ゲスト
(ka0000)
A氏の道程「飛べ! ヨリシロサッカー!」
マスター:ムジカ・トラス

- シナリオ形態
- ショート
関連ユニオン
アム・シェリタ―揺籃館―- 難易度
- やや易しい
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 3~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2017/12/16 22:00
- リプレイ完成予定
- 2017/12/25 22:00
オープニング
●
奇妙な体験だった。
視界が、常より高い。何より、"私が見える"。椅子に身体を預け、目を瞑っているその姿は眠っているようにも見えた。ああ。それはその通りなのだろう。これは、そのような術であるのだから。
不思議なものだ。このヨリシロには感覚器は無いのに、世界が見える。
霊呪の中に動物に視点を預ける術があると聞いてはいたが、体験としては知らなかったものの新鮮さには、胸を衝かれる。ましてやこれが、成功の証であるならば。
――む。
喋れない。それもそうか。意思疎通が取れないのはネックだな。これは追々、対策を考えねばならない。ふむ。"ヨリシロ"に発音のための呼吸経路と口腔を用意すればある程度は可能だろうか。構造として複雑ではあるが、マテリアルの貯蔵が十分であるならば、多少そちらに回した所で不便はなかろう。
続いて私は、己の手脚を見た。関節の可動は十分。我ながら、よい出来だ。用いた核に比して、"出力"も十分に感じられた。我が身が人形とは思えないほどの万能感を感じるほどだ。これも、精霊の助力の影響なのだろうか。
「ぬはは、新しい身体の具合はどうだね、アダム・マンスフィールド」
――悪くない。技術としては十二分の成果だ。
「それは、いい。自我無き小精霊たちではあるが、世界の利に適うのならば良しとするであろうさ」
どうやら、【節制】の精霊、プラトニスの眼鏡にも適ったらしい。
得た知見は、3つ。
感覚を有すること。身を預けた結果、無明に囚われることも想定していたから、行程を減らす意味でも、彼方此方を駆け回らずに済んだという意味でも、これは助かった。
動力として、マテリアル源となる【核】と―――の組み合わせは有用であること。このヨリシロに同化している精霊の補助もあるであろうが、不足は感じない。
そして、もう一つ。
それは――。
●
「よく来てくれた」
浅黒い肌に剛健極まる身体。低く深い声色には、不動の精神が宿っているようにも思える。そんな風体でも、彼は魔術師であった。その傍らには彼よりもなお巨大かつ筋肉の塊、プラトニスが腕を組んで大胸筋を隆起させて白い歯を輝かせた。
アダム・マンスフィールドは、居並ぶハンターたちに向かって、告げる。
「先般、こちらのプラトニス殿を通じて小精霊の助力を得ることが適った。4ヶ月の研究を経て、一つの成果が得られた。君たちに来てもらったのは、より踏み込んだ製作に臨む前に、一度実験を執り行いたいからだ」
どうやら資料は無いらしい。集まる視線に答えるように、アダムはローブの裾から一つの人形を出した。飾り気のない、デッサン人形。
「術式については省き、結果から告げるとしよう。『実験の間、君たちは人形にその精神を宿すことになる』。もちろん、術式は任意で解除できるし、身体に危険が及ぶことはないと確約しよう。私自身で実験済みだし、実験自体は密室で行う――こういうと、いささか危険な匂いがしないでもないが、重ねて言おう。危険はない」
「いざとなれば、我輩がそなたらの身を護ろうさ」
「……と、いうことだ」
無茶苦茶な依頼だった。なるほど、実験といえばそうだろうが、一例限りしかない検証例を元にしただけの、人体実験には相違ない。
さて、と。アダムは息を吐く。無理筋は承知だが、そのためのプラトニスでもあるのは事実だった。それ以上の備えは用意できないのも現実だった。何故、この巨人が自身に協力するかは解らないが、ありがたく受け入れる。実験参加者に対するリスクを抑えられるなら、それに越したことはない。
「さて、人形は持参して者はいるかね? ああ、関節はあった方がいいよ。なにせ、君たちにはフットボールをしてもらうのだから」
フットボール。サッカー。蹴球。言いながらアダムは、人形用に小さく作られたボールを取り出すと、にやりと笑った。
そうして、【本題】――つまり、実験を要するとした理由を、告げたのだ。
「君たちが宿った人形は"飛行可能"だが、安心してほしい。ボールは飛ばないからね。ルールは遵守しよう」
スポーツマンシップに則りたまえ、と。そう結んだ。
奇妙な体験だった。
視界が、常より高い。何より、"私が見える"。椅子に身体を預け、目を瞑っているその姿は眠っているようにも見えた。ああ。それはその通りなのだろう。これは、そのような術であるのだから。
