ゲスト
(ka0000)
『追求! 帝国戦隊の敵』
マスター:トーゴーヘーゾー

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加制限
- -
- 参加人数
- 4~8人
- サポート
- 0~0人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2014/12/27 09:00
- 完成日
- 2015/01/04 14:19
みんなの思い出
思い出設定されたOMC商品がありません。
オープニング
かろうじて誕生したテイコクジャー。
しかし、その影では、候補者の招集に向かった伝令が10名以上も命を落としていた。
本来ならば伏せられていた情報を外部に漏らした男は、帝国に仕えている文官のひとりだった。
正規の帝国軍に所属してテイコクジャーは、だからこそ独立して行動できる。
テイコクジャーは裏切り者の文官を捕らえて、敵の情報を聞き出そうと動き出した。
果たして、ゾーマユニオンとはいかなる存在なのか!?
「テイコクジャーの第2話は、敵の正体を探る展開になる」
ベルンハルト・ベルガー(kz0049)がハンターを前に直接説明する。
「作戦ごとに対応可能なメンバーが集合するので、新顔とも仲良くやってほしい。今回は『追求チーム』としての活動することになる。第1話以降も候補者との交渉は進めていたという設定で、加入承諾時の描写が欲しい新人さんは、要望してくれれば対応するよ」
彼の構想しているあらすじでは、帝国内の裏切り者を捕らえるところから始まる。
帝国政府が動くと情報が漏れる可能性があるため、指揮系統の異なるテイコクジャーだけが独断で動くのだ。
失敗すると、公権力としての帝国軍が敵に回るため、うまくばれないように動いて、裏切り者を捕らえなければならない。
酒場に出向いた文官を、女性や情報で連れだし、そのまま拉致する。
倉庫に拘束した文官を相手に、脅したり、誘導することで、情報を引き出すのだ。
「明かしてしまうと、ゾーマユニオンの名前の通り、その正体はゾーマ達で構成されたユニオンという意味だ。七眷属とは無関係に存在する組織で、その関係者は帝国内部にも食い込んでいる。もともと、内部にいた者がそちらへ傾倒したとも言えるかな。そのあたりの情報を引き出すことになる」
帝国で起きている同時多発雑魔事件に、組織的な関与を察知した帝国皇帝は、その対応部隊としてテイコクレンジャーを立ち上げた。つまり、ゾーマユニオンとはテイコクジャーの敵そのものであった。
だが尋問場所へ、ゾーマ兵を率いた敵のサソリゾーマが襲撃してくる。その目的は文官の口を封じること。
「文官が裏切った理由は、帝国への不満もあるけど、金が欲しかったからだ。基本的に、文官は他に重要な情報も握っていないし死亡予定者だ。生き残っても罪人として処罰の対象になる。まあ、文官の生死はテイコクジャーの頑張り次第だな」
説明を終えたところで、彼は前回を振り返った。
「ところで、前回の内容は知ってるか? 第1話だし、オーソドックスに配色を決めて対面するだけだと思ってたのに、意外にも、死亡者や消息不明者や裏切り者が発生する事態になった。予想を超えた展開に自分でも驚いている。今回の話もどうなるか、作者である自分も楽しみにしているから、いろいろなアイデアを出してくれると嬉しい」
しかし、その影では、候補者の招集に向かった伝令が10名以上も命を落としていた。
本来ならば伏せられていた情報を外部に漏らした男は、帝国に仕えている文官のひとりだった。
正規の帝国軍に所属してテイコクジャーは、だからこそ独立して行動できる。
テイコクジャーは裏切り者の文官を捕らえて、敵の情報を聞き出そうと動き出した。
果たして、ゾーマユニオンとはいかなる存在なのか!?
