ゲスト
(ka0000)
【CF】それはクリスマス?
マスター:狐野径

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 易しい
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 寸志
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2014/12/14 09:00
- リプレイ完成予定
- 2014/12/23 09:00
オープニング
※このシナリオは原則として戦闘が発生しない日常的なシナリオとして設定されています。
12月、リアルブルーでは多くの街がどこもかしこもクリスマスに染まるこの時期、クリムゾンウェストでもまた同じようにクリスマスムードに包まれる。
それはここ、崖上都市「ピースホライズン」でも変わらない。
むしろどこもかしこも華やかに、賑やかにクリスマス準備が進められていて。
リアルブルーの街に輝くという電飾の代わりに、ピースホライズンを彩るのは魔導仕掛けのクリスマス・イルミネーション。
立ち並ぶ家や街の飾りつけも、あちらこちらが少しずつクリスマスの色に染まっていく。
特に今年は、去年の秋に漂着したサルヴァトーレ・ロッソによって今までになく大量に訪れたリアルブルーからの転移者たちが、落ち着いて迎えられる初めてのクリスマス。
ハンターとして活躍している者も多い彼らを目当てにしてるのか、少しばかり変わった趣向を凝らす人々もいるようで。
果たして今年はどんなクリスマスになるのか、楽しみにしている人々も多いようだった。
●クリスマスの街にやってきた
「ピースホライズンですぅ! 憧れの街っでぇすぅ!」
毛糸の帽子で耳も隠した小さい少女ルゥルは、クリスマス一色になってきている街に魅了されている。祭りが盛り上がるまでにはまだ日数があるが、やっと来たと大興奮で頭も胸もいっぱいだった。
帽子の上に載っているペットであるパルムも、ルゥルと同じようにきょろきょろしている。
一人で来たわけではなく、保護者であるエクラ教の司祭マークが一緒である。はしゃぐルゥルと手をつないで、はぐれないよう努力している。腕は何度もぴんと張った状態になり、引き戻すまで時間がかかる。目的地にはいつ着くのか全く予想がつかなかった。
手伝いがほしいと知人に呼ばれたマークが、ピースホライズンに行きたがっていた近所の子ルゥルを連れてきたのが今回の状況。
まずの目的地は宿代わりにもなる知人の家である。
そこの場所をルゥルに教えてから、別行動する予定であった。
●信頼と不安の狭間で
「マークさん、お利口にしています!」
知人宅の家政婦マーサにあいさつした後荷物を置き、入口でマークはルゥルと別れることにする。クリスマスの飾りつけをしてもいいと知人は言っているので、ルゥルは大興奮中だ。
楽しみと喜びと、大興奮でルゥルは、ビュンと空に飛んでいきそうなくらい跳ね回る。
楽しみなことはいいことだ、連れてきて良かったとマークは思う一方、この子が問題を起こしはしないかと不安もある。
いや、信じないといけない。見た目は小さいけれど、年齢を考えれば、それなりに大人に近いのだ。信用しないといけないのだ、と何度もマークは自分に言い聞かせる。
彼女が事件を起こさなくても、巻き込まれるかもしれない。十人中十人可愛いというだろうし、小さいし、好奇心旺盛でどこか行ってしまうから誘拐されやすいかもしれない。パルムを連れていても防犯上大した効果はない。
マークは信用しないといけないという気持ちと、不安材料で胸が一杯になる。
「お財布も持ちました!」
マークの心配をよそに、ルゥルは元気よく指さし確認をしている。ガマ口財布に紐を通し、貯めた小遣いを入れて首にかけている。掏られるかもしれない!
「ところで、ルゥルちゃんはどこに行くんです?」
予定を聞けば少しは安心するはずだ。
「お買い物です! カボチャとロウソクと円板と……あればユズって植物に炭です」
「……え?」
カボチャ? ハロウィンという祭りの? 祭りが話題になったのはちょっと前だ、探せば飾りもどこかに残っているかもしれない。
今はクリスマス一色であり、探すなら星やトナカイのぬいぐるみとかクリスマスグッズではないのか?
