• 空蒼

【空蒼】Windflower

マスター:猫又ものと

シナリオ形態
イベント
難易度
普通
オプション
参加費
500
参加制限
-
参加人数
1~25人
サポート
0~0人
報酬
普通
相談期間
5日
締切
2018/08/28 22:00
完成日
2018/09/13 11:28

このシナリオは5日間納期が延長されています。

みんなの思い出

思い出設定されたOMC商品がありません。

オープニング

「……総帥は?」
「部屋に籠られたきりだ」
「全く何をしておる。事後処理も山のように残っているのだぞ……!」
「前総帥も前総帥だ。あのような小娘を総帥になど……! だから反対したと言うのに……!」

 ……外から、ひそひそと話す声が聞こえて来る。
 私の責任を求める声。私を責める声。
 ――責められて当然だ。
 私は総帥として何一つ満足に出来ていなかったのだから。

 ――一体、何がいけなかったのか。
 私の何が、ダメだったのだろう……。

 ムーンリーフ財団の前総帥……父上は、病がちであまり頑丈な方ではなかった。
 私を養子に迎えたのも、自らの子は望めそうになかったからだと聞いている。
 父の身体はなかなか良くならず、治療法も見つからないままだったが……ある日、手術を受けられることになった。
 どういった手術かは分からなかったが……成功すれば、病が治ると仰っていた。
 総帥も続けていける。何の心配もないと――。
 ――けれど。手術は失敗した。
 結局、昏睡状態のまま目を覚ますこともなく……私は、父上が万が一の時に残しておいた指示に従い、総帥に就任した。

 私が総帥に就くのを反対する者は多かった。
 それはそうだろう。
 年端もいかぬ娘。その上、ムーンリーフ財団の血族でもない。
 その反対派とも上手く調整してくれていたのがユーキだった。

 ――ユーキは何故、私を捨てたのだろう。
 一生懸命やっていたつもりだったのに。
 ……否。違う。
 私は、『総帥』になりたかったのではない。
 きっと、父上と、ユーキの期待に応えたいだけだったのだ。

 ユーキはそんな私を見抜いていたからこそ、きっとあんな行動を取ったのだろう。
 仕えるに足る人間ではなかったということだ。

 考えても仕方ない。そんな暇があったら動けばいい。
 ユーキだったらそうしている。
 ……頭では分かっているのに。
 泣いている場合ではないのに――。

「ユーキ……」
 薄暗い部屋の隅。トモネは膝を抱えて、声を殺して――ぽろぽろと涙を零した。



「あああああ……! わたくしのラズモネ・シャングリラがああああ!!」
「すいません。ちょっと手加減難しくて……」
 顔を覆って悲鳴をあげる森山恭子(kz0216)に申し訳なさそうな顔をするハンター。
 敵に奪われていたラズモネ・シャングリラ。ハンター達の活躍により奪還に成功したが、全くの無傷という訳にもいかず……。
 装甲が一部剥がれ、煤や埃にまみれてしまっていた。
 まあ、あの激戦の中、この程度の損傷で済んだのは奇跡に近い。
 それは恭子も良く分かっていて……ハンター達の手を取って首を振る。
「とんでもないザマス。ラズモネ・シャングリラがこうして戻って来たのは皆さんのお陰ザマス。奪還のお祝いを兼ねて祝宴を……と思ったんザマスが、そういう訳にもいかないザマス」
「……もしかしてイクシード・アプリのことか?」
「確か謎の武装戦力も出て来てましたよね。アポストル……でしたっけ」
「あら。さすがハンターさん、耳が早いザマスね。そうなんザマス。……一般人が巻き込まれる事態になっていることから、軍も事態を重く見ているザマス」
 はふぅ、とため息をつく恭子。軍、という言葉にハンターが眉根を寄せる。
「リアルブルーの軍は一応、機能はしてるんだな?」
「……上層部はあの通りの状態ザマスから、現場や部隊ごとの判断になることが多いザマスけど……力のない人たちが困っているのなら、わたくし達は動くべきザマス。ラズモネ・シャングリラも修理が終わり次第、使徒の警戒に当たるザマス。その為にも早く修理をしないと……!!」
「そう思うんでしたらそこ退いてくれませんかね、艦長」
「あら? それは失礼したザマス。さ、わたくしもラズモネ・シャングリラの修理のお手伝いするザマスよー!」
 困り顔の修理担当のクルーに愛想笑いを返す恭子。腕を振り回しながら歩きだした彼女を見送って、ハンターがくすりと笑う。
「なんだかんだ言って森山艦長いい人ですよね」
「ええ。本当に。僕は良い上官に恵まれたと思います」
 聞こえた声に振り返るハンター達。レギ(kz0229)を見て笑顔を返す。
「レギ君、こんにちは! 今日は顔色いいね」
「お前身体は大丈夫なのか?」
「はい。お陰様で今のところは……とはいえ、いつ暴走するか分からないんですけどね」
「頭が痛いとか、変な声が聞こえるとかはないんでしょ?」
「ええ。でも再発しないとも限らないので……ラズモネ・シャングリラの修理に参加する強化人間の僕を監視して貰えませんか? できれば綺麗なお嬢さんだと嬉しいんですけど」
「レギ、それは新手のナンパなの?」
「お前も相変わらずだなー」
 軽い調子のレギに苦笑を返すハンター達。ふと、ハンターが口を開く。
「レギ。強化人間……アスガルドの子供達は軍が保護しているんだったね?」
「はい。皆さんに保護されてから以前と同じ、昏睡状態に戻りました。いつ起き上がるか分からないので、やはり監視つきですけど。……皆さんも、監視をするという名目であれば面会の許可は貰えると思いますよ」
「……トモネはどうしてる?」
「……ニダヴェリールの除幕式以来、表に出てきていません。責任を追及する声も出ていますし、出にくいんだろうとは思うんですが……ああいうこともありましたから」
 言葉を濁すレギ。幼いトモネにはあまりにも厳しい現実に、ハンター達も目を伏せる。
「……トモネには会えるのか?」
「恐らくは。ハンターさん達であれば面会の許可は出ると思います。何しろ皆さんはリアルブルーを現在進行形で救っている英雄ですからね。ムーンリーフ財団も無視はしないと思いますよ」
「そうか。分かった。ありがとう」
 ハンターに頷き返すレギ。
 ――ラズモネ・シャングリラを修理し始める者。
 強化人間の子供たちを見舞う者。
 そしてトモネに会いに行く者……ハンター達は、思い思いに行動を開始した。

