ゲスト
(ka0000)
【落葉】ラズビルナム地上地図確認護衛任務
マスター:きりん

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや難しい
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加制限
- -
- 参加人数
- 4~8人
- サポート
- 0~0人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2018/09/21 12:00
- 完成日
- 2018/09/22 19:48
みんなの思い出
思い出設定されたOMC商品がありません。
オープニング
●ラズビルナム地上部
負のマテリアルで汚染された、ラズビルナムという森林地帯がある。
元々は帝国の領土であり、今も形式的には帝国の領土であることに間違いはないが、今まではその重度のマテリアル汚染により手が出せず、また他に優先すべき問題があったため放置されていた。
エルフと和解したことによる浄化術の発展と、国内情勢がある程度落ち着いたことにより、帝国首脳部はこのラズビルナムの浄化解体に踏み切った。
とはいえ、浄化作業は決して楽な道程ではない。
常人が入ればあっという間に歪虚病を発症してしまうであろう汚染地域なので、その時点で出せる人員は限られる。
精霊の力も借りられるとはいえ、歪虚が蔓延る地域での行軍だ。
入念な準備をしなければ、何が起こるか分からない。
一応地図はあるものの、その多くは正確とはいい難く、さらにいえば汚染により引き起こされた何らかの要因により地形が変わっている可能性もある。
そのために、まずは先遣隊を送って実地で実際の地形と地図を照らし合わせることが必要だ。
当然雑魔を始めとする歪虚たちがひっきりなしに出てくるだろう。
作業は困難が予想される。
しかしこれを行わなければ、後に行われる本討伐に支障が出るかもしれない。
どのみち本討伐における負担を減らす意味でも、雑魔の数は可能な限り減らすべきである。
よって、ハンターズソサエティに依頼が届けられた。
●ハンターズソサエティ
本日も、ハンターズソサエティは本部に負けず劣らずの繁盛ぶりで賑わっていた。
現在、受付嬢ジェーン・ドゥは受付カウンターに出ていない。
上司であるエルス・モウザムに呼ばれて席を空けているのだ。
やがてジェーンは戻ってくると、端末を操作して新しい依頼を公開した。
「皆さま、依頼の斡旋に参りました」
びくりと何人かのハンターたちが震える。
彼女の斡旋した依頼を受けてひどい目に遭ったハンターたちだろうか。
「帝国からラズビルナムの地図確認依頼が届きました。近日中に行われる予定の大討伐に先駆け、現在我々が保有している地図の精度を再確認しながら雑魔の間引きをしていただきます」
その様子を横目で確認したジェーンであったが、いつものようにうさんくさい微笑みを浮かべはしなかった。
彼女とて、時と場合くらい弁えている。
今回は、己の趣味を優先させている場合ではないのだ。
端的にいえば、真剣なのである。
「皆さまには戦闘に集中していただくため、実際の地図確認作業は不肖ながら私が行わせていただく予定です」
ジェーンがハンターたちをぐるりと見回す。
戦意に満ちた眼差しのハンターたちばかりだった。
このうちの何人が依頼を引き受けてくれるかは分からないが、ジェーンは無事依頼が果たされることを祈る。
「なお、長らく人の手が入っていなかった地域ですので、気を引き締めて任務に当たっていただけますよう、お願い申し上げます」
最後に、受付嬢らしくジェーンはハンターたちに向けて深々と頭を下げるのだった。
負のマテリアルで汚染された、ラズビルナムという森林地帯がある。
元々は帝国の領土であり、今も形式的には帝国の領土であることに間違いはないが、今まではその重度のマテリアル汚染により手が出せず、また他に優先すべき問題があったため放置されていた。
エルフと和解したことによる浄化術の発展と、国内情勢がある程度落ち着いたことにより、帝国首脳部はこのラズビルナムの浄化解体に踏み切った。
とはいえ、浄化作業は決して楽な道程ではない。
常人が入ればあっという間に歪虚病を発症してしまうであろう汚染地域なので、その時点で出せる人員は限られる。
精霊の力も借りられるとはいえ、歪虚が蔓延る地域での行軍だ。
入念な準備をしなければ、何が起こるか分からない。
一応地図はあるものの、その多くは正確とはいい難く、さらにいえば汚染により引き起こされた何らかの要因により地形が変わっている可能性もある。
そのために、まずは先遣隊を送って実地で実際の地形と地図を照らし合わせることが必要だ。
当然雑魔を始めとする歪虚たちがひっきりなしに出てくるだろう。
作業は困難が予想される。
しかしこれを行わなければ、後に行われる本討伐に支障が出るかもしれない。
