ゲスト
(ka0000)
草原に咲く花
マスター:きりん

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在5人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 多め
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2018/07/27 22:00
- リプレイ完成予定
- 2018/08/05 22:00
オープニング
●思い出の花畑
草原の一角に、綺麗な花畑があった。
花をつける植物の群生地で、管理された花畑とはまた違う趣の、美しい風景を眺めることができる。
付近の村落にとってもちょっとした名所であり、有名でこそないものの、地元の人ぞ知る人は知る、風光明媚な場所だ。
ある村では、その花畑を使って村興しを計画していた。
過疎化が進む村の人口を増やし、経済を活性化させることが狙いだ。
話し合いは進んでおり、いくつか具体的な案も出た状態だったのだが、一つ問題が起きた。
花畑が踏み荒らされていたのだ。
「誰だよ、数少ない観光スポットを台無しにしたのは」
「旅人か? それとも盗賊でも出たのか?」
「旅人にこんなことする理由があるのか? 盗賊に襲われたっていう話も聞かないぞ」
村長宅に集まった村の人間たちは、今回の対応について話し合っていた。
幸い自然の生命力というのは侮れないもので、花畑が被った被害は、自然に回復する程度のものではある。
しかし今回がたまたまその程度で済んだだけという可能性が高く、次が取り返しのつかない事態にならないという保証はない。
また、花畑周辺は獣もろくに出ず、今までは安全とされていた場所だったので、村の子どもの遊び場でもあった。
当然子どもの悪戯という線も考えられたが、それにしては大掛かり過ぎるし、本人たちの誰もが否定するどころか、花畑を荒らした奴らに対して憤慨している状況だ。
村長の見立てでは、子どもたちの態度に嘘は感じられず、何かを隠している様子もない。
よって、子どもたちの仕業ではない可能性が高かった。
そして実際、花畑を荒らした下手人は他に存在していたのである。
●コボルドの縄張り争い
原因は、同族同士の縄張り争いに敗れたコボルドの小集団だった。
この小集団は二組あり、そのどちらもが本来の縄張りから叩き出された群れで、彼らはその花畑周辺を新たに自分たちの縄張りとするために、縄張り争いをしていたのである。
村興しを計画していた村人たちにとっては寝耳の水の話で、計画そのものが倒れかねない事態だ。
「……ううむ、あまり予算を使いたくはないのだが、ワシらだけで追い払うわけにはいかないかね?」
「気持ちは分かりますが、コボルドは一体で歴戦の正規兵一人とほぼ同じ戦闘力を持つと言われています。私たちだけで対処するのは無謀というものです」
「まあ、そうなるか。となると国に兵士を派遣してもらうか、ハンターを呼ぶしかないな」
村長はため息をついて、ハンターズソサエティに依頼をすることを決める。
しかし彼らは知らない。
とある少女が、一足先にハンターズソサエティに向かったことを。
彼女は、村長の孫娘で、花畑に深い思い入れを持っていた。
少女には両親がいない。村長の息子夫婦であり、少女にとっての両親は、既に他界してしまっているのだ。
花畑は、そんな少女が両親との思い出を思い出せる大切な場所なのだ。
コボルドに踏み荒らされるなんて、許せることではない。
自分がなんとかしないと。
少女は、そう考えたのである。
●ハンターズソサエティ
受け付けたばかりの依頼を整理している途中で、受付嬢ジェーン・ドゥは重複した依頼があることに気がついた。
内容は、観光名所の保全。
目的地が同じ場所で、依頼人だけが違う。
「……苗字は同じ。血縁者ですか?」
依頼人の名前を確認したジェーンは目ざとく二人の依頼人の関係性に気付く。
「片方の報酬はやたらと少ないですね。依頼人も子どものようですし。となると、正式な依頼はこちらですか」
村長名義で出されている依頼の方を残し、村長の孫娘の依頼の方は不受理にしようとしたジェーンだったが、途中で思い直す。
よく見ると、村長の依頼は極めて事務的な内容であるのに対し、少女が出した依頼は必死さが文面から伝わってくる出来だった。
「……どうせですし、統合してしまいましょうか」
少女の思いを無碍にするのも気が引けたジェーンは、一つの依頼に纏めて上司に出すことに決めた。
草原の一角に、綺麗な花畑があった。
花をつける植物の群生地で、管理された花畑とはまた違う趣の、美しい風景を眺めることができる。
