ゲスト
(ka0000)
草原に咲く花
マスター:きりん

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加制限
- -
- 参加人数
- 4~8人
- サポート
- 0~0人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 多め
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2018/07/27 22:00
- 完成日
- 2018/07/30 10:32
みんなの思い出
思い出設定されたOMC商品がありません。
オープニング
●思い出の花畑
草原の一角に、綺麗な花畑があった。
花をつける植物の群生地で、管理された花畑とはまた違う趣の、美しい風景を眺めることができる。
付近の村落にとってもちょっとした名所であり、有名でこそないものの、地元の人ぞ知る人は知る、風光明媚な場所だ。
ある村では、その花畑を使って村興しを計画していた。
過疎化が進む村の人口を増やし、経済を活性化させることが狙いだ。
話し合いは進んでおり、いくつか具体的な案も出た状態だったのだが、一つ問題が起きた。
花畑が踏み荒らされていたのだ。
「誰だよ、数少ない観光スポットを台無しにしたのは」
「旅人か? それとも盗賊でも出たのか?」
「旅人にこんなことする理由があるのか? 盗賊に襲われたっていう話も聞かないぞ」
村長宅に集まった村の人間たちは、今回の対応について話し合っていた。
幸い自然の生命力というのは侮れないもので、花畑が被った被害は、自然に回復する程度のものではある。
しかし今回がたまたまその程度で済んだだけという可能性が高く、次が取り返しのつかない事態にならないという保証はない。
また、花畑周辺は獣もろくに出ず、今までは安全とされていた場所だったので、村の子どもの遊び場でもあった。
当然子どもの悪戯という線も考えられたが、それにしては大掛かり過ぎるし、本人たちの誰もが否定するどころか、花畑を荒らした奴らに対して憤慨している状況だ。
村長の見立てでは、子どもたちの態度に嘘は感じられず、何かを隠している様子もない。
よって、子どもたちの仕業ではない可能性が高かった。
そして実際、花畑を荒らした下手人は他に存在していたのである。
●コボルドの縄張り争い
原因は、同族同士の縄張り争いに敗れたコボルドの小集団だった。
この小集団は二組あり、そのどちらもが本来の縄張りから叩き出された群れで、彼らはその花畑周辺を新たに自分たちの縄張りとするために、縄張り争いをしていたのである。
村興しを計画していた村人たちにとっては寝耳の水の話で、計画そのものが倒れかねない事態だ。
「……ううむ、あまり予算を使いたくはないのだが、ワシらだけで追い払うわけにはいかないかね?」
「気持ちは分かりますが、コボルドは一体で歴戦の正規兵一人とほぼ同じ戦闘力を持つと言われています。私たちだけで対処するのは無謀というものです」
「まあ、そうなるか。となると国に兵士を派遣してもらうか、ハンターを呼ぶしかないな」
村長はため息をついて、ハンターズソサエティに依頼をすることを決める。
しかし彼らは知らない。
とある少女が、一足先にハンターズソサエティに向かったことを。
彼女は、村長の孫娘で、花畑に深い思い入れを持っていた。
少女には両親がいない。村長の息子夫婦であり、少女にとっての両親は、既に他界してしまっているのだ。
花畑は、そんな少女が両親との思い出を思い出せる大切な場所なのだ。
コボルドに踏み荒らされるなんて、許せることではない。
自分がなんとかしないと。
少女は、そう考えたのである。
●ハンターズソサエティ
受け付けたばかりの依頼を整理している途中で、受付嬢ジェーン・ドゥは重複した依頼があることに気がついた。
内容は、観光名所の保全。
目的地が同じ場所で、依頼人だけが違う。
「……苗字は同じ。血縁者ですか?」
依頼人の名前を確認したジェーンは目ざとく二人の依頼人の関係性に気付く。
「片方の報酬はやたらと少ないですね。依頼人も子どものようですし。となると、正式な依頼はこちらですか」
村長名義で出されている依頼の方を残し、村長の孫娘の依頼の方は不受理にしようとしたジェーンだったが、途中で思い直す。
よく見ると、村長の依頼は極めて事務的な内容であるのに対し、少女が出した依頼は必死さが文面から伝わってくる出来だった。
「……どうせですし、統合してしまいましょうか」
少女の思いを無碍にするのも気が引けたジェーンは、一つの依頼に纏めて上司に出すことに決めた。
草原の一角に、綺麗な花畑があった。