どのみち本討伐における負担を減らす意味でも、雑魔の数は可能な限り減らすべきである。
よって、ハンターズソサエティに依頼が届けられた。
●ハンターズソサエティ
本日も、ハンターズソサエティは本部に負けず劣らずの繁盛ぶりで賑わっていた。
現在、受付嬢ジェーン・ドゥは受付カウンターに出ていない。
上司であるエルス・モウザムに呼ばれて席を空けているのだ。
やがてジェーンは戻ってくると、端末を操作して新しい依頼を公開した。
「皆さま、依頼の斡旋に参りました」
びくりと何人かのハンターたちが震える。
彼女の斡旋した依頼を受けてひどい目に遭ったハンターたちだろうか。
「帝国からラズビルナムの地図確認依頼が届きました。近日中に行われる予定の大討伐に先駆け、現在我々が保有している地図の精度を再確認しながら雑魔の間引きをしていただきます」
その様子を横目で確認したジェーンであったが、いつものようにうさんくさい微笑みを浮かべはしなかった。
彼女とて、時と場合くらい弁えている。
今回は、己の趣味を優先させている場合ではないのだ。
端的にいえば、真剣なのである。
「皆さまには戦闘に集中していただくため、実際の地図確認作業は不肖ながら私が行わせていただく予定です」
ジェーンがハンターたちをぐるりと見回す。
戦意に満ちた眼差しのハンターたちばかりだった。
このうちの何人が依頼を引き受けてくれるかは分からないが、ジェーンは無事依頼が果たされることを祈る。
「なお、長らく人の手が入っていなかった地域ですので、気を引き締めて任務に当たっていただけますよう、お願い申し上げます」
最後に、受付嬢らしくジェーンはハンターたちに向けて深々と頭を下げるのだった。
リプレイ本文
●ラズビルナム突入前
夢路 まよい(ka1328)の目的は、ジェーンを護りながら、森を進軍するため雑魔を倒していくことだ。
「ふふっ、依頼を斡旋するジェーンに戦意に満ちた眼差しを向けたのは私達! 依頼もそうだけど、なにより馴染みのジェーンが無事に帰ってこれるように、ちゃあんと守り抜いてあげるからね。大船に乗ったつもりで構えといてよ!」
場所が汚染地域で敵の大量出現が予測される以上、油断は禁物だ。
ジェーンを守りながらの行軍中、シャガ=VII(ka2292)は警戒を怠らないつもりだ。
敵にもすぐに突っ込んだりはしない。
「向かッて来る奴蹴散らすだけたァ分かり易くてイイねェ。まァ派手に暴れて地形変えちまッたら地図の意味ねェし程々にマジメにやるとすッか」
「セレスティアといいます。よろしくお願いしますね」
ジェーンを守るハンターあの一人であるセレスティア(ka2691)は、依頼の間仲間となるハンターたちに挨拶をした。
「あら、セティも参加していたの?」
「フェリア姉さん! 一緒の依頼ですね!」
旧知の間柄である人間の登場に、セレスティアの声が弾み、二人は交友を温め合った。
「それにしても、ラズビルナムか……。帝国の人間としては感慨深いものがあるわ」
「帝国の人間ではありませんけど、ハンターとしてこの依頼、がんばります!」
「ふふ。ありがとう、セティ」
フェリア(ka2870)にとって、セレスティアは師と仰いだ人の娘だ。
互いにフェリア姉さん、セティと親し気に呼び合う仲である。
周辺警戒をしながら森を移動し、向かってくる敵の迎撃を行うのが、狐中・小鳥(ka5484)の役割だ。
「最優先は地図の確認っていう事でいいのかな? 雑魔も出来る限り倒しておければその方がいいんだろうけど」
「その通りです。地図の確認作業をする間、守っていただくことになります。お願いしますね」
小鳥の疑問にジェーンが答えた。
ラズビルナムは、外からでも濃密な負のマテリアルに侵されているのが分かる森だった。
「なるほど、ここが噂のラズビルナムですか。聞きしに勝る怪しき場所ですね」
突入前に行程のすり合わせを行いたい黒耀 (ka5677)は、ジェーンや仲間たちと打ち合わせをする。
移動は徒歩で、余力が残っているうちに撤退開始することで合意した。
「行けるとこまで全ブッコロの旅ですぅ? 良いじゃないですかぁ、腕が鳴りますよぅ」
もはや目的がジェーンの護衛というよりも歪虚全滅になっていそうな星野 ハナ(ka5852)だった。
「馬、連れて行っていいですかぁ?」
「汚染が酷い危険地帯ですので、どうなるか分かりませんよ」
「やっぱりやめますぅ」
ジェーンの言葉にハナは前言を翻した。
ハンターになったばかりなので、百鬼 一夏(ka7308)は受付嬢ジェーン・ドゥという人間についてまだ何も知らない。
そんな一夏はジェーンに挨拶をした。
「百鬼 一夏です!しっかりジェーンさんを守りますので安心してください!」
「頼りにしています。でも、無理はしないでくださいね」
穏やかに微笑みを浮かべ、ジェーンが答えた。
こうして、ジェーンを中心に護衛する形で、一行はラズビルナムに突入した。
さあ、依頼の始まりだ!
