ゲスト
(ka0000)
【落葉】バキュームビースト
マスター:きりん

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 難しい
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2018/10/16 09:00
- リプレイ完成予定
- 2018/10/25 09:00
オープニング
●胃袋歪虚
それは胃袋を内包したスケルトンの胴体に直接肉付きの手足が生えたような奇怪な外見をしていた。
首はなく、口にだけ肉が残った頭蓋骨が直接胴体に繋がっている。
大きな頭蓋骨は目も鼻も耳も全て空洞で、ただ頭の大きさに見合った巨大な口だけが目立つ。
その口は人間の口とは違い、完全に真円の形をしていた。
口というよりも、穴という表現の方が適切かもしれないほどに。
歯や牙といった口に本来ついているはずのものが一切見当たらないことも、それを助長しているかもしれない。
そんな姿で、短い手足を動かしてのそのそと赤ん坊のハイハイを彷彿とさせる格好で移動する様は、見た目の異様さと相まって見る者に嫌悪感を抱かせるには十分な異質さを漂わせている。
動きは遅いが、胴体を支える手足はしっかり大地を踏んでいて、安定した姿勢を保っている。
そして、歪虚が口を開けた。
●吸い込む胃袋
大きな口を開けた歪虚は、まず空気を大量に吸い込み始めた。
まるで掃除機を近付けたかのように、周りのものがどんどん歪虚の口の中に吸い込まれていく。
視点を遠くにやれば、かなり遠くまで吸引力が及んでいるのが分かるはずだ。
遺跡の床に生えた草や石ころ、崩れた瓦礫などが、引き抜かれて転がって削られて最終的には歪虚の口の中へ消えていく。
食べられるのは無機物だけではない。周りを徘徊するスケルトンたちや地上から迷い込んだであろう雑魔たちまでもが根こそぎ口の中に吸い込まれ、ゴブリンやコボルド、エルフやドワーフといった姿を模した亜人型の歪虚たちまで引き寄せ、歪虚は口から胃の中へため込んでいく。
不幸にも、その中には人間もいた。部屋に踏み込んだハンターたちだ。
「うわあああ!?」
「た、助けてくれ!」
多くは持ちこたえたものの何人かが引き寄せられ、最後には足が地面から離れるほどの勢いで歪虚の口の中に消えた。
歪虚の胴体はもはや最初の何倍もの大きさに膨れ上がっている。
中には吸い込まれたものがまだ生きているのか、蠢いているところもあった。
はちきれんばかりに体積を増した歪虚が、身体全体で蠢動を始める。
その動きが、動物や人間が何かを吐き出そうとする動きに似ていたことに、一体誰が気付けただろうか。
●吐き出す胃袋
ハンターのうち、助かったのは歪虚に対して距離を取っていた後衛たちだけだった。
さすがに距離があると吸い込む力も弱まるようだが、それでも近付くことが危険だというのは厄介だ。
「な、なんだあれは」
飲み込まれているハンターたちはまだ中で抵抗を続けているようだったが、動揺する後衛組のハンターたちに、それに気を払う余裕は残されていなかった。
当然だ。
不気味な蠢動を続ける歪虚がそこにいるのだから。
「は、早く倒した方がいいんじゃないか?」
後衛組のハンターたちが攻撃の意志を見せる。
しかし、判断が遅かった。
歪虚の口が大きく広がり、後衛組のハンターたちへ向けて赤い口内を見せつける。
そして、吸い込んだ時以上の勢いで、吸い込んだもの全てが猛烈な速度で吐き出された。
それは名付けるならばバキュームブレスとでもいうべき破壊力だった。
まるで先ほどの吸い込みをそのまま反転させたかのような勢いで、歪虚が吸い込んだ全てを放射状に吹き飛ばしていく。
後衛組のハンターたちはその直撃を受け、バラバラに砕かれた石材など、歪虚が飲み込んだものを散弾のように浴びて吹き飛び、後衛組のハンターたちは、まるで空中で流されるように押し寄せる様々なものに圧し潰されていく。
歪虚が吸い込んだものを全て吐き出し終えた時、完全にハンターのチームは壊滅していた。
再び歪虚が口を大きく開け、死んだもの、まだ生きているもの、無機物問わず、再び全てを吸い込み始めた。
●ハンターズソサエティ
辛うじて生き残った一人のハンターによって、遺跡にて強敵発見の報がハンターズソサエティにもたらされる。
手続きを受け、討伐依頼が張り出された。
その歪虚は、ハンターズソサエティによって『バキュームビースト』と命名された。
それは胃袋を内包したスケルトンの胴体に直接肉付きの手足が生えたような奇怪な外見をしていた。
首はなく、口にだけ肉が残った頭蓋骨が直接胴体に繋がっている。
