ゲスト
(ka0000)
タングラムの休日
マスター:神宮寺飛鳥

- シナリオ形態
- ショート
関連ユニオン
APV- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2014/06/19 07:30
- リプレイ完成予定
- 2014/06/28 07:30
オープニング
●どこいくの?
帝国ユニオンAPV。そこはクリムゾンウェスト各地から集められたヘンテコなガラクタが山を成す混沌とした世界だ。
ただでさえ混沌とした内装なのだが、先の大規模転移後にやってきた新人ハンター達が更にカオスを増長させいる。
やれ、その辺で寝出すやつ。やれ、その辺に落ちてるもん食い出すやつ。握手会が始まった時は流石に焦ったタングラム(kz0016)だが、今となってはいい思い出だ。
ユニオンリーダーとしてこのAPVに居着いてから五年と少し。これほどまでに一気にハンターが増えるのは初めての事だったが、彼らの旅立ちは間違いなくこの世界に良い影響を齎す筈。
「ふいー、こんなもんですかねぇ。フクカンの奴、ちゃんと仕事をしてくると良いのですが……まあ、ここの連中のノリの良さは天下一品ですから、物好きが手伝ってくれる事でしょう」
ユニオン内の掲示板に張り紙をくっつけると、一仕事終えた様子でユニオン内を振り返る。そこには今日も賑やかなハンター達の姿があった。
「依頼の斡旋も再開されて、いよいよ彼らも実戦ですか……」
ハンターは、覚醒者は歪虚と戦う為の貴重な戦力だ。彼らは望む望まざるを関係なく、この世界を歪虚から救う希望を背負っている。
今、彼らには無限の可能性がある。帝国を変え、そしてこの世界を変えていくだけの未来を秘めている。だからこそユニオンリーダーとして彼らを支え、一流の戦士に仕立て上げねばならないのだが……。
「……二律背反、ですね」
武器を手に戦えば必ず危険を引き寄せてしまう。折角APVに足を運んでくれた彼らが傷つく事になるかもしれない。それが仮面のエルフにとっては心苦しかった。
小さな溜息を一つ、頭を振って歩き出す。ハンター達に背を向け、裏口からこっそりと建屋を後にするつもりだった。
可愛い小物や酒瓶が詰め込んである鞄を肩にかけ、ベルトに剣を差す。その辺に転がっていたものだが、まあ使えない事はないだろう。得物を吟味するタングラム、そこへ一人のハンターが声をかけた。
「えっ? ああ、これですか? これからちょっと出てくるので、少し借りていくだけですね」
質問に答えるタングラム。ハンターは更に声をかける。
「どこへ行くって……いや、仕事をサボってるわけではないのですね! 失敬な! 今日は休日なので、個人的な用で出かけるだけなのですよ!」
いつも通り大げさなツッコミを入れ、それから首を傾げる。
「え? ヒマだからついてくる? いや、私のやってる事なんて面白くもなんともないのですよ。それよりフクカンを助けてやってほしいのですが……」
しかしハンターが引き下がらないとタングラムも考えを変えたらしい。腕を組み、神妙な面持ちで頷いた。
「仕方ないですね、まったく。せっかくですからその辺でヒマそうにしてる奴も声をかけて一緒に行ってみるですか。確かに丁度いいと言えば丁度良かったのです」
再びハンターは問う。どこへいくのか、と。タングラムは悪戯っぽく笑った後、「ひみつ」と唇に手を当てた。
●誰の為でもなく
転移装置を利用してやってきたのは帝国領にあるとある田舎町であった。辿り着くだけで半日を費やしてしまったので、帰る頃にはすっかり深夜だろう。
ここに至るまでタングラムはどこを目指しているのか教えてくれなかった。そんな疑問を浮かべたままのハンター達の前に現れたのは、既に放棄されてかなりの年数が経過しているであろう、とある研究施設であった。
森の木々から頭を覗かせている廃墟を指さし、タングラムは振り返る。
「これからあそこに向かうですね。あれは随分と前に人がいなくなった錬魔院の支部なのです。付近には環境汚染の影響で、定期的に雑魔が出現するのですね」
ハンター達の顔を一人一人眺め、少女は頷く。
「私と一緒にその雑魔を倒して欲しいのですね。それと帰りはかなり遅くなるでしょうから、付近の森で野宿するですよ。心配せずとも私がよく使っている場所があるので、安全に寝泊り出来るですね」
帰る頃には深夜と言ったな。あれは嘘だ。
まさか休日だというタングラムになんとなくついてきたらこんな事になるなんて。各々違った表情を浮かべるハンター達より先にタングラムは森へ歩き出した。
「ま、戦いの基礎訓練だと思って気楽に行くですね。危なくなったら助けてあげるですが、出来るだけ自分の力で乗り切るのですよ? ちゃんとお仕事が出来たら、私が報酬を支払ってあげるですからね!」
置いて行かれても困るので追いかけるハンター達だが、その脳裏には疑問が過っていた。
そもそもどうしてタングラムはこんな所に来たのだろう? そして誰に頼まれたわけでもなく、雑魔を倒そうという理由は?
