オイマト族の春清水

マスター:猫又ものと

シナリオ形態
イベント
難易度
易しい
オプション
参加費
500
参加制限
-
参加人数
1~25人
サポート
0~0人
報酬
普通
相談期間
5日
締切
2018/06/06 07:30
完成日
2018/06/22 12:17

このシナリオは5日間納期が延長されています。

みんなの思い出

思い出設定されたOMC商品がありません。

オープニング

 辺境部族最大と言われているオイマト族は金の鬣の馬を祖霊とし、馬や羊、山羊を育て辺境の大地を移住する遊牧民である。
 遊牧民の生活は、家畜達が成長するのに適した土地を、転々と移動することで成り立っている。
 草を食べる馬や羊には広い草地が必要になる。一カ所に留まった場合――ヒトは恐らくその方が快適な生活が送れるが、家畜達は周囲全ての草を食べ尽くし、草が再び生えるスピードが追いつかず、結果としてその土地を死なせることになるのだ。
 それを防ぐために、草地の育成を阻まぬ程度に草を食べさせ、次の草地へと移動する。
 オイマト族もまたそれに則り、金の鬣の馬に導かれて辿り着いたという謂れのある4つの水場を、季節ごとに転々としている。

 春には小さな泉。
 夏には大きな湖。
 秋には辺境を縦断するように流れるケリド河の一部を。
 冬には、暖かな湯が湧き出る泉――。
 
 遥かな昔より、その水場の近くにある広い草地で馬や羊を育て、水場にいる魚や、周辺にある植物などを必要なだけ採取して生きてきた。
 夏の水場である湖は、かつて歪虚との反抗作戦に失敗した結果歪虚に飲まれ、ずっと戻れていないけれど――。

 部族会議大首長であり、オイマト族の族長であるバタルトゥ・オイマト(kz0023)と、その補佐役であるイェルズ・オイマト(kz0143)は、その役目柄出張が多く、別な場所にいることが多いが、オイマト族の者達は、今も昔と変わらない生活を送っている。
 春ともなれば、家畜達の出産ラッシュとなり、家畜の乳を使った酒の仕込みなどが行われる。そして気候が安定してくると、家畜の毛刈りの季節がやって来る。
 雪が解け、土がむき出しで赤かった辺境の大地は、この季節からは一面の緑となり花々が誇らしげに太陽を仰ぎ……。


 ――時は少し遡る。
「族長。兄の窮地を救って戴いたお礼をきちんとしていませんし、ハンターさんへ改めてお礼がしたいんですが……」
 ベルカナの声にふと書類から顔を上げたバタルトゥ。
 彼はその言葉に小さくため息をつく。
 錬金の到達者・コーリアス(kz0245)及び災厄の十三魔アレクサンドル・バーンズ(kz0112)討伐作戦において窮地に陥り、契約者となったイェルズ。
 長く辺境の地を混乱に陥れていた両者の撃破への協力は勿論、イェルズの窮地を救う為に沢山のハンター達が動いてくれた。
 戦いの後に重傷を負って寝込んだバタルトゥとイェルズの見舞いにも訪れてくれたというのに、今までロクなお礼が出来ていなかったのだ。
「……そうだな。改めて礼はしたいと思っていたが……なかなかその機会がな……」
「じゃあ、その機会を作りましょう」
「……作る?」
「はい! ハンターの皆さんをここに招待するんです!」
「……ここ、というのはこの逗留地か?」
 バタルトゥに笑顔で頷くベルカナ。
 オイマト族の春の逗留地である小さな泉。
 滾々と清らかな水が湧き出て、今の季節、泉の周りは色とりどりの花が咲き乱れている。
 この地に長らく暮らしている一族の者達にはさほど珍しい光景ではないが、ハンター達の疲れた心や身体を慰めるものになるのかもしれない。
「……ふむ。気候が安定している今ならゆっくり過ごせるかもしれんな」
「そうですよ! 一族の皆でご馳走作っておもてなししたら、きっと喜んで戴けますよ」
「そうだな……」
「じゃあ決まりですね! どんなご馳走を作るか考えないと」
「……しかし、考えることは兄妹で似ているものだな」
「何か仰いました?」
「……いや、何でもない。イェルズはどうしている……? 義手に慣れるまでゆっくり過ごせと言い含めておいたのだが……」
「やたら兄が動き回ってると思ったら族長のその一言のせいですか!!」
「……?」
「族長に気遣われたー! 早く元に戻らなきゃーって叫んでたんですよ。もー。心配なのも分かりますけど普通に接してやってください。お陰で最近は子供達と戦闘訓練に夢中です!」
「……俺が龍園に行っている間、部族会議の仕事は頼んでいた……。普通に接しているつもりなのだが……」
 バタルトゥの仏頂面に微かに困惑の色が乗ってため息をつくベルカナ。
 族長は元々不器用ではあるが、甘やかしている自覚がないというのは非常に厄介だ。
「この話はまた改めてにしましょう、族長。兄さんにハンターズソサエティに行ってきて貰いますね」
 ベルカナはぺこりと一礼して席を辞するとイェルズを呼びに行く。

