スリの戦果を渡されて

マスター:石田まきば

シナリオ形態
ショート
難易度
普通
オプション
参加費
1,000
参加制限
-
参加人数
3~8人
サポート
0~0人
マテリアルリンク
報酬
少なめ
相談期間
5日
締切
2018/09/23 19:00
完成日
2018/09/25 10:28

このシナリオは5日間納期が延長されています。

みんなの思い出

思い出設定されたOMC商品がありません。

オープニング

●特に心が!

「なんていうか……疲れた」
 ハンターの一人がそうこぼしたのを切欠に、共に歩いていた他の七人も思い思いの表情を浮かべた。
「暇つぶしに悪くないと思ったんだけどね」
 最初の一人に頷きながら、こんなはずじゃなかったと肩をすくめるハンター。歪虚討伐や、その周辺に群がる雑魔の露払い。汚染がひどい地域への調査……そんな仕事が続いてばかりだったから、ほんの息抜きがわりに受けた仕事だったのだ。仕事が息抜きというのも、どこか働きすぎのきらいがあるけれど。
「まあ、毛色が違う仕事だったことには、違いねぇなぁ」
 嫌な気分も吹き飛ばそうかというように大きな声で笑いながら言うのは別の大柄なハンター。考え方も大雑把なのかもしれない。単に人手が足りないからと担ぎ出された彼は、細かいことは気にしなかった。
「文字通り毛色は違いましたね、ええ、毛色は……!」
 歯ぎしり混じりに突っ込むハンターはまだ悔しそうだ。
「あのドヤ顔は本当に、本当に! 何度攻撃魔法を撃ちこもうと思ったことか……ッ!」
 ぶんぶん音がしそうなほど首を上下に振って同意するハンターの額は皺が寄っている。マッサージしたほうがいいのではないだろうか。
「無事に終わったんだ、いいじゃないか」
 結果よければすべてよしだ。リアルブルー出身のハンターがどうにかして落ち着かせようとする。だが馴染みの仲間というわけではなく、仕事の縁で集まっただけのメンバーだ。無難な言葉しか思いつかなかった。
「えーっと、ほらっ、報告が終われば今日はもうお休みですからっ!」
 小柄な一人が空気をかえようと必死な声で話すが、焼け石に水。効果はないようだ。
「そうそう、その後でパァーっとやればいいんだよ! ……んんっ!?」
 最後の一人があげた驚きの声に、七人の視線が集まった。

「「「……財布?」」」
 鞄から出てきた見知らぬ財布には、しっかりと現金が入っていた。 

●手の中にある

「微妙な違和感なんだけど、鞄が重くなった気がして……」
 出てきた財布を見せたまま、七人へと話し始めるハンター。

「あぁっ! 私の財布!!!」
「「「へっ?」」」
 突然の大声に驚いて、話していたハンターも動きが止まる。その隙に声の主はずかずかと近づいてきて、財布を真っ直ぐ指さした。
「早く返しなさいよ、この泥棒!」
「「「はっ?」」」
「だから、その財布は私のだって言っているでしょう? なんて手癖が悪いのかしら!」
 驚いている様子のハンター達が言葉を挟む隙もない。声の大きさと怒りの剣幕。ついでに言うと非常にデ……恰幅の……とてもとても体格のよろしいオバ様は、あることないこと言いながらハンター達を責め立てる。
「見た感じ貴方達ハンターでしょう? ハンターっていうのは泥棒もするのね! 失望だわ!」
「「「ッ!」」」
 侮辱の言葉にハンター達が殺気立つ。
「あらなぁに、私みたいなかよわい一般人を力で脅すつもり?」
 みるからに立派な脂肪……ではなく体躯のオバ様はかよわくは見えないが、確かに一般人だと一目でわかる。ハンター達が武装などからハンターだと分かるように。
「なんだ? スリだって?」
「ハンターがやったとか、騒いでるやつがいるらしいぜ」
 周囲を行き交う人々が何事かと集まってきている。ハンター達とオバ様の周りだけいくらか空いているが。
 平時ならこんなことにはならなかっただろう。しかし依頼帰りであることと、問題のオバ様の勢いが強すぎて、ハンター達の出足は遅れてしまったのだ。

「とにかく、私の財布を持っているのが何よりの証拠でしょ!」

 さて、これからどうしようか……?

