【街混】職人達の街コン

マスター:のどか

シナリオ形態
イベント
難易度
普通
オプション
  • duplication
参加費
500
参加制限
-
参加人数
1~25人
サポート
0~0人
報酬
無し
相談期間
5日
締切
2015/01/05 12:00
完成日
2015/01/20 09:30

みんなの思い出

思い出設定されたOMC商品がありません。

オープニング

「わりぃな、忙しい所わざわざ来て貰って」
 リアルブルーのとある酒場にて。主人・エチ ゴーヤ(kz0080)は言葉とは裏腹に悪びれる素振りも無くニヤリとヒゲ面から覗く白い歯を見せてルミを出迎えた。
「いえいえ、依頼主のもとへ直接出向くのもお仕事の一つですから~」
 そう言いながら営業スマイルを浮かべる新米受付嬢ルミ・ヘヴンズドア。
 今回彼女は街混イベントの1回を取り仕切るアドバイザー兼進行役としてゴーヤからの依頼を受けていたのだった。
「で、早速ですが越後屋さん」
「エチ、ゴーヤだ。ウチじゃ黄金色の菓子折りは作ってねぇぞ」
「ああ、すみませんエチゴーヤさん」
 思わずどこか外人風のイントネーションになってしまった。
「先に2回、イベントを開催しているようですけどどんな感じだったんです?」
 そう問いかけるとゴーヤは堂々と腕を組みながら豪快に笑い上げた。
「いや大盛況大盛況。店としちゃ嬉しい悲鳴がとまらねぇよっと!」
 やっぱり本名は越後屋なんじゃないだろうかと、そんな疑念を持ちながらもゴーヤは話を続ける。
「今回が折り返しだ。あと2回、イベントを行うわけだが……俺としてはここいらで一発変り種が欲しいわけよ。こう、前に来た客でも思わず来たくなっちまうような花火を一発、ボーンとよ」
「はぁ……」
 変り種……実はそう言うのは一番苦手な部類なのだが、それでもニーズに答えてこその受付嬢、そしてハンター。
 彼女なりにその自称灰色の脳細胞をフルスロットルで回転させる。
「そうですね……エチゴーヤさんはリアルブルーの方ですし、なんとなく覚えがあるから今回のイベントを企画されてるのだと思いますケド。街コンって言ったらその開催コンセプトが結構大事だと思うんです」
「コンセプトぉ?」
「はい! 一番メジャーな所だと年代ですね。『○代~△代の方限定!』とか」
「んな事したら稼ぎが減るじゃねぇかよ」
 ゴーヤの遠慮ない物言いに若干ピキピキと青筋を立てながらもルミは続ける。
「他には集まる方の趣味や趣向に合わせるのもアリです。サブカル系に興味がある方たちのための街コンや、あと『メガネオンリー』なんてのも見たことありますね。他には動物好きの街コンとか……」
「なるほどな、趣味が同じヤツ等同士で集まればそれだけ話題も広がるってわけか」
「そうそう、そうですよ。知らない人同士で会話を盛り上げなきゃいけないから、切り口が分かってるってのは大きいと思うんです」
「面白いじゃねぇか。じゃあその方向でいっちょ企画を練ってみてくれや!」

 そうして出来上がった第3回街混企画。
 その名も『職人達の街混』。
 クリムゾンウェストのこの時代、技術は何よりも大事なものである。
 そんな世界に従事する職人たちが交流して少しでも技術発展の活性化に繋がれば、はたまたそういった人々の力を欲していたり興味がある人達が集まれば、何か面白い事が起こるのではないだろうか。
 そんなどこか曖昧な期待のもとで参加者の募集が大々的に行われるのであった。