リプレイ本文

 先日の戦乱をまるで感じさせない青い空。
 聞こえる賑やかな話し声。そして金属同士がぶつかる音――。
 ラズモネ・シャングリラの修理は、次の作戦に備えて急ピッチで進められていた。
 機体に開いた穴に頭を突っ込むアルヴィン = オールドリッチ(ka2378)と神代 誠一(ka2086)。
 決して小さくはない自分の身体がすっぽりと入ってしまう程の大穴の内部を見渡す。
「……で、ドウ? 神代さん。見えたカイ?」
「ええ。怪しいパーツは見当たらないけど……損傷が酷いですね」
「それは何よりダヨ。損傷の規模はどうダイ?」
「ボロボロになってる。パーツ総取替しないと駄目ですね」
「了解ダヨ。ちょっと部品を頼んでくるネ」
「あ、僕行って来ますよ!」
「そうカイ? 助かるヨ」
「いえいえ! これくらいお安い御用ですよ!」
 アルヴィンに人懐っこい笑みを向ける龍華 狼(ka4940)。
 一生懸命手伝っていれば、お給金がっぽりだぜグヘヘ。
 そんな事を考えている時にふと、奥にいる人物に見覚えがある事に気が付いた。

 ――ん? あれは確か小隊の隊長さん……?
 確か小隊【射光】だったっけ。
 ……隊長って事は金持ってるよな? ここは一つ媚び売ってタカ……いやいや。先行投資して貰おうかな!