リプレイ本文



「「「スリ!?」」」
「そうよ、早く返しなさいよ!」
 ただ驚いただけなのに、最終兵器オバ様は強引に話を続けている。ヒトの目が集まるにつれて、財布を持ったままのデインティ・アイシス(ka4750)の足が少しだけ竦んだ。
「ま、まさか……デインティ……お前……やったのか!!」
 気付いたオバ様が更なる攻勢に出る前に、レイア・アローネ(ka4082)が声をあげる。
「なんてことを……!!」
「えっ? レイアさん?」
 仲間からの声に驚いたデインティは勿論、オバ様も少し吃驚している?

「なんか恨みでもあんのか、神様……」
 誰にも聞こえないようにぼそりと呟く輝羽・零次(ka5974)は正直イライラしていた。
(依頼帰りで、しかもなんか色々あって疲れてるってのにめんどい事案よこしやがって)
 思い出されるのは捜索対象のもふら。その渾身のドヤ顔が思い起こされた。
(よりによってソレかよ! くっそどれもこれもあの4足毛玉が悪いんだ……今度見つけたら狩ろう)
 無意識に、零次の手がハサミを持った時の動きを行う。
(あの毛を!)
 ハサミなのはもちろんじっくり追い詰めるように毛を狩る為である。やられた分数倍に返してドヤ顔もしてやろう。
「って、レイア! まっさきに仲間疑ってんじゃねえよ!?」
 つい回想にふけった俺も俺だけども!

「い、いや待て! つい釣られてしまったが、早計に仲間を疑うのはよくはない」
 思いきり信じていたよね?
「その財布がご夫人のものというのは確定か?」
 まずは始めから確認だと、デインティの手の内にある財布を指さすレイア。
「そうよ、さっきからそう言っているでしょう? 名前の刺繍が入っているの、見間違える筈ないじゃない!」
 確かにオバ様には似つかわしくない可愛らしい花模様の刺繍と共に可愛らしい名前が入っていた。
(((なんでこう育ったんだ……)))
 周囲の心がひとつとなっている隙に、レイアの質問は続く。
「或いは財布が新手のクリーチャーということはないか?」
(((!?)))
「こんなオバ様に絡まれるような事態だ。トリガーとして重要なアイテムだったのではないか? そうか、この財布はアイテムなどと言った枠には囚われない、むしろこの財布こそが思考し周囲を操作する悪のマテリアルに汚染されたクリーチャーか! いやそもそも悪のマテリアルとは一体、きっとこのオバ様もそれに汚染されているのだな! そうに違いない!」
 新たなる解釈をレイアが垂れている。何故かオバ様も呆気に取られて口を閉じている。効果はあるよう……だ?

(えっなにこれ)
 対人口調は丁寧なデインティでも、あまりの出来事に開いた口が塞がら……ないのはやっぱり女子として問題だと思ったので慌てて閉じたけれど。
 初めてオフィスで受けた仕事。最初だから戦闘は避けて、地道な行動が実になるようなものを選んだつもりだったのに。不慣れなのは事実だけれど。
 ちらりと持っていた鞄を見下ろす。口が大きく開いたもので、物の出し入れがしやすそうだと選んだものだ。依頼人に借りた飼いもふらの玩具の出し入れにはとっても便利だった。そう、出し入れに便利!
(誰かに押し付けられたんだ、これ)
 まさに格好のなすりつけ先だっただろう。是非入れてくださいと書いてあるかのように。
(誰かが誰なのかと言ったら、スリ師かな……)
 初依頼成功のお祝いで、いつもよりちょっとだけ背伸びした食事に行こうと思っただけなのに。
(それどころじゃない状況になっちゃったね、うん)
 レイアさん止めた方がいいのかな……でも、ちょっと冷静になれたかも。

