• CF

【CF】revez doucement

マスター:石田まきば

シナリオ形態
イベント
難易度
普通
オプション
参加費
500
参加制限
-
参加人数
1~25人
サポート
0~0人
報酬
無し
相談期間
5日
締切
2014/12/24 22:00
完成日
2014/12/30 09:20

みんなの思い出

思い出設定されたOMC商品がありません。

オープニング



 崖上都市「ピースホライズン」で進められていたクリスマスの準備も佳境に入っていた。
 魔導仕掛けのイルミネーションの輝きを筆頭に、店も家も問わず、クリスマスの色で溢れている。
 ハンターたちの手伝ったその成果も、町を歩く人々に広まっていた。
 例えばプレゼントであったり、ツリーを飾る小物であったり。
 目新しいものも、定番のものも等しくクリスマスの空気に溶け込んで、ピースホライズンのお祭り空気をより鮮やかにしている。

 クリスマス当日は目前に迫っている。
 どう過ごそうか、決まっていても、決まっていなくても。ピースホライズンに足を運ぶ人の数は日に日に増えていくのだった。

●大きな大きな木の下で

 ピースホライズンのとある広場には、大きな大きな目印があります。
 それは大きな大きな一本の木。
 その広場のシンボルとも言われているほどで、手入れも行き届いた素敵な木です。
 世間はもうすぐクリスマス。この時期になると、この木の下には大きな看板が現れます。
 おや? 何か書いてありますね。
 それでは読んでみましょうか。

『今年もクリスマスの季節がやってきました。

 この看板に目を留めた貴方に、小さな頼みごとをしても構いませんか?
 ほんの少し、貴方の時間を分けてくれますか?

 ここに、たくさんのクッキーがあります。
 貴方の好きな絵を、飾りを描いて、この木に飾ってくれませんか?
 クッキーで出来たオーナメントで、この木を素敵に彩ってくれませんか?

 ささやかですが、一枚、貴方にもクッキーをおすそ分けいたします。
 そこには貴方の願い事を書いてみてください。
 そうしてクリスマスのその日に、ゆっくりと味わってみてください。
 貴方の願い事が、叶いますように。
 貴方にとって、美味しい一枚でありますように。
 心を込めて、焼きました。

 どうか、貴方の優しさを、このクッキーに、ツリーに込めて。
 クリスマスの一日を、輝かせてくれませんか?』

 ……えーと。
 クッキーでツリーを丸ごと飾る、お手伝いの募集のようですね。
 改めて周囲を見渡せば、木の下にはいくつもの、テーブルやイスが用意されているみたいです。
 看板の通りに、そこにはたくさんのクッキーと、飾りたてるための道具や材料が準備されているようですよ。
 あっ、ほらほら!
 もう木にはいくつか、オーナメントが飾り付けられているみたいです。
 でも、どうやって上の方に飾っているのでしょうね?
 ……うーん?
 ああ、ありました、ありました。
 梯子も用意されているみたいですよ。
 誰かがお世話をしている鳥が、代わりに木に飾ったりもしているみたいです。
 そんな方法もあるんですね。
 でも、まだまだクッキーは、たくさん残っているみたいです。
 ツリーの華やかさも、まだまだ物足りない気がしてしまいます。
 もし、良かったら。
 貴方もおひとつ、いかがですか?

●詩心

「ふふ、面白いことを考える人が居たものだね」
 看板の前で楽しそうな笑みを浮かべたのはシャイネ・エルフハイム(kz0010)。置かれたクッキーとツリーを交互にながめ、なにやら考えているようです。
「ええと……ああ、これかな?」
 看板の反対側に、続きを見つけたようでした。

『飾られたクッキーは、クリスマスが終わったら全て集めて、ピースホライズン内の教会や学校や孤児院で子供達に配るプレゼントになります』

「なるほどね。だから堅めに焼いてあるんだ」
 頷き納得したシャイネは、改めてテーブルの一つに向かいました。そのまま、いくつかのクッキーを飾り始めます。茶色いリース型のクッキーには音符の模様、プレーンの星型のクッキーには砂糖がけをしてから木の実をつけて。緑色の家を象ったクッキーには、窓の向こうに見えるハンモックを描いています。
 そうして完成したクッキー、ひとつひとつを透明な袋に入れて、口をリボンできゅっと結んで。それだけで小さなプレゼントみたいになりました。
「受け取る小さな君が、詩を好きになりますように。なんてね♪」
 そうして、何も書かれていないクッキーと一緒に抱えて、ツリーの上へと登って行くのでした。

(このまま、眺めているのも面白いかな?)
 クッキーを飾り付けたシャイネは、梯子では届かない高さにまで登ってきていました。
 一度地上に戻った彼は、梯子を使わず、もう一度登っていたのです。
(見晴らしも良いし、なにより広場に居る皆が見渡せるよね。偶には趣向が違うというのも良いかもしれない)
 くすくすと、広場の人達に気づかれないように声を抑えています。
(しばらくこのまま眺めていようかな。詩の種になる、素敵な子達が現れるかもしれないからね♪)
 ツリー全体がしっかりした枝葉のおかげで、シャイネにあたる風は少ないみたいです。冬支度で暖かい格好もしている彼は、丁度持っていた毛布も取り出し自分の体に巻き付けました。幹の色に近い毛布は、シャイネの居場所を隠すにも役に立っているみたいでした。

●彩

 貴方はどんな予定を立てていますか?

