ゲスト
(ka0000)
【CF】帝国アイドル、お便り募集中!
マスター:旅硝子

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加制限
- -
- 参加人数
- 4~6人
- サポート
- 0~10人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2015/01/01 15:00
- 完成日
- 2015/01/14 04:07
みんなの思い出
思い出設定されたOMC商品がありません。
オープニング
西方世界の中では北の方に位置する帝国、そして帝都バルトアンデルスの夜は、ひどく冷え込む。
冷えた片手をぎゅっと握ると、帝国歌舞音曲部隊長クレーネウス・フェーデルバール兵長は、読み終えた手紙から顔を上げると、深い溜息を吐いた。
「所詮は俺の、虫のいい考えだったか……」
手紙の差出人の顔を、思い浮かべる。かつて己が魅了され、共に駆け抜けようと誓った、蒼き世界から来た少女。
今はもう、少女と言うには相応しくない年齢だろう。青年だった己が、既に中年と呼ばれる年齢に足を引っ掛けているように。
「あれからもう、10年……」
――ハンターの1人が『グリューエリンの不安や負担を減らすため、女性マネージャーを置いては』と提案したのは、この秋のこと。
その時クレーネウスの頭の中に浮かんだのは、その女性のことだった。
「彼女はアイドルにも詳しい。アイドルとして悩んだ経験も持っている。……だけど」
そっと折りたたんだ手紙に、書いてあった一言。
『この世界でアイドルになれなかった人間が、今アイドルとしてときめく彼女に、どんなことをしてあげられましょうか――何も』
僅かに、筆跡が乱れていた。荒れている、とクレーネウスには感じられた。
「良かれと思ってしたことだったけど……俺は、まだ」
彼女に何度となく言われた言葉。グリューエリンと同じようにひたむきで、けれど彼女は。
部下と言う立場であるグリューエリンと違い、対等だっただけあって、意見も苛立ちも喜びも悲しみも怒りも、何もかもぶつけてくる少女だった。
――この言葉も。
「君に言われたように、女心のわからない男らしい」
ぱちり、と、暖炉の中で薪が爆ぜた。
「リアルブルーには、『バラエティ番組』というものがあるらしい」
翌日出勤してきたグリューエリン・ヴァルファー(kz0050)に、クレーネウスは明るく声をかける。
「ばらえてぃ? ばんぐみ? ですの?」
突然の言葉に、グリューエリンは疑問符を盛大に浮かべて首を傾げた。
「ああ、アイドルや俳優、芸人などが集まり、何か面白いことをしたり、視聴者からの手紙を読んだり、リクエストに応えたりするらしい」
「それでは、随分と華やかな催しなのですね」
ふわりと頬を緩めたグリューエリンに、クレーネウスはにこりと笑う。
「それをやろう」
「……え?」
一瞬にしてきょとん顔に戻るグリューエリン。
「でも、現在アイドルとして活動しているのは、私だけですわ」
「君がメインパーソナリティになればいいから大丈夫」
「それに、私はばらえていばんぐみというものを全く知りませんし」
「リアルブルーから来たハンター達がいるじゃないか」
あっという間にグリューエリンの反論を封じ込めるクレーネウス。
「あ、はい、ええ。私としても、新たな舞台への挑戦は望むところ。部隊長殿が是非にとおっしゃるなら、務め上げてみせましょう」
そしてグリューエリンはこういう子である。
ふと、クレーネウスの笑顔に影が差し――すぐに、元の笑みを取り戻す。
「それで、どちらでの舞台でしょう。帝都でしょうか?」
「いや、今回は、ピースホライズンでクリスマスを大がかりにやっているらしくてね。そこでの舞台に巡業ってことになるね」
「クリスマス……聖輝節、ですわね。結局、万霊節は中止になってしまいましたものね」
「その分まで楽しみたいってのが町長さんの意向でね。帝国アイドル・グリューエリンの名を知らしめるにも丁度いい。――そうだ、舞台を手伝ってもらうハンターも募集するけれど、それ以外にハンター達やピースホライズンの人達から、番組内で読んでほしい手紙も募集してみよう。リクエストも」
「はい! グリューエリン・ヴァルファー、全力を尽くして参ります!」
大きく頷き、どのような舞台になるのかと楽しみに笑みを浮かべるグリューエリン。
「行っておいで。……そして、楽しんでおいで」
何かを懐かしむように、クレーネウスはそう言って――己の言葉を、噛み締めた。
冷えた片手をぎゅっと握ると、帝国歌舞音曲部隊長クレーネウス・フェーデルバール兵長は、読み終えた手紙から顔を上げると、深い溜息を吐いた。