●猛烈な雑魔の妨害
中に入ってすぐに、雑魔の襲撃が始まった。
「雑魔の相手はお任せします! その間、私は地図の確認をいたします! 皆さま、まずはこちらからです!」
指示を出すジェーンに従い、一行は進んでいく。
数を生かし、雑魔たちはハンターたちに対し波状攻撃を行ってきた。
「雑魔の数、流石に多いね。確実に倒して数を減らしていかないとかな、これは」
二本の刀を手に近接戦主体で戦う小鳥は、剣撃の後ひねりを加えて攻撃をつなぎ、一息で雑魔の一体を斬り捨てながらぼやく。
ジェーンを護るよう位置取りながらまよいも雑魔の相手をする。
「調査は長丁場だから、傷を負わないようにしていかないとね」
周りに吹くきらきらと光をともなった緑風が、飛び掛かってきた四足型雑魔の機動をわずかにそらした。
まよいが展開しておいた魔法による効果だ。
「この人数で複数攻撃なら百匹超えでも大丈夫そうな気がしますぅ」
とても良い笑顔で、ハナは符をばらまきまくっていた。
符の数々はハナの計算により緻密に配置され、複数の符を使って張った結界を作り出す。
結界の中、光が消えた後には雑魔の姿は影も形も残らない。
「次から次へと……!」
間近にまで接近した四足型雑魔を剣で切り払い、セレスティアはジェーンを中心に動き回る。
ジェーンの前方に位置していたセレスティアだったが、治療魔法を使用する関係上その位置は一定しない。
時には護衛に専念して動かないという判断も必要だが、襲ってくるのは何も四足型雑魔だけではない。
樹上の飛鳥型雑魔が細い身体を生かし、針のような隙間を縫って攻撃を通してくる。
フェリアが警戒し担当するのは後方、そして頭上だ。
「お見通しです……!」
バラの蔦を模した雷撃が、飛び込んでくる雑魔を絡め撃ち落とした。
祖霊の力を武器に込め、シャガが四足型雑魔目掛け大きく振りぬく。
同時に素早く飛び退くと、先ほどまでシャガがいた空間を、飛鳥型雑魔の鋭い嘴が貫いていく。
「鬱陶しいな、これでも喰らっとけ!」
シャガは野生の力を引き出し、素早い連撃で飛鳥型雑魔を叩き落とした。
後衛としてジェーンの近くに位置する黒曜は、戦闘が始まった途端デュエリストになった。
「この程度のモンスターに負けるほど私のデッキは貧弱ではないわ!! 大人しく墓地へ送り届けてくれる! ドロー! マジックカード発動!」
空中で稲妻と化した符が、飛鳥型雑魔たちを貫いた。
一夏は自分の実力を考え前に出過ぎず、ジェーンの護衛を行う。
「私のような新米がでしゃばって前に出るより、出来ることを一生懸命頑張ります!」
周囲の警戒をしながら、一夏は敵の強さを仲間の攻撃を見て把握しようとする。
見るだけでも、一夏には貴重な財産となるだろう。
何とか見える範囲で雑魔を全滅させた一行だったが、さらに数体雑魔が現れ、その数がみるみる増えていく。
連戦を余儀なくされたハンターたちは、少しずつ、しかし確実に疲弊していった。
●最大の正念場を乗り越えろ!
