• 空蒼

【空蒼】希望の目覚め

マスター:近藤豊

シナリオ形態
イベント
難易度
普通
オプション
参加費
500
参加制限
-
参加人数
1~25人
サポート
0~0人
報酬
多め
相談期間
5日
締切
2018/06/25 22:00
完成日
2018/06/28 07:51

みんなの思い出

思い出設定されたOMC商品がありません。

オープニング

 傷は、自分が思っている以上に癒えない。
 肉体的にも、精神的にも傷は深い。
 それが癒えるまでには時間を要する。

 しかし、時間は有限――だからこそ、人は限られた時間の中で必死に足掻く。
 少しでも前に進みたいから。

「ユーキ、『アレ』はどうなっている?」
 エディンバラにあるムーンリーフ財団本部。
 総帥のトモネ・ムーンリーフは、執務室の窓から外の風景を見つめていた。
 いつもと変わらぬ光景。
 同じように太陽が照らし、風は吹き抜けている。
 平和の象徴にも見える光景だが、トモネの目にはそう映っていなかった。
 一見平和そうな光景でも、その裏では誰かが失意の中で苦しんでいる。
 今は、決して平和ではない。
 平和のように見える光景の裏には、様々な負の感情が渦巻き、虚偽と欺瞞に満ちあふれている。
 この世界に『本当の救済』はないのか――。
「計画通り順調に進んでおります」
「すまぬ。今から変更を加える事は可能か?」
「変更箇所にもよりますが……どのような変更をされるのでしょう?」
 世話役兼補佐役のユーキ・ソリアーノは、敢えてトモネに詳細を問いかけた。
 『アレ』が計画された時、多くの者が一笑に付した。
 何度も馬鹿にされ、頓挫しかけながらも完成間近にまで漕ぎ着けた。
 財団のすべてを注ぎ込んだ『アレ』に総帥は何をしようというのか。
 そう考えていたユーキだが、トモネからは思わぬ言葉がもたらされる。
「分からぬ」
「はい?」
「今は分からぬ。これから彼らの意見を取り込みたいのだ」
「……!」
 トモネの言葉の意味を、ユーキは少しの間を置いてから気付いた。
 トモネは『アレ』の建造に際して強化人間失踪事件で充分な働きを見せたハンターの意見を取り入れようとしているのだ。
 ハンター。
 実績は既に多く積んでいる。その強さも経験も本物だろう。
 VOIDを前に何度も戦ってきたハンターならば、『アレ』はさらに完成度を増すかもしれない。
 ――しかし。
「総帥。ハンターが如何に優れていても『アレ』は……」
「私はっ! 『アレ』を希望にすると決めた。『アレ』が希望となる為には、更なる改修が必要だ。不安を抱き、恐れる民を先導する希望。今、人類に必要なものはそれではないのか?」
 トモネの言葉に熱が入る。
 強化人間失踪事件を受け、トモネは傷付き悩んでいた。
 それでも歩き続けるのは、ムーンリーフ財団の総帥として人々を導こうとしていたからだ。
 希望。
 トモネは、財団の力で人々の希望を作り出そうとしているのだ。
 もう、子供達が傷付かないで済む世界を作る為に。
「案によっては工期の遅れもございましょう」
「致し方あるまい。すべては明日の未来の為だ」
「Yes, My Lord」
 ユーキはトモネの指示を実行するべく、早々に準備へ入った。