「所詮は俺の、虫のいい考えだったか……」
手紙の差出人の顔を、思い浮かべる。かつて己が魅了され、共に駆け抜けようと誓った、蒼き世界から来た少女。
今はもう、少女と言うには相応しくない年齢だろう。青年だった己が、既に中年と呼ばれる年齢に足を引っ掛けているように。
「あれからもう、10年……」
――ハンターの1人が『グリューエリンの不安や負担を減らすため、女性マネージャーを置いては』と提案したのは、この秋のこと。
その時クレーネウスの頭の中に浮かんだのは、その女性のことだった。
「彼女はアイドルにも詳しい。アイドルとして悩んだ経験も持っている。……だけど」
そっと折りたたんだ手紙に、書いてあった一言。
『この世界でアイドルになれなかった人間が、今アイドルとしてときめく彼女に、どんなことをしてあげられましょうか――何も』
僅かに、筆跡が乱れていた。荒れている、とクレーネウスには感じられた。
「良かれと思ってしたことだったけど……俺は、まだ」
彼女に何度となく言われた言葉。グリューエリンと同じようにひたむきで、けれど彼女は。
部下と言う立場であるグリューエリンと違い、対等だっただけあって、意見も苛立ちも喜びも悲しみも怒りも、何もかもぶつけてくる少女だった。
――この言葉も。
「君に言われたように、女心のわからない男らしい」
ぱちり、と、暖炉の中で薪が爆ぜた。
「リアルブルーには、『バラエティ番組』というものがあるらしい」
翌日出勤してきたグリューエリン・ヴァルファー(kz0050)に、クレーネウスは明るく声をかける。
「ばらえてぃ? ばんぐみ? ですの?」
突然の言葉に、グリューエリンは疑問符を盛大に浮かべて首を傾げた。
「ああ、アイドルや俳優、芸人などが集まり、何か面白いことをしたり、視聴者からの手紙を読んだり、リクエストに応えたりするらしい」
「それでは、随分と華やかな催しなのですね」
ふわりと頬を緩めたグリューエリンに、クレーネウスはにこりと笑う。
「それをやろう」
「……え?」
一瞬にしてきょとん顔に戻るグリューエリン。
「でも、現在アイドルとして活動しているのは、私だけですわ」
「君がメインパーソナリティになればいいから大丈夫」
「それに、私はばらえていばんぐみというものを全く知りませんし」
「リアルブルーから来たハンター達がいるじゃないか」
あっという間にグリューエリンの反論を封じ込めるクレーネウス。
「あ、はい、ええ。私としても、新たな舞台への挑戦は望むところ。部隊長殿が是非にとおっしゃるなら、務め上げてみせましょう」
そしてグリューエリンはこういう子である。
ふと、クレーネウスの笑顔に影が差し――すぐに、元の笑みを取り戻す。
「それで、どちらでの舞台でしょう。帝都でしょうか?」
「いや、今回は、ピースホライズンでクリスマスを大がかりにやっているらしくてね。そこでの舞台に巡業ってことになるね」
「クリスマス……聖輝節、ですわね。結局、万霊節は中止になってしまいましたものね」
「その分まで楽しみたいってのが町長さんの意向でね。帝国アイドル・グリューエリンの名を知らしめるにも丁度いい。――そうだ、舞台を手伝ってもらうハンターも募集するけれど、それ以外にハンター達やピースホライズンの人達から、番組内で読んでほしい手紙も募集してみよう。リクエストも」
「はい! グリューエリン・ヴァルファー、全力を尽くして参ります!」
大きく頷き、どのような舞台になるのかと楽しみに笑みを浮かべるグリューエリン。
「行っておいで。……そして、楽しんでおいで」
何かを懐かしむように、クレーネウスはそう言って――己の言葉を、噛み締めた。
リプレイ本文
――クリスマスを控えたクレーネウスの執務室には、アナスタシア・B・ボードレール(ka0125)の姿があった。
「クレーネウス様、本日はお招きに預かり幸いです」
まずは万霊節の報告と、今回のコンセプトについて。
「舞台ではアイドル風なことを。前回は帝国貴族の恰好にて司会の真似事を……」
「ああ、なるほど。やはり、君達のアイディアはいつも助かるよ」
いくらかの確認と話し合いを終えて――アナスタシアは、女性マネージャーの話について口火を切る。
クレーネウスは驚いたように目を開いた後、そっと視線を伏せた。
「私は、クレーネウス様と共に悩んだ方がいるなら、会いたいと考えます。私のところのメンバーも――グリューエリン様も同じでしょう」
「会わせたいのはやまやまだが……彼女は、首を縦には振らないだろうと思う。……すまない」