 目まぐるしく計算される脳内。そんな事を億尾にも出さずに、狼は顔に笑みを張り付けて――。
「こんにちは! 神代さん、ですよね?」
「ん? ……ああ、えっと……狼さん、かな。こんにちは」
「はい! 覚えて戴いていて光栄です! もし宜しければ一緒に作業してもいいでしょうか?」
「ええ、勿論。君も来ていたんですね」
「はい! 機械いじりは好きなので」
「そうですか。俺も嫌いじゃないですよ。エクスシアを普段から弄ってますしね」
 狼と会話を続けつつに目を細める誠一。こういった子を見ていると弟や生徒達を思い出して、何だか暖かな気持ちに……というか、何かボタボタという音が聞こえるような……。
「……神代さん。オイル漏れてますよ」
「うん? そうだね……って、うおああ!?」
「拭くものとパーツ持って来ます!」
 誠一の悲鳴に素早く動く狼。
 パーツを取りに走りながら、帰りにいかに奢って貰うかを脳内でめまぐるしく計算していた。
「こちらは助かるんですけど、大丈夫ですか……!?」
「大丈夫ですよー! まだまだ持てます!」
 心配そうな若い修理技師に笑顔を返すアシェ-ル(ka2983)。
 彼女は重機などが入れない狭い場所に、重い部品を運ぶ仕事を担っていた。
 アシェールは魔術師だが、覚醒さえすれば一般の男性よりは力持ちになれる。
 それゆえ、こういった仕事も苦にはならないのだが……。
 それでも細腕の乙女が重機を使って運ぶようなパーツを担いでいるというのはそりゃもうインパクト絶大で、修理技師達が声をかけたくなるのも頷ける。
「この間の奪還作戦に参加したんですけど……無駄に壊してしまったかも」
「いや、森山艦長も言ってたけど、あの規模の戦闘でこれだけの損傷で済んでいるのは奇跡に近いよ。皆頑張った結果だ。胸を張っていい」
「そうですかね……。でも今後の事もありますし、しっかり直してあげないとですよね!」
 鞍馬 真(ka5819)の励ましに頷いて、猛然と動きだす彼女。
 真もまた、明るく楽し気に修理業務に従事していた。
 ――その内心は、決して穏やかなものではなかったけれど。
 ……ここのところのリアルブルーの情勢はどうだ。
 使徒やイクシード・アプリやらで混迷は深まるばかりだし――私はまた、人を殺したし。
 成り行き上、仕方がなかった事は分かっている。責任から逃げるつもりもない。
 ただ、こうも次から次へと来られたら手が届かない部分も出て来て……もうどうしようもない。そんな気持ちすら頭を過る。
 ……いや。ここで立ち止まっていても何にもならない。
 立ち止まらず動いた先に希望があると信じて――今はそうするしかないんだ。
 嫌な思考を振り払うように、作業に没頭する真。アシェールが一生懸命、機体にヒールをかけているのを見て首を傾げる。
「アシェール君、何やってるんだ?」
「あ、ヒールでラズモネ・シャングリラを修復出来ないかなって試してたんですけど……」
「ああ……ヒールはマテリアルを引き出すものだし、燃料の代わりにはなるかもしれないけど。壊れてしまったパーツを直す事は出来ないんじゃないかな」
「なるほど! それで変化があるように見えなかったんですね」
 真の解説に納得したのか頷くアシェール。そこにコツコツと足音が聞こえてきた。
「ヤァ。2人共、精が出るネ」
「ああ、アルヴィン君……って、どうしたんだその顔!!?」
「煤だらけじゃないですか! これ使ってください!」
 アルヴィンの涼やかな笑顔が真っ黒な煤にまみれていて、目を丸くする真とアシェール。
 彼女から差し出されたタオルを恭しく受け取る。
「ああ、アリガトウ。……あちこち覗いてたからカナ」
「覗くって、修理箇所のチェックですか?」
「それもあるケド。……一度は敵に奪われていたものダロウ? もしもの事がないとも限らないからネ」
 真の問いに顔を拭きながら答えるアルヴィン。
 その言葉にアシェールはハッとする。
 ――そうだ。この機体は敵に奪われていた。
 アルヴィンは言葉を濁したけれど……ラズモネ・シャングリラが奪還される事を見越して、爆弾や盗聴器、発信機などが取り付けられている可能性もある。
「確かにその通りですよね! 失念してました! 私も不審物調査手伝います!」
「私も、機械の事は分からないがそれなら手伝えそうかな」
「そうカイ? 確かに人手があると助かるヨ。向こうは大体見たケド、見落としがあるかもしれないシ、もう一度チェックして貰っていいカナ?」


