ゲスト
(ka0000)
走れ、ダイコン馬車!
マスター:村井朋靖

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2014/06/18 12:00
- リプレイ完成予定
- 2014/06/27 12:00
オープニング
●名物を喰らう
農耕推進地域ジェオルジ。
同盟領内で最大の面積を有するこの自由都市は、農畜産物の生産や加工で「クリムゾンウェストの食卓を支える」ことを目標にしている。他の都市とは違い、ジェオルジは牧歌的な風景が広がり、草木の緑と澄んだ青空がとても印象的だ。手付かずの自然も存在するため、動物との出会いも多い。
ジェオルジは、村単位で農畜産物の生産を管理を行っている。これは統治者一族のジェオルジ家の方針だ。
一族は大量生産や品種改良に関わるノウハウを伝え、それにかかる資金援助を行う。どの村もそれに応えるべく、生産量や売り上げを伸ばす努力をする。これは長年の信頼関係があればこその関係といえよう。時代は変われども、地域の絆は決して変わらない。
ジェオルジ西部に位置する、とある小さな村。ここでは大根の生産に力を入れていた。
白くて長いおなじみの大根はもちろん、収穫までの期間が早いラディッシュ、皮が黒く中身が白い黒大根など、種類もさまざま。これを毎日のように統治者一族の村まで運んでいる。馬車は大根の重みに耐えられるよう、大きくて丈夫なものを用意。村の利益も皆のやる気も、文字通り「右肩上がり」だった。
しかし、つい先日の早朝。いつものように出荷の準備をしていると、そこへ小鬼・ゴブリンが出現した。彼らは粗末な武器を振って村人を威嚇すると、村人は一目散に逃亡。村長の家へと駆け込んだ。
その後、ゴブリンは馬車の中に運び込まれた新鮮な大根を見つけ、これを本能的に「食い物だ」と確信。手に取って一口かじってみる。先端はやや硬く辛味があるが、全体的にはやわらかくて甘い。ゴブリンはよほど腹を空かせていたのか、ご丁寧にも葉っぱまで残さず平らげた。
収穫された分を全員で平らげてご満悦の小鬼は、腹を擦りながら悠々とご帰宅。のこのこと南西の森に向かって歩いていく。
「おおい、村長。連中、帰ったみたいだぞ~」
この様子を窓の隙間から見ていた若者が、声を潜めて言う。こちらは皆、ホッと胸を撫で下ろした。
「しかし、なんであいつらはあっさり帰ったんじゃ? 周りには大根がいくらも植わっとるのに……」
「連中、なんとも満足そうな顔しとったわ。腹いっぱいになったから帰っただけかもしれんの」
そう返事した男は「そんな顔を見たって、ただ腹が立つだけだがな」と苦笑いした。
「今日来たのが、だいたい4匹くらいだったかのぉ。村長、どうする?」
ああいう連中は「食い物がある」とわかると、何度でも来るだろう。今は大根が地面に埋まってるのに気づいていないが、もし知られれば村は大損害を被る。
「よし、ハンターさんに連中の退治を頼もう」
ジェオルジでは、村長が独自の判断でハンターズソサエティに依頼を出すことが可能である。彼らは「善は急げ」とばかりに、状況をまとめて報告した。
●派手な出迎え
ジェオルジには、ハンターズソサエティの支部が5箇所ある。
統治者一族の村にひとつ、そこから東西南北に広がる形でひとつずつ。今回は西側の支部から、馬車で大根の村へと移動する。
到着したハンターを待っていたのは、統治者一族のひとりである「ルイーザ・ジェオルジ」だった。一族の中で唯一ハンターの素質を持ち、領内では猟撃士として活躍している。ちなみに、若き領主「セスト・ジェオルジ」の実姉だ。
「ほら、早く行くわよ。みんなが困ってるんだから」
そういって用意した馬車に案内するルイーザだが、大自然がウリの領地にはまったく似合わないド派手な衣装を着こなしている。
純白の生地に豪華な赤い縁取りをあしらったマント、露出度高めの白い革鎧、白に塗り直したショートボウ……人間はおろか動物でも、彼女の発見は容易だ。もはやこれは「動くカカシ」である。本人によると、このファッション、流行の最先端を発信する極彩色の街ヴァリオスでお求めになったらしい。
「普段ならこの手の依頼はハンターさんにお任せするんだけど、今回はあたしが説明するわ」
ルイーザはそう言って、村の状況を話し始める。
村長の予想通り、村には毎日ゴブリンが来るようになった。昨日の時点では7匹くらいに増えたという。
しかし腹が満たされれば帰るので、最初の襲撃と同じようにわざと大根を置いておき、食ったら帰るように仕向けている。もちろん準備は安全のため、深夜に行っている。敵に大根の在処を悟られては困るので、仕方なく打った苦肉の策だ。
同じ理由で、大根の出荷も完全に止めている。実はゴブリンが、馬車を「大根をある部屋」と勘違いしている疑いがあり、無理に使おうにも使えないのだ。
