ゲスト
(ka0000)
【郷祭】未知との遭遇?
マスター:村井朋靖

- シナリオ形態
- イベント
- 難易度
- やや易しい
- オプション
-
- 参加費
500
- 参加人数
- 現在25人 / 1~25人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2014/10/24 22:00
- リプレイ完成予定
- 2014/11/02 22:00
オープニング
※このシナリオは原則として戦闘が発生しない日常的なシナリオとして設定されています。
●
冒険都市リゼリオの沖合に停泊する巨大宇宙戦艦サルヴァトーレ・ロッソの前に、片眼鏡をかけた細身の壮年男性が立っていた。
その体躯に合わぬ大きなリュックを背負ってはいるが、ここに搭乗して生活している民間人ではない。それを証拠に、彼は珍しそうに戦艦を眺めていた。
「ふむ。この巨体が、空を遥かに越える高さを飛ぶというのか」
待っている間、頑強な外壁を丁寧に擦ったり、拳でコンコンと叩いたり。その後は熱心にメモを取るが、独り言が止む気配はない。
「しかも、この中は居住空間も備えているとは……いったいどういうことだ」
そう唸りながらペンを走らせる男の元に、警備の者が駆け寄った。
「ルーベン・ジェオルジ様ですね、お待たせしました。搭乗許可証の確認を行いましたので、どうぞ船内へ」
「ご苦労様。これは私の畑で取れたオレンジだ。後で食べるといい」
彼はリュックから拳大のオレンジをひとつ取り出し、それを迎えに来た男に手渡す。それはとても瑞々しく、誰の目にも高級品に映るほどのものだ。
「あ、ありがとうございます。あの、これ、本当にいただいてよろしいんですか」
「構わん。ところで、他の者も入っていいんだな?」
このルーベンなる男には、多くの付き添いがいた。彼らはこの男のお守りを頼まれたハンターである。
ルーベン・ジェオルジ、59歳。
その名が示すとおり、農耕推進地域ジェオルジ一族の長にして、前領主でもある。すでに領主の座は息子・セストに譲り、現在は農業研究家として活躍。この分野においては「稀代の天才」と呼ばれ、新種発見から品種改良まで行い、世に出した論文は常に最高の評価を受けている。
しかしその頃から、領主の仕事に興味を失い始め、そのほとんどを妻・バルバラに押し付けていた。それでも研究する時間が惜しかったらしく、息子が15歳になった日に「お前への誕生日プレゼントは、領主の座だ!」と恥ずかしげもなく宣言。これには家族のみならず、領内の人間を大いに呆れさせた。その時、バルバラは鬼の形相で「交代させてあげるから、一度殴らせて」と言い、片眼鏡がめり込むほどの右ストレートを見舞い、夫が倒れこんだところを馬乗りになって、相手が気絶するまで殴り続けたという。姉・ルイーザは、父が気絶した直後に母を止めるという空気の読みようであったらしい。
この事件が決定打となり、ルーベンは「自由都市一のダメ人間」としても名を馳せることになった。なお、積年の恨みを晴らしたバルバラとはその日のうちに和解しており、家族関係は至って良好である。まぁ、この点もおかしいといえば、おかしいのだが。
妻・バルバラが農業研究に専念させたのには、理由がある。いかに変人であろうとも、ルーベンの研究は金を生む。悲しいかな、それはジェオルジの運営には欠かせない要素なのだ。
無論、夫にもジェオルジの信念は刻み込まれている。それは一族の悲願である「クリムゾンウェストの食卓を支える」という壮大な目標だ。だから金にならない研究は後回しにするくらいの理解はあるし、それが金儲けになるよう交渉するくらいの甲斐性はある。
今は「辺境地域に根付く作物や花卉の開発」に熱を入れているというルーベンだが、今後の研究材料を得るため、今回はリゼリオへと足を運んだというわけだ。
「では、ハンター諸君。案内してくれたまえ。ああ、私が何かに熱中したら、適当に引っ張ってくれよ」
彼は「誰もがこの中を知ってはいないと思うが、その時はいろいろ見つけて私に知らせてくれ」と言い添えた。
かくして、サルヴァトーレ・ロッソの農業探検が始まった。
●
冒険都市リゼリオの沖合に停泊する巨大宇宙戦艦サルヴァトーレ・ロッソの前に、片眼鏡をかけた細身の壮年男性が立っていた。
その体躯に合わぬ大きなリュックを背負ってはいるが、ここに搭乗して生活している民間人ではない。それを証拠に、彼は珍しそうに戦艦を眺めていた。