リプレイ本文


「さ~、見てってよ! 見ていくだけでもきっと楽しいよ?」
 そう言って、会場の片隅に自らの作業台を持ち込んだオルフェ(ka0290)は元気よく見物客を呼び込んでいた。
 その甘いスマイルと同時に、文字通りの甘い香りが周囲に広がる。
 彼の専門は飴細工。
 鍋で加工しやすい温度まで熱した飴をその器用な手先と技術で様々な形に練り上げる、菓子界のアーティストだ。
「何かお題を頂ければ、そのイメージで作品を作りますよ」
『じゃあ、「華やかなもの」とかどう?』
 そうスケッチブックへさらさらと文字を書き込みリクエストを送るエヴァ・A・カルブンクルス(ka0029)。
 布で包んだ板のようなものを傍らに立てかけながら、わくわくとした表情でその様子を伺う。
「うん、分かったよ。さ、やるぞー!」
 オルフェは腕まくりをしながら、まだ何の形も成していない飴をその手に取りあげた。
 そのパフォーマンスが始まると、次第に興味を持った人々が作業台の周りへと集まってくる。
 どれもお祭り騒ぎの物珍しさと言うよりは、単純にその技術を見に来たような、常人とは違った目線が飛び交った。
「ほー、器用なもんやな」
 冬樹 文太(ka0124)は、そう感心するように目を細めながらその指先を眺めていた。
 どちらかと言えば甘い匂いに誘われて来た者であったが、今なそれよりもオルフェの技の方がその関心の的となっている。
「俺も時計の修理なんてやってるから手先の器用さにゃ自信あるんやけど、それとはまた違った器用さが必要とされるんやな」
「時計屋さんなんですか?」
 そんな文太に声を掛けたのは、同じく細工のその明るいパフォーマンスにつられてやって来ていたエルバッハ・リオン(ka2434)。
 身長差から生まれたその見上げるような目線に一瞬どきりとしつつも、文太はしどろもどろ頷き返す。
「今日持って来たのは修理品ばっかりやけどな」
 そう言って懐から数点の時計を取り出してエルバッハへと差し出す。
 どれも時を刻む事を止めて久しく放置されていたものをその手で直したものらしい。
「ちゃんと手入れすれば長持ちするし、大事にしたって欲しいねん。で、こっちはちょっとやけど俺自身の作品」
 別に取り出したのは桜などをモチーフにしたお手製の懐中時計。
 修理されたものも、自作のものも、どれも変わらず一緒に並んで同じ時を刻んでいた。
「なるほど、見事なものですね……」
 そう言って肩を寄せるように作品をのぞき込むエルバッハ。
 無意識にか意図的にか……その体制の影響で、彼女の豊満な胸が文太の腕に押し当てられる形になる。
「と、ところでお嬢ちゃんも何かの職人さんなん?」
 年端も行かぬ少女を相手になんと反応したら良いのかも分からず、赤く染めた頬を誤魔化すようにそう話を振る文太。
「いえ、残念ながら……ですが、この機会ですので私も自分で作品を作ってみたのです」
 エルバッハはその様子をひとしきり眺めながら答えると、ごそごととその懐(よりによって胸元からだ)から何か一見棒状に見えるものを取り出した。
「木彫りの人形です。私の故郷の女性の恰好をイメージして作りました。我ながら力作です」
 そう意気込んで差し出すその人形は、どうしてかこう露出の高い服装の女性が、これまたどうしてかリアルに彫り上げられていた。
「彫り物か……職人では無いとは言うが、中々に精巧なものだな」
 エルバッハの敗退側でパフォーマンスを眺めていたオウカ・レンヴォルト(ka0301)は、彼女が差し出したその作品を見て僅かに興味を寄せる。
「おー、でかいあんさん。あんたも何かの職人さんなん?」
「オウカだ。俺は……こういうものを作っている」
 そう、名刺代わりのように見せた1つの面。
「おっ、なんか見たことあるで。能とかで使うヤツやろ?」
「ああ……だが、俺のは神楽のために使う面だ」
 オウカの本職は舞。神前で神の為に捧げる舞を踊る。
 その舞台で身に着ける道具は自らで用意するようにと、それがオウカの家の家訓であった。
「ちなみに……初めて作ったのはこれだ。職人達の前に出すには見るに堪えない作品ではあるが、お守りとして今でも大事にしている」
「あ~、そういうのあるわな。俺も最初に作うた時計は思い入れあるで」
 オウカが取り出した古ぼけた鬼面を前に意気投合する文太。
「よっし、できたよ!」
 そうこう歓談している間に、オルフェの飴細工が仕上がった。
 『華やか』をテーマに作られたオルカの作品は『朝露に濡れる一輪の花に止まる蝶』
 素朴な美しさを持つ一輪の花に、その小さな身に華やかさを凝縮させたきらびやかな蝶々。
『とっても素敵!』
 エヴァはそう簡潔に書いたスケッチブックを見せながら、コクコクと嬉しそうに首を振る。
 そうしてスケッチブックを手元に戻しさらさらと筆を走らせると、再びオルフェの方へと向けた。
『蝶の模様と、露の滴の表現がすごい!』
「うん、実は植物と蝶にはちょっと自信があるんだ」
 そう、ちょっと得意げにしながらも鼻の頭を掻くオルフェ。
「この作品は飾っておくので、他の方も是非みてみてくださいね。次のお題のリクエスト、受付ま~す!」
 飴用のニスを塗って透明なケースに入れた作品を傍らの棚に飾り、オルフェは次のリクエストを呼び掛ける。
『じゃあ……次はこれ!』
 そう言って、エヴァがオルフェへ見せたのは自らが抱えていた板切れ……そこに張り付けられた用紙には帝国皇帝ヴィルヘルミナ・ウランゲルと帝国歌舞音曲部隊のグリューエリン・ヴァルファーが描かれた人物がであった。
 重厚な皇帝のイメージを水彩塗りで書き上げたその作品は、リアルブルーの漫画という描法にインスピレーションを受けたコミカルな線と相まって優しく柔らかいタッチとなっていた。
「なるほど、言葉でなくモノ……イメージか。面白いね。いいよ、それで作ってみよう」
 オルフェは鍋で熱した飴を、その柔らかさを確かめながら取り出すと、自らもまた楽しんでいるかのように鼻歌交じりで加工を始めていくのであった。


