ゲスト
(ka0000)
婚約破棄と男の意地
マスター:桃谷かな

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや易しい
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加制限
- -
- 参加人数
- 3~6人
- サポート
- 0~0人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2018/09/21 19:00
- 完成日
- 2018/10/22 17:25
このシナリオは5日間納期が延長されています。
みんなの思い出
思い出設定されたOMC商品がありません。
オープニング
こんもりとした小山の麓に、小さな村があった。
周辺には森と草原、山向こうに似たような村がひとつあるばかり。村人たちの多くは町へ出ることもなく、変化に乏しいこの地で育ち、恋をし、伴侶を見つけて一生を終える。
●女心と秋の空
暑さも和らいだ初秋のある日、村の広場では、一組のカップルがモメにモメていた。
「アリマ、アリマ! 僕とけっこんしてくれないの!?」
「けっこんしなーい! だってトティ、こどもだもん!」
「やだああああああああああああ! アリマとけっこんするううううぅぅぅぇっうぇっうぇっ!!!」
波打つ黒髪がキュートな5歳女児・アリマに追いすがってギャン泣きしているのは、同い年の男児・トティである。
この年頃の子どもによくあることだが、ふたりは1年ほど前から結婚の約束をしていた。昨日の昼に広場で遊んだその時まで、アリマは「わたし、ぜったいにトティのおよめさんになるの」などと甘い言葉を口にしていたのである。
しかし、今日になって事態は急変。アリマが突然、婚約破棄を申し入れたのだ。
納得できないトティはパニックに陥り、5秒で修羅場と化した。
「トティ、こどもだもん。キラキラのお花くれないもん。わたし、ガリグとけっこんする!」
「やだあああああああああああ!! おはなあげるうううぅううううぅぅぅぅ!!!」
「キラキラのお花はおとなじゃないととれないんだよ! トティ、とれないもん!」
「いやああああああああ!! ぎゃあああああああああぁぁぁ!!!」
どうやら、心変わりの原因は村の青年・ガリグにあるようだ。
狩りから戻ったガリグが山中にしか咲かない花を持ち帰り、通りすがりのアリマに何となくプレゼントした。だが、その行為がアリマを完全に勘違いさせてしまったのである。
「もう、トティとおててつながなーい。ばいばーい!」
「うああああああああああああ!! けっこんするうううぅぅぅぅぅええええええ!!!」
号泣するトティを尻目に、クールな表情で踵を返すアリマ。足取り軽く、家路についた。
トティにとっては一大事なのだろうが、幼い子ども同士なら稀に起こること。
周囲の大人たちも「どうせ明日には仲直りしているだろう」と思い、むしろ微笑ましく見守り、ありきたりな言葉でトティを慰める程度であった。
――そう。まさかこの小さな失恋が、とんでもない事件の引き金になるとは思わずに。
●消えた少年
トティとアリマが破局した翌朝、ハンターオフィスに1本の依頼が届けられた。
広場でアリマと別れたトティが家に帰らず、行方不明になっているため、捜索してほしいという内容である。
村人たちが聞き込みを行ったところ、トティがその日の夕方にガリグの家を訪れ、『キラキラの花』が咲いている場所を尋ねていたこと、山の方向へ歩いていくトティの姿を友人が目撃していたことが判明。どうやら彼は、花を探してひとりで山に入り、帰れなくなってしまったようだ。
村人たちは総出で山狩りを行おうと準備していたのだが、深夜になって状況が一変。
山向こうの村から『山中に雑魔出現』の知らせが届いたのだ。
雑魔がいるとなれば、迂闊に山へ入ることはできない。
そこで村人たちは、トティの捜索をハンターたちの手に委ねることにした。
周辺には森と草原、山向こうに似たような村がひとつあるばかり。村人たちの多くは町へ出ることもなく、変化に乏しいこの地で育ち、恋をし、伴侶を見つけて一生を終える。
●女心と秋の空
暑さも和らいだ初秋のある日、村の広場では、一組のカップルがモメにモメていた。
「アリマ、アリマ! 僕とけっこんしてくれないの!?」
「けっこんしなーい! だってトティ、こどもだもん!」