木々の陰で揺れる小さな背中は、いつもより少しだけミステリアスに見えた。
帝国ユニオンAPV。そこはクリムゾンウェスト各地から集められたヘンテコなガラクタが山を成す混沌とした世界だ。
ただでさえ混沌とした内装なのだが、先の大規模転移後にやってきた新人ハンター達が更にカオスを増長させいる。
やれ、その辺で寝出すやつ。やれ、その辺に落ちてるもん食い出すやつ。握手会が始まった時は流石に焦ったタングラム(kz0016)だが、今となってはいい思い出だ。
ユニオンリーダーとしてこのAPVに居着いてから五年と少し。これほどまでに一気にハンターが増えるのは初めての事だったが、彼らの旅立ちは間違いなくこの世界に良い影響を齎す筈。
「ふいー、こんなもんですかねぇ。フクカンの奴、ちゃんと仕事をしてくると良いのですが……まあ、ここの連中のノリの良さは天下一品ですから、物好きが手伝ってくれる事でしょう」
ユニオン内の掲示板に張り紙をくっつけると、一仕事終えた様子でユニオン内を振り返る。そこには今日も賑やかなハンター達の姿があった。
「依頼の斡旋も再開されて、いよいよ彼らも実戦ですか……」
ハンターは、覚醒者は歪虚と戦う為の貴重な戦力だ。彼らは望む望まざるを関係なく、この世界を歪虚から救う希望を背負っている。
今、彼らには無限の可能性がある。帝国を変え、そしてこの世界を変えていくだけの未来を秘めている。だからこそユニオンリーダーとして彼らを支え、一流の戦士に仕立て上げねばならないのだが……。
「……二律背反、ですね」
武器を手に戦えば必ず危険を引き寄せてしまう。折角APVに足を運んでくれた彼らが傷つく事になるかもしれない。それが仮面のエルフにとっては心苦しかった。
小さな溜息を一つ、頭を振って歩き出す。ハンター達に背を向け、裏口からこっそりと建屋を後にするつもりだった。
可愛い小物や酒瓶が詰め込んである鞄を肩にかけ、ベルトに剣を差す。その辺に転がっていたものだが、まあ使えない事はないだろう。得物を吟味するタングラム、そこへ一人のハンターが声をかけた。
「えっ? ああ、これですか? これからちょっと出てくるので、少し借りていくだけですね」
質問に答えるタングラム。ハンターは更に声をかける。
「どこへ行くって……いや、仕事をサボってるわけではないのですね! 失敬な! 今日は休日なので、個人的な用で出かけるだけなのですよ!」
いつも通り大げさなツッコミを入れ、それから首を傾げる。
「え? ヒマだからついてくる? いや、私のやってる事なんて面白くもなんともないのですよ。それよりフクカンを助けてやってほしいのですが……」
しかしハンターが引き下がらないとタングラムも考えを変えたらしい。腕を組み、神妙な面持ちで頷いた。
「仕方ないですね、まったく。せっかくですからその辺でヒマそうにしてる奴も声をかけて一緒に行ってみるですか。確かに丁度いいと言えば丁度良かったのです」
再びハンターは問う。どこへいくのか、と。タングラムは悪戯っぽく笑った後、「ひみつ」と唇に手を当てた。
●誰の為でもなく
転移装置を利用してやってきたのは帝国領にあるとある田舎町であった。辿り着くだけで半日を費やしてしまったので、帰る頃にはすっかり深夜だろう。
ここに至るまでタングラムはどこを目指しているのか教えてくれなかった。そんな疑問を浮かべたままのハンター達の前に現れたのは、既に放棄されてかなりの年数が経過しているであろう、とある研究施設であった。
森の木々から頭を覗かせている廃墟を指さし、タングラムは振り返る。
「これからあそこに向かうですね。あれは随分と前に人がいなくなった錬魔院の支部なのです。付近には環境汚染の影響で、定期的に雑魔が出現するのですね」
ハンター達の顔を一人一人眺め、少女は頷く。
「私と一緒にその雑魔を倒して欲しいのですね。それと帰りはかなり遅くなるでしょうから、付近の森で野宿するですよ。心配せずとも私がよく使っている場所があるので、安全に寝泊り出来るですね」
帰る頃には深夜と言ったな。あれは嘘だ。
まさか休日だというタングラムになんとなくついてきたらこんな事になるなんて。各々違った表情を浮かべるハンター達より先にタングラムは森へ歩き出した。
「ま、戦いの基礎訓練だと思って気楽に行くですね。危なくなったら助けてあげるですが、出来るだけ自分の力で乗り切るのですよ? ちゃんとお仕事が出来たら、私が報酬を支払ってあげるですからね!」
置いて行かれても困るので追いかけるハンター達だが、その脳裏には疑問が過っていた。
そもそもどうしてタングラムはこんな所に来たのだろう? そして誰に頼まれたわけでもなく、雑魔を倒そうという理由は?
