ゲスト
(ka0000)
【血盟】知追う者、橋がない理由探る
マスター:狐野径

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2017/06/05 22:00
- リプレイ完成予定
- 2017/06/14 22:00
オープニング
●再びライブラリにやってきた問題の人
ライブラリを見たい、と大江 紅葉(kz0163)が来た瞬間、職員の頬の神経がピクリと動いた。
今回もやはりきらきらと輝くオーラとともにやってきている。
「ここに、大江様禁止って貼りますかね?」
「うっ、も、申し訳ありません」
紅葉はばっと後ろに飛びのくと、土下座した。
「……うわあああ、やめてください、それは、それだけは!!」
職員のほうが慌てた。周囲の職員やハンターたちの目が痛い。思わず野次馬したくなる光景になってしまう、土下座というものは。
「許してください」
「脅迫ですよその動作!」
びしっと指摘され、紅葉は立ち上がる。
周囲の視線もどうやら解決したらしいと去っていく。
「そうですね……すみません」
「まったく……今回は前回みたいなことはないですね」
「ありません!」
きっぱりと言った。
「分かりました……で、その荷物なんです?」
「ライブラリは精霊も絡んでいるとか? であれば、現地でいろいろ観察できるのかと思いました」
キャンプ道具と水辺の調査に必要そうなシュノーケル付ゴーグルなど。
「何時を見てきたいのですか?」
「里に何もなかったころ」
「……万能じゃないってわかってますよね?」
「一応調べてくださいよ」
「はいはい……里ができてからですよ、あっても……って、あれ? この年号でその近辺の記録ありますね」
職員は驚いた。
たまたまパルムがいたにしても、好奇心旺盛なパルムたちの興味を引くことだったのかという問題だ。
「行ってみます、行ってみます」
わっくわっくとしている紅葉はすでに自らの手でハンターの手配もしていた。
職員の目から見てピクニック気分だと思われる。
「だって、当時なら、そんなに妖怪いないはずですよ? じっくり島の観察ができます。同じ形か分かりませんけどね」
自然のものはじわじわと自然に変化する。その上、人の手が加えられるとまた大きく変わる。
紅葉が選んだ時代は妖怪がいたとしても大したことがないか問題か極端な状況。まだ、人間の手にあったころなのだから。
●一首詠めそうな風光明媚なところ
現地について一言いえば、ありのままの自然がそこにあった。
海岸線沿いには砂浜があり、少しして草木が生える、自然豊かな海岸線の風景。その草木が生えたあたりの松林にいる。
「あ、あれええ?」
陸地に関して紅葉の記憶は荒地。島も現在についてははげ山、住んでいたころはまだ緑はあった。
「ええええ」
双眼鏡を手に見渡す。
「とりあえず、れっつらごーです」
どこで覚えてくるのか変な言葉でハンターを激励する。林を抜け砂浜に出る。
そうすると「大江が住んでいた里」のある島が見えた。誰か住んでいる様子はないようだ。
「緑の小山ですね……渡れるのでしょうか……え? 橋があります」
現在であれば日中に潮が引いて作られる砂地の当たりに立派な橋があるのだ。長い橋であり、手すりもきちんとあって危なくない橋だ。
「……昔はあったということですね」
なら、現代の里にも橋を建築するということを念頭に入れていいこととなる。
「その割には、ずーとありませんでした」
紅葉の記憶にも、それより長生きしている家臣も橋の記憶はない。
ひとまず渡ってみることになり、一行は橋の入り口に移動する。
何か大きなものが島のほうで飛んだようだったし、海の中を巨大な影がよぎったような気がした。
はっきりわからないが、ハンターは心に留める。
陸地側……現在でいえば天ノ都がある方向から人が来ているのが見えた。ハンターは紅葉を止め、かばうように立つ。
「おや、こんなところに珍しい。どこの国の方かな?」
妙に明るい声、青年が現れた。肩にはパルムを載せている。
(こ、この人が記録を残した人?)