 そんなパフォーマンスに励むオルフェの作業台とは別に、もう一つちょっとした人だかりのできているスペースがあった。
 職人王決定戦に出品される作品でも比較的大柄なものを展示しておくためのスペースである。
 小さなものなら持ち運んで見て貰う事もできるが、武器などといった大きなものに関してはそうも行かない。
 そういったものが一同に並び、展示されているのがこの展示場であった。
「ふむ……これは見事」
 そう、唸るように呟いた神城・錬(ka3822)の視線の先にあるのはソフィア =リリィホルム(ka2383)の展示物である一振りの刀。
 銘は『桜水月』。
 ふんだんに施された桜と月の意匠。
 茎にも彫り込まれた月と桜はその刃文と相まって、水面に映った夜桜のようにも見える。
 いつか刀の本元、リアルブルーの名刀に匹敵する一振りを打ち出す事を夢見たソフィアの、現在最高の一振りである。
「ああ、人目見ただけで良い鉄を使ってるのが分かる」
 そう腕組をしながら、錬の隣に並ぶ赤いヒゲ面のドワーフ。
 ヴァルトル=カッパー(ka0840)はその真っ赤な口回りから白い歯をにっと見せて同じ作品をその瞳に映していた。
「できるものなら舐めさせて貰いたいくらいだが……」
「何?」
 思わずヴァルトルの方を振り返る錬。
 ぺろりと舌をだして物欲しげに見つめるその視線は、どうにも冗談にも聞こえない。
「こういった作品は微妙な調整を手作業だけで行う……本当に、凄いですね」
 そう、コメントを加えた天央 観智(ka0896)。
 彼自身は職人では無いのだが、その技術には大いに興味があった。
 だからこそ、この博覧会のような場は彼にとっては願っても無い会場となっていたのだ。
「私は理論屋でしてね……でも、それを実現するような腕は持っていない。だからこそ素直に尊敬するのです。理論を技術で体現する職人と言う人達を」
「俺も、初めから出来たわけでは無い……何度も何度も、反復して繰り返して行くうちに、次第にイメージ通りの刃を打てるようになって来たのだから」
「その反復を繰り返すことができる精神、それこそ職人の技術の一つですよ。この刀一つにしたって、何度も何度も鋼を叩いて、そうやってできているのでしょう」
「その通り。良い合金を打ち上げるには何度も何度も熱しては叩き、不純物を取り除き歪みを正さなければならない。そう言う、外見からは見えない所で作品を支えるのが職人の業だと俺は思う」
 そう答えたヴァルトルの放つ空気はまさしく職人気質のそれであり、作品を見ずとも彼がどれほどの腕の職人であるのか錬にはひしひしと伝わって来た。
 だからこそ錬は思う。
 その事と舐める事とにどんな関係があるのだろう、と。
「ところで、お前さんの作品はここには無いのか? その『手』を見た所、お前さんも鍛冶の類の職人であろう」
「ああ……俺の作品はこっちだ」
 そう言って錬が指さすのは隣に備えられていたもう一振りの刀の展示。
「銘はまだ付けていない。刀である以上は武器であり、切れ味の追及こそが唯一。だからこそ、銘を含めたその他の装飾は後回しにしている」
 彼の打った刀を一言で言えば極限まで求められた『鋭利』な刃であった。
 その鋭さは切っ先を真正面から見れば歯が見えないほどに薄く鋭く、そして素直であった。
「こいつは面白いな。あえて柔らかく合金を打ち上げたか」
 ヴァルトルはひとしきり刃を眺めた後にニヤリと白い歯を見せると、感心したようにそう言った。
「薄い刃はただ固ければ簡単に折れてしまう……だからこそあえて、柔らかく打っているのですね」
「それだけじゃ無い。固くすべき部分はしっかりと、打ち込んである。薄いにも関わらず、これならばかなりの耐久精度も持ち合わせているだろう」
 そう、錬の刃を光にかざしながらその出来栄えに唸るヴァルトルと観智。
「へぇ、綺麗だね。わたしもこういうの好きだよ」
 そう、傍らからのぞき込むように2人の傍へと歩み寄って来た十色 エニア(ka0370)はその刃文を注意深く鑑賞するように視線を刃へ走らせる。
「どうやってここまでのものを作り上げているのかしらね」
 彼と同時に顔を覗かせた橘 遥(ka1390)。
 工業製品への興味が強く、様々な作品の作者の下へと顔を出していた彼女はその製法に興味津々である。
「一重にただひたすら、目の前の鋼に集中し打ち続ける事……それに限るだろうか。こと鍛冶に於いて集中に勝る技量は無い。どれだけ優れた鍛冶師でも、一つ集中が途切れれば脆い刃が出来上がる」
 錬は遥の問いにそう答えるも「だが」と一言付け加えた。
「最終的に優れた刃には打ち手の魂が宿り、その輝きで美しく光るのだと……俺は思ってる。そもそも――」
 そこまで言って自分が一方的に熱く語り始めていた事に気づき、ふと言葉を止めるとばつが悪そうに頬を掻いて見せた。
「じゃあ、この澄んだ刃を作る事ができるあなたの心は澄み渡っている……そう言う事ね」
 そう、あくまで理論的にストレートにそうコメントする遥。
 錬は一層、決まりが悪いような表情を浮かべるも……しばらくして、ぼそぼそと声にならない声で呟いた。
「その賛辞は素直に嬉しい。ありがとう」
「そう言えば、よかったら見て欲しいんだけど」
 傍らでエニアは彼らの注意を引くように、さらに傍らのコーナーを指さしてニッコリと微笑んだ。
「あっちにわたしの作品があるんだ。ここに並べていいのか分からないけれど、サイズ的にここしか無いなと思って」
 そう言って指さした彼の作品は等身大のハルバード――を模したお菓子であった。
 プレッツェルの柄にチョコレートの穂先や石突。斧部はラング・ド・シャを基本に寒天ゼリーで刃を演出。
 遠巻きに見ればまさしくハルバードそのものであるが、近づいてみればその甘い香りと相まってメルヘンチックなお菓子の武器となっていた。
「はは、これは良い! 歪虚をやっつけて敵が居なくなった暁にゃ、全部の武器がこうなってくれればどれだけ幸せになれるだろうか!」
「工業製品ではないけれど、こういうのも面白いわね。こういうのもまさしく職人技と言うのかしら。本気で遊べる、っていうのも職人にのみ許された道楽よね」
 そう豪快に笑いながらコメントするカッパーと思わず小さく笑みを零す遥に、エニアもニコニコと嬉しそうに応える。
「今、お土産用のクッキーを焼いているから、是非帰りに貰って行ってね」
 その言葉と同時に、ゴーヤがせっせと追加の料理を準備して居る厨房の方からは飴細工とも目の前のお菓子の武器とも違う、バターが焼けたような良い匂いが微かに鼻をくすぐるように漂っていた。