移動しながら戦闘に次ぐ戦闘を繰り返し、もう何度戦ったのか考えるのも馬鹿らしくなった頃、一際大きな規模の群れに襲われた。
四足型雑魔に四方八方を囲まれ逃げ場はない。空中も、鬱蒼と茂る木々とその木々に潜む飛鳥型雑魔に阻まれ脱出不可能。
「あともう少しで、全てとはいきませんが最低限必要な地図の確認が終わります! それまで皆さま持ち応えてください!」
確認作業を続けるジェーンの激励とともに、その日一番の激戦が幕を開ける。
戦いは、死闘の様相を呈していた。
近くにいた四足型雑魔たち自分に群がってくるのを見て取った小鳥は、四足型雑魔に対し半身の姿勢で魔剣と禍炎剣を水平に構え、一気に間合いを詰めて足を貫き斬る。
「ん、それくらいの距離であれば私の間合いだよ♪ 捉えた! 奥義、火鳥風月!」
追撃として放たれた火と風のオーラを纏う斬撃が、止めとばかりにその雑魔の首を斬り飛ばした。
その際ジェーンの方に向かう雑魔が目の端にちらりと移り、振り返る。
素早く踏み込み、大きく距離を詰めて斬りつける。
孤立すると危険なので、離脱は仲間の方へと移動するよう行った。
それでも数の暴力により囲まれてしまう。
「私だって纏めて攻撃する事は出来るんだよ!縦横無尽に動いて斬りつけるよー!」
小鳥は周囲に対し、素早く動きながら何度も斬りつけることで強引に囲みを突破した。
突破したとはいえ、いまだ小鳥を狙う雑魔の群れは健在。
しかし、小鳥を上手くまよいがフォローした。
高い集中力とマテリアルを必要とし、消耗も増えてしまうが、同時に複数の魔法を詠唱可能とする秘儀を用い、宙に手を伸ばして魔法の矢を作り出した。
一本、二本、三本に留まらず、本数が次々増えていき最終的には十本もの矢が宙に浮かぶ。
「いっけー!」
まよいが大きく手を振り下ろすと、滞空していた矢が一斉に小鳥を追いかける雑魔たちを襲った。
射抜かれていく雑魔たちは悲鳴を上げる間もなく消滅していき、その隙に小鳥は体勢を立て直す。
「うっわ!?」
しかしまよいの行動は飛鳥型雑魔の気を引き、数体がまよいを襲ってきた。
覚醒者の持つマテリアルを活性化させ、まよいは傷を癒す。
体が暖かな光に包まれるのを見ながら、そのまま戦闘を続行した。
事態が乱戦の様相を呈してくると、前衛後衛関係なしに、戦わなければならない状況が増えてくる。
「……戦闘に関しては力押し一辺倒なのでぇ、あんまり作戦がないんですよねぇ」
戦いに夢中になるあまり、ジェーンが四足型雑魔に至近まで接敵されていたことに気付いたはハナは大量の符をばらまき、紙で出来た式神を召喚した。
ただし、あまり生命力はこめない。あくまで庇うための式神だ。
式神はハナの指示を受け自律して行動し、ジェーンの下へ向かう。
空いた時間のことも色々考えていたのだが、正直それどころではない。
「ありがとうございます。ですがこちらはもう少しかかりそうです」
「構いませんよぉ。ジェーンさんには結構面白い依頼を振って貰ってますしぃ、持ちつ持たれつってやつですぅ。何なら空いた時間に確認作業も手伝いましょうかぁ?」
符をばらまいて雑魔を迎撃しながら、ハナは申し訳なさそうな顔のジェーンに笑いかけた。
「回復、この戦いで撤退予定域に入りそうです!」
治療術の残り行使回数を、セレスティアが周知する。
続いて怪我をした仲間の中心に移動して精霊に祈りを捧げ、マテリアルの力を引き出す。
柔らかい光が味方を包み、傷を癒していくのを見ながら、その範囲内に入れなかった重傷者に対し、セレスティアは自身の祈りの力をもとにマテリアルの力を大きく引き出す。
強くも暖かい光が生命力を活性化させ、大きな負傷を癒していく。
「フェリア姉さん、周囲の掃除お願いできますか!?」
「お安い御用よ」
程よく散らばっている敵に向け、フェリアは魔法の矢を詠唱した。
無闇に撃っても敵の注意を引くだけなので、ある程度引きつけてから一斉に魔法の矢を放つ。
ジェーン、それに仲間を狙っている、もしくは近い場所にいる敵を魔法の矢で優先的に倒していく。
四足型をあらかた倒したフェリアは、セレスティアを見てもう大丈夫だと判断し、飛鳥型の撃破に戻った。
「セティ、悪いけど側面にも気を配ってちょうだい。連携していくわよ」
「任せてください!」
後方から来るものを警戒し、側面はセレスティアに周知して対応を頼む。 フェリアは、盾を掲げて雑魔からのジェーンへの攻撃を防いだ。
問題が一つ、明確になりつつあった。
それは、雑魔の数があまりに多過ぎるということだ。
回復を担うセレスティアの負担が重い。
(怪我が酷い人には呼びかけて私の側まで下がってもらうか、動ける状態であればフェリア姉さんに呼びかけて周囲の敵を排除してもらった方が好さそうですね)