「ふむ。この巨体が、空を遥かに越える高さを飛ぶというのか」
待っている間、頑強な外壁を丁寧に擦ったり、拳でコンコンと叩いたり。その後は熱心にメモを取るが、独り言が止む気配はない。
「しかも、この中は居住空間も備えているとは……いったいどういうことだ」
そう唸りながらペンを走らせる男の元に、警備の者が駆け寄った。
「ルーベン・ジェオルジ様ですね、お待たせしました。搭乗許可証の確認を行いましたので、どうぞ船内へ」
「ご苦労様。これは私の畑で取れたオレンジだ。後で食べるといい」
彼はリュックから拳大のオレンジをひとつ取り出し、それを迎えに来た男に手渡す。それはとても瑞々しく、誰の目にも高級品に映るほどのものだ。
「あ、ありがとうございます。あの、これ、本当にいただいてよろしいんですか」
「構わん。ところで、他の者も入っていいんだな?」
このルーベンなる男には、多くの付き添いがいた。彼らはこの男のお守りを頼まれたハンターである。
ルーベン・ジェオルジ、59歳。
その名が示すとおり、農耕推進地域ジェオルジ一族の長にして、前領主でもある。すでに領主の座は息子・セストに譲り、現在は農業研究家として活躍。この分野においては「稀代の天才」と呼ばれ、新種発見から品種改良まで行い、世に出した論文は常に最高の評価を受けている。
しかしその頃から、領主の仕事に興味を失い始め、そのほとんどを妻・バルバラに押し付けていた。それでも研究する時間が惜しかったらしく、息子が15歳になった日に「お前への誕生日プレゼントは、領主の座だ!」と恥ずかしげもなく宣言。これには家族のみならず、領内の人間を大いに呆れさせた。その時、バルバラは鬼の形相で「交代させてあげるから、一度殴らせて」と言い、片眼鏡がめり込むほどの右ストレートを見舞い、夫が倒れこんだところを馬乗りになって、相手が気絶するまで殴り続けたという。姉・ルイーザは、父が気絶した直後に母を止めるという空気の読みようであったらしい。
この事件が決定打となり、ルーベンは「自由都市一のダメ人間」としても名を馳せることになった。なお、積年の恨みを晴らしたバルバラとはその日のうちに和解しており、家族関係は至って良好である。まぁ、この点もおかしいといえば、おかしいのだが。
妻・バルバラが農業研究に専念させたのには、理由がある。いかに変人であろうとも、ルーベンの研究は金を生む。悲しいかな、それはジェオルジの運営には欠かせない要素なのだ。
無論、夫にもジェオルジの信念は刻み込まれている。それは一族の悲願である「クリムゾンウェストの食卓を支える」という壮大な目標だ。だから金にならない研究は後回しにするくらいの理解はあるし、それが金儲けになるよう交渉するくらいの甲斐性はある。
今は「辺境地域に根付く作物や花卉の開発」に熱を入れているというルーベンだが、今後の研究材料を得るため、今回はリゼリオへと足を運んだというわけだ。
「では、ハンター諸君。案内してくれたまえ。ああ、私が何かに熱中したら、適当に引っ張ってくれよ」
彼は「誰もがこの中を知ってはいないと思うが、その時はいろいろ見つけて私に知らせてくれ」と言い添えた。
かくして、サルヴァトーレ・ロッソの農業探検が始まった。
解説
●依頼の目的
農業研究家のルーベン・ジェオルジと共に宇宙戦艦サルヴァトーレ・ロッソを探検し、
リアルブルー産の農業や食糧に関する技術、それを見た上での閃きを多く提供すること。
●サルヴァトーレ・ロッソでの見学
この戦艦には、2万人の民間人を収容する都合上、充分な居住空間が確保されています。
今回は「温室栽培の施設」や「食料品の加工工場」の見学が、特別に許可されました。
まず、ルーベンはここを見学しますので、ぜひ皆さんも一緒に楽しんでください。
温室栽培の施設は、いわゆるビニールハウスを利用した促成栽培の仕組みを、
食料品の加工工場は、真空パックやレトルトパウチの製造工程を見学します。
リアルブルーの人にはお馴染みですが、クリムゾンウェストの人には非常に珍しいです。
事前に勉強した方は知識を披露したり、想像力豊かな方は夢のあるご提案してください。
見学の後は、自由行動となります。
ルーベンと一緒にいろいろ考えたり、家族の話をしたり、戦艦内を見て回ってください。
