ゲスト
(ka0000)
噂の味を食べてみたい!
マスター:狐野径

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加制限
- -
- 参加人数
- 3~6人
- サポート
- 0~0人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2018/06/19 22:00
- 完成日
- 2018/06/25 20:09
みんなの思い出
思い出設定されたOMC商品がありません。
オープニング
●故郷
エトファリカ連邦国で天ノ都に避難したのは息子のところに孫が生まれる直前だったはず、と老婆の郁(いく)は思い出す。無事、現在を迎え、こうして里があった近くまで戻ることはできた。
本当はもう少し違う位置だったが、多くの人が死に、近隣の里と手を組み、まとまって生活することが重要だった。つまり、近くに戻ること、そして、里を再建していくことが重要だった。
たどりつたとき、何もないことに衝撃を受けた。ところどころ生えてきている植物や潮を含んだ空気は都と違うものを郁に見せる。
懐かしい。
風景は違うが、すべてを集めると懐かしいという言葉がふさわしかった。
じいさま、戻ってこられたぞ、と胸の中で叫ぶ。
孫も大きくなって、独り立ちしそうな年齢になっている。ここに戻る間も手を貸してくれていた。
だからこそ、戻ってこられた。
妖怪も現れるというから安心はできない。武家がいないのはその点では最大の不安要素。それでも公家の大江家と吉備家は最大限の努力をしてくれているのは感じられる。それに、里人たちも自分たちでできることを最大限に行う。
そうしないと何もなくなっているこの地では生きていけない。
今いる家族とある程度増えても大丈夫なように区画整備をして、徐々に住まいを建てていく。すべての家が建つのは相当時間がかかるだろうが、砦と作ったり、農地を作ったりしつつとやることは多い。
郁はたどり着いてから、体調を崩した。もともと病気にはなっていたが、故郷に近い土地に来たことで張り詰めていた緊張の糸が切れたらしかった。
床につき、潮騒を聞く。
「じいさま、そろそろわしも死にそうじゃ」
郁は天ノ都に避難中に死んだ夫を思い出す。
「じいさまが言っていたタヌキ汁をせめて最期に食べてから逝きたい……」
郁は呟く。
それはそれはおいしいタヌキ汁だったという。
郁の孫は困った。
「雑魔なんて狩れないし、そもそも、肉って残るんだっけ?」
鋤と鍬を持つ手に武器を持って雑魔を倒せるようになるのは相当大変な努力がいる。その間に郁が逝ってしまえば悔やんでも悔やみきれない。
いや、タヌキ汁を食べるまでは生きると思ってくれるかもしれない。
「うーん、でも、本当に死にそうというなら、寿命は待ってくれない」
郁の孫は両親に相談後、大江家に頼んでみることにしたのだった。
●タヌキ汁
大江家の家令は眉をひそめた。
「タヌキ汁……雑魔で作る? まあ、食べられなくはないらしいですが……そういえば、宗主が小さいころ、傭兵が雑魔狩った後に肉が残ったということで……あ、それはどうでもいいですね……これは、ハンターに依頼を出していたほうがいいですね」
この家に依頼を持ってこられても、兵力を持ち合わせているわけではないため、雑魔を狩るのは一苦労である。
「宗主がいれば、あの二人と討伐は可能でしょうけれど……」
宗主は大江 紅葉(kz0163)であるが、今、グラズヘイム王国にいてここにいない。さらに、いざとなったら大江家の一門、全員武器を取る覚悟はあるが、そうい話でもない。
「……ハンターに頼んだ方が早いですね……それに、雑魔がいそうなところは動物も戻ってきていますし、うまく育てていかないと、我々としてもこまりますね」
家令は独りうなずく。
「五来に頼んでいましょう、依頼を」
家令は大江家に雇われている一人を呼び、都に依頼を出しに行ってもらった。
●依頼
ハンターオフィスには無事依頼が届けられ、受理される。
「雑魔の肉を取る……肉を取る……って、これは運が絡む依頼ですね」
依頼を登録した職員は苦笑する。
「雑魔なり立てなら何かが残ることある、と言われています。死後硬直後、負のマテリアルとともに色々抜けることで熟成されるという話があるのですよね」
タヌキ汁を作る材料を得る依頼が出されたのだ。
エトファリカ連邦国で天ノ都に避難したのは息子のところに孫が生まれる直前だったはず、と老婆の郁(いく)は思い出す。無事、現在を迎え、こうして里があった近くまで戻ることはできた。
本当はもう少し違う位置だったが、多くの人が死に、近隣の里と手を組み、まとまって生活することが重要だった。つまり、近くに戻ること、そして、里を再建していくことが重要だった。