視線を合わせぬまま、クレーネウスは深く、頭を下げた。
――ピースホライズン。
「ま、このデスドクロ様が来たからには何の心配もいらないがな。グッハハハ!」
デスドクロ・ザ・ブラックホール(ka0013)のいつもの高笑いに、グリューエリン・ヴァルファー(kz0050)は安心したように「本日もお願い申し上げます」と笑んだ。
その微笑みに、ふ、蘇芳 和馬(ka0462)は目を細める。
(……今まで剣に全てを捧げてきた。色恋に興味もなく、師範代として弟子育成を勧められても、鍛錬のため断ってきた。……が)
アマービレ・ミステリオーソ(ka0264)に話しかけられたグリューエリンが、ふわりと振り向く。
「グリューエリン、久しぶり! 元気そうで何よりだわ」
「アマービレ殿! 研究交流会以来でしょうか?」
「ええ。ふふ……貴女の歌、沢山聴かせてね。それにばらえてぃ番組というのは知っているわ。リアルブルーの友人に聞いたの」
「そうなのですね、では、頼らせていただいてもよろしいでしょうか」
「もちろん! やってみたいと思っていたし、是非手伝わせて頂戴?」
ありがとう存じます、と嬉しそうに笑うグリューエリンに、フノス=スカンディナビア(ka3803)がこくりと頷いて。
「わたしも初めてで分からない事だらけだけど……支えてくれる人達の為に、精一杯頑張るよ」
ぎゅっと胸の前で拳を握るフノスは、今日が新人アイドルとしてのデビュー。
(弟子がこれほど可愛いものとは思わなかった。彼女の背を押し、応援したくもある……)
そう思う和馬の視線の向こうで、グリューエリンが先輩らしく落ち着いた様子でフノスに微笑む。
「ええ、共に励みましょう、フノス殿」
「うん、ありがとう!」
そんな2人に、こなゆき(ka0960)が寄り添うように立って微笑む。
「良い舞台になりますよう、私も精一杯のお力添えをさせて頂きますね」
「こなゆき殿も、ありがとう存じます。皆様に恥じぬ舞台となるよう、尽力いたします」
――既にこなゆきも、女性マネージャー招聘の顛末については聞いていた。
(残念には思いますが、気持ちを切り替えて行かねば――ただ……)
それでも会える機会があれば――そう、願う。彼女自身のことも、気になるから。
その様子を眺めていた和馬は、そっと胸元を押さえる。
(恋愛感情は自覚せざるを得ないか……しかし彼女には家名復興という目標があり、アイドルに恋愛は御法度だ)
関係を壊さぬようにと気をつけながら、恋という言葉を出さぬまま、想いを綴った手紙。
この『バラエティ』のための手紙の箱に、静かに和馬はその想いを忍ばせた。
「クリスマスの特別ステージってからには、必要なのはレア感だ。運良く観覧できた者に来て良かったと心底思わせ、次の舞台にも足を運ばせる……限定、って言葉には世界を超えて人を惹きつけるモンがあるからな」
「あ、デスドクロさん!」
もう歌舞音曲部隊員達とデスドクロは、何度も舞台を共に作っただけあってすっかり顔なじみだ。
既にステージには、彼の提案で赤と緑を基調とした装飾が行われている。さらに照明の色やタイミング、音響に入れる鈴の音色、それらにデスドクロは大きく頷いた。
何よりも大きなグリューエリンへの贈り物は、クリスマスをテーマにした新曲。
「クリスマスソングってのは当たればデケェからな。アイドルたる者ひとつくらいは持ち歌として覚えておくべきだろ」
ライブの時間が楽しみだと、デスドクロは口元を緩ませた。
舞台上に現れた4人の少女の姿に、客席が湧く。いよいよ、バラエティの始まりだ。
「あーあー……テス。テス……よし、いっくよー!」
びし、と最初にポーズを取ったのはアナスタシアだ。赤を基調に白い毛皮を袖や襟に施したアイドル衣装で、客席へと手を振れば歓声が上がる。
「ピースホライズンのみんなーっ! 元気かな? 出張ピュア☆ケミでピュア蒼だよっ!」
さらにアマービレが、にっこり笑って客席にウィンク。
「私はアマービレ、よろしくね! そしてこちらは新人アイドルの……」
「フノスだよ! 初めてのステージだけど、みんな、どうかよろしくね!」
ちょっと緊張した様子の彼女に、けれど「可愛い!」「頑張れー!」と声が上がる。
たくさんお喋りするのは嫌いじゃないけれど――会話が途切れてしまったら怖い、とどきどきしながらも。頑張るよ、と机の下でぎゅっと拳を握って反対の手を笑顔で振って。
「そして、最後は帝国のアイドル!」
アマービレの振りに、グリューエリンが笑顔で応える。
「帝国から参りました、グリューエリン・ヴァルファーです。皆様、今日は楽しみましょう!」
「それでは……」
アナスタシアの言葉に、4人で続けて決めポーズ!