「わぁ~、とってもかわいい羊さんですの~♪」
 会場の入口の方でチョココ(ka2449)はその小さな体でトコトコと会場に現れたその物体の下へと駆け寄ると、ひしっと抱き着いた。
「パーティ、楽しんでるかめぇ?」
 そう、ついこの間どこかで聞いたことがあるような言葉を言葉の端々に付けながらもこもことした体でわきわきと短い手足を揺らす謎の物体。
 どこか気だるげな表情も相まって脱力系キャラクターのようにも見える、羊の等身大キャラクターが看板片手に参加者達に精いっぱい愛嬌を振りまいていた。
「さぁ、パルパルも羊さんにご挨拶ですわー」
 そう言うと、彼女の傍らにちょこんとすり寄っていたキノコ妖精は着ぐるみと同じようにワキワキと手足を動かして応える。
 どうやら着ぐるみの動きが、彼らなりの挨拶だと勘違いしたようだった。
 着ぐるみも「よろしくだめぇ」と鳴きながら、同じ動きで応える。
 ちなみにこの着ぐるみ、中の人(純粋な人の居る前では禁句である)――ザレム・アズール(ka0878)の手作りであり、己の裁縫の腕を余す所なく発揮した職人としての一品でもある。
 普段はクールなザレムのイメージも相まって、その言動も非常に癖になる特徴的なキャラクターとなって居た。
 ちなみに名前は絶賛募集中である。
『さぁさぁ、果たして歪虚か妖精か。会場に現れた謎の脱力キャラクターと共に、もっと盛り上がって参りましょう!』
 そう、気の抜けた音楽で着ぐるみの存在をより印象付けるアナベル・ラヴィラヴィ(ka2369)のBGMも合わさり、周りはちょっとしたテーマパーク状態。
『さぁ、廻れ周れ舞われ回れまわれぇぇぇぇぇ!』
 激しく奇想天外な曲を弾き鳴らしながらも、その音楽に合わせてもふもふと動く着ぐるみ。
「お嬢さん、よかったらこっちでも遊んで行ってみませんか?」
 そうチョココを手招きする屋外(ka3530)。
 彼の目の前には指先ほどのサイズの小さなブロック達が大量に散らばっていた。
「これはなんですの?」
「よし、じゃあ見ててくださいね」
 そう言って屋外は適当にブロックをいくつか手に取ると、それらを上下に合わせ、ぐっと力を込める。
 すると、接着剤も使って居ないのに2つのブロックはぴったりとくっついて離れなくなった。
「まあ、力を込めれば外れますけどね」
「へぇ、これはどうなっているんだめぇ?」
 早速くっつけて遊び始めたチョココ(とパルム)を前に、きぐるみのザレムもまた興味を持った様子。
「見てください、ブロックに凸凹があるでしょう? これが他のブロックと綺麗に合わさるようにできているんです。穴は全部同じ大きさで、つなげ方は自由……だから、こんなこともできちゃいます」
 そう言って彼が作ってみせたのはブロックを組み合わせて作ったザレムの着ぐるみ姿であった。
「所で……自分的にはその着ぐるみの方が気になっているのですが。それ、どこから入っているんです?」
 屋外の見ている以上……着ぐるみにチャックのようなものは見当たらない。
 底に穴が開いているようにも見えないし、はたしてどういう構造になっているのだろう。
「それは企業秘密だめぇ。それよりも、こっちにも少し貸して欲しいめぇ!」
 言いながら、しゃがみづらそうにしゃがみつつもくもくもこもことブロックと格闘を始めたゆる羊であった。