ハンターの陰で紅葉は唐突の出会いに慌てる。何も言い訳を用意していなかった。
「えと、探検です! この辺りに変わった地形の島があると聞いてきました」
「変わった? まあ、そこの島は行けそうでいけない島だが、最近橋はできた」
「そそそうみたいですね!」
男は「そんなことも知らないのか」という顔になるが、鷹揚に構えると、教えてくれる。
「俺は、政府に言ってきた。俺があの近辺に居座る妖怪を倒して、島は俺のものにすると!」
「へええ、すごいですね」
紅葉は目をぱちくりさせる。
「まあ、今日は下見だからなぁ……どんな妖怪かわかりもしないで、突撃をかけるは愚の骨頂」
「どんな妖怪かわかっていないのですか?」
紅葉が興味をそそられて問う。
「テングともう一つは女の姿で蛇とか言われている」
「テングでもいろいろありますよね……あ、狐の妖怪かもしれないです!」
「ん? あんた、結構……」
男は何か言おうとして口をつぐんだ。探るような視線が一行に注がれる。
「どこの国の者だ?」
「都のほうから来ました」
下手なことを言えない。
時代区分が曖昧で、エトファリカ連邦国前なのか後なのかわからない。濁して会話することを紅葉は選んだ。
「ふーん」
疑いの眼なのは間違いない。
「変わった服装だよな? 西があるとは聞かない。転移者か、実は知らない西とのルート、違う世界があるのか?」
「ないですよー」
紅葉、すごく棒読み。いや、転移者で通せばよかったのではとハンターはツッコミを入れたかったが入れるタイミングではなかった。
「……そうか。まあ、悪人ではなさそうだ。それより、俺は……君が気になる」
青年は、ひとりに視線を注ぐ。
「妖怪退治の後、付き合ってくれないかな?」
「はい?」
「そして、妖怪を倒して、あの島への居住権を得た俺と、結婚してほしい」
「……」
紅葉はおろおろする。
「俺の名は大江 匡平。今、仕える殿には『文武の誉』と言われているぞ!」
この瞬間、紅葉は目を見開いた。
(ご先祖様ですううう。島に居を構えた人です)
来た時代は間違っていないが、ややこしい状況だということは間違いなかった。
ライブラリを見たい、と大江 紅葉(kz0163)が来た瞬間、職員の頬の神経がピクリと動いた。
今回もやはりきらきらと輝くオーラとともにやってきている。
「ここに、大江様禁止って貼りますかね?」
「うっ、も、申し訳ありません」
紅葉はばっと後ろに飛びのくと、土下座した。
「……うわあああ、やめてください、それは、それだけは!!」
職員のほうが慌てた。周囲の職員やハンターたちの目が痛い。思わず野次馬したくなる光景になってしまう、土下座というものは。
「許してください」
「脅迫ですよその動作!」
びしっと指摘され、紅葉は立ち上がる。
周囲の視線もどうやら解決したらしいと去っていく。
「そうですね……すみません」
「まったく……今回は前回みたいなことはないですね」
「ありません!」
きっぱりと言った。
「分かりました……で、その荷物なんです?」
「ライブラリは精霊も絡んでいるとか? であれば、現地でいろいろ観察できるのかと思いました」
キャンプ道具と水辺の調査に必要そうなシュノーケル付ゴーグルなど。
「何時を見てきたいのですか?」
「里に何もなかったころ」
「……万能じゃないってわかってますよね?」
「一応調べてくださいよ」
「はいはい……里ができてからですよ、あっても……って、あれ? この年号でその近辺の記録ありますね」
職員は驚いた。
たまたまパルムがいたにしても、好奇心旺盛なパルムたちの興味を引くことだったのかという問題だ。
「行ってみます、行ってみます」
わっくわっくとしている紅葉はすでに自らの手でハンターの手配もしていた。
職員の目から見てピクニック気分だと思われる。
「だって、当時なら、そんなに妖怪いないはずですよ? じっくり島の観察ができます。同じ形か分かりませんけどね」
自然のものはじわじわと自然に変化する。その上、人の手が加えられるとまた大きく変わる。
紅葉が選んだ時代は妖怪がいたとしても大したことがないか問題か極端な状況。まだ、人間の手にあったころなのだから。