「On Air!!」
最初に用意されたのは、フノスのステージである。
息を大きく吸い、吐く。始まったBGMに、リズムと心を合わせるように。
アナスタシアとグリューエリンが、彼女のバックダンサーとコーラスを務める。
初めての舞台で歌う曲の名は――『Chain of Memories』。
「わたしと君はいつも一緒だった――これはきっと運命なんだね 地平線の向こうまで歩いて行こう 繋いだその手を離さないで」
胸の前でぎゅっと握り合わせた両手。落ち着いた曲調に合った静かなダンス。鈴の音が、穏やかにそれを彩る。
「映画の様な場所へ辿り着いた 二人で眺めたあの景色を 心が温かい内に其々の胸にしまって」
高らかに、歌声がクライマックスを目指していく。添えるような動きから一転フノスとバックダンサーの踊りが揃う。
「そっと鍵を掛けよう いつか振り返る時に――Ah……思い出が煌く様に」
静かに下ろした手は思い出を仕舞うように胸に重ね、封をするように目を閉じれば――最後の鈴の音と共に、一瞬の沈黙の後の拍手と歓声。
温かな声援に、初ステージを務め上げたフノスは瞳を輝かせ、大きく手を振って応えるのだった。
「では、次は……『食レポ』に行きたいと思います」
「今日のテーマはクリスマスらしく……ケーキ&デザート!」
「ピースホライゾンの美味しいお店を発掘させていただこうと思います」
「それでは皆さんにご紹介するのは……こちらっ!」
再び用意された机に着いた4人の前に、和馬とこなゆきが左右から運ぶのは美味しそうなお菓子達。
「私、料理凄く苦手だからこういうの凄いなって……皆はどうかしら?」
そう客席に尋ね、反応を促すアマービレ。
この食レポのために奔走したのは、時計をちらとみて予定通りの進行と確かめるこなゆきだ。
「舞台上で紹介させて頂きますので、宣伝効果もあるかと思います。ですので、どうか少し……」
確かな目利きと懸命な交渉で、美味しいお菓子を幾分安く仕入れることが出来たのは、彼女のおかげ。
さらにポスターやチラシを置いてもらい、宣伝してもらったおかげで、甘味の紹介に興味を持った人々を客席に呼ぶことにも成功している。
「あ、美味しいっ!」
「果物の味が感じられるマカロンですわね。甘いものが好きな方も苦手な方も楽しめそうですわ」
感動の声を上げたがまだトークに慣れていないフノスに、さりげなくグリューエリンが続ける。
「わぁっ、このケーキ、クリームがとっても美味しい。こちらのお店になりますので、この舞台の後に是非お立ち寄り下さいっ」
お土産にも丁度いいと思いますのでね、とにっこり笑うアマービレ。
「では、次は――」
グリューエリンが持ち歌から1曲披露してから、お手紙&フリートークコーナー。
「まずは、帝都在住の18歳の男性からだよっ。『リアルブルーのアイドルはファンクラブがあるって聞いた! グリューエリンちゃんは作らないん?』」
「ふぁんくらぶ……ですか?」
アナスタシアが読み上げた手紙に、グリューエリンが首を傾げる。
「ファンがアイドルを応援する為に集まる、ギルドみたいなものだと聞いたわ」
アマービレがそう言えば、そうなのですね、とグリューエリンは笑んで。
「まだ未熟なアイドルではございますが、応援して頂けるのは嬉しいことですわ。要望の声がありましたら」
「ぜひぜひ! では次は……」
料理修行中という女性からは、料理のコツを尋ねる手紙が舞いこんで、グリューエリンが普段料理しないことがバレた。だって兵営には食堂がある。
嫁様大好きと名乗る男性は、機織の上手なお嫁さんと暮らしつつ辺境で運び屋をしているとのこと。どんな衣装を着るのかという手紙の問いに、客席に次に着てほしい衣装を尋ねたりと、思わぬアトラクションになる。
「では……『実は男の冒険家 時音ざくろ』さんからです」
名前読んじゃダメぇぇぇ! という声が、どこからか聞こえた気がした。
「メリークリスマス! グリューエリン、そしてピュア蒼。今日は遠く冒険先の大地から、このお手紙書いてます。本当は直接舞台を見に行きたかったけど、未知なる冒険がそれを許さず……」
グリューエリンの可愛い笑顔や歌声、ピュア蒼のクールな魅力に元気と勇気をもらっている、と続けて。ハロウィンのヒーローショーは格好良かったと告げて。
「これからもその魅力で、みんなに元気を分けてください」
アナスタシアが読み終わった手紙に、「ありがとう存じます」とグリューエリンは丁寧に礼を言って。
「応援して下さる方の存在は、本当にありがたいこと、アイドルの活力なのですわ」
「こちらも、応援のお手紙だね」
今度は手紙を取り上げたのは、フノス。
「拝啓 グリューエリン様。貴女の歌声やダンス、楽しみにしています。また戦場でも武功も挙げるべく、精進されているとか。
自身の夢もそうですが、周りへ夢や希望を与えるべく頑張って下さい。陰ながら応援しています――敬具」
「丁寧なお手紙と応援のお言葉、本当に感謝しております」
そう言って、グリューエリンは幸せそうに目を細めて。
「皆様へ、夢や希望を、勇気を。沢山のものをお渡しできるアイドルに、なりたいと思っております。ありがとう存じます」
わっと沸き起こる拍手。そして次は、いよいよライブの時間!