マークの頭の中に疑問が生じ、かつ、嫌な予感が湧き上がる。
「カボチャで何をするんですか?」
しゃがんで視線を合わせて問うと無邪気な笑顔で元気な答えが返ってきた。
「お風呂に入れるんです」
「……!」
「円板に火を付け転がします」
マーク司祭は冷や汗が滝のように流れ始めるのを感じ取る。
「百本のロウソクに火を付けて、踊りながら怖い話を一つする毎に消すんです、夜に」
リアルブルーの日本に伝わる百物語という遊びではないかと司祭は推測した。ただし、踊らない。
「い、今はしなくていいのではないですか?」
「え? リアルブルーではトージにはそれをするそうですよ? それと、クリスマスはもともとトージの祭りがあって、それと合体したって、マークさんのおうちに来たリアルブルーから来た人から話を聞いたという人から話を聞いたという人に聞きました」
教会にはいろんな人がやってくるので、どこの誰か分からない。リアルブルーに詳しい人や出身者がやってくることもあるが、ルゥルに話した人物はどこでそこまで情報を捻じ曲げたのか。
「……ルゥルちゃん、うん、そうですね。冬至とクリスマスの関係は合っていますね。それで……炭はどうするのですか?」
「真っ赤な服を着たサンタという人が来たら、投げつけます! そして、『お前のお鼻まっかっか』ってはやし立てるそうです」
絶対に違う! いや、多分違う! リアルブルーに関して詳しく知らないが、そん暴力的なことはないはずだ。
「ユズという植物は煮物にします」
「ユズですか? オレンジやレモンなら手に入るかもしれませんが……」
マーク司祭はまともに答えて、そんな問題じゃないと改めて首を横に振る。
この街で行われるクリスマスの趣旨を思い浮かべ、自分の知識を再確認する。もっと重厚もしくは楽しい物だ。ルゥルが言うような混沌とした行事ではない。
「マークさん、待ち合わせの時間が迫ってきてますよ?」
首を傾げ心配そうに見てくるルゥルとパルム。
この子を放っておいたら何をしでかすか分からない! マーク自身には予定があり、一から教え直す時間はない。
おっとりとして品のいい老婦人である知人宅家政婦のマーサに、はじけ飛びそうなルゥルを預けるのはひどい仕打ちである。人間として司祭としてやってはならないとマークは思う。
緊急事態であり、多少の出費は致し方がない。
決心したマーク司祭はハンターオフィスに駆け込んだ、小脇にルゥルを抱え。
「すみません、お手すきの方がありましたら、半日この子の面倒見てください。そして、クリスマスについて教えていただければ……寸志は出します」
12月、リアルブルーでは多くの街がどこもかしこもクリスマスに染まるこの時期、クリムゾンウェストでもまた同じようにクリスマスムードに包まれる。
それはここ、崖上都市「ピースホライズン」でも変わらない。
むしろどこもかしこも華やかに、賑やかにクリスマス準備が進められていて。
リアルブルーの街に輝くという電飾の代わりに、ピースホライズンを彩るのは魔導仕掛けのクリスマス・イルミネーション。
立ち並ぶ家や街の飾りつけも、あちらこちらが少しずつクリスマスの色に染まっていく。
特に今年は、去年の秋に漂着したサルヴァトーレ・ロッソによって今までになく大量に訪れたリアルブルーからの転移者たちが、落ち着いて迎えられる初めてのクリスマス。
ハンターとして活躍している者も多い彼らを目当てにしてるのか、少しばかり変わった趣向を凝らす人々もいるようで。
果たして今年はどんなクリスマスになるのか、楽しみにしている人々も多いようだった。
●クリスマスの街にやってきた
「ピースホライズンですぅ! 憧れの街っでぇすぅ!」
毛糸の帽子で耳も隠した小さい少女ルゥルは、クリスマス一色になってきている街に魅了されている。祭りが盛り上がるまでにはまだ日数があるが、やっと来たと大興奮で頭も胸もいっぱいだった。
帽子の上に載っているペットであるパルムも、ルゥルと同じようにきょろきょろしている。
一人で来たわけではなく、保護者であるエクラ教の司祭マークが一緒である。はしゃぐルゥルと手をつないで、はぐれないよう努力している。腕は何度もぴんと張った状態になり、引き戻すまで時間がかかる。目的地にはいつ着くのか全く予想がつかなかった。
手伝いがほしいと知人に呼ばれたマークが、ピースホライズンに行きたがっていた近所の子ルゥルを連れてきたのが今回の状況。
まずの目的地は宿代わりにもなる知人の家である。
そこの場所をルゥルに教えてから、別行動する予定であった。
●信頼と不安の狭間で
「マークさん、お利口にしています!」
知人宅の家政婦マーサにあいさつした後荷物を置き、入口でマークはルゥルと別れることにする。クリスマスの飾りつけをしてもいいと知人は言っているので、ルゥルは大興奮中だ。
楽しみと喜びと、大興奮でルゥルは、ビュンと空に飛んでいきそうなくらい跳ね回る。
楽しみなことはいいことだ、連れてきて良かったとマークは思う一方、この子が問題を起こしはしないかと不安もある。
いや、信じないといけない。見た目は小さいけれど、年齢を考えれば、それなりに大人に近いのだ。信用しないといけないのだ、と何度もマークは自分に言い聞かせる。
彼女が事件を起こさなくても、巻き込まれるかもしれない。十人中十人可愛いというだろうし、小さいし、好奇心旺盛でどこか行ってしまうから誘拐されやすいかもしれない。パルムを連れていても防犯上大した効果はない。
マークは信用しないといけないという気持ちと、不安材料で胸が一杯になる。
「お財布も持ちました!」
マークの心配をよそに、ルゥルは元気よく指さし確認をしている。ガマ口財布に紐を通し、貯めた小遣いを入れて首にかけている。掏られるかもしれない!