 家族や友人とパーティをしますか?
 恋人と二人きりの世界を作りますか?
 一人で静かに祈りを捧げますか?

 失礼、楽しいことばかりではないのかもしれませんね。

 クリスマスの楽しい時間を他の誰かに届けるため仕事に勤しみますか?
 道行く人々を羨ましげに眺めますか?
 クリスマスの空気を遮断して自分の世界を作ることも、また一つの道なのかもしれません。

 貴方のクリスマスは、どんな色をしていますか?

リプレイ本文

●特別なお菓子

 フリージア・ブラウ(ka3711)に教わりながら、ラシェレ・ヴィドール(ka2552)はクッキーの生地をこねていた。
「生地も美味しそうだよね」
 どこか甘い香りを感じ取って、どうしてだろうと首を傾げた。
「これを入れるから、もっと美味しくなるよ」
 小瓶に入ったエキスを数滴。甘い香りが強くなった。

 焼く間に作るのは、クッキーに添えるクリスマスカード。
 ラシェレは雪だるまの形に切り抜いて、顔や手足に見えるようシールを貼る。色鉛筆で幾重にも塗り分けるのは、光の加減で虹色にも見える雪を表現したかったから。
 フリージアはツリーの形。同じ形で二枚を切り抜いて、切込みを使って十字に重ねた。四つの側面のうち一つに文字を書き入れて、残りはシールで飾る。広げればそのまま立てて飾れる。出来栄えを確認していたら、隣のラシェレが顔をあげた。
「そういえばクッキーは?」
 香ばしい香りが漏れていた。
「ちょっと焦げちゃった」
「でも美味しそう!」
「これ位なら大丈夫だね」

「それじゃデコは任せて!」
 得意分野だからと絵心を発揮し、ラシェレが鮮やかに彩る。
「随分と難しい物なんですね」
 フリージアはあまり慣れていない。とにかく丁寧にと時間をかける。
「思ったより上手に出来ました」
 心を込めて作ったのが見て取れる仕上がりだ。

 最後のラッピングはお互いに背中を向けながら。交換する時どんなふうに驚いた笑顔を引き出せるか、想像しながら袋に入れる。
「ラシェレちゃん、できた?」
「もちろん! それじゃあいくよっ」
「「せーの!」」
 合図に合わせてお互いに差し出せば、可愛らしいクッキーに合わせた飾りがお互いの好みにぴったりで。二人の笑顔が深まった。
「フリージアちゃんの気持ちが一杯入ってて嬉しいな」
「一緒に気持ちがこもった物を作れて嬉しいな」
 これからも一緒に遊ぼう、よろしくね?

●孤高

 葉巻を燻らせながらナハティガル・ハーレイ(ka0023)は宛もなく足を進める。
「『クリスマス』か……。俺には馴染みの無い行事だぜ」
 つい足を向けてしまったけれど、後悔が頭を掠めはじめていた。
 まだ部族の中で暮らしていた頃、こんな祭は知らなかった。独りになったからこそ知るようになったものだ。
 炎と闇――信仰や喜びを共有する者達はもう居ない。
「どうして俺だけが、『此処』に居る……?」
 後悔の証として、かつて守り切れなかった大切な者達の顔が脳裏に蘇る。そして一際大きく占めるのは、最愛の……
 広場にあふれる光が意識に入り込んだ。光が強くなる程、闇がその深さを増し炎がもたらす熱がその熱さを胸に宿らせる。
 彼女の記憶がより色濃い闇に包まれ、更に深く刻み込まれていく。
「帰るか」
 広場を出ようとしたところで、ふとツリーが視界に入った。その中に見覚えのある顔が見えたようで、気まぐれに登ることにした。

「シャイネか」
 人々を眺める見知った顔に、何故か安堵を覚えた。
「おや? どうぞ」
 近くの枝に腰かけ、眼下の人々を見つめて過ごすのだった。

●未来

 気まぐれに立ち寄ったイーリス・クルクベウ(ka0481)はクリスマスに浮かれている空気の中、何をしようかと考えていた。
 特に予定があったわけではない、楽しい気分を分けてもらおうかと思っていた。
「ん、あそこに見えるは」
 森暮らしだった彼女には、距離があろうとシャイネを見つけるのは容易い。
 一緒に過ごすのも悪くないと登り、尋ねる。
「シャイネや、こんな所で何をしておるんじゃ?」
「ちょっと、詩の糧を探しにね♪」
 要は人間観察だ。

 見るからに幼いエルフの姿を見つけた。
「ブラットの子かな、近いしね」
 お祭り騒ぎに惹かれて抜け出してきたのだろう。
「のう、シャイネよ」
 聞いてみたかった言葉を投げかける。
「今のこの街の姿、エルフと人間が一緒に祝う姿を里でも実現出来ると思うか?」
 少しの間。
「あの子次第じゃないかな。僕には出来ないことも、彼にならできる気がするんだ」
 その違いは気になるが、今は聞けない気がした。
「君もその道を望むなら、助けてあげてくれるかい」
「先は長そうじゃがな」
 もとよりそのつもりだ、と頷いた。