まずはアマービレの、リアルブルーのクリスマスソング。
「この間の依頼で、リアルブルーのクリスマスソングを教えて貰ったの。とても素敵だったから、みんなにも知ってほしいから、今日という日が特別なものになるよう魂を込めて歌います!」
軽快なリアルブルーのクリスマスソングに、アナスタシアとフノス、グリューエリンがバックダンスを合わせて。
いよいよ、デスドクロ提供の新曲の披露。
クリスマスソング――『聖夜』。
「クリストローゼのコート翻して 一直線に飛んで 跳んで 街並は光輝燦然 浮かれてる 分かってる」
アップテンポのダンス、ところどころに入る鈴の音。コート風のアイドル衣装が翻る。
「星空に架かるポインセチアの道 脇目振らず飛んで 跳んで 今年も光陰如箭 分かってる 決まってる」
トン、トトン、と複雑なステップ。アナスタシアとフノスが、同じステップを合わせて音楽と共に音を創る。
照明が、煌いた。
「はじめようクリスマスパーティ 私史上イチバンごきげんな夜」
舞台の上を大きく使う。ライブらしく、躍動感に溢れるダンス。
「きみと過ごすこの日を 楽しみにしてたなんて言えないまま」
まだ慣れないフノスを、アナスタシアがサポートするように動く。
「ぶっきらぼうに渡すのプレゼントボックス――MerryChristmas for You」
少しだけローテンポになった音楽に合わせて、最後の言葉を投げキッスのように――歓声。
クリスマスソングの余韻に盛り上がる会場で、4人はステージから下りる。ここからは握手会とサイン会。
頑張ってね、とか楽しかった、と声をかけてもらえるごとに、アイドル達は喜んで、握手とサインに心を込めた。
お疲れ様、と握手や挨拶を交わして、ハンター達は帰っていく。転移門まで送ると申し出て、和馬はグリューエリンと二人になったところで、しっかりとした造りの桐箱を差し出した。
「……遅くなってしまったが、初陣祝いとクリスマスプレゼントだ」
「まぁ……ありがとう存じます、和馬ど……和馬、殿」
やはりまだ、呼び捨てには慣れないらしいと和馬は思わず笑む。
箱を開けたグリューエリンは、二振りの美しいショートソードに息を呑んだ。
不器用であることは自覚している。それでも、彼女に華のある物を贈りたいと精一杯の目利きで選んだものだ。
「……和馬殿。本当にありがとう存じます」
深く頭を下げたグリューエリンは、けれど、と小さく呟いた。
「……今使っている剣は、剣を扱えぬ当主が続き、埋もれておりましたが――かつてヴァルファー家の先祖が皇帝より武勲によって賜ったもの、私にとってはヴァルファーの象徴なのです」
だから、と桐箱を和馬に返したグリューエリンは――けれど。
「ですが、和馬殿が選んでくださった剣、必ず扱えるようになりとうございます。だから。私が本当のアイドルになり、ヴァルファーの名を名誉あるものとするまで、お預かりいただけますか」
――彼女の瞳が見ているのは、やはり家名復興。けれど、その向こうの道には、きっと己の姿もあるのだと、翠の瞳を覗いた和馬は頷いて。
「ああ。けれど、何か使う必要があれば、いつでも渡そう」
「ええ、お願いいたします。必ず、この剣に釣り合う存在になりますわ」
そう、真剣な瞳で言ったグリューエリンを送ってから、和馬はそっとポケットに入れていた手紙を開く。
手紙をチェックしていた和馬が、内容に驚いて取り除いたものだ。
『お高くとまった軍属アイドルのグリューエリン様へ。近々デビューするアイドルが、その地位を揺るがしに行くからご覚悟を』
封筒に書かれていた差出人の名は、聞き覚えのないもの。しかし和馬は、その名をしかと頭に刻み込むのだった。
――その名は、ブレンネ・シュネートライベン。
「クレーネウス様、本日はお招きに預かり幸いです」
まずは万霊節の報告と、今回のコンセプトについて。
「舞台ではアイドル風なことを。前回は帝国貴族の恰好にて司会の真似事を……」
「ああ、なるほど。やはり、君達のアイディアはいつも助かるよ」
いくらかの確認と話し合いを終えて――アナスタシアは、女性マネージャーの話について口火を切る。
クレーネウスは驚いたように目を開いた後、そっと視線を伏せた。
「私は、クレーネウス様と共に悩んだ方がいるなら、会いたいと考えます。私のところのメンバーも――グリューエリン様も同じでしょう」
「会わせたいのはやまやまだが……彼女は、首を縦には振らないだろうと思う。……すまない」
視線を合わせぬまま、クレーネウスは深く、頭を下げた。
――ピースホライズン。