「やだああああああああああああ! アリマとけっこんするううううぅぅぅぇっうぇっうぇっ!!!」
波打つ黒髪がキュートな5歳女児・アリマに追いすがってギャン泣きしているのは、同い年の男児・トティである。
この年頃の子どもによくあることだが、ふたりは1年ほど前から結婚の約束をしていた。昨日の昼に広場で遊んだその時まで、アリマは「わたし、ぜったいにトティのおよめさんになるの」などと甘い言葉を口にしていたのである。
しかし、今日になって事態は急変。アリマが突然、婚約破棄を申し入れたのだ。
納得できないトティはパニックに陥り、5秒で修羅場と化した。
「トティ、こどもだもん。キラキラのお花くれないもん。わたし、ガリグとけっこんする!」
「やだあああああああああああ!! おはなあげるうううぅううううぅぅぅぅ!!!」
「キラキラのお花はおとなじゃないととれないんだよ! トティ、とれないもん!」
「いやああああああああ!! ぎゃあああああああああぁぁぁ!!!」
どうやら、心変わりの原因は村の青年・ガリグにあるようだ。
狩りから戻ったガリグが山中にしか咲かない花を持ち帰り、通りすがりのアリマに何となくプレゼントした。だが、その行為がアリマを完全に勘違いさせてしまったのである。
「もう、トティとおててつながなーい。ばいばーい!」
「うああああああああああああ!! けっこんするうううぅぅぅぅぅええええええ!!!」
号泣するトティを尻目に、クールな表情で踵を返すアリマ。足取り軽く、家路についた。
トティにとっては一大事なのだろうが、幼い子ども同士なら稀に起こること。
周囲の大人たちも「どうせ明日には仲直りしているだろう」と思い、むしろ微笑ましく見守り、ありきたりな言葉でトティを慰める程度であった。
――そう。まさかこの小さな失恋が、とんでもない事件の引き金になるとは思わずに。
●消えた少年
トティとアリマが破局した翌朝、ハンターオフィスに1本の依頼が届けられた。
広場でアリマと別れたトティが家に帰らず、行方不明になっているため、捜索してほしいという内容である。
村人たちが聞き込みを行ったところ、トティがその日の夕方にガリグの家を訪れ、『キラキラの花』が咲いている場所を尋ねていたこと、山の方向へ歩いていくトティの姿を友人が目撃していたことが判明。どうやら彼は、花を探してひとりで山に入り、帰れなくなってしまったようだ。
村人たちは総出で山狩りを行おうと準備していたのだが、深夜になって状況が一変。
山向こうの村から『山中に雑魔出現』の知らせが届いたのだ。
雑魔がいるとなれば、迂闊に山へ入ることはできない。
そこで村人たちは、トティの捜索をハンターたちの手に委ねることにした。
リプレイ本文
「すぐに助けに入りますから、もう大丈夫ですよ」
正午、広場に集まった村人たちの中で、夜桜 奏音(ka5754)は錯乱するトティの母親の肩を抱くようにして宥めていた。
「トティ、しんじゃうの? だいじょうぶだよね……?」
「アリマ様、心配はいりません。トティ様は必ず帰ってきます」
不安のあまり泣きじゃくるアリマに目線を合わせ、ユメリア(ka7010)が微笑む。奏音もアリマへと視線を向け、優しく声をかけた。
「トティが帰ってきたら、きちんと謝りましょう。それに、花を持って帰ってきたら、目一杯喜んであげてくださいね」
一方、村長に呼ばれたガリグを期待の眼差しで迎えたのは、ルンルン・リリカル・秋桜(ka5784)である。
(ガリグさんって、イケメン? イケメン?)
「すみません……お待たせしました」
(――60点)
可もなく不可もない微妙な青年の登場に、胸の高鳴りを一瞬で鎮める秋桜。まあ、世の中そんなもんである。
「ガリグ、お前は悪くない」
暗い顔でハンターたちの前に立ったガリグへ、強い口調でそう言ったのはレイア・アローネ(ka4082)だった。
「だから教えてくれ、トティと話した時の事を。ルートは教えたのか? それとも元から知っていたのか?」
「あと、花の場所って詳しく教えてもらえます? お母さんも、何か手がかりになりそうな事を知ってたら、教えてください!」
レイアと秋桜の問いに、ガリグとトティの母親は時々顔を見合わせながら、いくつかの情報を話し始める。
元々、トティは山道の存在を知っていて、ガリグが教えたのは『花は頂上付近に咲いている』『頂上へは山道を通って行く』程度。入山禁止という事は普段から再三言い含めてきたため、ガリグも母親もトティが山に入るとは思わなかったようだ。