●寄り道

 愛馬に積んである御土産は、ジュードの営む店で買った沢山のお菓子。弟妹を思うとつい買いこんでしまう。
「アルエット、ちょっと寄り道して行こうか」
 王国にある実家に帰省するにはこの都市を必ず通らなければならない。ユリアン(ka1664)は街道からも見える大きなツリーに惹かれ、喧騒へと馬首を向けた。

(これだけ焼くの大変だったろうなぁ……)
 濃い目の茶色、ココアの香り漂う星型を選び出して、星座を描く。ココアの茶色は夜空に見立てて、特に明るい星は木の実で彩る。
(星の好きな子に渡るといいな)
 そう願うユリアンの一枚には『皆が笑顔で過ごせますように』と書かれていた。

 星に少しでも近く、高いところに。飾るための場所を選ぼうと見上げたその時、少し強い風が吹いた。
「ん、あれ? シャイネさん?」
 一度見つけて場所さえわかってしまえば、後は簡単だった。

(此処から見える皆の表情や感じる空気で、歌や物語を作っていくんだなぁ)
 一つ下の枝に腰を落ち着けて、改めて景色を眺めていた。
「そうだ、メリークリスマス。シャイネさん」
 たくさんあるからおすそ分けだよと、絶景のポイントのお礼代わりに飴玉を渡した。

●幸せの味

 市場に鬼百合(ka3667)の声が響く。
「しゅとーれん、買ってってくだせえ! でさ!」
 初めてのクリスマス、どんなものかを知りたくてやってきたけれど、足を止めた先にある甘い香りに魅入られてしまった。手伝ったら分けてやってもいいぞと店の親父に言われ喜んで声を張り上げる。

 約束通りに渡されたシュトーレンを大事に抱えて、恐る恐る人の波をかき分ける。
 こうしてひとりで歩いていると、周りの目がどうしても気になってしまう。
 こちらを見つめる視線を感じて振り向けば、そこには大きなツリー。
 更に、目があった。
「そこ寒くねぇんです?」
「毛布があるからね、景色もいいよ?」
 看板を見つけた鬼百合はひとつにくまの絵を描いて、それを手に登って行った。
「一緒に食べませんかぃ」
「詩でおなかがいっぱいだから、大丈夫」
 変な人だと思ったが、気にせずシュトーレンを口に運ぶ。ふんだんにまぶされた砂糖の甘さが一気に広がる。後から果物の甘みも追いかけてきた。
 幸せの味ってこうなのだろうか。頬張りながら、これから先もこんな幸せを掴むために生きなければと思う。
(来年も来まさぁ)
 クリスマスの幸せの味をまた、楽しむために。

●気楽

 ホットワインの入ったカップを片手に、鵤(ka3319)は食べ物の屋台を梯子していた。
(おっさんは酒とつまみがあればいいからねぇ)
 クリスマスだろうが盆だろうが飲めれば幸せと豪語する。だからこのピースホライズンにも何度も足を運んでいた。味の外れない店としておさえてある場所を巡り、新しい酒なりつまみがあれば運がいいねぇとふらつく。
「なんかお薦めあるぅ? いいの入ってんならそれちょうだいよーいけずぅ」
 行きずりの客と意気投合するのも簡単だ、なにせ皆酔っ払いなのだから。

「ほーん? クッキーオーナメントか」
 小休止で広場に出る見つけた看板の前に立ち止まりにやりと笑う。
「ま、暇つぶしには丁度いいかねぇ」
 一番上にあったトナカイ型のクッキーを引っ掴み、魚の骨のような絵をぐちゃっと描く。さっきの店で食べたつまみが魚のフライだったのだ。しかも選んだチョコレートが紫なので奇天烈に愉快な仕上がり。
「ほらぁ、おっさんセンスとかよく分かんねえしぃ?」
 誰にともなくけらけら笑って、すぐ近く、手の届く場所に飾り付けた。
「じゃ~次に行こうかねぇ」
 サンタ帽子のクッキーを齧りながら、再び市場の方へと戻った。

●聖夜

 行きかう人々の中に家族連れを見つける度、視線をどこに向ければいいのか困って足が止まってしまう。それでもシェリル・マイヤーズ(ka0509)は歩く。
(少し……後悔……)
 誰にも言っていないけれど、今日は自分の誕生日。一人で部屋に居ることも、友人知人の傍で過ごすことも選べなくて、こうして出てきたのだ。

 四角いクッキーを二つ並べて、繋ぎ絵になる様に描く。片方には夜の街並みと星空。もう一方には高い空にある十字架に似た願い星。自分が今いる場所と、願いのあるいつかの未来。
(皆の願い……叶いますように)
 どうせならツリーの一番高いところに飾ろうと木を登っていく。
 自分の願いも、誰かの願いも。天に高く届けばいいと思った。

「あれは……シャイネ? 何してるんだろ……」
 一緒に居たら邪魔だろうか、後で聞いて、大丈夫なら居させてもらおう。
 今は、幸せそうに過ごす人々を眺める。
(聖夜に生まれても、聖女にはなれない……だけど……)
 そっと両手を組んだ。祈るくらいなら聖女じゃなくたってできるから。
 このクリスマスが、すべての人に祝福をもたらしてくれますように。