●一首詠めそうな風光明媚なところ
現地について一言いえば、ありのままの自然がそこにあった。
海岸線沿いには砂浜があり、少しして草木が生える、自然豊かな海岸線の風景。その草木が生えたあたりの松林にいる。
「あ、あれええ?」
陸地に関して紅葉の記憶は荒地。島も現在についてははげ山、住んでいたころはまだ緑はあった。
「ええええ」
双眼鏡を手に見渡す。
「とりあえず、れっつらごーです」
どこで覚えてくるのか変な言葉でハンターを激励する。林を抜け砂浜に出る。
そうすると「大江が住んでいた里」のある島が見えた。誰か住んでいる様子はないようだ。
「緑の小山ですね……渡れるのでしょうか……え? 橋があります」
現在であれば日中に潮が引いて作られる砂地の当たりに立派な橋があるのだ。長い橋であり、手すりもきちんとあって危なくない橋だ。
「……昔はあったということですね」
なら、現代の里にも橋を建築するということを念頭に入れていいこととなる。
「その割には、ずーとありませんでした」
紅葉の記憶にも、それより長生きしている家臣も橋の記憶はない。
ひとまず渡ってみることになり、一行は橋の入り口に移動する。
何か大きなものが島のほうで飛んだようだったし、海の中を巨大な影がよぎったような気がした。
はっきりわからないが、ハンターは心に留める。
陸地側……現在でいえば天ノ都がある方向から人が来ているのが見えた。ハンターは紅葉を止め、かばうように立つ。
「おや、こんなところに珍しい。どこの国の方かな?」
妙に明るい声、青年が現れた。肩にはパルムを載せている。
(こ、この人が記録を残した人?)
ハンターの陰で紅葉は唐突の出会いに慌てる。何も言い訳を用意していなかった。
「えと、探検です! この辺りに変わった地形の島があると聞いてきました」
「変わった? まあ、そこの島は行けそうでいけない島だが、最近橋はできた」
「そそそうみたいですね!」
男は「そんなことも知らないのか」という顔になるが、鷹揚に構えると、教えてくれる。
「俺は、政府に言ってきた。俺があの近辺に居座る妖怪を倒して、島は俺のものにすると!」
「へええ、すごいですね」
紅葉は目をぱちくりさせる。
「まあ、今日は下見だからなぁ……どんな妖怪かわかりもしないで、突撃をかけるは愚の骨頂」
「どんな妖怪かわかっていないのですか?」
紅葉が興味をそそられて問う。
「テングともう一つは女の姿で蛇とか言われている」
「テングでもいろいろありますよね……あ、狐の妖怪かもしれないです!」
「ん? あんた、結構……」
男は何か言おうとして口をつぐんだ。探るような視線が一行に注がれる。
「どこの国の者だ?」
「都のほうから来ました」
下手なことを言えない。
時代区分が曖昧で、エトファリカ連邦国前なのか後なのかわからない。濁して会話することを紅葉は選んだ。
「ふーん」
疑いの眼なのは間違いない。
「変わった服装だよな? 西があるとは聞かない。転移者か、実は知らない西とのルート、違う世界があるのか?」
「ないですよー」
紅葉、すごく棒読み。いや、転移者で通せばよかったのではとハンターはツッコミを入れたかったが入れるタイミングではなかった。
「……そうか。まあ、悪人ではなさそうだ。それより、俺は……君が気になる」
青年は、ひとりに視線を注ぐ。
「妖怪退治の後、付き合ってくれないかな?」
「はい?」
「そして、妖怪を倒して、あの島への居住権を得た俺と、結婚してほしい」
「……」
紅葉はおろおろする。
「俺の名は大江 匡平。今、仕える殿には『文武の誉』と言われているぞ!」
この瞬間、紅葉は目を見開いた。
(ご先祖様ですううう。島に居を構えた人です)
来た時代は間違っていないが、ややこしい状況だということは間違いなかった。
解説
変な地形でなんで橋作らないのかということを調査に来ました。
ハンターの一人は求婚されるし、面倒面倒ということです。
とりあえず、観察したいところに妖怪がいます。
●地形
島があり、橋が架かっている。島はこんもり丘で緑豊富。人は住んでいない、妖怪が住んじゃった。
橋は時々妖怪が現れる。時々と言っても、人間が通るとたいてい現れる、結果、困る。