花をつける植物の群生地で、管理された花畑とはまた違う趣の、美しい風景を眺めることができる。
付近の村落にとってもちょっとした名所であり、有名でこそないものの、地元の人ぞ知る人は知る、風光明媚な場所だ。
ある村では、その花畑を使って村興しを計画していた。
過疎化が進む村の人口を増やし、経済を活性化させることが狙いだ。
話し合いは進んでおり、いくつか具体的な案も出た状態だったのだが、一つ問題が起きた。
花畑が踏み荒らされていたのだ。
「誰だよ、数少ない観光スポットを台無しにしたのは」
「旅人か? それとも盗賊でも出たのか?」
「旅人にこんなことする理由があるのか? 盗賊に襲われたっていう話も聞かないぞ」
村長宅に集まった村の人間たちは、今回の対応について話し合っていた。
幸い自然の生命力というのは侮れないもので、花畑が被った被害は、自然に回復する程度のものではある。
しかし今回がたまたまその程度で済んだだけという可能性が高く、次が取り返しのつかない事態にならないという保証はない。
また、花畑周辺は獣もろくに出ず、今までは安全とされていた場所だったので、村の子どもの遊び場でもあった。
当然子どもの悪戯という線も考えられたが、それにしては大掛かり過ぎるし、本人たちの誰もが否定するどころか、花畑を荒らした奴らに対して憤慨している状況だ。
村長の見立てでは、子どもたちの態度に嘘は感じられず、何かを隠している様子もない。
よって、子どもたちの仕業ではない可能性が高かった。
そして実際、花畑を荒らした下手人は他に存在していたのである。
●コボルドの縄張り争い
原因は、同族同士の縄張り争いに敗れたコボルドの小集団だった。
この小集団は二組あり、そのどちらもが本来の縄張りから叩き出された群れで、彼らはその花畑周辺を新たに自分たちの縄張りとするために、縄張り争いをしていたのである。
村興しを計画していた村人たちにとっては寝耳の水の話で、計画そのものが倒れかねない事態だ。
「……ううむ、あまり予算を使いたくはないのだが、ワシらだけで追い払うわけにはいかないかね?」
「気持ちは分かりますが、コボルドは一体で歴戦の正規兵一人とほぼ同じ戦闘力を持つと言われています。私たちだけで対処するのは無謀というものです」
「まあ、そうなるか。となると国に兵士を派遣してもらうか、ハンターを呼ぶしかないな」
村長はため息をついて、ハンターズソサエティに依頼をすることを決める。
しかし彼らは知らない。
とある少女が、一足先にハンターズソサエティに向かったことを。
彼女は、村長の孫娘で、花畑に深い思い入れを持っていた。
少女には両親がいない。村長の息子夫婦であり、少女にとっての両親は、既に他界してしまっているのだ。
花畑は、そんな少女が両親との思い出を思い出せる大切な場所なのだ。
コボルドに踏み荒らされるなんて、許せることではない。
自分がなんとかしないと。
少女は、そう考えたのである。
●ハンターズソサエティ
受け付けたばかりの依頼を整理している途中で、受付嬢ジェーン・ドゥは重複した依頼があることに気がついた。
内容は、観光名所の保全。
目的地が同じ場所で、依頼人だけが違う。
「……苗字は同じ。血縁者ですか?」
依頼人の名前を確認したジェーンは目ざとく二人の依頼人の関係性に気付く。
「片方の報酬はやたらと少ないですね。依頼人も子どものようですし。となると、正式な依頼はこちらですか」
村長名義で出されている依頼の方を残し、村長の孫娘の依頼の方は不受理にしようとしたジェーンだったが、途中で思い直す。
よく見ると、村長の依頼は極めて事務的な内容であるのに対し、少女が出した依頼は必死さが文面から伝わってくる出来だった。
「……どうせですし、統合してしまいましょうか」
少女の思いを無碍にするのも気が引けたジェーンは、一つの依頼に纏めて上司に出すことに決めた。
リプレイ本文
●彼女らの心情
一面に花畑が広がっている。
ただの草原ばかりが続いていた景色が、ある一線を境に素朴だが色とりどりの花が咲き乱れる見事な景観と化す様は、大自然の妙とでもいうべき代物だ。
惜しむべきは、花畑にはいくつか無遠慮な足跡で踏み荒らされている箇所があることか。
依頼を受け、村に赴き花畑を確認したハンターたちの心情は複雑だ。
(こんな綺麗な場所を荒らした以上、ちったーお灸をすえてやらねぇと。つーか、どっちも生存競争に破れた集団ならば、争わずに仲良くしやがれ)
地元を出奔した身の上で嫌悪感自体は抱いていないとはいえ、種族的宿敵であるコボルドが迷惑をかけていると聞いて颯爽とやってきたシレークス(ka0752)は、どちらかと言えば、人様に迷惑をかけていることに怒り心頭だった。