「か、かわいい……」
 そんなキャラクターに文字通り目を奪われていた天竜寺 舞(ka0377)は、思わず生唾を呑み込みながらそう口にした。
「なんだあのもこもこ……微妙にキモイ動きと言い、短い手足を必死に動かす姿と言い……かわいすぎる」
 そう、悪態なのか賛辞なのか一瞬判断しづらいような感想を漏らしながら、ぽけーっとその様子を観察していた。
「へぇ、とっても綺麗だね。あなたの作品なの?」
 そう、舞がめかしこんだ衣装をまじまじと見つめながら声を掛けるのはアリス・ブラックキャット(ka2914)。
「あ、ああ。どう? リアルブルーの伝統芸能の衣装なんだ」
 その言葉にはっとなったように我に戻ると、舞は身に纏ったその意匠が良く見えるように袖を広げて見せる。
「でも、男もの……なのかな? なんだか男性的なイメージの服だし」
「そうなんだ。男の衣装……なんだけど、着るのは女。KABUKIって言ってね、女が男の役を演じたり、その逆をしてみたりする芸能なの」
 そう言ってバンと見栄を切ってみせ「どう?」と小さくウインクする。
「へぇ……カッコいいね」
 アリスは言いながら、ぱちぱちと小さく拍手を送ってみせた。
「おや……こんな所に女の子がお二人で、パーティはお楽しみかい?」
 そう、肩口に掛かった長い髪を手で払いながらイーリアス(ka2173)は流水のように二人の下へと歩み寄った。
 挨拶もそこそこに彼は舞の作品をひとしきり眺めると、彼はにんまりと爽やかな笑みを浮かべながら静かにその手を舞の方へと差し出す。
「実は、ボクは今日人を探しに来たんだ……この宝石の台座に見合う人を、ね」
 そう言って差し出された手には小さな宝石が1つ。
 見たことも無いその宝石は、思わず一瞬見入ってしまいそうな美しい輝きを放ってみせた。
「え? いや、それってどういう……?」
 突然の申し出に目を白黒させる舞の隣で、アリスがその宝石をのぞき込む。
「これ、きみの作品なのかな? とっても素敵だね」
「いいや、そうであったらどれだけ素敵な事かとは思うけれどね」
 イーリアスはそう静かに首を横に振ると、真っ直ぐな瞳で舞の返事を待つ。
 その射抜かれるような瞳にしどろもどろとなりつつも、舞は静かに口を開いた。
「い、いや、あたしはそう言うのはちょっと……」
「そうかい……残念だね。良い作品が出来上がるかと思ったのだけれど」
 そう流し目で髪をかき上げると、その視線を再びアリスの方へと向ける。
「キミも職人さんなのかな?」
「ううん、わたしはお友達を増やしに来たんだよ。だからよかったら仲良くしてくれると嬉しいな」
「ああ、それはもちろん構わないよ。僕もからかう相手――おっと、失礼。楽しく話ができる相手が増える事は嬉しい事だ」
 そう言って、イーリアスは二人に小さく会釈をするとその宝石を懐へ大事に仕舞い込んだ。
「じゃあ、申し訳ないけれど僕は失礼するよ。断られてしまった以上、口惜しいけれど次の台座候補を探さなければならないからね」
 そう言って彼はローブと髪を翻すようにして二人の下を去ってゆく。
 後には頭に思いっきりクエスチョンマークを3つくらい浮かべた舞と、どこか楽しそうにニコニコと笑顔を浮かべるアリスが残されるのみであった。


「あ、そっち、押さえてて貰っても良いかな?」
 会場の傍らにソフィア=リリィホルムの可愛らしい声が響き渡った。
「OK、こんな感じで良いか?」
「そう、そこでお願いね!」
 言われた通りにその手に持った『パーツ』を支えるラザラス・フォースター(ka0108)。
「いや、すごいですねこの台座! 一体、誰の作品なんだろう?」
「ヴァルトルの作品だそうだ。先ほど一緒になった時に話を聞いた」
 大きな鉄製の台座を興味深く撫でながら、クレール(ka0586)とこちらに合流したオウカもまたいくつかの似たようなパーツをその手に携える。
 彼らがその腕を振るっているのは参加したハンター達の突発企画。
 