「……え、違う?」
 全て語り終えてから、レイアが周囲の呆れた空気に気付く。
「まあまあ待ってくれ。ちと悪いが皆も動かないでくれ」
 話が止まった隙を利用した零次が畳みかけて野次馬達へと声をかけた。面白がって聞いていた野次馬が、素直に零次の声に耳を傾ける。
「さっき皆も聞いただろ? 脅すのかって言われてんだ。だったら俺達が脅したり力技に出てないってことを見張ってもらうためにもさ、皆には居てほしい」
 偶然とはいえここに行き合ったんだ、これだけの人数が居れば間違いなんて起こらない、違うかい?
 戸惑い気味ではあるものの、周囲から頷きが返る。
「オバちゃ……あなたもその方が安心だろう? 何かあってもこれだけ人が居れば証拠だって十分だ。な?」
(自称のか弱い、だけどな)
 地元にも居たよなあ……オバタリアン、だっけ? いい思い出ではなかったが。そんなものを思いだすくらいなのだから、この件もいい思い出にはなりそうにない。

「どちらの可能性もない、なら……」
 再び考え混むためにと腕を組むレイア。立派なお胸が強調されて、オバ様のプレッシャーにも引けをとらない。
「デインティ……お前……! なんてことを……!!」
 ショックを隠さない顔で結論を出すレイア。
「いやさっきからレイアさんなんなのかな!?」
 我慢できず突っ込むデインティ。
「こんなことをする彼女と共に仕事をしていたなんて、私は悲しい! もう共には居られない! さらばだ!」
 誰の口を挟む隙も作らず、レイアは踵を返して野次馬の波をかき分けていく。
「せめて反論させて……ええー!?」
「お前引っ掻き回すだけ引っ掻き回して抜けるとか酷いだろ!? 助けようとか思わないのかよ!?」
 錯乱じみた叫びをあげるデインティと、それよりは冷静に声をあげる零次。二人の声がその背を追う。
「いいや、彼女の味方をする君も同罪だ、止めないでくれ!」
 強引に振り切って離れていくレイア。ランニングまで発動した彼女はもう止められない。
(許せ……デインティ……)
 その眦には光る雫があったのだが、それに気づいた者は居ない。なぜならレイアが人混みをかき分ける間、大体の視線は彼女の胸元にあったのだから。



(なんかウィンクして行っちゃったんだけど!)
 零次は頭を抱えたくなった。
(訳わかんねええ!!)
 しかし既に視界にレイアの姿はない。あまりにも早く見えなくなったので、それだけ本気だったのかと頭を抱える。やっぱり我慢できなかった。
「ってもうしょうがねえなあ」
 一呼吸。そのまま頬をかいて誤魔化してから、振り返る。不安そうな視線を向けるデインティと、自分の手番だと喚きたてているオバ様。周囲の野次馬は面白がる空気が増えている。巻きこまれて頷いたなら、もうそれくらいしかやることがないとも言う。
(……俺だけでも仲間の無実は証明しないとな)
 それとわからないくらいに零次は薄くため息を吐く。退路はしっかり塞がった。それは自分達と、多分真犯人の分もだ。

(多分、多分だけど。逃げたんじゃないよね? 違うよね?)
 助けるために一度離れたのだと、レイアの善意を信じたいデインティ。とりあえず身の潔白を照明……誤解だと説得……いや、再考してもらえるように交渉……多分、時間が解決してくれると信じて!
 首を振って仕切り直す。幸い気圧されかけた分が取り戻せた。同じ隙は見せないようにと、デインティは気合を入れる。
「なあデインティ、それに気づいたのってなんでだ?」
 こちらも仕切り直しだ。レイアの事は振り切って、財布を示して聞く零次。不思議そうな声をあげていたなと思い出しながら聞いてみる。とにかく少しでも情報が欲しい。
「ほら、あたしって仕事の間、もふらの玩具を使ってたでしょ?」
 その時の鞄の重さの変化に似てたから。でも自分で何かを動かしたわけじゃないし違和感みたいなのがあったんだよね。
 つまり入れられてすぐに気付いたということだ。
(ぶつかったとかあれば、そいつが犯人なんだけどなあ)
 そこまで簡単ではない現実に零次としては残念に思うばかりだ。犯人が居ればまだ近くにいるだろうことくらいは予想出来たが。
(周りにも聞いてみるか。すまんデインティ)
 零次は片手の合図で伝える。オバ様の注意を逸らしてもらうのだ。