(ちゃんとわかってるの? こっちの人間ならコボルドを殺さずに追い払うのが、いかに危険で端迷惑であるかということを)
依頼を見た時点で、カーミン・S・フィールズ(ka1559)は受付嬢や村人に尋ねたい気持ちでいっぱいだった。というか、実際に出かける前に受付嬢には尋ねている。
受付嬢がいうには、後日改めてハンターズソサエティの権限でコボルド討伐の依頼が出されるそうで、今回はあくまで花畑の防衛が目的のようだ。
(コボルドを追い払うのはさほど難しくはないが……花畑を傷つけないようにか。なら戦闘は引き離して行わなければならないかな)
依頼人たちの村の近くの、依頼の防衛対象である花畑に向かう準備を進めるレイア・アローネ(ka4082)は、もうすでにコボルドたちとどうやって戦うかに考えを進めていた。
(想い出と共に今後も咲き続けられるように、私たちで花畑を守ってあげなければいけませんね)
村長と一緒に自分たちを出迎えた、村長の孫娘である少女が安心できるように声を掛けたレオナ(ka6158)は、コボルドを迎え撃ち花畑の景観を守るためにできる範囲でいいので村人たちにも協力して欲しいと依頼する。
真っ先に村長の孫娘である少女が協力を表明し、遅れて村長が村人を代表して全面的に協力することを約束した。
これで、花畑を守る柵や罠に必要な材料などは融通が利くようになるだろう。
「護衛対象は花畑、か。こういうお仕事も悪くないね」
つぶやいて、樅(ka7252)は花畑を眺める。
命懸けじゃないなら手を抜いてもいいというわけではないが、樅はできることを楽しみつつ全力で依頼を果たすつもりだった。
ハンターたちが散らばって準備を始めるのを、村人たちが手伝う。
さあ、依頼の始まりだ!
●花畑を守るために
取り急ぎ、これ以上花畑が荒らされないようにすべく、村人達の協力を得たうえで作業が始まった。
皆で決めた基本的な方針は、柵や罠で花畑を防衛しつつ、コボルドの臆病な性質を利用して花畑は危険な場所だと脅し、自ら近寄らないようにさせるというものだ。
「ともあれ、できれば血を見ずに終わって欲しいものなのですよ」
非常に豪胆な性格はともかく、シレークスは曲がりなりにも聖職者である。腹黒い一面はあるものの、彼女は基本的に人助けを是とする。
持ち前の筋力を体中のマテリアルを練り上げることによりさらに増大させ、日曜大工の知識も活用しつつ、村人の意見を聞きながら、力仕事に精を出した。
己についている二つ名は伊達ではないのだといわんばかりの活躍だ。
「日が暮れる前に形にしときてーですねぇ、チャッチャと作りやがりますですよ。間違っても花を潰さねーように頑張りますですか」
村人たちは自分たちよりも軽々と重労働をこなすシレークスを、さすがハンターだと尊敬の目で見つめた。
一方カーミンは作業の合間に村長の孫娘の相手をしていた。
まだ少女である孫娘も、村人として一所懸命手伝いに励んでいる。
その姿からは、何としても花畑を守りたいという、少女の意気込みが伝わってきた。
「……安心して。ちゃんと守ってあげるから」
花畑を守りたいと願う理由を、少女は多く語らない。
代わりに、村長が話してくれた。だから、思う。
天涯孤独。思い出に縋る気持ちは、わからなくはない。
花畑を戦場にするつもりはない。コボルドの逃げる性質を逆用し、夜間戦闘で撤退させ、追尾を図り、本拠を割るというのが、カーミンの狙いだ。
実際には今回こちらから逆攻勢に出ることはないかもしれないが、情報を得ておくに越したことはない。その方が後々来る討伐隊も楽になるだろう。
仲間たちや村人たちの手や知恵も借りて花畑や周辺の地を調べ、多数の痕跡がどこから来たものか調べ、撤去可能な柵を設けた。
特筆できるほど丈夫な柵ではない。というか、急ごしらえなのでコボルドたちに壊されないほど頑丈な柵は作れない。
そういう時は、わざと大きく開いた入口を設けることで戦う場所を絞り、一度に対する人数を絞れば、なんとかなる。
(なんとかならなくても、あとは持久力で保たせる)
それがカーミンの考えだった。
次は罠の設置だ。
これは、レオナとレイアが主導で行った。
村人などからも知恵を借り、あり合わせの材料で作れる簡単な罠をレイアが作り、レオナがさらに追加で別の罠を設置する。
そもそもの基本方針として、コボルドはなるべく殺さない、花畑を荒らさず侵入しないということにしているので、殺傷力の高い罠は使えない。
「罠の種類を考える必要があるな。致死性が高い罠は血が飛び散って花畑が汚れるかもしれない」
「ええ、そうですね。夜間も想像しくなりそうですので、村人の方々には恐縮ですが」
通信機で相互協力しながら、花畑を囲むように二人で設置していく。
