ゲスト
(ka0000)
【春郷祭】愛と希望と決闘と
マスター:樹シロカ

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- ショート
関連ユニオン
魔術師協会広報室- 難易度
- やや易しい
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在5人 / 4~10人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 不明
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2017/06/14 19:00
- リプレイ完成予定
- 2017/06/28 19:00
オープニング
※このシナリオは原則として戦闘が発生しない日常的なシナリオとして設定されています。
●村長会議のかたすみで
同盟領、農耕推進地域ジェオルジでは、年に二回『郷祭』と呼ばれる催しがある。
最近では賑やかな祭がメインとなっているが、始まりは地域内の各村から村長たちが集まり、村単位では解決の難しい問題などを話し合う『村長会議』という場である。
今年も春の郷祭を前にした会議では、各村の村長同士が旧交を温めたり、ガンつけあったりしていた。
なかでも今回、デストラ村とシニストラ村の村長同士の関係は最悪だった。
領主のセスト・ジェオルジ(kz0034)はいつも通りの淡々とした表情のまま呟く。
「発端はおめでたい話なのですがね」
「本当に申し訳ありません。領主様に余計な心配をおかけしまして」
セストと膝を突き合わせて腰掛け、そこで頭を下げるのはシニストラ村の村長の息子、アンジェロである。
「いえ。これも僕の務めのうちですから」
余り慰めになっていない言葉だが、セストに悪気はない。
ふたりは村長たちを刺激しないよう、ジェオルジ家の物置小屋でこっそりと話し合っていた。
アンジェロは近々、デストラ村の村長の娘リタと結婚式を挙げることになっている。
だが元々、街道を挟んで位置するデストラ村とシニストラ村は何かにつけライバル心を抱いており、小競り合いの絶えない関係。
ふたりが思いを伝えるのにも、ハンター達が協力したという経緯があった。
そしていよいよという段になって、『ふたりの新居をどこにするか』という問題が村長同士の仲をこれまでになく悪化させてしまった。
下手をすれば村総出の大げんかにまで発展しそうな雰囲気に、責任を感じたアンジェロがセストに相談を持ちかけたのだ。
「アンジェロさんとリタさんの気持ちは固まっているのですね?」
「ええ、あそこなら心配ないと言って、リタもそのつもりで準備しています」
アンジェロの端正な顔が笑顔でくしゃくしゃになる。
セストは頷き、釣られたように笑顔を浮かべた。
「わかりました。では僕もできる限りの協力は致しましょう。ジェオルジ全体にも良いことでしょうから」
●領主の提案
ところが事態は思ったよりも早く悪化していた。
村長たちが集まる会議場で、セストはため息をつく。
「うちのアンジェロは次の村長だ! シニストラ村に住まんでどうする!!」
「そんなことはまだわからんだろうが! だいたい可愛い娘を、一人ぼっちでそっちへなどやれるか!」
掴みかからんばかり……というより、他の村長がそれぞれを引き離していなければ、掴みあっていただろうおっさんどもが喚きあっていた。
「そんな覚悟もないような娘に、村長の奥方なんぞ務まるか!」
「村長がしっかりしておれば、奥方に頼ったりなどせんわ!」
もうめちゃくちゃである。
「ほほう、そりゃさぞかし今のお前の村の村長はしっかりしとるんだろうな。なんならこの場で証明してみるか?」
シニストラ村の村長がにやりと笑った。肩の筋肉がびくびくと動いている。
「……筋肉ダルマは脳味噌まで筋肉らしいわ」
対するデストラ村の村長は、忌々しげに吐き捨てる。
「怖いのか?」
尚も挑発するシニストラ村長。そこに手を叩く音が響いた。
「はい、おふたりの覚悟は良くわかりました。でも今日は会議がまだ控えています。そこで僕からの提案です」
セストがひとつ咳払いをして続けた。
「後に禍根を残さないように決着をつけましょう。僕が許可します。ただし公平を期するために、代理決闘とします。おふたりとも異論はないですか?」
当事者たちだけではなく、会議に集まった村長達全員が、目を丸くしてセストを見つめた。
●村長会議のかたすみで
同盟領、農耕推進地域ジェオルジでは、年に二回『郷祭』と呼ばれる催しがある。
最近では賑やかな祭がメインとなっているが、始まりは地域内の各村から村長たちが集まり、村単位では解決の難しい問題などを話し合う『村長会議』という場である。