 クリムゾンウェストの連合軍宛にムーンリーフ財団から協力要請が来たのは、一週間も前の事だ。
 リアルブルーの有力企業が、わざわざ世界を越えてクリムゾンウェストの連合軍に依頼をするのは前代未聞。だが、連合軍からすればリアルブルーでも高い技術力を持つ企業と繋がりを持つ事は悪い事ではない。
 そこで連合軍は、ある人材を派遣する。
 それは――クリムゾンウェストでも若くして要塞『ノアーラ・クンタウ』を任される有望な将官である。
「『ニダヴェリール』ですか。リアルブルーの技術に、私は恐ろしさを感じてしまいます」
 ヴェルナー・ブロスフェルト(kz0032)は、建造中のニダヴェリールをガラス越しに見つめていた。
 視界に広がる巨大な塔。
 おそらく他の施設でも製造を行っている為、目の前にあるのはほんの一部なのだろう。
「私にはクリムゾンウェストの魔導技術の方が恐ろしく感じます」
「お褒めの言葉と受け取っておきます。では、早速ですがこちらへ呼ばれた理由を教えていただけますか?」
 トモネに先んじてヴェルナーとハンターを会議室へ招待したユーキ。
 時折、トゥールビヨンの腕時計を気にしている所を見れば、何かを待っているのだろうか。
 ヴェルナーは未だリアルブルーへ招待された理由を聞いていない。
 だが、ガラスの向こうに鎮座する『塔』に関する事だと予想できた。
「まずはこちらをご覧下さい」
 会議室のスクリーンに映し出される説明文。
 それはニダヴェリールの持つ機能の概要である。
 全容は書かれていないが、そこには意外な一文が書かれていた。
 その一文を、ユーキが読み上げる。
「大規模宇宙ステーション『ニダヴェリール』。
 かつて火星クラスタから侵攻したVOIDによって破壊されたコロニーの残骸を再利用して作られました」
「え?」
 ハンターの中から驚きの声が上がる。
 無理もない。ハンターの中にはリアルブルー出身でコロニーを失った者もいるのだ。その者達がかつて住んでいた場所がニダヴェリールの一部となって生きている。
 そうしたハンターもニダヴェリールを捉えて良いか迷ってしまう
「ニダヴェリールは単なる宇宙ステーションではありません。VOIDの侵攻を防ぐ盾として建造されてきました。
 破壊されたコロニーから回収した反重力機関を複数搭載する事で、コロニーと同規模の大きさでありながら大気圏下や宇宙空間でも安定した飛行が可能となっております」
「失礼。盾と仰るからには、相応の防御力を誇ると考えてよろしいか?」
 ハンターの一人が口を挟んだ。
「はい。ニダヴェリールには強力な反重力バリアを搭載しています。財団では今後大型VOIDの侵攻時にはニダヴェリールが盾となって軍の戦艦や地球への攻撃を防ぐ事も想定しています」
 ニダヴェリールは宇宙ステーションというよりも、巨大な盾だ。
 VOIDがいくら叩いても破壊できない鉄壁の盾を財団は作ろうとしているのだろうか。
「盾ですか。それは素晴らしいですが、その上で我々に何をして欲しいのでしょう?」
「それは……」
「ニダヴェリールを希望の象徴にしたい。その為の意見が欲しい」
 ヴェルナーの問いに答えようとするユーキの代わりに、会議室へ入ってきたトモネ。
 ユーキの代わりに答えを告げると自身に用意されていた椅子に腰掛けた。
「希望ですか」
「そうだ。ニダヴェリールは盾として人々を守る。だが、それだけではダメだ。
 ニダヴェリールは人類の希望……そうならねばならん。
 その為には、どうするべきなのか。皆の意見を聞きたいのだ。
 このまま盾として更に強化するという意見でも構わん。率直な話が聞きたい」
 ハンター達の意見を参考にして、ニダヴェリールを人々の希望の象徴とする。
 それこそがトモネが考えていた事であった。
「希望ですか。これは難題ですね。人々が希望を寄せるには……」
 ヴェルナーの言葉にトモネは耳を傾ける。

 希望――ニダヴェリールは、ガラスの向こうで目覚めの時を待ちわびている。

リプレイ本文

 ――会議開始前。
「……わぅ?」
 アルマ・A・エインズワース(ka4901)は、何かを察した。
 目の前にいるヴェルナー・ブロスフェルト(kz0032)とその傍らにいる桜憐りるか(ka3748)。
 りるかはヴェルナーと微妙な距離感を保持しているようにも見える。
「……わふー!」
 アルマは突如りるかを巻き込みながら、ヴェルナーへ飛びつくようにタックル。
 りるかはヴェルナーと至近距離まで近づく。
 りるかの耳に聞こえるヴェルナーの鼓動。
「アルマさん……大切な会議の前、なんですから」
「わっふ。すき、はいいことですー」
「はい?」
 聞き返すヴェルナー。
「な、なんでもないです……」
 ヴェルナーから飛び退くりるか。
「ふふ、今日はいつになく元気でいらっしゃいますね」
 その様子にヴェルナーは思わず微笑んだ。