当然、唯一の侵入口となる、柵がない入口回りは入念に。
事前に村人から花畑の周りの地理については情報を得ており、レオナの手持ちのマッピングセットに反映済みだ。
コボルドがどこからやってくるかは深夜の出来事なので判然としないが、残された足跡の向きなどからおおよその方角は予測できる。
「当たるも八卦、当たらぬも八卦ではありますが、念のためコボルドたちの巣の在り処や来る時間帯、数などを占ってみましょうか」
「好きにすればいい。私は占いの結果がどうだろうと、来たら寸止めと当身で近付く気が起きないよう脅しておくつもりだが」
レイアも反対はしないようなので、試してみることにした。
レオナは普段の手札とは異なる順番で配置した符を抜き取り、符の配置を見て精霊の意思を読み解くという形で、占うのだ。
それらが当たっているかどうかは神のみぞ知る。
答えは夜になってから分かるだろう。
占いで時間帯と数の予測をつけ、花畑を囲む柵の他に、占った結果の方角に対して遮るようにして柵を設置していく。
ここも一か所を開けて攻め口を限定させる作戦だ。
柵の数メートル前に鈴付き糸を張って鳴子や転倒罠として用い、柵自体にも小麦粉鳥もちを塗っておく。
「一応、自分の目で見ておくのも大事だよね」
樅は装備している小型飛行翼を一旦外して身軽になると、昼間の内に花畑周辺の地形は把握するため見回ることにした。
「これが終わったら、柵や罠作りも手伝わないと」
他の皆が深夜のコボルド迎撃のための工作をしているので、樅は地形の確認が済み次第そちらの手伝いもするつもりだった。
完成した柵や罠は僅かで、まだまだ花畑を守るには至っていない。
花畑防衛の計画自体は出来上がっているので後は形にするだけだが、それにはもう少し時間がかかりそうだ。
しかし、レイアやレオナに加え、シレークスやカーミンも分担して作業に加わっているので、樅も加われば今日の夜には間に合うだろう。
樅の読み通り、日が暮れる前に全ての準備は整った。
そして、夜が来る。
●コボルドから花畑を防衛せよ!
草木も眠る丑三つ時。
夜に響く虫の音に紛れ、ハンターたちは息を潜めて隠れていた。
花畑の手前には、柵や罠作りで余った材木を積んである。
その材木の影にはシレークスが隠れていた。
問題は、コボルドたちが来る方角だが……予測通りだった。
偶然か必然かは議論の余地があるだろうが、どうやら、レオナの占いは正しかったらしい。
闇に紛れ、コボルドたちは姿を見せる。
時間帯と数は、当たらずとも遠からずといったところか。
二つの群れはまっすぐ花畑に突っ込もうとしたが、柵で覆われているのを見て怪訝な表情で動きを止めた。
そのタイミングで、シレークスは立ち上がる。
練り上げたマテリアルを用いて怪力を発揮し、自分が隠れるのに使っていた材木の丸太を持ち上げてみせた。
普通の人間なら、数人がかりでも持ち上げられるかどうかという大きさの丸太だ。
「いうこと聞かないと、こうでやがりますよ?」
ばきばきばき、と異音を立てて、丸太がへし折れ砕かれて大量の木くずと化していく。当然シレークスの仕業だ。にっこりとした清楚な微笑みが逆に怖い。
そのまま、シレークスは歩いてコボルドの群れに近づいていく。
理解が追い付かずに硬直しているコボルドたちの前まで来ると、シレークスは打って変わってドスの利いた声で物凄い表情で叫んだ。
「行儀良くしやがれ。返事はっ!!」
声に驚いたのか、顔に驚いたのか、それとも実力差を感じて恐ろしくなったのか、きゃうんと犬の悲鳴のような鳴き声を上げ、何匹かのコボルドが尻尾を巻いて逃げていった。
一番初めとしては、まずまずの成果である。
戸惑いながらも、残されたコボルドたちはお互いの群れを保ちながら花畑へと近づいてきた。
そんなコボルドたちを、さらなる脅しが襲った。
カーミンの登場である。
灯火の水晶球が照らす明かりの中、マテリアルが変質した毒を纏わせ投擲された蒼機槍がコボルドたちに飛ぶ。
マテリアルによって軌道を操られた槍は過たず、殺さない程度にコボルドたちを傷つけた。
傷ついたコボルドたちは毒に侵され、その場に蹲る。
「きつい毒よ。ほっといたら死ぬわよ、仲間」
無事なコボルドたちの一部が驚愕の表情を浮かべ、誰からともなく顔を見合わせると、これ以上はごめんだとばかりに毒に侵されたコボルドに肩を貸して逃げていった。
「足跡、残していってね!」
逃げるコボルドたちに、カーミンはペイント弾を装填したリアルブルー製の拳銃で射撃を行った。
しかし命中したものの、着弾箇所は足ではなく足跡代わりになるかは微妙なところだ。
形勢不利と見たか、群れから離れて花畑を回り込もうとしたコボルドが罠に引っかかったので、弾丸を激辛弾に変えて追加でお見舞いしておく。
