ゲスト
(ka0000)
【落葉】バキュームビースト
マスター:きりん

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 難しい
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加制限
- -
- 参加人数
- 4~8人
- サポート
- 0~0人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2018/10/16 09:00
- 完成日
- 2018/10/18 10:47
みんなの思い出
思い出設定されたOMC商品がありません。
オープニング
●胃袋歪虚
それは胃袋を内包したスケルトンの胴体に直接肉付きの手足が生えたような奇怪な外見をしていた。
首はなく、口にだけ肉が残った頭蓋骨が直接胴体に繋がっている。
大きな頭蓋骨は目も鼻も耳も全て空洞で、ただ頭の大きさに見合った巨大な口だけが目立つ。
その口は人間の口とは違い、完全に真円の形をしていた。
口というよりも、穴という表現の方が適切かもしれないほどに。
歯や牙といった口に本来ついているはずのものが一切見当たらないことも、それを助長しているかもしれない。
そんな姿で、短い手足を動かしてのそのそと赤ん坊のハイハイを彷彿とさせる格好で移動する様は、見た目の異様さと相まって見る者に嫌悪感を抱かせるには十分な異質さを漂わせている。
動きは遅いが、胴体を支える手足はしっかり大地を踏んでいて、安定した姿勢を保っている。
そして、歪虚が口を開けた。
●吸い込む胃袋
大きな口を開けた歪虚は、まず空気を大量に吸い込み始めた。
まるで掃除機を近付けたかのように、周りのものがどんどん歪虚の口の中に吸い込まれていく。
視点を遠くにやれば、かなり遠くまで吸引力が及んでいるのが分かるはずだ。
遺跡の床に生えた草や石ころ、崩れた瓦礫などが、引き抜かれて転がって削られて最終的には歪虚の口の中へ消えていく。
食べられるのは無機物だけではない。周りを徘徊するスケルトンたちや地上から迷い込んだであろう雑魔たちまでもが根こそぎ口の中に吸い込まれ、ゴブリンやコボルド、エルフやドワーフといった姿を模した亜人型の歪虚たちまで引き寄せ、歪虚は口から胃の中へため込んでいく。
不幸にも、その中には人間もいた。部屋に踏み込んだハンターたちだ。
「うわあああ!?」
「た、助けてくれ!」
多くは持ちこたえたものの何人かが引き寄せられ、最後には足が地面から離れるほどの勢いで歪虚の口の中に消えた。
歪虚の胴体はもはや最初の何倍もの大きさに膨れ上がっている。
中には吸い込まれたものがまだ生きているのか、蠢いているところもあった。
はちきれんばかりに体積を増した歪虚が、身体全体で蠢動を始める。
その動きが、動物や人間が何かを吐き出そうとする動きに似ていたことに、一体誰が気付けただろうか。
●吐き出す胃袋
ハンターのうち、助かったのは歪虚に対して距離を取っていた後衛たちだけだった。
さすがに距離があると吸い込む力も弱まるようだが、それでも近付くことが危険だというのは厄介だ。
「な、なんだあれは」
飲み込まれているハンターたちはまだ中で抵抗を続けているようだったが、動揺する後衛組のハンターたちに、それに気を払う余裕は残されていなかった。
当然だ。
不気味な蠢動を続ける歪虚がそこにいるのだから。
「は、早く倒した方がいいんじゃないか?」
後衛組のハンターたちが攻撃の意志を見せる。
しかし、判断が遅かった。
歪虚の口が大きく広がり、後衛組のハンターたちへ向けて赤い口内を見せつける。
そして、吸い込んだ時以上の勢いで、吸い込んだもの全てが猛烈な速度で吐き出された。
それは名付けるならばバキュームブレスとでもいうべき破壊力だった。
まるで先ほどの吸い込みをそのまま反転させたかのような勢いで、歪虚が吸い込んだ全てを放射状に吹き飛ばしていく。
後衛組のハンターたちはその直撃を受け、バラバラに砕かれた石材など、歪虚が飲み込んだものを散弾のように浴びて吹き飛び、後衛組のハンターたちは、まるで空中で流されるように押し寄せる様々なものに圧し潰されていく。
歪虚が吸い込んだものを全て吐き出し終えた時、完全にハンターのチームは壊滅していた。
再び歪虚が口を大きく開け、死んだもの、まだ生きているもの、無機物問わず、再び全てを吸い込み始めた。
●ハンターズソサエティ
辛うじて生き残った一人のハンターによって、遺跡にて強敵発見の報がハンターズソサエティにもたらされる。