「ま、このデスドクロ様が来たからには何の心配もいらないがな。グッハハハ!」
デスドクロ・ザ・ブラックホール(ka0013)のいつもの高笑いに、グリューエリン・ヴァルファー(kz0050)は安心したように「本日もお願い申し上げます」と笑んだ。
その微笑みに、ふ、蘇芳 和馬(ka0462)は目を細める。
(……今まで剣に全てを捧げてきた。色恋に興味もなく、師範代として弟子育成を勧められても、鍛錬のため断ってきた。……が)
アマービレ・ミステリオーソ(ka0264)に話しかけられたグリューエリンが、ふわりと振り向く。
「グリューエリン、久しぶり! 元気そうで何よりだわ」
「アマービレ殿! 研究交流会以来でしょうか?」
「ええ。ふふ……貴女の歌、沢山聴かせてね。それにばらえてぃ番組というのは知っているわ。リアルブルーの友人に聞いたの」
「そうなのですね、では、頼らせていただいてもよろしいでしょうか」
「もちろん! やってみたいと思っていたし、是非手伝わせて頂戴?」
ありがとう存じます、と嬉しそうに笑うグリューエリンに、フノス=スカンディナビア(ka3803)がこくりと頷いて。
「わたしも初めてで分からない事だらけだけど……支えてくれる人達の為に、精一杯頑張るよ」
ぎゅっと胸の前で拳を握るフノスは、今日が新人アイドルとしてのデビュー。
(弟子がこれほど可愛いものとは思わなかった。彼女の背を押し、応援したくもある……)
そう思う和馬の視線の向こうで、グリューエリンが先輩らしく落ち着いた様子でフノスに微笑む。
「ええ、共に励みましょう、フノス殿」
「うん、ありがとう!」
そんな2人に、こなゆき(ka0960)が寄り添うように立って微笑む。
「良い舞台になりますよう、私も精一杯のお力添えをさせて頂きますね」
「こなゆき殿も、ありがとう存じます。皆様に恥じぬ舞台となるよう、尽力いたします」
――既にこなゆきも、女性マネージャー招聘の顛末については聞いていた。
(残念には思いますが、気持ちを切り替えて行かねば――ただ……)
それでも会える機会があれば――そう、願う。彼女自身のことも、気になるから。
その様子を眺めていた和馬は、そっと胸元を押さえる。
(恋愛感情は自覚せざるを得ないか……しかし彼女には家名復興という目標があり、アイドルに恋愛は御法度だ)
関係を壊さぬようにと気をつけながら、恋という言葉を出さぬまま、想いを綴った手紙。
この『バラエティ』のための手紙の箱に、静かに和馬はその想いを忍ばせた。
「クリスマスの特別ステージってからには、必要なのはレア感だ。運良く観覧できた者に来て良かったと心底思わせ、次の舞台にも足を運ばせる……限定、って言葉には世界を超えて人を惹きつけるモンがあるからな」
「あ、デスドクロさん!」
もう歌舞音曲部隊員達とデスドクロは、何度も舞台を共に作っただけあってすっかり顔なじみだ。
既にステージには、彼の提案で赤と緑を基調とした装飾が行われている。さらに照明の色やタイミング、音響に入れる鈴の音色、それらにデスドクロは大きく頷いた。
何よりも大きなグリューエリンへの贈り物は、クリスマスをテーマにした新曲。
「クリスマスソングってのは当たればデケェからな。アイドルたる者ひとつくらいは持ち歌として覚えておくべきだろ」
ライブの時間が楽しみだと、デスドクロは口元を緩ませた。
舞台上に現れた4人の少女の姿に、客席が湧く。いよいよ、バラエティの始まりだ。
「あーあー……テス。テス……よし、いっくよー!」
びし、と最初にポーズを取ったのはアナスタシアだ。赤を基調に白い毛皮を袖や襟に施したアイドル衣装で、客席へと手を振れば歓声が上がる。
「ピースホライズンのみんなーっ! 元気かな? 出張ピュア☆ケミでピュア蒼だよっ!」
さらにアマービレが、にっこり笑って客席にウィンク。
「私はアマービレ、よろしくね! そしてこちらは新人アイドルの……」
「フノスだよ! 初めてのステージだけど、みんな、どうかよろしくね!」
ちょっと緊張した様子の彼女に、けれど「可愛い!」「頑張れー!」と声が上がる。
たくさんお喋りするのは嫌いじゃないけれど――会話が途切れてしまったら怖い、とどきどきしながらも。頑張るよ、と机の下でぎゅっと拳を握って反対の手を笑顔で振って。
「そして、最後は帝国のアイドル!」
アマービレの振りに、グリューエリンが笑顔で応える。
「帝国から参りました、グリューエリン・ヴァルファーです。皆様、今日は楽しみましょう!」
「それでは……」
アナスタシアの言葉に、4人で続けて決めポーズ!