「ゴブリンの数はこれ以上増えないと思うわ。あと、奴らは臆病だから、何匹か倒せば逃げてくはずよ。全部は倒さなくても大丈夫ね」
むしろ逃げてもらって、仲間に「あそこは危ないから、もう行かない」となってもらった方がいい……彼女はそう言い添えた。
「日が出てすぐに仕事だから、今日は早めに休んでね」
ルイーザが話し終える頃、馬車が止まった。そう、ここが大根の村。今回の依頼の舞台である。
農耕推進地域ジェオルジ。
同盟領内で最大の面積を有するこの自由都市は、農畜産物の生産や加工で「クリムゾンウェストの食卓を支える」ことを目標にしている。他の都市とは違い、ジェオルジは牧歌的な風景が広がり、草木の緑と澄んだ青空がとても印象的だ。手付かずの自然も存在するため、動物との出会いも多い。
ジェオルジは、村単位で農畜産物の生産を管理を行っている。これは統治者一族のジェオルジ家の方針だ。
一族は大量生産や品種改良に関わるノウハウを伝え、それにかかる資金援助を行う。どの村もそれに応えるべく、生産量や売り上げを伸ばす努力をする。これは長年の信頼関係があればこその関係といえよう。時代は変われども、地域の絆は決して変わらない。
ジェオルジ西部に位置する、とある小さな村。ここでは大根の生産に力を入れていた。
白くて長いおなじみの大根はもちろん、収穫までの期間が早いラディッシュ、皮が黒く中身が白い黒大根など、種類もさまざま。これを毎日のように統治者一族の村まで運んでいる。馬車は大根の重みに耐えられるよう、大きくて丈夫なものを用意。村の利益も皆のやる気も、文字通り「右肩上がり」だった。
しかし、つい先日の早朝。いつものように出荷の準備をしていると、そこへ小鬼・ゴブリンが出現した。彼らは粗末な武器を振って村人を威嚇すると、村人は一目散に逃亡。村長の家へと駆け込んだ。
その後、ゴブリンは馬車の中に運び込まれた新鮮な大根を見つけ、これを本能的に「食い物だ」と確信。手に取って一口かじってみる。先端はやや硬く辛味があるが、全体的にはやわらかくて甘い。ゴブリンはよほど腹を空かせていたのか、ご丁寧にも葉っぱまで残さず平らげた。
収穫された分を全員で平らげてご満悦の小鬼は、腹を擦りながら悠々とご帰宅。のこのこと南西の森に向かって歩いていく。
「おおい、村長。連中、帰ったみたいだぞ~」
この様子を窓の隙間から見ていた若者が、声を潜めて言う。こちらは皆、ホッと胸を撫で下ろした。
「しかし、なんであいつらはあっさり帰ったんじゃ? 周りには大根がいくらも植わっとるのに……」
「連中、なんとも満足そうな顔しとったわ。腹いっぱいになったから帰っただけかもしれんの」
そう返事した男は「そんな顔を見たって、ただ腹が立つだけだがな」と苦笑いした。
「今日来たのが、だいたい4匹くらいだったかのぉ。村長、どうする?」
ああいう連中は「食い物がある」とわかると、何度でも来るだろう。今は大根が地面に埋まってるのに気づいていないが、もし知られれば村は大損害を被る。
「よし、ハンターさんに連中の退治を頼もう」
ジェオルジでは、村長が独自の判断でハンターズソサエティに依頼を出すことが可能である。彼らは「善は急げ」とばかりに、状況をまとめて報告した。
●派手な出迎え
ジェオルジには、ハンターズソサエティの支部が5箇所ある。
統治者一族の村にひとつ、そこから東西南北に広がる形でひとつずつ。今回は西側の支部から、馬車で大根の村へと移動する。
到着したハンターを待っていたのは、統治者一族のひとりである「ルイーザ・ジェオルジ」だった。一族の中で唯一ハンターの素質を持ち、領内では猟撃士として活躍している。ちなみに、若き領主「セスト・ジェオルジ」の実姉だ。
「ほら、早く行くわよ。みんなが困ってるんだから」
そういって用意した馬車に案内するルイーザだが、大自然がウリの領地にはまったく似合わないド派手な衣装を着こなしている。
純白の生地に豪華な赤い縁取りをあしらったマント、露出度高めの白い革鎧、白に塗り直したショートボウ……人間はおろか動物でも、彼女の発見は容易だ。もはやこれは「動くカカシ」である。本人によると、このファッション、流行の最先端を発信する極彩色の街ヴァリオスでお求めになったらしい。
「普段ならこの手の依頼はハンターさんにお任せするんだけど、今回はあたしが説明するわ」
ルイーザはそう言って、村の状況を話し始める。
村長の予想通り、村には毎日ゴブリンが来るようになった。昨日の時点では7匹くらいに増えたという。
しかし腹が満たされれば帰るので、最初の襲撃と同じようにわざと大根を置いておき、食ったら帰るように仕向けている。もちろん準備は安全のため、深夜に行っている。敵に大根の在処を悟られては困るので、仕方なく打った苦肉の策だ。
同じ理由で、大根の出荷も完全に止めている。実はゴブリンが、馬車を「大根をある部屋」と勘違いしている疑いがあり、無理に使おうにも使えないのだ。