(えーっと……オバ様の目を引けばいいんだよね?)
 零次の方にちらりと視線を向ける。
(うん、二人が……一人かなあ? 二人だといいなあ。何とかしてくれる、あたしは祈るんだ)
 オバ様の言葉は始めから、「返せ」「認めろ」ばっかりで同じことの繰り返しだ。返したら認めた事になって、そのまま不名誉な噂が流されることは簡単に予想が出来る。だからどうしても財布を返せないと本能でデインティは察していた。むしろこれを確保したままだからこそ、死守しているからこそオバ様は形だけは会話の体勢になっている。
(言葉は荒げないように……でも、卑屈になっちゃ駄目)
 脅しているように取られたら更にオバ様は被害者面をして喚くだろう。堂々としていないと、押し勝とうとして勢いづくのだろう。デインティは辛抱強く続ける決意を固める。
 キッと視線をあげてオバ様を見上げる。
「なにかしら、言い訳でもするつもり?」
「まずね、自分が盗ったのなら、周囲の目につくように出して騒ぐ事は絶対にしないんだよ」
「はぁ?」
 出鼻を挫ければいいのに。
「自分が盗ったのに持っている事を驚くなんて絶対に無いの。バレるから周囲に見えるようにしちゃうこともないよ」
 実際に、貴女はお財布を見て気付いたでしょう?
「そうやって被害者になれば許されると思っているのかしら!」
 論点が違う返事だ。
「盗人の立場だったら、こんな目立つ証拠は秘かに処分するよ。それこそ、他人の持ち物に忍び込ませたり」
 返事とは違うと分かっている。けれどお互い様だ。遮られた分も最後までどうにか言い切って、これは押し付けられたのだと、その結論に辿り着きたい!
「処分前に気付けた私は幸運ね。だからさっさと認めて返しなさいよ」
(えぇ……ここでそこに戻るの……)
 また始めから説明しよう。諦めるなんて絶対嫌だ。その一念だけを胸にデインティは再び口を開く。台詞の周回は確実となった。
「まずね」
(もう弱気を見せちゃ駄目。それに犯人は周囲の野次馬の中に混ざっている可能性が高いから、警戒して逃げられないようにしなくちゃ)
 オバ様が周囲を疑う話は振らない。あくまでも自分達の潔白の為の説得だけに専念する。必要なのはとにかく根気だ。



 野次馬から離れたレイアは駆け去ったように見せて、すぐに裏路地へと身を滑りこませていた。
「も、勿論逃げたのはただ見捨てた訳ではないぞ?」
 人目を集めていないことを確認した後、自身へも言い聞かせるように口に出す。
「戦略的撤退という奴だ。作戦通りだ」
 咄嗟の出来事なので事前の相談なんてものはないのだが。
「大丈夫だ、零次にアイコンタクトで伝えてある」
 これは真犯人を探す為なのだ。自分の行動を振り返りつつも何とかして落ち着こうと言葉を重ねるが、どうしても声に出てしまう。
 不安で痛い、特に心が!
(この依頼ではじめて会った様な彼にアイコンタクトが通じるものだろうか……)
 いや、そんなことはない! 必死にその不安を弾き飛ばそうとする。
「ははは、一度だけとはいえ互いに背中を預けあった仲間なのだ、信じているぞ、零次……!」
 とりあえず、応援のメッセージを気持ちだけ送っておこう。

 聞きこみながら零次は推測を組み立てている。
(疲れていたとは言えハンターにスリ行為を行えるなら割といい腕だよな……)
 盗むも戻すもスリの技術だろう。
(気合入れていかねえと……)
 オバ様の動向もそうだが、何より野次馬達である。自分達だけでなく被害者であるオバ様もすぐ傍に居るということは、直前にすられた可能性が高い。
(強引に抜けようとするのがいたら怪しい、か)
 ドサクサ紛れに離れようとする奴もだ。先ほどレイアが離れる際にも気をつけてはいたが、そんな気配はなかった。疑わしいのがいたら因縁をつける予定なのだが。
(何かいい切欠はねえかな)