セレスティアは精霊に祈りを捧げ、傷を負った味方を癒すとともに、肉体を包み込むオーラ状の障壁を付与する。
復活の魔法は最後の手段だ。尽きれば撤退の二文字がちらつくだろう。
蓄積した負傷で、さすがのシャガも動きが鈍くなってきた。
「いててて……前衛も楽じゃねェな」
その様子を見て取ったか、セレスティアの声が飛ぶ。
「治療しましょうか!?」
「セティ、そっちに行ったわ、警戒して!」
「ああ、もう……!」
どうやらセレスティアとフェリアも、中々大変な戦いを強いられているらしい。
「……いやいい。温存しとけ!」
撤退を決めてからのことも考えれば、自分で癒せる傷は自分で癒した方がいい。そして何より傷を負わないことが重要だ。
シャガは自分で魔法により傷の再生を促すと、あまりにも雑魔が多過ぎるので、木を薙ぎ倒して一時的に分断を図る。
「……あの、シャガ様?」
「……アー、多少荒らすくれェは戦ッてンだし仕方ねェだろ? 文句は敵さんにドーゾ」
話しかけてきたジェーンに対し、そっと目を逸らすシャガだった。
黒曜の判断は、決して悪くはなかった。
大量の雑魔を見てすぐに符を仲間たちを囲むように放り、防御力を高める結界を展開させた。
大地から立ち上る美しい光が、外側からの害意を減衰させんと黒曜を含む仲間たちの身体を包み込む。
樹上から飛鳥型雑魔が一体、隙をついてジェーンを襲う。
作業中でジェーンは反応できない。
しかし飛鳥型雑魔の嘴は、割り込んだ黒曜のパリィグローブに受け止められた。
「ふ、マジックカードがなければ即死だったな」
「あ、ありがとうございます……?」
マジックカードって何かしらと思うジェーンに、黒曜は尋ねる。
「ところで、一戦ごとに回復と休憩タイムを設けるよう提案したいんだが」
「……増援に次ぐ増援で、その一戦が終わらず延々続いているのですが」
「……そうか」
せめて、余力は残しておこうと決意する黒曜だった。
敵の強さに青くなったり仲間の強さに目を輝かせたり、一夏の表情はころころと変わる。
本当は敵が怖いし、不安でいっぱいだが、そんなことは口に出せない。
「疲れていませんか?」
「大丈夫です! こちらはまかせてください!」
気遣うジェーンに、一夏は強がり笑顔を見せる。
雑魔が一匹防衛網を抜けてくる。
皆気付いてはいるが、すぐに動けるのは一夏だけのようだ。
「ぼーっと見てたわけじゃないの! どうすれば倒せるか、どこに攻撃を叩き込めば効率的か、仲間を見て学んでた!」
一夏は最短距離で強烈な一打を真っ直ぐ打ち込み、それで倒れないと見るや否や、えぐるような突きを叩き込んだ。
風穴のような拳打の痕が残る雑魔の肉体が消滅していく。
勝利した。
そして他の七人が雑魔の襲撃を凌ぎ切り、ジェーンの地図確認作業が済んで撤退可能になったのは、その少し後であった。
●ラズビルナムから脱出せよ
ほぼ全員が満身創痍で、その回復にセレスティアが回復魔法を使い切った。残っているのは個人の回復手段が少しのみ。
そして運よく襲撃が止み、周りに雑魔の姿がない。
さらに、全てとはいわないが、地図の確認も本討伐に必要な重要箇所は全て済んだ。
どう考えても、撤退チャンスである。
満場一致の撤退で方針が決まり、一行は来た道を戻り始めた。
幸い、行く道で散々掃除してきたからか、出てくる雑魔は散発的だ。
それでもまだ出てくるというのが恐ろしいが、まあ場所が場所なので仕方ない。
こうして、一行は無事ラズビルナムを脱出したのだった。
夢路 まよい(ka1328)の目的は、ジェーンを護りながら、森を進軍するため雑魔を倒していくことだ。
「ふふっ、依頼を斡旋するジェーンに戦意に満ちた眼差しを向けたのは私達! 依頼もそうだけど、なにより馴染みのジェーンが無事に帰ってこれるように、ちゃあんと守り抜いてあげるからね。大船に乗ったつもりで構えといてよ!」
場所が汚染地域で敵の大量出現が予測される以上、油断は禁物だ。
ジェーンを守りながらの行軍中、シャガ=VII(ka2292)は警戒を怠らないつもりだ。
敵にもすぐに突っ込んだりはしない。
「向かッて来る奴蹴散らすだけたァ分かり易くてイイねェ。まァ派手に暴れて地形変えちまッたら地図の意味ねェし程々にマジメにやるとすッか」
「セレスティアといいます。よろしくお願いしますね」
ジェーンを守るハンターあの一人であるセレスティア(ka2691)は、依頼の間仲間となるハンターたちに挨拶をした。
「あら、セティも参加していたの?」
「フェリア姉さん! 一緒の依頼ですね!」
旧知の間柄である人間の登場に、セレスティアの声が弾み、二人は交友を温め合った。
「それにしても、ラズビルナムか……。帝国の人間としては感慨深いものがあるわ」
「帝国の人間ではありませんけど、ハンターとしてこの依頼、がんばります!」
「ふふ。ありがとう、セティ」