「……それじゃ、強化人間の子供達はまた昏睡状態になってるのか」
「ええ。いつ目覚めて暴れるか分からないので、厳重に監視されていますよ」
 レオン(ka5108)の呟きに頷くクルー達。
 彼は修理の手伝いをしながら、ラズモネ・シャングリラのクルー達と話をしていた。
「イクシード・アプリについては何か聞いているか? 何でもいいんだが……」
「さあ……。詳細については全く……」
「森山艦長は何かご存知なのかな」
「艦長も知らないと思いますよ。我々が情報として得ているのは、イプシード・アプリはVOIDと契約するものだって事だけです」
「そうか……」
 考え込むレオン。
 軍ならば、何か詳細が分かるかと思ったのだが……リアルブルーの上層部が総崩れになり、軍もその煽りを受けている。
 現場の統率が精一杯で、調査する余裕はないのかもしれない。
 恭子より更に上の地位にいるものなら何かしら掴んでいる可能性はあるが、この混乱で情報共有は難しいだろう。
 情報収集は空振りだが、修理の手は必要。レオンはめげずに作業を続ける。
「まよいちゃん、これ頼むわ!」
「こっちもお願い!」
「はいはーい! 順番に行くからちょっと待ってね!」
 修理技師の注文に応えてパーツを運ぶ夢路 まよい(ka1328)。
 朗らかで、しかも可愛らしいお手伝いとあって、まよいは修理技師達にも大人気だったのだが、本人はその自覚もなく元気に仕事をこなしている。
 パーツを持って引き返したまよいは、恭子が床に蹲っていることに気づいた。
「森山艦長、こんにちは! こんなとこで何してるの?」
「艦長は修理に向いてないから機体を磨いてくれって言われたザマス」
「これも立派な仕事ですよ、艦長」
「ううっ。レギちゃんは良い子ザマスね……」
 床をごしごしと磨いている恭子にあー……と呟くまよい。レギのフォローに恭子が熱くなる目頭を押さえる。
 恭子は残念ながら機体修理の才能はなかったらしい。
 それでも、こうして嫌がることなく汚れ仕事をしているし、誰に対しても公平だし。
 きっと、上に立つ才能はあるのだろう。
「……リアルブルーの議員達が皆、森山艦長みたいだったら良かったのにね」
「え? 何ザマス?」
「ううん。何でもないよ。この前の大規模作戦も大変だったね。……私もラズモネ・シャングリラ奪還とは違う作戦だったけど、参加してたよ。にしても、あいつ……いけ好かない奴だったな」
「あいつって誰ザマス?」
「SC-H01の事だよ。今はテセウスって名前貰ったみたいだけど、邪魔してきたんだよね。私の渾身の魔法はかわしてくるし、いけ好かない奴だよ! ちょっと顔がいいからって、調子乗ってるよね!」
「顔がいいのは大事ザマスよ?」
「艦長、そういう問題じゃないんじゃ……」
 真顔の恭子にツッコむレギ。まよいはくすくすと笑ってレギを見る。
「レギ君はあいつにあった事あるんだっけ」
「ええ。一度。……イェルズさんと同じ姿をしていて驚きました」
「生まれた経緯からして仕方ないけどね」
「イェルズさんは僕の恩人なので、同じ姿をしているのはちょっと気に入らないですね」
「わかる。紛らわしいしね!」
「皆お疲れ様ー! 休憩にしよー!!」
「やった! 休憩だ!」
 リューリ・ハルマ(ka0502)の伸びやかな声に駆け出すまよい。
 黙々と故障部分と格闘していたアルト・ヴァレンティーニ(ka3109)が顔を上げると、レギがいつもの笑顔で手を差し出していた。
「これはこれは。ごきげんよう、麗しき姫君。さあ、お手をどうぞ」
「……レギ君、相変わらずだね。自力で歩けるから気遣い無用だよ」
「アルトさんも相変わらずツレないですね」
 2人のやり取りが面白くて笑いをかみ殺すリューリ。冷たい紅茶とお手製のラスクを2人の為に並べる。
「アルトちゃんもレギくんもお疲れ様! 2人共機械弄れるなんてすごいね!」
「ありがと。幸い知識は一通りあるからね」
「僕は昔からこういうの弄ってたんで。兄も得意だったんですよ。軍属しなければ技師にでもなってたかもしれないですね」
「へー! そうだったんだー!」
 レギの兄の話に目を輝かせるリューリ。アルトは可愛らしくラッピングされた包みを彼に渡す。
「……まずは先日頑張ったレギ君にこれをあげよう。手作りチョコだよ。レシピ通り作ったはずだから、まずくはないと思う」
「えっ。いいんですか?」
「もちろん」
「やった……! 手作りチョコ戴けるなんて、ちょっと期待してもいいですかね。僕の天使さん?」
「ご褒美であってそれ以上の意味はないよ」
 変わらぬ調子のレギにピシャリと言い返すアルト。リューリは堪えきれずに噴き出す。
「元気そうでよかったよ。最近頭は痛くない?」
「はい。治まってます」
「良かった。この間は暴走収まったけれど今は大丈夫かい?」
「今のところは……」
「そうか。何かあったらすぐに周りに言うんだよ? 暴走の兆候が分かるっていうのが君の最大の利点だからね」
 アルトの言葉に素直に頷くレギ。リューリは思い出したようにポケットを探る。
「私もレギ君にプレゼントあったんだ! 見て見て! アルトちゃんの写真! かわいいでしょ!」
「ちょっ!? リューリちゃん!?」
 リューリが差し出した写真に目を白黒させるアルト。受け取ったレギは、感動に打ち震えている。
「おお……! アルトさんのスカート姿……!」
「そうなの。うちの店の制服がスカートなんだ。アルトちゃん似合うんだから普段からこういうの着ればいいのにね」
「本当に。僕の前で一度着てみて欲しいです」
「無理! 無理無理無理!」
 ねー、と言い合うリューリとレギにブンブンと首を振るアルト。リューリはくすりと笑うと、レギを覗き込む。
「レギ君が紅の世界に来る事があったら、うちの店に招待するね」
「はい! その時は是非! 花束とカメラもってお邪魔します!」
「……!? そのカメラで何する気だよ!!?」
 わいわいと騒ぐ3人。和やかに休憩時間が過ぎて行く。


「……ニーナ。聞こえる? ママよ」
 無機質なベッドの上で眠る少女に声をかけるフィルメリア・クリスティア(ka3380)。
 小さな身体に繋がれた点滴の管と、厳重な拘束具がとても痛々しくて……ニーナの髪をそっと撫でながら続ける。
「……貴方なりに抗って、戦い続けていたのよね。よく頑張ったわね」
 眠り続けているニーナがフィルメリアの声に応える事はない。
 昏睡している今の状態で伝えても……と思ったが、もしかしたら聞こえているかもしれない。
 そう思ったら、言葉を止める事はできなかった。
「ねえ、ニーナ。この間ローマに行って来たのよ。そこで貴方に似合う服を沢山買ったの。目が覚めたら、袖を通してみて貰えるかしら」
 ――そうだ。この子としたい事が沢山ある。
 また抱きしめてあげたい。我慢していた分、子供らしいことを思い切りさせてやりたい。
 その為なら、私は――。
 子供達の想いを利用して、使い捨てようとした者達を赦さない。
 そして、使徒。この子達を傷つけるというなら相応の目に遭って貰う。
「不思議ね。貴方の為なら世界の意思とも戦える気がするわ」
 少女の手を撫でるフィルメリア。その顔は決意と慈愛に満ちていた。