「大規模宇宙ステーション『ニダヴェリール』が希望の象徴となるにはどうすれば良いか。皆さんのご意見をお願い致します」
 ムーンリーフ財団総帥トモネ・ムーンリーフの傍らで、世話役兼補佐役のユーキ・ソリアーノは会議室を見回した。
 長きに渡りVOIDと戦い、経験と強さを兼ね備えた存在――ハンター。
 彼らの意見を取り入れる事で、ニダヴェリールは単なる兵器から人類が追い求める希望へと昇華できる。
 トモネはそう考えているようだ。
「意見を述べる前に、一つ良いか?」
 挙手をしたのはキヅカ・リク(ka0038)であった。
「ふむ、そなたか。なんだ?」
「僕たちハンターは人間でありながら、この力を使えるのは精霊と契約しているからだ。けれど、強化人間は契約をしていない。僕の見解では強化人間はVOIDだ。
 トモエ……いや、ユーキ。君達はこれを知っていて施術を行ったのか。その技術を何処から手に入れたのか。
 教えてくれ。その答えこそが黒幕への唯一の話なんだ」
 キヅカは会議の前から話題が逸れている事を承知していた。
 それでもキヅカはその話題にどうしても触れる必要があった。
「それは私に対する質問として回答しましょう。ノーコメントです」
「ユーキ!」
 回答を拒否するユーキに対し、キヅカは語気を強めた。
 財団に事情がある事は理解するが、手を拱いていては被害が拡大する恐れがある。
「強化人間の管理は軍であり、契約の中には機密保持を厳格に運用するよう義務づけられています。ハンターへこの場で開示すれば軍から莫大な賠償金が要求されるでしょう。
 失礼ですが、その賠償金をあなたは支払えるのですか?」
「ユーキ。キヅカもキヅカなりに考えて申しているのだ。そのような言い方は無礼であろう」
「失礼しました」
 トモネの言葉でユーキは引き下がる。
 おそらく財団も強化人間の施術方法は知っている。しかし、その情報を開示すれば強化人間を管理する軍から厳しい処罰が待っている。
「すまんな。しかし、キヅカが心配するのであれば調べさせよう。ユーキ、強化人間が本当にVOIDなのか確認して報告するのだ」
「Yes, My Lord」
「キヅカ、これで良いか?」
「ありがとう。話を戻す。
 ニダヴェリールには広範囲にマテリアル汚染や状態異常を緩和するフィールド機能や回復機能の搭載が欲しい」
 キヅカが提案したのはニダヴェリールにマテリアル汚染や状態異常を緩和する機能と広範囲での回復機能だ。
 これについては他のハンターからも提出される。
「汚染中和用イニシャライザー機能はつけられたらって思いました」
 羊谷 めい(ka0669)は、更に一歩進んだ所まで考えていた。
 万一、地球にいられなくなる事態になれば、ニダヴェリールが避難場所として機能できるのではないか。
 『避難場所がある』という事実は安心できる上、それが希望にも繋がる。
「わたしは……『ニダヴェリールに依存する』形ではなく、人々が自分自身で希望を持つ事が大切かなって思います。
 それはとても難しい事だとも、分かっていますけれど……希望を持つきっかけになるなら、それが一番良いかなって」
「依存ではなく自分自身で希望を持つ、か。確かにその通りだ」
 めいの言葉にゆっくり頷くトモネ。
 その横からアーサー・ホーガン(ka0471)が自らの案を語り始めた。
「単純な防御力だけでなく、狂気をはね除ける為の機能なら歓迎だ。狂気に侵されて同士討ちを始めるようだと希望も何もあったもんじゃねぇからな。戦い易さって点でもあるとありがたいぜ」
 アーサーもキヅカの提案に賛成のようだ。
 特にグラウンド・ゼロでの戦闘経験もある。あのような厄介な場所での戦いを少しでも軽減できるのであれば、ニダヴェリールに搭載して欲しい機能だ。
「それ以外だと……希望の象徴になるなら自らの不安の為を吹き飛ばしてやらねぇとな。素人目にも分かりやすい大火力の主砲で、希望の光を示すって感じでよ。
 後は、ニダヴェリールに復興を進める部隊や設備、物資を備えてロンドンでやった復興活動を大々的にやる移動拠点にするなんてぇのはどうだ?」
 アーサーは他にも主砲や復興支援部隊についても合わせて説明してみせた。
 できる事であるなら、複数の希望をニダヴェリールが背負えれば良いが。
「ふむ。イニシャライザーは検討の価値があるようだな、ユーキ」
「はい。主砲については軍と運用について検討が必要です。復興支援部隊はニダヴェリールに常駐する部隊に支援を打診してみます」
「頼むぜ。ニダヴェリールが希望になれるかどうかは、これからにかかっているからよ」 アーサーの一言に対して、ユーキは黙って会釈で返した。


 ハンターに求められた希望の実現。
 しかし、中にはその希望そのものに懐疑的な者もいる。
「希望ねぇ……」
 アニス・テスタロッサ(ka0141)は、そう呟いた。
 くだらない――アニスの脳裏にその言葉が浮かんだが、敢えて言葉を飲み込んだ。
 しかし、その一言に込められた感情をユーキは察してしまう。
「何かご意見がおありですか?」
「意見? ああ、あるぜ。
 希望だ何だとのたまう前に、強化人間のガキ共みてーに敵さんに持って行かれる可能性は考慮してんのか?」
 ニダヴェリールが敵に奪われるような事になれば、危険過ぎる存在になる。
 それを攻略させられるのはハンターだ。
「乗っ取られようモンなら、希望の象徴とやらが絶望の象徴に早変わり……ってオチが見えるな。
 対抗策となると……自動、手動問わずの自爆装置。奪還の為の突入口……バレないように巧妙に設計の穴を作る……挙げればまだまだあるぞ」
 その場にいる者なら、すぐに分かる。
 アニスはニダヴェリールそのものを問題視している。
 希望をいくら掲げても、現実的にそれだけで歪虚が駆逐できるはずもない。
「失礼ですが、あなたは何故この場にいらっしゃったのでしょう? 財団は……」
 明らかに心穏やかではないユーキ。
 しかし、それをトモネは手で制した。
「アニスと言ったか。ニダヴェリールには反対か」
「さぁ? 肝心なのは、結果を出せるかどうかだ。それが出来なきゃ、いくら希望の象徴だの言っても誰も納得しねぇよ」
「そうかもしれぬ。私も結果を出す為に最善を尽くすつもりだ。だから、ここでハンターの意見を聞きたかった。
 私は今も苦しむ人々に希望を見せたい。明日を生きる為の希望を。
 それは、いけない事なのか?」
「希望に縋るだけじゃ意味がねぇ。それが言いてぇだけだ」
 アニスがハンターとして歪虚と戦うように、トモネはトモネなりに考えて戦っている。
「まあ、やってみな。見ていてやるよ。お前なりの結果をよ」
 アニスは、はっきりと言い放つ。
 トモネがお題目に引き摺られて現実を見ないような事があってはならない。
 最悪の事態にならなければ、とアニスは心中で願っていた。


