ゲスト
(ka0000)
【空蒼】ベゴニアを君に……
マスター:近藤豊

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 易しい
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加制限
- -
- 参加人数
- 3~4人
- サポート
- 0~0人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2018/10/11 22:00
- 完成日
- 2018/10/14 22:36
みんなの思い出
思い出設定されたOMC商品がありません。
オープニング
その遭遇は、まったくの偶然であった。
神の悪戯と言ってもいい。
何故、再び出会う事になったのか。
何故、再び出会わなければならなかったのか。
今でも、それは分からない。
だが、意味の無い出会いはない。
初めて出会ったあの日から――きっと、出会いには意味がある。
「ようやく到着か」
依頼へ出発するハンター達が、月面基地『崑崙』に足を踏み入れた。
既に一部のハンターや軍人は慌ただしく動き回っている。
「VOIDの大規模転移は開始しているわ。あまりにも展開が早すぎる」
LIコロニーから来た民間人とすれ違うハンター達。
既に崑崙周辺にはVOIDの敵影を多数確認。世界樹の存在がある崑崙を狙っての事かは不明だが、崑崙をVOIDに奪われれば統一地球連合宙軍だけではない。クリムゾンウェストの連合軍も転移の拠点を失う事に繋がる。
幸いにもこの崑崙では保護された強化人間達も崑崙防衛へ動き始めているのだが――。
「去年末はのんびり崑崙でクリスマスを過ごしてたはずなのに……どうしてこうなっちゃったんだろう」
ハンターの一人が星空を見上げながら呟いた。
去年までは崑崙でも日常を送れる程の平和があった。
だが、強化人間の暴走を経て邪神の転移が危惧される現状。
どうして――。
ハンター達は、運命の前にため息の一つをつきたくもなる。
「そうだね。今度は……って、わっ!」
傍らで一緒に星空を見上げようとしたハンター。
突然の衝撃に思わず尻餅をついてしまう。
みれば、一人の男がハンターにぶつかったようだ。
「いてて……急に立ち止まるな。立ち止まるのは死ぬ直前まで取っておけ。墓場に入る前でも遅くはねぇぞ」
「すまない……って、あんたっ!」
ハンターの一人が、ぶつかった男を指差した。
見覚えがある。
ラズモネ・シャングリラで戦車型CAM『ヨルズ』と共に戦っていたが、強化人間として暴走。先日ローマにてハンター達の手で止められ、その後行方が分からなくなっていた。
――ジェイミー・ドリスキル(kz0231)中尉。
「あ、やべ。また騒ぎを起こしちまったか? また博士にドヤされちまう」
頭を掻いて困り顔のドリスキル。
考えてみれば、崑崙は強化人間が保護されている場所だ。
ローマで保護されたドリスキルが、崑崙にいてもおかしくはない。
「やれやれ。こっちは強化人間の中でも年寄りなんだよ。もうちょっと労ってくれてもバチは当たらねぇだろうによ」
ドリスキルは倒れ込んだハンターに手を差し伸べる。
ハンター達が依頼へ出発するのは数時間後。
僅かな時間ではあるが、せっかくドリスキルと出会ったのだ。もう少し話を聞いておきたいところだ。
「今まで何処に行ってたんですか?」
「そりゃ、ちっと野暮用でな。まあ『責任を果たす』ってぇのか? 俺にしかできねぇ役目っつーのか。それで忙しいんだよ」
「ちゃんと説明して下さい!」
「……いろいろあって言えねぇんだよ。察してくれ」
厄介な事になったとぼやくドリスキル。
その顔つきから本当に詳しい事は話せない様子だ。おそらく今まで何か重要な任務にでもついていたのだろう。
それでもハンター達は疑いの目を向けてしまう。
その空気をドリスキルは敏感に察知する。
「分かったよ。酒でも奢ってやる。
ここじゃなんだから、酒場にでも移動するぞ。話をするなら酒でも飲まなきゃやってらんねぇ」
慌ただしく防衛の準備が進む崑崙――これから戦場になるのだが……少しは緊張感を和らげるのも悪くはない。
肩の力を抜きすぎるのは問題だが、リラックスムードで出発までの時間を過ごせそうだ。
神の悪戯と言ってもいい。
何故、再び出会う事になったのか。