また、トティはやや臆病な性格のため、小動物に驚いたり、陽が落ちてパニックになったりして道を外れたのではないか、と母親は言う。
「きちんと連れ帰ってきますから、戻ってくるまでに暗い顔は無くしておいてくださいね」
奏音の言葉に励まされた3人。祈るような気持ちで、山へと向かうハンターたちを見送った。
●山道
日中の山道は決して暗くなく、爽やかな雰囲気すら感じられる。
奏音の占いによれば、トティは恐らく山の中腹より上、雑魔は山のこちら側へ移動している可能性があった。
「まぁ、何ともはや……子供には良くあること……なんだろうが、それで事故が起こってもな」
全身鎧をガチャつかせて山道を登りつつ、無道(ka7139)が呟く。すると、仲間の持つトランシーバー越しに夢路 まよい(ka1328)の声が響いた。
『私にはすっごくわかるよ! 子ども扱いされて相手にしてもらえない悲しさ……私も見た目がこんなだからね』
マジックフライトで空から捜索する彼女の姿は、木々に阻まれて見ることができない。山道を中心に、麓から山頂まで広い範囲を飛び回っているようだ。
「やれやれ、好きな子の為に頑張るのは可愛らしいというか……」
隣を行くレイアの言葉に、無道は小さく頷いて応えた。
「トティとアリマの仲直りもさせてあげたいし、とにかく無事に保護しよう」
「ああ。何としても『微笑ましい事件』にしなくてはならないな」
そう言い合うレイアと無道の前には、トティの痕跡を探して地面を見つめる奏音。そして、トティの母親から借りた彼の毛布の臭いを手掛かりに、忍犬『もふら』を先行させている秋桜の姿があった。
「もう少し、地面が湿っていればよかったのですが……足跡が見つかりませんね」
「もふらちゃんの鼻が正しければ、まだ道を外れていないのです! もっと上に登っちゃいましょう!」
確実に臭いを辿ってくれるとは限らないだろうが、それでも忍犬は鼻を地面につけ、スンスンと音を立てながら山道を登って行く。
「近道とかを探して道を外れた可能性もあるよな」
「はい。道が曲がっているような所は特に気をつけて見ましょう」
道の脇の草や茂みに人が通った跡がないか、注意深く確認して歩く無道と奏音。彼らの後ろを行くユメリアは、トティに人の気配を伝えるべくタンバリンを叩きながら、再度空を見上げてまよいの姿を探す。
「まよい様、そちらはいかがでしょう?」
『先に頂上まで見てきたけど、山道にも頂上にもトティはいないみたいだね』
「そうですか……。やはり、道を外れてしまったのでしょうか」
『山の上のほうに、山道が大きくカーブしてるところが2ヶ所と、道の脇がちょっとした斜面になってるところがあったよ。もしかすると、そこで迷ったり滑落したりしたのかもね』
木々に阻まれ、上空のまよいからは雑木林の中まで見通すことができない。しかし、山道や山中に点在する小さな池、沢など、ある程度開けた箇所を捜索するのは容易だった。
『水辺は一通り見て回ったけど、足跡も草を踏み分けた跡もなかったから、水の事故は心配しなくていいかな』
まよいの言葉が確かなら、まだトティが生存している可能性は高い。だが、恐らく水も飲んでいないのだろう。
「まだ林の中を彷徨っているか、どこかで助けを待っているか……か。早く発見してやらなくてはな」
――雑魔より早く。レイアは木々の間に視線を巡らせ、大きく息を吸い込んだ。
「トティ! キラキラの花を見つけたぞ、あげるから来い!」
響き渡った彼女の声に続いて、無道もまた叫ぶ。
「アリマが謝りたいと言ってたぞ! 村に帰るんだ!」
山道も半ばを過ぎ、一行は一つ目のカーブに差し掛かった。
足跡の類は相変わらず見当たらないが、念のため生命感知を使い、周囲を探ることに。
「ジュゲームリリカル……ルンルン忍法ニンジャセンサー!」
ニンジャキャプタールンルン☆こと秋桜を中心に、雑木林に結界が築かれる。
「……反応アリなのです! でも、木の上ですね」
「小動物でしょうか。草を踏んだ跡もないようですし……」
ユメリアの言葉に頷きながら、万が一を考えて式神を飛ばす秋桜。思った通り、生命反応があった場所にトティは居なかった。
再び、山道を登り始める一行。
タンバリンの音とトティへの呼びかけ、そして長閑な鳥の声だけが山に響き渡っていた。
そして、更に5分ほど進んだところで、まよいから通信が入る。
『そこから少し先、道の左側がちょっと低くなってるはずだよ。転げ落ちた跡とか、ないかな?』