 ハンターからの意見は、実に様々なアイディアが意見が寄せられている。
「神の智慧に匹敵する案は一兆個浮かんだが、今日はそのうちの一つを披露すんぜ」
 デスドクロ・ザ・ブラックホール(ka0013)は、堂々とした態度で会議に臨んでいた。
「人が希望を見出すのはモノや機能にじゃねぇ。いつだって心だ。
 そこでだ。ニダヴェリールに必要なのは当然、人工知能だな」
「人工知能?」
「コンピュータで作った人工的な仮想生命体、と言えばよろしいでしょうか?」
 ヴェルナーの問いにユーキが反射的に答える。
「つまり、語らう事で成長するのですか?」
「そうだ。喋り、語り、そして時には自ら考える。そういった存在であるからこその希望ってもんだ。
 そして、俺様は敢えておっさんタイプの人工知能を推すぜ。
 『守りは俺に任せておけ……お前達はあの邪魔くせぇデカブツを倒す事に専念しな』的な台詞を、ここぞという場面で喋るようなステーションにしてくれ」
 デスドクロはわざわざ声色を変えて強調する。
 人工知能がフロント部分で人間と対話する事は大きな意味合いがあるのは確かだ。
 ――しかし。
「ユーキさん、人工知能というのは今から開発して間に合うものなのでしょうか?」
「人工知能だけならば財団でも何とかなりますが、これをニダヴェリールに接続するとなればシステムを大幅に改修する事になります。実際に搭載するとなれば時間がかかりそうです」
 ユーキはデスドクロの案をユニークとは評しているが、仮に実用されるとすればニダヴェリールが本格稼働した後になりそうだ。
「希望、か……私のイメージだと、絶望を打ち破る物……そんな感じなのよね」
 クレール・ディンセルフ(ka0586)も自らの希望をイメージした案を持参していた。
「まずは通信増強かな。
 例えばコロニーが襲われた時、通信が遮断されて通信網上の孤島になった時の絶望感って、凄いですよ。
 だから、超広範囲の通信妨害解除と遠距離まで届く通信。或いは、そのハブになるような通信増強。それが絶望を打ち破る希望になると思うんです」
 通信増強というクレールの案は、他のハンターからも上がっていた。
 特に通信機の装備状況によってはハンター同士でも連携が十分に取れない事もある。まさにニダヴェリールが中継地点の役割を果たせば、ハンター同士や軍とも連携がとりやすくなる。
「これは重要な意見ではないか、ユーキ」
「はい。技術部門と調整を行ってみます」
「それからもう一つあるんだけど。
 希望の象徴……例えば、旗なんてどうでしょうか!」
 クレールの追加案に、トモネは首を傾げる。
 だが、クレールは負けじと案を説明する。
「分かりやすい象徴が目に見える形であるって、結構大事だと思うんです。だから、ニダヴェリールの象徴とも言える旗を作ってはどうでしょうか?」
 クレールは旗を作り、それを掲げる事でニダヴェリールの象徴とする事を考えついた。「あ、あの。私も……。存在自体をアピールできるようなものが、良さそう……です?」
 クレールの案にりるかも同調した。
 象徴となるデザインを施して見た目から親しみやすい感じにするのが良いと考えたのだ。
 だが、偶然とはあるもので――。
「我々も同じ考えに至り、ニダヴェリールに女神像を形作っております」
 実は、この案はトモネも考えついていたのだ。
 ユーキによればニダヴェリールの頂点に両手を広げた女神像『フレイヤ』を掲げていた。
「同じ案が出た事で少し安心した。感謝するぞ」
 二人の案に頷くトモネであった。


「周囲の抵抗力を高めるって意味でエクスシアのイニシャライズオーバーみてぇな機能には賛成だ」
 ジャック・J・グリーヴ(ka1305)は、既に出された案ではあるものの賛成の意志を示した。
 実際、戦場で戦う際、ニダヴェリールがそのような機能を持っているなら戦闘も楽になる。
 それは事実だ。
 しかし、ジャックが伝えたい言葉は――案の方ではない。
「トモネ、一つ言っておきたい」
「なんだ?」
「力持つ者は、持たざる者に対して責任を持つ。こりゃ貴族の考えだが、てめぇも力持つ側だろ?
 だったら、こんなデカブツを希望とよう前にてめぇが人々の希望になるべきだろ。
 それが力持つ責任だ」
 ジャックは、懸念を提示した。
 ハンターとして、貴族として、時に自らの体を盾にして戦場へ立ち続けたジャックだ。 希望を自らが体現してこそ、本当の希望ではないか。
「あなたは総帥自身がハンターか強化人間になれとおっしゃっているのですか」
 明確な反対意見にユーキはあまり快く思っていないようだ。
 アニスの時と反応が違うのは、対象がトモネだからだろうか。
「財団はすべての技術をニダヴェリールへ注ぎ込みました。それもまたVOIDと戦おうとする姿勢ではないのですか?」
「そうじゃねぇ。何も戦果を挙げろって話じゃねぇよ。そういう気概が大事だって話だ。
 誰よりも俺が輝いてやる! って気持ちがな。盾を掲げんのは人なんだからよ」
 気概。
 希望を掲げ、それを成し遂げて結果を導く。
 責任は押しつけるものではない。自ら背負い、その姿に人は希望を抱くのだ。
「クリムゾンウェストの貴族らしいな。面白い男だ。エールとしてその言葉を受け取るとしよう」
 ジャックはあしらうように軽く手を振った。
「こっから先も気張れよ。ガキんちょ」