陸地側、白い砂浜に松などの林が広がる風光明媚なところ。妖怪の影は特にない。
橋の幅2メートル、長さ50メートルくらい。橋から落ちると、水深は1メートル以上はありますが、時間帯によって前後はあります。
●NPC
・大江 紅葉 符術師、女。荷物は大型テント、シュノーケル付ゴーグル、双眼鏡。今回所持しているスキルは「胡蝶符」「禹歩」「生命感知」です。
・大江 匡平(まさひら) 舞刀士、男26歳。さわやかな青年。ペットはパルムでマツ。
※匡平が求婚した相手……PCさんに外見年齢18~22歳の女性の方がいたらそちらに声をかけます。複数いる場合は私がダイスで振って決めるか、紅葉に押し付けるかします。
年齢が該当する女性PCさんで嫌な場合は「匡平拒否」をプレイングにください。
●敵情報
イソオンナ サイズ2。上半身は女、下半身は蛇。長いです。橋に現れて人間を食べる。スキルは巻き付き、魅了、ウォーターシュートのような術。
テング サイズ1。赤い顔に長い鼻、修験者の格好に背中に鳥の翼を持つ。島に住んでいるが、橋に現れることもある。スキルは飛行、薙ぎ払い、ウィンドカッターのような術。
ハンターの一人は求婚されるし、面倒面倒ということです。
とりあえず、観察したいところに妖怪がいます。
●地形
島があり、橋が架かっている。島はこんもり丘で緑豊富。人は住んでいない、妖怪が住んじゃった。
橋は時々妖怪が現れる。時々と言っても、人間が通るとたいてい現れる、結果、困る。
陸地側、白い砂浜に松などの林が広がる風光明媚なところ。妖怪の影は特にない。
橋の幅2メートル、長さ50メートルくらい。橋から落ちると、水深は1メートル以上はありますが、時間帯によって前後はあります。
●NPC
・大江 紅葉 符術師、女。荷物は大型テント、シュノーケル付ゴーグル、双眼鏡。今回所持しているスキルは「胡蝶符」「禹歩」「生命感知」です。
・大江 匡平(まさひら) 舞刀士、男26歳。さわやかな青年。ペットはパルムでマツ。
※匡平が求婚した相手……PCさんに外見年齢18~22歳の女性の方がいたらそちらに声をかけます。複数いる場合は私がダイスで振って決めるか、紅葉に押し付けるかします。
年齢が該当する女性PCさんで嫌な場合は「匡平拒否」をプレイングにください。
●敵情報
イソオンナ サイズ2。上半身は女、下半身は蛇。長いです。橋に現れて人間を食べる。スキルは巻き付き、魅了、ウォーターシュートのような術。
テング サイズ1。赤い顔に長い鼻、修験者の格好に背中に鳥の翼を持つ。島に住んでいるが、橋に現れることもある。スキルは飛行、薙ぎ払い、ウィンドカッターのような術。
マスターより
こんにちは、狐野径です。
前回のPCさんの考え方を見て、そうだよねずるいよねと思いました。見ようと思えば過去から学ぶことはできる、しかしそれに頼ってもいけないという難しいこと。
と言いながら、再びライブラリを使う人。
よろしくお願いします。
前回のPCさんの考え方を見て、そうだよねずるいよねと思いました。見ようと思えば過去から学ぶことはできる、しかしそれに頼ってもいけないという難しいこと。
と言いながら、再びライブラリを使う人。
よろしくお願いします。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2017/06/11 18:02
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
---|---|---|---|
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2017/06/01 17:16:06 |
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相談卓 柊 春菜(ka6507) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|符術師(カードマスター) |
最終発言 2017/06/05 21:45:35 |