たどりつたとき、何もないことに衝撃を受けた。ところどころ生えてきている植物や潮を含んだ空気は都と違うものを郁に見せる。
懐かしい。
風景は違うが、すべてを集めると懐かしいという言葉がふさわしかった。
じいさま、戻ってこられたぞ、と胸の中で叫ぶ。
孫も大きくなって、独り立ちしそうな年齢になっている。ここに戻る間も手を貸してくれていた。
だからこそ、戻ってこられた。
妖怪も現れるというから安心はできない。武家がいないのはその点では最大の不安要素。それでも公家の大江家と吉備家は最大限の努力をしてくれているのは感じられる。それに、里人たちも自分たちでできることを最大限に行う。
そうしないと何もなくなっているこの地では生きていけない。
今いる家族とある程度増えても大丈夫なように区画整備をして、徐々に住まいを建てていく。すべての家が建つのは相当時間がかかるだろうが、砦と作ったり、農地を作ったりしつつとやることは多い。
郁はたどり着いてから、体調を崩した。もともと病気にはなっていたが、故郷に近い土地に来たことで張り詰めていた緊張の糸が切れたらしかった。
床につき、潮騒を聞く。
「じいさま、そろそろわしも死にそうじゃ」
郁は天ノ都に避難中に死んだ夫を思い出す。
「じいさまが言っていたタヌキ汁をせめて最期に食べてから逝きたい……」
郁は呟く。
それはそれはおいしいタヌキ汁だったという。
郁の孫は困った。
「雑魔なんて狩れないし、そもそも、肉って残るんだっけ?」
鋤と鍬を持つ手に武器を持って雑魔を倒せるようになるのは相当大変な努力がいる。その間に郁が逝ってしまえば悔やんでも悔やみきれない。
いや、タヌキ汁を食べるまでは生きると思ってくれるかもしれない。
「うーん、でも、本当に死にそうというなら、寿命は待ってくれない」
郁の孫は両親に相談後、大江家に頼んでみることにしたのだった。
●タヌキ汁
大江家の家令は眉をひそめた。
「タヌキ汁……雑魔で作る? まあ、食べられなくはないらしいですが……そういえば、宗主が小さいころ、傭兵が雑魔狩った後に肉が残ったということで……あ、それはどうでもいいですね……これは、ハンターに依頼を出していたほうがいいですね」
この家に依頼を持ってこられても、兵力を持ち合わせているわけではないため、雑魔を狩るのは一苦労である。
「宗主がいれば、あの二人と討伐は可能でしょうけれど……」
宗主は大江 紅葉(kz0163)であるが、今、グラズヘイム王国にいてここにいない。さらに、いざとなったら大江家の一門、全員武器を取る覚悟はあるが、そうい話でもない。
「……ハンターに頼んだ方が早いですね……それに、雑魔がいそうなところは動物も戻ってきていますし、うまく育てていかないと、我々としてもこまりますね」
家令は独りうなずく。
「五来に頼んでいましょう、依頼を」
家令は大江家に雇われている一人を呼び、都に依頼を出しに行ってもらった。
●依頼
ハンターオフィスには無事依頼が届けられ、受理される。
「雑魔の肉を取る……肉を取る……って、これは運が絡む依頼ですね」
依頼を登録した職員は苦笑する。
「雑魔なり立てなら何かが残ることある、と言われています。死後硬直後、負のマテリアルとともに色々抜けることで熟成されるという話があるのですよね」
タヌキ汁を作る材料を得る依頼が出されたのだ。
リプレイ本文
●波乱
ステラ・フォーク(ka0808)は依頼の内容からいくつか衝撃を受けていた。
「雑魔って食料になるんですのね。そもそも、タヌキが食べられるのには驚きでしたわ。エトファリカの食文化に近い国出身のお父様も食べていたのかしら?」
素朴な疑問を持つ。それと、依頼主にいくつか質問をしておく。
ハンス・ラインフェルト(ka6750)と穂積 智里(ka6819)は首を横に振る。
「そもそも、東方のおとぎ話に出てくる鍋ですからね。ご相伴には預かりたいですね」
「おいしいタヌキ汁は実は中身がタヌキじゃないっていう話もあります。タヌキは雑食ですから。アナグマやハクビシンもタヌキやムジナと呼ばれることもありますし、ハクビシンはおいしい肉として有名です」
「私のマウジーは良く知っていますね。なら、普通のタヌキとハクビシンも捕まえますか」
ハンスと智里はどこか暗い表情。
アレイダ・リイン(ka6437)は大江 紅葉(kz0163)が残しているメモから目をあげる。
「雑魔化したタヌキの肉が食べたいなんてとんだ酔狂な婆さんもいたもんだねぇ。私だっていつの間にか雑魔化した動物の肉を食べているかもしれないし、人のことは言えないんだけどね」