「はぐれて行動されると面倒だな。引き付けるか」
レイアが体内のマテリアルを燃やし、赤いオーラを纏った。
覚醒者や歪虚ならばこの派手なオーラを見ることができただろうが、コボルドではどうしようもない。
コボルドはマテリアルのオーラを見て取ることができず、全く気付いていない様子だ。
「……まあ、方法はこれだけではない」
期待した結果とは違ったが、レイアは気を取り直して周囲にマテリアルを漲らせ、感覚を拡張させた。
こうすれば感覚の範囲にコボルドが入って暴れようとしても、攻撃の対象を己に変更することができる。
花畑を守るのに完璧とはいわずとも、一定の効果は上げられるだろう。
日中仮眠を取ったレオナは、コボルド襲撃の報を聞いて飛び起きコボルドたちから見えない場所に陣取って隠れていた。
何しろシレークスが怪力で材木を用意してくれたおかげで、周りが見晴らしのいい草原と花畑でも隠れ場所には事欠かない。
安全を確保したその場所で、レオナは曳光弾や空砲で音を出して牽制、援護射撃を行った。
響き渡る銃撃と、さらなる光で照らされたことで、コボルドたちの何匹かがさらなる襲撃と勘違いして逃げていった。
「無駄ですよ。私たちが用意した守りは盤石です」
残りのコボルドたちのうち、何匹かは花畑が諦めきれないらしく、強行突破を試みるが、仕掛けられていた罠に引っかかる個体が次々出て脱落し、そうでない個体はレオナが投げた符の結界に動きを封じられた。
一緒に強行突破を図った残りの個体が無理だと悟ったか、一斉に反転して逃げだした。
「……うん、あちらの方角ですね」
逃げていく行先を確認して、レオナは満足そうに微笑む。
これが上手くいかなくても、祈りの力で闘争心を奪うという最終手段がレオナには残っていた。
罠に引っかかった個体は手持ちのワイヤーでも使って縛っておけばいい。
気付けば、コボルドの群れは散り散りに逃げてしまっていた。
しかし、諦め悪く一匹がこっそりハンターたちの死角に回り、花畑に入ろうとしている。
「……初めてが夜間飛行なんて、ちょっと冒険しすぎてるかな? 君はどう思う?」
そこを咎める形で声をかけたのは、隠れて事態を窺っていた樅だ。
ここで声をかけずに攻撃という選択肢を取らないのは、この依頼がそういう趣旨ではないのと、逃げるのなら追わないというコボルドに対する樅の意思表示である。
樅はアーマーの飛行用フィールドを展開すると、空を飛び急降下する形でコボルドに接近する。
この時に全力で攻撃していれば、もしかしたら樅に一撃を入れることができていた可能性はあるものの、予想外の事態にコボルドは完全に固まっていた。
思い出したように攻撃してくるもの、その一撃は縦横無尽に動く樅には当たらず、運良く渾身の一撃が当たっても、戦闘続行に支障のない小被害で受け止められてしまう。
勝てないと悟ったか、コボルドはじりじりと後退り、樅の反応を窺う。
「逃げたいなら逃げたら? 少なくとも今は追わないよ」
樅の言葉に、コボルドは背を翻して一気に逃げていった。
こうして、すべてのコボルドは捕らえられるか、花畑から追い払われるかしたのである。
●それから
何回かは捕らわれた仲間を気にしてかコボルドたちは姿を現したものの、そのたびに痛めつけてやると、それらも直に来なくなった。
シェパードやパルムの力を借りて巣の在り処を暴くという当初の目論見は失敗し、巣を見つけることは叶わなかったが、襲いに行って入れ違いで花畑に行かれる可能性などもあるので、悪い結果だとは一概にはいえない。
花畑を守ること自体はできたので、成果としては上々だろう。
そう遠くない未来にコボルドたちに対しては討伐隊が組まれるだろうが、その結果に関して今語ることはない。
花畑にコボルドが近付くことはなくなった。
その事実でもって、依頼の完了とする。
一面に花畑が広がっている。
ただの草原ばかりが続いていた景色が、ある一線を境に素朴だが色とりどりの花が咲き乱れる見事な景観と化す様は、大自然の妙とでもいうべき代物だ。
惜しむべきは、花畑にはいくつか無遠慮な足跡で踏み荒らされている箇所があることか。
依頼を受け、村に赴き花畑を確認したハンターたちの心情は複雑だ。
(こんな綺麗な場所を荒らした以上、ちったーお灸をすえてやらねぇと。つーか、どっちも生存競争に破れた集団ならば、争わずに仲良くしやがれ)
地元を出奔した身の上で嫌悪感自体は抱いていないとはいえ、種族的宿敵であるコボルドが迷惑をかけていると聞いて颯爽とやってきたシレークス(ka0752)は、どちらかと言えば、人様に迷惑をかけていることに怒り心頭だった。