「……これ、お見舞いです」
「ありがとう。2人共喜ぶよ」
 杏とユニスの枕元に小さなブーケを置くエステル・ソル(ka3983)。
 その隣には、ルシオ・セレステ(ka0673)が置いたであろう小さな猫のぬいぐるみと花が置かれている。
 ルシオはユニスの長い髪を梳きながらエステルを見る。
「……それで、占ってみて何か分かったかい?」
「ハッキリとは分からなかったですけど……世界の情勢は『混迷』を示すカードが出てました。でも、強化人間の子供達には『希望』のカードが出ていたので、何か少し状況の好転があり得るかもです」
「そうか……。そうなるといいね」
 ルシオの言葉に頷くエステル。
 彼女は強化人間を助ける手がかりを得られないかと占いを試みていた。
 とはいえ、占いはあくまでも可能性を示すもの。結果通りになるとは限らないけれど……それでも。何か出来る事はないかと実行した少女の行動は美しい。
 ルシオもまた、職員達に聞き込みをし、強化人間が生まれた経緯に少し触れる事が出来た。
 強化人間の計画は、ムーンリーフ財団が資金提供や施設の提供はしたものの、手術自体は軍が主導で行われていたらしい。
 その、軍の上層部にシュレティンガーの息がかかった者がいたのだろう。
 彼らもまた『衰えを知らぬ身体』やハンターのような『強い力』を求めて、そこにつけ込まれた。
「……杏、ユニス。君達が求めたこの力があっても、君達や皆を助けることは出来なかったんだよ。ハンターも万能じゃないんだ。君達は強化人間になる為にこんな大きな代償を払ったのにね」
 ルシオの絞り出すような声に俯くエステル。零れそうになる涙を拭って、そのまま手を握り締める。
「強化人間の子達の過去は変えられません。でも、わたくし達に出来る事がきっとあるはずです。今の私の行いが、きっと未来を変えていくのです」
「ああ、そうだね。その通りだ」
 頷くルシオ。
 この子達の保護を長く続ける為には、ハンター達が長く『英雄』であり続け、強化人間の厚遇を求め続ける必要がある。
「……やれる限りの事はやるから。もう少し、待っていてくれるかな」
「目が覚めたら、一緒に遊ぶです」
 杏とユニスの寝顔を覗き込むルシオとエステル。
 穏やかに眠る2人の見る夢が、どうか良いものでありますように――。


 眠り続ける子供達にクッキーを差し入れたマリィア・バルデス(ka5848)は、病室を総当たりする勢いで歩き回っていた。
 ドリスキルの見舞いに来たのだが、肝心の本人が見当たらない。
 マリィアは病室を巡回しているスタッフを見つけて声をかけた。
「忙しいところごめんなさいね。ドリスキル中尉の病室はどこかしら?」
「失礼ですが、中尉とはどういったご関係で?」
「……友人よ」
 少し考えてから口を開くマリィア。
 彼には友人以上の気持ちを持っているが、まだ本人すら知らぬ話だ。
 そう。だってこれから伝えようと思っているのだから。
 彼女の言葉を聞いたスタッフは申し訳なさそうに眉根を寄せた。
「申し訳ありませんが、そのお問い合わせには返答できません」
「え。でも、中尉も昏倒して軍の施設に運ばれたのではなかったの?」
「すみません。こちらに誰が収容されているかお話してはいけない規則になってまして……」
 ハッするマリィア。
 ドリスキルも軍人である以上、色々と守秘する義務があるのだろう。
「分かったわ。無理を言ってごめんなさいね」
 マリィアに頭を下げて立ち去るスタッフ。彼女はその背を見送って深々とため息をつく。
 ――昏倒したと聞いたから、会いに来ても意識がないのは覚悟していたけれど。
 まさか収容先すら分からないなんて……。
 生きている事を確認して、顔を見て……この気持ちを伝えたかったのに。
「……ジェイミーの馬鹿」
 マリィアは呟くと、肩を落として施設を後にした。