このつぶやきにハンターが半分ほど凍りつき、天川 麗美(ka1355)は盛大に顔をしかめる。
「う、うわあ、それはちょっと勘弁だわ。雑魔を食材に使うってだけでも、ちょっとヤバイと思うのに。麗美も食べていたかもしれない? うげえ」
うなずくハンターもいる。
レイオス・アクアウォーカー(ka1990)が仲間の反応に対し、どう説明するか悩む。
「いや、俺、雑魔になった動物の肉は何度か食ったことはあるしうまいぞ」
この瞬間、全員の視線がレイオスに突き刺さる。
「……手に入れるとなると確かに運……生理的に嫌ということはあるからな」
レイオスはひとまず、後で説明するほうがいいと考えた。
●捜索
雑魔の目撃情報がある地域に一行は向かう。途中には驢馬がいたり、猫や犬がいるが、放し飼いらしい。現場に近づくにつれ、いなくなる。
「のびのびしすぎですわ」
ステラは虎猫の飼い主と思われる紅葉の顔を脳裏に浮かべた。
「となると、攻撃は注意しないとまずいということだな」
レイオスにその気はなくとも巻き込む可能性がある。
「まあ、獲物は見定めてスキルは使いますよ」
ハンスとしては獲物に関して、料理するため細切れになってもよしと合理的に考えている。
「タヌキはこの時期は虫を食べていると思いますし、熟成されていてもまずいかもしれません」
智里が心配そうに告げる。
「はいはい! さっさと探そう。で、二人一組? どこにいるかわからないんだしぃ、ローラー作戦? でもぉ、迷探偵麗美ちゃんの直感は枯れているところが多いあのあたりが怪しいと告げている」
「同感。なら、きみと私が組んで、枯れているところを重点的に見る……そのあと、回るということでどうだろうか?」
アレイダの提案に麗美は否はなかった。ハンスと智里が組むため、自動的にステラとレイオスが組むことになった。
ハンスと智里はスタート地点となっているところから反時計回りで進む。
「歪虚は負のマテリアルの塊。正常な人間にとっては毒にも等しい。それを床に着いた人間が食べるのですよ? いくら本人の頼みとはいえ、自殺の手伝いをするに等しいと私は思うのですが」
ハンスは戸惑いとともに言葉を吐き出す。
「はい、それは私も心配です。私も祖父母好きですし、祖母の願いをかなえるとしても寿命を縮めることが許容できるのかということも……」
「マウジー……依頼人たちを後で説得しないとならないですかね」
しかし、食べたがっている物を食べさせてあげたい気持ちもわかる。余命いくばくもないと見えるならば。
「それと、雑魔が肉を落とすかですね」
「そうですね」
二人は慎重に周囲を見て進んだ。
レイオスとステラはスキルをフル活用する。端からじわじわ行くことも考えるが、タヌキ出没ポイントを重点的に動くことにする。
ステラは前もって、大江のものにタヌキの姿や足跡を尋ねておいた。ただ、サイズや足跡はなんとなくわかったが、今一つ怪しい。
レイオスはタヌキが雑魔化するということを考慮して、争った跡を探す。
目星をつけたところで【ソウルトーチ】を用いる。雑魔がいて注目してくるなら良いし、ただ動物が通り過ぎるならそれでいい。
一方ステラは【超聴覚】で不審な音がないか聞き取ろうとする。
「それにしてもタヌキうどんやそばでなくタヌキ入り汁は初めてだな」
レイオスがぽつりつぶやいた。
「ええ。私、タヌキを見たことがなかったので聞いてみたのですが、やはりこうイメージが……」
「んー……アライグマは知っているか?」
とりあえずレイオスはそれとなくサイズと雰囲気を教える。
「ただ、雑魔化しているとそのままではないからな」
「そうですわね」
二人は慎重に進んだ。
タヌキはやってきた人間に驚いて逃げて行った。そこには特に何もない。
麗美とアレイダは枯れているところを中心に探す。
「大体、長い間、負のマテリアルにさらされると何かできるわけだね……ただ全体的に緑茂る地には見えないが、枯れているというチェック部分はしっかり枯れている」
アレイダは周囲を見ながら、サイズで草を撫でるとざざーと枯れ葉が散る。野生動物がいる可能性も考慮し、高さを考え動かしていた。
麗美が枯れ草をかき分けると、ぱさぱさと草が崩れる。
「これはマジヤバイ。動物はいないみたいだけど……雑魔になるということは死体にはなるんだし……うわあ!」
麗美は目の前に現れた動物の顔に驚く。噛みついてきたそれを回避しきれない。
「現れたな!」
アレイダは動物ではないと判断し、【闘心昂揚】で雑魔を攻撃する。
「さっさと肉を落すのっ!」
麗美が【機導砲】で攻撃する。
それらが当たるとその雑魔は霧散して消えた。
「……肉ってどうやって出るの!」
「……見てみないと分からないってことだな……」
麗美とアレイダは困惑したが、探して倒さないことには進まないことは事実だ。