 ――しばらくして、オイマト族からの招待状が、ハンターズソサエティに張り出された。

リプレイ本文

 ――ここはとても良い所だ。
 一つの森の中で育ち生き、外の世界へ出るなんてあの頃は遠い夢物語の様に思っていた。
 この生き方にもっと早く興味を持てていたら、後悔しなかっただろうか……。
 そんな事を考えながら逗留地を眺めるルシオ・セレステ(ka0673)。
 その横を、ディーナ・フェルミ(ka5843)が勢いよく突進していく。
「お招きありがとうなの天に召されそうな喜びなの!! あー! バタルトゥさん! オイマト族の小物、水筒やバックをまた販売して下さいなの! 楽しみにしてるの!」
 出会うオイマト族の面々に握手を求めるディーナ。手をぶおんぶおんと振られてバタルトゥ・オイマト(kz0023)が面食らう。
 続けざまに握手をしたイェルズ・オイマト(kz0143)に、マリエル(ka0116)がにっこりと笑って声をかける。
「こんにちは、イェルズさん」
「マリエルさんもラミアさんもようこそ! ゆっくりして行って下さいね」
「ありがと。あちこち案内してよね」
「……ラミア、頑張ってね」
「ん? あたしは訓練参加しないよ?」
 そっと耳打ちしたマリエルにキョトンとするラミア・マクトゥーム(ka1720)。
 彼女としては恋路の方を指したつもりだったのだが、伝わらなかったようで……。
 微笑ましいやり取りに、アルヴィン = オールドリッチ(ka2378)とルシオがくすりと笑う。
「ヤァ、イェルズ君。調子はどうダイ?」
「戦闘訓練なんてもう義手は出来たのかな?」
「お二人ともこんにちは! いえ、この義手はまだ仮のものなんですけど、何かじっとしていられなくて」
「そうか……。元気なのは何よりだけど、程々に甘えるのも悪くないと思うよ」
「そうだネ。キチンと身体を立て直す為には、のんびりスル時間もまた必要なモノだからネ」
「もう十分甘えましたから! 休んだ分取り返さないと!」
 腕を振り回すイェルズに苦笑を返すルシオとアルヴィン。
 その後ろから現れた子供達。一斉に駆け寄るとハンター達を取り囲んだ。
「ハンターさん、ようこそ逗留地へ」
「イェルズさん久しぶ……」
「わあ、ちょっと待って……!」
 ハンターの手を引っ張る子供達。レナード=クーク(ka6613)やイスフェリア(ka2088)がそのまま連れて行かれる。
 先導する子供達の歓声。漂って来る食欲をそそる良い香り。
 どうやら、オイマト族の面々が料理しているらしい。並ぶ鍋や鉄板。手際よく羊肉を茹でている。
「うう。さすがオイマト族ですぅ……」
 溢れる涎を手で拭う星野 ハナ(ka5852)。
 ちなみに彼女、食事に反応している訳ではない。オイマト族の面々の筋肉の素晴らしさにこうなっている。
 ――ハッ。いけない。辺境部族の嫁を目指すなら、ここで料理を覚え、かつ出来る女だとアピールしなくては……!
 美味いこと嫁げれば、魅惑の筋肉を毎日見放題だ!!!
「すいませぇーん! ちょっと釜をお借りしてもいいですかぁ~?」
 持参した食材を抱えて走っていくハナ。バタルトゥに料理を教わりに来た蜜鈴=カメーリア・ルージュ(ka4009)は、仏頂面に微かに困惑を乗せている彼と目が合った。
 ふと目線を降ろすとエステル・ソル(ka3983)が確かめるようにバタルトゥの腕や肩を触っている。
「……何をしておるのかや」
「バタルトゥさんの怪我がきちんと治ったか確認してるです!」
「治ったと伝えたんだがな……」
「おぬしはすぐに無茶をするゆえ信用がないんじゃろ」
 不愛想に呟くバタルトゥをバッサリと切り捨てる蜜鈴。
 バタルトゥの胸に耳を寄せたエステルは、規則正しい胸を打つ音にようやく納得したのか笑顔を漏らす。
「良かったです。ちゃんと治ってるです……!」
「……だからそう言っただろう?」
 やけに近くに聞こえる彼の低い声。そこでようやく距離感に気付いたらしい。
 アワアワと慌てる彼女。蜜鈴がくつくつ笑うと紫煙が一筋の糸のように流れる。
「わぷっ!?」
「ふふ。すまぬ。小さなレディが愛らしゅうて煙が悪戯しよった……」
 こほこほと咳き込みながらじっとライバル(一方的認識)を見つめるエステル。
 彼女はどこからどうみても素敵な『大人のお姉さん』だ。
 煙管もとても良く似合っているし……。あんな風に煙草が似合う素敵なレディになったらバタルトゥさんも見直してくれるですかね――。
「さて、真面目に料理を習うとしようかの。……エステル? 大事ないかえ?」
「あっ。大丈夫です! バタルトゥさん宜しくお願いするです!」
「……俺で分かる事なら教えよう」