「テイコクジャーの第2話は、敵の正体を探る展開になる」
ベルンハルト・ベルガー(kz0049)がハンターを前に直接説明する。
「作戦ごとに対応可能なメンバーが集合するので、新顔とも仲良くやってほしい。今回は『追求チーム』としての活動することになる。第1話以降も候補者との交渉は進めていたという設定で、加入承諾時の描写が欲しい新人さんは、要望してくれれば対応するよ」
彼の構想しているあらすじでは、帝国内の裏切り者を捕らえるところから始まる。
帝国政府が動くと情報が漏れる可能性があるため、指揮系統の異なるテイコクジャーだけが独断で動くのだ。
失敗すると、公権力としての帝国軍が敵に回るため、うまくばれないように動いて、裏切り者を捕らえなければならない。
酒場に出向いた文官を、女性や情報で連れだし、そのまま拉致する。
倉庫に拘束した文官を相手に、脅したり、誘導することで、情報を引き出すのだ。
「明かしてしまうと、ゾーマユニオンの名前の通り、その正体はゾーマ達で構成されたユニオンという意味だ。七眷属とは無関係に存在する組織で、その関係者は帝国内部にも食い込んでいる。もともと、内部にいた者がそちらへ傾倒したとも言えるかな。そのあたりの情報を引き出すことになる」
帝国で起きている同時多発雑魔事件に、組織的な関与を察知した帝国皇帝は、その対応部隊としてテイコクレンジャーを立ち上げた。つまり、ゾーマユニオンとはテイコクジャーの敵そのものであった。
だが尋問場所へ、ゾーマ兵を率いた敵のサソリゾーマが襲撃してくる。その目的は文官の口を封じること。
「文官が裏切った理由は、帝国への不満もあるけど、金が欲しかったからだ。基本的に、文官は他に重要な情報も握っていないし死亡予定者だ。生き残っても罪人として処罰の対象になる。まあ、文官の生死はテイコクジャーの頑張り次第だな」
説明を終えたところで、彼は前回を振り返った。
「ところで、前回の内容は知ってるか? 第1話だし、オーソドックスに配色を決めて対面するだけだと思ってたのに、意外にも、死亡者や消息不明者や裏切り者が発生する事態になった。予想を超えた展開に自分でも驚いている。今回の話もどうなるか、作者である自分も楽しみにしているから、いろいろなアイデアを出してくれると嬉しい」
リプレイ本文
●企画会議
「よぅ。鹿島 雲雀(ka3706)ってんだ、よろしくな! 頭を使う仕事をするってんだから、糖分補給の手段は用意しておいた方がいいだろ? ってことで、おやつを持ってきたぜ」
入室するなり、皆の席にお菓子を配っていく。
「おっさんにはよぉ分からん依頼だなぁ」
沖本 権三郎(ka2483)は、前回も参加したフェルム・ニンバス(ka2974)から説明を受けていた。
「……劇みたいなもん、って考えれば良い訳か? 目的は情報の引き出しと情報元の護衛、って所かね」
「なるほど。リアルブルーではこういう物が流行っておるのだな。では大王たるボクが画期的なアイデアを出してやろうではないか」
自信満々で宣言するディアドラ・ド・デイソルクス(ka0271)。
あらたに入室したのは、幼馴染みで恋人同士というふたり組だ。
「俺はオウガ(ka2124)! テイコクレッドのオウガだ。よろしくな」
「フィリテ・ノート(ka0810)よ」
「レッドにブルー。他には、グリーン、ブラウン、ブラック、と前回のメンバーからは5名が参加だな」
ベルンハルトが、フェルム、慈姑 ぽえむ(ka3243)、オンサ・ラ・マーニョ(ka2329)と順番に指さしていく。
「今回は……参加者の集まりが悪くて、人数を減らそうと考えてたんだよな。読者受けが悪そうに思えて……」
ベルンハルトの弱気な発言に、オンサは首をかしげた。
「その割に明るい顔をしておるの」
「読んでくれたハンターから、ファンレターが届いたんだ。作者冥利に尽きるってやつだな」
彼は話を締めると、さっそく配色から決めていく。
「あー、やっぱ俺様も赤がいいな。オウガがレッドなら、クリムゾンでいくか?」
要求する雲雀に、同席した者は『赤系統を好む人間は性格も似てる』なんて感想を抱いていた。
「大王たるボクに相応しいのはやはり金色、つまりゴールドだな。よってボクはテイコクゴールドとなるわけだ」
堂々と主張するディアドラに、ベルンハルトは煮え切らない反応だった。