智里は試しに動物がいそうなあたりでに果物を置いていく。生き物の痕跡があるならば、何か出てくるかもしれない。運が良ければタヌキなりハクビシンなり狩って提供できるかもしれない。
「何か所か仕掛けましたが、出て来てくれるといいです」
智里の言葉にハンスがうなずく。
戦う音も聞こえる。
「何か出たみたいですね」
ハンスが枯れ草が多いところの方に視線を向ける。動きがあるということはこの地域全体で動物や雑魔が動く可能性はある。
「すぐには来ないでしょうから、全体を見てみましょう」
「それはそうですね……他の動物がいれば……ん?」
ハンスは聖罰刃の柄に手を載せる。ジワリと漏れる殺気。
現れたタヌキはビクッと身を震わせ、倒れたのだった。
「捕まえておきますか?」
「そうですね……」
二人は釈然としないような、助かったような気持ちでタヌキを捕獲した。
レイオスとステラはハッとする。
「あれが、生きているタヌキだ」
「分かりましたわ」
ステラはうなずく。
「……なぜ逃げたのか……」
レイオスはタヌキが来た方向を見る。
「雑魔が出た?」
「きゃあ……っ、負けませんわ!」
タヌキ雑魔が他にもおりステラを横から攻撃していった。ステラはすかさず【ファントムハンド】を用い、足止めをしてから銃弾を叩き込む。
レイオスが一体を倒した後、そちらに攻撃する。
「……何も残らないか」
「あちらの方にも音がしますわね」
雑魔がいるのか、動物がいるのか見極めて行かないといけない。仲間の動きを見つつ、そちらに二人は向かった。
アレイダと麗美は戦いの音を自分たち以外でもすることに気づく。
「次はこっちの方に行こう」
「新鮮な雑魔いるといいよね」
地域は絞られているとはいえ、新鮮な雑魔が狩れるか麗美は懐疑的になる。
「生きているタヌキでもばれない感じぃ?」
「それはそうかもしれないが……普段から食べていたらばれるね?」
枯れている草のところにたどり着き、アレイダはサイズを振るう。すると、噛まれたような怪我をした動物が飛び出す。
「こっちに何かいる?」
アレイダが武器を構えたところ、隙をついて何かがジャンプして尻尾で攻撃をしてきた。
「ぐっ」
「生きはよさそうだしぃ」
アレイダの前に着地した雑魔に対し、麗美は【機導砲】を放つ。
アレイダが攻撃するが、それは軽々と避けた。
銃声が響く。その銃弾はアレイダの前ではなくその先を向かい、別の雑魔を打ち抜いた。
「何体かいるなら、どれかは当たりってこともありうるよな」
「そういうことですわね」
レイオスとステラが戦いに加わる。
「雑魔ですし、逃がす必要はないですね。【デルタレイ】」
「肉がどう残るかわからないですし、まずは倒さないとならないですね」
反対側から回り込むように智里とハンスが攻撃に加わる。
一行に向かってくる雑魔は複数いた。しかし、ハンターたちが退路を断つように陣取っている。
それに、マテリアルを感じ取って雑魔たちは攻撃を積極的に雑魔たちはしてくる。そのため、倒れされるまで時間はかからなかった。
「……ん?」
アレイダは子どものこぶし大の肉ぽい塊を見つけた。
「これだよ、これ!」
レイオスは近づくと保存用の袋に詰める。
「これで終わりぃ?」
麗美は帰路につくことを考えた。
●料理教室
まな板の上にはしっかり洗った例の肉が置いてある。
ハンスと智里が別途倒れたタヌキも進呈する。
「負のマテリアルをわざわざ身体に入れるなんて、健常なハンターでも体調を崩したって報告もありましたし……」
「死の間近な祖母の希望ならかなえたいというなら……まあ」
ハンスと智里の言葉に大江家の家令と郁の孫がキョトンとしている。
「食べたことはないですが、大丈夫なものですよね? 何か残ること自体が非常にまれだとは聞いていますが」
「ええ、なかなかまれな現象ですが、私も食べたことありますし」
孫と家令が首をかしげる。
「倒した時点でマテリアルの問題も解決しているから、大丈夫なはずだぞ」
レイオスが過去の事例を思い出しつつ解説する。
「つまり、雑魔の間は負のマテリアルにさらされているから腐敗とか分解が進む。雑魔を倒すと無に還って普通は終わり。非常にまれに一部が残ることがあるが、マテリアルの問題は解決されているんだぞ?」
レイオスの言葉に聞いているハンターは半信半疑だ。しかし、大江家の家令が許可を出し、ハンターオフィスの人間も通した依頼である。
「念のため【機導浄化術・白虹】を使ってみます」
智里が機導術を使う。少しでも安全になればよいと考える。
「あとは、食べる人の気持ち次第だな。雑魔だったということを考えると生理的に嫌だと感じるものもいるし」
「あー、なるほど……そこまで説明されたなら、信じておきます」