 一方、挨拶を終えたディーナはもりもりと働き始めた。
「お前さん、有り難いけど遊んで行かなくていいのかい?」
「いいの! きちんと労働でお返ししないと美味しいゴハンが食べられないの!」
 心配そうな初老の男性に笑顔を返すディーナ。
 祭の時は本当に朝から晩まで食べているが、ここでうっかりそれをやると他の人の食事が全滅する。
 それが分かっている為、彼女なりの自重と言う訳だ。
 それに、こんなおじいちゃんが重労働をしているというのも気になる。
 辺境の地に生きる者なら当たり前だと言うのかもしれないけれど。
 若い力があるのなら、有効に使った方がいいの……!
 そう考えたディーナ。搾乳が終わった壺を持ち上げてすごい勢いで運んで行く。
 そして、アルヴィンは大きなお腹を抱えた家畜達を順番に診て回っていた。
 アルヴィン自身聖導士である為、実家の領地に戻れば家畜の出産を診たり祝福する事もある。
 何より、オイマト族の遊牧の風習にはとても興味深い。この機会を是非活かさねばと思っていたのだ。
「……どうでしょう?」
「ウン。この子は順調ダ。あの子には少し草を多めにあげて欲しいナ。アア、こちらの子はいつ産気づいてもオカシクないから注意していた方がイイヨ」
「ありがとうございます。アルヴィンさんのような知識のある方に診て戴けて助かりました」
「こちらこそありがたいヨ。こうして春をおすそ分けして貰っているシ」
「……? アルヴィンさんにはお手伝いしかして戴いていないような」
「手伝いながらでも春は感じる事が出来るからネ」
 にこやかな笑みを浮かべるアルヴィン。
 家畜を診ながら感じる土の匂い。芽吹く草。大地に根を広げて咲く花。そして、こうしてこうして家畜から取れる乳からも、春を感じる事が出来る。
「わ。お腹動いたやんね!!」
「もういつ生まれてもおかしくないんだって。アルヴィン先生が言ってた!」
「そっかー……! 楽しみやねえ」
 子供達に誘われるままに、母ヤギの大きなお腹に触れたレナード。
 硬い毛並み越しに感じる暖かさ。命の力強さに目を細める。
 そこに小さな仔羊がスキップするように駆け寄って来て、レナードの足に頭を押し付ける。
「わ。この子どうしたんやろ」
「これね、ヤギや羊の挨拶なんだ。撫でてって言ってるんだよ」
「えっ。触っていいん? じゃあちょっと失礼して……」
 恐る恐る手を伸ばすレナード。
 手に触れるヤギとは違うふわふわな毛並み。大人しく撫でられている仔羊を見ると、なんとも心が和む。
「お兄ちゃんのなでなで、気持ちいいって」
「仔羊の言ってる事分かるん?」
「大体はね。いっつも世話してるから!」
「小さいのに仕事皆手伝っててエライんやねぇ~!」
 レナードに褒められて、得意気な顔をする子供達。
 仔羊や仔ヤギも可愛いが、オイマト族の子供達も皆素直で可愛らしい。
「お兄ちゃん、仔羊の世話が終わったらおはじきしようよ!」
「ええよ!」
 子供達の誘いに嬉しそうに頷くレナード。
 以前は心配な事も沢山あったけれど。今日は楽しい時間をいっぱい過ごせそうだ。


