ゲスト
(ka0000)
スケルトンアーマー
マスター:KINUTA

- シナリオ形態
- ショート
関連ユニオン
魔術師協会広報室- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 3~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 6日
- プレイング締切
- 2017/09/15 22:00
- リプレイ完成予定
- 2017/09/24 22:00
オープニング
●いち囚人の社会奉仕活動
タモンが上と交渉した結果、『魔術師同盟からの依頼がある際は、依頼を行っている間だけスペットに指輪を返還する』ということが決まった。
というわけで社会奉仕活動に出かける本日、スペットは久方ぶりに指輪を指にはめる。
銀の輪はきつくもなくゆるくもなく、しっくり指と一体化した。
「おおー、この感じやこの感じ。久々やなあ」
一時とは言えまた指輪を変換してもらえたことは有り難い。最小限度に機能が抑えられたとはいっても、指輪があればまた力を発揮出来る。そうすれば例のインカムの機動だってもしかして出来るかもしれない……。
そんなことを思う彼に、再度ム所仲間となったブルーチャーが尋ねた。
「牢屋から出るって事は考えないんですかい。前みたいに消えたり隠れたり出来るなら、簡単なことでがしょう」
「出来るかも知れへんけど、止めとくわ。脱走者が出たゆうたら刑務所の信用がなくなるやろ、ほしたらうちと提携しとるペリニョン村にも影響するさかい。θに悪いやろ」
「へーえ。随分とまあ……殊勝なこって。人間変われば変わるもんだ……いや、旦那の場合は猫も変われば変わるって言うのかね」
「猫ちゃうわボケ」
●必要最小限度の機能
自由都市同盟における先進工業地帯、フマーレ。
その地にスペットは、魔術師協会職員のタモンと訪れていた。ユニオンの遺物であるインカム。それに繋げる事が可能な受信機を、提携している工房へ発注しに来たのである。
クリムゾン世界の技術は、ここ数年の間に飛躍的な進歩を遂げている。たとえ馴染みのない文明がもたらしたものであったとしても、マテリアルをエネルギーとして使っているという点に変わりはない。
オートマトンだって起動出来るようになったのだ。不可能なことはないはず。
「つまりこれは我々の世界における、魔導伝話のようなものということですか?」
「基本はそうなるかな。ちゅうてもこの世界のものと比べたら、糸電話と魔導スマホくらいの違いはあんで? そもそもマゴイやないと動かせへん機能の方が多いからなあ……とはいえあれや、物にはやりようちゅうもんがあるはずや。俺、全面的に協力すんで」
万が一でも自分の顔が戻るかもしれない可能性がかかっているので、スペットは真剣である。
もちろんタモンも真剣だ。オートマトンをタブー視し場合によっては破壊も辞さないというマゴイの考えは、歪虚の脅威にさらされ続けている現状において、不安の種である。
味方になってくれる戦力をそんな理由で失わされてはたまらない。
とはいえスペットによると彼女は『ユニオン領内』以外を闊歩するオートマトンに手出しはしないらしいとのこと。その点は少し安心出来る。
だが問題はその『領内』が本人の意識の中で、どこまで広がっているのかだ。
(たまの目撃情報から鑑みて、幸い人家の近くには居を構えていないらしいですが……)
あれこれ話しながら、工場が集中する地区に差しかかる。鎚音、溶接、工作機械の作動音、換気音などがかまびすしい。
ドン。
出し抜けな爆発音にスペットたちは立ち止まった。
どうやら何か事故があったらしい。各工場から人が出てきた。
「おい、ポリオ工房の方角じゃねえか」
「おいおい、あそこ、確かこの前にも爆発騒ぎやらかしたろ」
「確かアーマーの下請けやってるんだったか?」
「安全管理がぬるいんじゃねえか?」
などと言いながら、様子を見に行く人々。スペットたちもそれについて行ってみる。
行く手に大きな工場が見えた。
中から血相を変えた工員達が駆け出してきて、分厚い鉄のシャッターに飛びつく。集まってきた人々に声をかける。
「手伝ってくれ! 作成途中の魔導アーマーが……」
次の瞬間工員達が降ろそうとしたシャッターが、彼らもろとも吹き飛ばされた。中から出てきたのは外殻もつけていない骨格だけのアーマー。右手に巨大な鉄球がついたフレイルを持っている。
集まっていた人々が逃げ出す。
「ハンターオフィス! ハンターオフィスに連絡しろ!」
アーマーが腕を持ち上げ、人間たちに向けフレイルを振りかざす。