(ちゃんとわかってるの? こっちの人間ならコボルドを殺さずに追い払うのが、いかに危険で端迷惑であるかということを)
依頼を見た時点で、カーミン・S・フィールズ(ka1559)は受付嬢や村人に尋ねたい気持ちでいっぱいだった。というか、実際に出かける前に受付嬢には尋ねている。
受付嬢がいうには、後日改めてハンターズソサエティの権限でコボルド討伐の依頼が出されるそうで、今回はあくまで花畑の防衛が目的のようだ。
(コボルドを追い払うのはさほど難しくはないが……花畑を傷つけないようにか。なら戦闘は引き離して行わなければならないかな)
依頼人たちの村の近くの、依頼の防衛対象である花畑に向かう準備を進めるレイア・アローネ(ka4082)は、もうすでにコボルドたちとどうやって戦うかに考えを進めていた。
(想い出と共に今後も咲き続けられるように、私たちで花畑を守ってあげなければいけませんね)
村長と一緒に自分たちを出迎えた、村長の孫娘である少女が安心できるように声を掛けたレオナ(ka6158)は、コボルドを迎え撃ち花畑の景観を守るためにできる範囲でいいので村人たちにも協力して欲しいと依頼する。
真っ先に村長の孫娘である少女が協力を表明し、遅れて村長が村人を代表して全面的に協力することを約束した。
これで、花畑を守る柵や罠に必要な材料などは融通が利くようになるだろう。
「護衛対象は花畑、か。こういうお仕事も悪くないね」
つぶやいて、樅(ka7252)は花畑を眺める。
命懸けじゃないなら手を抜いてもいいというわけではないが、樅はできることを楽しみつつ全力で依頼を果たすつもりだった。
ハンターたちが散らばって準備を始めるのを、村人たちが手伝う。
さあ、依頼の始まりだ!
●花畑を守るために
取り急ぎ、これ以上花畑が荒らされないようにすべく、村人達の協力を得たうえで作業が始まった。
皆で決めた基本的な方針は、柵や罠で花畑を防衛しつつ、コボルドの臆病な性質を利用して花畑は危険な場所だと脅し、自ら近寄らないようにさせるというものだ。
「ともあれ、できれば血を見ずに終わって欲しいものなのですよ」
非常に豪胆な性格はともかく、シレークスは曲がりなりにも聖職者である。腹黒い一面はあるものの、彼女は基本的に人助けを是とする。
持ち前の筋力を体中のマテリアルを練り上げることによりさらに増大させ、日曜大工の知識も活用しつつ、村人の意見を聞きながら、力仕事に精を出した。
己についている二つ名は伊達ではないのだといわんばかりの活躍だ。
「日が暮れる前に形にしときてーですねぇ、チャッチャと作りやがりますですよ。間違っても花を潰さねーように頑張りますですか」
村人たちは自分たちよりも軽々と重労働をこなすシレークスを、さすがハンターだと尊敬の目で見つめた。
一方カーミンは作業の合間に村長の孫娘の相手をしていた。
まだ少女である孫娘も、村人として一所懸命手伝いに励んでいる。
その姿からは、何としても花畑を守りたいという、少女の意気込みが伝わってきた。
「……安心して。ちゃんと守ってあげるから」
花畑を守りたいと願う理由を、少女は多く語らない。
代わりに、村長が話してくれた。だから、思う。
天涯孤独。思い出に縋る気持ちは、わからなくはない。
花畑を戦場にするつもりはない。コボルドの逃げる性質を逆用し、夜間戦闘で撤退させ、追尾を図り、本拠を割るというのが、カーミンの狙いだ。
実際には今回こちらから逆攻勢に出ることはないかもしれないが、情報を得ておくに越したことはない。その方が後々来る討伐隊も楽になるだろう。
仲間たちや村人たちの手や知恵も借りて花畑や周辺の地を調べ、多数の痕跡がどこから来たものか調べ、撤去可能な柵を設けた。
特筆できるほど丈夫な柵ではない。というか、急ごしらえなのでコボルドたちに壊されないほど頑丈な柵は作れない。
そういう時は、わざと大きく開いた入口を設けることで戦う場所を絞り、一度に対する人数を絞れば、なんとかなる。
(なんとかならなくても、あとは持久力で保たせる)
それがカーミンの考えだった。
次は罠の設置だ。
これは、レオナとレイアが主導で行った。
村人などからも知恵を借り、あり合わせの材料で作れる簡単な罠をレイアが作り、レオナがさらに追加で別の罠を設置する。
そもそもの基本方針として、コボルドはなるべく殺さない、花畑を荒らさず侵入しないということにしているので、殺傷力の高い罠は使えない。
「罠の種類を考える必要があるな。致死性が高い罠は血が飛び散って花畑が汚れるかもしれない」
「ええ、そうですね。夜間も想像しくなりそうですので、村人の方々には恐縮ですが」
通信機で相互協力しながら、花畑を囲むように二人で設置していく。
当然、唯一の侵入口となる、柵がない入口回りは入念に。
