ゲスト
(ka0000)
戦慄! ポージングハザード
マスター:DoLLer

- シナリオ形態
- イベント
- 難易度
- 普通
- 参加費
500
- 参加人数
- 現在19人 / 1~25人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2017/02/26 09:00
- リプレイ完成予定
- 2017/03/07 09:00
オープニング
皆はリバティベルというものを覚えているだろうか。
そうリゼリオの観光スポットとして数えられる有名な鐘の下でカップルが溢れかえるのを嫉妬の力でご破算にさせようとした連中のことである。
皆は多分忘れているだろう、彼らの存在を。
しかし彼らは生きているのである。新年を迎えて猫も杓子もお祝いモードに入ってちょっとハッピーな気分に浮かれて鳴りを潜めていただけで、バレンタインといかうまたカップルが熱く燃え上がる時期がやってくると、当然彼らも動き出すのである。
「毒パルムのだし汁、ピンクスライムの体組織、王国に出たワームの白濁液……触手の乾燥物」
黒いローブを着込んだ男は次々と奇妙奇怪なアイテムを次々と魔女の釜を思わせるものの中に放り込んでいく。
そしてやおら始まる詠唱。
「ヨノナカミンナえろろえダース ヨノナカミンナびょーどーニエロエーロ カップルナンテツブレチマエー ミンナイショニヤラナイカ」
単なる煩悩の呟きな気がするが強い思いに直結した言葉というものはとにかく呪文になるらしい。
男はそんな言葉を延々と続けながら、釜の中身をぐりぐりとかき混ぜた。
「それどんな薬になるんだ?」
「巷には『案件』と呼ばれるハンターでも混乱の渦に巻き込まれて抜け出せなくなる危険な依頼分野があるらしい。それも男女問わずに、だ。命の危険はないがみんな色欲の煩悩に囚われて大惨事になるんだそうだ。それらの元凶をかき集めたらもちろん……大惨事になるだろう?」
横で材料を準備していた男の問いかけに、ローブを着た男はランランと目を光らせて釜の中の変化を見張りながら答えた。
「いや、それは前に聞いたが、そもそも飲み薬なのか? どうやって飲ませるんだよ」
「だからバレンタインデーを狙ったんじゃないか。チョコに混ぜて売れば味は分からなくだろ。そして食べた男共は公共の場であることも忘れて野獣パイセンと化す! 最近は友チョコ文化も花開いたから女も野獣になる。世の中みんな野獣になるって寸法さ。カップルは崩壊。バレンタインデーは自粛モードになり、お菓子業界は方針転換してみんなが幸せになるイベントを新たに作り、そしてカップルは陰に消える! 自由恋愛は差別され、カップルの踏み絵が行われ、徹底的な取り締まりが行われるのだ!」
狂気だ。そうとしか言いようがない。
材料を準備する男は生唾をごくりと飲み込み、壺の中を覗き込んだ。
このショッキングピンクと腐った牛乳みたいな色のマーブル模様が、チョコに隠れるのか甚だ疑問だが、確かにカレーとチョコは何を混ぜても大概誤魔化せるような気がする。
「ふはは、ふはははは。みんなワイルドにいこうぜーっっ」
ローブの男が笑った瞬間、釜の中身が大きく光りだした。
「おい、なんだよ、これ!!」
「しまった、錬金しっぱ……」
ローブの男が失敗を自覚した次の瞬間には、部屋中が閃光に包まれ、全てを真っ白に染め上げた。
そして、大爆発が起こった。
ショッキングピンクの煙が充満していたのはその部屋だけでない。怪しい錬金術を行っていた建物に面した狭い路地にも立ち込め、更には近くの広場の人々の視界まで奪っていた。
「なんだ……これは」
広がる煙にたじろく通行人の前に、その煙の中から人影が飛び出した!