 案内されたトモネの部屋は薄暗く、トモネは床に座り込んでぼんやりとしている状態だった。
 鳳凰院ひりょ(ka3744)とマリナ アルフェウス(ka6934)、八島 陽(ka1442)が静かに歩み寄って、少女の顔を覗き込む。
「……トモネ。来たぞ」
「大丈夫……ではないようだな」
「目に隈出来てるじゃないか。少し痩せただろ。ちゃんと食事を摂ってるか?」
「……ひりょ? マリナと陽まで……。私を叱りに来たのか?」
「そんな訳ないでしょ! 何言ってるの!」
 そこにどーん! と割り込んだシアーシャ(ka2507)。
 あっ、と短く声をあげてぺこりと頭を下げる。
「突然ごめんなさい。私シアーシャっていうの」
「わたしはイスフェリアだよ、初めまして。お会いしたいなって、ずっと思ってたの」
「俺は歩夢だ。あんたのファンだよ」
「……初めましての気分じゃありませんよね。すみません。皆あなたが心配で来てしまったんです。ほら。この子達もそうみたいですよ」
 続いたイスフェリア(ka2088)と歩夢(ka5975)に、戸惑った様子を見せるトモネ。
 Gacrux(ka2726)がコミカルな動きで少女の目の前にウサギのぬいぐるみをお辞儀させると、少女の表情が少し緩む。
「こんな薄暗いところにいたら不健康ですよ。カーテン開けましょうね」
「そうでちゅ。換気もするでちゅ。爽やかな風を浴びながらお食事でちゅ!」
「そうそう。食べないと元気でないよ。ボクも色々持ってきたんだ」
 そう言いながらカーテンと窓を開ける羊谷 めい(ka0669)と北谷王子 朝騎(ka5818)。
 差し込む光の中でお土産を並べるイリエスカ(ka6885)。
 フィロ(ka6966)は恭しく一礼すると、トモネを抱き上げて椅子に座らせる。
「トモネ様。失礼致します。レディが床に座り込んでいてはいけません。綺麗な御髪も台無しではございませんか」
 そのまま後ろに回り、トモネの髪に櫛をかけるフィロ。
 トモネは声もなく、ぽろぽろと涙を流す。
「あら? 強く梳きすぎましたか?」
「……いや。違う。ユーキが、良く私の髪を梳いてくれたのだ。鮮やかな陽だまりの色の髪だと……褒めてくれて……」
 側近のことを思い出したのか、俯くトモネ。
 その声から滲み出る悲しみ。Gacruxはトモネの前に膝をつくと、ウサギのぬいぐるみをぴこぴこと動かす。
「……先程、叱りに来たのかと仰ってましたが、何故そう思ったのです? 思っている事を、話してみてはくれませんか? 話すのが辛かったら、書いて戴くのでも構いません。もちろん、誰にも言いませんよ。ここにいる皆と、このウサギだけの秘密です」
「立場的に弱音吐けないもんね。でも、私達ならそういうの関係ないもん。大丈夫だよ、ね?」
 続いたシアーシャの声にため息を漏らすトモネ。震えながら口を開く。
「……総帥としての責務を果たさねばならぬのに、部屋に籠っている私を叱りに来たのだと思ったのだ」
「トモネさん……」
「一体、何がいけなかっただろう。どこで間違えてしまったのか……。お前達なら分かるか?」
「あなたは自分が『間違った』と思っているのですか?」
 10歳程度の少女が持つ悩みには到底思えず、いたたまれなくなって少女の手を握るめい。
 ぬいぐるみ越しのGacruxの問いに、トモネは溢れる涙を拭わずに続ける。
「そうだ。総帥など名ばかりで、何もかもユーキに頼りきりだった。1人で歩けもしないのに、一人前になったつもりでいた。その結果がアスガルドの子供達だ。私は強化人間計画が何であるか、知ろうともしなかった……!」
「……トモネ、そんなに自分を責めるな。ユーキはあえてお前に報せなかったんだろう」
「私は一度ユーキと話をしている。あの時に見抜けていれば……すまない」
「マリナ……」
 少女を宥めるひりょ。頭を下げるマリナを、イリエスカが心配そうに見つめる。
 彼女の境遇をマリナ自身に当てはめると……何より大事な存在であるイリエスカが裏切って消える事と同義だ。
 それは本当に辛いと思うし、考えたくもない。
 ――そう思うからこそ、未然に防ぎたかったのだが……陽は肩を竦めてため息をつく。
「……ユーキは用意周到に計画を進めて来たんだろ。そんなヤツの『覚悟』を1、2回話した程度のオレ達が察知出来るとは思えん。仕方ないさ」
「……お前達は何も悪くない。悪いのは私だ。誤りは正さねばいかん。それなのに……私は立ち上がる事すら出来ぬ。総帥たる器ではなかった」
「……私はそうは思いませんが。貴女は間違いを認め、正そうという気持ちはある。支えを失って一時的に歩けなくなってはいますが、諦めてはいません。――正直、もっと酷い状態なのかと思っていました。安心しましたよ」
 Gacruxの指摘に目を見開くトモネ。イスフェリアもこくりと頷く。
