ゲスト
(ka0000)
噂の味を食べてみたい!
マスター:狐野径

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 3~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2018/06/19 22:00
- リプレイ完成予定
- 2018/06/28 22:00
オープニング
●故郷
エトファリカ連邦国で天ノ都に避難したのは息子のところに孫が生まれる直前だったはず、と老婆の郁(いく)は思い出す。無事、現在を迎え、こうして里があった近くまで戻ることはできた。
本当はもう少し違う位置だったが、多くの人が死に、近隣の里と手を組み、まとまって生活することが重要だった。つまり、近くに戻ること、そして、里を再建していくことが重要だった。
たどりつたとき、何もないことに衝撃を受けた。ところどころ生えてきている植物や潮を含んだ空気は都と違うものを郁に見せる。
懐かしい。
風景は違うが、すべてを集めると懐かしいという言葉がふさわしかった。
じいさま、戻ってこられたぞ、と胸の中で叫ぶ。
孫も大きくなって、独り立ちしそうな年齢になっている。ここに戻る間も手を貸してくれていた。
だからこそ、戻ってこられた。
妖怪も現れるというから安心はできない。武家がいないのはその点では最大の不安要素。それでも公家の大江家と吉備家は最大限の努力をしてくれているのは感じられる。それに、里人たちも自分たちでできることを最大限に行う。
そうしないと何もなくなっているこの地では生きていけない。
今いる家族とある程度増えても大丈夫なように区画整備をして、徐々に住まいを建てていく。すべての家が建つのは相当時間がかかるだろうが、砦と作ったり、農地を作ったりしつつとやることは多い。
郁はたどり着いてから、体調を崩した。もともと病気にはなっていたが、故郷に近い土地に来たことで張り詰めていた緊張の糸が切れたらしかった。
床につき、潮騒を聞く。
「じいさま、そろそろわしも死にそうじゃ」
郁は天ノ都に避難中に死んだ夫を思い出す。
「じいさまが言っていたタヌキ汁をせめて最期に食べてから逝きたい……」
郁は呟く。
それはそれはおいしいタヌキ汁だったという。
郁の孫は困った。
「雑魔なんて狩れないし、そもそも、肉って残るんだっけ?」
鋤と鍬を持つ手に武器を持って雑魔を倒せるようになるのは相当大変な努力がいる。その間に郁が逝ってしまえば悔やんでも悔やみきれない。
いや、タヌキ汁を食べるまでは生きると思ってくれるかもしれない。
「うーん、でも、本当に死にそうというなら、寿命は待ってくれない」
郁の孫は両親に相談後、大江家に頼んでみることにしたのだった。
●タヌキ汁
大江家の家令は眉をひそめた。
「タヌキ汁……雑魔で作る? まあ、食べられなくはないらしいですが……そういえば、宗主が小さいころ、傭兵が雑魔狩った後に肉が残ったということで……あ、それはどうでもいいですね……これは、ハンターに依頼を出していたほうがいいですね」
この家に依頼を持ってこられても、兵力を持ち合わせているわけではないため、雑魔を狩るのは一苦労である。
「宗主がいれば、あの二人と討伐は可能でしょうけれど……」
宗主は大江 紅葉(kz0163)であるが、今、グラズヘイム王国にいてここにいない。さらに、いざとなったら大江家の一門、全員武器を取る覚悟はあるが、そうい話でもない。
「……ハンターに頼んだ方が早いですね……それに、雑魔がいそうなところは動物も戻ってきていますし、うまく育てていかないと、我々としてもこまりますね」
家令は独りうなずく。
「五来に頼んでいましょう、依頼を」
家令は大江家に雇われている一人を呼び、都に依頼を出しに行ってもらった。
●依頼
ハンターオフィスには無事依頼が届けられ、受理される。
