ゲスト
(ka0000)
或る少女と畑の初陣
マスター:佐倉眸

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや易しい
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 多め
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2017/03/03 07:30
- リプレイ完成予定
- 2017/03/12 07:30
オープニング
●
ウェイトレスの仕事を無事に終えて、報告と次の依頼を探しに向かったオフィスの掲示板に新しい依頼が張り出されていた。
『人手募集 畑のコボルト退治 初めての方でも安心、簡単なお仕事です』
コボルトを模したらしいコミカルなイラストを添えられたそれを見詰め、メグ、こと、マーガレット・ミケーリは、うわ、と、零した。
「胡散臭い……きゃあ」
その後頭部で跳ねる緑色の光り。
メグが咄嗟に振り返ると、するりとその視線を避けて頭上へ浮かんでいく。
不定形の光りは鞠の様にメグの頭で弾むと、すぐにどこかへ隠れてしまった。
そういえば、前の依頼もこの精霊の計らいで引き受けた様なものだっけ。
この依頼も引き受けさせたいのだろうか、と、メグは改めて張り紙を見るが、表題以上の事は解らない。
仕方ないと溜息を吐いてこの依頼を掲示しただろう受付嬢を探した。
「はい! その依頼は間違いなく、初めてのハンターさんでも安心安全、完璧完全なコボルト退治です。畑の横に巣を作ってしまったコボルトをハンターさんに駆除して頂き、最後は巣も崩して埋めてしまうとの事です。戦う相手は勿論ただのコボルト、それも、巣から追い立てるために燻されてふらふらですので、通常よりも弱っているはずです。戦闘の依頼は初めて? 何の問題も御座いません。是非是非、協力して下さい!」
捲し立てる受付嬢に押しきられて引き受けてしまった依頼。
当日までに何を準備したら良いだろう。
そんなことを考えながら、参加メンバーと顔を合わせ簡単な打ち合わせが始まった。
●
嘘を吐いた訳ではありません。
依頼内容に比べて高い報酬を訝しんだハンターに詰問され、受付嬢はきっぱりと答えた。
煙で巣から追い出したコボルトを駆除するだけ。
それは何も間違っていない。
ともすれば、一般人の自分でも出来てしまうくらいの仕事だ。
窓から差し込む西日を眩しげに見詰め、受付嬢は溜息を吐く。
「このごろ、温かくなったり、冬に戻った様に寒かったりで、雪解けした畑が凍て付いたり、それが解けたり、一昨日も雨が霙になりましたし……それで、ですね……」
山の陰に作られ、冬は休ませ、春を待って苗を植えるその畑は今、夜に凍って昼に溶けて、ぐちゃぐちゃで、どろどろのぬかるみらしい。
自分でも出来ないことは無いんだが、と畑仕事で鍛えた腕の逞しい依頼人は言っていた。
しかし、足を取られて転んだりしたら厄介だと。
勿論、コボルト以外が湧いている様子も無く、巣の数も1つのみ。
「これで、泥跳ね必至じゃ無ければ、ほんっとうに、初心者向けだったんですけどね。――長靴の貸し出しは致しますので、汚れてもいい格好でお願いします」
●
打ち合わせを終え、次は当日にと解散し、資料を眺めるメグはテーブルに1人ぽつんと残っていた。
転んで足手纏いになってしまいそうだと項垂れたその背にふわふわと緑の光が揺れている。
テーブルを片付けた受付嬢はメグにココアを差し出しながらその表情を覗き込んだ。
「やっぱり、嫌でしたか?」
「――え、えっと……そうじゃなくて、そうじゃなくて、私が、ダメだから……」
「うーん、泥まみれはやっぱり、そうですよね、嫌ですよね」
「ちがいますっ」
思わず叫んで、真っ赤になったメグが机に伏せる。
「泥まみれになって、ハンターさんの足を引っ張るのが、いやと、いうか、もうしわけ、なくて……」