何故、再び出会わなければならなかったのか。
今でも、それは分からない。
だが、意味の無い出会いはない。
初めて出会ったあの日から――きっと、出会いには意味がある。
「ようやく到着か」
依頼へ出発するハンター達が、月面基地『崑崙』に足を踏み入れた。
既に一部のハンターや軍人は慌ただしく動き回っている。
「VOIDの大規模転移は開始しているわ。あまりにも展開が早すぎる」
LIコロニーから来た民間人とすれ違うハンター達。
既に崑崙周辺にはVOIDの敵影を多数確認。世界樹の存在がある崑崙を狙っての事かは不明だが、崑崙をVOIDに奪われれば統一地球連合宙軍だけではない。クリムゾンウェストの連合軍も転移の拠点を失う事に繋がる。
幸いにもこの崑崙では保護された強化人間達も崑崙防衛へ動き始めているのだが――。
「去年末はのんびり崑崙でクリスマスを過ごしてたはずなのに……どうしてこうなっちゃったんだろう」
ハンターの一人が星空を見上げながら呟いた。
去年までは崑崙でも日常を送れる程の平和があった。
だが、強化人間の暴走を経て邪神の転移が危惧される現状。
どうして――。
ハンター達は、運命の前にため息の一つをつきたくもなる。
「そうだね。今度は……って、わっ!」
傍らで一緒に星空を見上げようとしたハンター。
突然の衝撃に思わず尻餅をついてしまう。
みれば、一人の男がハンターにぶつかったようだ。
「いてて……急に立ち止まるな。立ち止まるのは死ぬ直前まで取っておけ。墓場に入る前でも遅くはねぇぞ」
「すまない……って、あんたっ!」
ハンターの一人が、ぶつかった男を指差した。
見覚えがある。
ラズモネ・シャングリラで戦車型CAM『ヨルズ』と共に戦っていたが、強化人間として暴走。先日ローマにてハンター達の手で止められ、その後行方が分からなくなっていた。
――ジェイミー・ドリスキル(kz0231)中尉。
「あ、やべ。また騒ぎを起こしちまったか? また博士にドヤされちまう」
頭を掻いて困り顔のドリスキル。
考えてみれば、崑崙は強化人間が保護されている場所だ。
ローマで保護されたドリスキルが、崑崙にいてもおかしくはない。
「やれやれ。こっちは強化人間の中でも年寄りなんだよ。もうちょっと労ってくれてもバチは当たらねぇだろうによ」
ドリスキルは倒れ込んだハンターに手を差し伸べる。
ハンター達が依頼へ出発するのは数時間後。
僅かな時間ではあるが、せっかくドリスキルと出会ったのだ。もう少し話を聞いておきたいところだ。
「今まで何処に行ってたんですか?」
「そりゃ、ちっと野暮用でな。まあ『責任を果たす』ってぇのか? 俺にしかできねぇ役目っつーのか。それで忙しいんだよ」
「ちゃんと説明して下さい!」
「……いろいろあって言えねぇんだよ。察してくれ」
厄介な事になったとぼやくドリスキル。
その顔つきから本当に詳しい事は話せない様子だ。おそらく今まで何か重要な任務にでもついていたのだろう。
それでもハンター達は疑いの目を向けてしまう。
その空気をドリスキルは敏感に察知する。
「分かったよ。酒でも奢ってやる。
ここじゃなんだから、酒場にでも移動するぞ。話をするなら酒でも飲まなきゃやってらんねぇ」
慌ただしく防衛の準備が進む崑崙――これから戦場になるのだが……少しは緊張感を和らげるのも悪くはない。
肩の力を抜きすぎるのは問題だが、リラックスムードで出発までの時間を過ごせそうだ。
リプレイ本文
「おじさん……だよね……おじさん……おじさーーーん!」
星空の幻(ka6980)は、眼前の男へ体当たりにも近い勢いで飛びついた。
ジェイミー・ドリスキル(kz0231)――統一地球連合宙軍の軍人であり、強化人間でもある。以前はラズモネ・シャングリラにて戦車型CAM『ヨルズ』と共に歪虚と戦っていたが、強化人間の暴走が発動。ハンターによって暴走を止められた後、この崑崙へと搬送されていた。
星空の幻からすれば、暴走を止めたローマ依頼からの再会である。
「星空の幻か? 随分と情熱的だな」
「本当に……おじさんだよね?」
「ああ、そうだ。地獄へ行ってみたが、料金不足で送り返されちまったみてぇだな」
ドリスキルらしい表現だが、星空の幻からすればその言い回しも懐かしく感じてしまう。
その感情は玄武坂 光(ka4537)にとっても同じようだ。
「ドリスキルのおっさん? 本物……だよな?