●望郷

 そんなことはあり得ないとわかってはいるけれど。
(……立ち寄らずにはいられませんでした)
 偶然通りがかった時に目に留まった大きな木。記憶に残る故郷の木、その面影を重ねてメトロノーム・ソングライト(ka1267)は広場に惹き寄せられていた。
 大きな幹にそっと触れる。生きている証、冬の寒さにも抗い立つ瑞々しさが記憶を揺さぶる。
 周囲に人々の楽しげな声が溢れ、楽しかった、記憶の中に眠っていた思い出を呼び覚ます。
 生まれ育った故郷は今はもうない。失くしたからこそ望み、愛しさが募り積もっていく。湧き上がってくる感情の嵐は内に留まるだけでは飽き足らず、外へと溢れ出すために彼女の心を急かした。

 風を集めて 雲かき分けて
 陽射し届けて 凍てつくこの地に
 溶けた氷は 命の水に
 種を芽吹かせ 枝葉広げて
 春になったらまた会いましょう
 いつか花咲くその日を目指して

 暖かい春という先の未来を望む歌詞はただ季節の移ろいを示すだけにも聞こえた。けれど透き通るような声が音を乗せると切なさを帯びて響く。
(……わたしは今、笑えていますか?)
 寒空に問うように見上げる。その先に届いてほしいと願いを込めた。

●奔走

 時音 ざくろ(ka1250)のクリスマスは多忙だ。
(みんな、ざくろにとって大切な人だから)
 誰か一人に決めることなどできなかった。だから4人全員と約束を取り付けたのだ。
 大人デザインの真っ赤なコートに黄色いマフラーをなびかせる。
「寒い思いさせちゃってないかな……っ」
 ツリーの前で待ちあわせだ。小柄な彼女が寒さに震える姿を想像してしまい、走る足に更なる力が入った。
(あったら、抱きしめてあげなきゃ)

 公園に向かう時は、時間を気にしてばかりになってしまった。カップルが多くなかなか進めない。
「初めてのデートだから、待たせられないのに」
 はにかんだ笑顔を思い出す。
(ざくろも緊張してるけど、きっと、あの子も)
 初めての思い出は素敵なものにしなければ。

 教会に向かう時は、用意していたプレゼントを両手で抱えて確認しながら。
「……喜んでくれるかな」
 いつもの服でも身につけられるようにと選んだカフスはきっと似合うだろう。

 最後の相手は家に招いてくれていた。駆けまわっていた足を休め、隣に座る彼女と会話を楽しむ。
「こっ、今夜は……とか、えっ」
 伝えられた積極的な言葉に真っ赤になって、つい慌ててしまうのだった。

●グループデート?

 キール・スケルツォ(ka1798)は、食後の散歩と称してひとり彷徨っていた。
「クリスマスなぁ……この年で楽しむもんじゃねぇか」
 屋台飯を見繕えばいいかと紛れたものの、甘いものが多い上、圧倒的なカップルと若者の数だ。

 足取りの軽いエヴァ・A・カルブンクルス(ka0029)と共にクリスマスの飾りつけを見て回りながら、Kurt 月見里(ka0737)は満足げな笑みを浮かべた。
(誘って正解だったかな)
 聞こえない音符がエヴァの周りを飛び交っているようだ。エスコート冥利に尽きるというものである。

 トンッ
「ごめんねお兄さん」
 人にぶつかりそうになったエヴァを、Kurtが引き寄せて回避する。
『ありがとう』
 すかさずカードで伝えるエヴァ。表情や身振りで気持ちを伝えることに長けた彼女は瞳がとくに強く気持ちを映す。
「クソ猫じゃねぇか」
「誰かと思ったら犬のおじさんじゃない。お兄さんって言って損した」
「そいつは?」
 エヴァにキールが水を向ける。
『よろしくお願いします』
「……よろしく」
 ぺこりと頭を下げる彼女に合わせKurtが互いの紹介役に。くすりと笑いながら続けた。
「可哀想だから俺達と一緒に行動しよ? 二人きりじゃなくなっちゃうけどいいかな、エヴァ?」
「別に頼んでな」
『もちろん』
 キールが言い切る前にカードが示される。Kurtがニヤニヤとキールの様子を伺う。身長差のおかげでエヴァには気付かれていないから性質が悪い。
「わかった」
 強く押しきるのもはばかられ、渋々頷くキール。エヴァが嬉しそうに両手を挙げた。

「そろそろクッキーオーナメントのとこに行こっか」
『?』『OK』
 楽しそうな響きだから行きたい、といったところだろうか。簡単な挨拶だけでも使い方で表現が広がる。
 この3人の中でいえば女の子のエヴァの意思が優先だ。だがあまり得意ではない話にキールはさりげなく手を自分の額に当てた。
「おじさんもクッキーで飾りつけにいこ?」
 その様子を見逃すKurtではない。
「まさか、手先不器用だったりする?」
「んなわけねぇだろ」
 早く行こう、とエヴァが二人の袖を引いた。絵描きの性がうずくせいで、居ても立っても居られないのだ。
 