「……なに? そんなのないし、主役より目立つ? 主役はボクじゃないのか?」
「主役はレッドの俺だろー?」
驚愕するディアドラとオウガへ、ベルンハルトが公式見解を示した。
「普通の戦隊モノだとレッドがメインだけど、テイコクジャーでは全員が主役だ。イエローでもブラウンでも」
「そこで私が例にあげられるのが納得いかないよ!」
前回、紆余曲折を経てテイコクブラウンになったぽえむが口を挟んだ。
「ブラウンも主役だから気にするな」
「ならばボクは、色合いの似たイエローで妥協するとしよう」
ちなみに、『誕生編』では、紛れ込んだ敵がイエローに扮してブレスレットを盗み出したのだが、あえて伏せておくベルンハルトであった。
「俺はあれだ、パープルってどうだ? 生々しいだろ」
権三郎の発言に、皆の頭の上に『?』マークが浮かぶ。ニュアンスから『艶めかしい』ではないかと、歩み寄る形で意訳してみた。
「……そういやこれって、対象年齢どの辺だったんだっけな」
フェルムが気になったのは、尋問の下りらしい。
「ま、ヒーローの規範を示すなら、拷問は避けるべきだと思うけどな。ただ、寄せ集めからくる意見の相違ぐらいはあっていいんじゃね?」
「作戦毎に実働チームが結成されるのだから、テイコクジャーとはスペシャリスト集団であろう? 得意分野を持たせれば差別化も出来ようぞ」
オンサの構想では、自分が尋問に立ち会う機会は無いが、突飛なアイデアを出してきた。
「ええっ!? せっかく、いろいろと交渉材料を考えてきたのに!?」
驚くぽえむに、ベルンハルトも唸った。
「……そのやり方は、あまりに便利すぎる気がするなぁ」
さらにオンサは、ゲストキャラの扱いについても言及する。
「伏線は張っておくに限る。たとえ回収しきれなくてもな。うまく動かせば、初期からの読者が新参相手に解説するネタになろうよ」
「今回はサソリ野郎が相手なんだろ? なら、一度は誰かが毒を受けてピンチになったりするといいな」
雲雀が提案すると、ディアドラはさらなる危機的状況を推し進める。
「手がかりを調べようとしたところで帝国の部隊が乱入! どうやら我々は近衛隊長暗殺犯に仕立て上げられてしまった! ……というのはどうだ?」
「……いや、待て。さすがに盛り込みすぎだ」
まくし立てるディアドラに、ベルンハルトは大人の事情から押さえに回っていた。
●『作戦開始』
前回の継続組4名と、新規加入の4名が合流する。
「今回の作戦内容について指示が出ているぞ。テイコクジャー結成時に情報を漏らした文官の拘束だ。表に出ないような形で捕らえ、情報を引き出すのだ」
採用されてすぐにやってきたディアドラ達が、聞かされた内容を継続組にも告げていた。
権三郎はすでに一仕事終えていたらしい。
「情報の引き出しってのは、どれだけ相手の重要な事を知っているかって事だ。野菜畑で言うならアシナガグモ達かね」
権三郎らしい例えだが、当然のごとく通じていない。
「文官に関する情報も調べておいた。妻や子がいてごく普通の暮らしをしているようだ。やや、金遣いが荒く、動機はそのあたりかもしれない」
「ゾーマユニオン……ってのは何者なんだろうな? 正体を突き止めるのは悪くねえけど、俺、調査とか向いてねえ……」
「それならオウガの代わりに、あたしがするね」
恋人の代わりに、フィリテが名乗りをあげる。
「女の色香や、偽情報……、いっそ、その両方を組み合わせておびき出すってのはどうかね。組織からの美人メッセンジャー。いい響きじゃねぇか」
目に見えて落ち着きをなくすオウガに、発案した雲雀はさらに続けた。
「俺様がやろう。妻子がいる男ならフィリテでは難しい」
それは口実で、オウガを気遣ってのことだ。
「酒場の外まで連れ出せば、眠らせるのも簡単だろうしな」
当のフェルムは、年齢的に酒場は不向きのため待機する側だ。
「さっそく、文官を捕らえに行こうぜ」
新人のひとり、ジョージが皆を促した。
酒場の中で、高い酒を頼んで、非常に羽振りのいい男がいた。
「……なあ、大切な話があるんだが」
「なんだ、酒が飲みたいのか? いいぞ、おごってやるから、どんどん飲め」
上機嫌の男の耳元に、雲雀は息を吹きかけるようにしてささやいた。
「帝国政府に雑魔の協力者がいるって話に興味はないか? あんたも文官だろ?」