「素直に凄い、と感じます。
 存在感よりも、それを生み出そうという発想と意志に敬意を表します」
 マリエル(ka0116)は、希望を具現化せんとする意志に感嘆していた。
 希望の具現化。それはまるで神の所業。
 デウス・ウキス・マキナ――機械仕掛けの神を彷彿とさせる。
「では、あなたの考える希望を教えていただけますか?」
 会釈するユーキの前で、マリエルはゆっくりと語り始める。
「『これがあれば安心』という縋れるものではなく、未来に向けて歩いて行く篝火であって欲しいです。
 だから、『人の思い、マテリアルを防護に付与する事』はできないでしょうか?」
 人の願いや思いをマテリアルに乗せてニダヴェリールを、そして周囲にいるハンターを守る。
 さらに――。
「スペルランチャーというマテリアルを集め撃つ兵器があったかと。ああいうのを利用してマテリアルを注ぎ力にできないでしょうか?」
「少々お待ちを。スペルランチャーというのは何でしょう?」
 ユーキはマリエルに聞き返した。
 無理もない。リアルブルーには存在しない兵器だ。スペルランチャーと言ってもユーキにはわからない。
 それをヴェルナーが補足する。
「クリムゾンウェストの兵器です。マテリアルをエネルギーに変換しています」
「『魔導』でしたか。そのような技術が……」
 リアルブルーとクリムゾンウェスト。双方の技術に触れる機会は少ない。
 その事に着目したハンターがいた。
「希望というからには、ただ強く堅牢であるだけでなく、何か象徴のようなモノにしたいですよね」
 セレスティア(ka2691)もマリエル同様、リアルブルーとクリムゾンウェストの技術を織り交ぜられないかという提案だった。
 歪虚という存在に対して双方の世界が協力しなければ太刀打ちする事は難しい。
 共に手を取り合う象徴がニダヴェリールでも良いではないのか。
「二つの世界は、緊密に連携していくべきです。歪虚へと立ち向かっていく象徴こそが希望だと思います」
「ヴェルナーさん、どう思われますか?」
 ユーキに話題を振られるヴェルナー。
 腕を組み、セレスティアの意見を脳内で反芻しているようだ。
「私も魔導については専門家ではありません。帝国の錬魔院がどう考えるか次第ですが、是非今後の課題とするべきですね」


「『世界を飛び越える箱船』としての機能を提案する」
 仙堂 紫苑(ka5953)は、はっきりとした口調でそう言い放った。
 希望を考えた場合、単に守る事だけが希望じゃない。
 紫苑はニダヴェリールを箱船として異世界へ逃れる機能を提案した。
 クリムゾンウェストとリアルブルーにもしもの事があった時、人々を乗せて危機から逃れる。
「俺もリベンジを誓う敗残兵さ。けど、生きてる。
 希望を乗せて世界の飛び越える船だ。デカい建造物なんだろ? 機能もワールドクラスで行こうぜ」
「わふ。ならついでに僕はすぐそこに行けるようにして欲しいですっ」
 紫苑に乗じてアルマも自らの意見を述べた。
 アルマはニダヴェリールに転移門を設置する提案であった。
 覚醒者であれば転移門でニダヴェリールに転移できる。即時救援も不可能ではない。
「ふふ、お二人とも面白い事を考えられますね。特に飼い主さんの意見は夢があります。いずれも連合軍やトマーゾ教授次第でしょうか。おそらくどちらも財団だけでは為し得ないでしょうね」
 紫苑とアルマの意見を聞いていたヴェルナーは笑みを浮かべる。
 先程アルマからヴェルナーを紹介されたばかりの紫苑であったが、悪い反応ではなさそうだ。
「確かに面白いっすねー」
 神楽(ka2032)もまた転移について同様の意見を持っていた。
 神楽は反重力機関すべてのエネルギーを注ぎ込んで敵を粉砕する主砲『レーヴァテイン』の提案に加え、異世界にワープできる機能『ビフレスト』を推した。
「異世界に敵の本拠地があった時にも対応できるように異世界へワープできるといいんじゃないっすかね。火星に行く必要ができた時、普通に飛んでいくより、一回クリムゾンウェストへ跳んで、こっちへ帰ってくる時に転移先を火星へ競っていした方が早く辿り着けるんじゃないっすか?」
「待って下さい」
 ハンターから出される転移機能についてブリジット・B・バートランド(ka1800)は懸念を表明する。
「歪虚化に利用された場合、最悪の事態を招きます。難攻不落過ぎれば奪還は困難であり、異世界転移機能は危険です」
 ブリジットは、希望も度を超せば依存に変わってしまうと考えていた。
 希望が折れれば絶望へと変わる。
 程よい緊張感を維持する観点からも現状維持を望んでいた。
「敵の手に渡った場合を考え出すなら、それこそ自爆装置を付ける他ないな。だが、それもまた希望が絶望に変わる事になる」
 神楽とブリジットの意見交換の傍らで、紫苑は一人呟く。
 正直、今のこの場で答えが出るとは思えない。長い議論になりそうだ。
 紫苑がそう考える最中、ブリジットから更なる懸念が挙げられる。
「もう一つ懸念があります。歪虚に破壊されたコロニーの残骸が再利用されている点です」
 ブリジットはコロニーの残骸を懸念事項に挙げた。
 資源の有効活用は良いが、負のマテリアルに汚染されている恐れが高い物を使うのは如何な物か。
 それに対してトモネは予想外にも落ち着いた様子だ。
「ユーキ」
「負のマテリアル汚染についてはトマーゾ教授へ調査を要請。汚染がない事を確認しています」
 負のマテリアル汚染はクラスタ化など状況下では発生するが、破壊されただけでは汚染されない。
 反重力機関は、リアルブルーの技術でも新たに生産できない世界的に貴重な存在となっている。軍は反重力機関を回収する以上、汚染についてはチェックを逐次しているのだろう。
「確かに敵の手へ渡れば危険です。ですが、そうならないようにするのも大切です。紫苑さんの箱船も含め、運用方法が確定してから検討するのはどうでしょうか」
 ヴェルナーから出される提案を受け、転移関連の機能については別途トマーゾ教授へ相談する事となった。