「On Air!!」
最初に用意されたのは、フノスのステージである。
息を大きく吸い、吐く。始まったBGMに、リズムと心を合わせるように。
アナスタシアとグリューエリンが、彼女のバックダンサーとコーラスを務める。
初めての舞台で歌う曲の名は――『Chain of Memories』。
「わたしと君はいつも一緒だった――これはきっと運命なんだね 地平線の向こうまで歩いて行こう 繋いだその手を離さないで」
胸の前でぎゅっと握り合わせた両手。落ち着いた曲調に合った静かなダンス。鈴の音が、穏やかにそれを彩る。
「映画の様な場所へ辿り着いた 二人で眺めたあの景色を 心が温かい内に其々の胸にしまって」
高らかに、歌声がクライマックスを目指していく。添えるような動きから一転フノスとバックダンサーの踊りが揃う。
「そっと鍵を掛けよう いつか振り返る時に――Ah……思い出が煌く様に」
静かに下ろした手は思い出を仕舞うように胸に重ね、封をするように目を閉じれば――最後の鈴の音と共に、一瞬の沈黙の後の拍手と歓声。
温かな声援に、初ステージを務め上げたフノスは瞳を輝かせ、大きく手を振って応えるのだった。
「では、次は……『食レポ』に行きたいと思います」
「今日のテーマはクリスマスらしく……ケーキ&デザート!」
「ピースホライゾンの美味しいお店を発掘させていただこうと思います」
「それでは皆さんにご紹介するのは……こちらっ!」
再び用意された机に着いた4人の前に、和馬とこなゆきが左右から運ぶのは美味しそうなお菓子達。
「私、料理凄く苦手だからこういうの凄いなって……皆はどうかしら?」
そう客席に尋ね、反応を促すアマービレ。
この食レポのために奔走したのは、時計をちらとみて予定通りの進行と確かめるこなゆきだ。
「舞台上で紹介させて頂きますので、宣伝効果もあるかと思います。ですので、どうか少し……」
確かな目利きと懸命な交渉で、美味しいお菓子を幾分安く仕入れることが出来たのは、彼女のおかげ。
さらにポスターやチラシを置いてもらい、宣伝してもらったおかげで、甘味の紹介に興味を持った人々を客席に呼ぶことにも成功している。
「あ、美味しいっ!」
「果物の味が感じられるマカロンですわね。甘いものが好きな方も苦手な方も楽しめそうですわ」
感動の声を上げたがまだトークに慣れていないフノスに、さりげなくグリューエリンが続ける。
「わぁっ、このケーキ、クリームがとっても美味しい。こちらのお店になりますので、この舞台の後に是非お立ち寄り下さいっ」
お土産にも丁度いいと思いますのでね、とにっこり笑うアマービレ。
「では、次は――」
グリューエリンが持ち歌から1曲披露してから、お手紙&フリートークコーナー。
「まずは、帝都在住の18歳の男性からだよっ。『リアルブルーのアイドルはファンクラブがあるって聞いた! グリューエリンちゃんは作らないん?』」
「ふぁんくらぶ……ですか?」
アナスタシアが読み上げた手紙に、グリューエリンが首を傾げる。
「ファンがアイドルを応援する為に集まる、ギルドみたいなものだと聞いたわ」
アマービレがそう言えば、そうなのですね、とグリューエリンは笑んで。
「まだ未熟なアイドルではございますが、応援して頂けるのは嬉しいことですわ。要望の声がありましたら」
「ぜひぜひ! では次は……」
料理修行中という女性からは、料理のコツを尋ねる手紙が舞いこんで、グリューエリンが普段料理しないことがバレた。だって兵営には食堂がある。
嫁様大好きと名乗る男性は、機織の上手なお嫁さんと暮らしつつ辺境で運び屋をしているとのこと。どんな衣装を着るのかという手紙の問いに、客席に次に着てほしい衣装を尋ねたりと、思わぬアトラクションになる。
「では……『実は男の冒険家 時音ざくろ』さんからです」
名前読んじゃダメぇぇぇ! という声が、どこからか聞こえた気がした。
「メリークリスマス! グリューエリン、そしてピュア蒼。今日は遠く冒険先の大地から、このお手紙書いてます。本当は直接舞台を見に行きたかったけど、未知なる冒険がそれを許さず……」
グリューエリンの可愛い笑顔や歌声、ピュア蒼のクールな魅力に元気と勇気をもらっている、と続けて。ハロウィンのヒーローショーは格好良かったと告げて。
「これからもその魅力で、みんなに元気を分けてください」
アナスタシアが読み終わった手紙に、「ありがとう存じます」とグリューエリンは丁寧に礼を言って。
「応援して下さる方の存在は、本当にありがたいこと、アイドルの活力なのですわ」
「こちらも、応援のお手紙だね」
今度は手紙を取り上げたのは、フノス。
「拝啓 グリューエリン様。貴女の歌声やダンス、楽しみにしています。また戦場でも武功も挙げるべく、精進されているとか。
自身の夢もそうですが、周りへ夢や希望を与えるべく頑張って下さい。陰ながら応援しています――敬具」
「丁寧なお手紙と応援のお言葉、本当に感謝しております」
そう言って、グリューエリンは幸せそうに目を細めて。
「皆様へ、夢や希望を、勇気を。沢山のものをお渡しできるアイドルに、なりたいと思っております。ありがとう存じます」
わっと沸き起こる拍手。そして次は、いよいよライブの時間!