まさか偽物って訳では……いや、そうじゃねぇみてぇだ」
光は一瞬、デリンジャーYL1を構えそうになった。だが、星空の幻の態度を見る限り、その必要はないと判断した。
いや、その判断よりも早く光の直感が、光のマテリアルが手にかけたデリンジャーYL1を引き留めた。
「おっさんの搭乗するヨルズとは戦ってたからな。保護されていくのは見ていたが……その後の状況はわかんなかったし……。
ちょっとホッとしたぜ。無論おっさんがあの程度でくたばらねぇってぇのはわかってたがな」
「暴走してた時はよく覚えてねぇんだ。ただ、誰かが呼ぶ声だけは朧気には記憶してる。美人の声だったら忘れねぇんだがなぁ」
「美人かもな。星空の幻がずっと呼び掛けてたし」
光は今もドリスキルの傍らにいる星空の幻へ視線を送った。
無事な姿を見られて、嬉しそうな態度。
「そっちは……初めての顔だな」
「ドリスキルちゃんとは初めましてニャスな」
ミア(ka7035)はそう言いながら、ドリスキルの右手を握る。
握手の割りにはぎゅーぎゅーと力を込めている。
初対面ではあるが、ミアなりに距離を詰めようと考えていたのかもしれない。
「ミア、お話してみたかったんニャス」
「へぇ。意外と有名だったのか? 俺」
「そうニャ。良い意味でも悪い意味でも」
「そりゃ光栄だ。悪い意味でも有名なら、美女は俺を放っておかねぇな。色気ってぇのはそういうもんだ」
本当であればミアはこの崑崙で何をやっていたのか、ドリスキルに聞いてみたい。
だが、それは彼が軍人であり機密を保持している事が許さない。彼にも言えない事はあるのだろう。
ならば、この偶然なる出会いを大切にして訪れた時間を楽しむべきだ。
「あ、そうニャ。彼女もいるニャ」
「彼女?」
そう言ってミアが連れてきたのはマリィア・バルデス(ka5848)であった。
ドリスキルとの再会はいつ以来だろうか。
マリィアの姿を見て、ドリスキルは一瞬だけ気圧される。
「……ひ、久しぶりだな」
「……ええ」
ドリスキルとマリィアは、言葉を交わした後に押し黙ってしまった。
何を話せば良いのか。
話題を事前に決めてきたはずなのに、いざとなれば言葉が出て来ない。
探していたはずの相手が、ようやく目の前に現れたのに――。
その想いが、二人の間に沈黙となって積み重なっていく。
「まあ、募る話もあるだろ。さっき酒でも奢ってくれるって言ってたよな?
だったら、早速行くとしようぜ。こっちも依頼前で腹減っているんだ」
光の助け船。
その提案に促されるように、ドリスキルとマリィアは促されるまま従う他無かった。
●
ドリスキルと遭遇した面々は、作戦開始までの僅かな時間を近くの酒場へ赴く事になった。
この店はドリスキルが通っていた事もあり、店主に融通が利く。個室を借りた上、厨房まで借りる事が可能なのはハンターにとっても都合が良かった。
「ミア、あっぱらぱーに見えてお料理得意ニャんすよ!」
そう告げたミアは、早々に厨房へと足を運ぶ。
僅かな時間でさっと酒のツマミを作る辺り、女子力の高さを伺い知る事ができる。
そんなミアが席を外した瞬間、場にはドリスキルを良く知る者達のみとなる。
「おっさん、本当に覚えてないのか?」
光は敢えてドリスキルに話しかけた。
「さっぱりな」
「そうか。……暴走している時のおっさんを見る星空の幻が辛そうだったからな。
無事な姿を見られて、嬉しいんじゃねぇかな?」
光は思い返していた。
ドリスキルが暴走している間、星空の幻は本当に辛く寂しそうだった。
イギリスから端を発した強化人間暴走事件は、多くの者に何かしらの影響を与えている。星空の幻にとってもそれは例外ではなかったようだ。
「大丈夫だったの……? 今まで何してたの……? 三食ちゃんと食べてる……?」
矢継ぎ早に言葉を投げかける星空の幻。
それだけドリスキルが心配だったのだ。
ドリスキルはエールを飲み干すと星空の幻へ笑いかけた。
「ああ、今は何の問題もねぇ。ちょっとこれから野暮用が入っちゃいるが……そいつもサクッと終わらせて帰ってくるさ」
いつものドリスキルを目の当たりにする星空の幻。
正直――怖かった。
暴走して、ドリスキルが離れていく現実。
また誰かが消えていく恐怖。
それが星空の幻の心に振り積もる。
その事が原因だろうか。星空の幻はドリスキルの傍らから離れようとしない。
「お待たせだニャ」
厨房に入っていたミアが料理の盛られた皿を手に現れた。
短時間で簡単に、と言ってたはずなのだが、テーブルの上に並べられる料理は本当に美味しそうなものばかりだ。
「生ハムとクリームチーズの一口サイズの南瓜コロッケ。こっちが秋刀魚のアクアパッツァ。その向こうにあるのがキノコのポテトサラダだニャ。今回は秋を意識したメニューニャスな」