酒場を出たふたりは、すぐ次の路地を曲がる。
彼も多少の警戒はしていたが、しょせんは文官の身で話にならない。
「よく来てくれた。歓迎するぞ」
ディアドラ達7人に取り囲まれ、男は雲雀の背に隠れようとする。
「なっ、なんだ!?」
「お前を歓迎するために集まったんだよ」
味方と思った雲雀が、彼をあっさりと組み伏してしまった。
●『双方の襲撃者』
採石場の倉庫で、彼は椅子に縛られていた。
「帝国に勤めている俺にこんなまねをして、無事で済むと思うよ!」
「雲雀が言ったはずだ。俺達はその帝国のために、裏切り者を捜していたんだ。もう、見つかったがな」
「……っ!?」
フェルムの指摘に男は息を飲んだ。
「話してもらいたいのは背後にいる人物についてだ。『ゾーマユニオン』の関係者と知り合いなのだろう?」
ディアドラに問われて、男は顔色を変えた。
「し、知らん!」
「そんなに拷問が望みなら、満足するまで相手をしてやるよ」
魔術師であるフェルムは、あくまでも合理性を優先させた。
「流石にそいつはまずいだろ。とりあえず理由を聞いてみようぜ」
オウガの制止に、男が安堵している。
「催眠術ってのはどうだ? 貴方は段々喋りたくなーる」
雲雀が紐の先端に硬貨をくくり付けて揺らし始めると、男は怒りで表情を歪ませる。
「ふざけんなっ!」
「貴方が内通者であることは帝国にばれました。他にも内通者がいたとすれば、その事実はゾーマにも知られてるでしょう」
ぽえむの言葉に、文官は視線を彷徨わせる。
「むしろ、ボク達が来たことを喜ぶがいい。敵側が貴様の口封じをしてもおかしくはないぞ」
「いざとなりゃ、益虫だって殺すもんだ。あんただけじゃなく、家族にも被害はでるかもしれないんだぞ」
ディアドラと権三郎が威圧を行い、ぽえむは落ち着かせる側として振る舞う。
「できればあなたを助けたいと思ってます。そのためにも、知っている情報を教えてください。帝国に協力的な姿勢を見せれば罰が軽くなるかもしれない。……拷問だって避けたいでしょう?」
「ガアアアア!」
外から聞こえてきた雄叫びに、煙草を吸っていた権三郎が、様子を見に飛び出していく。
「敵だ! ゾーマ兵って奴らしい」
その警告に、全員が変身を行った。
「土色だけどもぐらじゃないよもぐりだよ。くるせいだうなー☆ていこくぶらうんっ」
ブラウンを含めた7色の戦士が出現する。
ただし、ひとりだけが地に伏していた。
龍を思わせるデザインのテイコクブラック。ヘルメットのレリーフである龍の顎が、のど笛をかみ千切ろうとしているのだ。
慌てて変身を解いたジョージは、喉を押さえてその場に倒れ込んでしまった。
倉庫へ乱入しようとするゾーマ兵を、4名のテイコクジャーが阻止に向かう。
ジョージの元へ、レッド、ブラウン、パープルが駆け寄った。
バキバキバキっ!
安普請だったのか、木製の屋根を突き破り、ふたつの人影が一塊りになって落ちてきた。
「ガアアアア!」
少女の拳を受けたソーマが動きを止める。
「前に、森で遭遇した連中を見つけて追ってきた」
テイコクジャーと縁があるのか、オンサは今回もまた偶然に関わってしまったようだ。
倒れているジョージの腕輪を取り、慣れた様子で二の腕にはめる。
「グ~ン~……マーニョ!」
オンサの部族が奉る守護神に似たブラックの姿。レッドやブラウンは前回以来の再開だった。
その時、視界を黒い影がかすめる。
屋根の穴の上にサソリゾーマが姿を見かけ、レッドが動く。
サソリゾーマの尾から文官向けて放たれた毒針は、レッドが体を張って受け止めていた。
●『守り、守られ』
「この俺の目の前で、罪のない……事はないけれど! 闘う意志の無い奴を傷つけさせたりはしねえ!」
スーツを貫いた毒針が、レッドの体を蝕んでいる。
「お前らは俺が守り抜いてみせる。それが、ヒーローはそういうもんだろ?」
パープル曰く、『ちをかけるもの』や『とうしんこうよう』を駆使しても、一人で支えきれるような相手ではない。
後方から茶色い光を放っていたブラウンが、回り込んだサソリゾーマを迎え撃つ。
「大丈夫か、ブラウン!?」
「……このくらいの怪我慣れてますから。私よりレッドの方が心配です。ヒールでは回復しません」
命に別状はないが、いますぐ戦闘へ復帰するのは無理そうだ。