 Kurtはハート形にひとつフルーツを乗せ、その周りにチョコペンで模様を入れていく。ぐるりと包む蔦であったり、花びらで覆ってみたり。一粒のフルーツはワンポイントになる宝石で、チョコレートは彫り込んだ模様。クッキーがたちまちアクセサリーのように仕上がる。
(記憶にある、きらきらをたくさん……)
 その時感じた楽しい気持ちを込めたい、同じ気持ちを分けてあげたい。だから細かい表現にもこだわってしまう。エヴァの描いたクリスマスツリーはこの場で間違いなく最高の出来だろう。
(こんなんで俺の願いが叶うってんなら、叶えてみろってんだ)
 キールは半ばやけくそになってクッキーを飾っている。

 満足のいく数枚が出来た後、2種類の星型クッキーを探し出したエヴァ。ココアの方には白いにゃんこ、プレーンの方には黒いわんこを描いて、ドライフルーツで周りを囲んだ。リボンの色も絵とお揃いにした。
『完成』『お礼』
「ありがと、エヴァ」
「ありがとな」
 受け取ってと差し出す彼女のクッキーをKurtは笑顔で受け取り、キールは無表情で受け取る。
 あまり相手をしなかったのに感謝を示すエヴァに、少し気まずい。
(だが、まあ……叶いそうではある)
 軽く頬をかき、Kurtの目を盗んで書いた願い事を思い返した。
『来年もこんなバカ騒ぎが出来る、平和な年の瀬が来ますように』

●音が繋ぐ

 喧騒の中を歩く鈴木悠司(ka0176)は、見覚えのある顔に気付いた。
(あそこに居るのって……)
 はるな(ka3307)もこちらに来ていた偶然に嬉しくなって、微笑みが浮かぶ。片手をあげて注意をひくとすぐに目があった。
「こんにちは。えと、勘違いならゴメンだけど、よくライヴに来てくれてたよね?」
「ゆ、ゆ、ゆ、悠さまッ?! マジで? マジでホンモノの悠さまッ??! えーーこっちに来てるって噂は知ってたけど、超ビックリなんですけどー」
 この世界にお互いが来たのは運命だと思っていた。けれど転移者が沢山居る中のほんの二人、出会う確率なんて低いもの……のはずだった。
「クリスマス、楽しんでる? もし良かったら、一緒に回らない?」
 夢想していた運命の出会いが今ここで起こっている。
「でも、クリスマスだから。君も特別な人と一緒かな?」
 だとしたら迷惑だったよねと早合点する悠司に、慌てて首を振った。
「はるな……悠さまの音楽が大好きで……その、追っかけとかしてたカンジ?」
 だから嬉しい。いつもならそうすぐに言ってしまえるのに言葉がうまく出てこないのは緊張しているからだ。
(悠さまとクリスマスが一緒に過ごせるなんて、超ラッキーってカンジじゃん?)
 言ってしまいたい、いいかな?
「因みにはるなの特別な人は悠さましか居ないしー」
「それじゃ、行こうか?」
 悠司がくすりと笑って手を差し出した。

「そう言えば、名前何て言うの?」
「名前は、はるなー。はるなって呼んでくれると嬉しいじゃん?」
 呼ばれるだけで嬉しいのに、暖かい名前だねと言われてはるなの顔が赤くなった。誤魔化そうと尋ね返す。
「悠さまはこっちに来てからも、歌ってたりする?」
「歌は勿論! また聴きに来てくれると嬉しいな」
「悠さまのライブチェック、逃すはずないし」
「ありがとう。はるなさんは何か欲しい物、ある?」
「欲しいモノ?悠さまの愛ー!! でも……歌が良いかもー」
「じゃあ、次にライブするときは、はるなさんに必ず声をかけるから」
 露店を冷かしながら言葉を交わす。話が途切れる事はなかった。
「今日のお礼。良かったら貰ってね」
 そう言って悠司が差し出すのは可愛いブレスレット。差し色で入れているメッシュの色に近いそれは、露店にはるなが見とれている隙に買ったものだった。

●羽ばたき

「籠もってばかりだと体に悪いわよ?」
「……あったかいところがいい」
 落葉松 日雀(ka0521)は落葉松 鶲(ka0588)とのやり取りにため息をはきながら、毛布をかぶりなおしたはずなのに。
「クリスマスなのに。じゃあいいわ、今日はいつも通りのメニューで、ケーキはなしね」
「ケーキ? ……クリスマス、あるの?」
 がばっ!
 つい腰を浮かせてしまったのだ。
(失敗だった……面倒くさい……)
 大きなツリーはちょっと憧れるけど自分で飾るとか何それわからない。でも楽しそうにクッキーを飾り付ける鶲を見ながら、真似をすればいいと思った。

 天使型のクッキーにアイシングをしながらクリスマスソングを口ずさむ鶲。
(近い習慣があるっていいわね)
 妹はどこに居てもいつも通りだから、時々この場所が異世界であることを忘れてしまうこともあるけれど。どこに居ても同じというのは案外大変だ。
『穏やかな日々を過ごせますように』
 別の天使にハートを持たせて願い事を書く。自分達姉妹の事というよりも、妹のことを強く意識していた。
「飾り付けは……あら、こんな時期にも鳥が。私達の名前に因んで折角だしお願いしましょうか」
 近寄ってきた鳥にクッキーを委ねた。