「あのね。わたし、戦闘訓練の応援に来たんだけど……」
「そんなの後でも見られるよ」
「泉のお水飲んでみて!」
 ロイとイレスに両手を引っ張られて泉までやってきたイスフェリア。
 見れば泉から、こんこんと清涼な水が湧き出ていて――。
 確かにとても綺麗で、心地よくて……子供達が見せたかったのはこれだったのかと、彼女は思う。
 その少し後ろをスマリとキヤイと手を繋いで歩いていた灯(ka7179)は、子供達を見下ろす。
「……綺麗なところね。ねえ、皆はこの逗留地のどこが好き?」
「やっぱり泉かなぁ」
「私はお花が咲くところかな……」
「僕ね! ぜんぶ!!」
「全部? それは良いですね」
 意気込むキヤイにくすりと笑う灯。マリエルは少年の顔を覗き込む。
「全部、という事は沢山あるんですよね。もし良かったら、その素敵な場所やそれに纏わる思い出を教えて貰えませんか?」
「お姉ちゃん、どうしてそんな事知りたいの?」
「私はハンターになる前の記憶がないから……思い出をちょっと分けて貰えたらなって」
 マリエルの言葉に顔を見合わせる子供達。ロイとスマリがおずおずと口を開く。
「……お姉ちゃん、子供の頃の事覚えてないの……?」
「はい」
「全然?」
 頷くマリエルにもう一度顔を見合わせた彼ら。頷き合うと、マリエルを見つめる。
「分かった。じゃあ俺達の遊びとか教えてやるよ」
「ありがとうございます」
 笑顔を返すマリエル。灯もあの……と小声で切り出す。
「私も1つお願いしてもいいかしら。今日ここに大好きなお友達も来ているのだけど、蓮華草をプレゼントしたいの。咲いている場所を教えて貰えますか?」
「いいよ。連れてってあげる」
「ありがとう。助かります」
「マリエルお姉ちゃんもそこでお話しよ」
「分かりました」
 楽しそうに話している子供達と灯、マリエル。
 その様子を、イスフェリアは穏やかな目で見つめていた。 
 ――オイマト族の暮らしは、大変さもあるだろうけれど。本当に豊かで優しくて素敵だと思う。
 そんな環境で育った純粋で元気な子供達と接していると、自分も幸福を分けて貰っている気がする。
 ――一方で、少し羨ましい。
 自分が彼らの年頃の頃は、希望なんてなかったから……。
 ここに来るまでに、色々なに助けられた。恩返しではないけれど、人の役に立ちたいと思う。
 ……でも、自分の出自は決して誇れるものではない。
 世界の闇の側面に身を置いていた私が、この子達と一緒にいていいのだろうか――。
「イスフェリアお姉ちゃん、どうかした? 具合悪い?」
「え? ううん。大丈夫よ。何でもないの」
「そう。良かった。お姉ちゃんも一緒にお花摘みしよ」
 子供達から伸ばされる手。それを取るイスフェリア。
 ――この幸せな時を、手放したくない。そう、思った。


「泉、綺麗だったね」
「うん。湧き出ているのは雪解け水かしら」
 そんな話をしながら並んで座る時音 ざくろ(ka1250)とアルラウネ(ka4841)。
 鼻先をこすりつけてくる仔羊に目を細める。
 ふわふわとした毛並みを撫でる彼を、アルラウネはじっと見つめる。
「ざくろって動物にもモテるのね」
「えっ。そうかな。……はい、アルラ。うん、とっても良く似合ってる」
 近くにあった赤い花を手折って、アルラウネの髪に飾るざくろ。
 彼女の手を取って引き寄せようとして――そこに仔馬が顔を覗かせてべろり、と彼の顔を舐めた。
「あははは! こら、くすぐったいよ……! 赤ちゃん、可愛いよね。……欲しいな」
「えっ? そうなの? ざくろが欲しいなら考えなくもないけど……ハンター業休まないといけないし、皆にも相談しなきゃね」
「……? 何で仔馬を飼うのにハンター業休むの?」
「……?? 私達の赤ちゃんの話してるんじゃないの?」
 キョトンとするアルラウネに固まるざくろ。次の瞬間、ぼふっと音がしそうな勢いで赤面する。
「そういう意味じゃなくて……!」
「私の早とちり……? ご、ごめんね……!」
「いやアルラの赤ちゃんなら絶対可愛いけど!!」
 アワアワして立ち上がろうとした2人。仔ヤギがアルラウネの服を噛んでいた事も、ざくろの足元に水たまりがある事も気付かず……そのまま縺れ合って草の上に倒れ込んだ。
「アルラウネ、大丈夫……?」
「平気……だけど、手どけてくれないかな……」
「うわあああ!!? ご、ごめん!!」
 相変わらずの夫に苦笑するアルラウネ。気づけば彼ばかりを見ている自分に気が付いて……。
 ――ああ、私も結構重傷なのかなぁ。
「ところでアルラ、服破けてない……?」
「イヤアアア!!? ヤギが齧ってるーー!!」


 遠くから、子供達の声が聞こえる。
 訓練の様子を遠目から眺めるノノトト(ka0553)に、羊谷 めい(ka0669)は意を決して声をかける。
「ノノくん。あのね……聞いてほしい事があるの」
「どうしたの?」
「わたし、最初は一人きりだったの。あなたから沢山勇気を貰って……だから、頑張れた」
 ――沢山大切なものを知った。素敵なものを得た。
 今までの気持ちも言葉も全部本当で、何一つ嘘はない。この人が大切という思いは変わらない。でも――。
「……それが、恋かどうか分からなくなってしまったの。こんな中途半端な気持ちのまま、今のお付き合いを続けてていいのかなって……」
 必死のあまり、涙目になるめい。彼女を黙って見つめていたノノトトは、ぽつりと口を開く。
「……そっか。僕も、今も、これまでもこれからも、全部本当の気持ちだよ。それでも、めいちゃんが自分の気持ちが分からなくなったって言うなら……それは僕のせいかもしんないね」
 寂しそうに言うノノトト。でも、めいの気持ちも分かる。
 まだまだ先の見えない世界で、そんな不安抱えて、誰にも気付かれなかったら。
 そう思ってしまうのも無理はないと思う。
 気づいてあげられなくてごめんね――。
 そう続けた彼の優しさに、めいは目を伏せて――それでも。このままではノノトトにもっと失礼な気がするから。
 勇気を出して、言葉を紡ぐ。
「都合のいい事だって分かってるけど……恋人としてではなくて、今はお友だちとして好きでいていいですか?」
「……うん。じゃあ、僕も都合のいい事言っていい? まためいちゃんと一緒に歩いて行けるよう、がんばるよ」
「ごめんね、ノノくんが悪い訳じゃないのに……」
「ああ、ごめんねはなし! めいちゃんが悪い訳でもないんだから」
 そう、少し。進む道が違ってしまっただけの事。
 その道が、再び重なるかどうかは、まだ分からないけれど――。
 少年と少女は寂しさを知って、大人への階段を登る。


