ゲスト
(ka0000)
【春郷祭】集結!悪役レスラー
マスター:深夜真世

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや易しい
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在4人 / 4~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2017/05/29 19:00
- リプレイ完成予定
- 2017/06/12 19:00
オープニング
ここは同盟領ヴァリオスの町はずれの広場。
「赤コーナー、『燃える闘神』ヴィクトリー・ムサシ~っ!」
リング上での選手紹介に、周りを取り囲んだ観客がおおおおお、と大歓声を送る。
どうやらプロレス団体「ファイティング・プロレス」、略称「Fプロ」の興行の真っ最中のようで。
「ええと……わたし、こんなところにいていいのかしら?」
そんな中、南那初華(kz0135)が肩を縮めて小さくなってぽつりと漏らした。
「いいんじゃないの? ちゃんとチケット持ってるわけだし」
「いいんだよ。金持ちの付き合い購入チケットの余りが俺らの所に流れて来たんだからよ」
リングサイド席、初華の隣に座る自称「戦場詩人」のダイン・グラマンと禿頭のチンピラが口をそろえた。どちらも初華の移動屋台「Pクレープ」の関係者。ダインはそれとなく屋台の隣に自転車修理屋台を構えて初華を見守り、禿頭のチンピラはその界隈の小悪党を取り仕切るワルの頭。チンピラの方は周囲の金持ちの「裏の仕事」も引き受けているため、こういうおこぼれに預かったりすることも多く、初華たちを誘ったということらしい。
試合は正規軍のムサシ、ファイヤー・ヤマト、ホッシーノ・カンクローの三人と、ヒール軍団のティーゲル・シン、アブダラ・ブッチ―、バッドニュース・アーレン組のシックスメンタッグマッチの最中である。カーン、とゴングが鳴り試合開始。観客から期待の歓声がわく。
で、リングサイド席。
「ファンでもないのにこんな一番いい場所で……」
とかいいつつ場違い感にさいなまれている初華。
どうも落ち着かずちらと周りを見る。
「……ファイヤー・ヤマト、頑張れ……」
近くにはおずおずとひいき選手の名前を呼ぶ男の子がいる。
「あ! あのティーゲル・シンっての、サーベルなんか持って卑怯だわ!」
「ロープを掴めば組み合ってても離れて……あっ! アーレンっての、ロープ持ってる相手に何度も攻撃して。反則じゃないの? え? 反則はレフェリーのフォーカウントまでOK?」
「ちょっとレフェリー、そんなカウントいいからこっちのブッチ―がフォークを取り出してカンクローの額を殴ってるじゃない! 背中向けてないでちゃんと見なさいよ!」
反則じゃないきーっ、とか許せないわバシバシとか、ハンカチや鉄柵がとばっちりを受けている。おそらくプロレス観戦は初めてっぽいおばちゃん連中だ。
「ま、きょうはタイトルマッチなんかじゃないから初めて来たって人も多いだろうな」
「レフェリーも反則してくれとばかりに背を向けてるしな。……こういうのは楽しんだもん勝ちだ」
ダインとチンピラ、初華にそう言って聞かせる。
そのうち試合は場外転落からリング外の攻防に。
レスラーの迫力を観客の間近で見せた後、両軍リングに戻る。
おや、シンが残っているぞ?
「ん? 坊主、そいつのファンか?」
先の男の子が、ひいきの選手名の書かれた紙を持っていたのに気付いた。
びくっ、と涙目で小さくなる男の子。
「そんなのより俺たちの応援をしろ!」
シン、紙をひったくってそれごと頭を掴んでわしわしとしてやった。男の子の方はひいいと身を縮め生きた心地がしないが……シンはふんと紙を投げ返してリングに戻って行った。
あー、これはあの子、泣くかしらね~とか初華が思っていた時だった!