手続きを受け、討伐依頼が張り出された。
その歪虚は、ハンターズソサエティによって『バキュームビースト』と命名された。
それは胃袋を内包したスケルトンの胴体に直接肉付きの手足が生えたような奇怪な外見をしていた。
首はなく、口にだけ肉が残った頭蓋骨が直接胴体に繋がっている。
大きな頭蓋骨は目も鼻も耳も全て空洞で、ただ頭の大きさに見合った巨大な口だけが目立つ。
その口は人間の口とは違い、完全に真円の形をしていた。
口というよりも、穴という表現の方が適切かもしれないほどに。
歯や牙といった口に本来ついているはずのものが一切見当たらないことも、それを助長しているかもしれない。
そんな姿で、短い手足を動かしてのそのそと赤ん坊のハイハイを彷彿とさせる格好で移動する様は、見た目の異様さと相まって見る者に嫌悪感を抱かせるには十分な異質さを漂わせている。
動きは遅いが、胴体を支える手足はしっかり大地を踏んでいて、安定した姿勢を保っている。
そして、歪虚が口を開けた。
●吸い込む胃袋
大きな口を開けた歪虚は、まず空気を大量に吸い込み始めた。
まるで掃除機を近付けたかのように、周りのものがどんどん歪虚の口の中に吸い込まれていく。
視点を遠くにやれば、かなり遠くまで吸引力が及んでいるのが分かるはずだ。
遺跡の床に生えた草や石ころ、崩れた瓦礫などが、引き抜かれて転がって削られて最終的には歪虚の口の中へ消えていく。
食べられるのは無機物だけではない。周りを徘徊するスケルトンたちや地上から迷い込んだであろう雑魔たちまでもが根こそぎ口の中に吸い込まれ、ゴブリンやコボルド、エルフやドワーフといった姿を模した亜人型の歪虚たちまで引き寄せ、歪虚は口から胃の中へため込んでいく。
不幸にも、その中には人間もいた。部屋に踏み込んだハンターたちだ。
「うわあああ!?」
「た、助けてくれ!」
多くは持ちこたえたものの何人かが引き寄せられ、最後には足が地面から離れるほどの勢いで歪虚の口の中に消えた。
歪虚の胴体はもはや最初の何倍もの大きさに膨れ上がっている。
中には吸い込まれたものがまだ生きているのか、蠢いているところもあった。
はちきれんばかりに体積を増した歪虚が、身体全体で蠢動を始める。
その動きが、動物や人間が何かを吐き出そうとする動きに似ていたことに、一体誰が気付けただろうか。
●吐き出す胃袋
ハンターのうち、助かったのは歪虚に対して距離を取っていた後衛たちだけだった。
さすがに距離があると吸い込む力も弱まるようだが、それでも近付くことが危険だというのは厄介だ。
「な、なんだあれは」
飲み込まれているハンターたちはまだ中で抵抗を続けているようだったが、動揺する後衛組のハンターたちに、それに気を払う余裕は残されていなかった。
当然だ。
不気味な蠢動を続ける歪虚がそこにいるのだから。
「は、早く倒した方がいいんじゃないか?」
後衛組のハンターたちが攻撃の意志を見せる。
しかし、判断が遅かった。
歪虚の口が大きく広がり、後衛組のハンターたちへ向けて赤い口内を見せつける。
そして、吸い込んだ時以上の勢いで、吸い込んだもの全てが猛烈な速度で吐き出された。
それは名付けるならばバキュームブレスとでもいうべき破壊力だった。
まるで先ほどの吸い込みをそのまま反転させたかのような勢いで、歪虚が吸い込んだ全てを放射状に吹き飛ばしていく。
後衛組のハンターたちはその直撃を受け、バラバラに砕かれた石材など、歪虚が飲み込んだものを散弾のように浴びて吹き飛び、後衛組のハンターたちは、まるで空中で流されるように押し寄せる様々なものに圧し潰されていく。
歪虚が吸い込んだものを全て吐き出し終えた時、完全にハンターのチームは壊滅していた。
再び歪虚が口を大きく開け、死んだもの、まだ生きているもの、無機物問わず、再び全てを吸い込み始めた。
●ハンターズソサエティ
辛うじて生き残った一人のハンターによって、遺跡にて強敵発見の報がハンターズソサエティにもたらされる。
手続きを受け、討伐依頼が張り出された。
その歪虚は、ハンターズソサエティによって『バキュームビースト』と命名された。
リプレイ本文
●遺跡に集うハンターたち
「これ以上の犠牲は出させませんっ」
Uisca Amhran(ka0754)の目的は、ラズビルナム地下遺跡内で存在が確認されバキュームビーストと命名された歪虚の討伐と、先行した人員で生存者がいるのなら可能な限り救助すること、そして不幸にも力及ばず亡くなってしまった人の鎮魂だ。
「ふ~ん、なんでも吸いこんで吐きだしてくる敵かあ。私は正面きって戦ったら軽く吹き飛んじゃいそう」