 草原に春を探しに来た3人。イルム=ローレ・エーレ(ka5113)はミア(ka7035)の髪にセントポーリアとベビーズブレスの花冠を乗せようとして、蓮華の花冠が乗っている事に気付いた。
「おや? これは可愛い先客だね」
「これニャスか? さっき灯ちゃんがくれたニャス!」
「かわいいの! ミア、とってもよくにあってるの!」
 2つの花冠を乗せたミアににこにこ笑うベル(ka1896)。ミアはカスミソウの花冠をベルのふわふわのピンクの髪に乗せた後、イルムの胸ポケットにピンクのカーネーションを挿した。
「ありがとニャス! ベルちゃんにはこれあげるニャス! イルムちゃんにはこれニャス」
「ありがとう。ベル君にはこれだよ。……ふふ。2人共、まるで花のお姫様だね!」
 更にイルムからタイムとブライダルベールの花冠を乗せられるベル。
 嬉しいより先に驚いたのか、若草色の丸い瞳を更に丸くする。
「……ありがと。でもどうしよう。ベル、なんにもよういしてこなかったよ!」
「ああ、そんな事気にしないで良いんだよ」
「そうニャス。ベルちゃんいいこいいこニャス」
「だめだめー! そんなのだめなの! ベル、おはなさがしてくる!」
「おや。それじゃあ手伝うとしようか」
「うん。お花探すのも楽しいニャス!」
 連れ立って、お花畑を目指す3人。少し歩けば、一面の緑の中に花々が色を競うように咲いていた。
「わあ……きれい! ねえ、おはないっぱいだよ!」
 ぱたぱたと走り出すベル。その動きに合わせて、カウベルがコロンコロンと音を立てる。
 イルムは上品でカッコいいから紫のお花がいい。
 ミアには、瞳の色と同じ赤いお花がいい。
 それから、それから……大切なお友達にも、ベルは元気だよと伝える為にお花を持っていかなきゃ……。
「ベル、ももいろのおはな。みっけた! ねーねー、ミア。これなら、よろこんでくれるかな?」
「うん。喜んでくれると思うニャスよ」
「ベル君の気持ちが篭っているんだ。喜ばない訳がないさ」
「うん! おはなきれい! うれしい!」
 ミアとイルムの返答に頷いてころんと寝転がるベル。見上げれば空の青と、色とりどりの花。
 春の優しい匂いが、傷だらけの心に染み込むようで――急に視界が歪んで、彼女は目をこしこしとこする。
「……イルム。つれてきてくれてありがとーなんだよ。……ベル、きょうここにきてよかった」
「お役に立てて何よりだよ、可愛い人」
 涙目のベルに優しい眼差しを向けるイルム。彼女は徐にベルとミアを抱き寄せる。
「いつでもここにおいで。君の想いを全部抱きしめてあげるから。心の中で呼んでおくれ。ボクに必ず届くから」
「……うん」
「……ミア君もありがとう。君の声は春を告げてくれた」
「春を告げる声ニャスか。コケコッコーニャス?」
「それはにわとりさん! あさをつげるこえだよ」
「君達は本当に愛らしいね。さあ、姫君達。今度は水遊びへとご案内しよう。おいで」
 手を繋いで歩き出す3人。
 皆が一緒だと、身体も心も温かい。
 今は小さな芽吹きでも、いつか大輪の絆になればいい。
 そして願わくば――傷ついた少女の心の隙間が、沢山の絆の花で埋まりますように。