 ――職人合作「もこもこひつじ型CAM」

 参加者が持ち寄ったパーツや作品を寄せ集めて、今年の干支である羊型のCAMの置物を作ろうというソフィア企画の一大イベントであった。
 せっかく職人が集まったのだから何かを作ろう。
 その声で始まった企画は職人達の職人魂に火を付けたようで、なかなかに凝った作品に仕上がりつつあった。
「皆、装飾関係の方が得意みたいだから素組をある程度作っておいてよかったねっ」
 そう、額の汗を拭いながらCAMの肩となるパーツを工具で取り付けてゆくソフィア。
 ちなみに台座はヴァルトルの特注生産である。
 そのため台座にさえしっかりと固定すれば、ある程度どのようなポーズでも利かせる事が可能だろう。
「いやぁ、しかし俺のジオラマがこんな所で役立つなんてな」
 そう言いながらラザラスは展示スペースに飾った自らの作品に目を配る。
 彼が作り上げたのはデュミナスのジオラマ。
 悪に落ちたCAMと善なるCAMが戦うスペクタクルを表現した力作だ。
 その様子はどこかタイムリーで風刺的にも見えるが、それでも彼の作品に対する意図は別の所にあり、またそれを分かってくれるのもこの職人達の集まりという場の良さでもあった。
 スミ入れで入れられた赤い線によって血の涙を流しながら破壊活動を行っているようにも見えるCAMの姿には、元軍人としての、そして整備士としてのCAMへの素直な想いで溢れていた。
 どうか奪われたCAM自体を憎んでは欲しくない、と。
「ラザラス君の作品は本当に参考になったよっ。やっぱり、いつも見ていた人の作った造形にはリアルがあるよね」
 そう笑顔で返すソフィア。
 合作の図面起こしを担当していた彼女にとってその「リアル」は非常にありがたいものであったことはもちろん言うまでもない。
「CAMに関する事ならいくらでも力になるぜ。遠慮なく言ってくれよな?」
 そう言って腕まくりをするラザラス。
 本物のCAMでは無いものの、それを模したものを作るという事で彼の中の整備士魂にも火が付いたのだろう。
 その瞳にはどこか生き生きとした闘志の炎が燃え滾っていた。
「いや~、すまんすまん。運び入れるのにちょっと時間かかってもうてな。遅くなったわ」
 言いながら、大きな装置を抱えて合流するた文太。
「それ、何ですか?」
 クレールは興味津々のように目を輝かせて文太の持って来た装置へと詰め寄る。
「この先っぽに、お前の作ったハンマー括り付けてみい?」
 クレールが作って来た布や綿で作られた、名付けて『ふわもこハンマー』。
 羊CAMが持つものであるならば、もこもこして可愛いものが良いだろう。
 そう思って作った彼女の力作である。
 それを装置の先に取り付けると、文太は自分の時計をしきりに気にし始める。
「……そろそろやな」
 そう言うか言わないかと同時に、ハンマーがぶんぶん、ふわんふわんと上下に揺れ出した。
「わ、わわっ。なにこれ!?」
「どや、お手製のからくり時計や! 定刻になったら、その刻の数だけハンマー振ってくれるスグレモンやで!」
「すごいすごい、良いですねこれっ!」
 思いのほかクレール食いついてくれたに、文太もちょっと鼻が高い思い。
「これならば置物兼時計にもなりそうだな……店に飾って貰うか」
 そうオウカが口にした瞬間、厨房の方から大きなくしゃみが聞こえたのは言うまでもない。
「ようし、それならより一層頑丈に作ってあげなくちゃね! 頑張るぞっ!」
 そう言って自らの工具を握りしめるクレール。
 そんな彼女の『工具』にひそかに目を止めた物が居た。
「それは……あんたの作品か?」
「うん? これ?」
 声を掛けたウル=ガ(ka3593)に、クレールは自らの工具を指さして答える。
「うん、そうですよ! 決定戦に出品してるのもコレなんです! とはいえ、今は使ってるから展示はしてなかったんだけれど……」
 そう苦笑しながら自らの工具セットを取り出して見せるクレール。
「なるほど……得意分野から、大きなものよりも小さなものによく目が行ってな。思わず声を掛けてしまった。すまない」
「いえいえ、そんな謝らなくったって。むしろ、これを私の作品だって気づいてくれた方が嬉しいですっ!」
 そう言って嬉しそうに頭を掻くクレール。
「見た所、新しいようだが……作ったばかりなのか?」
「あ、はい。私、工具は毎年新しいものを作り変えているんですよ。それに毎年作る事で1年間どれだけ自分の腕が上達したのかも分かるんです! 今年も職人成長中――って! ちなみに今年の拘りはこの羊のマークなんですよ~。可愛いでしょ?」
 そう一気に言って、「あ、なんか喋りまくっちゃってごめんなさい」と照れたようにに頭を掻く。
「いや……成長が見える作品、と言うのは良いものだと思う。同じものを作るからこそ見えてくるものもある。その作品そのものが、1年間のあんたを物語ってくれるという事だな」
「はい、そうありたいと思ってますっ! ちなみに、あなたの作品は? さっき『小さいもの~』って言ってましたけど……」
 そう言われてウルが取り出したのは小さな銀で出来たブローチ。
 薔薇をモチーフに赤いガラス玉を入れ、細やかな細工を施した見るからに熟練技の光る一品。
 わざと掛けられた汚しの効果が銀に味を追加し、どこか情緒深い印象を作品に与えていた。
「すごい……綺麗な作品ですね。荒野に咲く一輪の薔薇――そんなイメージです!」
「なるほど、荒野の薔薇か……良いイメージだな」
 ウルは不愛想ながらもそう言うと、光に透かすようにブローチを掲げて見せた。
 ガラス玉を通った光がキラリと反射し、赤い輝きとなってその瞳を照らし出した。