フェリア(ka2870)にとって、セレスティアは師と仰いだ人の娘だ。
互いにフェリア姉さん、セティと親し気に呼び合う仲である。
周辺警戒をしながら森を移動し、向かってくる敵の迎撃を行うのが、狐中・小鳥(ka5484)の役割だ。
「最優先は地図の確認っていう事でいいのかな? 雑魔も出来る限り倒しておければその方がいいんだろうけど」
「その通りです。地図の確認作業をする間、守っていただくことになります。お願いしますね」
小鳥の疑問にジェーンが答えた。
ラズビルナムは、外からでも濃密な負のマテリアルに侵されているのが分かる森だった。
「なるほど、ここが噂のラズビルナムですか。聞きしに勝る怪しき場所ですね」
突入前に行程のすり合わせを行いたい黒耀 (ka5677)は、ジェーンや仲間たちと打ち合わせをする。
移動は徒歩で、余力が残っているうちに撤退開始することで合意した。
「行けるとこまで全ブッコロの旅ですぅ? 良いじゃないですかぁ、腕が鳴りますよぅ」
もはや目的がジェーンの護衛というよりも歪虚全滅になっていそうな星野 ハナ(ka5852)だった。
「馬、連れて行っていいですかぁ?」
「汚染が酷い危険地帯ですので、どうなるか分かりませんよ」
「やっぱりやめますぅ」
ジェーンの言葉にハナは前言を翻した。
ハンターになったばかりなので、百鬼 一夏(ka7308)は受付嬢ジェーン・ドゥという人間についてまだ何も知らない。
そんな一夏はジェーンに挨拶をした。
「百鬼 一夏です!しっかりジェーンさんを守りますので安心してください!」
「頼りにしています。でも、無理はしないでくださいね」
穏やかに微笑みを浮かべ、ジェーンが答えた。
こうして、ジェーンを中心に護衛する形で、一行はラズビルナムに突入した。
さあ、依頼の始まりだ!
●猛烈な雑魔の妨害
中に入ってすぐに、雑魔の襲撃が始まった。
「雑魔の相手はお任せします! その間、私は地図の確認をいたします! 皆さま、まずはこちらからです!」
指示を出すジェーンに従い、一行は進んでいく。
数を生かし、雑魔たちはハンターたちに対し波状攻撃を行ってきた。
「雑魔の数、流石に多いね。確実に倒して数を減らしていかないとかな、これは」
二本の刀を手に近接戦主体で戦う小鳥は、剣撃の後ひねりを加えて攻撃をつなぎ、一息で雑魔の一体を斬り捨てながらぼやく。
ジェーンを護るよう位置取りながらまよいも雑魔の相手をする。
「調査は長丁場だから、傷を負わないようにしていかないとね」
周りに吹くきらきらと光をともなった緑風が、飛び掛かってきた四足型雑魔の機動をわずかにそらした。
まよいが展開しておいた魔法による効果だ。
「この人数で複数攻撃なら百匹超えでも大丈夫そうな気がしますぅ」
とても良い笑顔で、ハナは符をばらまきまくっていた。
符の数々はハナの計算により緻密に配置され、複数の符を使って張った結界を作り出す。
結界の中、光が消えた後には雑魔の姿は影も形も残らない。
「次から次へと……!」
間近にまで接近した四足型雑魔を剣で切り払い、セレスティアはジェーンを中心に動き回る。
ジェーンの前方に位置していたセレスティアだったが、治療魔法を使用する関係上その位置は一定しない。
時には護衛に専念して動かないという判断も必要だが、襲ってくるのは何も四足型雑魔だけではない。
樹上の飛鳥型雑魔が細い身体を生かし、針のような隙間を縫って攻撃を通してくる。
フェリアが警戒し担当するのは後方、そして頭上だ。
「お見通しです……!」
バラの蔦を模した雷撃が、飛び込んでくる雑魔を絡め撃ち落とした。
祖霊の力を武器に込め、シャガが四足型雑魔目掛け大きく振りぬく。
同時に素早く飛び退くと、先ほどまでシャガがいた空間を、飛鳥型雑魔の鋭い嘴が貫いていく。
「鬱陶しいな、これでも喰らっとけ!」
シャガは野生の力を引き出し、素早い連撃で飛鳥型雑魔を叩き落とした。
後衛としてジェーンの近くに位置する黒曜は、戦闘が始まった途端デュエリストになった。
「この程度のモンスターに負けるほど私のデッキは貧弱ではないわ!! 大人しく墓地へ送り届けてくれる! ドロー! マジックカード発動!」
空中で稲妻と化した符が、飛鳥型雑魔たちを貫いた。
一夏は自分の実力を考え前に出過ぎず、ジェーンの護衛を行う。
「私のような新米がでしゃばって前に出るより、出来ることを一生懸命頑張ります!」
周囲の警戒をしながら、一夏は敵の強さを仲間の攻撃を見て把握しようとする。
見るだけでも、一夏には貴重な財産となるだろう。
何とか見える範囲で雑魔を全滅させた一行だったが、さらに数体雑魔が現れ、その数がみるみる増えていく。
連戦を余儀なくされたハンターたちは、少しずつ、しかし確実に疲弊していった。
●最大の正念場を乗り越えろ!