 他のハンター達が春を満喫している頃、戦闘訓練は佳境を迎えていた。
「何か本格的だね! 見ててドキドキするや……!」
「ほら、どっちもしっかりー!」
 手に汗握りながら訓練に見入る桜崎 幸(ka7161)。ラミアと子供達の声援が響く中、ユーリ・ヴァレンティヌス(ka0239)とイェルズの一騎打ちが続いている。
 2人が手にしているのは訓練用の剣だが、打ち合いは本気だ。
 辺境の辺りにやってくる機会があまりなかったユーリ。物見遊山気分でやって来て、戦闘訓練も軽い気持ちで参加したのだが――いざ始めてみればすっかりスイッチが入ってしまった。
 睨み合う2人。踏む込み、一気に距離を詰めて打ち込んで来たイェルズの剣を、ユーリはひらりと避ける。
「……うわ! 避けられた! 今のは当てたと思ったのに!」
「イェルズさん。無意識なのでしょうが、左側を庇っています。踏み込みと剣を振るうタイミングが合っていません」
「あっ。何か違和感があると思ったらそれですかね……」
「恐らくは。気持ち剣を早めに出すと補正出来るかもしれません」
「分かりました。もう一度お願いします!」
 頷くユーリ。2人は再び距離を取って睨み合う。
 その様子を眺めていたシアーシャ(ka2507)は、ほっと安堵のため息を漏らす。
 ――イェルズから、焦りの色より前向きさを感じるようになった。
 いい変化だな……と思う。
 そんな事を考えていた彼女。浮かない顔をして訓練を眺めている女の子がいる事に気が付いた。
「あれ。どうしたの? 訓練に参加しないの?」
「あたし、何が向いてるのか分からないの」
「そっかあ……。おねーさん、戦闘は本職だから! 分かんない事あれば何でも聞いて!」
「あの、剣を使わないで戦う方法ってある?」
「あるよ! 弓とか杖とか……色々試してみて、自分の得意な戦い方を見つけるといいと思うよ!」
「力が弱くても戦える?」
「もちろん! 頭を使って裏をかいたりとか、苦手な所を補う事もできるんだよ! 戦うの苦手なら後方支援とかもあるし!」
「そっか。戦い方も色々あるんだね」
「そうだよー。……あ、これからあなたに向いてるもの探してみようか」
「うん!」
「あの、僕も混ぜて貰っていいかな?」
 シアーシャのアドバイスに、嬉しそうに頷く女の子。後ろから聞こえた声に振り返ると、幸が立っていた。
「お兄ちゃんも何が自分に向いてるか分からないの?」
「ううん! 僕はきちんと機導師っていうクラスに就いてるんだけどね。やっぱり訓練した方がいいかなって思って」
「ハンターさんなのに?」
「うん。僕駆け出しハンターなんだ。リアルブルーにいた頃は殴り合いなんてした事なかったからね」
「お兄ちゃんも慣れてないのね」
 はにかむ女の子に笑みを返す幸。シアーシャはどーんと胸を叩く。
「よし分かった! あたしが訓練つけてあげるよ! 何する? ちなみにあたしが得意なのは剣術だよ!」
「あっ。本当? 嬉しいな。刀で自分に合った戦い方見つけたかったんだよね」
「わ。丁度いいね! じゃあ早速……と思ったけど、この子に向いてるもの探してからでいい?」
「勿論! 僕も手伝うよ! あ、手合わせする時は手加減して貰えると嬉しいなあ」
「大丈夫! 任せて! あたしはいつでも全力だよ!!!」
 えへへと笑う幸に、ぐっと親指を立てるシアーシャ。
 何だかズレた会話に、女の子が声をあげて笑う。
 そして、さっきまでイェルズの相手をしていたリューリ・ハルマ(ka0502)は、今度は子供達の相手をしていた。
 身長より遥かに長い棒を巧みに操り、子供達の攻撃をいなす彼女。息の上がった子供達が首を傾げる。
「何で!? ただの棒なのに全然近づけない!」
「どうしてあんな長い棒振り回して転ばないの?」
「これは棒術って言うんだよ。長い分、遠くから攻撃できるのが利点かな。これが扱えるようになると、槍とか、長い斧とかが使えるようになるよ」
「長い斧!? 強そう! 俺使えるようになりたい!」
「いいよ! 教えてあげる。でも君にはこの棒はちょっと長すぎるかな」
「探してくる!」
 善は急げと走って行く男の子。その近くで、鞍馬 真(ka5819)と子供達が剣を振るっていた。
「そうそう。真っ直ぐ振り下ろして。剣の重さも利用するんだ」
「先生! 腕が揺れちゃうよ」
「剣を支え切れないんだな。ご飯を沢山食べて、力仕事を沢山すれば自然と出来るようになるさ」
 真摯な真のアドバイスに、何度も頷いている子供達。
 ――最近、子供に関わる事で色々あったから、『教える』というのは少し複雑な気分だ。
 脳裏に蘇る強化人間の子供達の笑顔。
 ……自分はあの子達に何を教えてやれただろうか。
 でも。あの一件があって一層、子供達が泣いたり、生命を落としたりしない世界にしたいと思うようになった。
 その為にも、自分の身は自分で守れるよう強くなって欲しい――。
「しかし、敵を気にせずのびのびと剣を振るえるのは意外と心地よいな」
「真さん、楽しくなって来ちゃった?」
「いやいや。これは訓練。教えるからには、心を鬼にして厳しく行くぞ!」
 リューリの問いに真顔で答える真。
 ――厳しくする筈だったのだが。訓練が終わる頃には、真は子供達に『優しい先生』として覚えられていた。
「随分頑張ったんだね。擦り傷だらけじゃないか」
「転んじゃったの」
 訓練中に怪我をした子供の手当てをするルシオ。
 その小さな手に薬を塗りながら、アスガルドの事を思い出す。
 ――この子達も、あの子達も……経緯は違えど選んだ事に変わりは無いのに。
 何故こんなにも、大きく差が開いてしまったのだろう。
 あの子達に何もしてやれなかったけけど……オイマト族の子供達も、命を繋ぎ止めたあの子達も。せめて心健やかであるといい――。
「はい、手当ておしまいだよ」
「ありがとう」
 明るい笑顔を浮かべる子供に、ルシオは少し影のある笑みを返した。


