ゲスト
(ka0000)
魔術師の弟子、大鍋大会
マスター:狐野径

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- イベント
- 難易度
- 易しい
- 参加費
500
- 参加人数
- 現在12人 / 1~25人
- 報酬
- 無し
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2017/11/20 07:30
- リプレイ完成予定
- 2017/12/04 07:30
オープニング
●状況
グラズヘイム王国の中央地域のような北東寄りの中途半端な位置にある小さな町。先日、この地域では珍しい大きな戦闘があった。ハンターがいてくれたおかげで被害は最小で防がれた。
爆発した歪虚によりえぐられた畑や道路、私有地である薬草園。
人的被害より、そちらの問題が大きかった。
畑は収穫後、冬野菜の準備で大したことはなかった。少し放置して回収しようとしていたジャガイモが吹っ飛んだということ。傷を負って売り物にならなくなった南瓜などだ。
薬草園は柵が倒された上、幾つかの植物はダメにされた。ローズマリーのように枝から再び根付かせられるものは良いが、それ以外のものは採取しに行かないとならない。そのようなこともあり、薬草園の主は不機嫌極まりない。冬用に軟膏なども作りたかったが作業が遅々として進まない。
そんなこんなで、小さな町は被害が小さかったとはいえ、引きずるものはあった。
●ユグディラ
『伯父にゃん!』
薬草園に住むユグディラのチャが涙目で伯父のクロにすがる。
『我がいたら、お前はやることをやらない』
『そんにゃことないにゃ』
『いや……先日あんなことがあったとはいえ、ここは比較的平和だ。うぬひとりで薬草園を守ってみよ』
『あんな奴が来たらどうするにゃ!』
クロは否定できない。しかし、ここに一年以上いて、それが稀なことであることはよくわかっている。そのようなことを言っていたら、チャは独り立ちできない。
『我はあの少年の元に行く』
『あいつにゃ! 伯父にゃんは……伯父にゃんは! にゃあああああああああああああああああ』
『チャイロー!』
チャの名前をきちんと呼ぶか、走り去られてしまった。その足の速さはクロに匹敵するものだった。
●いきなり挫折にゃ!
チャは薬草園を飛び出して、小さな町を歩いていた。
クロが気にかけている少年をどこで見つければいいかよくわかっていない。ただ、この町の関係者だとは知っている。
『チャではないか』
エクラ教会を通り過ぎたところで、基本白のユグディラに声をかけられた。
『キショロさん』
チャは嬉しそうな声をあげた。
『いや、キソシロ……で、どうかしたのか?』
『それが聞いてにゃん、伯父にゃんが、おいらといられないって! 人間の子のところに行っちゃうって!』
泣き始める。
「キソシロ、どうかしたのです?」
紙の束を持ったルゥルが出てきた。
「にゃ『知り合いが泣きついてきたんだ』」
「そうですか」
「にゃ『それでどうしたものか』」
「おともだちも誘ってくるといいです」
「んにゃ『イベントの話ではない』!」
「まずは、ポスター張りですー」
「にゃあ『それは行くぞ』」
「ですー」
ルゥルがポスターを何枚か持って教会に入っていく。キソシロもついて行く。チャも行く当てがないからついて行く。
「マークさーん、お馬さん貸してください」
「どこに行くんですか?」
「隣町です。ソサエティーですー、依頼です?」
ポスターを見せつつルゥルは説明する。
それを見てマーク司祭はうなずいた。
「では行っていらっしゃい」
「ですー」
ルゥルは鞍をつけてもらい、段差をよじ登ってから馬に乗り、キソシロを後ろに乗せ出かけた。
この瞬間、チャはついて行けないことに気づいて鳴いたのだった。
「薬草園のユグディラですね」
マークがしゃがんで撫で始める。
『前、薬草園に来た黒髪の子はどこにいるにゃーん』
と叫んだ。ユグディラの力が薄いけれども、必死過ぎてマークに伝わった。
「リシャール君ですか……隣町との間に屋敷はありますよ」
中途半端なところにある理由は不明。
『案内にするにゃー』
「いえ、仕事しているので無理です」
『にゃんでにゃー』