「ほう、これは見事なものだな」
 職人達の作品をひとしきり見て回っていたディアドラ・ド・デイソルクス(ka0271)はとある作品の前でふと、その歩みを止めていた。
 イーリス・クルクベウ(ka0481)の作品――『紅の公爵夫人(クリムゾン・ダチェス)』である。
 取り回しを重視した比較的軽量なバスタードソードでアームガードを有し、攻撃を受け止める事よりも受け流す事に重きを置いた剣。
 白い鞘から抜き放たれるその刀身は光の反射で赤く輝き、通常の鋼では無し得ない独特な彩色を放っていた。
「まだ試作段階で完成と呼べるものではないがのう……一先ず形として出来上がった所で、持って来てみた次第じゃ」
 そう言うイーリスは自らの作品の傍に腰かけ、静かにグラスを傾ける。
「私の注文で作って貰っている剣なの。まだ未完成とは言うけど、既に想像以上の出来栄え……職人として腕は信用していたけれど、いい意味で想定外よ」
 その刀身に撫でるように指を這わせながらヴィンフリーデ・オルデンブルク(ka2207)はうっとりと剣を見つめた。
「武器としての実用性を持たせつつ、戦場の象徴となりうる外見が欲しい……憧れの人に、自分にしかできない方法でお役に立つこと。そのために、この剣が私には必要なの」
 目の前にしたイーリスの作品から、改めてそういった念をその身に受ける。
 これだけ素晴らしい剣を扱うにふさわしい人間に、自分自身もならなければ、と。
「素晴らしいわね。こういう、一振りものって私好きよ」
 やや人だかりが出来ていた事で興味を惹かれたのだろう、遥もその輪の中へと身を投じていた。
 赤く輝く剣を前に、ほう、と一息つくとどこかうっとりした様子で口を開いた。
「外見と性能……意外と両立するものなのね。もちろん、作り手の努力あってこそ……なのだと思うけれど」
「それはもちろんじゃ。そもそも、性能意的に優れたものは機能美に溢れるものも多い。その折り合いをつけるのもまた、職人の腕の見せ所であろうて」
 イーリスが答える。
「ボクは作品を見るとき、明確なイメージがあるかどうか……それを見ているのだが、この作品には確かに感じるぞ。この剣を携える彼女の姿が」
「そう言って貰えるのは嬉しいのじゃ。わしは、作品とは使い手のために、使い手の事を思って作られれねばならぬと思っておる……だからこそ作品と依頼人とが繋がって見えたのだとしたら、それは職人冥利に尽きるというものじゃな」
 ディアドラのコメントにイーリスはそう言って小さく笑みを浮かべながらグラスの中身を軽く煽った。
「どうも、また見学に参りましたわ」
 言いながら礼儀正しくお辞儀をして現れた刻崎 藤乃(ka3829)。
 日傘でも持って居そうな令嬢らしい佇まいの彼女であるが、ことここに居たって携えているのは長大な布に包まれた彼女の愛槍である。
 彼女はイーリスの作品を見、是非とも自らの武器を打って貰いたいと……そう、この場でイーリス自身に打診を掛けていた。
 槍は剣以上に微妙な重心の違いや長さ、太さなどで個人の好みが出るもの。
 だからこそ自らに合った槍を作ってくれる、そんな人を彼女は求めていたのだ。
「少し考えたのだが……こういうのはどうであろう? あくまでイメージではあるが」
 そう言ってイーリスが紙にさらさらと記したのは槍の先に厚刃の刃が付けられた、薙刀や青龍刀と呼ばれるような形状の武器。
 彼女のオーダーは突くと切るを両方成し遂げられる槍、である。
「だが、これだとまだ『切る』方に傾倒しておるか……わしの方でももう少しイメージを練る必要がありそうじゃ。しばし、時間を貰えるじゃろうか」
「ええ、槍のためならわたくし、待てますわ。ああ、それと……」
 そう言って、彼女は小脇に抱えて来た角材をその手に取ると静かに床に置いて見せた。
 そうして、槍を包んだ被せ布をばさりと引きはがす。
「イメージのお役に立てればと……わたくしの『槍』を見て頂きたいと。せっかくこのような場ですから、わたくしも何か作品を作ってみたいと思いますわ」
 そう言って、床に置いた角材に向かって意識を集中する藤乃。
「実際の姿を見せる……か。そういう武器の作り方もあるのね……リアルブルーじゃなかなか考えられない方法だわ」
 そんな彼女たちのやり取りを興味深げに眺める遥。
 多少お酒も入っているせいか、公爵夫人の傍に腰を落ち着けて藤乃の挙動に目を凝らす。
「なるほど……確かに、参考にはなりそうじゃ」
 イーリスはそう言うと、彼女の槍をしかとその目に焼き付けるべくグラスを傍らに置いて身を乗り出して見せたのだった。


「「「できたーッ!!!」」」
 そう、職人達が叫びを上げたのは宴も終盤に差し掛かった頃であった。
 合作の「もこもこひつじ型CAM」がついに完成したのだ。
「いやぁ、思ったよりも大作になっちゃった!」
 そう額の汗を拭いながらクレールは出来上がった人間大のひつじCAMを満足げに見上げた。
 全身をもこもことした生地に覆われたそのオブジェはオウカの用意した羊の面をその顔に被り、さらに面には舞の施した『戯れ隈』と言う歌舞伎の縁起の良いペイントが施されていた。
 背面にはオルフェの制作した炎を表現した飴細工。
 飴ながらその強度と出来はかなりのもので、まさしく燃え盛る炎のようにその背面を包み込む。
 これまた舞に施された歌舞伎の見栄に似たポーズと相まって、独特の雰囲気を作り上げていた。
 腕にはクレール特製のふわもこハンマー。
 腕の骨格に文太が制作してきたからくりを取り込み、定刻を数える度にその時刻の数だけハンマーを上下に振るようなアクションが行われる。
「う~ん、皆協力ありがとうっ! こんな素敵な作品が出来るとは思わなかったよっ」
 企画者のソフィアも満足げにほほ笑む。
「職人達の合作……とても夢がありますね! これがコンテストの出場作でしたら間違いなく投票していたところです」
 隣で、屋外が自らのブロックを使ってひつじCAMを模した作品を作り上げていた。
 なかなかに精巧な出来栄えで、見学者は思わず唸りを上げる。
「ほう、すげぇじゃねぇか。で……こいつはどうしたらいいんだ?」
 厨房から出て来たゴーヤはひつじCAMをひとしきり眺めながら小さく首を傾げた。
「まー、今回イベントを企画してくれたこの店にって事でプレゼントするから置いたってーな」
「おう、そうか。ありがとよ。客引きにでもなっかな……とりあえず玄関にでも飾ってみるか」
 そんな事を言いながらゴーヤはまた厨房へと引っ込んで行った。

「さーて、宴もたけなわですが~……そろそろ皆気になる職人王の発表ですよ~」
 そう言って、会場のど真ん中で声を張り上げるルミ・ヘヴンズドア。
 その手には半分に折られた1枚の紙が握られてた。
「皆さんに投票して頂いた職人王決定戦の開票がようやく終わりましたっ! ですので、今ここに、発表いたします!」
 言いながら、バックで『職人王、決定!』と看板を持ったゆる羊ことザレムとアナベルのBGMが発表を盛り上げる。
 皆が息をのんで見守る中、再びルミの澄んだ声が会場に響き渡った。
「記念すべき、街混の職人王に選ばれたのは――イーリス・クルクベウさんです! おめでとうございました~!」
 同時に沸き起こる盛大な歓声と拍手。
 イーリスは「まだ、完成品では無いのだがな……」と口にしながらも、どこか誇らしげに声援を受け取った。
 