「これでいいよね帰」
 がしっ!
 露店も見にいくのだと、鶲は妹を引きずっていく。
「やだもう帰りたいお家帰りたい」
 暴れて逃げ出そうとするのも予想済。とっておきの言葉を用意している。
「外に出てくれたご褒美に一つだけ何か買ってあげるわよ」
「ご褒美買ってくれるの? じゃあ……これがいい!」
 早速指さすのはクリスマスプティング。
「高いわね、これは私が作った方がいいかも?」
「やだ、これ買って欲しい。お家でも作って欲しい」
 すかさず要求が増えた。
「どっちも欲しい? 我儘言わないの。作ってあげないわよ」
 熟成していく段階を少しずつ楽しむのもいいかもしれないな、と思いながらたしなめる鶲。
「……お姉ちゃんの手作りで我慢する……」
 作ってくれるならその方が美味しいし、姉の手料理は何でも大好きなのだけれど、言いたくない。
(……これは譲歩)
「ミステルに帰ったらクリスマスの用意をしましょうか」
「クリスマスの準備はお姉ちゃんがしてね。……ご褒美、手作りで我慢するから」
 やっと帰れると日雀の足取りも軽くなった。

●雨と飴

「年末年始は実家に帰らなきゃいけないから、クリスマスはエアさんと一緒に過ごすって決めてたんだー♪」
 笑顔を向けてくるジュード・エアハート(ka0410)のエスコートをしながら、エアルドフリス(ka1856)も笑みを返す。
 今は明るく振る舞っているけれど、本当は帰省そのものにあまり前向きじゃないことを知っている。今日の内はできるだけ甘やかして、心の助けになれればいい。

 聖輝節用の特別メニューを扱う店は多い。飛び入りでも席を得られる店に少し早い時間に入った。おかげでまだ空いている。
「贈り物代わりといっちゃなんだがね」
 好きなだけ頼めばいいと促して、店員に今日のおすすめを聞く。
「多少なら飲み過ぎても構わんぞ」
 今日は二人で過ごしているのだから。
(流石慣れてるなあ、エアさん)
 無意識にミニ丈のワンピースの裾を直しながら、メニューへと目を走らせるジュード。コートを脱いだ際にちらりと見えたガーターベルトが、狙い通りに相手の視線を釘づけにしていたことには気付いていない。

「エアさん、あれもやってみない?」
 ジュードが次々に完成させるオーナメントをエアルドフリスが飾り付けていく。
「エアさんだったらどんなのにする?」
「ふむ……」
 アイシングのペンを手に首をひとひねり。ヒイラギの葉を1枚ずつ緻密に描きこんでいく。
「すごい! なんだか食べるのが勿体ないくらいだよ」
「植物なら薬にするのによく見ているが、飾りを意識したものとは程遠いさ……と」
 俺ももっと頑張らなくちゃ、とジュードは更に張り切って作り始めている。
「……」
 気付かれないように、願い事を書いた1枚はそっと仕舞い込んだ。
『俺が居なくなったら忘れてくれますように』

「寒くないかね?」
 ツリーを展望できる場所を選び移動した先は、人がまだ少なく風を遮る物も少ない。ジュードの背をエアルドフリスがストールで包み込んでくれる。
「エアさんが一緒だから大丈夫」
 互いの熱で暖を取るなんてほんとクリスマスっぽいよねとくすくす笑う。
「そうだ、お返し遅くなっちゃったけど、これ」
 振り返り差し出す包みの中身は新しいパイプだ。
「いつも吸い過ぎちゃ駄目ってお小言言ってるけど今日は特別、ね?」
 気遣いあっているのもお互い様で。
「……礼を言いたいのは俺の方だ、有難う」
 再び包み込んで、耳元に二人だけの言葉を落とした。

●二人の騎士

「我が家の姫の為に、まつわる謂れも含めて物語になる物を選びたいの。掘出し物を扱いそうな出店を見つけて頂戴」
 商人の腕を期待しているわよとジャック・J・グリーヴ(ka1305)を振り返り、アルバート・P・グリーヴ(ka1310)は言葉を続ける。
「無理に値切る必要は……って、聞いていないわね」
「ったく、これだから平民は嫌だぜ。俺様の予想以上に浮ついてやがる」
 バカにしたような声を保ってはいるが、視線はあちこちめぐっているし、何より今すぐ店の商品を確認したいとばかりの表情なのだ。
 あえて言葉には出さずに弟を見守る。しかしその生温かい視線がすべてを物語っていたらしい。
「あ? べ、別に俺様は浮かれてなんかねぇし!」
 そういうジャックの足は今にもシュトーレンの屋台に向かいたそうだ。
「……帰ったらコックにケーキを焼かせましょうね、ジャック坊や」
「ケーキなんて楽しみにしてねぇし! ウキウキしてねぇし!」
 ジャックが否定すればするほど、アルバートの口元が緩んだ。