「それより、なぜあなたはリシャール君を気にするのです?」
『伯父にゃんが……伯父にゃんがおいらよりいいこだっていうにゃーん!』
チャ、意見を述べた。
「すみません、伝わっていません」
マーク、ひとまず謝罪した。
「落ち着くまで、こちらにいてはいかがですか?」
後で薬草園に連絡は入れておくことにした。
●ポスター
ルゥルは受付にいるロビン・ドルトスにポスターを見せる。
「リゼリオにも貼ってほしいですー」
「貼って戻ってくるだけなら許されるかな……戻ってくるんだよ……」
「やったーですー」
転移門を使うルゥル。
ロビンは「戻ってこなかったらどうしよう」と思いながら帰還を待ちながら、来客少ない受付でじっとしていた。
元気よく帰ってきたのを見て安堵したのは言うまでもない。
「ロビンさん、ここにも貼るですー」
ポスターには「フォークベリーで大鍋大会」とある。
「鍋でも作るのかな?」
「そうですー」
「へぇ……土器? 金属?」
「……え?」
ロビンの言葉にルゥルが何とも言えない表情で立ち止まる。
ロビン、ルゥルにそのような顔をされたことに、非常に衝撃を受ける。
「リアルブルーの食文化にある様々な具材を入れて煮込んで、大勢で突いて食べるというものです」
ロビン、知っていた。解説されて、穴があったら入りたい気持ちでいっぱいだった。
「そうだね……で、どういう状況でするんだい?」
「先日のメヒストって歪虚が残っていた野菜をつぶしたのです」
「……メフィストね……」
「ですっ」
畑は収穫後で、ハンターに注意することはなかったのだ。しかし、埋めて熟成させようとしたものが爆風で飛んだ。結果、保存より、即刻食べることが求められたのだ。
「でも、みんなでワイワイとするには足りないのです」
ポスターの「持ち物」欄をルゥルは突いた。
「具材の持ち寄りを望むのです。ただで食べられますが、具材重要です」
「そっか……そっかああ?」
ロビン、嫌な予感がした。
「元の味付けは何だい?」
「味付けはないですよ? きっと、お肉が入ったり、お魚が入ったりしていいいおだしが出るです。私はこれに合わせてキノコ狩りに行くですよ! キノコの味も出るですー」
そういうことかと納得した。
闇鍋に近い何かを感じる。
日中だ、きっと変なものを投じる人もいなかろう。
「河原でみんなでワイワイするです。必要なら、バーベキューもありですー」
河原では寒そうだが、基本火を使う食事だ。寒さ対策は問題なさそうだ。
「では、楽しみにするです」
ルゥルは帰路につく――その前にロビンを台にして馬に乗る試練があった。
グラズヘイム王国の中央地域のような北東寄りの中途半端な位置にある小さな町。先日、この地域では珍しい大きな戦闘があった。ハンターがいてくれたおかげで被害は最小で防がれた。
爆発した歪虚によりえぐられた畑や道路、私有地である薬草園。
人的被害より、そちらの問題が大きかった。
畑は収穫後、冬野菜の準備で大したことはなかった。少し放置して回収しようとしていたジャガイモが吹っ飛んだということ。傷を負って売り物にならなくなった南瓜などだ。
薬草園は柵が倒された上、幾つかの植物はダメにされた。ローズマリーのように枝から再び根付かせられるものは良いが、それ以外のものは採取しに行かないとならない。そのようなこともあり、薬草園の主は不機嫌極まりない。冬用に軟膏なども作りたかったが作業が遅々として進まない。
そんなこんなで、小さな町は被害が小さかったとはいえ、引きずるものはあった。
●ユグディラ
『伯父にゃん!』
薬草園に住むユグディラのチャが涙目で伯父のクロにすがる。
『我がいたら、お前はやることをやらない』
『そんにゃことないにゃ』
『いや……先日あんなことがあったとはいえ、ここは比較的平和だ。うぬひとりで薬草園を守ってみよ』
『あんな奴が来たらどうするにゃ!』
クロは否定できない。しかし、ここに一年以上いて、それが稀なことであることはよくわかっている。そのようなことを言っていたら、チャは独り立ちできない。
『我はあの少年の元に行く』
『あいつにゃ! 伯父にゃんは……伯父にゃんは! にゃあああああああああああああああああ』
『チャイロー!』
チャの名前をきちんと呼ぶか、走り去られてしまった。その足の速さはクロに匹敵するものだった。
●いきなり挫折にゃ!