「ゴブリンの数はこれ以上増えないと思うわ。あと、奴らは臆病だから、何匹か倒せば逃げてくはずよ。全部は倒さなくても大丈夫ね」
むしろ逃げてもらって、仲間に「あそこは危ないから、もう行かない」となってもらった方がいい……彼女はそう言い添えた。
「日が出てすぐに仕事だから、今日は早めに休んでね」
ルイーザが話し終える頃、馬車が止まった。そう、ここが大根の村。今回の依頼の舞台である。
解説
●依頼の目的
毎朝、収穫したばかりの大根を食い荒らしに来るゴブリンを退治すること。
敵の数は「少なくとも7匹」で、作戦決行時に何匹いるかは不明です。
すべて倒す必要はなく、ゴブリンを追い返せれば、依頼は成功となります。
●ゴブリンについて
人間よりも身長が低い亜人。小鬼とも呼ばれる。
徒党を組んで動くことが多く、自分より強い者には臆病で、自分より弱い者には超強気。
手にする武器は粗末ですが、体に見合わぬパワーを発揮しますが、強敵ではありません。
●ルイーザ・ジェオルジについて
農耕推進地域「ジェオルジ」の統治者一族の娘で、領主であるセストの姉。
猟撃士として主に領内で活躍しており、今回のような荒事を解決するために奔走しています。
ファッションに凝っていますが、派手好きなので、かなり奇抜な格好になってしまっている。
ただ、着こなしのセンス、ならびにスタイルは抜群なので、着る物を選べば似合います。
●その他の補足
・ゴブリン討伐は「日が昇ってすぐ」に行います。制限時間は特にありません。
・事前に村で用意してほしいものがあれば、プレイング内でご指定ください。
・皆さんに同行したルイーザ・ジェオルジは、村人を守るために動きます。
ゴブリン退治は、依頼に参加されたハンターさんで対応してください。
毎朝、収穫したばかりの大根を食い荒らしに来るゴブリンを退治すること。
敵の数は「少なくとも7匹」で、作戦決行時に何匹いるかは不明です。
すべて倒す必要はなく、ゴブリンを追い返せれば、依頼は成功となります。
●ゴブリンについて
人間よりも身長が低い亜人。小鬼とも呼ばれる。
徒党を組んで動くことが多く、自分より強い者には臆病で、自分より弱い者には超強気。
手にする武器は粗末ですが、体に見合わぬパワーを発揮しますが、強敵ではありません。
●ルイーザ・ジェオルジについて
農耕推進地域「ジェオルジ」の統治者一族の娘で、領主であるセストの姉。
猟撃士として主に領内で活躍しており、今回のような荒事を解決するために奔走しています。
ファッションに凝っていますが、派手好きなので、かなり奇抜な格好になってしまっている。
ただ、着こなしのセンス、ならびにスタイルは抜群なので、着る物を選べば似合います。
●その他の補足
・ゴブリン討伐は「日が昇ってすぐ」に行います。制限時間は特にありません。
・事前に村で用意してほしいものがあれば、プレイング内でご指定ください。
・皆さんに同行したルイーザ・ジェオルジは、村人を守るために動きます。
ゴブリン退治は、依頼に参加されたハンターさんで対応してください。
マスターより
こんにちは、村井朋靖(むらい・ともやす)です。ようこそ、クリムゾンウェストへ!
今回の依頼は、自由都市同盟の農耕推進地域「ジェオルジ」西部からお届けします。
おいしい大根を生産する村に現れたのは、ファンタジーではおなじみのゴブリンたち!
しかも朝になるとは、腹いっぱい食って帰るというのだから、村人は堪ったものじゃない。
ここはタダ飯食らいの大食らいに、キッチリお仕置きしないといけませんね……!
プレイングは、PC口調で書いていただけると助かります。今回はよろしくお願いします!
今回の依頼は、自由都市同盟の農耕推進地域「ジェオルジ」西部からお届けします。
おいしい大根を生産する村に現れたのは、ファンタジーではおなじみのゴブリンたち!
しかも朝になるとは、腹いっぱい食って帰るというのだから、村人は堪ったものじゃない。
ここはタダ飯食らいの大食らいに、キッチリお仕置きしないといけませんね……!
プレイングは、PC口調で書いていただけると助かります。今回はよろしくお願いします!
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2014/06/25 13:33
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談卓 クリス・ガードナー(ka1622) 人間(リアルブルー)|18才|男性|機導師(アルケミスト) |
最終発言 2014/06/18 09:06:36 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2014/06/15 18:54:15 |