言われて見れば、確かに山道脇の地面が1.5mほど低くなっている区間があった。その斜面はしばらく続いているようで、5歳児がもし滑落すれば、山道への戻り方がわからなくなるかもしれない。
「これを登るには、大人でも苦労するな」
道沿いに滑落の跡を探しながら、無道が呟く。すると、少し先を捜索していた奏音が声をあげて皆を呼んだ。
「見てください! 草が倒された跡です!」
そこには、斜面の上から下まで草が薙ぎ倒された跡が残っていた。急いで斜面を降り、周囲を捜索する一行。
「トティ! キラキラの花はこっちだ!」
「トティ様! 私たちと村へ帰りましょう!」
レイアとユメリアが呼びかける。奏音は生命感知を発動させ、結界内にそれらしき反応を探していた。
「私から見て10時の方向……何か、こちらへ向かって動いていますね」
彼女の言葉を受けて、まず式神を飛ばす秋桜。式神の目がその生命体の姿を確認するまでの間、一同は周辺の地面を丹念に調べて回る。
「これは……トティのサンダルか?」
無道が木の根元から拾い上げたのは、結び紐が切れたサンダルだった。明らかに8歳未満の子どものサイズである。
レイアはそれをまじまじと見つめ、頷いた。
「ここを滑落したと見て、間違いないな」
だとすれば、例の生命反応はトティである可能性が高い。秋桜の式神を追うようにして、一同は移動を開始した。
●遭遇
「見えました! おめめパッチリ、イケメンのトティ君がいるのです!」
式神の目が捉えたのは、木々の間を慎重な足取りで歩き、こちらへ向かっている男児の姿だった。ホッと胸を撫で下ろし、大声やタンバリンの音を響かせながら歩を早める一行。
――その時だった。
『今、雑魔の群れがそっちに走って行ったよ! 山道のほう!』
上空のまよいが、山道を横切ってハンターたちの方向へ走って行く雑魔の姿を捉えた。彼らの声と音に反応したのだろう。
「トティと逆方向なら好都合だ。一掃するぞ」
「万が一に備えましょう。私と無道様がトティ様を護ります」
魔導剣と刀を抜き、背後へと向き直るレイア。ユメリアと無道は、雑魔を仲間たちに任せ、トティのもとへ急いだ。
「――来ます!」
草と落ち葉を踏み荒らす足音とともに、木々の間に見え隠れする灰色の物体。それらを十分に引き付け、奏音は空に向かって符を投げ上げた。
『ギギギギィィィーーーッッッ!!!』
発生した稲妻が雑魔たちを貫く。それでも速度を落とさず向かい来る1頭に、肉薄するレイア。
二刀流の刃が閃き、ドブネズミの頭が宙を舞う。その瞬間、やや遅れて迫る2頭の足元が泥のように変化した。
「ルンルン忍法土蜘蛛の術!」
秋桜が仕掛けた地縛符に足を取られ、もんどり打って倒れる雑魔たち。そして、起き上がろうとするそれらの背後には、木々の間を飛ぶまよいの姿があった。
「村のためにも、消えてもらうよ!」
銀の指輪がまよいの力を増幅する。放たれた光の矢が雑魔たちに突き刺さり、静かな山中に断末魔が木霊した。
一方、ユメリアと無道は、無事にトティを発見していた。
「お待ちください、トティ様!」
「トティ、お母さんやアリマに頼まれて来たんだ」
しかし、突然始まった戦闘音に怯えてしまったのか、トティは泣きそうな顔で逃げて行ってしまう。戦闘が終了しても、中々警戒を解いてはくれなかった。
二人は極力トティを刺激しないよう、優しく声をかけ続ける。
「ああ、良かった。無事ですね……」
「トティ、安心しろ。無理に連れ戻したりはしない」
奏音とレイアの声に振り向けば、雑魔を一掃した仲間たちが追い付いて来ていた。木の幹に隠れ、涙目で伺うトティ。
「大丈夫だよ。怖かったよね……一緒に帰ろう?」
「しっ……しらないひとについてっちゃダメだもん!」
最も年齢が近く見えるまよいの言葉に、トティはようやく反応を示した。すかさず、前に出る秋桜。
「キラキラの花の花言葉は、イチコロノート☆ 私たちはトティ君の恋を応援しに来たのです!」
「! 僕のもうふ……?」
適当な花言葉を口にして手招きした秋桜だが、トティの視線は彼女の手元にある毛布に向いていた。
「そうです! お借りして来ちゃいました~」
「トティ様、私たちを信じてくださいますか?」
トティは、毛布をバサバサ振ってアピールする秋桜をしばらく見つめ、ハンターたち全員に視線を巡らせる。その後ようやく、ユメリアの言葉に小さく頷いた。
そして、
「うっ……うえっ……、うあああああぁぁぁぁああーーーーん!!」
堪えていたものが決壊したトティ。秋桜の持つ毛布に駆け寄ると、しがみついて号泣し始めた。