チャは薬草園を飛び出して、小さな町を歩いていた。
クロが気にかけている少年をどこで見つければいいかよくわかっていない。ただ、この町の関係者だとは知っている。
『チャではないか』
エクラ教会を通り過ぎたところで、基本白のユグディラに声をかけられた。
『キショロさん』
チャは嬉しそうな声をあげた。
『いや、キソシロ……で、どうかしたのか?』
『それが聞いてにゃん、伯父にゃんが、おいらといられないって! 人間の子のところに行っちゃうって!』
泣き始める。
「キソシロ、どうかしたのです?」
紙の束を持ったルゥルが出てきた。
「にゃ『知り合いが泣きついてきたんだ』」
「そうですか」
「にゃ『それでどうしたものか』」
「おともだちも誘ってくるといいです」
「んにゃ『イベントの話ではない』!」
「まずは、ポスター張りですー」
「にゃあ『それは行くぞ』」
「ですー」
ルゥルがポスターを何枚か持って教会に入っていく。キソシロもついて行く。チャも行く当てがないからついて行く。
「マークさーん、お馬さん貸してください」
「どこに行くんですか?」
「隣町です。ソサエティーですー、依頼です?」
ポスターを見せつつルゥルは説明する。
それを見てマーク司祭はうなずいた。
「では行っていらっしゃい」
「ですー」
ルゥルは鞍をつけてもらい、段差をよじ登ってから馬に乗り、キソシロを後ろに乗せ出かけた。
この瞬間、チャはついて行けないことに気づいて鳴いたのだった。
「薬草園のユグディラですね」
マークがしゃがんで撫で始める。
『前、薬草園に来た黒髪の子はどこにいるにゃーん』
と叫んだ。ユグディラの力が薄いけれども、必死過ぎてマークに伝わった。
「リシャール君ですか……隣町との間に屋敷はありますよ」
中途半端なところにある理由は不明。
『案内にするにゃー』
「いえ、仕事しているので無理です」
『にゃんでにゃー』
「それより、なぜあなたはリシャール君を気にするのです?」
『伯父にゃんが……伯父にゃんがおいらよりいいこだっていうにゃーん!』
チャ、意見を述べた。
「すみません、伝わっていません」
マーク、ひとまず謝罪した。
「落ち着くまで、こちらにいてはいかがですか?」
後で薬草園に連絡は入れておくことにした。
●ポスター
ルゥルは受付にいるロビン・ドルトスにポスターを見せる。
「リゼリオにも貼ってほしいですー」
「貼って戻ってくるだけなら許されるかな……戻ってくるんだよ……」
「やったーですー」
転移門を使うルゥル。
ロビンは「戻ってこなかったらどうしよう」と思いながら帰還を待ちながら、来客少ない受付でじっとしていた。
元気よく帰ってきたのを見て安堵したのは言うまでもない。
「ロビンさん、ここにも貼るですー」
ポスターには「フォークベリーで大鍋大会」とある。
「鍋でも作るのかな?」
「そうですー」
「へぇ……土器? 金属?」
「……え?」
ロビンの言葉にルゥルが何とも言えない表情で立ち止まる。
ロビン、ルゥルにそのような顔をされたことに、非常に衝撃を受ける。
「リアルブルーの食文化にある様々な具材を入れて煮込んで、大勢で突いて食べるというものです」
ロビン、知っていた。解説されて、穴があったら入りたい気持ちでいっぱいだった。
「そうだね……で、どういう状況でするんだい?」
「先日のメヒストって歪虚が残っていた野菜をつぶしたのです」
「……メフィストね……」
「ですっ」
畑は収穫後で、ハンターに注意することはなかったのだ。しかし、埋めて熟成させようとしたものが爆風で飛んだ。結果、保存より、即刻食べることが求められたのだ。
「でも、みんなでワイワイとするには足りないのです」
ポスターの「持ち物」欄をルゥルは突いた。
「具材の持ち寄りを望むのです。ただで食べられますが、具材重要です」
「そっか……そっかああ?」
ロビン、嫌な予感がした。
「元の味付けは何だい?」
「味付けはないですよ? きっと、お肉が入ったり、お魚が入ったりしていいいおだしが出るです。私はこれに合わせてキノコ狩りに行くですよ! キノコの味も出るですー」
そういうことかと納得した。
闇鍋に近い何かを感じる。
日中だ、きっと変なものを投じる人もいなかろう。
「河原でみんなでワイワイするです。必要なら、バーベキューもありですー」