「おおー、結構豪華じゃねぇか!」
腹を空かせていた光には最適な料理ばかりだ。
これから大きな作戦を控えているハンター達にとっては、腹を満たしておいた方がいい。長時間の戦闘になれば、食事を出来るタイミングは限られている。
「あんまり飲んだら怒られるニャ。だから、今回は控えめにするニャ」
グラスを手にするミア。
ドリスキルと出会った面々は、乾杯する。
今日の出会いに感謝する為に――。
●
口火を切ったのはミアだった。
ドリスキルに感じた印象を投げかけたのだ。
「ドリスキルちゃんってお酒強そうニャスよね?」
「……あん?」
確かに同席したハンターもドリスキルは常に酒を飲んでいるイメージがある。
戦闘中でも『命中率が上がるから』という理由でヨルズにウイスキーを持ち込む始末だ。初めて出会った者にまでその印象を抱かせるようだ。
「ねぇ、こんな言葉を知ってるニャス? お酒は何も発明しない、ただ秘密を喋るだけニャんだって。でも、ドリスキルちゃんのお口の鍵を開けられる程のお酒って、あるのかニャあ?」
「これから大きな戦いがあるってぇのに、もう酔ったのか? その台詞、もっと大事にしておいた方がいい。大切な奴の耳元で囁いてやりな」
そういうとドリスキルは新しいエールに口を付ける。
時間をかければ何か聞き出せるかもしれないが、そうするにはあまりに時間が足りなすぎる。
しかし、ここでミアは気付く。
今も微妙な距離を取っている二人に機会を与える流れにできる事を。
「そうかニャ。せっかく、モテモテのドリスキルちゃんの好きな人を聞きだろうとしたんニャだけど」
「おいおい、なんだそりゃ」
ミアの言葉に返すドリスキル。
星空の幻とマリィアが小さく身体を震わせる。
その言葉を切っ掛けに星空の幻は、マリィアに直球な言葉をぶつける。
「マリィアお姉ちゃんって……おじさんのこと……好きなの……?」
「え?」
それは星空の幻にとって聞いておきたい話だった。
星空の幻はドリスキルを好きだと理解している。だがそれは恋愛感情なのか、それとも父親のような存在なのか。自分でも良く分からない。それはこれからの交流で分かっていくのだろう。
だとすれば、気になるのはマリィアの気持ちだ。
好意を持っているとするなら、無視はできない。
「わ、私は……」
そう言いながら、マリィアはチラリとドリスキルに視線を向ける。
どう表現したら良いのか分からない。いや、この場で答えを口にするべきかも迷っている。
それを察したのかドリスキルは、光へとんでもない事を言い出した。
「光……何とかしろ」
「はあ? おっさん、何とかしろって……」
「何かあるだろ。一気に酒飲んで潰れてみせるとか」
「これから作戦だって知ってるだろ。おっさんじゃねぇんだから、酔っ払って参加したら怒られちまう」
ドリスキルの無茶振りを発端に、その場の空気を何とか変える事ができた。
だが、星空の幻が発した一言はマリィアの中で燻り続けていた。
●
「お酒と偶然が作り出した関係は寂しいニャ。これから少しずつ知り合えたら良いのだけど……これ、お近づきの印ニャ」
作戦準備の時間も迫り、間もなく場がお開きになる。
ミアは用意していた花束をドリスキルへ渡した。
ベゴニアとカランコエのミニ花束だ。
「花束か。俺から贈る事はよくあるが、もらうのはあまりないな」
「ドリスキルちゃん、陽の当たる場所は誰にでもあるニャスよ。公平に、絶対に。
自分の気持ちのまま、ドリスキルちゃんは自然体でいるといいと思うニャス」
「……そうか。ありがとうよ」
ミアの言葉はドリスキルだけではなく、すべての強化人間にも当てはまる。
暴走した事のある強化人間ならば、記憶を無くしていた間の時間を想像するだけで悶え苦しみたくもなる。知らない間に人を傷付けていたのだから。それは心に暗い影を落とす事になる。
ミアは、そうした心情を察して励ましているのだ。
「おじさん」
その言葉に寂しさを感じたのか、星空の幻はそっとドリスキルのシャツの裾を掴む。
「どうした?」
「おじさん……今度はちゃんと……帰ってくるよね……死なないよね……? 死なないよね……?」
既に星空の幻の瞳には涙が浮かんでいた。
星空の幻もドリスキルがこれから何らかの任務へ向かう事を察していた。
もし、このまま再会できなかったら――。
その感情が、星空の幻を震わせていた。
「心配すんな。面倒くせぇが、俺ぁ大人の責任って奴を果たさなきゃならねぇんだ。帰ってきたら、また飯にでも連れて行ってやるよ」
「死なないでね……絶対帰ってきてね……約束破ったら……おでこに御札貼って成仏するんだから!!」
必死に懇願する星空の幻。
その様子を光はそっと見守っていた。
「おっさん、俺からも頼む。俺は、また馬鹿やりてぇんだ。あの時の模擬戦みてぇに」