5歳児が山の中で夜を明かしたのだ。大人が思う以上に恐ろしく、辛い経験だったに違いない。
「よし、よく頑張った」
「たった一人でここまで来るとはな。勇気のある子だ」
しゃくりあげて泣くトティの頭や肩を、無道とレイアが優しく撫でてやる。
「子ども扱いされて悔しかったよね。わかるよ? ……でも、5歳の子が勝手にこんな危険なとこ来ちゃメッなんだからね!」
「ああ、そうだ。アリマが悲しんでたから、二度としてはいけないぞ」
「うぇっ……ひっく……ご……べんだざい……っ」
まよいとレイアに窘められ、涙を流しながらも素直に謝るトティ。
その後、無道に水と食べ物を与えられ、奏音に擦り傷を治療してもらいながら、徐々に落ち着きを取り戻していったのだった。
●帰還
「トティ! トティーーー!!!」
村の入口まで降りると、目を真っ赤に腫らした少女が大声で叫びながら走って来るのが見えた。
「アリマ! アリマだ!!」
「ガールフレンドの出迎えだ。トティ、降りるか?」
レイアの背に負われていたトティは、彼女の声に反応して地面に降りる。そして、ハンターたちに伴われて山頂で手に入れた『キラキラの花』を片手に駆け出した。
「トティ! よかっ……うぇっ、うええぇぇぇーー!!!」
トティの手を取り、ただただ大泣きするアリマ。
すると、泣き声を聞きつけた村人たちが続々と彼らのもとへ集まって来た。その中には、憔悴しきった顔で涙を流すトティの母親、そしてガリグの姿もあった。
「トティ! ああ、よかった……よかった……トティ!!」」
「おかあさん!! おがあざああああああああーーんっっ!!!」
「トティ! ごめんな……俺がちゃんと山の怖さを教えてれば……!」
丸一日ぶりに母親の胸に抱かれ、安心しきった表情で泣きじゃくるトティ。ガリグもまた、彼の無事に涙を流さずにはいられなかった。
「お母さん、今日はゆっくり甘えさせてあげてくださいね」
「これで一安心、だね。ガリグさんも、あまり自分を責めないで」
母親とガリグに声をかけ、雑魔退治の報告のため村長のもとへ向かう奏音とまよい。ユメリアは母親に抱かれたトティに近づき、柔らかな微笑を浮かべて言った。
「トティ様、皆さまから心配されていることは分かりましたか? 心配されないように、勇者のように強くなってくださいね」
既に泣き疲れた様子でトティが頷く一方、膝を折ってアリマの顔を覗き込んだのは無道だった。
「トティは君のために勇気を出した。まあ、今回は蛮勇になったかもだけど……仲直りしてあげてくれるかい? トティもアリマを許してあげよう?」
目に涙を一杯ためて、アリマが大きく頷く。すると、地面に降りたトティがアリマに駆け寄り、片手に持ったキラキラの花を差し出した。
「あのね、アリマ……僕とけっこんしてくれる?」
「……うん! わたし、トティのおよめさんになる! いじわるして、ごめんね」
お互いにポロポロと涙を流しながら、手を取り合う小さなカップル。どうやら、無事に元サヤに収まったようだ。
「村の皆さんも、あまり子どもたちやガリグさんを叱らないであげてください」
「はい。本当に、本当にありがとうございました!!」
無道の言葉を受けて、トティの親族と思しき若者が深々と頭を下げる。他の村人たちも、次々に感謝の言葉を口にした。
「相思相愛で羨ましいです! ああ、いつか、私のところにも白馬の王子様が……」
2人の頭を優しく撫でながら、まだ見ぬ運命の人へ想いを馳せる秋桜。
ユメリアは手に持ったキラキラの花をトティ、アリマ、ガリグの3人にそれぞれ手渡し、それは絆の花だと言った。
傍らに腰を下ろし、ユメリアは盾琴の弦を弾き始める。
「――新たな勇者の誕生に。トティ様の勇気を讃えましょう」
正午、広場に集まった村人たちの中で、夜桜 奏音(ka5754)は錯乱するトティの母親の肩を抱くようにして宥めていた。
「トティ、しんじゃうの? だいじょうぶだよね……?」
「アリマ様、心配はいりません。トティ様は必ず帰ってきます」
不安のあまり泣きじゃくるアリマに目線を合わせ、ユメリア(ka7010)が微笑む。奏音もアリマへと視線を向け、優しく声をかけた。
「トティが帰ってきたら、きちんと謝りましょう。それに、花を持って帰ってきたら、目一杯喜んであげてくださいね」
一方、村長に呼ばれたガリグを期待の眼差しで迎えたのは、ルンルン・リリカル・秋桜(ka5784)である。
(ガリグさんって、イケメン? イケメン?)