今年も春の郷祭を前にした会議では、各村の村長同士が旧交を温めたり、ガンつけあったりしていた。
なかでも今回、デストラ村とシニストラ村の村長同士の関係は最悪だった。
領主のセスト・ジェオルジ(kz0034)はいつも通りの淡々とした表情のまま呟く。
「発端はおめでたい話なのですがね」
「本当に申し訳ありません。領主様に余計な心配をおかけしまして」
セストと膝を突き合わせて腰掛け、そこで頭を下げるのはシニストラ村の村長の息子、アンジェロである。
「いえ。これも僕の務めのうちですから」
余り慰めになっていない言葉だが、セストに悪気はない。
ふたりは村長たちを刺激しないよう、ジェオルジ家の物置小屋でこっそりと話し合っていた。
アンジェロは近々、デストラ村の村長の娘リタと結婚式を挙げることになっている。
だが元々、街道を挟んで位置するデストラ村とシニストラ村は何かにつけライバル心を抱いており、小競り合いの絶えない関係。
ふたりが思いを伝えるのにも、ハンター達が協力したという経緯があった。
そしていよいよという段になって、『ふたりの新居をどこにするか』という問題が村長同士の仲をこれまでになく悪化させてしまった。
下手をすれば村総出の大げんかにまで発展しそうな雰囲気に、責任を感じたアンジェロがセストに相談を持ちかけたのだ。
「アンジェロさんとリタさんの気持ちは固まっているのですね?」
「ええ、あそこなら心配ないと言って、リタもそのつもりで準備しています」
アンジェロの端正な顔が笑顔でくしゃくしゃになる。
セストは頷き、釣られたように笑顔を浮かべた。
「わかりました。では僕もできる限りの協力は致しましょう。ジェオルジ全体にも良いことでしょうから」
●領主の提案
ところが事態は思ったよりも早く悪化していた。
村長たちが集まる会議場で、セストはため息をつく。
「うちのアンジェロは次の村長だ! シニストラ村に住まんでどうする!!」
「そんなことはまだわからんだろうが! だいたい可愛い娘を、一人ぼっちでそっちへなどやれるか!」
掴みかからんばかり……というより、他の村長がそれぞれを引き離していなければ、掴みあっていただろうおっさんどもが喚きあっていた。
「そんな覚悟もないような娘に、村長の奥方なんぞ務まるか!」
「村長がしっかりしておれば、奥方に頼ったりなどせんわ!」
もうめちゃくちゃである。
「ほほう、そりゃさぞかし今のお前の村の村長はしっかりしとるんだろうな。なんならこの場で証明してみるか?」
シニストラ村の村長がにやりと笑った。肩の筋肉がびくびくと動いている。
「……筋肉ダルマは脳味噌まで筋肉らしいわ」
対するデストラ村の村長は、忌々しげに吐き捨てる。
「怖いのか?」
尚も挑発するシニストラ村長。そこに手を叩く音が響いた。
「はい、おふたりの覚悟は良くわかりました。でも今日は会議がまだ控えています。そこで僕からの提案です」
セストがひとつ咳払いをして続けた。
「後に禍根を残さないように決着をつけましょう。僕が許可します。ただし公平を期するために、代理決闘とします。おふたりとも異論はないですか?」
当事者たちだけではなく、会議に集まった村長達全員が、目を丸くしてセストを見つめた。
解説
●代理決闘者募集
デストラ村とシニストラ村のガス抜き……もとい、問題解決のため、ハンターに代理決闘の依頼が出されました。
実際は縛り多めの模擬戦になります。
会場は領主一家の敷地にあるほぼ平らな草地(多少は岩や段差もある)で、簡素な木の柵で囲われています。
攻撃スキルは使用禁止、武器や防具は領主が用意した簡素な物に限定されます。(革の鎧、革の盾、ヒノキの棒程度)
●PL向け情報
セストは、一番大事なのはアンジェロとリタの幸せだと考えています。
ですので、依頼の内容は代理決闘ですが、実際には必ずしも戦う必要はありません。
ただし郷祭の最中という事もあり、ほかの村長達も盛り上がっています。
会場は祭に来た人たちも見に来られる場所です。
食べ物や飲み物も売れるでしょうし、賭けも行われるかもしれません。
どういう行動をとるかによって報酬の額が変化します。
決闘の場合は団体戦なのか、個人戦なのかを話し合ってください。
とくにプレイングでの指定がない場合はMS判断で決定します。
人数が半端になる場合のみ、セストの姉ルイーザ・ジェオルジ(ハンター)が数合わせに加わります。
●NPC情報
シニストラ村村長:一般人ながら、若いころはちょっとした雑魔なら倒した力自慢。筋骨隆々。まだ少し自分で戦いたかったと思っている。アンジェロの下にも息子がいる。