光の脳裏には、アスガルドで強化人間の子供達と興じた模擬戦の思い出が蘇っていた。
元気な頃のランディやマルコスを交え、トモネや星空の幻、それにドリスキルが笑い合いながら戦っていた。
今思い出しても――最高の思い出だ。
「アスガルドの子供達も誰かの操り人形にならなくていい。これからあいつらは自分の意志で歩いていける。これも諦めずに進んできた結果だ。
おっさん、俺はあの時間を取り戻したい。馬鹿やってた日常を。
その為に俺は歪虚を叩く。徹底的にな」
平和だった日常を取り戻す。
それは叶わない願望かもしれないが、ただの願望で終わらせてはいけない。
最後まで諦めず、足掻く。地味で薄汚れていても前に進む。
「へぇ、良い面構えになったじゃねぇか。期待してるぜ」
ドリスキルは光の腹に軽く拳を当てる。
ドリスキルの期待は、光の覚悟へと寄せられていた。
●
自分だって軍人だ。
ドリスキルが口にできない真実があるのは、理解している。
暴走した強化人間を救う手立てが崑崙で確立されたのだろう。
その手立ての協力者がドリスキルで、崑崙以外でも確立すればアスガルドにいた子供達も昏睡状態から目覚めるのだろう。
その技術をうまく運用すれば強化人間でも様々な場所で戦うことができるようになるのだろう。
単なる推測に過ぎないが、ドリスキルを見ていれば分かる。
本当に、分かり易い人。
だが、そのせいでドリスキルと話せず終いだ。
「……あ、みんな表か」
沈黙を埋める為に発したドリスキルの言葉。
わざとらしい。
しかし、ふいに気付く。
あの扉を出れば、参加する予定だった依頼に行かなければならない。
ようやく出会えたのに、再び別れなければならない。
言葉を交わす事もままならなかった時間。
このままでは、後悔しか残らない。
「なんか……あっという間だった……」
「中尉」
気付けば、ドリスキルの手を引いて酒場の物陰へと引き込んでいた。
別れたくない。
その想いが、マリィアに行動させていた。
「な、なんだ……」
言い掛けたドリスキルの唇に、マリィアは自身の唇を重ねた。
吐息が掛かるよりも近い距離。
言葉にせずとも伝わる想いが、行動によって示される。
●
「あれ……おじさんは?」
酒場の外で星空の幻は、ドリスキルの姿を探していた。
見回してもドリスキルはいない。
まだ、店の中だろうか。
「あー……まあ、その……なんだ」
何かを察したのか、光は何故か口籠もっている。
言い難そうな態度に、星空の幻は首を傾げる。
「……なに?」
「おっさんは、取り込み中なんだよ」
苦しい説明。それは、光自身にも分かってる。
そこへミアが、星空の幻の視線に合わせるよう屈み込んだ。
「少しだけ、待ってあげて」
「待つ?」
「そう。必要な時間だと思うから」
ミアは多くを語らない。
語れるのは野暮というものだ。
「必要……なら、待ってる。……おじさんが、来るまで」
星空の幻は、そう答えた。
●
「迂闊だぜ、いろいろと」
それがドリスキルの第一声だった。
意味は分かる。
二人共軍人であり、ここは統一地球連合宙軍の基地。
間もなく参加予定の作戦へ赴かなければならない。
――らしくない。
それはお互いが理解していた。
「中尉……ジェイミー。心配した。私、探したの」
「……すまない」
たった一言の謝罪。
そこに込められた意図。
マリィアが作戦へ参加するように、ドリスキルもこれから重要な任務がある。
「生きて還ったら……探して。私を、探して」
マリィアの懇願にも似た声。
ドリスキルは、マリィアの前髪をそっと指で撫でる。
「俺ぁあいつらやアスガルドのガキ共の為に、やらなきゃならねぇ。道を拓いてやるんだ」
「道?」
「ああ、未来へ続く道だ。進むべき道を示してやるのが、大人の責任って奴だ」
「……その道には、私たちもいるのよね?」
少々意地悪な質問。
それでもドリスキルは平然と答える。
「当たり前だろ」
星空の幻(ka6980)は、眼前の男へ体当たりにも近い勢いで飛びついた。
ジェイミー・ドリスキル(kz0231)――統一地球連合宙軍の軍人であり、強化人間でもある。以前はラズモネ・シャングリラにて戦車型CAM『ヨルズ』と共に歪虚と戦っていたが、強化人間の暴走が発動。ハンターによって暴走を止められた後、この崑崙へと搬送されていた。
星空の幻からすれば、暴走を止めたローマ依頼からの再会である。
「星空の幻か? 随分と情熱的だな」
「本当に……おじさんだよね?」
「ああ、そうだ。地獄へ行ってみたが、料金不足で送り返されちまったみてぇだな」
ドリスキルらしい表現だが、星空の幻からすればその言い回しも懐かしく感じてしまう。
その感情は玄武坂 光(ka4537)にとっても同じようだ。
「ドリスキルのおっさん? 本物……だよな?