「直近の希望ではなく、将来への希望というのはどうでしょう?
 兵器として生まれたが、新たなフロンティアへ進出する時の足掛かりにするのも良い案だと思います」
 鹿東 悠(ka0725)は大規模シールドがあるならば、将来火星より先に進出する際にアステロイドベルトでの回廊を作るのに利用したらどうかという提案をする。艦船の補給空間を追加できれば中継地点としても活用する事ができる。
「ほむん……それならニダヴェリールを人類の歴史の保管庫にするのはどうなのじゃ?」
 紅薔薇(ka4766)から出された提案は、鹿東同様ニダヴェリールの平和利用についてだ。
 歴史の遺物や美術品、植物の種子やワクチンの冷凍保存、貴重な文化遺産を保管する。
 人類の歴史を存続させる希望の象徴であり、ノアの箱船となり得る物だと考えたようだ。
「平和利用を今から掲げるか。ユーキ、どう考える?」
「平時では悪くありません。ですが、軍が納得するかは……」
 市民へ希望を与えるという当初の目的は達せられる。
 だが、歪虚と直近で戦う職業軍人はもっと機能的なものを要求される可能性が高い。
 鹿東と紅薔薇の案は、現時点では市民向けの宣伝用として検討する事となった。
「ニダヴェリールの表面にトモネ総帥のおっきなペイントを描いて欲しいでちゅ」
「なっ!?」
 北谷王子 朝騎(ka5818)の提案に、トモネは思わず声を上げた。
「きっと、みんなの戦意向上間違いなしでちゅ」
「それだとメディアにニダヴェリールが出る度に総帥のペイントが映し出されるのではないでしょうか?」
 朝騎の一言に鹿東が付け加える。
 さらに後に続けとばかりに紅薔薇からも――。
「歴史の教科書に載れば、写真付きでニダヴェリールが載るのぅ」
「なななっ!?」
 二人の後追いにトモネは顔を紅潮させる。
 想像するだけで恥ずかしくなっているようだ。
「二人もナイスアイディアでちゅ! 早速……」
「却下だ。そんな恥ずかしい事できぬぞ!」
「えー、残念でちゅ。
 では、メインコントロールを占拠された時に備えて緊急停止コードを決めて欲しいでちゅ」
 朝騎は敵にニダヴェリールが奪われた場合を考えて緊急停止コードを決めるよう提案した。
 トモネ自身がコードを管理すれば、敵は何もできないだ。
「ユーキ、できそうか?」
「総帥がお望みなら。システム改修などの時間が相応にかかります」
 他のハンターから奪われる可能性を示された事から、トモネもその対策を意識しているようだ。
 なお、朝騎が提案しようとしていた大型憑龍機関搭載はヴェルナーから『ふふ、龍園の方々が黙っていないと思いますよ』という一言で保留されている。