いざ対面した時どう動くか作戦を立てながら、夢路 まよい(ka1328)は思案する。
飛行魔法を錬金杖にかけて空を飛び、バキュームビーストの上空を通って、死角になる背中側に移動するのがいいだろう。
「うぇっ、なんて悪趣味なデザイン……」
通路から部屋にいるバキュームビーストと、周辺に居る雑魔やスケルトンたちを、見つからないように注意しながら覗いた八島 陽(ka1442)は、敵配置を記憶すると仲間に伝え、散開する際の打ち合わせを行った。
左右どちらに誰が散るかなど、決めなければならない項目は多くある。
「また面倒くさそうなのが出で来やがったな……。捨て置く訳にもいかねえ。俺たちで退治してやろうぜ」
這いずる音などを警戒しながら進み、索敵した結果、この部屋の前に辿り着いたリュー・グランフェスト(ka2419)は、集まった仲間たちに語り掛ける。
今の状況に、多少既視感を覚えないでもない。
サクラ・エルフリード(ka2598)は、前衛で行動しようと決めていた。
打ち合わせの結果そうなったというべきか。
「なかなか厄介な相手のようで……。どちらかが踏ん張っている間に、残りが攻撃を行いましょうか……」
レイアの逆位置につくようにして目標を挟み込み、二人とも吸引されないような位置取りを目指す。
「聞いてはいたが結構生理的に嫌な見た目だな。ささっさと退治してしまおう。……それにしてもこんなものまでいるとは、本当に嫌な土地だ」
かすかに表情をしかめるアルト・ヴァレンティーニ(ka3109)は、部屋の中のバキュームビーストをしっかりと視界の中に捉えている。
今はまだ気付かれていないが、これ以上近寄ればさすがに発見されそうだ。
「リューか、この間の大規模以来だな。お前がいるのなら頼もしいが……出番を奪われないようにしないとな」
ギルドマスターでもある戦友に挨拶し、レイア・アローネ(ka4082)は嘆息する。
「最近やけに多種多様なスケルトンと戦っていてスケルトンがゲシュタルト崩壊しそうだ。……何を言っているのだろう私は」
出発前にエンバディ(ka7328)が生存者から聞きだしておいた情報は当たっていた。
歪虚と遭遇した場所の座標は正しく、こうして一行は気付かれることなく到着できている。
これなら、情報から推測できる吸引の有効範囲もそう間違ってはいないだろう。
「やだなぁー……。醜悪……。でも、これは討っておかないと……」
諸々の感情を抱きながらも、ハンターである以上彼ら彼女らの行動に迷いはない。
準備を終えると、一気に部屋の中に雪崩れ込む。
さあ、戦いの始まりだ!
●遺跡の怪物
アルトのマテリアルが急速に流動を始める。
炎を思わせる赤いオーラを身体から吹き散らしながら残像が尾を引き、次の瞬間アルトは引き絞られた矢のように鋭く走り出していた。
ただでさえ速いその疾走が、足に込められたマテリアルが爆発することでさらに加速する。
法術刀がバキュームビーストに一瞬の華を刻み込み、通り過ぎた後に血の華を咲かす。
しかし敵もさるもの。
向き直るとそこだけ肉が残った真っ赤な口腔を開き、大きく吸引を始める。
距離を取ろうとした動きを、吸引力に相殺された。
「こいつは厄介だな……!」
踏ん張っていないと、ずるずると引き寄せられてしまう。
しかも、巻き付けていた縄を解く反応が遅れた。
様々なものがバキュームビーストの口の中へ消えていく。
幸いなのは、位置的に他の味方は安全だということか。
吸引が止まる。
一瞬の静寂。
そして、逆流。
猛烈な勢いで、飲み込んだものがブレスとなって吐き出された。
「簡単に当たってやれるものか!」
しかしアルトは既にその場にはいなかった。
吸引から吐き出しに移る一瞬で、巻き付けていた縄を巻き取り脱出したのだ。
ハンターの中でもなお超人的な身体能力を持つアルトだからこそできる芸当だった。
Uiscaは吸引の影響を減らすような立ち回りを意識していた。
「アルトさん……!」
戦場の朋である彼女が狙われたことに動揺するUiscaだったが、寸前で回避し無事な姿を見せたことに胸を撫で下ろす。
レイア、サクラ、リューの三人に簡易術式で素早く高位法術をかけ、祝福を施す。
これで少しでも対策になればという思いだ。
再びバキュームビーストが吸引を始める。
今度は正面。
まだ仲間たちは想定通りの位置に全員がつけたわけではない。
そこを狙われた。
リューは割と余裕そうだが、レイアやサクラは法術の加護があってなお大きく引き寄せられている。特にレイアなどは今にも飲み込まれそうなほどぎりぎりで踏ん張っている状態にある。