事前に村人から花畑の周りの地理については情報を得ており、レオナの手持ちのマッピングセットに反映済みだ。
コボルドがどこからやってくるかは深夜の出来事なので判然としないが、残された足跡の向きなどからおおよその方角は予測できる。
「当たるも八卦、当たらぬも八卦ではありますが、念のためコボルドたちの巣の在り処や来る時間帯、数などを占ってみましょうか」
「好きにすればいい。私は占いの結果がどうだろうと、来たら寸止めと当身で近付く気が起きないよう脅しておくつもりだが」
レイアも反対はしないようなので、試してみることにした。
レオナは普段の手札とは異なる順番で配置した符を抜き取り、符の配置を見て精霊の意思を読み解くという形で、占うのだ。
それらが当たっているかどうかは神のみぞ知る。
答えは夜になってから分かるだろう。
占いで時間帯と数の予測をつけ、花畑を囲む柵の他に、占った結果の方角に対して遮るようにして柵を設置していく。
ここも一か所を開けて攻め口を限定させる作戦だ。
柵の数メートル前に鈴付き糸を張って鳴子や転倒罠として用い、柵自体にも小麦粉鳥もちを塗っておく。
「一応、自分の目で見ておくのも大事だよね」
樅は装備している小型飛行翼を一旦外して身軽になると、昼間の内に花畑周辺の地形は把握するため見回ることにした。
「これが終わったら、柵や罠作りも手伝わないと」
他の皆が深夜のコボルド迎撃のための工作をしているので、樅は地形の確認が済み次第そちらの手伝いもするつもりだった。
完成した柵や罠は僅かで、まだまだ花畑を守るには至っていない。
花畑防衛の計画自体は出来上がっているので後は形にするだけだが、それにはもう少し時間がかかりそうだ。
しかし、レイアやレオナに加え、シレークスやカーミンも分担して作業に加わっているので、樅も加われば今日の夜には間に合うだろう。
樅の読み通り、日が暮れる前に全ての準備は整った。
そして、夜が来る。
●コボルドから花畑を防衛せよ!
草木も眠る丑三つ時。
夜に響く虫の音に紛れ、ハンターたちは息を潜めて隠れていた。
花畑の手前には、柵や罠作りで余った材木を積んである。
その材木の影にはシレークスが隠れていた。
問題は、コボルドたちが来る方角だが……予測通りだった。
偶然か必然かは議論の余地があるだろうが、どうやら、レオナの占いは正しかったらしい。
闇に紛れ、コボルドたちは姿を見せる。
時間帯と数は、当たらずとも遠からずといったところか。
二つの群れはまっすぐ花畑に突っ込もうとしたが、柵で覆われているのを見て怪訝な表情で動きを止めた。
そのタイミングで、シレークスは立ち上がる。
練り上げたマテリアルを用いて怪力を発揮し、自分が隠れるのに使っていた材木の丸太を持ち上げてみせた。
普通の人間なら、数人がかりでも持ち上げられるかどうかという大きさの丸太だ。
「いうこと聞かないと、こうでやがりますよ?」
ばきばきばき、と異音を立てて、丸太がへし折れ砕かれて大量の木くずと化していく。当然シレークスの仕業だ。にっこりとした清楚な微笑みが逆に怖い。
そのまま、シレークスは歩いてコボルドの群れに近づいていく。
理解が追い付かずに硬直しているコボルドたちの前まで来ると、シレークスは打って変わってドスの利いた声で物凄い表情で叫んだ。
「行儀良くしやがれ。返事はっ!!」
声に驚いたのか、顔に驚いたのか、それとも実力差を感じて恐ろしくなったのか、きゃうんと犬の悲鳴のような鳴き声を上げ、何匹かのコボルドが尻尾を巻いて逃げていった。
一番初めとしては、まずまずの成果である。
戸惑いながらも、残されたコボルドたちはお互いの群れを保ちながら花畑へと近づいてきた。
そんなコボルドたちを、さらなる脅しが襲った。
カーミンの登場である。
灯火の水晶球が照らす明かりの中、マテリアルが変質した毒を纏わせ投擲された蒼機槍がコボルドたちに飛ぶ。
マテリアルによって軌道を操られた槍は過たず、殺さない程度にコボルドたちを傷つけた。
傷ついたコボルドたちは毒に侵され、その場に蹲る。
「きつい毒よ。ほっといたら死ぬわよ、仲間」
無事なコボルドたちの一部が驚愕の表情を浮かべ、誰からともなく顔を見合わせると、これ以上はごめんだとばかりに毒に侵されたコボルドに肩を貸して逃げていった。
「足跡、残していってね!」
逃げるコボルドたちに、カーミンはペイント弾を装填したリアルブルー製の拳銃で射撃を行った。
しかし命中したものの、着弾箇所は足ではなく足跡代わりになるかは微妙なところだ。
形勢不利と見たか、群れから離れて花畑を回り込もうとしたコボルドが罠に引っかかったので、弾丸を激辛弾に変えて追加でお見舞いしておく。