「ところで、ルゥルちゃんはどこに行くんです?」
予定を聞けば少しは安心するはずだ。
「お買い物です! カボチャとロウソクと円板と……あればユズって植物に炭です」
「……え?」
カボチャ? ハロウィンという祭りの? 祭りが話題になったのはちょっと前だ、探せば飾りもどこかに残っているかもしれない。
今はクリスマス一色であり、探すなら星やトナカイのぬいぐるみとかクリスマスグッズではないのか?
マークの頭の中に疑問が生じ、かつ、嫌な予感が湧き上がる。
「カボチャで何をするんですか?」
しゃがんで視線を合わせて問うと無邪気な笑顔で元気な答えが返ってきた。
「お風呂に入れるんです」
「……!」
「円板に火を付け転がします」
マーク司祭は冷や汗が滝のように流れ始めるのを感じ取る。
「百本のロウソクに火を付けて、踊りながら怖い話を一つする毎に消すんです、夜に」
リアルブルーの日本に伝わる百物語という遊びではないかと司祭は推測した。ただし、踊らない。
「い、今はしなくていいのではないですか?」
「え? リアルブルーではトージにはそれをするそうですよ? それと、クリスマスはもともとトージの祭りがあって、それと合体したって、マークさんのおうちに来たリアルブルーから来た人から話を聞いたという人から話を聞いたという人に聞きました」
教会にはいろんな人がやってくるので、どこの誰か分からない。リアルブルーに詳しい人や出身者がやってくることもあるが、ルゥルに話した人物はどこでそこまで情報を捻じ曲げたのか。
「……ルゥルちゃん、うん、そうですね。冬至とクリスマスの関係は合っていますね。それで……炭はどうするのですか?」
「真っ赤な服を着たサンタという人が来たら、投げつけます! そして、『お前のお鼻まっかっか』ってはやし立てるそうです」
絶対に違う! いや、多分違う! リアルブルーに関して詳しく知らないが、そん暴力的なことはないはずだ。
「ユズという植物は煮物にします」
「ユズですか? オレンジやレモンなら手に入るかもしれませんが……」
マーク司祭はまともに答えて、そんな問題じゃないと改めて首を横に振る。
この街で行われるクリスマスの趣旨を思い浮かべ、自分の知識を再確認する。もっと重厚もしくは楽しい物だ。ルゥルが言うような混沌とした行事ではない。
「マークさん、待ち合わせの時間が迫ってきてますよ?」
首を傾げ心配そうに見てくるルゥルとパルム。
この子を放っておいたら何をしでかすか分からない! マーク自身には予定があり、一から教え直す時間はない。
おっとりとして品のいい老婦人である知人宅家政婦のマーサに、はじけ飛びそうなルゥルを預けるのはひどい仕打ちである。人間として司祭としてやってはならないとマークは思う。
緊急事態であり、多少の出費は致し方がない。
決心したマーク司祭はハンターオフィスに駆け込んだ、小脇にルゥルを抱え。
「すみません、お手すきの方がありましたら、半日この子の面倒見てください。そして、クリスマスについて教えていただければ……寸志は出します」
解説
●ルゥル
ハンターオフィスでマーク司祭から依頼(お守り)を受けたハンターに渡されます。
街の中に行きたがっていますので、くれぐれも迷子にはご注意ください。
●マーク司祭
知人宅でおとなしくしてほしいと願っております。
無茶な買い物でなければ必要経費として持ちます。たとえばルゥルの昼食、飾りを作るために紙を購入した、ケーキの材料を購入したなど。
次にマーク司祭が聞きかじったリアルブルーの冬至とクリスマスのことを参考に掲げます。
●冬至
北半球で一番昼が短い日で12月22日ごろ。春を待つ祭り、太陽の再生を願う日とされます。
日本ではユズ湯に入り、カボチャを食べると病気にならないと言います。また、小豆粥を食べると邪気を払えるそうです。
北欧では燃える円板を太陽の象徴とし転がし、冬至のダンスをするところもあります。
最近、ロウソクの明かりの元、エネルギーについて考えるようなイベントもあります。