準備していた法術を中断し、Uiscaは即座に白竜への祈りを即興曲として奏で、レイアへ向けて光の防御壁を展開した。
直後にバキュームブレスがレイアに直撃し、大きく彼女を吹き飛ばす。
レイアのようにもろに直撃を受けたわけではないが、余波の被害をサクラも受けていた。
「これは、回復や支援に徹した方が良さそうですね……!」
Uiscaはレイアに駆け寄り、サクラも対象に入れて祈りの力を広げ、高位の治癒術を展開した。
まずスケルトンを片付けることを優先していたリューは、放つつもりだった衝撃波の対象が吸引によっていなくなったことに唖然としていた。
「おいおい、そんなの有りかよ……」
バキュームビーストも巻き込める位置にいたのだが、奴はそのまま弾丸の一部としてスケルトンを吐き出し、危うくアルトが被弾しかけた。
さらに次の吐き出しでレイアとサクラが被害を受け、Uiscaの手が治療に割かれた。
そして二度も弾丸に利用され、倒そうとしていたスケルトンは勝手に死んでいる。
徒労感が凄い。
心なしか紋章剣の輝きもくすんでいるような気がする。
「いやいや、呆気に取られてる場合じゃない」
我に返ったリューは、レイアたちからやや距離を置き斜め後方、正面だがブレスの直撃を受けないように位置取る。
心に宿す力を剛刀に込め、振り抜いて衝撃波を放った。
バキュームビーストは衝撃波を受けつつ三度吸引を始める。
レイアたちが堪える中、素早くリューは動いた。
大量のマテリアルを剛刀に込めると、眩い輝きが新たな刀身を形作る。
まるで刀身が伸びたように見えるそれを構え、バキュームビーストの口に突き入れる。
マテリアル光が口の中で弾け、吸引が中断された。
「もらったぞ!」
続いて二撃目を叩き込み、魔法剣の解放にまで繋げて最大火力を叩き込んだ。
バキュームブレスを耐えきったレイアは満身創痍だった。
「デカブツめ……! 大きい癖に小回りも利くか!」
厄介な攻撃だが、何度も受けたおかげでレイアもいい加減慣れてきた。
正面は危険だ。レイアが一番それを実感している。
安全に攻撃するなら死角から攻めなければならないが、その死角を取っても小回りが利くせいで維持することが難しい。
「私の働き次第といったところか。ならば、食い止めてみせよう!」
攻撃を捨て守りに重点を置く構えを取り、吐き出しで受ける打点を鎧などの頑丈な部分にずらすことで凌ぐ。
注意を引き付けられるかは分からないが、マテリアルで魔導剣も強化しておく。
「先ほどから何度も何度も、馬鹿の一つ覚えのつもりか!」
再び始まった吸い込みに抗うレイアは、呑み込まれないように二刀をバキュームビーストに突き刺し、つっかえ棒にすることで耐える。
とはいえいつまでも耐えられるものではなく、レイアの身体がゆっくりと浮き上がる。
そこにリューが特攻を仕掛け、吸い込みを上手く中断させた。
フォローが間に合ったのだ。
リューの刺突に動けるようになったレイアも上手く刺突を合わせ、連撃の締めに全く同じタイミングで魔法剣を開放した。
「うわ、うわわわ!?」
空の上でまよいは悪戦苦闘していた。
絶妙な間合いで吸引の端っこに引っかかり、バキュームビーストが吸引行動を行うたびにバランスを崩しそうになるのだ。
幸いすぐに移動することはできるので墜落状態になるほどではないのだが、さすがに端の方になると目視で確認できるような大きなものが引き寄せられることはなく、予期せぬタイミングで引き寄せの衝撃だけが来る。
これはこれは厄介だ。
とはいえ、何度も経験すればそれなりに慣れて修正できるようになる。
レイアたちの踏ん張りは、そのまままよいが攻撃できる環境を整えていた。
「全てを無に帰せ……ブラックホールカノン!」
禍々しい紫色の球体が、足元のバキュームビーストへと降りていく。
これもバキュームビーストは回避しようとしなかった。
ただ、頭上を見上げようとした。
しかしそれを許さず、紫色の光が爆発し、着弾点を中心に、強力な重力波を弾けさせる。
「一点集中、あいつを狙って!」
まよいは重力の歪みによる破壊効果を収束させ、バキュームビースト一体に叩き込んだ。
紫色の柱の中で、重力が荒れ狂う轟音が響く。
魔法の矢も嫌というほどお見舞いしてあげるまよいだった。
ジェット噴射で一気にバキュームビーストのサイドへ散開した陽は、吸引の厄介さに舌を巻く思いだった。
あれに囚われてしまったら、アルトのような超人的身体能力の持ち主でなければ、吐き出しを回避することは難しい。
吸引の範囲内に入らないよう立ち回るしかない。
幸い何度も見たためおおよその射程距離はつかめている。