「ファイヤー・ヤマト、負けるな。頑張れーっ!」
男の子は肝が据わったか、先とは違い大声で応援するようになった。涙が浮いていたがもうお構いなしのなりふり構わない熱狂的な応援だ。
「ほらっ、そこよ! しっかり!」
「反則軍団何かに負けちゃダメよ!」
「私たちがついてるざますよーっ!」
おばちゃん連中もいつの間にか前のめりになって声援を送っている。
「ほへ~」
すっかり様変わりした周りの様子にびっくりする初華。
「格闘技に興味のない人も虜にする。さすがプロだな」
「ああ。悪役レスラーがちゃんと分かってる。いい仕事してるから初めての人も応援しやすい」
にやにやしつつじっくりと試合観戦するダインとチンピラだった。
この時、初華はまさかあのような展開になろうとは夢にも思わなかった!
後日、Pクレープに大男たちが壁を作るように立ち並んでいた。
「おお、うまい。気取ってない味がええの!」
「お好み焼きっていうのか? パスタみたいなのが入っててがっつり食えるのがいいな!」
Fプロのレスラーたちがこぞってやって来て「お好み焼きってのを食わせてくれ」と頼まれたのだ。
転移前のリアルブルーではお好み焼き店でバイトをしていた初華、広島風お好み焼きを焼いたのだが、これが大当たりで。
「よし。これなら観客にも受けるに違いない。ジェオルジの【春郷祭】興行でぜひ、屋台を出してほしい」
「なぁに、ウチの悪役連中が慰問で孤児院に寄っていくんで、初日だけ悪役レスラーが足りんのよ。ハンターに出演依頼してるからアンタもぜひ、屋台の方で参加してほしい」
巻き込まれクイーンの初華、これを断ることができず。
というわけで、ジェオルジでの【春郷祭】興行初日に悪役レスラー、もしくは悪役覆面レスラーとして出場し盛り上げてもらえる力自慢もしくは格闘技自慢の男性ハンター、求ム。
「赤コーナー、『燃える闘神』ヴィクトリー・ムサシ~っ!」
リング上での選手紹介に、周りを取り囲んだ観客がおおおおお、と大歓声を送る。
どうやらプロレス団体「ファイティング・プロレス」、略称「Fプロ」の興行の真っ最中のようで。
「ええと……わたし、こんなところにいていいのかしら?」
そんな中、南那初華(kz0135)が肩を縮めて小さくなってぽつりと漏らした。
「いいんじゃないの? ちゃんとチケット持ってるわけだし」
「いいんだよ。金持ちの付き合い購入チケットの余りが俺らの所に流れて来たんだからよ」
リングサイド席、初華の隣に座る自称「戦場詩人」のダイン・グラマンと禿頭のチンピラが口をそろえた。どちらも初華の移動屋台「Pクレープ」の関係者。ダインはそれとなく屋台の隣に自転車修理屋台を構えて初華を見守り、禿頭のチンピラはその界隈の小悪党を取り仕切るワルの頭。チンピラの方は周囲の金持ちの「裏の仕事」も引き受けているため、こういうおこぼれに預かったりすることも多く、初華たちを誘ったということらしい。
試合は正規軍のムサシ、ファイヤー・ヤマト、ホッシーノ・カンクローの三人と、ヒール軍団のティーゲル・シン、アブダラ・ブッチ―、バッドニュース・アーレン組のシックスメンタッグマッチの最中である。カーン、とゴングが鳴り試合開始。観客から期待の歓声がわく。
で、リングサイド席。
「ファンでもないのにこんな一番いい場所で……」
とかいいつつ場違い感にさいなまれている初華。
どうも落ち着かずちらと周りを見る。
「……ファイヤー・ヤマト、頑張れ……」
近くにはおずおずとひいき選手の名前を呼ぶ男の子がいる。
「あ! あのティーゲル・シンっての、サーベルなんか持って卑怯だわ!」
「ロープを掴めば組み合ってても離れて……あっ! アーレンっての、ロープ持ってる相手に何度も攻撃して。反則じゃないの? え? 反則はレフェリーのフォーカウントまでOK?」
「ちょっとレフェリー、そんなカウントいいからこっちのブッチ―がフォークを取り出してカンクローの額を殴ってるじゃない! 背中向けてないでちゃんと見なさいよ!」
反則じゃないきーっ、とか許せないわバシバシとか、ハンカチや鉄柵がとばっちりを受けている。おそらくプロレス観戦は初めてっぽいおばちゃん連中だ。
「ま、きょうはタイトルマッチなんかじゃないから初めて来たって人も多いだろうな」
「レフェリーも反則してくれとばかりに背を向けてるしな。……こういうのは楽しんだもん勝ちだ」
ダインとチンピラ、初華にそう言って聞かせる。
そのうち試合は場外転落からリング外の攻防に。
レスラーの迫力を観客の間近で見せた後、両軍リングに戻る。
おや、シンが残っているぞ?