「はぐれて行動されると面倒だな。引き付けるか」
レイアが体内のマテリアルを燃やし、赤いオーラを纏った。
覚醒者や歪虚ならばこの派手なオーラを見ることができただろうが、コボルドではどうしようもない。
コボルドはマテリアルのオーラを見て取ることができず、全く気付いていない様子だ。
「……まあ、方法はこれだけではない」
期待した結果とは違ったが、レイアは気を取り直して周囲にマテリアルを漲らせ、感覚を拡張させた。
こうすれば感覚の範囲にコボルドが入って暴れようとしても、攻撃の対象を己に変更することができる。
花畑を守るのに完璧とはいわずとも、一定の効果は上げられるだろう。
日中仮眠を取ったレオナは、コボルド襲撃の報を聞いて飛び起きコボルドたちから見えない場所に陣取って隠れていた。
何しろシレークスが怪力で材木を用意してくれたおかげで、周りが見晴らしのいい草原と花畑でも隠れ場所には事欠かない。
安全を確保したその場所で、レオナは曳光弾や空砲で音を出して牽制、援護射撃を行った。
響き渡る銃撃と、さらなる光で照らされたことで、コボルドたちの何匹かがさらなる襲撃と勘違いして逃げていった。
「無駄ですよ。私たちが用意した守りは盤石です」
残りのコボルドたちのうち、何匹かは花畑が諦めきれないらしく、強行突破を試みるが、仕掛けられていた罠に引っかかる個体が次々出て脱落し、そうでない個体はレオナが投げた符の結界に動きを封じられた。
一緒に強行突破を図った残りの個体が無理だと悟ったか、一斉に反転して逃げだした。
「……うん、あちらの方角ですね」
逃げていく行先を確認して、レオナは満足そうに微笑む。
これが上手くいかなくても、祈りの力で闘争心を奪うという最終手段がレオナには残っていた。
罠に引っかかった個体は手持ちのワイヤーでも使って縛っておけばいい。
気付けば、コボルドの群れは散り散りに逃げてしまっていた。
しかし、諦め悪く一匹がこっそりハンターたちの死角に回り、花畑に入ろうとしている。
「……初めてが夜間飛行なんて、ちょっと冒険しすぎてるかな? 君はどう思う?」
そこを咎める形で声をかけたのは、隠れて事態を窺っていた樅だ。
ここで声をかけずに攻撃という選択肢を取らないのは、この依頼がそういう趣旨ではないのと、逃げるのなら追わないというコボルドに対する樅の意思表示である。
樅はアーマーの飛行用フィールドを展開すると、空を飛び急降下する形でコボルドに接近する。
この時に全力で攻撃していれば、もしかしたら樅に一撃を入れることができていた可能性はあるものの、予想外の事態にコボルドは完全に固まっていた。
思い出したように攻撃してくるもの、その一撃は縦横無尽に動く樅には当たらず、運良く渾身の一撃が当たっても、戦闘続行に支障のない小被害で受け止められてしまう。
勝てないと悟ったか、コボルドはじりじりと後退り、樅の反応を窺う。
「逃げたいなら逃げたら? 少なくとも今は追わないよ」
樅の言葉に、コボルドは背を翻して一気に逃げていった。
こうして、すべてのコボルドは捕らえられるか、花畑から追い払われるかしたのである。
●それから
何回かは捕らわれた仲間を気にしてかコボルドたちは姿を現したものの、そのたびに痛めつけてやると、それらも直に来なくなった。
シェパードやパルムの力を借りて巣の在り処を暴くという当初の目論見は失敗し、巣を見つけることは叶わなかったが、襲いに行って入れ違いで花畑に行かれる可能性などもあるので、悪い結果だとは一概にはいえない。
花畑を守ること自体はできたので、成果としては上々だろう。
そう遠くない未来にコボルドたちに対しては討伐隊が組まれるだろうが、その結果に関して今語ることはない。
花畑にコボルドが近付くことはなくなった。
その事実でもって、依頼の完了とする。
依頼結果
依頼成功度 | 普通 |
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面白かった! | 4人 |
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依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2018/07/27 12:02:09 |
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相談卓 カーミン・S・フィールズ(ka1559) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|疾影士(ストライダー) |
最終発言 2018/07/27 22:00:25 |