「むっはぁぁぁぁ」
出て来たのは変態だった。
顔にブリーフをはめて、黒いローブの裾を両手でまくりあげて生足を披露した男を変態以外の何と呼ぼうか。いや、変態以外にない。
「あぉーーっ」
怯む通行人に向かって変態は飛びかかると、押し倒……す前でとまり、自らの後頭部に手をやり腹筋と脚のダイナリズムをみせつけるマッスルポーズ、いわゆるアブドミナル&サイを披露した。
それと同時に吹き出る汗。甘いバラのような匂いが漂ってくる。
霧のような汗は通行人を包んだと思うや否や、今度は通行人の理性が爆発した。
「かーっぷるは、タイホだー!!! フォーーーゥ」
さっきまで変態にドン引きしていたはずの通行人がそう叫ぶや否や、どこからともなく蝶を模したマスカレードを被り、コートもシャツもズボンも脱ぎ捨てパンツ一丁となり服を鞭のように振り回すその姿は、さらに周囲を恐怖に訪れた。
「伝染(うつ)った!?」
「この変態、伝染するぞ!!」
「逃げろ!!!」
人々は狂乱して逃げ惑ったが、理性などハナからぶっ飛んだ変態達はダブルバイセプス。サイドチェスト、モストマスキュラーと数々のポージングを決めてはバラ色の汗、いや、変態の胞子をばらまいていく。
「ぎゃああああ」
「あああ、あ、あひょーー」
「はぁー、マッスルマッスル!」
リゼリオの一角はちょっとした阿鼻叫喚に包まれたのであった。
そしてハンターが急いで召集されたのだが……ポージングの災厄、そうポージングハザードは容赦なくハンターにも襲い掛かるのであった。
そうリゼリオの観光スポットとして数えられる有名な鐘の下でカップルが溢れかえるのを嫉妬の力でご破算にさせようとした連中のことである。
皆は多分忘れているだろう、彼らの存在を。
しかし彼らは生きているのである。新年を迎えて猫も杓子もお祝いモードに入ってちょっとハッピーな気分に浮かれて鳴りを潜めていただけで、バレンタインといかうまたカップルが熱く燃え上がる時期がやってくると、当然彼らも動き出すのである。
「毒パルムのだし汁、ピンクスライムの体組織、王国に出たワームの白濁液……触手の乾燥物」
黒いローブを着込んだ男は次々と奇妙奇怪なアイテムを次々と魔女の釜を思わせるものの中に放り込んでいく。
そしてやおら始まる詠唱。
「ヨノナカミンナえろろえダース ヨノナカミンナびょーどーニエロエーロ カップルナンテツブレチマエー ミンナイショニヤラナイカ」
単なる煩悩の呟きな気がするが強い思いに直結した言葉というものはとにかく呪文になるらしい。
男はそんな言葉を延々と続けながら、釜の中身をぐりぐりとかき混ぜた。
「それどんな薬になるんだ?」
「巷には『案件』と呼ばれるハンターでも混乱の渦に巻き込まれて抜け出せなくなる危険な依頼分野があるらしい。それも男女問わずに、だ。命の危険はないがみんな色欲の煩悩に囚われて大惨事になるんだそうだ。それらの元凶をかき集めたらもちろん……大惨事になるだろう?」
横で材料を準備していた男の問いかけに、ローブを着た男はランランと目を光らせて釜の中の変化を見張りながら答えた。
「いや、それは前に聞いたが、そもそも飲み薬なのか? どうやって飲ませるんだよ」
「だからバレンタインデーを狙ったんじゃないか。チョコに混ぜて売れば味は分からなくだろ。そして食べた男共は公共の場であることも忘れて野獣パイセンと化す! 最近は友チョコ文化も花開いたから女も野獣になる。世の中みんな野獣になるって寸法さ。カップルは崩壊。バレンタインデーは自粛モードになり、お菓子業界は方針転換してみんなが幸せになるイベントを新たに作り、そしてカップルは陰に消える! 自由恋愛は差別され、カップルの踏み絵が行われ、徹底的な取り締まりが行われるのだ!」
狂気だ。そうとしか言いようがない。
材料を準備する男は生唾をごくりと飲み込み、壺の中を覗き込んだ。
このショッキングピンクと腐った牛乳みたいな色のマーブル模様が、チョコに隠れるのか甚だ疑問だが、確かにカレーとチョコは何を混ぜても大概誤魔化せるような気がする。
「ふはは、ふはははは。みんなワイルドにいこうぜーっっ」
ローブの男が笑った瞬間、釜の中身が大きく光りだした。
「おい、なんだよ、これ!!」
「しまった、錬金しっぱ……」
ローブの男が失敗を自覚した次の瞬間には、部屋中が閃光に包まれ、全てを真っ白に染め上げた。
そして、大爆発が起こった。
ショッキングピンクの煙が充満していたのはその部屋だけでない。怪しい錬金術を行っていた建物に面した狭い路地にも立ち込め、更には近くの広場の人々の視界まで奪っていた。
「なんだ……これは」
広がる煙にたじろく通行人の前に、その煙の中から人影が飛び出した!