「すみません……お待たせしました」
(――60点)
可もなく不可もない微妙な青年の登場に、胸の高鳴りを一瞬で鎮める秋桜。まあ、世の中そんなもんである。
「ガリグ、お前は悪くない」
暗い顔でハンターたちの前に立ったガリグへ、強い口調でそう言ったのはレイア・アローネ(ka4082)だった。
「だから教えてくれ、トティと話した時の事を。ルートは教えたのか? それとも元から知っていたのか?」
「あと、花の場所って詳しく教えてもらえます? お母さんも、何か手がかりになりそうな事を知ってたら、教えてください!」
レイアと秋桜の問いに、ガリグとトティの母親は時々顔を見合わせながら、いくつかの情報を話し始める。
元々、トティは山道の存在を知っていて、ガリグが教えたのは『花は頂上付近に咲いている』『頂上へは山道を通って行く』程度。入山禁止という事は普段から再三言い含めてきたため、ガリグも母親もトティが山に入るとは思わなかったようだ。
また、トティはやや臆病な性格のため、小動物に驚いたり、陽が落ちてパニックになったりして道を外れたのではないか、と母親は言う。
「きちんと連れ帰ってきますから、戻ってくるまでに暗い顔は無くしておいてくださいね」
奏音の言葉に励まされた3人。祈るような気持ちで、山へと向かうハンターたちを見送った。
●山道
日中の山道は決して暗くなく、爽やかな雰囲気すら感じられる。
奏音の占いによれば、トティは恐らく山の中腹より上、雑魔は山のこちら側へ移動している可能性があった。
「まぁ、何ともはや……子供には良くあること……なんだろうが、それで事故が起こってもな」
全身鎧をガチャつかせて山道を登りつつ、無道(ka7139)が呟く。すると、仲間の持つトランシーバー越しに夢路 まよい(ka1328)の声が響いた。
『私にはすっごくわかるよ! 子ども扱いされて相手にしてもらえない悲しさ……私も見た目がこんなだからね』
マジックフライトで空から捜索する彼女の姿は、木々に阻まれて見ることができない。山道を中心に、麓から山頂まで広い範囲を飛び回っているようだ。
「やれやれ、好きな子の為に頑張るのは可愛らしいというか……」
隣を行くレイアの言葉に、無道は小さく頷いて応えた。
「トティとアリマの仲直りもさせてあげたいし、とにかく無事に保護しよう」
「ああ。何としても『微笑ましい事件』にしなくてはならないな」
そう言い合うレイアと無道の前には、トティの痕跡を探して地面を見つめる奏音。そして、トティの母親から借りた彼の毛布の臭いを手掛かりに、忍犬『もふら』を先行させている秋桜の姿があった。
「もう少し、地面が湿っていればよかったのですが……足跡が見つかりませんね」
「もふらちゃんの鼻が正しければ、まだ道を外れていないのです! もっと上に登っちゃいましょう!」
確実に臭いを辿ってくれるとは限らないだろうが、それでも忍犬は鼻を地面につけ、スンスンと音を立てながら山道を登って行く。
「近道とかを探して道を外れた可能性もあるよな」
「はい。道が曲がっているような所は特に気をつけて見ましょう」
道の脇の草や茂みに人が通った跡がないか、注意深く確認して歩く無道と奏音。彼らの後ろを行くユメリアは、トティに人の気配を伝えるべくタンバリンを叩きながら、再度空を見上げてまよいの姿を探す。
「まよい様、そちらはいかがでしょう?」
『先に頂上まで見てきたけど、山道にも頂上にもトティはいないみたいだね』
「そうですか……。やはり、道を外れてしまったのでしょうか」
『山の上のほうに、山道が大きくカーブしてるところが2ヶ所と、道の脇がちょっとした斜面になってるところがあったよ。もしかすると、そこで迷ったり滑落したりしたのかもね』
木々に阻まれ、上空のまよいからは雑木林の中まで見通すことができない。しかし、山道や山中に点在する小さな池、沢など、ある程度開けた箇所を捜索するのは容易だった。
『水辺は一通り見て回ったけど、足跡も草を踏み分けた跡もなかったから、水の事故は心配しなくていいかな』
まよいの言葉が確かなら、まだトティが生存している可能性は高い。だが、恐らく水も飲んでいないのだろう。
「まだ林の中を彷徨っているか、どこかで助けを待っているか……か。早く発見してやらなくてはな」
――雑魔より早く。レイアは木々の間に視線を巡らせ、大きく息を吸い込んだ。
「トティ! キラキラの花を見つけたぞ、あげるから来い!」
響き渡った彼女の声に続いて、無道もまた叫ぶ。
「アリマが謝りたいと言ってたぞ! 村に帰るんだ!」
山道も半ばを過ぎ、一行は一つ目のカーブに差し掛かった。
足跡の類は相変わらず見当たらないが、念のため生命感知を使い、周囲を探ることに。
「ジュゲームリリカル……ルンルン忍法ニンジャセンサー!」
ニンジャキャプタールンルン☆こと秋桜を中心に、雑木林に結界が築かれる。