「ふむ。戦闘訓練と言うから何を想定しているのかと思っていましたが、そういう事ですか……」
「辺境、以前は対歪虚の最前線だったんだって。そのせいで、かなりの部族が全滅したってイェルズが言ってたよ」
「成程……。数百年前に起きた北狄の大侵攻。立地的にも辺境が真っ先に被害を受けたでしょうからね」
 救急セットを抱えて訓練様子を注意深く見守っていた天央 観智(ka0896)。ラミアの言葉に、納得したように頷く。
 オイマト族は襲い来る歪虚に対抗する為に、幼少の頃から『戦士』として教育する。
 彼らの一族がこの厳しい状況で辺境一と呼ばれる程の大きさの部族にまで発展したのは、歪虚に対抗する術を持っていたからなのだろう。
 ――逆に言えば、北狄の大侵攻より前は……白龍の加護を得た辺境の地は、小さな部族が好きに暮らせる程には平和な場所だったのかもしれない。
 彼らの戦闘訓練も、そういう辺境の厳しい歴史から生まれたものなのだろう。
「皆さーん! 食事の用意ができたですよぅ~!」
 そこに聞こえてきたハナの声。戦闘訓練に参加していた子供達が一斉にこちらに向かって来る。
 ハナは持参した小麦粉と分けて貰った羊乳でパンケーキのようなものを作り上げた。
 香ばしく焼いた上にたっぷりと蜂蜜をかけたそれは、子供達に瞬く間に人気のメニューとなった。
 そしてエステルと蜜鈴は、バタルトゥと共にオイマト族の郷土料理を作っていた。
 羊肉を塩ゆでしたものや、生の香草をまぶして焼いたもの。羊の内臓はスープ煮込みにしたりと多岐に渡る。
「それにしても、本当に無駄なく使うんじゃの」
「命を大切に使うですね。辺境の皆さんすごいです」
 感心する蜜鈴とエステルに頷くバタルトゥ。ハナもオイマト族の料理に興味深々だった。
「私は辺境部族の嫁になりたい人なのでぇ、覚えて帰りたいんですよねぇ。最大でバッファローまでなら狩って捌いた事ありますぅ。嫁探ししている人が居たら是非声かけて下さいねぇ」
「……ダメです。バタルトゥさんはダメです!」
「バタルトゥさんがいいなんて言ってないですよぅ」
「ダメって言ったらダメですううう!!」
「ほんにエステルは面白いのう」
 ハナの一言にアワアワと慌てるエステル。蜜鈴は扇で口元を隠してくつりと笑った。


「わーい! 労働の後のごはんなのー!」
「いやぁ。すごい食事だね」
「ジェールトヴァさん、この煮込み、羊の脳みそ入ってるそうなの。食べてみるの!!」
 ディーナに勧められるままにスープを口にするジェールトヴァ(ka3098)。
 内臓が入っているというが不思議と臭みは感じない。下処理が上手なのだろうか。
「オイマト族は、戦ったり、料理したり、物づくりもして、自分達の手で完結できて、素晴らしいね。そして自然との調和、人の絆……理想的な部族だ。族長のカリスマと力量によるものかな」
「……それは俺の力ではない。……一族の者達が、昔からの風習を守ってきてくれたからだ」
「その『風習を守る』というのも、なかなか難しい事だよ」
 謙遜するバタルトゥを見つめるジェールトヴァ。
 自分の手柄ではなく、一族の者の手柄だと自然に言える。こういう部分に人は惹かれるのだろう。
 人を纏める力があるというのは素晴らしい利点だ。
 ――自分にはその才能がなかったので、余計にそう思う。
「族長、そうやってすぐ自分を下げるんですよ。少し言ってやってください」
 くすくすと笑いながらお茶を配るベルカナ。ジェールトヴァは彼女にも穏やかな笑みを向ける。
「ベルカナさんにとっての族長は、どんな方なのかな?」
「そうですね……。素晴らしい人ではありますけど、もうちょっと自分を顧みて欲しいですね。あとお嫁さん連れて来てほしいです」
「ははは。それがベルカナさんの願いと言う訳か。これは手厳しいね。では、それを聞いた上でバタルトゥさんの目標は?」
「……辺境に巣食う歪虚を滅ぼし、以前のような平穏を取り戻したい。……子孫は、イェルズに任せる。族長は世襲制ではないしな……」
「何言ってるんですか族長。兄さんモテませんよ?」
「……良い雰囲気の女子がいるという噂を聞いたが?」
「ホントですかそれ」
 バタルトゥの呟きに食いつくベルカナ。それにジェールトヴァがくつくつと笑う。
 ――族長の望みは、『辺境部族の悲願』であって、彼自身の望みではないのだね。
 それを気が付いていないようだが……今後どうなるか。
「ジェールトヴァさん、お肉あるの。食べる?」
「戴こうか」
 今回は食いつくさないようにと気を配っているディーナ。勧められるままに、ジェールトヴァは料理に舌鼓を打った。