まさか偽物って訳では……いや、そうじゃねぇみてぇだ」
光は一瞬、デリンジャーYL1を構えそうになった。だが、星空の幻の態度を見る限り、その必要はないと判断した。
いや、その判断よりも早く光の直感が、光のマテリアルが手にかけたデリンジャーYL1を引き留めた。
「おっさんの搭乗するヨルズとは戦ってたからな。保護されていくのは見ていたが……その後の状況はわかんなかったし……。
ちょっとホッとしたぜ。無論おっさんがあの程度でくたばらねぇってぇのはわかってたがな」
「暴走してた時はよく覚えてねぇんだ。ただ、誰かが呼ぶ声だけは朧気には記憶してる。美人の声だったら忘れねぇんだがなぁ」
「美人かもな。星空の幻がずっと呼び掛けてたし」
光は今もドリスキルの傍らにいる星空の幻へ視線を送った。
無事な姿を見られて、嬉しそうな態度。
「そっちは……初めての顔だな」
「ドリスキルちゃんとは初めましてニャスな」
ミア(ka7035)はそう言いながら、ドリスキルの右手を握る。
握手の割りにはぎゅーぎゅーと力を込めている。
初対面ではあるが、ミアなりに距離を詰めようと考えていたのかもしれない。
「ミア、お話してみたかったんニャス」
「へぇ。意外と有名だったのか? 俺」
「そうニャ。良い意味でも悪い意味でも」
「そりゃ光栄だ。悪い意味でも有名なら、美女は俺を放っておかねぇな。色気ってぇのはそういうもんだ」
本当であればミアはこの崑崙で何をやっていたのか、ドリスキルに聞いてみたい。
だが、それは彼が軍人であり機密を保持している事が許さない。彼にも言えない事はあるのだろう。
ならば、この偶然なる出会いを大切にして訪れた時間を楽しむべきだ。
「あ、そうニャ。彼女もいるニャ」
「彼女?」
そう言ってミアが連れてきたのはマリィア・バルデス(ka5848)であった。
ドリスキルとの再会はいつ以来だろうか。
マリィアの姿を見て、ドリスキルは一瞬だけ気圧される。
「……ひ、久しぶりだな」
「……ええ」
ドリスキルとマリィアは、言葉を交わした後に押し黙ってしまった。
何を話せば良いのか。
話題を事前に決めてきたはずなのに、いざとなれば言葉が出て来ない。
探していたはずの相手が、ようやく目の前に現れたのに――。
その想いが、二人の間に沈黙となって積み重なっていく。
「まあ、募る話もあるだろ。さっき酒でも奢ってくれるって言ってたよな?
だったら、早速行くとしようぜ。こっちも依頼前で腹減っているんだ」
光の助け船。
その提案に促されるように、ドリスキルとマリィアは促されるまま従う他無かった。
●
ドリスキルと遭遇した面々は、作戦開始までの僅かな時間を近くの酒場へ赴く事になった。
この店はドリスキルが通っていた事もあり、店主に融通が利く。個室を借りた上、厨房まで借りる事が可能なのはハンターにとっても都合が良かった。
「ミア、あっぱらぱーに見えてお料理得意ニャんすよ!」
そう告げたミアは、早々に厨房へと足を運ぶ。
僅かな時間でさっと酒のツマミを作る辺り、女子力の高さを伺い知る事ができる。
そんなミアが席を外した瞬間、場にはドリスキルを良く知る者達のみとなる。
「おっさん、本当に覚えてないのか?」
光は敢えてドリスキルに話しかけた。
「さっぱりな」
「そうか。……暴走している時のおっさんを見る星空の幻が辛そうだったからな。
無事な姿を見られて、嬉しいんじゃねぇかな?」
光は思い返していた。
ドリスキルが暴走している間、星空の幻は本当に辛く寂しそうだった。
イギリスから端を発した強化人間暴走事件は、多くの者に何かしらの影響を与えている。星空の幻にとってもそれは例外ではなかったようだ。
「大丈夫だったの……? 今まで何してたの……? 三食ちゃんと食べてる……?」
矢継ぎ早に言葉を投げかける星空の幻。
それだけドリスキルが心配だったのだ。
ドリスキルはエールを飲み干すと星空の幻へ笑いかけた。
「ああ、今は何の問題もねぇ。ちょっとこれから野暮用が入っちゃいるが……そいつもサクッと終わらせて帰ってくるさ」
いつものドリスキルを目の当たりにする星空の幻。
正直――怖かった。
暴走して、ドリスキルが離れていく現実。
また誰かが消えていく恐怖。
それが星空の幻の心に振り積もる。
その事が原因だろうか。星空の幻はドリスキルの傍らから離れようとしない。
「お待たせだニャ」
厨房に入っていたミアが料理の盛られた皿を手に現れた。
短時間で簡単に、と言ってたはずなのだが、テーブルの上に並べられる料理は本当に美味しそうなものばかりだ。
「生ハムとクリームチーズの一口サイズの南瓜コロッケ。こっちが秋刀魚のアクアパッツァ。その向こうにあるのがキノコのポテトサラダだニャ。今回は秋を意識したメニューニャスな」
「おおー、結構豪華じゃねぇか!」
