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「突然だけど、今年のヴァレンタインデーは終了する！」
「「「な、なんだってー！！！」」」

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　カカオ減産、そして高騰に伴うチョコレートの供給危機を前に、ハンターズソサエティのショップ店員シルキー・アークライト(kz0013)が敗北し、ソサエティショップ史上初のチョコレート販売停止がなされた。
　そんな折、北伐から戻ったアカシラ(kz0146)はこんな話を聞く。
　――世の中には『義理チョコ』なるものがある、と。
　その有無で悲嘆に暮れ人生に悩む者がいると知り立ち上がったアカシラ。そして彼女の相談を受けたヘクス・シャルシェレット(kz0015)は、彼女の話から東方にカカオ豆が自生する地域がある事を知った。
　そして。
　空前絶後のカカオ豆不足を乗り切るため、安定したチョコレート供給のため――ハンター達が、動いた。

　人類史上2度目の東征、『チョコレート解放戦線』の始まりである。

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　カカオが自生すると思しき地域【長江】は恵土城から南方に位置する密林地帯である。峻厳な山脈から流れる河川は豊かな土壌を為し、かつては同名の国家があった。この地方は歪虚に包囲される形で文字通り一人残らず滅ぼされてしまい、かつての姿を知るものは少ない。

　どうやら、【長江】の民は山の峰を中心に住んでいたらしい。彼らが育てていたと思われるカカオ豆の畑の存在が確認されていた。
　装備を着込み、汗を拭いながら登山するハンター達の耳に、異音が届いた。
『オ゛エ゛エ゛エ゛エ゛エ゛エ゛エ゛エ゛エ゛エ゛エ゛エ゛エ゛エ゛エ゛エ゛エ゛エ゛エ゛エ゛エ゛エ゛エ゛エ゛エ゛エ゛エ゛エ゛エ゛エ゛エ゛エ゛エ゛エ゛エ゛エ゛…………』
『オ゛エ゛エ゛エ゛エ゛エ゛エ゛エ゛エ゛エ゛エ゛エ゛エ゛エ゛エ゛エ゛エ゛エ゛…………』
『オ゛エ゛エ゛エ゛エ゛…………』
　独特の奇声が彼方此方であがる。
　嗚咽ですか？　いいえ、木霊です。
　反響する声の主は半人半鳩の歪虚だろうと知る。鳩の頭に、筋骨隆々の肢体を持つ東方の歪虚、即ち妖怪である。故は知らぬが、この歪虚がいる付近にカカオ豆が自生しているということがアカシラ達の証言により既に明らかになっている。

　聞くに堪えぬ奇声に包まれながら、ハンター達は進んでいく。

※【長江】では雑魔のかけらは入手できませんので、ご注意ください。
※このハントシステムは季節イベント「【節V】節分＆ヴァレンタイン　アカシラの義理（人情）チョコレート作戦」と連動しています。
イベントについては下記ページよりご確認ください。
http://www.wtrpg10.com/event/cp016/opening

※当シナリオはハントシステムとなります。ＧＭによるリプレイの執筆は行われません。
>> ハントシステムとは