●クリスマス
キリスト生誕祭が太陽の再生を祝う祭りと融合し現在に至ると言われています。
近年になりクリスマスツリーを飾ったり、カードを交換したり、サンタクロースがプレゼントをくれるようになってきました。
サンタクロースという人物はトナカイが曳くソリに乗っているとのことです。
いじわるな子にはプレゼントとして炭のかけらが贈られる地域もあります。
最近、一部の地域では短冊に願い事を書いてモミの木等につるします。
ハンターオフィスでマーク司祭から依頼(お守り)を受けたハンターに渡されます。
街の中に行きたがっていますので、くれぐれも迷子にはご注意ください。
●マーク司祭
知人宅でおとなしくしてほしいと願っております。
無茶な買い物でなければ必要経費として持ちます。たとえばルゥルの昼食、飾りを作るために紙を購入した、ケーキの材料を購入したなど。
次にマーク司祭が聞きかじったリアルブルーの冬至とクリスマスのことを参考に掲げます。
●冬至
北半球で一番昼が短い日で12月22日ごろ。春を待つ祭り、太陽の再生を願う日とされます。
日本ではユズ湯に入り、カボチャを食べると病気にならないと言います。また、小豆粥を食べると邪気を払えるそうです。
北欧では燃える円板を太陽の象徴とし転がし、冬至のダンスをするところもあります。
最近、ロウソクの明かりの元、エネルギーについて考えるようなイベントもあります。
●クリスマス
キリスト生誕祭が太陽の再生を祝う祭りと融合し現在に至ると言われています。
近年になりクリスマスツリーを飾ったり、カードを交換したり、サンタクロースがプレゼントをくれるようになってきました。
サンタクロースという人物はトナカイが曳くソリに乗っているとのことです。
いじわるな子にはプレゼントとして炭のかけらが贈られる地域もあります。
最近、一部の地域では短冊に願い事を書いてモミの木等につるします。
マスターより
こんにちは。モミの木(段ボール製)飾ってケーキの予約をしました。
さて、リアルブルーのクリスマス伝授みたいな感じですが、種族・出身どこでも構いません。念のためにもう一度、種族・出身者どこでも構いません。
お守りしながら、こんがらがった知識をほぐしてください。もちろん、一緒に楽しんでいただければ幸いです。
依頼人はおとなしくさせたいが、対象者はあちこち出かけたいという状況です。
辞書に載っている一般的なのと微妙なものを解説に記載したので参考にしてください。
では、良いクリスマスを迎えられるために、よろしくお願いします!
さて、リアルブルーのクリスマス伝授みたいな感じですが、種族・出身どこでも構いません。念のためにもう一度、種族・出身者どこでも構いません。
お守りしながら、こんがらがった知識をほぐしてください。もちろん、一緒に楽しんでいただければ幸いです。
依頼人はおとなしくさせたいが、対象者はあちこち出かけたいという状況です。
辞書に載っている一般的なのと微妙なものを解説に記載したので参考にしてください。
では、良いクリスマスを迎えられるために、よろしくお願いします!
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2014/12/18 20:02
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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![]() |
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2014/12/09 14:23:41 |
|
![]() |
相談卓 最上 風(ka0891) 人間(リアルブルー)|10才|女性|聖導士(クルセイダー) |
最終発言 2014/12/10 23:58:40 |