移動しながら戦闘に次ぐ戦闘を繰り返し、もう何度戦ったのか考えるのも馬鹿らしくなった頃、一際大きな規模の群れに襲われた。
四足型雑魔に四方八方を囲まれ逃げ場はない。空中も、鬱蒼と茂る木々とその木々に潜む飛鳥型雑魔に阻まれ脱出不可能。
「あともう少しで、全てとはいきませんが最低限必要な地図の確認が終わります! それまで皆さま持ち応えてください!」
確認作業を続けるジェーンの激励とともに、その日一番の激戦が幕を開ける。
戦いは、死闘の様相を呈していた。
近くにいた四足型雑魔たち自分に群がってくるのを見て取った小鳥は、四足型雑魔に対し半身の姿勢で魔剣と禍炎剣を水平に構え、一気に間合いを詰めて足を貫き斬る。
「ん、それくらいの距離であれば私の間合いだよ♪ 捉えた! 奥義、火鳥風月!」
追撃として放たれた火と風のオーラを纏う斬撃が、止めとばかりにその雑魔の首を斬り飛ばした。
その際ジェーンの方に向かう雑魔が目の端にちらりと移り、振り返る。
素早く踏み込み、大きく距離を詰めて斬りつける。
孤立すると危険なので、離脱は仲間の方へと移動するよう行った。
それでも数の暴力により囲まれてしまう。
「私だって纏めて攻撃する事は出来るんだよ!縦横無尽に動いて斬りつけるよー!」
小鳥は周囲に対し、素早く動きながら何度も斬りつけることで強引に囲みを突破した。
突破したとはいえ、いまだ小鳥を狙う雑魔の群れは健在。
しかし、小鳥を上手くまよいがフォローした。
高い集中力とマテリアルを必要とし、消耗も増えてしまうが、同時に複数の魔法を詠唱可能とする秘儀を用い、宙に手を伸ばして魔法の矢を作り出した。
一本、二本、三本に留まらず、本数が次々増えていき最終的には十本もの矢が宙に浮かぶ。
「いっけー!」
まよいが大きく手を振り下ろすと、滞空していた矢が一斉に小鳥を追いかける雑魔たちを襲った。
射抜かれていく雑魔たちは悲鳴を上げる間もなく消滅していき、その隙に小鳥は体勢を立て直す。
「うっわ!?」
しかしまよいの行動は飛鳥型雑魔の気を引き、数体がまよいを襲ってきた。
覚醒者の持つマテリアルを活性化させ、まよいは傷を癒す。
体が暖かな光に包まれるのを見ながら、そのまま戦闘を続行した。
事態が乱戦の様相を呈してくると、前衛後衛関係なしに、戦わなければならない状況が増えてくる。
「……戦闘に関しては力押し一辺倒なのでぇ、あんまり作戦がないんですよねぇ」
戦いに夢中になるあまり、ジェーンが四足型雑魔に至近まで接敵されていたことに気付いたはハナは大量の符をばらまき、紙で出来た式神を召喚した。
ただし、あまり生命力はこめない。あくまで庇うための式神だ。
式神はハナの指示を受け自律して行動し、ジェーンの下へ向かう。
空いた時間のことも色々考えていたのだが、正直それどころではない。
「ありがとうございます。ですがこちらはもう少しかかりそうです」
「構いませんよぉ。ジェーンさんには結構面白い依頼を振って貰ってますしぃ、持ちつ持たれつってやつですぅ。何なら空いた時間に確認作業も手伝いましょうかぁ?」
符をばらまいて雑魔を迎撃しながら、ハナは申し訳なさそうな顔のジェーンに笑いかけた。
「回復、この戦いで撤退予定域に入りそうです!」
治療術の残り行使回数を、セレスティアが周知する。
続いて怪我をした仲間の中心に移動して精霊に祈りを捧げ、マテリアルの力を引き出す。
柔らかい光が味方を包み、傷を癒していくのを見ながら、その範囲内に入れなかった重傷者に対し、セレスティアは自身の祈りの力をもとにマテリアルの力を大きく引き出す。
強くも暖かい光が生命力を活性化させ、大きな負傷を癒していく。
「フェリア姉さん、周囲の掃除お願いできますか!?」
「お安い御用よ」
程よく散らばっている敵に向け、フェリアは魔法の矢を詠唱した。
無闇に撃っても敵の注意を引くだけなので、ある程度引きつけてから一斉に魔法の矢を放つ。
ジェーン、それに仲間を狙っている、もしくは近い場所にいる敵を魔法の矢で優先的に倒していく。
四足型をあらかた倒したフェリアは、セレスティアを見てもう大丈夫だと判断し、飛鳥型の撃破に戻った。
「セティ、悪いけど側面にも気を配ってちょうだい。連携していくわよ」
「任せてください!」
後方から来るものを警戒し、側面はセレスティアに周知して対応を頼む。 フェリアは、盾を掲げて雑魔からのジェーンへの攻撃を防いだ。