不思議なものだ。このヨリシロには感覚器は無いのに、世界が見える。
霊呪の中に動物に視点を預ける術があると聞いてはいたが、体験としては知らなかったものの新鮮さには、胸を衝かれる。ましてやこれが、成功の証であるならば。
――む。
喋れない。それもそうか。意思疎通が取れないのはネックだな。これは追々、対策を考えねばならない。ふむ。"ヨリシロ"に発音のための呼吸経路と口腔を用意すればある程度は可能だろうか。構造として複雑ではあるが、マテリアルの貯蔵が十分であるならば、多少そちらに回した所で不便はなかろう。
続いて私は、己の手脚を見た。関節の可動は十分。我ながら、よい出来だ。用いた核に比して、"出力"も十分に感じられた。我が身が人形とは思えないほどの万能感を感じるほどだ。これも、精霊の助力の影響なのだろうか。
「ぬはは、新しい身体の具合はどうだね、アダム・マンスフィールド」
――悪くない。技術としては十二分の成果だ。
「それは、いい。自我無き小精霊たちではあるが、世界の利に適うのならば良しとするであろうさ」
どうやら、【節制】の精霊、プラトニスの眼鏡にも適ったらしい。
得た知見は、3つ。
感覚を有すること。身を預けた結果、無明に囚われることも想定していたから、行程を減らす意味でも、彼方此方を駆け回らずに済んだという意味でも、これは助かった。
動力として、マテリアル源となる【核】と―――の組み合わせは有用であること。このヨリシロに同化している精霊の補助もあるであろうが、不足は感じない。
そして、もう一つ。
それは――。
●
「よく来てくれた」
浅黒い肌に剛健極まる身体。低く深い声色には、不動の精神が宿っているようにも思える。そんな風体でも、彼は魔術師であった。その傍らには彼よりもなお巨大かつ筋肉の塊、プラトニスが腕を組んで大胸筋を隆起させて白い歯を輝かせた。
アダム・マンスフィールドは、居並ぶハンターたちに向かって、告げる。
「先般、こちらのプラトニス殿を通じて小精霊の助力を得ることが適った。4ヶ月の研究を経て、一つの成果が得られた。君たちに来てもらったのは、より踏み込んだ製作に臨む前に、一度実験を執り行いたいからだ」
どうやら資料は無いらしい。集まる視線に答えるように、アダムはローブの裾から一つの人形を出した。飾り気のない、デッサン人形。
「術式については省き、結果から告げるとしよう。『実験の間、君たちは人形にその精神を宿すことになる』。もちろん、術式は任意で解除できるし、身体に危険が及ぶことはないと確約しよう。私自身で実験済みだし、実験自体は密室で行う――こういうと、いささか危険な匂いがしないでもないが、重ねて言おう。危険はない」
「いざとなれば、我輩がそなたらの身を護ろうさ」
「……と、いうことだ」
無茶苦茶な依頼だった。なるほど、実験といえばそうだろうが、一例限りしかない検証例を元にしただけの、人体実験には相違ない。
さて、と。アダムは息を吐く。無理筋は承知だが、そのためのプラトニスでもあるのは事実だった。それ以上の備えは用意できないのも現実だった。何故、この巨人が自身に協力するかは解らないが、ありがたく受け入れる。実験参加者に対するリスクを抑えられるなら、それに越したことはない。
「さて、人形は持参して者はいるかね? ああ、関節はあった方がいいよ。なにせ、君たちにはフットボールをしてもらうのだから」
フットボール。サッカー。蹴球。言いながらアダムは、人形用に小さく作られたボールを取り出すと、にやりと笑った。
そうして、【本題】――つまり、実験を要するとした理由を、告げたのだ。
「君たちが宿った人形は"飛行可能"だが、安心してほしい。ボールは飛ばないからね。ルールは遵守しよう」
スポーツマンシップに則りたまえ、と。そう結んだ。
解説
●目的
・持参したor準備された人形を用いてサッカーをしてください。
●解説
・ハンターたち、アダム、プラトニス(?)で合計10体の人形でサッカーをしてもらいます。(不足時適宜補填)
・全長25cmから50cmほどの人形でお願いします。特殊なギミックは不可or使用不可とします。
・それ以上/以下であればアダムが40cmほどのデッサン人形で代用。
・フィールドはフットサルフィールドの半分程度。15m×10m。ゴールは2mx1mと大きいですが、人形の性能は筋力、俊敏性ともに新人ハンター程度までブーストされているのでゴールを守備することは可能です。
・ドリブルでの全力移動は不可とします。
▼人形のスペックについて
・ハンターは人形の頭部の位置で視界を得ています。視野も人間相当。ただし視界の高さは低い。
・大きさにかかわらず、一律で新人ハンター(レベル5相当)程度の能力を有します。装備はつけていないため、各能力値は5−60程度とご理解ください。