ハンスはなんとなく疲労に襲われた。
「それで……どうやって作るのでしょうか? 見ていってもよろしいですか?」
ステラの頼みに郁の孫はうなずく。
「それは問題ないですよ」
「ばあさんが食うんだろ? 肉をそのまま入れる……というか、小さいから肉団子だと確実に何か増す感じになりそうだな」
「できなくはないです。でも、薄く切ります。それと、咬みやすいサイズに」
レイオスの助言にうなずく孫。
「依頼料もらったら酒場……もう、こうなると最後まで付き合わないといけない駄目?」
麗美が少し残念がる。肉を食うか否かは別として、天ノ都に戻る道中を考えると待つしかないようだ。
「せっかくなので見てはいくよ」
アレイダは興味深いとは思っている。食べても安全だとはいえ、違う心配がよぎっていた。おいしいということで無謀にも狩りに行く輩が出るのではないかと。
料理方法は簡単だった。タヌキでない分、豚汁のように作っていく。
しばらくすると味噌のいい香りが漂い、完成した。
はじめは郁に椀が手渡される。郁は緊張しつつ口に含んだ。
「調理方法を変えたわけではないんだね?」
孫はうなずく。
「出汁も出て、臭みもない。その上、簡単に噛み切れる。じいさまが言っていたことは本当だねぇ」
うっとりとした表情になり、次は悟ったような表情になる。
「……満足だよ……あとはお前もお食べ。それと、肉を取ってくれた人にもお礼を言っておくれよ」
郁は横になると満足げに眠った。
残りはハンターも食べてもよいのだが、対応は分かれた。
「ご相伴には預かりたいと思っていました。たとえ、雑魔だったとはいえども、貴重ですので味わって」
ハンスはタヌキ汁を食べた。
「これがタヌキ汁……でも、違うんですよね」
郁の孫はうなずく。
智里は不安そうにハンスを見つめている。
「大丈夫ですか? 具合が悪くなったりはしていませんか」
「全くないですね。これはおいしいです」
智里は困惑する。
「タヌキ汁とは違うのか結局。この汁はうまい」
レイオスが味わいつつも一気に掻っ込む。
「タヌキ汁を知らない我々にとって、どう違うかがわからないんだね」
アレイダは苦笑する。
「そうですわね。捕まえたからと言って、作り方は聞いておかないと分からないですし」
ステラがうなずいた。
「ってか、よく食べられるよね」
麗美は匂いに思わず胃の当たりを抑えるが、中身を考えると躊躇が生じる、複雑な気持ちになっていた。
●帰路へ
家令が一行を里としている地域の外まで送る。
「これは釘をさしておくべきなのかな? 雑魔タヌキを食いたいがために無茶する馬鹿が出たら大変じゃないか」
家令は「気にしない」という。
「そもそも何かが残るということは非常にまれですから、そのあたりはわきまえているでしょう」
ステラはタヌキ汁を別途教わっておいた。
「普通の肉のように使うのですね。でも、本当は血抜きが必要なのですわね……命を頂くというのは手順があるということですわね」
料理を一から作るとなると大変だとよくわかるが、タヌキが美味しいかわからない現実もある。
「郁さんが喜んでくれたことは嬉しいです」
「まあ、毒がないなら良いでしょう」
智里は安堵の笑みが浮かぶ。ハンスはその笑顔を見て微笑みを浮かべる、無事に終わったと。
「出汁がいいのか、肉のうまみなのかはわからなかったなぁ……やっぱりタヌキを捕まえないと駄目か?」
レイオスは首をひねる。おいしかったのは事実だ。
麗美は報酬をこれでもらえると非常に笑顔になる。
「さて戻ろう! こっちの酒場に行ってみるのもいいかなぁ」
ほくほくと天ノ都に向かうのだった。
後日、郁は冥途の土産と思っていたらしいが、願いが叶い元気になったということ。肉の効能ではなく、協力してくれた人の心が伝わったと、大江家の家令が礼を述べてきたのだった。
ステラ・フォーク(ka0808)は依頼の内容からいくつか衝撃を受けていた。
「雑魔って食料になるんですのね。そもそも、タヌキが食べられるのには驚きでしたわ。エトファリカの食文化に近い国出身のお父様も食べていたのかしら?」
素朴な疑問を持つ。それと、依頼主にいくつか質問をしておく。
ハンス・ラインフェルト(ka6750)と穂積 智里(ka6819)は首を横に振る。
「そもそも、東方のおとぎ話に出てくる鍋ですからね。ご相伴には預かりたいですね」
「おいしいタヌキ汁は実は中身がタヌキじゃないっていう話もあります。タヌキは雑食ですから。アナグマやハクビシンもタヌキやムジナと呼ばれることもありますし、ハクビシンはおいしい肉として有名です」
「私のマウジーは良く知っていますね。なら、普通のタヌキとハクビシンも捕まえますか」
ハンスと智里はどこか暗い表情。