「俺の『まてりあるひーりんぐ』でも無理そうだな。なら……、こいつを倒すのが先だっ! てめぇの身より文官を、仲間を守ろうじゃねぇか!」
苦戦するふたりの姿に、膝を突いたレッドが歯がみする。
そこへ、屋外のゾーマ兵を一掃した4名が戻ってきた。
暴風のごとく挑みかかったブラックが、スーツにある突起の突き立てて荒れ狂う。
「ここじゃあ、狭いだろ! 出て行きな!」
体当たり気味のクリムゾンの突進が、サソリゾーマを屋外へ弾き飛ばす。
それを追う6名。
「俺の分までみんなと力を合わせて闘ってくれ」
「オウガ……」
躊躇するブルーへ、さらに言葉を重ねる。
「俺はここでこいつを守る。だから、あのサソリ野郎を頼む」
決然と頷くブルーが仲間を追った。
7色の光が輝き、ある者は光弾を放ち、ある者は肉迫して挑みかかる。
イエローの光も増して、いまや黄金色に輝いて見えた。
7人による合体技だが、それでもサソリゾーマは耐え、力が拮抗したかに見えた。
だが、一瞬後には7色の光が奔流となってサソリゾーマを飲み込んだ。
足りなかった一人分を埋めたのは、レッドを思うブルーの心だったのかもしれない。
「ぞ、ゾーマユニオンに栄光あれーっ!」
断末魔を残して爆発するサソリゾーマ。
戦いが終わったところへ、出番がないと思われていた伝令が現れる。
「文官の捕獲がバレてる。帝国軍が来る前に急いで逃げてくれ!」
「参ったな。肝心の情報が得られてない」
グリーンが悔やむと、クリムゾンが文官へ駆け寄った。
「命を助けてやったんだし、『素直に話しな』。ゾーマユニオンってのはなんだ!?」
「『雑魔になった人間の集団だよ。七眷属すら倒して、歪虚の力を手に入れ、クリムゾンウェストを支配するつもりだ』……ハッ!?」
自分の言葉に男が愕然とする。
テイコクジャーも同様だ。
「……我のスーツのデザインが違う様に、能力にも違いがあるのではないか? 催眠術とかな」
「それだけじゃなく、ゾーマユニオンに裏切られたり、あたし達に命を救われたことで、警戒心が薄れたのかも」
ブラックやブルーが推測を組み上げていく。
「試してみればわかろう。帝国内には他にも仲間がいるのか?」
イエローの質問は無視したが、クリムゾンが繰り返すとあっさりと口を割った。
「『いる。帝国内だけでなく、王国にも、同盟にも。全てを内部から滅ぼす予定だ』……くそっ!」
飛び出てきた情報に、騒然となるテイコクジャー。
「そこまでにしろ! こいつとジョージは俺が預かって、被害者として帝国軍へ保護を頼む。みんなはすぐにここから離れるんだ!」
だが、グリーンとブラウンは、立ち去る前に文官へ釘を刺すことも忘れない。
「あんたはすでにゾーマユニオンの排除対象で、帝国にとっても裏切り者だ。頼れるのは俺達だけだと思うぜ」
「裏切り者が罰せられるのは当然ね。……でも、少しくらいは温情というか……そういったものを見せても良いのよ?」
「…………」
悄然として文官が頷く。
レッドへ肩を貸すブルーへ、パープルが話しかける。
「俺が担いでやる」
「ありがとう」
(「仕事終わりに仲間と一杯ひっかけたかったが、さすがに無理か……」)
去っていく8名を見送るベルンハルトは、重大な事実に気がついた。
「しまった!?」
当のブラックも同様だ。
(「守護神の腕輪を持ってきてしまったな。どうやって返せばいいか、わからぬぞ」)
守護神の導きだとして自分を納得させ、ブラックは返却の機会を待つことにする。
参加者9名中、レッドは負傷。テイコクブラック(2代目)は消息不明。テイコクブラック(3代目)は精神的外傷で変身不能になってしまう。
『ゾーマユニオン』のクリムゾンウェスト支配を阻止するため、テイコクジャーはこれからも働き続ける。
戦え帝国戦隊! 負けるなテイコクジャー!
作:ベルンハルト・ベルガー。
制作協力:テイコクジャー『追求チーム』一同。
「よぅ。鹿島 雲雀(ka3706)ってんだ、よろしくな! 頭を使う仕事をするってんだから、糖分補給の手段は用意しておいた方がいいだろ? ってことで、おやつを持ってきたぜ」
入室するなり、皆の席にお菓子を配っていく。
「おっさんにはよぉ分からん依頼だなぁ」
沖本 権三郎(ka2483)は、前回も参加したフェルム・ニンバス(ka2974)から説明を受けていた。
「……劇みたいなもん、って考えれば良い訳か? 目的は情報の引き出しと情報元の護衛、って所かね」