 そうして楽しい時間はあっという間に過ぎ、ひつじCAMの腕がぴょこぴょこと時間を告げる。
「今回制作されたオブジェ、ひつじCAMを模したクッキーで~す。よかったら、お土産にもらって行ってね」
 ゴーヤの言葉通り出入り口に設置されたひつじCAMのすぐ前では、エニアが厨房を借りて焼いていた「ひつじCAM型クッキー」が配られていた。
 ジンジャーマンのようにデフォルメされたひつじCAMが何とも可愛らしい。
 そんな最後まで職人技の光る職人達の集まった街コンは、大盛況の内に幕を閉じたのであった。

 願わくは、この出会いが今後の大きな関係へと繋がる事を信じて――

依頼結果

依頼成功度大成功
面白かった! 11
ポイントがありませんので、拍手できません

現在のあなたのポイント:-753 ※拍手1回につき1ポイントを消費します。
あなたの拍手がマスターの活力につながります。
このリプレイが面白かったと感じた人は拍手してみましょう!

MVP一覧

  • 弾雨のイェーガー
    冬樹 文太ka0124
  • 実りの味覚の表現者
    オルフェka0290
  • 和なる剣舞
    オウカ・レンヴォルトka0301
  • 【ⅩⅧ】また"あした"へ
    十色・T・ エニアka0370
  • 行政営業官
    天竜寺 舞ka0377
  • 明日も元気に!
    クレール・ディンセルフka0586
  • 金属ハンター
    ヴァルトル=カッパーka0840
  • 大工房
    ソフィア =リリィホルムka2383

重体一覧

参加者一覧

  • 雄弁なる真紅の瞳
    エヴァ・A・カルブンクルス(ka0029
    人間(紅)|18才|女性|魔術師
  • ユーディトの孫ポジション
    ラザラス・フォースター(ka0108
    人間(蒼)|12才|男性|機導師
  • 弾雨のイェーガー
    冬樹 文太(ka0124
    人間(蒼)|29才|男性|猟撃士
  • 大王の鉄槌
    ディアドラ・ド・デイソルクス(ka0271
    人間(紅)|12才|女性|闘狩人
  • 実りの味覚の表現者
    オルフェ(ka0290
    人間(紅)|14才|男性|機導師
  • 和なる剣舞
    オウカ・レンヴォルト(ka0301
    人間(蒼)|26才|男性|機導師
  • 【ⅩⅧ】また"あした"へ
    十色・T・ エニア(ka0370
    人間(蒼)|15才|男性|魔術師
  • 行政営業官
    天竜寺 舞(ka0377
    人間(蒼)|18才|女性|疾影士
  • ユレイテルの愛妻
    イーリス・エルフハイム(ka0481
    エルフ|24才|女性|機導師
  • 明日も元気に!
    クレール・ディンセルフ(ka0586
    人間(紅)|23才|女性|機導師
  • 金属ハンター
    ヴァルトル=カッパー(ka0840
    ドワーフ|28才|男性|機導師
  • 幻獣王親衛隊
    ザレム・アズール(ka0878
    人間(紅)|19才|男性|機導師
  • 止まらぬ探求者
    天央 観智(ka0896
    人間(蒼)|25才|男性|魔術師

  • 橘 遥(ka1390
    人間(蒼)|21才|女性|疾影士

  • イーリアス(ka2173
    エルフ|26才|男性|魔術師
  • 金の旗
    ヴィンフリーデ・オルデンブルク(ka2207
    人間(紅)|14才|女性|闘狩人
  • 歌とダンスと芋煮会
    アナベル・ラヴィラヴィ(ka2369
    エルフ|16才|女性|聖導士
  • 大工房
    ソフィア =リリィホルム(ka2383
    ドワーフ|14才|女性|機導師
  • ルル大学魔術師学部教授
    エルバッハ・リオン(ka2434
    エルフ|12才|女性|魔術師
  • 光森の太陽
    チョココ(ka2449
    エルフ|10才|女性|魔術師
  • それでも尚、世界を紡ぐ者
    アリス・ブラックキャット(ka2914
    人間(紅)|25才|女性|霊闘士
  • 心を守りし者
    屋外(ka3530
    人間(蒼)|25才|男性|疾影士
  • エルブン家の知人
    ウル=ガ(ka3593
    エルフ|25才|男性|疾影士
  • 良き羅針盤
    神城・錬(ka3822
    人間(紅)|21才|男性|疾影士
  • カカオの祈り
    刻崎 藤乃(ka3829
    人間(蒼)|18才|女性|疾影士

サポート一覧

マテリアルリンク参加者一覧

依頼相談掲示板
アイコン 相談卓
オルフェ(ka0290
人間(クリムゾンウェスト)|14才|男性|機導師(アルケミスト)
最終発言
2015/01/05 00:23:34
アイコン 【重要】コアタイムについて
朱鷺戸るみ(kz0060
人間(リアルブルー)|17才|女性|魔術師(マギステル)
最終発言
アイコン 依頼前の挨拶スレッド
ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2015/01/05 08:44:18