スペットは咄嗟に結界を作った。彼としてはタモンも一緒にその中へ避難させたつもりだった。しかし現実は、そうはならなかった――生み出された結界は、ちょうど1人分の体を覆うくらいの規模でしかなかったのだ。
スペットを包んだ結界は彼の姿を消す。空間ごと周囲から遮断し、物理的攻撃を通過させる。
しかしタモンは他の何人かと一緒に直撃を食らい、なぎ倒された。
マゴイが口にしていた『機能最小限』というのは、所有者の身体だけを守る機能に制限するということだったらしい。そうと悟ったスペットは、罵りの声を上げた。
「なんやこれ、さっぱり使えんやんけ!」
アーマーが動きを止めた。手当たり次第振り回したフレイルが工場の煙突に絡み付いてしまったのだ。
スペットは急いで、血だらけになって転がっているタモンを回収にかかった。
しかしそこでまた新たな問題にぶつかる。結界を張ったままだと外部の人や物に触れないのだ。
「~~ほんまに使えんな!」
仕方なく結界を解く。タモンを背負って再び結界を作り、その場から逃げ出す。
フレイルの鎖を解こうとしていたアーマーは、最終的に業を煮やしたのか力任せに鎖を引っ張った。煙突がへし折れ、折れた部分が地上に落下、他の工場を破壊する。
騒ぎを聞きつけたハンターたちが駆けつけてきた。
スペットは彼らから見えるように再び結界を解き、大声で叫ぶ。
「おーい! ごっつい怪我人や! 助けてくれ!」
解説
補足説明。
これは、工場地帯に現れた歪虚化アーマーを倒すことを目的とするシナリオです。
歪虚データは以下の通り。
大きさ:2・5メートル
形:ほぼ骨格部分だけのアーマー
力:強い
行動:生物を見たらとりあえず襲おうとする。優先順位は、動いているもの>動かないもの
硬度:強力。しかし外装がないので、弱い関節部分が剥き出し。
武器:鉄球つきのフレイル(最大射程距離5メートル)のみ。振り回したり、投げつけたり。
頭:鈍い。外界を視覚で判断している。見える相手には即反応するが、(隠れるなどして)見えない相手は攻撃を受けるまでスルー。細かい手作業は苦手。
現場の状況は以下の通り
場所:フマーレ。大小の工房が立ち並ぶ工場地区の一角。
負傷者:多数。タモン含めて50名ほど。まともに鉄球を受け危篤状態の者もいる模様。
補足:騒ぎを聞き付けた近隣の工房は軒並みシャッターを締め切っている。逃げ遅れた人々が、まだその中に潜んでいる。
備考:タモンは重傷。
結界で姿を消せ攻撃も避けられるスペットに、何らかの助力を頼んでもいい。
これは、工場地帯に現れた歪虚化アーマーを倒すことを目的とするシナリオです。
歪虚データは以下の通り。
大きさ:2・5メートル
形:ほぼ骨格部分だけのアーマー
力:強い
行動:生物を見たらとりあえず襲おうとする。優先順位は、動いているもの>動かないもの
硬度:強力。しかし外装がないので、弱い関節部分が剥き出し。
武器:鉄球つきのフレイル(最大射程距離5メートル)のみ。振り回したり、投げつけたり。
頭:鈍い。外界を視覚で判断している。見える相手には即反応するが、(隠れるなどして)見えない相手は攻撃を受けるまでスルー。細かい手作業は苦手。
現場の状況は以下の通り
場所:フマーレ。大小の工房が立ち並ぶ工場地区の一角。
負傷者:多数。タモン含めて50名ほど。まともに鉄球を受け危篤状態の者もいる模様。
補足:騒ぎを聞き付けた近隣の工房は軒並みシャッターを締め切っている。逃げ遅れた人々が、まだその中に潜んでいる。
備考:タモンは重傷。
結界で姿を消せ攻撃も避けられるスペットに、何らかの助力を頼んでもいい。
マスターより
KINUTAです。
脱獄を自制するとは、スペットもずいぶん真面目になったものです。
凶暴な骨だけアーマーについては、皆で鉄くずにしてやりましょう。
脱獄を自制するとは、スペットもずいぶん真面目になったものです。
凶暴な骨だけアーマーについては、皆で鉄くずにしてやりましょう。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2017/09/22 01:57
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
---|---|---|---|
![]() |
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2017/09/10 10:23:37 |
|
![]() |
相談卓だよ 天竜寺 詩(ka0396) 人間(リアルブルー)|18才|女性|聖導士(クルセイダー) |
最終発言 2017/09/15 17:50:22 |