「雑魔の肉を取る……肉を取る……って、これは運が絡む依頼ですね」
依頼を登録した職員は苦笑する。
「雑魔なり立てなら何かが残ることある、と言われています。死後硬直後、負のマテリアルとともに色々抜けることで熟成されるという話があるのですよね」
タヌキ汁を作る材料を得る依頼が出されたのだ。
エトファリカ連邦国で天ノ都に避難したのは息子のところに孫が生まれる直前だったはず、と老婆の郁(いく)は思い出す。無事、現在を迎え、こうして里があった近くまで戻ることはできた。
本当はもう少し違う位置だったが、多くの人が死に、近隣の里と手を組み、まとまって生活することが重要だった。つまり、近くに戻ること、そして、里を再建していくことが重要だった。
たどりつたとき、何もないことに衝撃を受けた。ところどころ生えてきている植物や潮を含んだ空気は都と違うものを郁に見せる。
懐かしい。
風景は違うが、すべてを集めると懐かしいという言葉がふさわしかった。
じいさま、戻ってこられたぞ、と胸の中で叫ぶ。
孫も大きくなって、独り立ちしそうな年齢になっている。ここに戻る間も手を貸してくれていた。
だからこそ、戻ってこられた。
妖怪も現れるというから安心はできない。武家がいないのはその点では最大の不安要素。それでも公家の大江家と吉備家は最大限の努力をしてくれているのは感じられる。それに、里人たちも自分たちでできることを最大限に行う。
そうしないと何もなくなっているこの地では生きていけない。
今いる家族とある程度増えても大丈夫なように区画整備をして、徐々に住まいを建てていく。すべての家が建つのは相当時間がかかるだろうが、砦と作ったり、農地を作ったりしつつとやることは多い。
郁はたどり着いてから、体調を崩した。もともと病気にはなっていたが、故郷に近い土地に来たことで張り詰めていた緊張の糸が切れたらしかった。
床につき、潮騒を聞く。
「じいさま、そろそろわしも死にそうじゃ」
郁は天ノ都に避難中に死んだ夫を思い出す。
「じいさまが言っていたタヌキ汁をせめて最期に食べてから逝きたい……」
郁は呟く。
それはそれはおいしいタヌキ汁だったという。
郁の孫は困った。
「雑魔なんて狩れないし、そもそも、肉って残るんだっけ?」
鋤と鍬を持つ手に武器を持って雑魔を倒せるようになるのは相当大変な努力がいる。その間に郁が逝ってしまえば悔やんでも悔やみきれない。
いや、タヌキ汁を食べるまでは生きると思ってくれるかもしれない。
「うーん、でも、本当に死にそうというなら、寿命は待ってくれない」
郁の孫は両親に相談後、大江家に頼んでみることにしたのだった。
●タヌキ汁
大江家の家令は眉をひそめた。
「タヌキ汁……雑魔で作る? まあ、食べられなくはないらしいですが……そういえば、宗主が小さいころ、傭兵が雑魔狩った後に肉が残ったということで……あ、それはどうでもいいですね……これは、ハンターに依頼を出していたほうがいいですね」
この家に依頼を持ってこられても、兵力を持ち合わせているわけではないため、雑魔を狩るのは一苦労である。
「宗主がいれば、あの二人と討伐は可能でしょうけれど……」
宗主は大江 紅葉(kz0163)であるが、今、グラズヘイム王国にいてここにいない。さらに、いざとなったら大江家の一門、全員武器を取る覚悟はあるが、そうい話でもない。
「……ハンターに頼んだ方が早いですね……それに、雑魔がいそうなところは動物も戻ってきていますし、うまく育てていかないと、我々としてもこまりますね」
家令は独りうなずく。
「五来に頼んでいましょう、依頼を」
家令は大江家に雇われている一人を呼び、都に依頼を出しに行ってもらった。
●依頼
ハンターオフィスには無事依頼が届けられ、受理される。
「雑魔の肉を取る……肉を取る……って、これは運が絡む依頼ですね」
依頼を登録した職員は苦笑する。