「希望とは難題だが……対VOIDミサイル、あれの連装ランチャーを大量に追加設置して欲しい」
 ジーナ(ka1643)の提案は実にシンプルであった。
 既存の対VOIDミサイルを連装式にして大量配備する事であった。技術面や工期から考えても現実的なプランであり、範囲攻撃は支援としても最適だ。
 何より雑魚であっても多くの敵の一度に葬れば、市民にもきっと一つの希望に繋がる。「それなら私にも提案があります」
 エルバッハ・リオン(ka2434)もジーナ同様迎撃システムを考えていた。
 小型の歪虚集団を退治できる火力――『艦艇用近接防御火器システムのファランクス』を搭載する事で、防御だけではなくハンターの行く手を遮る小型狂気を一掃を期待している。
「ジーナさんの案は早々に搭載を検討致します。軍との運用調整は主砲よりも容易でしょうし、現実的です」
 ユーキは手にしていた書類にペンを走らせる。
 対VOIDミサイルがどの程度確保できるかは分からないが、火力不足を補う意味でも即時性があると考えたようだ。
「エルバッハさんの案は反重力バリアの質を変える形になりますが、問題はニダヴェリールの推進力でしょうか」
 大規模宇宙ステーションが小型狂気の集団へ突撃をした場合、相応のスピードも要求される。
 仮に宇宙空間で高出力での突撃を実現する場合、かなりの推進力が必要となる。不可能ではないが、連発は難しいかもしれない。
「だが、エルバッハもジーナも小型の敵を倒す事を期待しておるようじゃな」
「できるなら軍の艦船に対応を任せたいのですが……」
 ニダヴェリールの運用方法は熟慮する必要がありそうだ。

「俺自身希望の象徴は曖昧だけど……」
 和住晶波(ka7184)は希望という単語からイメージを浮かべようとする。
 しかし、浮かび上がったのは意外なものであった。
「大型VOIDに見つからないようにステルス機能みたいなものがあれば、恐怖が軽減されるんやないやろうか?」
 晶波が考えついたのは身を隠すステルス機能であった。
 宇宙ステーションそのものが姿を隠せば敵に攻撃される事もなく、安心できると考えた。
 だが――。
「ふふ、大きな物をすべて隠すのはとても大変です。それならCAMに搭載して奇襲した方が良いのではありませんか?」
 ヴェルナーからの指摘で晶波は気付いた。
 全体をステルスするにはかなりのエネルギーを消費する。それならバリアを長期に張った方がいい。
「あー、やっぱそうですよねー」
 晶波は初対面のヴェルナーを前に、少し警戒しながら小さく項垂れた。


 トモネが頼ってくれるなら、その思いに少しでも答えたい。
 それが鳳凰院ひりょ(ka3744)の本音だ。
 戦闘と同じようにはいかないが、求められた以上は最善を尽くす。
 強くなる為に――。

「俺が提案したいのは、バリアの展開範囲の拡大と縮小の機能。それと修理機能だ」
 ひりょは自信を持って力説する。
 バリアの強度は下がる可能性はあるが、バリアの範囲を拡大。また縮小する事でバリアの強度が増すのであれば、想定外の高火力にも攻撃を耐え凌げるはずだ。
 さらにニダヴェリールが周辺のハンターを応急処置が行えるなら、生存率も大きく変わる。搬送する人手を軽減できれば、その分の戦力に回せるようになる。
「応急処置を行うには相応のスタッフが必要だな。バリアについては……」
「わたくしはバリアに種類があるといいなって思います」
 エステル・ソル(ka3983)は、ひりょの案とは少しだけ異なる提案であった。
 エステルもひりょ同様に広範囲バリアと一極集中型のバリアも考えていたが、さらに攻撃を受けた際に何割かのエネルギーを吸収できるバリアも付け加えていた。
「征服者のブラッドドレインのようなバリアです」
「ブラッド……なに?」
「ハンターの中にはそういう力を使える者もいるのです、総帥」
 首を傾げるトモネに対し、ひりょは瞬時に答えを教える。
「そういうのがあるのか」
「あの、僕は……多重に展開できる盾がいいかなって思うよぉ」
 桜崎 幸(ka7161)もまた別のバリアを考えていた。
 ニダヴェリールの仕様を聞いた桜崎は、防御に力を入れる形で長所を伸ばした方が良いと考えた。
 絶対的な防御と何にも負けない攻撃を持ち合わせれば、ニダヴェリールは沈まないかもしれない。それは確かに希望なのかもしれないが、桜崎には『脅威の一つ』であるようにしか思えなかった。
 だからこそ、桜崎は防御を伸ばす案を考えたのだ。
「多重バリアか。ユーキ、どうなのだ?」
「反重力バリアの性能そのものが再考になりますので、容易ではありません。ですが……」
 ユーキはちらりとヴェルナーの方に視線を向けた。
 その意図が何なのか。ヴェルナーはすぐに気付いたようだ。
「魔導を使えば可能かもしれない、ですね。錬魔院には伝えておきましょう」
「是非、お願いします!」
 力強く頭を下げるエステル。
 その傍らでは桜崎もそっと胸を撫で下ろしている。
「良かった……実現できるといいんだけどなぁ」
 そんな中、ひりょはユーキを見つめていた。
 トモネへの思いを見せ付けるかのように。