「……反応アリなのです! でも、木の上ですね」
「小動物でしょうか。草を踏んだ跡もないようですし……」
ユメリアの言葉に頷きながら、万が一を考えて式神を飛ばす秋桜。思った通り、生命反応があった場所にトティは居なかった。
再び、山道を登り始める一行。
タンバリンの音とトティへの呼びかけ、そして長閑な鳥の声だけが山に響き渡っていた。
そして、更に5分ほど進んだところで、まよいから通信が入る。
『そこから少し先、道の左側がちょっと低くなってるはずだよ。転げ落ちた跡とか、ないかな?』
言われて見れば、確かに山道脇の地面が1.5mほど低くなっている区間があった。その斜面はしばらく続いているようで、5歳児がもし滑落すれば、山道への戻り方がわからなくなるかもしれない。
「これを登るには、大人でも苦労するな」
道沿いに滑落の跡を探しながら、無道が呟く。すると、少し先を捜索していた奏音が声をあげて皆を呼んだ。
「見てください! 草が倒された跡です!」
そこには、斜面の上から下まで草が薙ぎ倒された跡が残っていた。急いで斜面を降り、周囲を捜索する一行。
「トティ! キラキラの花はこっちだ!」
「トティ様! 私たちと村へ帰りましょう!」
レイアとユメリアが呼びかける。奏音は生命感知を発動させ、結界内にそれらしき反応を探していた。
「私から見て10時の方向……何か、こちらへ向かって動いていますね」
彼女の言葉を受けて、まず式神を飛ばす秋桜。式神の目がその生命体の姿を確認するまでの間、一同は周辺の地面を丹念に調べて回る。
「これは……トティのサンダルか?」
無道が木の根元から拾い上げたのは、結び紐が切れたサンダルだった。明らかに8歳未満の子どものサイズである。
レイアはそれをまじまじと見つめ、頷いた。
「ここを滑落したと見て、間違いないな」
だとすれば、例の生命反応はトティである可能性が高い。秋桜の式神を追うようにして、一同は移動を開始した。
●遭遇
「見えました! おめめパッチリ、イケメンのトティ君がいるのです!」
式神の目が捉えたのは、木々の間を慎重な足取りで歩き、こちらへ向かっている男児の姿だった。ホッと胸を撫で下ろし、大声やタンバリンの音を響かせながら歩を早める一行。
――その時だった。
『今、雑魔の群れがそっちに走って行ったよ! 山道のほう!』
上空のまよいが、山道を横切ってハンターたちの方向へ走って行く雑魔の姿を捉えた。彼らの声と音に反応したのだろう。
「トティと逆方向なら好都合だ。一掃するぞ」
「万が一に備えましょう。私と無道様がトティ様を護ります」
魔導剣と刀を抜き、背後へと向き直るレイア。ユメリアと無道は、雑魔を仲間たちに任せ、トティのもとへ急いだ。
「――来ます!」
草と落ち葉を踏み荒らす足音とともに、木々の間に見え隠れする灰色の物体。それらを十分に引き付け、奏音は空に向かって符を投げ上げた。
『ギギギギィィィーーーッッッ!!!』
発生した稲妻が雑魔たちを貫く。それでも速度を落とさず向かい来る1頭に、肉薄するレイア。
二刀流の刃が閃き、ドブネズミの頭が宙を舞う。その瞬間、やや遅れて迫る2頭の足元が泥のように変化した。
「ルンルン忍法土蜘蛛の術!」
秋桜が仕掛けた地縛符に足を取られ、もんどり打って倒れる雑魔たち。そして、起き上がろうとするそれらの背後には、木々の間を飛ぶまよいの姿があった。
「村のためにも、消えてもらうよ!」
銀の指輪がまよいの力を増幅する。放たれた光の矢が雑魔たちに突き刺さり、静かな山中に断末魔が木霊した。
一方、ユメリアと無道は、無事にトティを発見していた。
「お待ちください、トティ様!」
「トティ、お母さんやアリマに頼まれて来たんだ」
しかし、突然始まった戦闘音に怯えてしまったのか、トティは泣きそうな顔で逃げて行ってしまう。戦闘が終了しても、中々警戒を解いてはくれなかった。
二人は極力トティを刺激しないよう、優しく声をかけ続ける。
「ああ、良かった。無事ですね……」
「トティ、安心しろ。無理に連れ戻したりはしない」
奏音とレイアの声に振り向けば、雑魔を一掃した仲間たちが追い付いて来ていた。木の幹に隠れ、涙目で伺うトティ。
「大丈夫だよ。怖かったよね……一緒に帰ろう?」
「しっ……しらないひとについてっちゃダメだもん!」
最も年齢が近く見えるまよいの言葉に、トティはようやく反応を示した。すかさず、前に出る秋桜。
「キラキラの花の花言葉は、イチコロノート☆ 私たちはトティ君の恋を応援しに来たのです!」
「! 僕のもうふ……?」
適当な花言葉を口にして手招きした秋桜だが、トティの視線は彼女の手元にある毛布に向いていた。
「そうです! お借りして来ちゃいました~」
「トティ様、私たちを信じてくださいますか?」