「なるほど。リアルブルーではこういう物が流行っておるのだな。では大王たるボクが画期的なアイデアを出してやろうではないか」
自信満々で宣言するディアドラ・ド・デイソルクス(ka0271)。
あらたに入室したのは、幼馴染みで恋人同士というふたり組だ。
「俺はオウガ(ka2124)! テイコクレッドのオウガだ。よろしくな」
「フィリテ・ノート(ka0810)よ」
「レッドにブルー。他には、グリーン、ブラウン、ブラック、と前回のメンバーからは5名が参加だな」
ベルンハルトが、フェルム、慈姑 ぽえむ(ka3243)、オンサ・ラ・マーニョ(ka2329)と順番に指さしていく。
「今回は……参加者の集まりが悪くて、人数を減らそうと考えてたんだよな。読者受けが悪そうに思えて……」
ベルンハルトの弱気な発言に、オンサは首をかしげた。
「その割に明るい顔をしておるの」
「読んでくれたハンターから、ファンレターが届いたんだ。作者冥利に尽きるってやつだな」
彼は話を締めると、さっそく配色から決めていく。
「あー、やっぱ俺様も赤がいいな。オウガがレッドなら、クリムゾンでいくか?」
要求する雲雀に、同席した者は『赤系統を好む人間は性格も似てる』なんて感想を抱いていた。
「大王たるボクに相応しいのはやはり金色、つまりゴールドだな。よってボクはテイコクゴールドとなるわけだ」
堂々と主張するディアドラに、ベルンハルトは煮え切らない反応だった。
「……なに? そんなのないし、主役より目立つ? 主役はボクじゃないのか?」
「主役はレッドの俺だろー?」
驚愕するディアドラとオウガへ、ベルンハルトが公式見解を示した。
「普通の戦隊モノだとレッドがメインだけど、テイコクジャーでは全員が主役だ。イエローでもブラウンでも」
「そこで私が例にあげられるのが納得いかないよ!」
前回、紆余曲折を経てテイコクブラウンになったぽえむが口を挟んだ。
「ブラウンも主役だから気にするな」
「ならばボクは、色合いの似たイエローで妥協するとしよう」
ちなみに、『誕生編』では、紛れ込んだ敵がイエローに扮してブレスレットを盗み出したのだが、あえて伏せておくベルンハルトであった。
「俺はあれだ、パープルってどうだ? 生々しいだろ」
権三郎の発言に、皆の頭の上に『?』マークが浮かぶ。ニュアンスから『艶めかしい』ではないかと、歩み寄る形で意訳してみた。
「……そういやこれって、対象年齢どの辺だったんだっけな」
フェルムが気になったのは、尋問の下りらしい。
「ま、ヒーローの規範を示すなら、拷問は避けるべきだと思うけどな。ただ、寄せ集めからくる意見の相違ぐらいはあっていいんじゃね?」
「作戦毎に実働チームが結成されるのだから、テイコクジャーとはスペシャリスト集団であろう? 得意分野を持たせれば差別化も出来ようぞ」
オンサの構想では、自分が尋問に立ち会う機会は無いが、突飛なアイデアを出してきた。
「ええっ!? せっかく、いろいろと交渉材料を考えてきたのに!?」
驚くぽえむに、ベルンハルトも唸った。
「……そのやり方は、あまりに便利すぎる気がするなぁ」
さらにオンサは、ゲストキャラの扱いについても言及する。
「伏線は張っておくに限る。たとえ回収しきれなくてもな。うまく動かせば、初期からの読者が新参相手に解説するネタになろうよ」
「今回はサソリ野郎が相手なんだろ? なら、一度は誰かが毒を受けてピンチになったりするといいな」
雲雀が提案すると、ディアドラはさらなる危機的状況を推し進める。
「手がかりを調べようとしたところで帝国の部隊が乱入! どうやら我々は近衛隊長暗殺犯に仕立て上げられてしまった! ……というのはどうだ?」
「……いや、待て。さすがに盛り込みすぎだ」
まくし立てるディアドラに、ベルンハルトは大人の事情から押さえに回っていた。
●『作戦開始』
前回の継続組4名と、新規加入の4名が合流する。
「今回の作戦内容について指示が出ているぞ。テイコクジャー結成時に情報を漏らした文官の拘束だ。表に出ないような形で捕らえ、情報を引き出すのだ」
採用されてすぐにやってきたディアドラ達が、聞かされた内容を継続組にも告げていた。
権三郎はすでに一仕事終えていたらしい。