腹を空かせていた光には最適な料理ばかりだ。
これから大きな作戦を控えているハンター達にとっては、腹を満たしておいた方がいい。長時間の戦闘になれば、食事を出来るタイミングは限られている。
「あんまり飲んだら怒られるニャ。だから、今回は控えめにするニャ」
グラスを手にするミア。
ドリスキルと出会った面々は、乾杯する。
今日の出会いに感謝する為に――。
●
口火を切ったのはミアだった。
ドリスキルに感じた印象を投げかけたのだ。
「ドリスキルちゃんってお酒強そうニャスよね?」
「……あん?」
確かに同席したハンターもドリスキルは常に酒を飲んでいるイメージがある。
戦闘中でも『命中率が上がるから』という理由でヨルズにウイスキーを持ち込む始末だ。初めて出会った者にまでその印象を抱かせるようだ。
「ねぇ、こんな言葉を知ってるニャス? お酒は何も発明しない、ただ秘密を喋るだけニャんだって。でも、ドリスキルちゃんのお口の鍵を開けられる程のお酒って、あるのかニャあ?」
「これから大きな戦いがあるってぇのに、もう酔ったのか? その台詞、もっと大事にしておいた方がいい。大切な奴の耳元で囁いてやりな」
そういうとドリスキルは新しいエールに口を付ける。
時間をかければ何か聞き出せるかもしれないが、そうするにはあまりに時間が足りなすぎる。
しかし、ここでミアは気付く。
今も微妙な距離を取っている二人に機会を与える流れにできる事を。
「そうかニャ。せっかく、モテモテのドリスキルちゃんの好きな人を聞きだろうとしたんニャだけど」
「おいおい、なんだそりゃ」
ミアの言葉に返すドリスキル。
星空の幻とマリィアが小さく身体を震わせる。
その言葉を切っ掛けに星空の幻は、マリィアに直球な言葉をぶつける。
「マリィアお姉ちゃんって……おじさんのこと……好きなの……?」
「え?」
それは星空の幻にとって聞いておきたい話だった。
星空の幻はドリスキルを好きだと理解している。だがそれは恋愛感情なのか、それとも父親のような存在なのか。自分でも良く分からない。それはこれからの交流で分かっていくのだろう。
だとすれば、気になるのはマリィアの気持ちだ。
好意を持っているとするなら、無視はできない。
「わ、私は……」
そう言いながら、マリィアはチラリとドリスキルに視線を向ける。
どう表現したら良いのか分からない。いや、この場で答えを口にするべきかも迷っている。
それを察したのかドリスキルは、光へとんでもない事を言い出した。
「光……何とかしろ」
「はあ? おっさん、何とかしろって……」
「何かあるだろ。一気に酒飲んで潰れてみせるとか」
「これから作戦だって知ってるだろ。おっさんじゃねぇんだから、酔っ払って参加したら怒られちまう」
ドリスキルの無茶振りを発端に、その場の空気を何とか変える事ができた。
だが、星空の幻が発した一言はマリィアの中で燻り続けていた。
●
「お酒と偶然が作り出した関係は寂しいニャ。これから少しずつ知り合えたら良いのだけど……これ、お近づきの印ニャ」
作戦準備の時間も迫り、間もなく場がお開きになる。
ミアは用意していた花束をドリスキルへ渡した。
ベゴニアとカランコエのミニ花束だ。
「花束か。俺から贈る事はよくあるが、もらうのはあまりないな」
「ドリスキルちゃん、陽の当たる場所は誰にでもあるニャスよ。公平に、絶対に。
自分の気持ちのまま、ドリスキルちゃんは自然体でいるといいと思うニャス」
「……そうか。ありがとうよ」
ミアの言葉はドリスキルだけではなく、すべての強化人間にも当てはまる。
暴走した事のある強化人間ならば、記憶を無くしていた間の時間を想像するだけで悶え苦しみたくもなる。知らない間に人を傷付けていたのだから。それは心に暗い影を落とす事になる。
ミアは、そうした心情を察して励ましているのだ。
「おじさん」
その言葉に寂しさを感じたのか、星空の幻はそっとドリスキルのシャツの裾を掴む。
「どうした?」
「おじさん……今度はちゃんと……帰ってくるよね……死なないよね……? 死なないよね……?」
既に星空の幻の瞳には涙が浮かんでいた。
星空の幻もドリスキルがこれから何らかの任務へ向かう事を察していた。
もし、このまま再会できなかったら――。
その感情が、星空の幻を震わせていた。
「心配すんな。面倒くせぇが、俺ぁ大人の責任って奴を果たさなきゃならねぇんだ。帰ってきたら、また飯にでも連れて行ってやるよ」
「死なないでね……絶対帰ってきてね……約束破ったら……おでこに御札貼って成仏するんだから!!」
必死に懇願する星空の幻。
その様子を光はそっと見守っていた。
「おっさん、俺からも頼む。俺は、また馬鹿やりてぇんだ。あの時の模擬戦みてぇに」
光の脳裏には、アスガルドで強化人間の子供達と興じた模擬戦の思い出が蘇っていた。