アレイダ・リイン(ka6437)は大江 紅葉(kz0163)が残しているメモから目をあげる。
「雑魔化したタヌキの肉が食べたいなんてとんだ酔狂な婆さんもいたもんだねぇ。私だっていつの間にか雑魔化した動物の肉を食べているかもしれないし、人のことは言えないんだけどね」
このつぶやきにハンターが半分ほど凍りつき、天川 麗美(ka1355)は盛大に顔をしかめる。
「う、うわあ、それはちょっと勘弁だわ。雑魔を食材に使うってだけでも、ちょっとヤバイと思うのに。麗美も食べていたかもしれない? うげえ」
うなずくハンターもいる。
レイオス・アクアウォーカー(ka1990)が仲間の反応に対し、どう説明するか悩む。
「いや、俺、雑魔になった動物の肉は何度か食ったことはあるしうまいぞ」
この瞬間、全員の視線がレイオスに突き刺さる。
「……手に入れるとなると確かに運……生理的に嫌ということはあるからな」
レイオスはひとまず、後で説明するほうがいいと考えた。
●捜索
雑魔の目撃情報がある地域に一行は向かう。途中には驢馬がいたり、猫や犬がいるが、放し飼いらしい。現場に近づくにつれ、いなくなる。
「のびのびしすぎですわ」
ステラは虎猫の飼い主と思われる紅葉の顔を脳裏に浮かべた。
「となると、攻撃は注意しないとまずいということだな」
レイオスにその気はなくとも巻き込む可能性がある。
「まあ、獲物は見定めてスキルは使いますよ」
ハンスとしては獲物に関して、料理するため細切れになってもよしと合理的に考えている。
「タヌキはこの時期は虫を食べていると思いますし、熟成されていてもまずいかもしれません」
智里が心配そうに告げる。
「はいはい! さっさと探そう。で、二人一組? どこにいるかわからないんだしぃ、ローラー作戦? でもぉ、迷探偵麗美ちゃんの直感は枯れているところが多いあのあたりが怪しいと告げている」
「同感。なら、きみと私が組んで、枯れているところを重点的に見る……そのあと、回るということでどうだろうか?」
アレイダの提案に麗美は否はなかった。ハンスと智里が組むため、自動的にステラとレイオスが組むことになった。
ハンスと智里はスタート地点となっているところから反時計回りで進む。
「歪虚は負のマテリアルの塊。正常な人間にとっては毒にも等しい。それを床に着いた人間が食べるのですよ? いくら本人の頼みとはいえ、自殺の手伝いをするに等しいと私は思うのですが」
ハンスは戸惑いとともに言葉を吐き出す。
「はい、それは私も心配です。私も祖父母好きですし、祖母の願いをかなえるとしても寿命を縮めることが許容できるのかということも……」
「マウジー……依頼人たちを後で説得しないとならないですかね」
しかし、食べたがっている物を食べさせてあげたい気持ちもわかる。余命いくばくもないと見えるならば。
「それと、雑魔が肉を落とすかですね」
「そうですね」
二人は慎重に周囲を見て進んだ。
レイオスとステラはスキルをフル活用する。端からじわじわ行くことも考えるが、タヌキ出没ポイントを重点的に動くことにする。
ステラは前もって、大江のものにタヌキの姿や足跡を尋ねておいた。ただ、サイズや足跡はなんとなくわかったが、今一つ怪しい。
レイオスはタヌキが雑魔化するということを考慮して、争った跡を探す。
目星をつけたところで【ソウルトーチ】を用いる。雑魔がいて注目してくるなら良いし、ただ動物が通り過ぎるならそれでいい。
一方ステラは【超聴覚】で不審な音がないか聞き取ろうとする。
「それにしてもタヌキうどんやそばでなくタヌキ入り汁は初めてだな」
レイオスがぽつりつぶやいた。
「ええ。私、タヌキを見たことがなかったので聞いてみたのですが、やはりこうイメージが……」
「んー……アライグマは知っているか?」
とりあえずレイオスはそれとなくサイズと雰囲気を教える。
「ただ、雑魔化しているとそのままではないからな」
「そうですわね」
二人は慎重に進んだ。
タヌキはやってきた人間に驚いて逃げて行った。そこには特に何もない。
麗美とアレイダは枯れているところを中心に探す。
「大体、長い間、負のマテリアルにさらされると何かできるわけだね……ただ全体的に緑茂る地には見えないが、枯れているというチェック部分はしっかり枯れている」
アレイダは周囲を見ながら、サイズで草を撫でるとざざーと枯れ葉が散る。野生動物がいる可能性も考慮し、高さを考え動かしていた。
麗美が枯れ草をかき分けると、ぱさぱさと草が崩れる。
「これはマジヤバイ。動物はいないみたいだけど……雑魔になるということは死体にはなるんだし……うわあ!」
麗美は目の前に現れた動物の顔に驚く。噛みついてきたそれを回避しきれない。