「……あのね。実はわたしも孤児だったの。きっとトモネさんのお父さんはトモネさんの優しい心根を見抜いて後継にしたんだと思う。人の心の痛みを知っていて、どん底も絶望も知っていて、それでも前に進んでいける強さもあるって……そう思ったんじゃないかな」
「そうだよ。自分を卑下するのはダメだよ! 自分を認めてくれた、おとーさんまで貶す事になっちゃうから! 総帥を頑張る理由だって、自由なんだよ! 疲れたら休めばいいんだよ。ハンターだってずっと動ける訳じゃないもん」
 トモネにずいっと迫るシアーシャ。彼女は、自分達ほどの自由は認められないのかもしれないけれど。
 それでも、立ち止まる自由くらいあったっていいと思う。
「あんたがニダヴェリールを建造した時、俺はとても感動したんだ。俯く人達の希望になるようにどでかい星を作る。凄いじゃないか」
 聞いた時は心が弾んだ。その熱は、今もこの胸に残っている。
 だから。だからこそ……ここで立ち止まって欲しくない。歩夢はそう思う。
「今日は来て良かったよ。あんたがまだ諦めてない事が分かったからな。希望を悪用されるなんて、俺は嫌だ。あんたはどうだい? トモネ」
「私は……」
 涙が止まらないのか、言葉が続かないトモネ。その背を撫でながら、めいも言葉を紡ぐ。
「わたしは、トモネさんがいけなかったからとか……そういう事ではないと思うのです。ユーキさんが本当にトモネさんを見捨てるつもりだったなら、安全な場所から出られないようになんてするはずないのですから」
 少なくともユーキは、トモネに傷付いてほしくないと、そう願っていた筈だ。
 そうであって欲しい……。
「私はユーキ様が裏切ったとは思っておりませんが……トモネ様はそう思うのですか?」
「……どういう意味だ?」
 フィロの言葉に目を見開くトモネ。彼女は少女の髪を整えながら続ける。
「本気で全てを裏切るならタイミングが違います。貴女も、とっくに歪虚になって、ムーンリーフ財団自体がVOIDの尖兵としてイクシード・アプリの被害を拡大させていた事でしょう。劇的ではあっても致命的でない……あれは裏切り者として敵に入り込む最適のタイミングでした」
「朝騎も同感でちゅ。敵の要人狙いで議長は攫われまちたし寝返った議員もいまちた。ユーキさんは敵の手引きをする事でトモネ総帥を庇って身代わりになったんじゃないでちゅか?」
 頷く朝騎。
 ――そう。裏切るにしては、行動に無駄が多すぎるのだ。
 トモネに対する最後の情という事も考えられるが……陽は1つの可能性を考えていた。
「トモネ。ユーキと別れる時、あいつ何て言ってた?」
「……勤めを果たしに行くと言っていた」
「それだよ。『勤め』って事は何か役目があるんだろ。裏切りが目的なら、トモネを人質にしたり始末したりしてる筈なんだ。その方が楽だからな。……つまり、裏切りがユーキの目的ではないんじゃないのか」
「……では、ユーキ何が目的なのだ?」
「それは本人に聞いてみなければ分からない。でも、俺もユーキは裏切ったとは思えないんだ」
 陽とひりょを交互に見上げるトモネ。己を抱きしめるように腕に力を入れる。
「私は、それを知りたい。会いに行ってもいいのだろうか……」
「良いに決まってます。きっと、会わないと後悔しますよ」
 力強く頷くめい。ひりょも頷いて、トモネの手を取る。
「一人で歩けないというのなら、俺が支える。トモネが総帥だからじゃない。トモネだからだ。……1人で抱え込むな。俺を、俺達を頼ってくれ」
 再び涙を零し始めたトモネの背中を撫でるひりょ。
 シアーシャはひりょとトモネを交互に見て目を輝かせる。
「……ひりょさん。一つ聞いていい?」
「何だ?」
「それはプロポーズなの?」
 突然のツッコミに噴き出すひりょ。
 ……あ。痛い。仲間達の目が痛い。
 ひりょはゴホン、と誤魔化すように咳ばらいをする。
「ちょっと待ってくれ。そういうつもりはなかったというか、いや、トモネは確かに可愛いが……」
「……違うのですか? ひりょ様それは罪深いかと……」
「だから何でそうなる!!?」
 ジト目を向けて来るフィロに頭を抱えるひりょ。
 マリナは苦笑しつつ、トモネの顔を覗き込む。
「……まあ、冗談はさておきだ。ひりょもこう言っている事だし……時が来たら、再び我々を導き、命令してくれ。でなければ、我々は貴官の剣足りえない」
「うん。トモネが頑張ってたのは、ユーキも分かってるんじゃないかな。だからまた、トモネの一生懸命なところを見たら、きっと帰ってきてくれるよ」
「ユーキってやつは家族なんだろ? それなら、尚更会って問いたださないとな」
「ああ、何を思ってこんな事したのか……ユーキ本人に確認しよう、トモネ」
 笑う歩夢とイリエスカ。トモネの頭を撫でる陽を、トモネは泣き腫らした目で見上げて――。