「これなんかいいわね、あの子に似合いそう」
 特にアンティークを扱う出店が今日のお目当てだ。アルバートが見立てたブローチを鋭く観察するジャック。
(つってもこういうイベント時はどいつも吹っ掛けてきやがるからな)
 俺にしてみれば朝飯前だが。
「もうちょい安くなんねぇ?」
 破格の値段だと言う店主相手に、手でさりげなく本来の値段を伝える。
「ダメならダメで良いけどよ。俺様声がデカいからなぁ、うっかり周りの連中に普段の値が聞こえちまうかもなぁ? こいつらいつもの2倍……いや、3倍ってとこか?」
 徐々に音量を上げていけば、白旗があがった。
(まぁ俺様が通り掛かったのが運の尽きだわな)

 緑のリース型のクッキーに砂糖がけて乗せるのはベルの代わりの大ぶりの木の実。ドライフルーツも散らせば豪華さが増した。
 アイシングでスノードロップとクローバーを描いたのは、紫の花の形の1枚だ。受け取った子に希望と幸運が訪れますようにと願いを込める。
「さぁさ、大事な役目だからしっかりね」
「って俺かよ!?」
 包み終わったクッキーはジャックに押し付ける。待つ間に、最後の1枚を仕上げてしまおう。
 ピンクの丸い1枚に花開くのは1輪の白薔薇。守り囲むように並ぶ緑の葉は2種類で、少し濃い色の7枚と、淡い色の1枚。
(これも喜んで貰えるといいわね)

●金と銀

 鳥の形のクッキーに描くのは、羽に浮かぶ四葉の模様。アイスボックスの縞を五線譜に見立てて、木の実とアイシングの音符で短い音色も描く。
 二枚を同じ袋に入れて、縦縞のリボンを結んだ。幸運と音色が風で運ばれるようにとエルティア・ホープナー(ka0727)は願う。
「誰かの想いが誰かに届いて、受け継がれていくかもしれない……ふふ、素敵なお祭りね」
 嬉しくなって笑みが零れた。
「へえ。ずいぶんこったものたな、エア」
 そう話しかけるシルヴェイラ(ka0726)はトナカイの形のクッキーに、雪をイメージした真っ白なアイシングをつけていた。選んだのは黄色と、銀に近い色を探した結果の紫。2頭を寄り添うように並べると番のようにも見える。
「シーラのも、悪くないわよ?」
 エアは気付かないし、シーラも語らない。

 ツリーの高い位置で二人並び祭の賑やかさと、それを楽しむ人々の表情を楽しむ。
 人の生き様はその人の綴る物語。幼馴染とのクリスマスと一緒に記憶と心に記そうと、エアは見つけた光景をひとつひとつ言葉にする。
「ねぇシーラ、外にはこんなに素敵な物語があるのに……それを否定するだなんて、私には愚かとさえ思えてしまうわ」
 シーラにだけ聞こえるように、音になり切らない声。それだけで聞き取ってくれるほど近くに、当たり前に居てくれる存在だからこそ素直な言葉が落とせる。
「引きこもりの癖に発想は自由なんだからな。エアは」
 少しだけ呆れたような笑いが混じるのは、いつも聞いている言葉だからだ。
(けれど自分も同じ思いで、彼女の事が心配で……)
 今日くらいは、少しばかり伝えてみてもいいだろうか。
「……だが。エアのそういう所はとても魅力的だ。容姿と同じくね」
 響きが違う気がして振り返るエア。けれど理由はわからない。
「今日の服もシーラが選んでくれた服だけれど……そんなに気に入ったの?」
 ならまた着るようにするわねと顔を見る。シーラは笑っていた。
(わかっていたが、本当……らしいな)
 だからこそこうして傍に居られるのだけれど。
「ああ、苦労したからね。ボリューム薄めだから」
 ちらりと視線をある場所に向けて、からかうようにして誤魔化す。
「何の、話かしら?」
 エアの表情が固くなったので、狙いは成功したと言えるだろう。
(まあ、のんびりいくとするさ……)
 これまでもこれからも、時間はたっぷりあるのだから。

●気持

 連れだせたことだけでも嬉しい。
(だけど……)
 ウォルター・ヨー(ka2967)の隣を歩きながら、柏木 千春(ka3061)は自分の中にある想いを覗き込んでいた。
 この人の生き様も事情も知っている。教えてくれて、むしろその弱い部分を見せてくれたことが嬉しくて、より気持ちを大きくしてしまうなんて。
 困らせるだけだってことも、よく理解しているつもり。
(なんて、我儘)
 優しく答えてくれるから。また気持ちを大きく育ててしまった。
「いや、しかしすごいね」
 辿り着いた先、イルミネーションの感想ということにしているけれど、別の意味も含めている。
 調子の良い、その場限りの愛だけを求めるくされナンパヤローの『あたし』じゃなくて、ふざけちゃいるが真面目チャンな『僕』でいる時間が日に日に増えているその事実を、これからどうすればいいのか。
 人はそれで良いと言ってくれるけれど、僕はあたしに業を負わせて、報いを受けたいというのに。
「揺らいでる……」
 目の前に広がる光の群も、自分の心も生き様も。
 それは間違いなく彼女のせいだ。