「雑魔なり立てなら何かが残ることある、と言われています。死後硬直後、負のマテリアルとともに色々抜けることで熟成されるという話があるのですよね」
タヌキ汁を作る材料を得る依頼が出されたのだ。
解説
タヌキ汁を作りたいので材料を取ってきてほしい
●材料
雑魔タヌキの肉、味噌などの調味料と水適度に使用。
ハンターには雑魔の肉は入手が難しいための依頼。
※味噌などは家庭にあるので、気にしなくて良いです。
●雑魔がいそうなところ
大江 紅葉(kz0163)の本拠地の近辺の藪の中。負のマテリアルが多めらしい(紅葉メモ「要浄化ポイント」)。
そのあたりに出現する動物は虎猫と柴犬、驢馬など大江のところから時々出てくる動物。野性ではタヌキとキツネ、イノシシ、鳥などがいる。まだ大きなクマは見ていない。
ABCDE
あ□□□枯□
い生□□□□
う□□□□□
え□□枯□□
お□枯□□枯
か□□□□□
き□□□□□
く□□□生□
け生□□□生
□=10×10メートル。草が多いけれど灌木も見られ、小動物は隠れやすい。
枯=負のマテリアルの影響か、妙に枯れている
生=生き物の痕跡が多くみられる
※里に近いのが「けE」で徒歩で一時間くらい。
●雑魔
運が良ければ出現します。
以下、PL情報。
必ず出ます。ただ、どう調査するかによって、時間がかかるかすぐに解決するかという違いはあります。
タヌキだった雑魔(新鮮)の攻撃は積極的に噛みつき、ひっかきます。
タヌキだった雑魔(時間がちょっと経った)はひっかき、噛みつき、尻尾で攻撃をしてきます。
●材料
雑魔タヌキの肉、味噌などの調味料と水適度に使用。
ハンターには雑魔の肉は入手が難しいための依頼。
※味噌などは家庭にあるので、気にしなくて良いです。
●雑魔がいそうなところ
大江 紅葉(kz0163)の本拠地の近辺の藪の中。負のマテリアルが多めらしい(紅葉メモ「要浄化ポイント」)。
そのあたりに出現する動物は虎猫と柴犬、驢馬など大江のところから時々出てくる動物。野性ではタヌキとキツネ、イノシシ、鳥などがいる。まだ大きなクマは見ていない。
ABCDE
あ□□□枯□
い生□□□□
う□□□□□
え□□枯□□
お□枯□□枯
か□□□□□
き□□□□□
く□□□生□
け生□□□生
□=10×10メートル。草が多いけれど灌木も見られ、小動物は隠れやすい。
枯=負のマテリアルの影響か、妙に枯れている
生=生き物の痕跡が多くみられる
※里に近いのが「けE」で徒歩で一時間くらい。
●雑魔
運が良ければ出現します。
以下、PL情報。
必ず出ます。ただ、どう調査するかによって、時間がかかるかすぐに解決するかという違いはあります。
タヌキだった雑魔(新鮮)の攻撃は積極的に噛みつき、ひっかきます。
タヌキだった雑魔(時間がちょっと経った)はひっかき、噛みつき、尻尾で攻撃をしてきます。
マスターより
こんにちは、狐野径です。
雑魔退治、どうやってひねるかと首をひねりつつ、手毬歌からタヌキ汁を思い出した結果がこのOP。
よろしくお願いします。
雑魔退治、どうやってひねるかと首をひねりつつ、手毬歌からタヌキ汁を思い出した結果がこのOP。
よろしくお願いします。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2018/06/25 20:09
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
---|---|---|---|
![]() |
相談卓 レイオス・アクアウォーカー(ka1990) 人間(リアルブルー)|20才|男性|闘狩人(エンフォーサー) |
最終発言 2018/06/19 12:53:56 |
|
![]() |
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2018/06/18 23:59:36 |