「現れたな!」
アレイダは動物ではないと判断し、【闘心昂揚】で雑魔を攻撃する。
「さっさと肉を落すのっ!」
麗美が【機導砲】で攻撃する。
それらが当たるとその雑魔は霧散して消えた。
「……肉ってどうやって出るの!」
「……見てみないと分からないってことだな……」
麗美とアレイダは困惑したが、探して倒さないことには進まないことは事実だ。
智里は試しに動物がいそうなあたりでに果物を置いていく。生き物の痕跡があるならば、何か出てくるかもしれない。運が良ければタヌキなりハクビシンなり狩って提供できるかもしれない。
「何か所か仕掛けましたが、出て来てくれるといいです」
智里の言葉にハンスがうなずく。
戦う音も聞こえる。
「何か出たみたいですね」
ハンスが枯れ草が多いところの方に視線を向ける。動きがあるということはこの地域全体で動物や雑魔が動く可能性はある。
「すぐには来ないでしょうから、全体を見てみましょう」
「それはそうですね……他の動物がいれば……ん?」
ハンスは聖罰刃の柄に手を載せる。ジワリと漏れる殺気。
現れたタヌキはビクッと身を震わせ、倒れたのだった。
「捕まえておきますか?」
「そうですね……」
二人は釈然としないような、助かったような気持ちでタヌキを捕獲した。
レイオスとステラはハッとする。
「あれが、生きているタヌキだ」
「分かりましたわ」
ステラはうなずく。
「……なぜ逃げたのか……」
レイオスはタヌキが来た方向を見る。
「雑魔が出た?」
「きゃあ……っ、負けませんわ!」
タヌキ雑魔が他にもおりステラを横から攻撃していった。ステラはすかさず【ファントムハンド】を用い、足止めをしてから銃弾を叩き込む。
レイオスが一体を倒した後、そちらに攻撃する。
「……何も残らないか」
「あちらの方にも音がしますわね」
雑魔がいるのか、動物がいるのか見極めて行かないといけない。仲間の動きを見つつ、そちらに二人は向かった。
アレイダと麗美は戦いの音を自分たち以外でもすることに気づく。
「次はこっちの方に行こう」
「新鮮な雑魔いるといいよね」
地域は絞られているとはいえ、新鮮な雑魔が狩れるか麗美は懐疑的になる。
「生きているタヌキでもばれない感じぃ?」
「それはそうかもしれないが……普段から食べていたらばれるね?」
枯れている草のところにたどり着き、アレイダはサイズを振るう。すると、噛まれたような怪我をした動物が飛び出す。
「こっちに何かいる?」
アレイダが武器を構えたところ、隙をついて何かがジャンプして尻尾で攻撃をしてきた。
「ぐっ」
「生きはよさそうだしぃ」
アレイダの前に着地した雑魔に対し、麗美は【機導砲】を放つ。
アレイダが攻撃するが、それは軽々と避けた。
銃声が響く。その銃弾はアレイダの前ではなくその先を向かい、別の雑魔を打ち抜いた。
「何体かいるなら、どれかは当たりってこともありうるよな」
「そういうことですわね」
レイオスとステラが戦いに加わる。
「雑魔ですし、逃がす必要はないですね。【デルタレイ】」
「肉がどう残るかわからないですし、まずは倒さないとならないですね」
反対側から回り込むように智里とハンスが攻撃に加わる。
一行に向かってくる雑魔は複数いた。しかし、ハンターたちが退路を断つように陣取っている。
それに、マテリアルを感じ取って雑魔たちは攻撃を積極的に雑魔たちはしてくる。そのため、倒れされるまで時間はかからなかった。
「……ん?」
アレイダは子どものこぶし大の肉ぽい塊を見つけた。
「これだよ、これ!」
レイオスは近づくと保存用の袋に詰める。
「これで終わりぃ?」
麗美は帰路につくことを考えた。
●料理教室
まな板の上にはしっかり洗った例の肉が置いてある。
ハンスと智里が別途倒れたタヌキも進呈する。
「負のマテリアルをわざわざ身体に入れるなんて、健常なハンターでも体調を崩したって報告もありましたし……」
「死の間近な祖母の希望ならかなえたいというなら……まあ」
ハンスと智里の言葉に大江家の家令と郁の孫がキョトンとしている。
「食べたことはないですが、大丈夫なものですよね? 何か残ること自体が非常にまれだとは聞いていますが」
「ええ、なかなかまれな現象ですが、私も食べたことありますし」
孫と家令が首をかしげる。
「倒した時点でマテリアルの問題も解決しているから、大丈夫なはずだぞ」
レイオスが過去の事例を思い出しつつ解説する。
「つまり、雑魔の間は負のマテリアルにさらされているから腐敗とか分解が進む。雑魔を倒すと無に還って普通は終わり。非常にまれに一部が残ることがあるが、マテリアルの問題は解決されているんだぞ?」