「ん? 坊主、そいつのファンか?」
先の男の子が、ひいきの選手名の書かれた紙を持っていたのに気付いた。
びくっ、と涙目で小さくなる男の子。
「そんなのより俺たちの応援をしろ!」
シン、紙をひったくってそれごと頭を掴んでわしわしとしてやった。男の子の方はひいいと身を縮め生きた心地がしないが……シンはふんと紙を投げ返してリングに戻って行った。
あー、これはあの子、泣くかしらね~とか初華が思っていた時だった!
「ファイヤー・ヤマト、負けるな。頑張れーっ!」
男の子は肝が据わったか、先とは違い大声で応援するようになった。涙が浮いていたがもうお構いなしのなりふり構わない熱狂的な応援だ。
「ほらっ、そこよ! しっかり!」
「反則軍団何かに負けちゃダメよ!」
「私たちがついてるざますよーっ!」
おばちゃん連中もいつの間にか前のめりになって声援を送っている。
「ほへ~」
すっかり様変わりした周りの様子にびっくりする初華。
「格闘技に興味のない人も虜にする。さすがプロだな」
「ああ。悪役レスラーがちゃんと分かってる。いい仕事してるから初めての人も応援しやすい」
にやにやしつつじっくりと試合観戦するダインとチンピラだった。
この時、初華はまさかあのような展開になろうとは夢にも思わなかった!
後日、Pクレープに大男たちが壁を作るように立ち並んでいた。
「おお、うまい。気取ってない味がええの!」
「お好み焼きっていうのか? パスタみたいなのが入っててがっつり食えるのがいいな!」
Fプロのレスラーたちがこぞってやって来て「お好み焼きってのを食わせてくれ」と頼まれたのだ。
転移前のリアルブルーではお好み焼き店でバイトをしていた初華、広島風お好み焼きを焼いたのだが、これが大当たりで。
「よし。これなら観客にも受けるに違いない。ジェオルジの【春郷祭】興行でぜひ、屋台を出してほしい」
「なぁに、ウチの悪役連中が慰問で孤児院に寄っていくんで、初日だけ悪役レスラーが足りんのよ。ハンターに出演依頼してるからアンタもぜひ、屋台の方で参加してほしい」
巻き込まれクイーンの初華、これを断ることができず。
というわけで、ジェオルジでの【春郷祭】興行初日に悪役レスラー、もしくは悪役覆面レスラーとして出場し盛り上げてもらえる力自慢もしくは格闘技自慢の男性ハンター、求ム。
解説
※この依頼は、興行的理由から男性限定となっています
Fプロのジェオルジ【春郷祭】興行初日に、悪役レスラーもしくは悪役覆面レスラーとしてリングに上がってください。
当日はタイトル戦ではなく、連戦中でもあるため選手たちには負担の少ない楽しいプロレスを展開する予定です。後日にFプロの悪役たちも合流して春郷祭の後半に本番興行をします。「悪役レスラーをまず倒して、本番興行ではまだ強い悪役がやって来る」という盛り上げストーリーとなるため、本気で勝利を目指すこと、ダメージの残る戦いをすることは厳禁です。
出場は、シックスメンタッグマッチ二試合。選手名の後ろのカッコ内は得意技など。
第一試合
対サムライ・シロー(ヒップアタック)、クミチョー・フジアラ(頭突き、関節技)、ゲコクジョー・リキマル(ラリアート、スコーピオンロック)
第二試合
対イナヅマ・ケンショー(レッグラリアット)、ファイヤー・ヤマト(フルネルソンスープレックスなどファイヤー殺法)、ヴィクトリー・ムサシ(オクトパスホールド、延髄斬り)
6人参加した場合は、3人一組でどちらかの試合に出場してください。
それ以下の参加だと、名もなきハンターが数合わせで入ります(やられ役)。
出場は本名でなくリングネームでも大丈夫です。使いたい称号などありましたらセットしての参加が美しいデスネ。こんなところに出たとバレたくない、という美味しい設定の人でも最初に一度だけ本名はでますが(
なお、覚醒(イクシード)した場合は本気を出さないように。相手は非覚醒者ですが、レベルを上げてない覚醒者と戦って、スキルなしなら勝てるくらい鍛えています(戦場では話は別)。