 ……ああ。私は一人ではなかったのだ。
 1人では上手に歩けないけれど。
 彼らと一緒なら、きっと……。

「……そうだな。ありがとう」
「うんうん。さあ、そうと決まればご飯でちゅ!」
「そうそう! 出陣の前に力つけなくちゃ!!」
「お土産まだあるよ! あ、マリナの分もね!」
「いや、私の分はトモネに食べさせてやってくれ」
 バタバタと立ち上がり準備を始めるシアーシャと朝騎。更にお土産を追加するイリエスカにマリナがくすりと笑う。
 そしてめいとイスフェリアが待ち構えていたようにポットを持って来た。
「まずはホットチョコレートで落ち着きましょう。甘いものは心が穏やかになりますよ」
「力をつけて、頭に栄養をとりこんで、これからどうするか、考えよう!」
「折角ですから皆さまと一緒にお食事を致しましょう。食器を用意致しますわね」
 そして満を持して動き出すフィロ。敏腕メイドの本領発揮である。


 トモネへの来訪者が落ち着いた頃。アニス・テスタロッサ(ka0141)は1人、彼女の元へ訪れていた。
「トモネ。ちょっといいか?」
「アニス……?」
「こないだの続きをやりに来た。ちょっとぶん殴るから覚悟しろよ」
「……お前はニダヴェリールが奪われる事を危惧していたな。実際そうなってしまった今、お前は怒る権利がある。好きにするがいい」
「ああ、そうか、よ!!」
 そういい、拳を振るうアニス。それはトモネの横にあったクッションをぶち抜いた。
「ああ、クソ。やっぱりすっきりしねぇ!」
 ズボっとクッションから手を引き抜いたアニス。そのままトモネにぐいぐいと詰め寄る。
「いいか? 過程はどうあれ、お前が今の地位にいる事は、お前自身が選んだ事だ。指示に従っただけなら、やるべきじゃなかった」
「……ああ、そうだな。お前の言う通りだと思う」
「あっさり肯定かよ!? 調子狂うじゃねえか……とにかくだ。何されても許す事しかしねぇ奴は、器がデカいんじゃねぇ。タダのアホだ。ときには胸倉掴んでぶん殴るぐらいの怒りを見せる事も、上に立つ人間の資質だ。……お前にそれが出来るか?」
「……私はユーキに会いたい。殴るかどうかは決めておらぬが、会うべきだと思う。その為にも……アニス。私に力を貸してくれ」
「よし、言ったな? 女見せるんだな? 分かった。じゃああのバカをお前の前に引きずり出すのを手伝う事もやぶさかじゃねぇ」
 言うだけ言ってスッキリしたのか、踵を返すアニス。トモネに呼び止められて足を止める。
「ん? 何だ? 呼んだか?」
「ああ。私は誰かに叱られたかったのかもしれん。……ありがとう」
「叱られて感謝する馬鹿がどこにいんだよ。いいから出発の準備しとけ!」


 こうして、ラズモネ・シャングリラの修理は無事に完了し、作戦の始動を待つ事となった。
 トモネはその後、恭子に連絡を取り――作戦への同行を願い出た。
 彼女はハンターに支えられて、一歩を踏み出した。

依頼結果

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参加者一覧

  • 赤黒の雷鳴
    アニス・テスタロッサ(ka0141
    人間(蒼)|18才|女性|猟撃士
  • 元気な墓守猫
    リューリ・ハルマ(ka0502
    エルフ|20才|女性|霊闘士
  • Sanctuary
    羊谷 めい(ka0669
    人間(蒼)|15才|女性|聖導士
  • 杏とユニスの先生
    ルシオ・セレステ(ka0673
    エルフ|21才|女性|聖導士
  • 夢路に誘う青き魔女
    夢路 まよい(ka1328
    人間(蒼)|15才|女性|魔術師
  • 真実を見通す瞳
    八島 陽(ka1442
    人間(蒼)|20才|男性|機導師
  • その力は未来ある誰かの為
    神代 誠一(ka2086
    人間(蒼)|32才|男性|疾影士
  • 導きの乙女
    イスフェリア(ka2088
    人間(紅)|17才|女性|聖導士
  • 嗤ウ観察者
    アルヴィン = オールドリッチ(ka2378
    エルフ|26才|男性|聖導士
  • 力の限り前向きに!
    シアーシャ(ka2507
    人間(紅)|16才|女性|闘狩人
  • 見極めし黒曜の瞳
    Gacrux(ka2726
    人間(紅)|25才|男性|闘狩人
  • 東方帝の正室
    アシェ-ル(ka2983
    人間(紅)|16才|女性|魔術師
  • 茨の王
    アルト・ヴァレンティーニ(ka3109
    人間(紅)|21才|女性|疾影士
  • 世界より大事なモノ
    フィルメリア・クリスティア(ka3380
    人間(蒼)|25才|女性|機導師
  • うら若き総帥の比翼
    ひりょ・ムーンリーフ(ka3744
    人間(蒼)|18才|男性|闘狩人
  • 部族なき部族
    エステル・ソル(ka3983
    人間(紅)|16才|女性|魔術師
  • 清冽なれ、栄達なれ
    龍華 狼(ka4940
    人間(紅)|11才|男性|舞刀士
  • 死者へ捧ぐ楽しき祈り
    レオン(ka5108
    人間(紅)|16才|男性|闘狩人
  • 丘精霊の配偶者
    北谷王子 朝騎(ka5818
    人間(蒼)|16才|女性|符術師

  • 鞍馬 真(ka5819
    人間(蒼)|22才|男性|闘狩人
  • ベゴニアを君に
    マリィア・バルデス(ka5848
    人間(蒼)|24才|女性|猟撃士
  • 真実を照らし出す光
    歩夢(ka5975
    人間(紅)|20才|男性|符術師
  • 食事は別腹
    イリエスカ(ka6885
    オートマトン|16才|女性|猟撃士
  • 青き翼
    マリナ アルフェウス(ka6934
    オートマトン|17才|女性|猟撃士
  • ルル大学防諜部門長
    フィロ(ka6966
    オートマトン|24才|女性|格闘士

サポート一覧

マテリアルリンク参加者一覧

依頼相談掲示板
アイコン 質問卓
Gacrux(ka2726
人間(クリムゾンウェスト)|25才|男性|闘狩人(エンフォーサー)
最終発言
2018/08/25 06:38:34
アイコン 依頼前の挨拶スレッド
ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2018/08/28 21:02:25