木々の陰で揺れる小さな背中は、いつもより少しだけミステリアスに見えた。
解説
●目的
何故か雑魔の殲滅。
●概要
休日のタングラムについてきたらわけのわからないところにきてしまった。
いつもフラリといなくなってはフラリと帰ってくるタングラムのオフに付き合い、何故か雑魔と戦う事に。
場所は帝国領の某所にある森。そこには打ち捨てられた錬魔院の研究所がある。
放棄されてかなりの年数が経過しているが、過去の実験の影響で周囲にはマテリアル汚染が発生している。それに伴い、定期的に雑魔が出現するようになってしまった。
タングラムと共に雑魔を倒せるだけ倒し、安全を確保しよう。
施設内部は重度の汚染で危険が予想される為、中には入らず周囲の雑魔を倒すだけに留めよう。
基本的にタングラムは戦闘に参加せず、PCが危険な場合のみ手助けするようだ。援護があるからといって油断しない事。
戦いが終わる頃にはすっかり日が暮れる。タングラムがよく使っているキャンプ地で夜を明かして帰ろう。
何故かよく通っているようで、森の中に寝泊りには困らない施設がある模様。
●敵情報
『スライム』
スライム型雑魔。研究所付近にゾロゾロいる。
数は多いが弱い。不意打ちでもされない限りは倒せる。夕暮れ時から夜にかけて活発になる。
なんで活発になる時間にあえて来たんですか?
『植物雑魔』
汚染の影響で発生した植物系雑魔。
単純に毒を出す物もあれば、食虫植物のように積極的に獲物を捕食しようとするものも。
●特筆
疾影士のタングラムが同行。
強さは未知数だが、ホントは一人で全部やるつもりだった模様。
森へ向かう途中、人がいなくなって久しい廃村に立ち寄った。
タングラムはそこの倉庫にしまってあったキャンプ道具を回収していたようだ。
何故か雑魔の殲滅。
●概要
休日のタングラムについてきたらわけのわからないところにきてしまった。
いつもフラリといなくなってはフラリと帰ってくるタングラムのオフに付き合い、何故か雑魔と戦う事に。
場所は帝国領の某所にある森。そこには打ち捨てられた錬魔院の研究所がある。
放棄されてかなりの年数が経過しているが、過去の実験の影響で周囲にはマテリアル汚染が発生している。それに伴い、定期的に雑魔が出現するようになってしまった。
タングラムと共に雑魔を倒せるだけ倒し、安全を確保しよう。
施設内部は重度の汚染で危険が予想される為、中には入らず周囲の雑魔を倒すだけに留めよう。
基本的にタングラムは戦闘に参加せず、PCが危険な場合のみ手助けするようだ。援護があるからといって油断しない事。
戦いが終わる頃にはすっかり日が暮れる。タングラムがよく使っているキャンプ地で夜を明かして帰ろう。
何故かよく通っているようで、森の中に寝泊りには困らない施設がある模様。
●敵情報
『スライム』
スライム型雑魔。研究所付近にゾロゾロいる。
数は多いが弱い。不意打ちでもされない限りは倒せる。夕暮れ時から夜にかけて活発になる。
なんで活発になる時間にあえて来たんですか?
『植物雑魔』
汚染の影響で発生した植物系雑魔。
単純に毒を出す物もあれば、食虫植物のように積極的に獲物を捕食しようとするものも。
●特筆
疾影士のタングラムが同行。
強さは未知数だが、ホントは一人で全部やるつもりだった模様。
森へ向かう途中、人がいなくなって久しい廃村に立ち寄った。
タングラムはそこの倉庫にしまってあったキャンプ道具を回収していたようだ。
マスターより
お世話になっております、神宮寺でございます。
基本はただの戦闘依頼になります。只管雑魔をやっつけましょう。
数は出来るだけ多く倒した方が良いです。そんなに強くないのでバンバンやっつけましょう。
戦闘描写の後にキャンプの描写があるので、何か言いたい事があればどうぞ。
それではよろしくお願い致します。
基本はただの戦闘依頼になります。只管雑魔をやっつけましょう。
数は出来るだけ多く倒した方が良いです。そんなに強くないのでバンバンやっつけましょう。
戦闘描写の後にキャンプの描写があるので、何か言いたい事があればどうぞ。
それではよろしくお願い致します。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2014/06/22 03:26
参加者一覧
マテリアルリンク参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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【タングラムの休日】相談掲示板 ザレム・アズール(ka0878) 人間(クリムゾンウェスト)|19才|男性|機導師(アルケミスト) |
最終発言 2014/06/19 02:40:19 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2014/06/14 06:05:56 |