河原では寒そうだが、基本火を使う食事だ。寒さ対策は問題なさそうだ。
「では、楽しみにするです」
ルゥルは帰路につく――その前にロビンを台にして馬に乗る試練があった。
解説
日時 ●月×日 十一時開始
場所 小さな町フォークベリーの河原、橋近く。
持ち物 深めの器やスプーンやフォーク、箸など。具材は持ち寄ること。
内容 直径一メートル二十センチの大鍋で持ち寄った具材で鍋を作って食べる。
なお、鉄板もあるためバーベキューも可能。
●参加予定のNPC
・ルゥル 小さな町に住む魔術師の弟子。今回もまじめな企画です。ええ、いつもまじめです。
・リシャール・べリンガー 領主の息子、15歳の少年。先日の戦いにも関わる。今回は父親の代理も兼ね、やってくる。
・チャ チャイロー・クズーハっていうのが本名のチャトラのユグディラ。現状、伯父を取られたと思ってリシャールに報復をしようとしている?
・クロ クローディル・ゴーティーというのが本名。リシャールの力になろうと考える。甥が独り立ちできないのは自分がいるせいだと考えた。
・町の住民たち
●ご注意
プレイングに【食材】は忘れずに。トリュフやマツタケは入手困難ですが、なす、きゅうり、鶏肉などであれば記載されればそのまま鍋に投入されます。
同行者は名前+IDの記載はお願いします。なお、関係と呼び方がついでにあると助かります。
場所 小さな町フォークベリーの河原、橋近く。
持ち物 深めの器やスプーンやフォーク、箸など。具材は持ち寄ること。
内容 直径一メートル二十センチの大鍋で持ち寄った具材で鍋を作って食べる。
なお、鉄板もあるためバーベキューも可能。
●参加予定のNPC
・ルゥル 小さな町に住む魔術師の弟子。今回もまじめな企画です。ええ、いつもまじめです。
・リシャール・べリンガー 領主の息子、15歳の少年。先日の戦いにも関わる。今回は父親の代理も兼ね、やってくる。
・チャ チャイロー・クズーハっていうのが本名のチャトラのユグディラ。現状、伯父を取られたと思ってリシャールに報復をしようとしている?
・クロ クローディル・ゴーティーというのが本名。リシャールの力になろうと考える。甥が独り立ちできないのは自分がいるせいだと考えた。
・町の住民たち
●ご注意
プレイングに【食材】は忘れずに。トリュフやマツタケは入手困難ですが、なす、きゅうり、鶏肉などであれば記載されればそのまま鍋に投入されます。
同行者は名前+IDの記載はお願いします。なお、関係と呼び方がついでにあると助かります。
マスターより
こんにちは、狐野径です。
先日戦場になったところです。ええ、まあ、本当に問題があったら「植わっているから注意」とか言っていました。ないのでいいのです。
さて、味の組み合わせはよほどのことがない限り、食べられるものになるとします。
難易度……食べ物でない物をいれた場合は普通以下になる可能性がありますのでご了承ください。まあ、黒豆煮るのにさびたくぎを入れる……と言うのはありますが……理由がないと食べ物でない物は却下です。
よろしくお願いします。
先日戦場になったところです。ええ、まあ、本当に問題があったら「植わっているから注意」とか言っていました。ないのでいいのです。
さて、味の組み合わせはよほどのことがない限り、食べられるものになるとします。
難易度……食べ物でない物をいれた場合は普通以下になる可能性がありますのでご了承ください。まあ、黒豆煮るのにさびたくぎを入れる……と言うのはありますが……理由がないと食べ物でない物は却下です。
よろしくお願いします。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2017/11/28 21:36
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
---|---|---|---|
![]() |
【相談卓】食材を忘れずに ステラ・レッドキャップ(ka5434) 人間(クリムゾンウェスト)|14才|男性|猟撃士(イェーガー) |
最終発言 2017/11/20 04:56:48 |
|
![]() |
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2017/11/19 19:41:39 |