付近の村落にとってもちょっとした名所であり、有名でこそないものの、地元の人ぞ知る人は知る、風光明媚な場所だ。
ある村では、その花畑を使って村興しを計画していた。
過疎化が進む村の人口を増やし、経済を活性化させることが狙いだ。
話し合いは進んでおり、いくつか具体的な案も出た状態だったのだが、一つ問題が起きた。
花畑が踏み荒らされていたのだ。
「誰だよ、数少ない観光スポットを台無しにしたのは」
「旅人か? それとも盗賊でも出たのか?」
「旅人にこんなことする理由があるのか? 盗賊に襲われたっていう話も聞かないぞ」
村長宅に集まった村の人間たちは、今回の対応について話し合っていた。
幸い自然の生命力というのは侮れないもので、花畑が被った被害は、自然に回復する程度のものではある。
しかし今回がたまたまその程度で済んだだけという可能性が高く、次が取り返しのつかない事態にならないという保証はない。
また、花畑周辺は獣もろくに出ず、今までは安全とされていた場所だったので、村の子どもの遊び場でもあった。
当然子どもの悪戯という線も考えられたが、それにしては大掛かり過ぎるし、本人たちの誰もが否定するどころか、花畑を荒らした奴らに対して憤慨している状況だ。
村長の見立てでは、子どもたちの態度に嘘は感じられず、何かを隠している様子もない。
よって、子どもたちの仕業ではない可能性が高かった。
そして実際、花畑を荒らした下手人は他に存在していたのである。
●コボルドの縄張り争い
原因は、同族同士の縄張り争いに敗れたコボルドの小集団だった。
この小集団は二組あり、そのどちらもが本来の縄張りから叩き出された群れで、彼らはその花畑周辺を新たに自分たちの縄張りとするために、縄張り争いをしていたのである。
村興しを計画していた村人たちにとっては寝耳の水の話で、計画そのものが倒れかねない事態だ。
「……ううむ、あまり予算を使いたくはないのだが、ワシらだけで追い払うわけにはいかないかね?」
「気持ちは分かりますが、コボルドは一体で歴戦の正規兵一人とほぼ同じ戦闘力を持つと言われています。私たちだけで対処するのは無謀というものです」
「まあ、そうなるか。となると国に兵士を派遣してもらうか、ハンターを呼ぶしかないな」
村長はため息をついて、ハンターズソサエティに依頼をすることを決める。
しかし彼らは知らない。
とある少女が、一足先にハンターズソサエティに向かったことを。
彼女は、村長の孫娘で、花畑に深い思い入れを持っていた。
少女には両親がいない。村長の息子夫婦であり、少女にとっての両親は、既に他界してしまっているのだ。
花畑は、そんな少女が両親との思い出を思い出せる大切な場所なのだ。
コボルドに踏み荒らされるなんて、許せることではない。
自分がなんとかしないと。
少女は、そう考えたのである。
●ハンターズソサエティ
受け付けたばかりの依頼を整理している途中で、受付嬢ジェーン・ドゥは重複した依頼があることに気がついた。
内容は、観光名所の保全。
目的地が同じ場所で、依頼人だけが違う。
「……苗字は同じ。血縁者ですか?」
依頼人の名前を確認したジェーンは目ざとく二人の依頼人の関係性に気付く。
「片方の報酬はやたらと少ないですね。依頼人も子どものようですし。となると、正式な依頼はこちらですか」
村長名義で出されている依頼の方を残し、村長の孫娘の依頼の方は不受理にしようとしたジェーンだったが、途中で思い直す。
よく見ると、村長の依頼は極めて事務的な内容であるのに対し、少女が出した依頼は必死さが文面から伝わってくる出来だった。
「……どうせですし、統合してしまいましょうか」
少女の思いを無碍にするのも気が引けたジェーンは、一つの依頼に纏めて上司に出すことに決めた。
解説
●概要
戦闘シナリオです。
縄張り争いをするコボルドの群れから花畑を守ってください。
花畑からコボルドを追い払うことができるなら方法は問いません。
どうやらコボルドは村人たちが寝静まる深夜に現れるようです。
柵などで囲って立ち入り禁止にするのを試みるのもいいですし、もっと単純に討伐するのでも構いません。
ただ、花畑が駄目になるような行動は慎むべきでしょう。
期間は最長で一週間。
その間に、コボルドを退治するか、期間中花畑に近寄らせないことができれば達成です。
殺すのが一番手っ取り早いですが、今後花畑が村興しに利用されることを考えると、むやみに殺生はしない方がいいかもしれません。
花畑を含む周囲の景観が悪くなっては本末転倒ですし、殺生沙汰は縁起が悪いと村人から文句を言われる可能性があります。
必要なものは適宜村が用意してくれます。
●達成条件
・花畑をコボルドたちから守る
●花畑について