「むっはぁぁぁぁ」
出て来たのは変態だった。
顔にブリーフをはめて、黒いローブの裾を両手でまくりあげて生足を披露した男を変態以外の何と呼ぼうか。いや、変態以外にない。
「あぉーーっ」
怯む通行人に向かって変態は飛びかかると、押し倒……す前でとまり、自らの後頭部に手をやり腹筋と脚のダイナリズムをみせつけるマッスルポーズ、いわゆるアブドミナル&サイを披露した。
それと同時に吹き出る汗。甘いバラのような匂いが漂ってくる。
霧のような汗は通行人を包んだと思うや否や、今度は通行人の理性が爆発した。
「かーっぷるは、タイホだー!!! フォーーーゥ」
さっきまで変態にドン引きしていたはずの通行人がそう叫ぶや否や、どこからともなく蝶を模したマスカレードを被り、コートもシャツもズボンも脱ぎ捨てパンツ一丁となり服を鞭のように振り回すその姿は、さらに周囲を恐怖に訪れた。
「伝染(うつ)った!?」
「この変態、伝染するぞ!!」
「逃げろ!!!」
人々は狂乱して逃げ惑ったが、理性などハナからぶっ飛んだ変態達はダブルバイセプス。サイドチェスト、モストマスキュラーと数々のポージングを決めてはバラ色の汗、いや、変態の胞子をばらまいていく。
「ぎゃああああ」
「あああ、あ、あひょーー」
「はぁー、マッスルマッスル!」
リゼリオの一角はちょっとした阿鼻叫喚に包まれたのであった。
そしてハンターが急いで召集されたのだが……ポージングの災厄、そうポージングハザードは容赦なくハンターにも襲い掛かるのであった。
解説
●依頼概要
次々と変態的衣装になりポージングを始めるという謎の煙がリゼリオの一角で発生しました。
被害者の救済と、原因の追究と根滅をお願いします。
●その他
はいこんにちは、変態ワールドへようこそ!
今日はポージングの嵐だよ! マッスルポーズばっかりかいてるけど、セクシーポーズでもいいからね!
みんなにあられもない姿を見てもらおう!
煙を吸うか、ステータス異常「変態」に陥った人の汗がかかると伝染るよ。
そうなった人は人前でポージングを決めちまう。あ、このポーズは「伝染元になった人」のプレイングに従うことになるんだ。
つまり自分の書いたポージングは、誰かの為に使われるってことさ! 同行者指定しても乱入されたりするので期待しないでね!
なので、ちゃんとどんなポーズを披露するかは絶対書いといてね。マスターとの約束だ!
倫理規定には従わなきゃいけないから、逸脱した内容は全部煙で隠れるからね。注意してくれよな。
ところで治るの? うん、ステータス異常を回復する術で治るよ。後は時間経過ね。
防げたりしないの? 抵抗判定すればできるよ。ただ変態仲間達が許してくれないかもだけど。
どうすれば沈静化できるの? 時間が経てば勝手に雲散霧消するよ。
じゃあ傍観? やだなぁ。ここに来て巻き込まれずにいるだなんてもったいないじゃないか。みんなで変態になろうぜ!
なお質問は受け付けませんのであしからずご容赦ください。
次々と変態的衣装になりポージングを始めるという謎の煙がリゼリオの一角で発生しました。
被害者の救済と、原因の追究と根滅をお願いします。
●その他
はいこんにちは、変態ワールドへようこそ!
今日はポージングの嵐だよ! マッスルポーズばっかりかいてるけど、セクシーポーズでもいいからね!
みんなにあられもない姿を見てもらおう!
煙を吸うか、ステータス異常「変態」に陥った人の汗がかかると伝染るよ。
そうなった人は人前でポージングを決めちまう。あ、このポーズは「伝染元になった人」のプレイングに従うことになるんだ。
つまり自分の書いたポージングは、誰かの為に使われるってことさ! 同行者指定しても乱入されたりするので期待しないでね!
なので、ちゃんとどんなポーズを披露するかは絶対書いといてね。マスターとの約束だ!
倫理規定には従わなきゃいけないから、逸脱した内容は全部煙で隠れるからね。注意してくれよな。
ところで治るの? うん、ステータス異常を回復する術で治るよ。後は時間経過ね。
防げたりしないの? 抵抗判定すればできるよ。ただ変態仲間達が許してくれないかもだけど。
どうすれば沈静化できるの? 時間が経てば勝手に雲散霧消するよ。
じゃあ傍観? やだなぁ。ここに来て巻き込まれずにいるだなんてもったいないじゃないか。みんなで変態になろうぜ!
なお質問は受け付けませんのであしからずご容赦ください。
マスターより
ヘンタイも
みんなでやれば
コワくない
みんなでやれば
コワくない
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2017/02/28 21:48