・スキルトレースと類似のスキルがあり、現時点でレベル10相当までのスキルは発動可能です。(実装された際には数値が増減される可能性があります)
・短時間(現状、3R)飛行可能。
加速性・最高速度は高性能ですが、安定性は悪く、細かな操作や行動には不向きです。
→『精霊式飛行』(仮): 使用することで効果時間の間、移動力が上昇し「飛行状態」となる。飛行中の空間戦闘ルールにより、飛行中は常に自分の「近接命中」「射撃命中」「魔法命中」「回避」「受け」を1/2(端数切り捨て)として判定を行う。このスキルの使用を宣言し飛行状態になった直後、最大(移動力×5)スクエアまで移動を行っても良い。このスキルの使用したターンは、「移動」を宣言しなくても墜落状態にならない。
・ルール/判定は基本的にPCライクな雰囲気で参ります。
・持参したor準備された人形を用いてサッカーをしてください。
●解説
・ハンターたち、アダム、プラトニス(?)で合計10体の人形でサッカーをしてもらいます。(不足時適宜補填)
・全長25cmから50cmほどの人形でお願いします。特殊なギミックは不可or使用不可とします。
・それ以上/以下であればアダムが40cmほどのデッサン人形で代用。
・フィールドはフットサルフィールドの半分程度。15m×10m。ゴールは2mx1mと大きいですが、人形の性能は筋力、俊敏性ともに新人ハンター程度までブーストされているのでゴールを守備することは可能です。
・ドリブルでの全力移動は不可とします。
▼人形のスペックについて
・ハンターは人形の頭部の位置で視界を得ています。視野も人間相当。ただし視界の高さは低い。
・大きさにかかわらず、一律で新人ハンター(レベル5相当)程度の能力を有します。装備はつけていないため、各能力値は5−60程度とご理解ください。
・スキルトレースと類似のスキルがあり、現時点でレベル10相当までのスキルは発動可能です。(実装された際には数値が増減される可能性があります)
・短時間(現状、3R)飛行可能。
加速性・最高速度は高性能ですが、安定性は悪く、細かな操作や行動には不向きです。
→『精霊式飛行』(仮): 使用することで効果時間の間、移動力が上昇し「飛行状態」となる。飛行中の空間戦闘ルールにより、飛行中は常に自分の「近接命中」「射撃命中」「魔法命中」「回避」「受け」を1/2(端数切り捨て)として判定を行う。このスキルの使用を宣言し飛行状態になった直後、最大(移動力×5)スクエアまで移動を行っても良い。このスキルの使用したターンは、「移動」を宣言しなくても墜落状態にならない。
・ルール/判定は基本的にPCライクな雰囲気で参ります。
マスターより
「はァァァ!? 実験――ッ!?
そんなのどうでもいいからサッカーしようぜ!!!!!!!!」
という依頼です。
チームわけは仲良くしてあげてください。ちなみにアダムは見た目の割にマンチキン魔術師なのであふれる魔法命中でボールにアプローチしたりも出来る後衛キャラです。つまりサッカーって何だったっけ、くらいのプレイングで世界が満ち満ちた結果、WTRPG11の機運が高まると素敵かな、とムジカは思っています。
将来的にユニットに関連する依頼群となりますので、簡単な質疑応答、展望についてのご意見があれば対応可能です。
でも忘れないでください。
ユニットは飛べるみたいですが。
こ れ は サ ッ カ ー 依 頼 で す。
そんなのどうでもいいからサッカーしようぜ!!!!!!!!」
という依頼です。
チームわけは仲良くしてあげてください。ちなみにアダムは見た目の割にマンチキン魔術師なのであふれる魔法命中でボールにアプローチしたりも出来る後衛キャラです。つまりサッカーって何だったっけ、くらいのプレイングで世界が満ち満ちた結果、WTRPG11の機運が高まると素敵かな、とムジカは思っています。
将来的にユニットに関連する依頼群となりますので、簡単な質疑応答、展望についてのご意見があれば対応可能です。
でも忘れないでください。
ユニットは飛べるみたいですが。
こ れ は サ ッ カ ー 依 頼 で す。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2017/12/31 18:53
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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ブリーフィング! クレール・ディンセルフ(ka0586) 人間(クリムゾンウェスト)|23才|女性|機導師(アルケミスト) |
最終発言 2017/12/16 18:07:17 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2017/12/13 20:57:18 |