得た情報も目算によるものなので多少の誤差はあるだろうが、何も情報がないよりははるかにマシなはずだ。
サイド、後方と位置を変えつつ、常に死角を取り続ける。
雑魔やスケルトンが鬱陶しいが、その多くは吸引され勝手に死んでいくので、シールドと雷撃付きの障壁で十分対応できる。
吐き出し前に光の杭を打ち込み振り向き動作の妨害もするおかげか、幸い自分に直撃が来たことはまだない。
味方の援護にもなるだろう。
「ううん……。射線が取りにくいな」
錬魔剣を媒介とし、炎のマテリアルを破壊エネルギーに変えて噴射しようと思うのだが、雑魚狙いならともかくバキュームビーストを捉えようとすると巻き込みが怖い。
声を掛け合っても吸い込み状態だと向こうが動けないので限界がある。
「まあ、やり方次第か」
なおも安全管理に苦労しながら、攻撃を続ける陽だった。
「あの吸引、これで止められるといいのですが……。闇の束縛を……プルガトリオ……!」
サクラが闇の刃を撃ち込む。
振り向き動作に影響があるようだが、そう何度も封じることができないので、たまに振り向きを許してしまう。
「く、錬筋術士としてそう簡単に吸い込まれるわけにはいきません……!筋肉の力、見せてあげましょう……!」
自分が吸い込みの対象になれば、サクラにできるのは、マテリアルで筋力を強化し、剣を地面に突き立て耐えることだけだ。
その間他の仲間がフリーになることでもあるので、悪くはない。
「相手が吸引で動けないうちに、一気に攻撃を叩き込むのがよさそうですね……」
アルトやリュー、まよいといった仲間が次々に攻撃を叩き込むのを見ながら、サクラは必死に剣にしがみつく。
抜けたらそのまま呑み込まれかねないので怖い。
バキュームビーストの吐き出しにも、サクラは剣にしがみついたまま盾を構えて耐えた。
まるで台風に翻弄されるような気分である。
「怪我や……多少の戦闘不能なら回復出来ます……。無理せず、攻撃を叩き込みましょう……」
近寄ってきたUiscaと一緒に傷の治療をしながら、サクラは冗談交じりに仲間を鼓舞した。
敵正面は度々吸い込みの対象になった。
その被害を一番受けているのはレイアだが、他も全く影響を受けないというわけではない。
特に後衛に立っていても、一同の中では経験が浅いエンバディにとって、吸引はきついものだった。
吸引が始まるたびに足元が滑るような勢いで引き寄せられる。
身を屈めて踏ん張った姿勢で攻撃に移る手段は限られた。
エンバディは魔法が使えるのでまだ手段が多い方だが、近接職だと厳しいだろう。
それに、敵はバキュームビーストだけではない。スケルトンや雑魔も周りにいる。
「化け物の足は優先的に破壊しておきたいところだけどねぇ……」
炎の矢を飛ばしてみるものの、エンバディの火力では手傷を与えることはできても、そう簡単にはいかなさそうだ。
そして、吸い込み中だったバキュームビーストが蠢動する。
「うわぁ……これゲボるんじゃない?」
事前情報のおかげで、危険性を感じ取って備えることはできる。
とはいえ、魔法で土の壁を作り出し、そこに身を隠すのが精いっぱいだ。
逃げる時間はない。
巻き起こる風が、壁に隠れてなおエンバディに吹き付ける。
幸い、壁が吹き飛ぶ前に、味方の攻撃がバキュームビーストを倒す方が先だった。
●鎮魂の歌声
バキュームビーストを仕留めた頃には、他の雑魔やスケルトンたちはあらかた姿を消していた。
どうやら、そのほとんどが砲弾として儚く散っていったようだ。
戦っている時はひやひやものだったが、終わってみればハンター側の圧勝ともいえる状態。
Uiscaとサクラで全員の負った傷を治療し、生存者を探す。
しかし見つからず、あるのは死体ばかり。
それも、何度も吸引と吐き出しを繰り返され、削岩機にかけられたかのように原形を留めていない。
というか多くがバラバラの肉塊にまで解体されている有様だった。
それでもアルトやUisca主導で可能な限り遺品を回収し、遺体は拾えるものは全て拾って帰る。
「せめて安らかな眠りを……」
遺跡を出てからはUiscaの鎮魂歌が響いていた。
まよい、陽、リュー、レイア、エンバディの五人も、森を抜けるまで神妙な面持ちで耳を傾けていた。
「これ以上の犠牲は出させませんっ」
Uisca Amhran(ka0754)の目的は、ラズビルナム地下遺跡内で存在が確認されバキュームビーストと命名された歪虚の討伐と、先行した人員で生存者がいるのなら可能な限り救助すること、そして不幸にも力及ばず亡くなってしまった人の鎮魂だ。
「ふ~ん、なんでも吸いこんで吐きだしてくる敵かあ。私は正面きって戦ったら軽く吹き飛んじゃいそう」