「情報の引き出しってのは、どれだけ相手の重要な事を知っているかって事だ。野菜畑で言うならアシナガグモ達かね」
権三郎らしい例えだが、当然のごとく通じていない。
「文官に関する情報も調べておいた。妻や子がいてごく普通の暮らしをしているようだ。やや、金遣いが荒く、動機はそのあたりかもしれない」
「ゾーマユニオン……ってのは何者なんだろうな? 正体を突き止めるのは悪くねえけど、俺、調査とか向いてねえ……」
「それならオウガの代わりに、あたしがするね」
恋人の代わりに、フィリテが名乗りをあげる。
「女の色香や、偽情報……、いっそ、その両方を組み合わせておびき出すってのはどうかね。組織からの美人メッセンジャー。いい響きじゃねぇか」
目に見えて落ち着きをなくすオウガに、発案した雲雀はさらに続けた。
「俺様がやろう。妻子がいる男ならフィリテでは難しい」
それは口実で、オウガを気遣ってのことだ。
「酒場の外まで連れ出せば、眠らせるのも簡単だろうしな」
当のフェルムは、年齢的に酒場は不向きのため待機する側だ。
「さっそく、文官を捕らえに行こうぜ」
新人のひとり、ジョージが皆を促した。
酒場の中で、高い酒を頼んで、非常に羽振りのいい男がいた。
「……なあ、大切な話があるんだが」
「なんだ、酒が飲みたいのか? いいぞ、おごってやるから、どんどん飲め」
上機嫌の男の耳元に、雲雀は息を吹きかけるようにしてささやいた。
「帝国政府に雑魔の協力者がいるって話に興味はないか? あんたも文官だろ?」
酒場を出たふたりは、すぐ次の路地を曲がる。
彼も多少の警戒はしていたが、しょせんは文官の身で話にならない。
「よく来てくれた。歓迎するぞ」
ディアドラ達7人に取り囲まれ、男は雲雀の背に隠れようとする。
「なっ、なんだ!?」
「お前を歓迎するために集まったんだよ」
味方と思った雲雀が、彼をあっさりと組み伏してしまった。
●『双方の襲撃者』
採石場の倉庫で、彼は椅子に縛られていた。
「帝国に勤めている俺にこんなまねをして、無事で済むと思うよ!」
「雲雀が言ったはずだ。俺達はその帝国のために、裏切り者を捜していたんだ。もう、見つかったがな」
「……っ!?」
フェルムの指摘に男は息を飲んだ。
「話してもらいたいのは背後にいる人物についてだ。『ゾーマユニオン』の関係者と知り合いなのだろう?」
ディアドラに問われて、男は顔色を変えた。
「し、知らん!」
「そんなに拷問が望みなら、満足するまで相手をしてやるよ」
魔術師であるフェルムは、あくまでも合理性を優先させた。
「流石にそいつはまずいだろ。とりあえず理由を聞いてみようぜ」
オウガの制止に、男が安堵している。
「催眠術ってのはどうだ? 貴方は段々喋りたくなーる」
雲雀が紐の先端に硬貨をくくり付けて揺らし始めると、男は怒りで表情を歪ませる。
「ふざけんなっ!」
「貴方が内通者であることは帝国にばれました。他にも内通者がいたとすれば、その事実はゾーマにも知られてるでしょう」
ぽえむの言葉に、文官は視線を彷徨わせる。
「むしろ、ボク達が来たことを喜ぶがいい。敵側が貴様の口封じをしてもおかしくはないぞ」
「いざとなりゃ、益虫だって殺すもんだ。あんただけじゃなく、家族にも被害はでるかもしれないんだぞ」
ディアドラと権三郎が威圧を行い、ぽえむは落ち着かせる側として振る舞う。
「できればあなたを助けたいと思ってます。そのためにも、知っている情報を教えてください。帝国に協力的な姿勢を見せれば罰が軽くなるかもしれない。……拷問だって避けたいでしょう?」
「ガアアアア!」
外から聞こえてきた雄叫びに、煙草を吸っていた権三郎が、様子を見に飛び出していく。
「敵だ! ゾーマ兵って奴らしい」
その警告に、全員が変身を行った。
「土色だけどもぐらじゃないよもぐりだよ。くるせいだうなー☆ていこくぶらうんっ」
ブラウンを含めた7色の戦士が出現する。
ただし、ひとりだけが地に伏していた。
龍を思わせるデザインのテイコクブラック。ヘルメットのレリーフである龍の顎が、のど笛をかみ千切ろうとしているのだ。
慌てて変身を解いたジョージは、喉を押さえてその場に倒れ込んでしまった。
倉庫へ乱入しようとするゾーマ兵を、4名のテイコクジャーが阻止に向かう。
ジョージの元へ、レッド、ブラウン、パープルが駆け寄った。
バキバキバキっ!