レイオスの言葉に聞いているハンターは半信半疑だ。しかし、大江家の家令が許可を出し、ハンターオフィスの人間も通した依頼である。
「念のため【機導浄化術・白虹】を使ってみます」
智里が機導術を使う。少しでも安全になればよいと考える。
「あとは、食べる人の気持ち次第だな。雑魔だったということを考えると生理的に嫌だと感じるものもいるし」
「あー、なるほど……そこまで説明されたなら、信じておきます」
ハンスはなんとなく疲労に襲われた。
「それで……どうやって作るのでしょうか? 見ていってもよろしいですか?」
ステラの頼みに郁の孫はうなずく。
「それは問題ないですよ」
「ばあさんが食うんだろ? 肉をそのまま入れる……というか、小さいから肉団子だと確実に何か増す感じになりそうだな」
「できなくはないです。でも、薄く切ります。それと、咬みやすいサイズに」
レイオスの助言にうなずく孫。
「依頼料もらったら酒場……もう、こうなると最後まで付き合わないといけない駄目?」
麗美が少し残念がる。肉を食うか否かは別として、天ノ都に戻る道中を考えると待つしかないようだ。
「せっかくなので見てはいくよ」
アレイダは興味深いとは思っている。食べても安全だとはいえ、違う心配がよぎっていた。おいしいということで無謀にも狩りに行く輩が出るのではないかと。
料理方法は簡単だった。タヌキでない分、豚汁のように作っていく。
しばらくすると味噌のいい香りが漂い、完成した。
はじめは郁に椀が手渡される。郁は緊張しつつ口に含んだ。
「調理方法を変えたわけではないんだね?」
孫はうなずく。
「出汁も出て、臭みもない。その上、簡単に噛み切れる。じいさまが言っていたことは本当だねぇ」
うっとりとした表情になり、次は悟ったような表情になる。
「……満足だよ……あとはお前もお食べ。それと、肉を取ってくれた人にもお礼を言っておくれよ」
郁は横になると満足げに眠った。
残りはハンターも食べてもよいのだが、対応は分かれた。
「ご相伴には預かりたいと思っていました。たとえ、雑魔だったとはいえども、貴重ですので味わって」
ハンスはタヌキ汁を食べた。
「これがタヌキ汁……でも、違うんですよね」
郁の孫はうなずく。
智里は不安そうにハンスを見つめている。
「大丈夫ですか? 具合が悪くなったりはしていませんか」
「全くないですね。これはおいしいです」
智里は困惑する。
「タヌキ汁とは違うのか結局。この汁はうまい」
レイオスが味わいつつも一気に掻っ込む。
「タヌキ汁を知らない我々にとって、どう違うかがわからないんだね」
アレイダは苦笑する。
「そうですわね。捕まえたからと言って、作り方は聞いておかないと分からないですし」
ステラがうなずいた。
「ってか、よく食べられるよね」
麗美は匂いに思わず胃の当たりを抑えるが、中身を考えると躊躇が生じる、複雑な気持ちになっていた。
●帰路へ
家令が一行を里としている地域の外まで送る。
「これは釘をさしておくべきなのかな? 雑魔タヌキを食いたいがために無茶する馬鹿が出たら大変じゃないか」
家令は「気にしない」という。
「そもそも何かが残るということは非常にまれですから、そのあたりはわきまえているでしょう」
ステラはタヌキ汁を別途教わっておいた。
「普通の肉のように使うのですね。でも、本当は血抜きが必要なのですわね……命を頂くというのは手順があるということですわね」
料理を一から作るとなると大変だとよくわかるが、タヌキが美味しいかわからない現実もある。
「郁さんが喜んでくれたことは嬉しいです」
「まあ、毒がないなら良いでしょう」
智里は安堵の笑みが浮かぶ。ハンスはその笑顔を見て微笑みを浮かべる、無事に終わったと。
「出汁がいいのか、肉のうまみなのかはわからなかったなぁ……やっぱりタヌキを捕まえないと駄目か?」
レイオスは首をひねる。おいしかったのは事実だ。
麗美は報酬をこれでもらえると非常に笑顔になる。
「さて戻ろう! こっちの酒場に行ってみるのもいいかなぁ」
ほくほくと天ノ都に向かうのだった。
後日、郁は冥途の土産と思っていたらしいが、願いが叶い元気になったということ。肉の効能ではなく、協力してくれた人の心が伝わったと、大江家の家令が礼を述べてきたのだった。
依頼結果
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相談卓 レイオス・アクアウォーカー(ka1990) 人間(リアルブルー)|20才|男性|闘狩人(エンフォーサー) |
最終発言 2018/06/19 12:53:56 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2018/06/18 23:59:36 |