いざ対面した時どう動くか作戦を立てながら、夢路 まよい(ka1328)は思案する。
飛行魔法を錬金杖にかけて空を飛び、バキュームビーストの上空を通って、死角になる背中側に移動するのがいいだろう。
「うぇっ、なんて悪趣味なデザイン……」
通路から部屋にいるバキュームビーストと、周辺に居る雑魔やスケルトンたちを、見つからないように注意しながら覗いた八島 陽(ka1442)は、敵配置を記憶すると仲間に伝え、散開する際の打ち合わせを行った。
左右どちらに誰が散るかなど、決めなければならない項目は多くある。
「また面倒くさそうなのが出で来やがったな……。捨て置く訳にもいかねえ。俺たちで退治してやろうぜ」
這いずる音などを警戒しながら進み、索敵した結果、この部屋の前に辿り着いたリュー・グランフェスト(ka2419)は、集まった仲間たちに語り掛ける。
今の状況に、多少既視感を覚えないでもない。
サクラ・エルフリード(ka2598)は、前衛で行動しようと決めていた。
打ち合わせの結果そうなったというべきか。
「なかなか厄介な相手のようで……。どちらかが踏ん張っている間に、残りが攻撃を行いましょうか……」
レイアの逆位置につくようにして目標を挟み込み、二人とも吸引されないような位置取りを目指す。
「聞いてはいたが結構生理的に嫌な見た目だな。ささっさと退治してしまおう。……それにしてもこんなものまでいるとは、本当に嫌な土地だ」
かすかに表情をしかめるアルト・ヴァレンティーニ(ka3109)は、部屋の中のバキュームビーストをしっかりと視界の中に捉えている。
今はまだ気付かれていないが、これ以上近寄ればさすがに発見されそうだ。
「リューか、この間の大規模以来だな。お前がいるのなら頼もしいが……出番を奪われないようにしないとな」
ギルドマスターでもある戦友に挨拶し、レイア・アローネ(ka4082)は嘆息する。
「最近やけに多種多様なスケルトンと戦っていてスケルトンがゲシュタルト崩壊しそうだ。……何を言っているのだろう私は」
出発前にエンバディ(ka7328)が生存者から聞きだしておいた情報は当たっていた。
歪虚と遭遇した場所の座標は正しく、こうして一行は気付かれることなく到着できている。
これなら、情報から推測できる吸引の有効範囲もそう間違ってはいないだろう。
「やだなぁー……。醜悪……。でも、これは討っておかないと……」
諸々の感情を抱きながらも、ハンターである以上彼ら彼女らの行動に迷いはない。
準備を終えると、一気に部屋の中に雪崩れ込む。
さあ、戦いの始まりだ!
●遺跡の怪物
アルトのマテリアルが急速に流動を始める。
炎を思わせる赤いオーラを身体から吹き散らしながら残像が尾を引き、次の瞬間アルトは引き絞られた矢のように鋭く走り出していた。
ただでさえ速いその疾走が、足に込められたマテリアルが爆発することでさらに加速する。
法術刀がバキュームビーストに一瞬の華を刻み込み、通り過ぎた後に血の華を咲かす。
しかし敵もさるもの。
向き直るとそこだけ肉が残った真っ赤な口腔を開き、大きく吸引を始める。
距離を取ろうとした動きを、吸引力に相殺された。
「こいつは厄介だな……!」
踏ん張っていないと、ずるずると引き寄せられてしまう。
しかも、巻き付けていた縄を解く反応が遅れた。
様々なものがバキュームビーストの口の中へ消えていく。
幸いなのは、位置的に他の味方は安全だということか。
吸引が止まる。
一瞬の静寂。
そして、逆流。
猛烈な勢いで、飲み込んだものがブレスとなって吐き出された。
「簡単に当たってやれるものか!」
しかしアルトは既にその場にはいなかった。
吸引から吐き出しに移る一瞬で、巻き付けていた縄を巻き取り脱出したのだ。
ハンターの中でもなお超人的な身体能力を持つアルトだからこそできる芸当だった。
Uiscaは吸引の影響を減らすような立ち回りを意識していた。
「アルトさん……!」
戦場の朋である彼女が狙われたことに動揺するUiscaだったが、寸前で回避し無事な姿を見せたことに胸を撫で下ろす。
レイア、サクラ、リューの三人に簡易術式で素早く高位法術をかけ、祝福を施す。
これで少しでも対策になればという思いだ。
再びバキュームビーストが吸引を始める。
今度は正面。
まだ仲間たちは想定通りの位置に全員がつけたわけではない。
そこを狙われた。
リューは割と余裕そうだが、レイアやサクラは法術の加護があってなお大きく引き寄せられている。特にレイアなどは今にも飲み込まれそうなほどぎりぎりで踏ん張っている状態にある。