問題が一つ、明確になりつつあった。
それは、雑魔の数があまりに多過ぎるということだ。
回復を担うセレスティアの負担が重い。
(怪我が酷い人には呼びかけて私の側まで下がってもらうか、動ける状態であればフェリア姉さんに呼びかけて周囲の敵を排除してもらった方が好さそうですね)
セレスティアは精霊に祈りを捧げ、傷を負った味方を癒すとともに、肉体を包み込むオーラ状の障壁を付与する。
復活の魔法は最後の手段だ。尽きれば撤退の二文字がちらつくだろう。
蓄積した負傷で、さすがのシャガも動きが鈍くなってきた。
「いててて……前衛も楽じゃねェな」
その様子を見て取ったか、セレスティアの声が飛ぶ。
「治療しましょうか!?」
「セティ、そっちに行ったわ、警戒して!」
「ああ、もう……!」
どうやらセレスティアとフェリアも、中々大変な戦いを強いられているらしい。
「……いやいい。温存しとけ!」
撤退を決めてからのことも考えれば、自分で癒せる傷は自分で癒した方がいい。そして何より傷を負わないことが重要だ。
シャガは自分で魔法により傷の再生を促すと、あまりにも雑魔が多過ぎるので、木を薙ぎ倒して一時的に分断を図る。
「……あの、シャガ様?」
「……アー、多少荒らすくれェは戦ッてンだし仕方ねェだろ? 文句は敵さんにドーゾ」
話しかけてきたジェーンに対し、そっと目を逸らすシャガだった。
黒曜の判断は、決して悪くはなかった。
大量の雑魔を見てすぐに符を仲間たちを囲むように放り、防御力を高める結界を展開させた。
大地から立ち上る美しい光が、外側からの害意を減衰させんと黒曜を含む仲間たちの身体を包み込む。
樹上から飛鳥型雑魔が一体、隙をついてジェーンを襲う。
作業中でジェーンは反応できない。
しかし飛鳥型雑魔の嘴は、割り込んだ黒曜のパリィグローブに受け止められた。
「ふ、マジックカードがなければ即死だったな」
「あ、ありがとうございます……?」
マジックカードって何かしらと思うジェーンに、黒曜は尋ねる。
「ところで、一戦ごとに回復と休憩タイムを設けるよう提案したいんだが」
「……増援に次ぐ増援で、その一戦が終わらず延々続いているのですが」
「……そうか」
せめて、余力は残しておこうと決意する黒曜だった。
敵の強さに青くなったり仲間の強さに目を輝かせたり、一夏の表情はころころと変わる。
本当は敵が怖いし、不安でいっぱいだが、そんなことは口に出せない。
「疲れていませんか?」
「大丈夫です! こちらはまかせてください!」
気遣うジェーンに、一夏は強がり笑顔を見せる。
雑魔が一匹防衛網を抜けてくる。
皆気付いてはいるが、すぐに動けるのは一夏だけのようだ。
「ぼーっと見てたわけじゃないの! どうすれば倒せるか、どこに攻撃を叩き込めば効率的か、仲間を見て学んでた!」
一夏は最短距離で強烈な一打を真っ直ぐ打ち込み、それで倒れないと見るや否や、えぐるような突きを叩き込んだ。
風穴のような拳打の痕が残る雑魔の肉体が消滅していく。
勝利した。
そして他の七人が雑魔の襲撃を凌ぎ切り、ジェーンの地図確認作業が済んで撤退可能になったのは、その少し後であった。
●ラズビルナムから脱出せよ
ほぼ全員が満身創痍で、その回復にセレスティアが回復魔法を使い切った。残っているのは個人の回復手段が少しのみ。
そして運よく襲撃が止み、周りに雑魔の姿がない。
さらに、全てとはいわないが、地図の確認も本討伐に必要な重要箇所は全て済んだ。
どう考えても、撤退チャンスである。
満場一致の撤退で方針が決まり、一行は来た道を戻り始めた。
幸い、行く道で散々掃除してきたからか、出てくる雑魔は散発的だ。
それでもまだ出てくるというのが恐ろしいが、まあ場所が場所なので仕方ない。
こうして、一行は無事ラズビルナムを脱出したのだった。
依頼結果
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2018/09/19 20:12:10 |
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相談卓 黒耀 (ka5677) 鬼|25才|女性|符術師(カードマスター) |
最終発言 2018/09/21 09:16:44 |