「大丈夫です! それくらいで失敗したりしませんし、ハンターさんはすごいんですよ。きっとあなたが、立派なハンターさんになれるまで、先輩ハンターさんが支えて、導いてくれます」
だから安心して付いて行って。
今、出来ることが無くたって、見学するのも良い経験になるはずです。
「さ、そろそろここも片付けますよ……そういえば、その子の名前ってなんて言うんですか?」
受付嬢がメグの背後に漂う緑の光を指して尋ねた。
ウェイトレスの仕事を無事に終えて、報告と次の依頼を探しに向かったオフィスの掲示板に新しい依頼が張り出されていた。
『人手募集 畑のコボルト退治 初めての方でも安心、簡単なお仕事です』
コボルトを模したらしいコミカルなイラストを添えられたそれを見詰め、メグ、こと、マーガレット・ミケーリは、うわ、と、零した。
「胡散臭い……きゃあ」
その後頭部で跳ねる緑色の光り。
メグが咄嗟に振り返ると、するりとその視線を避けて頭上へ浮かんでいく。
不定形の光りは鞠の様にメグの頭で弾むと、すぐにどこかへ隠れてしまった。
そういえば、前の依頼もこの精霊の計らいで引き受けた様なものだっけ。
この依頼も引き受けさせたいのだろうか、と、メグは改めて張り紙を見るが、表題以上の事は解らない。
仕方ないと溜息を吐いてこの依頼を掲示しただろう受付嬢を探した。
「はい! その依頼は間違いなく、初めてのハンターさんでも安心安全、完璧完全なコボルト退治です。畑の横に巣を作ってしまったコボルトをハンターさんに駆除して頂き、最後は巣も崩して埋めてしまうとの事です。戦う相手は勿論ただのコボルト、それも、巣から追い立てるために燻されてふらふらですので、通常よりも弱っているはずです。戦闘の依頼は初めて? 何の問題も御座いません。是非是非、協力して下さい!」
捲し立てる受付嬢に押しきられて引き受けてしまった依頼。
当日までに何を準備したら良いだろう。
そんなことを考えながら、参加メンバーと顔を合わせ簡単な打ち合わせが始まった。
●
嘘を吐いた訳ではありません。
依頼内容に比べて高い報酬を訝しんだハンターに詰問され、受付嬢はきっぱりと答えた。
煙で巣から追い出したコボルトを駆除するだけ。
それは何も間違っていない。
ともすれば、一般人の自分でも出来てしまうくらいの仕事だ。
窓から差し込む西日を眩しげに見詰め、受付嬢は溜息を吐く。
「このごろ、温かくなったり、冬に戻った様に寒かったりで、雪解けした畑が凍て付いたり、それが解けたり、一昨日も雨が霙になりましたし……それで、ですね……」
山の陰に作られ、冬は休ませ、春を待って苗を植えるその畑は今、夜に凍って昼に溶けて、ぐちゃぐちゃで、どろどろのぬかるみらしい。
自分でも出来ないことは無いんだが、と畑仕事で鍛えた腕の逞しい依頼人は言っていた。
しかし、足を取られて転んだりしたら厄介だと。
勿論、コボルト以外が湧いている様子も無く、巣の数も1つのみ。
「これで、泥跳ね必至じゃ無ければ、ほんっとうに、初心者向けだったんですけどね。――長靴の貸し出しは致しますので、汚れてもいい格好でお願いします」
●
打ち合わせを終え、次は当日にと解散し、資料を眺めるメグはテーブルに1人ぽつんと残っていた。
転んで足手纏いになってしまいそうだと項垂れたその背にふわふわと緑の光が揺れている。
テーブルを片付けた受付嬢はメグにココアを差し出しながらその表情を覗き込んだ。
「やっぱり、嫌でしたか?」
「――え、えっと……そうじゃなくて、そうじゃなくて、私が、ダメだから……」
「うーん、泥まみれはやっぱり、そうですよね、嫌ですよね」
「ちがいますっ」
思わず叫んで、真っ赤になったメグが机に伏せる。
「泥まみれになって、ハンターさんの足を引っ張るのが、いやと、いうか、もうしわけ、なくて……」
「大丈夫です! それくらいで失敗したりしませんし、ハンターさんはすごいんですよ。きっとあなたが、立派なハンターさんになれるまで、先輩ハンターさんが支えて、導いてくれます」
だから安心して付いて行って。
今、出来ることが無くたって、見学するのも良い経験になるはずです。