「トモネに聞きたいのは、どんな不安が貴女の胸にあるのか」
 アリア・セリウス(ka6424)の問いは、率直だった。
 剣と武威をおって希望でありたい。
 その姿で、安心と憧れを。
 誰かの為という思いが途切れないように、その力を示さなければならない。
「私にも分からぬ」
「分からない?」
「明日が分からぬからこそ、人は不安を抱く。私はそう思う」
 トモネの答え。
 それはアリアが考えていたものに近い。
 明日がどうなるか分からないから、人は希望を求める。
 明日は闇夜に蝕まれ、容易く失われるかもしれない。
 漠然とした物。捉えきれない自己。
 不安を打ち払うとは、それらを変える事だ。
「私としては鐘のように闇夜の中でも『在る』と判る、音の奏でて流し続ける機能があればいい」
「先に出ていた通信機能強化が搭載されれば、音楽も流せるかもしれません」
 アリアの提案にユーキは答える。
 音楽も場合によっては十分利用できるものだ。
「次は私かな? 私は機能面について提案するわ。通信機の中継装置はもう出ているから……」
 ロベリア・李(ka4206)が提示したのはブロックの閉鎖装置であった。
 仮に中型狂気がニダヴェリールへ侵入した際、他の区画へ被害が広がらないように閉鎖装置を設けるべきという主張だ。
 ロベリアは今の民衆に希望を示そうとするトモネの案は悪くないと考えていた。
 希望を唱える程自分は若くないというロベリアは機能的な提案を心がけていた。
「ヴェルナーなら技術提供もできるでしょう? 技術交換する良い機会よ」
「そうですね。トモネさんは、如何でしょう?」
 ヴェルナーは敢えてトモネに話を振った。
 おそらくニダヴェリールが狙われた際を考えて提案していた事を、トモネが気にしていると考えたのだろう。今までハンターが指摘してこその視点だ。
「確か各ブロックの隔壁はあったな」
「はい、設計段階からございます」
「それを今から強化する事は可能か? VOIDでも壊せぬ頑丈な物に変えるのだ」
「時間はかかりますが、ご命令とあらば」
 トモネの指示を受け、ユーキは会釈する。
 その光景を見ていたロベリアにヴェルナーはそっと耳打ちする。
「ふふ、トモネさんの心境にも変化があったようです。この会議は意味がありましたね」
「ヴェルナー、あんた最初からトモネを警戒してたね? 理想を追い求めるだけの子供だって」
 ロベリアのコメントを前にヴェルナーは小さく小首を傾げて見せた。
「さぁ、どうでしょう?」

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参加者一覧

  • 完璧魔黒暗黒皇帝
    デスドクロ・ザ・ブラックホール(ka0013
    人間(蒼)|34才|男性|機導師
  • 白き流星
    鬼塚 陸(ka0038
    人間(蒼)|22才|男性|機導師
  • 聖癒の奏者
    マリエル(ka0116
    人間(蒼)|16才|女性|聖導士
  • 赤黒の雷鳴
    アニス・テスタロッサ(ka0141
    人間(蒼)|18才|女性|猟撃士
  • 蒼き世界の守護者
    アーサー・ホーガン(ka0471
    人間(蒼)|27才|男性|闘狩人
  • 明日も元気に!
    クレール・ディンセルフ(ka0586
    人間(紅)|23才|女性|機導師
  • Sanctuary
    羊谷 めい(ka0669
    人間(蒼)|15才|女性|聖導士
  • 粛々たる刃
    鹿東 悠(ka0725
    人間(蒼)|32才|男性|闘狩人
  • ノブレス・オブリージュ
    ジャック・J・グリーヴ(ka1305
    人間(紅)|24才|男性|闘狩人
  • 勝利への開拓
    ジーナ(ka1643
    ドワーフ|21才|女性|霊闘士
  • 機械整備の魂
    ブリジット・B・バートランド(ka1800
    人間(蒼)|26才|女性|機導師
  • 大悪党
    神楽(ka2032
    人間(蒼)|15才|男性|霊闘士
  • ルル大学魔術師学部教授
    エルバッハ・リオン(ka2434
    エルフ|12才|女性|魔術師
  • 淡光の戦乙女
    セレスティア(ka2691
    人間(紅)|19才|女性|聖導士
  • うら若き総帥の比翼
    ひりょ・ムーンリーフ(ka3744
    人間(蒼)|18才|男性|闘狩人
  • ヴェルナーの懐刀
    桜憐りるか(ka3748
    人間(蒼)|17才|女性|魔術師
  • 部族なき部族
    エステル・ソル(ka3983
    人間(紅)|16才|女性|魔術師
  • 軌跡を辿った今に笑む
    ロベリア・李(ka4206
    人間(蒼)|38才|女性|機導師
  • 不破の剣聖
    紅薔薇(ka4766
    人間(紅)|14才|女性|舞刀士
  • フリーデリーケの旦那様
    アルマ・A・エインズワース(ka4901
    エルフ|26才|男性|機導師
  • 丘精霊の配偶者
    北谷王子 朝騎(ka5818
    人間(蒼)|16才|女性|符術師
  • 大局を見据える者
    仙堂 紫苑(ka5953
    人間(紅)|23才|男性|機導師
  • 紅の月を慈しむ乙女
    アリア・セリウス(ka6424
    人間(紅)|18才|女性|闘狩人
  • 香子蘭の君
    桜崎 幸(ka7161
    人間(蒼)|16才|男性|機導師
  • うさちゃん
    和住晶波(ka7184
    人間(紅)|27才|男性|聖導士

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ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2018/06/22 23:31:09