初日はプロレス観戦初めてという人も多いです。
高速の技とか華のない技などより、派手な技やじっくり見せる技などの方が盛り上がるでしょう。
初華は屋台でお好み焼きを焼いています。後で食べに行くこともできます。
Fプロのジェオルジ【春郷祭】興行初日に、悪役レスラーもしくは悪役覆面レスラーとしてリングに上がってください。
当日はタイトル戦ではなく、連戦中でもあるため選手たちには負担の少ない楽しいプロレスを展開する予定です。後日にFプロの悪役たちも合流して春郷祭の後半に本番興行をします。「悪役レスラーをまず倒して、本番興行ではまだ強い悪役がやって来る」という盛り上げストーリーとなるため、本気で勝利を目指すこと、ダメージの残る戦いをすることは厳禁です。
出場は、シックスメンタッグマッチ二試合。選手名の後ろのカッコ内は得意技など。
第一試合
対サムライ・シロー(ヒップアタック)、クミチョー・フジアラ(頭突き、関節技)、ゲコクジョー・リキマル(ラリアート、スコーピオンロック)
第二試合
対イナヅマ・ケンショー(レッグラリアット)、ファイヤー・ヤマト(フルネルソンスープレックスなどファイヤー殺法)、ヴィクトリー・ムサシ(オクトパスホールド、延髄斬り)
6人参加した場合は、3人一組でどちらかの試合に出場してください。
それ以下の参加だと、名もなきハンターが数合わせで入ります(やられ役)。
出場は本名でなくリングネームでも大丈夫です。使いたい称号などありましたらセットしての参加が美しいデスネ。こんなところに出たとバレたくない、という美味しい設定の人でも最初に一度だけ本名はでますが(
なお、覚醒(イクシード)した場合は本気を出さないように。相手は非覚醒者ですが、レベルを上げてない覚醒者と戦って、スキルなしなら勝てるくらい鍛えています(戦場では話は別)。
初日はプロレス観戦初めてという人も多いです。
高速の技とか華のない技などより、派手な技やじっくり見せる技などの方が盛り上がるでしょう。
初華は屋台でお好み焼きを焼いています。後で食べに行くこともできます。
マスターより
ふらっと、深夜です。
昭和プロレスの香りがぷんぷんしますが、あのころの分かりやすさは本当にライト層には説得力があったともいいます。OPでのネタは、好きな知人からとっくり聞かされた内容そのままです。
どこが【春郷祭】前半の村長会議の最中やねん、な意見もあろうかもですが、祭り後半の収穫祭に突入すると現地の人は屋台やイベントの手伝いで楽しむことができないんですよね。村長会議期間にやるのはそのためです。
なお今回、場外乱闘は鉄柵オーバーもある程度OKです。観客に存分にタッチされてください(
では、よろしくお願いします。
昭和プロレスの香りがぷんぷんしますが、あのころの分かりやすさは本当にライト層には説得力があったともいいます。OPでのネタは、好きな知人からとっくり聞かされた内容そのままです。
どこが【春郷祭】前半の村長会議の最中やねん、な意見もあろうかもですが、祭り後半の収穫祭に突入すると現地の人は屋台やイベントの手伝いで楽しむことができないんですよね。村長会議期間にやるのはそのためです。
なお今回、場外乱闘は鉄柵オーバーもある程度OKです。観客に存分にタッチされてください(
では、よろしくお願いします。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2017/06/14 01:34
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談卓 デスドクロ・ザ・ブラックホール(ka0013) 人間(リアルブルー)|34才|男性|機導師(アルケミスト) |
最終発言 2017/05/29 17:12:10 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2017/05/29 17:01:54 |