元気な頃のランディやマルコスを交え、トモネや星空の幻、それにドリスキルが笑い合いながら戦っていた。
今思い出しても――最高の思い出だ。
「アスガルドの子供達も誰かの操り人形にならなくていい。これからあいつらは自分の意志で歩いていける。これも諦めずに進んできた結果だ。
おっさん、俺はあの時間を取り戻したい。馬鹿やってた日常を。
その為に俺は歪虚を叩く。徹底的にな」
平和だった日常を取り戻す。
それは叶わない願望かもしれないが、ただの願望で終わらせてはいけない。
最後まで諦めず、足掻く。地味で薄汚れていても前に進む。
「へぇ、良い面構えになったじゃねぇか。期待してるぜ」
ドリスキルは光の腹に軽く拳を当てる。
ドリスキルの期待は、光の覚悟へと寄せられていた。
●
自分だって軍人だ。
ドリスキルが口にできない真実があるのは、理解している。
暴走した強化人間を救う手立てが崑崙で確立されたのだろう。
その手立ての協力者がドリスキルで、崑崙以外でも確立すればアスガルドにいた子供達も昏睡状態から目覚めるのだろう。
その技術をうまく運用すれば強化人間でも様々な場所で戦うことができるようになるのだろう。
単なる推測に過ぎないが、ドリスキルを見ていれば分かる。
本当に、分かり易い人。
だが、そのせいでドリスキルと話せず終いだ。
「……あ、みんな表か」
沈黙を埋める為に発したドリスキルの言葉。
わざとらしい。
しかし、ふいに気付く。
あの扉を出れば、参加する予定だった依頼に行かなければならない。
ようやく出会えたのに、再び別れなければならない。
言葉を交わす事もままならなかった時間。
このままでは、後悔しか残らない。
「なんか……あっという間だった……」
「中尉」
気付けば、ドリスキルの手を引いて酒場の物陰へと引き込んでいた。
別れたくない。
その想いが、マリィアに行動させていた。
「な、なんだ……」
言い掛けたドリスキルの唇に、マリィアは自身の唇を重ねた。
吐息が掛かるよりも近い距離。
言葉にせずとも伝わる想いが、行動によって示される。
●
「あれ……おじさんは?」
酒場の外で星空の幻は、ドリスキルの姿を探していた。
見回してもドリスキルはいない。
まだ、店の中だろうか。
「あー……まあ、その……なんだ」
何かを察したのか、光は何故か口籠もっている。
言い難そうな態度に、星空の幻は首を傾げる。
「……なに?」
「おっさんは、取り込み中なんだよ」
苦しい説明。それは、光自身にも分かってる。
そこへミアが、星空の幻の視線に合わせるよう屈み込んだ。
「少しだけ、待ってあげて」
「待つ?」
「そう。必要な時間だと思うから」
ミアは多くを語らない。
語れるのは野暮というものだ。
「必要……なら、待ってる。……おじさんが、来るまで」
星空の幻は、そう答えた。
●
「迂闊だぜ、いろいろと」
それがドリスキルの第一声だった。
意味は分かる。
二人共軍人であり、ここは統一地球連合宙軍の基地。
間もなく参加予定の作戦へ赴かなければならない。
――らしくない。
それはお互いが理解していた。
「中尉……ジェイミー。心配した。私、探したの」
「……すまない」
たった一言の謝罪。
そこに込められた意図。
マリィアが作戦へ参加するように、ドリスキルもこれから重要な任務がある。
「生きて還ったら……探して。私を、探して」
マリィアの懇願にも似た声。
ドリスキルは、マリィアの前髪をそっと指で撫でる。
「俺ぁあいつらやアスガルドのガキ共の為に、やらなきゃならねぇ。道を拓いてやるんだ」
「道?」
「ああ、未来へ続く道だ。進むべき道を示してやるのが、大人の責任って奴だ」
「……その道には、私たちもいるのよね?」
少々意地悪な質問。
それでもドリスキルは平然と答える。
「当たり前だろ」
依頼結果
依頼成功度 | 成功 |
---|
面白かった! | 16人 |
---|
ポイントがありませんので、拍手できません
現在のあなたのポイント:-753 ※拍手1回につき1ポイントを消費します。
あなたの拍手がマスターの活力につながります。
このリプレイが面白かったと感じた人は拍手してみましょう!
MVP一覧
重体一覧
参加者一覧
サポート一覧
マテリアルリンク参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
---|---|---|---|
![]() |
戦いの前のひと時を 玄武坂 光(ka4537) 人間(クリムゾンウェスト)|20才|男性|霊闘士(ベルセルク) |
最終発言 2018/10/10 13:58:35 |
|
![]() |
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2018/10/08 22:26:05 |