 ――目の前の赤毛の青年を見ていると、リアルブルーで会った歪虚を思い出す。
 あの件は隠しきれるものではない。言わなくてはと思うけれど。
 今日はゆっくりして欲しいし。また今度でいいよね……?
 彼女がそんな事を考えている間、イェルズが背中を丸めてずっと何かに集中していて……ラミアは彼の顔を覗き込む。
「イェルズ、さっきから何してんの?」
「……ラミアさん、どうかしたんです? 元気ないみたいですけど」
「ん? 別に。いつも通りだよ」
 ――しまった。態度に出てしまってたかな。
 反省するラミア。不意に、イェルズに花で出来た輪を髪に乗せられて、目を丸くする。
「……ナニコレ」
「花冠ですよ。ラミアさん元気になるかなあって。うん、良く似合う」
「これあたしに?」
「ええ。……前はもっと綺麗に作れたんですけどね。拙くてすみません」
「何言ってんの! 十分キレイだし!」
 赤面しつつ慌てるラミア。
 義手を使って編んだのかと思うと、何とも言えない気分になって――そこで、まだ礼を言っていない事に気が付いた。
「あの。……ありがとう」
「どういたしまして。何かあるなら言って下さいよ。俺で良ければ相談に乗りますから」
「それはあたしの台詞だよ」
 笑顔のイェルズに言い返すラミア。
 彼はあくまでも友達として接しているだけだと分かっているのに。
 心遣いに喜んでしまっている自分が何だか悔しくて――ため息をついた。


 オイマト族の逗留地に訪れた春。
 それはハンター達の心にも暖かなものを運んだ。

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参加者一覧

  • 聖癒の奏者
    マリエル(ka0116
    人間(蒼)|16才|女性|聖導士
  • 龍奏の蒼姫
    ユーリ・ヴァレンティヌス(ka0239
    エルフ|15才|女性|闘狩人
  • 元気な墓守猫
    リューリ・ハルマ(ka0502
    エルフ|20才|女性|霊闘士

  • ノノトト(ka0553
    ドワーフ|10才|男性|霊闘士
  • Sanctuary
    羊谷 めい(ka0669
    人間(蒼)|15才|女性|聖導士
  • 杏とユニスの先生
    ルシオ・セレステ(ka0673
    エルフ|21才|女性|聖導士
  • 止まらぬ探求者
    天央 観智(ka0896
    人間(蒼)|25才|男性|魔術師
  • 神秘を掴む冒険家
    時音 ざくろ(ka1250
    人間(蒼)|18才|男性|機導師
  • ずっとあなたの隣で
    ラミア・マクトゥーム(ka1720
    人間(紅)|15才|女性|霊闘士
  • えがおのまほうつかい
    ベル(ka1896
    エルフ|18才|女性|魔術師
  • 導きの乙女
    イスフェリア(ka2088
    人間(紅)|17才|女性|聖導士
  • 嗤ウ観察者
    アルヴィン = オールドリッチ(ka2378
    エルフ|26才|男性|聖導士
  • 力の限り前向きに!
    シアーシャ(ka2507
    人間(紅)|16才|女性|闘狩人
  • 大いなる導き
    ジェールトヴァ(ka3098
    エルフ|70才|男性|聖導士
  • 部族なき部族
    エステル・ソル(ka3983
    人間(紅)|16才|女性|魔術師
  • ヒトとして生きるもの
    蜜鈴=カメーリア・ルージュ(ka4009
    エルフ|22才|女性|魔術師
  • 甘えん坊な奥さん
    アルラウネ(ka4841
    エルフ|24才|女性|舞刀士
  • 凛然奏する蒼礼の色
    イルム=ローレ・エーレ(ka5113
    人間(紅)|24才|女性|舞刀士

  • 鞍馬 真(ka5819
    人間(蒼)|22才|男性|闘狩人
  • 灯光に託す鎮魂歌
    ディーナ・フェルミ(ka5843
    人間(紅)|18才|女性|聖導士
  • 命無き者塵に還るべし
    星野 ハナ(ka5852
    人間(蒼)|24才|女性|符術師
  • 夜空に奏でる銀星となりて
    レナード=クーク(ka6613
    エルフ|17才|男性|魔術師
  • 天鵞絨ノ風船唐綿
    ミア(ka7035
    鬼|22才|女性|格闘士
  • 香子蘭の君
    桜崎 幸(ka7161
    人間(蒼)|16才|男性|機導師
  • 花車の聖女
    灯(ka7179
    人間(蒼)|23才|女性|聖導士

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ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2018/06/05 21:43:40