草原の一角が花々が咲き誇る天然の花畑になっています。
群生する何種類もの草が花をつけており、整備されている花畑のような美しさはありませんが、野生特有の素朴な風景を楽しむことができます。
草原は無限に広がっていますが、花畑自体の広さは大体百メートル平方くらいです。
コボルドたちが求める縄張り範囲は、花畑の範囲にほぼ重なっています。
●敵
○コボルド……三十匹
一メートル程度。十五匹程度の群れに別れ、小競り合いを続けています。彼らにとっても縄張り争いに勝利することは生存に直結するので、ただ横槍が入るくらいでは争いを止める可能性は少ないでしょう。
獣染みた素早い動きで翻弄し、鋭い爪による大振りの一撃の他、複数体によるコンビネーション攻撃を得意としています。
好戦的ですが臆病さも併せ持ち、危険を感じると逃げます。
明確に花畑が危険な場所だと理解すれば、以後近付かなくなるでしょう。
戦闘シナリオです。
縄張り争いをするコボルドの群れから花畑を守ってください。
花畑からコボルドを追い払うことができるなら方法は問いません。
どうやらコボルドは村人たちが寝静まる深夜に現れるようです。
柵などで囲って立ち入り禁止にするのを試みるのもいいですし、もっと単純に討伐するのでも構いません。
ただ、花畑が駄目になるような行動は慎むべきでしょう。
期間は最長で一週間。
その間に、コボルドを退治するか、期間中花畑に近寄らせないことができれば達成です。
殺すのが一番手っ取り早いですが、今後花畑が村興しに利用されることを考えると、むやみに殺生はしない方がいいかもしれません。
花畑を含む周囲の景観が悪くなっては本末転倒ですし、殺生沙汰は縁起が悪いと村人から文句を言われる可能性があります。
必要なものは適宜村が用意してくれます。
●達成条件
・花畑をコボルドたちから守る
●花畑について
草原の一角が花々が咲き誇る天然の花畑になっています。
群生する何種類もの草が花をつけており、整備されている花畑のような美しさはありませんが、野生特有の素朴な風景を楽しむことができます。
草原は無限に広がっていますが、花畑自体の広さは大体百メートル平方くらいです。
コボルドたちが求める縄張り範囲は、花畑の範囲にほぼ重なっています。
●敵
○コボルド……三十匹
一メートル程度。十五匹程度の群れに別れ、小競り合いを続けています。彼らにとっても縄張り争いに勝利することは生存に直結するので、ただ横槍が入るくらいでは争いを止める可能性は少ないでしょう。
獣染みた素早い動きで翻弄し、鋭い爪による大振りの一撃の他、複数体によるコンビネーション攻撃を得意としています。
好戦的ですが臆病さも併せ持ち、危険を感じると逃げます。
明確に花畑が危険な場所だと理解すれば、以後近付かなくなるでしょう。
マスターより
初めまして、こんにちは。
マスターのきりんです。
今回のシナリオは花畑を守ることが目的です。
コボルドを退治することではないので、コボルドを退治したはいいが戦闘の余波で花畑はボロボロなんて結果にならないようにご注意ください。
花畑自体に耐久値が設定されており、既にコボルドたちによって少し被害が出ています。
今はまだ再生可能な範囲ですが、おそらくハンターが全力で動くと景観としては致命的な被害が出るでしょう。
そもそも立ち入らせないか、追い払う工夫が必要です。
それでは楽しんでくださいね。
マスターのきりんです。
今回のシナリオは花畑を守ることが目的です。
コボルドを退治することではないので、コボルドを退治したはいいが戦闘の余波で花畑はボロボロなんて結果にならないようにご注意ください。
花畑自体に耐久値が設定されており、既にコボルドたちによって少し被害が出ています。
今はまだ再生可能な範囲ですが、おそらくハンターが全力で動くと景観としては致命的な被害が出るでしょう。
そもそも立ち入らせないか、追い払う工夫が必要です。
それでは楽しんでくださいね。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2018/07/30 10:32
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2018/07/27 12:02:09 |
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相談卓 カーミン・S・フィールズ(ka1559) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|疾影士(ストライダー) |
最終発言 2018/07/27 22:00:25 |