「さ、そろそろここも片付けますよ……そういえば、その子の名前ってなんて言うんですか?」
受付嬢がメグの背後に漂う緑の光を指して尋ねた。
解説
目的 コボルトの駆除
●エネミー
弱ったコボルト×10
冬に餌も乏しく、煙に追われて弱ったコボルト。
爪や牙で戦う。
●畑
泥濘んでおり、歩くだけで泥が跳ね、所によっては足首まで沈む。
現在は何も植えられておらず、隅にコボルトの巣が1つある。
※
不注意が過ぎる場合、服が酷い汚損を受けて破壊の扱いとなりますので、ご注意下さい。
●NPC
依頼人
がっちりした体格の中年男性。
戦闘中は退避しており、戦闘後の片付けには加わる。
指示に従い、コボルトと戦える程度の力は有る。
受付嬢
要求があれば長靴を支給する。
●メグ「今日は、よろしくお願いします……役には立てないと、思いますが……精一杯頑張ります」
・使用可能なスキル
マテリアルヒーリング
メイスファイティング(たんこぶが出来る程度の攻撃力)
ヒール(擦り傷くらいなら治る)
・装備
防具:一般的なローブに支給の長靴
武器:安価なロッド
・行動
基本的にPCの指示には従う。
視界内でPCが攻撃を受けた場合はヒールを行おうと試みる。
・その他
ハンターの依頼は2回目、戦闘の依頼は初めて。
戦闘は元より、手足の出る様な喧嘩もしたことが無く不安がある。
未熟な自覚は強く、邪魔にならないことを第一に考えようとする。
精霊の名前を考えており、戦闘後に余裕が有れば、PCに案を尋ねる。
●エネミー
弱ったコボルト×10
冬に餌も乏しく、煙に追われて弱ったコボルト。
爪や牙で戦う。
●畑
泥濘んでおり、歩くだけで泥が跳ね、所によっては足首まで沈む。
現在は何も植えられておらず、隅にコボルトの巣が1つある。
※
不注意が過ぎる場合、服が酷い汚損を受けて破壊の扱いとなりますので、ご注意下さい。
●NPC
依頼人
がっちりした体格の中年男性。
戦闘中は退避しており、戦闘後の片付けには加わる。
指示に従い、コボルトと戦える程度の力は有る。
受付嬢
要求があれば長靴を支給する。
●メグ「今日は、よろしくお願いします……役には立てないと、思いますが……精一杯頑張ります」
・使用可能なスキル
マテリアルヒーリング
メイスファイティング(たんこぶが出来る程度の攻撃力)
ヒール(擦り傷くらいなら治る)
・装備
防具:一般的なローブに支給の長靴
武器:安価なロッド
・行動
基本的にPCの指示には従う。
視界内でPCが攻撃を受けた場合はヒールを行おうと試みる。
・その他
ハンターの依頼は2回目、戦闘の依頼は初めて。
戦闘は元より、手足の出る様な喧嘩もしたことが無く不安がある。
未熟な自覚は強く、邪魔にならないことを第一に考えようとする。
精霊の名前を考えており、戦闘後に余裕が有れば、PCに案を尋ねる。
マスターより
よろしくお願いします。
メグへの指示はお好きな様に。
下がれ――、でも、戦え――、でも。
言うことはききますが、実力は伴ってない……という感じです。
精霊の名前も思い付いたものが御座いましたら、付けてあげて下さい。
メグへの指示はお好きな様に。
下がれ――、でも、戦え――、でも。
言うことはききますが、実力は伴ってない……という感じです。
精霊の名前も思い付いたものが御座いましたら、付けてあげて下さい。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2017/03/11 17:22
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2017/02/27 18:05:19 |
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メグの初陣お助け隊 無雲(ka6677) 鬼|18才|女性|格闘士(マスターアームズ) |
最終発言 2017/03/02 17:47:51 |