 野次馬達がまだその場に留まっていることを確認し、レイアは顔を覗かせる。気配を消す努力をしながら、なんとか彼らの背後まで戻ってきたのだ。
(さて、友の犠牲を糧とした今、失敗は許されない)
 気付けば二人は苦楽を共にした友の扱いになっている。確かに特殊もふらとオバ様は精神的苦楽という壁に相応しいかもしれない。
(これだけの騒ぎ、しかも雑魔や盗賊のような危険はない……なら、立ち去ろうとする者は少なく、用事のある者でさえ気を引かれながら離れる者がほとんどの筈だ)
 そんな中で「不自然なほど自然に」立ち去ろうとする者。零次と近い推測を元に、レイアは見つけ出そうと目を凝らしていく。



 野次馬の群から出ようとしていた男の肩をぽん、と叩く。のんびりと振り返った男はレイアに朗らかな笑顔を見せた。
「おじょ」
「お前が犯人か?」
 笑顔を見た瞬間に喰い気味に尋ねるレイア。関係ない者ならかえって焦るだろう。淀みなく答える方が怪しいと信じて。
「えっ!?」
 男は一度止まって、顔を怒りの赤に染めた。
「なんだよ逆ナンじゃないのかよ!?」
「えっ!? ……すすすすまない、勝手にスリ師だと疑ってしまった!」
 残念、台詞の周回に飽きたチャラ男だった!

 レイアの焦った声が響く。その声になんだなんだと野次馬の視線が動く中、一人だけそのタイミングがおかしい。ほんの少しだけ早いのだ。「スリ師」の単語のところで早くも反応していた……という事は。
(もうこいつじゃないのか!)
 その男の腕を捕まえる零次。自分でも多少の心得がある隠密技術。そこにほんの僅かだが引っかかったのだ。
「正直に吐いちまったほうがいいんじゃねえか、ああん?」
 勢いに任せ、凄みを持たせるつもりで目に力を入れる。
「おらおら、ジャンプしてみろよ」
 でないと羞恥で死にそうだ。特に心が!
「ジャンプしてください! ……?」
 零次を信じて追従するデインティ。言ったものの理由はわかっていないので、首を傾げている。
(うっわ、ベタベタだ……赤面しそうなくらいベタだ……)
 蒼界出身の知人に見られたらと思うと穴を掘って逃げたくなるほどの台詞なのだ。しかし今はやるしかない。失敗したらその時は盛大に謝ろう! 俺の顔面よ赤くなるな!
「知らねぇけど、跳べばいいんだな?」
 運は零次に味方した! 男もジャンプする意味を知らなかったのだ!
 ポロッ……ポロポロポロ……
 転がり落ちてくるいくつもの財布。
「「「……」」」
「やべっ!?」
「「「おまえだー!!!」」」



 報告を終えた後。
「初めての依頼で、これって、もーね……」
 ハンターってもっときらきらした職業だと思っていたんだけどなあ。デインティの零した言葉は愚痴を通り越して達観の域。
 たった1日。ハンター生活初日で、どこか悟りを開いてしまった気がする。
「精神修行だったってことにしようかな、うん」
 強くなったんだよ、特に心が!
 そう思う事にして、前から気になっていた良い匂いが零れるお店に向かっていった。

依頼結果

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MVP一覧

重体一覧

参加者一覧

  • 乙女の護り
    レイア・アローネ(ka4082
    人間(紅)|24才|女性|闘狩人

  • デインティ・アイシス(ka4750
    人間(紅)|18才|女性|舞刀士
  • 拳で語る男
    輝羽・零次(ka5974
    人間(蒼)|17才|男性|格闘士

サポート一覧

マテリアルリンク参加者一覧

依頼相談掲示板
アイコン 冤罪
レイア・アローネ(ka4082
人間(クリムゾンウェスト)|24才|女性|闘狩人(エンフォーサー)
最終発言
2018/09/23 10:06:54
アイコン 依頼前の挨拶スレッド
ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2018/09/22 18:57:35