デストラ村村長:かつてはヴァリオスの学校にも通ったインテリ系。農作業をこなすのでひ弱ではないが、さすがに戦いは無理。息子3人の後に生まれたリタをとても大事に思っている。
アンジェロとリタ:近々結婚するカップル。ふたりとも親に似ず平和主義者。どこに住むかはすでに決めている様子。
何か確認したいことがありましたら、セストがお答えしますので質問卓をどうぞ。
勝手ながら、依頼出発の24時間前をMSの確認期限とします。
デストラ村とシニストラ村のガス抜き……もとい、問題解決のため、ハンターに代理決闘の依頼が出されました。
実際は縛り多めの模擬戦になります。
会場は領主一家の敷地にあるほぼ平らな草地(多少は岩や段差もある)で、簡素な木の柵で囲われています。
攻撃スキルは使用禁止、武器や防具は領主が用意した簡素な物に限定されます。(革の鎧、革の盾、ヒノキの棒程度)
●PL向け情報
セストは、一番大事なのはアンジェロとリタの幸せだと考えています。
ですので、依頼の内容は代理決闘ですが、実際には必ずしも戦う必要はありません。
ただし郷祭の最中という事もあり、ほかの村長達も盛り上がっています。
会場は祭に来た人たちも見に来られる場所です。
食べ物や飲み物も売れるでしょうし、賭けも行われるかもしれません。
どういう行動をとるかによって報酬の額が変化します。
決闘の場合は団体戦なのか、個人戦なのかを話し合ってください。
とくにプレイングでの指定がない場合はMS判断で決定します。
人数が半端になる場合のみ、セストの姉ルイーザ・ジェオルジ(ハンター)が数合わせに加わります。
●NPC情報
シニストラ村村長:一般人ながら、若いころはちょっとした雑魔なら倒した力自慢。筋骨隆々。まだ少し自分で戦いたかったと思っている。アンジェロの下にも息子がいる。
デストラ村村長:かつてはヴァリオスの学校にも通ったインテリ系。農作業をこなすのでひ弱ではないが、さすがに戦いは無理。息子3人の後に生まれたリタをとても大事に思っている。
アンジェロとリタ:近々結婚するカップル。ふたりとも親に似ず平和主義者。どこに住むかはすでに決めている様子。
何か確認したいことがありましたら、セストがお答えしますので質問卓をどうぞ。
勝手ながら、依頼出発の24時間前をMSの確認期限とします。
マスターより
いつもお世話になっております、樹シロカです。
今回は困ったおっさんたちのガス抜きにご協力をお願いします。
OPイラストは親父ふたりの心情を表しています。さすがにふたりともオークではありません。
リタとアンジェロの馴れ初めは『【郷祭】恋と勇気とゴブリンと』にありますので、よろしければどうぞ。
……交際2年半を経てのゴールになりましたね。単に記録者の手が遅いだけともいう。
依頼内容は決闘ですから、それをこなせば普通~成功達成です。
大成功達成にはプラスアルファが必要になるでしょう。
それに加えて、ハンターの皆さんにも楽しんでいただければと思っております。
ご参加、お待ちしております!
今回は困ったおっさんたちのガス抜きにご協力をお願いします。
OPイラストは親父ふたりの心情を表しています。さすがにふたりともオークではありません。
リタとアンジェロの馴れ初めは『【郷祭】恋と勇気とゴブリンと』にありますので、よろしければどうぞ。
……交際2年半を経てのゴールになりましたね。単に記録者の手が遅いだけともいう。
依頼内容は決闘ですから、それをこなせば普通~成功達成です。
大成功達成にはプラスアルファが必要になるでしょう。
それに加えて、ハンターの皆さんにも楽しんでいただければと思っております。
ご参加、お待ちしております!
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2017/06/27 20:28
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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愛と希望と決闘と僕達 水流崎トミヲ(ka4852) 人間(リアルブルー)|27才|男性|魔術師(マギステル) |
最終発言 2017/06/14 12:58:03 |
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セストに質問なの! ウェスペル・ハーツ(ka1065) エルフ|10才|男性|魔術師(マギステル) |
最終発言 2017/06/13 19:51:43 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2017/06/12 22:41:51 |