トティは、毛布をバサバサ振ってアピールする秋桜をしばらく見つめ、ハンターたち全員に視線を巡らせる。その後ようやく、ユメリアの言葉に小さく頷いた。
そして、
「うっ……うえっ……、うあああああぁぁぁぁああーーーーん!!」
堪えていたものが決壊したトティ。秋桜の持つ毛布に駆け寄ると、しがみついて号泣し始めた。
5歳児が山の中で夜を明かしたのだ。大人が思う以上に恐ろしく、辛い経験だったに違いない。
「よし、よく頑張った」
「たった一人でここまで来るとはな。勇気のある子だ」
しゃくりあげて泣くトティの頭や肩を、無道とレイアが優しく撫でてやる。
「子ども扱いされて悔しかったよね。わかるよ? ……でも、5歳の子が勝手にこんな危険なとこ来ちゃメッなんだからね!」
「ああ、そうだ。アリマが悲しんでたから、二度としてはいけないぞ」
「うぇっ……ひっく……ご……べんだざい……っ」
まよいとレイアに窘められ、涙を流しながらも素直に謝るトティ。
その後、無道に水と食べ物を与えられ、奏音に擦り傷を治療してもらいながら、徐々に落ち着きを取り戻していったのだった。
●帰還
「トティ! トティーーー!!!」
村の入口まで降りると、目を真っ赤に腫らした少女が大声で叫びながら走って来るのが見えた。
「アリマ! アリマだ!!」
「ガールフレンドの出迎えだ。トティ、降りるか?」
レイアの背に負われていたトティは、彼女の声に反応して地面に降りる。そして、ハンターたちに伴われて山頂で手に入れた『キラキラの花』を片手に駆け出した。
「トティ! よかっ……うぇっ、うええぇぇぇーー!!!」
トティの手を取り、ただただ大泣きするアリマ。
すると、泣き声を聞きつけた村人たちが続々と彼らのもとへ集まって来た。その中には、憔悴しきった顔で涙を流すトティの母親、そしてガリグの姿もあった。
「トティ! ああ、よかった……よかった……トティ!!」」
「おかあさん!! おがあざああああああああーーんっっ!!!」
「トティ! ごめんな……俺がちゃんと山の怖さを教えてれば……!」
丸一日ぶりに母親の胸に抱かれ、安心しきった表情で泣きじゃくるトティ。ガリグもまた、彼の無事に涙を流さずにはいられなかった。
「お母さん、今日はゆっくり甘えさせてあげてくださいね」
「これで一安心、だね。ガリグさんも、あまり自分を責めないで」
母親とガリグに声をかけ、雑魔退治の報告のため村長のもとへ向かう奏音とまよい。ユメリアは母親に抱かれたトティに近づき、柔らかな微笑を浮かべて言った。
「トティ様、皆さまから心配されていることは分かりましたか? 心配されないように、勇者のように強くなってくださいね」
既に泣き疲れた様子でトティが頷く一方、膝を折ってアリマの顔を覗き込んだのは無道だった。
「トティは君のために勇気を出した。まあ、今回は蛮勇になったかもだけど……仲直りしてあげてくれるかい? トティもアリマを許してあげよう?」
目に涙を一杯ためて、アリマが大きく頷く。すると、地面に降りたトティがアリマに駆け寄り、片手に持ったキラキラの花を差し出した。
「あのね、アリマ……僕とけっこんしてくれる?」
「……うん! わたし、トティのおよめさんになる! いじわるして、ごめんね」
お互いにポロポロと涙を流しながら、手を取り合う小さなカップル。どうやら、無事に元サヤに収まったようだ。
「村の皆さんも、あまり子どもたちやガリグさんを叱らないであげてください」
「はい。本当に、本当にありがとうございました!!」
無道の言葉を受けて、トティの親族と思しき若者が深々と頭を下げる。他の村人たちも、次々に感謝の言葉を口にした。
「相思相愛で羨ましいです! ああ、いつか、私のところにも白馬の王子様が……」
2人の頭を優しく撫でながら、まだ見ぬ運命の人へ想いを馳せる秋桜。
ユメリアは手に持ったキラキラの花をトティ、アリマ、ガリグの3人にそれぞれ手渡し、それは絆の花だと言った。
傍らに腰を下ろし、ユメリアは盾琴の弦を弾き始める。
「――新たな勇者の誕生に。トティ様の勇気を讃えましょう」
依頼結果
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- 忍軍創設者
ルンルン・リリカル・秋桜(ka5784)
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依頼相談掲示板 | |||
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作戦相談 無道(ka7139) 鬼|23才|男性|闘狩人(エンフォーサー) |
最終発言 2018/09/21 14:20:59 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2018/09/21 12:04:43 |