なお、ハンターズソサエティの支給品や一般販売アイテムなどに並んでいる、
いわゆる「リアルブルー産のアイテム」は、艦内であれば容易に手に入りますので、
これらをルーベンに見せれば、質問攻めになること請け合いです。
具体的な説明、もしくは実践することで、依頼の成功度はさらに上がるでしょう。
ただ、艦内で手に入れたアイテムはお持ち帰りできません。
●ルーベン・ジェオルジについて
農業研究家なので、それ以外のことについてはあまり興味を示しません。
ただ無愛想というわけではないので、どんなことを問うてもちゃんと答えます。
なお、リアルブルー産のアイテムについての造詣は、かなり浅いです。
●その他の補足
・一緒に見学したい方(同行者)がいる場合は、プレイングに明記してください。
農業研究家のルーベン・ジェオルジと共に宇宙戦艦サルヴァトーレ・ロッソを探検し、
リアルブルー産の農業や食糧に関する技術、それを見た上での閃きを多く提供すること。
●サルヴァトーレ・ロッソでの見学
この戦艦には、2万人の民間人を収容する都合上、充分な居住空間が確保されています。
今回は「温室栽培の施設」や「食料品の加工工場」の見学が、特別に許可されました。
まず、ルーベンはここを見学しますので、ぜひ皆さんも一緒に楽しんでください。
温室栽培の施設は、いわゆるビニールハウスを利用した促成栽培の仕組みを、
食料品の加工工場は、真空パックやレトルトパウチの製造工程を見学します。
リアルブルーの人にはお馴染みですが、クリムゾンウェストの人には非常に珍しいです。
事前に勉強した方は知識を披露したり、想像力豊かな方は夢のあるご提案してください。
見学の後は、自由行動となります。
ルーベンと一緒にいろいろ考えたり、家族の話をしたり、戦艦内を見て回ってください。
なお、ハンターズソサエティの支給品や一般販売アイテムなどに並んでいる、
いわゆる「リアルブルー産のアイテム」は、艦内であれば容易に手に入りますので、
これらをルーベンに見せれば、質問攻めになること請け合いです。
具体的な説明、もしくは実践することで、依頼の成功度はさらに上がるでしょう。
ただ、艦内で手に入れたアイテムはお持ち帰りできません。
●ルーベン・ジェオルジについて
農業研究家なので、それ以外のことについてはあまり興味を示しません。
ただ無愛想というわけではないので、どんなことを問うてもちゃんと答えます。
なお、リアルブルー産のアイテムについての造詣は、かなり浅いです。
●その他の補足
・一緒に見学したい方(同行者)がいる場合は、プレイングに明記してください。
マスターより
こんにちは、村井朋靖(むらい・ともやす)です。ようこそ、クリムゾンウェストへ!
今回の依頼は、自由都市同盟【郷祭】に関わるイベントシナリオをお届けします。
現領主のセストの父は、まるで偏屈を絵に描いたような人でした……
なんだか厄介な人のお守りをお願いしてしまいますが、気にせず楽しんでください!
皆さんの何気ない一言が、クリムゾンウェストの農業を変えてしまうかも?!
プレイングは、PC口調で書いていただけると助かります。
また、プレイングは仮で申請しておくと安心ですよ! 今回はよろしくお願いします!
今回の依頼は、自由都市同盟【郷祭】に関わるイベントシナリオをお届けします。
現領主のセストの父は、まるで偏屈を絵に描いたような人でした……
なんだか厄介な人のお守りをお願いしてしまいますが、気にせず楽しんでください!
皆さんの何気ない一言が、クリムゾンウェストの農業を変えてしまうかも?!
プレイングは、PC口調で書いていただけると助かります。
また、プレイングは仮で申請しておくと安心ですよ! 今回はよろしくお願いします!
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2014/11/04 19:51
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談?雑談? 浅黄 小夜(ka3062) 人間(リアルブルー)|16才|女性|魔術師(マギステル) |
最終発言 2014/10/23 23:37:09 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2014/10/24 18:29:11 |