まずはアマービレの、リアルブルーのクリスマスソング。
「この間の依頼で、リアルブルーのクリスマスソングを教えて貰ったの。とても素敵だったから、みんなにも知ってほしいから、今日という日が特別なものになるよう魂を込めて歌います!」
軽快なリアルブルーのクリスマスソングに、アナスタシアとフノス、グリューエリンがバックダンスを合わせて。
いよいよ、デスドクロ提供の新曲の披露。
クリスマスソング――『聖夜』。
「クリストローゼのコート翻して 一直線に飛んで 跳んで 街並は光輝燦然 浮かれてる 分かってる」
アップテンポのダンス、ところどころに入る鈴の音。コート風のアイドル衣装が翻る。
「星空に架かるポインセチアの道 脇目振らず飛んで 跳んで 今年も光陰如箭 分かってる 決まってる」
トン、トトン、と複雑なステップ。アナスタシアとフノスが、同じステップを合わせて音楽と共に音を創る。
照明が、煌いた。
「はじめようクリスマスパーティ 私史上イチバンごきげんな夜」
舞台の上を大きく使う。ライブらしく、躍動感に溢れるダンス。
「きみと過ごすこの日を 楽しみにしてたなんて言えないまま」
まだ慣れないフノスを、アナスタシアがサポートするように動く。
「ぶっきらぼうに渡すのプレゼントボックス――MerryChristmas for You」
少しだけローテンポになった音楽に合わせて、最後の言葉を投げキッスのように――歓声。
クリスマスソングの余韻に盛り上がる会場で、4人はステージから下りる。ここからは握手会とサイン会。
頑張ってね、とか楽しかった、と声をかけてもらえるごとに、アイドル達は喜んで、握手とサインに心を込めた。
お疲れ様、と握手や挨拶を交わして、ハンター達は帰っていく。転移門まで送ると申し出て、和馬はグリューエリンと二人になったところで、しっかりとした造りの桐箱を差し出した。
「……遅くなってしまったが、初陣祝いとクリスマスプレゼントだ」
「まぁ……ありがとう存じます、和馬ど……和馬、殿」
やはりまだ、呼び捨てには慣れないらしいと和馬は思わず笑む。
箱を開けたグリューエリンは、二振りの美しいショートソードに息を呑んだ。
不器用であることは自覚している。それでも、彼女に華のある物を贈りたいと精一杯の目利きで選んだものだ。
「……和馬殿。本当にありがとう存じます」
深く頭を下げたグリューエリンは、けれど、と小さく呟いた。
「……今使っている剣は、剣を扱えぬ当主が続き、埋もれておりましたが――かつてヴァルファー家の先祖が皇帝より武勲によって賜ったもの、私にとってはヴァルファーの象徴なのです」
だから、と桐箱を和馬に返したグリューエリンは――けれど。
「ですが、和馬殿が選んでくださった剣、必ず扱えるようになりとうございます。だから。私が本当のアイドルになり、ヴァルファーの名を名誉あるものとするまで、お預かりいただけますか」
――彼女の瞳が見ているのは、やはり家名復興。けれど、その向こうの道には、きっと己の姿もあるのだと、翠の瞳を覗いた和馬は頷いて。
「ああ。けれど、何か使う必要があれば、いつでも渡そう」
「ええ、お願いいたします。必ず、この剣に釣り合う存在になりますわ」
そう、真剣な瞳で言ったグリューエリンを送ってから、和馬はそっとポケットに入れていた手紙を開く。
手紙をチェックしていた和馬が、内容に驚いて取り除いたものだ。
『お高くとまった軍属アイドルのグリューエリン様へ。近々デビューするアイドルが、その地位を揺るがしに行くからご覚悟を』
封筒に書かれていた差出人の名は、聞き覚えのないもの。しかし和馬は、その名をしかと頭に刻み込むのだった。
――その名は、ブレンネ・シュネートライベン。
依頼結果
参加者一覧
サポート一覧
- 時音 ざくろ(ka1250)
マテリアルリンク参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2014/12/30 11:46:48 |
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相談卓 蘇芳 和馬(ka0462) 人間(リアルブルー)|18才|男性|疾影士(ストライダー) |
最終発言 2015/01/01 11:41:26 |