノニクス」に近いものです。
後肢で2足立ちし軽快に移動。連携し、大きな湾曲した爪でヒットアンドウェイを繰り返してきます。
特に前方一直線に3スクエア移動する「突撃」は、線上すべての敵を一気に攻撃してくるので要注意。
それなりに強いですが、経験のある6人のハンターが生身で戦えば十分勝利を計算できる敵です。ただし、逃げ足が速いため近くの森に逃げ込まれ討伐失敗した経歴があるようです。
こちらは
一号機(ビルドムーバー1)=「ドラマー」
二号機(ビルドムーバー2)=「トール」
三号機(ビルドムーバー3)=「キーウィ」
に乗って戦う必要があります。
各機に名前がついていますが基本性能は同じ(魔導アーマー/魔導トラックと同等)。それぞれ、「ドラミングコング」、「農耕神の横顔」、「キーウィ(鳥)」の識別マークがついています。
複座式で、前部座席でトラック時の運転とアーマー時の両脚操作を、後部座席でアーマー時の両足以外の操作をします。変形(ビルドオン・ビルドオフ)は、前部座席の操作です。
兵装はないので、参加者持参となります。走行時には前腕の収まる荷台両脇にラックで固定。変形後に反対の腕から掴んで使用。ビルドオフ時には先にラックに固定して変形します。
変形には2ラウンドが必要です。
機体が破壊された場合でも、生身で倒すことが最低限の仕事となります。
機体の損傷、ロストは依頼の失敗にはつながりません。
依頼は移動索敵場面からスタートです。
マスターより
ふらっと、深夜です。
可変魔導アーマー開発依頼の3回目は、改造前のいままでの機体で実戦です。
ハンターは技術者ではないので実際に実作業はできませんが、戦闘を想定したデザインコンセプトという面で期待されているというか、おんぶにだっこ状態です。
・重量級、軽量級(現在は軽量級)といったタイプや運用コンセプト
・実装スキル案
・カラーリング(バリエーションとして3種類あってOK)
なども考えてあげてください。
では、よろしくお願いします。
可変魔導アーマー開発依頼の3回目は、改造前のいままでの機体で実戦です。
ハンターは技術者ではないので実際に実作業はできませんが、戦闘を想定したデザインコンセプトという面で期待されているというか、おんぶにだっこ状態です。
・重量級、軽量級(現在は軽量級)といったタイプや運用コンセプト
・実装スキル案
・カラーリング(バリエーションとして3種類あってOK)
なども考えてあげてください。
では、よろしくお願いします。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2017/03/09 00:41
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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作戦・開発相談スレ レオーネ・インヴェトーレ(ka1441) 人間(クリムゾンウェスト)|15才|男性|機導師(アルケミスト) |
最終発言 2017/02/22 23:30:58 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2017/02/18 22:44:26 |