安普請だったのか、木製の屋根を突き破り、ふたつの人影が一塊りになって落ちてきた。
「ガアアアア!」
少女の拳を受けたソーマが動きを止める。
「前に、森で遭遇した連中を見つけて追ってきた」
テイコクジャーと縁があるのか、オンサは今回もまた偶然に関わってしまったようだ。
倒れているジョージの腕輪を取り、慣れた様子で二の腕にはめる。
「グ~ン~……マーニョ!」
オンサの部族が奉る守護神に似たブラックの姿。レッドやブラウンは前回以来の再開だった。
その時、視界を黒い影がかすめる。
屋根の穴の上にサソリゾーマが姿を見かけ、レッドが動く。
サソリゾーマの尾から文官向けて放たれた毒針は、レッドが体を張って受け止めていた。
●『守り、守られ』
「この俺の目の前で、罪のない……事はないけれど! 闘う意志の無い奴を傷つけさせたりはしねえ!」
スーツを貫いた毒針が、レッドの体を蝕んでいる。
「お前らは俺が守り抜いてみせる。それが、ヒーローはそういうもんだろ?」
パープル曰く、『ちをかけるもの』や『とうしんこうよう』を駆使しても、一人で支えきれるような相手ではない。
後方から茶色い光を放っていたブラウンが、回り込んだサソリゾーマを迎え撃つ。
「大丈夫か、ブラウン!?」
「……このくらいの怪我慣れてますから。私よりレッドの方が心配です。ヒールでは回復しません」
命に別状はないが、いますぐ戦闘へ復帰するのは無理そうだ。
「俺の『まてりあるひーりんぐ』でも無理そうだな。なら……、こいつを倒すのが先だっ! てめぇの身より文官を、仲間を守ろうじゃねぇか!」
苦戦するふたりの姿に、膝を突いたレッドが歯がみする。
そこへ、屋外のゾーマ兵を一掃した4名が戻ってきた。
暴風のごとく挑みかかったブラックが、スーツにある突起の突き立てて荒れ狂う。
「ここじゃあ、狭いだろ! 出て行きな!」
体当たり気味のクリムゾンの突進が、サソリゾーマを屋外へ弾き飛ばす。
それを追う6名。
「俺の分までみんなと力を合わせて闘ってくれ」
「オウガ……」
躊躇するブルーへ、さらに言葉を重ねる。
「俺はここでこいつを守る。だから、あのサソリ野郎を頼む」
決然と頷くブルーが仲間を追った。
7色の光が輝き、ある者は光弾を放ち、ある者は肉迫して挑みかかる。
イエローの光も増して、いまや黄金色に輝いて見えた。
7人による合体技だが、それでもサソリゾーマは耐え、力が拮抗したかに見えた。
だが、一瞬後には7色の光が奔流となってサソリゾーマを飲み込んだ。
足りなかった一人分を埋めたのは、レッドを思うブルーの心だったのかもしれない。
「ぞ、ゾーマユニオンに栄光あれーっ!」
断末魔を残して爆発するサソリゾーマ。
戦いが終わったところへ、出番がないと思われていた伝令が現れる。
「文官の捕獲がバレてる。帝国軍が来る前に急いで逃げてくれ!」
「参ったな。肝心の情報が得られてない」
グリーンが悔やむと、クリムゾンが文官へ駆け寄った。
「命を助けてやったんだし、『素直に話しな』。ゾーマユニオンってのはなんだ!?」
「『雑魔になった人間の集団だよ。七眷属すら倒して、歪虚の力を手に入れ、クリムゾンウェストを支配するつもりだ』……ハッ!?」
自分の言葉に男が愕然とする。
テイコクジャーも同様だ。
「……我のスーツのデザインが違う様に、能力にも違いがあるのではないか? 催眠術とかな」
「それだけじゃなく、ゾーマユニオンに裏切られたり、あたし達に命を救われたことで、警戒心が薄れたのかも」
ブラックやブルーが推測を組み上げていく。
「試してみればわかろう。帝国内には他にも仲間がいるのか?」
イエローの質問は無視したが、クリムゾンが繰り返すとあっさりと口を割った。
「『いる。帝国内だけでなく、王国にも、同盟にも。全てを内部から滅ぼす予定だ』……くそっ!」
飛び出てきた情報に、騒然となるテイコクジャー。
「そこまでにしろ! こいつとジョージは俺が預かって、被害者として帝国軍へ保護を頼む。みんなはすぐにここから離れるんだ!」
だが、グリーンとブラウンは、立ち去る前に文官へ釘を刺すことも忘れない。
「あんたはすでにゾーマユニオンの排除対象で、帝国にとっても裏切り者だ。頼れるのは俺達だけだと思うぜ」
「裏切り者が罰せられるのは当然ね。……でも、少しくらいは温情というか……そういったものを見せても良いのよ?」
「…………」
悄然として文官が頷く。
レッドへ肩を貸すブルーへ、パープルが話しかける。
「俺が担いでやる」
「ありがとう」
(「仕事終わりに仲間と一杯ひっかけたかったが、さすがに無理か……」)
去っていく8名を見送るベルンハルトは、重大な事実に気がついた。
「しまった!?」
当のブラックも同様だ。
(「守護神の腕輪を持ってきてしまったな。どうやって返せばいいか、わからぬぞ」)
守護神の導きだとして自分を納得させ、ブラックは返却の機会を待つことにする。
参加者9名中、レッドは負傷。テイコクブラック(2代目)は消息不明。テイコクブラック(3代目)は精神的外傷で変身不能になってしまう。
『ゾーマユニオン』のクリムゾンウェスト支配を阻止するため、テイコクジャーはこれからも働き続ける。
戦え帝国戦隊! 負けるなテイコクジャー!
作:ベルンハルト・ベルガー。
制作協力:テイコクジャー『追求チーム』一同。
依頼結果
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面白かった! | 4人 |
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相談 フィリテ・ノート(ka0810) 人間(クリムゾンウェスト)|14才|女性|魔術師(マギステル) |
最終発言 2014/12/27 04:41:30 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2014/12/26 14:46:55 |