準備していた法術を中断し、Uiscaは即座に白竜への祈りを即興曲として奏で、レイアへ向けて光の防御壁を展開した。
直後にバキュームブレスがレイアに直撃し、大きく彼女を吹き飛ばす。
レイアのようにもろに直撃を受けたわけではないが、余波の被害をサクラも受けていた。
「これは、回復や支援に徹した方が良さそうですね……!」
Uiscaはレイアに駆け寄り、サクラも対象に入れて祈りの力を広げ、高位の治癒術を展開した。
まずスケルトンを片付けることを優先していたリューは、放つつもりだった衝撃波の対象が吸引によっていなくなったことに唖然としていた。
「おいおい、そんなの有りかよ……」
バキュームビーストも巻き込める位置にいたのだが、奴はそのまま弾丸の一部としてスケルトンを吐き出し、危うくアルトが被弾しかけた。
さらに次の吐き出しでレイアとサクラが被害を受け、Uiscaの手が治療に割かれた。
そして二度も弾丸に利用され、倒そうとしていたスケルトンは勝手に死んでいる。
徒労感が凄い。
心なしか紋章剣の輝きもくすんでいるような気がする。
「いやいや、呆気に取られてる場合じゃない」
我に返ったリューは、レイアたちからやや距離を置き斜め後方、正面だがブレスの直撃を受けないように位置取る。
心に宿す力を剛刀に込め、振り抜いて衝撃波を放った。
バキュームビーストは衝撃波を受けつつ三度吸引を始める。
レイアたちが堪える中、素早くリューは動いた。
大量のマテリアルを剛刀に込めると、眩い輝きが新たな刀身を形作る。
まるで刀身が伸びたように見えるそれを構え、バキュームビーストの口に突き入れる。
マテリアル光が口の中で弾け、吸引が中断された。
「もらったぞ!」
続いて二撃目を叩き込み、魔法剣の解放にまで繋げて最大火力を叩き込んだ。
バキュームブレスを耐えきったレイアは満身創痍だった。
「デカブツめ……! 大きい癖に小回りも利くか!」
厄介な攻撃だが、何度も受けたおかげでレイアもいい加減慣れてきた。
正面は危険だ。レイアが一番それを実感している。
安全に攻撃するなら死角から攻めなければならないが、その死角を取っても小回りが利くせいで維持することが難しい。
「私の働き次第といったところか。ならば、食い止めてみせよう!」
攻撃を捨て守りに重点を置く構えを取り、吐き出しで受ける打点を鎧などの頑丈な部分にずらすことで凌ぐ。
注意を引き付けられるかは分からないが、マテリアルで魔導剣も強化しておく。
「先ほどから何度も何度も、馬鹿の一つ覚えのつもりか!」
再び始まった吸い込みに抗うレイアは、呑み込まれないように二刀をバキュームビーストに突き刺し、つっかえ棒にすることで耐える。
とはいえいつまでも耐えられるものではなく、レイアの身体がゆっくりと浮き上がる。
そこにリューが特攻を仕掛け、吸い込みを上手く中断させた。
フォローが間に合ったのだ。
リューの刺突に動けるようになったレイアも上手く刺突を合わせ、連撃の締めに全く同じタイミングで魔法剣を開放した。
「うわ、うわわわ!?」
空の上でまよいは悪戦苦闘していた。
絶妙な間合いで吸引の端っこに引っかかり、バキュームビーストが吸引行動を行うたびにバランスを崩しそうになるのだ。
幸いすぐに移動することはできるので墜落状態になるほどではないのだが、さすがに端の方になると目視で確認できるような大きなものが引き寄せられることはなく、予期せぬタイミングで引き寄せの衝撃だけが来る。
これはこれは厄介だ。
とはいえ、何度も経験すればそれなりに慣れて修正できるようになる。
レイアたちの踏ん張りは、そのまままよいが攻撃できる環境を整えていた。
「全てを無に帰せ……ブラックホールカノン!」
禍々しい紫色の球体が、足元のバキュームビーストへと降りていく。
これもバキュームビーストは回避しようとしなかった。
ただ、頭上を見上げようとした。
しかしそれを許さず、紫色の光が爆発し、着弾点を中心に、強力な重力波を弾けさせる。
「一点集中、あいつを狙って!」
まよいは重力の歪みによる破壊効果を収束させ、バキュームビースト一体に叩き込んだ。
紫色の柱の中で、重力が荒れ狂う轟音が響く。
魔法の矢も嫌というほどお見舞いしてあげるまよいだった。
ジェット噴射で一気にバキュームビーストのサイドへ散開した陽は、吸引の厄介さに舌を巻く思いだった。
あれに囚われてしまったら、アルトのような超人的身体能力の持ち主でなければ、吐き出しを回避することは難しい。
吸引の範囲内に入らないよう立ち回るしかない。
幸い何度も見たためおおよその射程距離はつかめている。