「すごく、綺麗っ!」
 歓声と共に、千春の顔に笑顔が浮かぶ。
(誘って嫌じゃなかったかなとか、迷惑じゃなかったかなとか、不安はたくさんあるけれど)
 考えてしまうのはもう仕方がない。だってもう好きになってしまったから。悩むのも分かった上でその気持ちを抱えることを選んだのだから。
 今だけは、とびきりの笑顔で。
「ラザラスさんと一緒に来れて、よかった。……ありがとう、ね!」

(そんな笑顔でありがとうなんて云われたら)
 気付いているし、届いている。
「どういたしまして。……そりゃ僕だって、キミと来られて楽しかったさ」
 突き放すなんてことは出来なくて、そんな風に返してしまう。

「遅くなるから、帰ろうか」
 微笑んで言われたその言葉に、千春が思ったことはひとつ。
(手を繋ぎたいな、なんて)
 絶対に言えない。言ったら気持ちを隠すなんてできなくなってしまう。
「それじゃ、行こうか」
 千春の視線がほんの一瞬、自分の手に向かったことに気付いている。
(少しばかし意趣返しをしたって良いだろ?)
 見ればわかる。自分だって彼女の事ばかり見ているのだから。
(ほんとはさ。僕はもうキミのこと……)
 なんて、最後まで言っちまえたらどんだけ楽だろう。
 言えない代わりに差し出した手を、千春がそっと握り返した。

依頼結果

依頼成功度大成功
面白かった! 10
ポイントがありませんので、拍手できません

現在のあなたのポイント:-753 ※拍手1回につき1ポイントを消費します。
あなたの拍手がマスターの活力につながります。
このリプレイが面白かったと感じた人は拍手してみましょう!

MVP一覧

  • 一刀必滅
    ナハティガル・ハーレイka0023
  • ユレイテルの愛妻
    イーリス・エルフハイムka0481
  • 約束を重ねて
    シェリル・マイヤーズka0509
  • 抱き留める腕
    ユリアン・クレティエka1664
  • は た ら け
    ka3319
  • 瑞鬼「白澤」
    鬼百合ka3667

重体一覧

参加者一覧

  • 一刀必滅
    ナハティガル・ハーレイ(ka0023
    人間(紅)|24才|男性|闘狩人
  • 雄弁なる真紅の瞳
    エヴァ・A・カルブンクルス(ka0029
    人間(紅)|18才|女性|魔術師
  • 缶ビールマイスター
    鈴木悠司(ka0176
    人間(蒼)|20才|男性|闘狩人
  • 空を引き裂く射手
    ジュード・エアハート(ka0410
    人間(紅)|18才|男性|猟撃士
  • ユレイテルの愛妻
    イーリス・エルフハイム(ka0481
    エルフ|24才|女性|機導師
  • 約束を重ねて
    シェリル・マイヤーズ(ka0509
    人間(蒼)|14才|女性|疾影士
  • 励ましの歌唄い
    落葉松 日雀(ka0521
    人間(蒼)|15才|女性|魔術師
  • 温かき姉
    落葉松 鶲(ka0588
    人間(蒼)|20才|女性|闘狩人
  • 時の手綱、離さず
    シルヴェイラ(ka0726
    エルフ|21才|男性|機導師
  • 物語の終章も、隣に
    エルティア・ホープナー(ka0727
    エルフ|21才|女性|闘狩人

  • Kurt 月見里(ka0737
    人間(蒼)|18才|男性|機導師
  • 神秘を掴む冒険家
    時音 ざくろ(ka1250
    人間(蒼)|18才|男性|機導師
  • アルテミスの調べ
    メトロノーム・ソングライト(ka1267
    エルフ|14才|女性|魔術師
  • ノブレス・オブリージュ
    ジャック・J・グリーヴ(ka1305
    人間(紅)|24才|男性|闘狩人
  • 全てを見渡す翠眼
    アルバート・P・グリーヴ(ka1310
    人間(紅)|25才|男性|魔術師
  • 抱き留める腕
    ユリアン・クレティエ(ka1664
    人間(紅)|21才|男性|疾影士
  • 《律》するは己が中の獣
    キール・スケルツォ(ka1798
    人間(蒼)|37才|男性|疾影士
  • 赤き大地の放浪者
    エアルドフリス(ka1856
    人間(紅)|30才|男性|魔術師

  • ラシェレ・ヴィドール(ka2552
    人間(蒼)|17才|女性|猟撃士
  • ミストラル
    ウォルター・ヨー(ka2967
    人間(紅)|15才|男性|疾影士
  • 光あれ
    柏木 千春(ka3061
    人間(蒼)|17才|女性|聖導士
  • 恋愛導師
    はるな(ka3307
    人間(蒼)|18才|女性|魔術師
  • は た ら け
    鵤(ka3319
    人間(蒼)|44才|男性|機導師
  • 瑞鬼「白澤」
    鬼百合(ka3667
    エルフ|12才|男性|魔術師

  • フリージア・ブラウ(ka3711
    人間(紅)|17才|女性|聖導士

サポート一覧

マテリアルリンク参加者一覧

依頼相談掲示板
アイコン 依頼前の挨拶スレッド
ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2014/12/24 03:22:05