得た情報も目算によるものなので多少の誤差はあるだろうが、何も情報がないよりははるかにマシなはずだ。
サイド、後方と位置を変えつつ、常に死角を取り続ける。
雑魔やスケルトンが鬱陶しいが、その多くは吸引され勝手に死んでいくので、シールドと雷撃付きの障壁で十分対応できる。
吐き出し前に光の杭を打ち込み振り向き動作の妨害もするおかげか、幸い自分に直撃が来たことはまだない。
味方の援護にもなるだろう。
「ううん……。射線が取りにくいな」
錬魔剣を媒介とし、炎のマテリアルを破壊エネルギーに変えて噴射しようと思うのだが、雑魚狙いならともかくバキュームビーストを捉えようとすると巻き込みが怖い。
声を掛け合っても吸い込み状態だと向こうが動けないので限界がある。
「まあ、やり方次第か」
なおも安全管理に苦労しながら、攻撃を続ける陽だった。
「あの吸引、これで止められるといいのですが……。闇の束縛を……プルガトリオ……!」
サクラが闇の刃を撃ち込む。
振り向き動作に影響があるようだが、そう何度も封じることができないので、たまに振り向きを許してしまう。
「く、錬筋術士としてそう簡単に吸い込まれるわけにはいきません……!筋肉の力、見せてあげましょう……!」
自分が吸い込みの対象になれば、サクラにできるのは、マテリアルで筋力を強化し、剣を地面に突き立て耐えることだけだ。
その間他の仲間がフリーになることでもあるので、悪くはない。
「相手が吸引で動けないうちに、一気に攻撃を叩き込むのがよさそうですね……」
アルトやリュー、まよいといった仲間が次々に攻撃を叩き込むのを見ながら、サクラは必死に剣にしがみつく。
抜けたらそのまま呑み込まれかねないので怖い。
バキュームビーストの吐き出しにも、サクラは剣にしがみついたまま盾を構えて耐えた。
まるで台風に翻弄されるような気分である。
「怪我や……多少の戦闘不能なら回復出来ます……。無理せず、攻撃を叩き込みましょう……」
近寄ってきたUiscaと一緒に傷の治療をしながら、サクラは冗談交じりに仲間を鼓舞した。
敵正面は度々吸い込みの対象になった。
その被害を一番受けているのはレイアだが、他も全く影響を受けないというわけではない。
特に後衛に立っていても、一同の中では経験が浅いエンバディにとって、吸引はきついものだった。
吸引が始まるたびに足元が滑るような勢いで引き寄せられる。
身を屈めて踏ん張った姿勢で攻撃に移る手段は限られた。
エンバディは魔法が使えるのでまだ手段が多い方だが、近接職だと厳しいだろう。
それに、敵はバキュームビーストだけではない。スケルトンや雑魔も周りにいる。
「化け物の足は優先的に破壊しておきたいところだけどねぇ……」
炎の矢を飛ばしてみるものの、エンバディの火力では手傷を与えることはできても、そう簡単にはいかなさそうだ。
そして、吸い込み中だったバキュームビーストが蠢動する。
「うわぁ……これゲボるんじゃない?」
事前情報のおかげで、危険性を感じ取って備えることはできる。
とはいえ、魔法で土の壁を作り出し、そこに身を隠すのが精いっぱいだ。
逃げる時間はない。
巻き起こる風が、壁に隠れてなおエンバディに吹き付ける。
幸い、壁が吹き飛ぶ前に、味方の攻撃がバキュームビーストを倒す方が先だった。
●鎮魂の歌声
バキュームビーストを仕留めた頃には、他の雑魔やスケルトンたちはあらかた姿を消していた。
どうやら、そのほとんどが砲弾として儚く散っていったようだ。
戦っている時はひやひやものだったが、終わってみればハンター側の圧勝ともいえる状態。
Uiscaとサクラで全員の負った傷を治療し、生存者を探す。
しかし見つからず、あるのは死体ばかり。
それも、何度も吸引と吐き出しを繰り返され、削岩機にかけられたかのように原形を留めていない。
というか多くがバラバラの肉塊にまで解体されている有様だった。
それでもアルトやUisca主導で可能な限り遺品を回収し、遺体は拾えるものは全て拾って帰る。
「せめて安らかな眠りを……」
遺跡を出てからはUiscaの鎮魂歌が響いていた。
まよい、陽、リュー、レイア、エンバディの五人も、森を抜けるまで神妙な面持ちで耳を傾けていた。
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相談卓 エンバディ(ka7328) ドラグーン|31才|男性|魔術師(マギステル) |
最終発言 2018/10/15 22:53:55 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2018/10/15 21:24:05 |