大きな頭蓋骨は目も鼻も耳も全て空洞で、ただ頭の大きさに見合った巨大な口だけが目立つ。
その口は人間の口とは違い、完全に真円の形をしていた。
口というよりも、穴という表現の方が適切かもしれないほどに。
歯や牙といった口に本来ついているはずのものが一切見当たらないことも、それを助長しているかもしれない。
そんな姿で、短い手足を動かしてのそのそと赤ん坊のハイハイを彷彿とさせる格好で移動する様は、見た目の異様さと相まって見る者に嫌悪感を抱かせるには十分な異質さを漂わせている。
動きは遅いが、胴体を支える手足はしっかり大地を踏んでいて、安定した姿勢を保っている。
そして、歪虚が口を開けた。
●吸い込む胃袋
大きな口を開けた歪虚は、まず空気を大量に吸い込み始めた。
まるで掃除機を近付けたかのように、周りのものがどんどん歪虚の口の中に吸い込まれていく。
視点を遠くにやれば、かなり遠くまで吸引力が及んでいるのが分かるはずだ。
遺跡の床に生えた草や石ころ、崩れた瓦礫などが、引き抜かれて転がって削られて最終的には歪虚の口の中へ消えていく。
食べられるのは無機物だけではない。周りを徘徊するスケルトンたちや地上から迷い込んだであろう雑魔たちまでもが根こそぎ口の中に吸い込まれ、ゴブリンやコボルド、エルフやドワーフといった姿を模した亜人型の歪虚たちまで引き寄せ、歪虚は口から胃の中へため込んでいく。
不幸にも、その中には人間もいた。部屋に踏み込んだハンターたちだ。
「うわあああ!?」
「た、助けてくれ!」
多くは持ちこたえたものの何人かが引き寄せられ、最後には足が地面から離れるほどの勢いで歪虚の口の中に消えた。
歪虚の胴体はもはや最初の何倍もの大きさに膨れ上がっている。
中には吸い込まれたものがまだ生きているのか、蠢いているところもあった。
はちきれんばかりに体積を増した歪虚が、身体全体で蠢動を始める。
その動きが、動物や人間が何かを吐き出そうとする動きに似ていたことに、一体誰が気付けただろうか。
●吐き出す胃袋
ハンターのうち、助かったのは歪虚に対して距離を取っていた後衛たちだけだった。
さすがに距離があると吸い込む力も弱まるようだが、それでも近付くことが危険だというのは厄介だ。
「な、なんだあれは」
飲み込まれているハンターたちはまだ中で抵抗を続けているようだったが、動揺する後衛組のハンターたちに、それに気を払う余裕は残されていなかった。
当然だ。
不気味な蠢動を続ける歪虚がそこにいるのだから。
「は、早く倒した方がいいんじゃないか?」
後衛組のハンターたちが攻撃の意志を見せる。
しかし、判断が遅かった。
歪虚の口が大きく広がり、後衛組のハンターたちへ向けて赤い口内を見せつける。
そして、吸い込んだ時以上の勢いで、吸い込んだもの全てが猛烈な速度で吐き出された。
それは名付けるならばバキュームブレスとでもいうべき破壊力だった。
まるで先ほどの吸い込みをそのまま反転させたかのような勢いで、歪虚が吸い込んだ全てを放射状に吹き飛ばしていく。
後衛組のハンターたちはその直撃を受け、バラバラに砕かれた石材など、歪虚が飲み込んだものを散弾のように浴びて吹き飛び、後衛組のハンターたちは、まるで空中で流されるように押し寄せる様々なものに圧し潰されていく。
歪虚が吸い込んだものを全て吐き出し終えた時、完全にハンターのチームは壊滅していた。
再び歪虚が口を大きく開け、死んだもの、まだ生きているもの、無機物問わず、再び全てを吸い込み始めた。
●ハンターズソサエティ
辛うじて生き残った一人のハンターによって、遺跡にて強敵発見の報がハンターズソサエティにもたらされる。
手続きを受け、討伐依頼が張り出された。
その歪虚は、ハンターズソサエティによって『バキュームビースト』と命名された。
解説
●概要
戦闘クエストです。
地下遺跡内に現れた歪虚、『バキュームビースト』を討伐してください。
動きは鈍重ですが、広範囲を薙ぎ払う特殊なブレス攻撃を行います。
凄まじい吸引力で吸い込んだものを、その勢いを保ったまま反転させて吐き出す攻撃です。
閉鎖空間内という立地条件が災いして、直撃すればまるで散弾を喰らったような状態になりかねません。
PCも吸い込まれてしまえば死にはせずとも弾丸として一緒くたに吐き出されます。
吸引中は踏ん張ることで抵抗することができますが、それでも成功するかどうかは距離と運が絡みます。
●達成条件
・『バキュームビースト』の討伐
●戦闘フィールドについて
遺跡内ですが、周りは崩壊しており瓦礫や草、石などがゴロゴロしています。
スケルトンや雑魔といった敵もかなりおり、彼らが吸い込みに抗うことはないようです。
遺跡内は通路に部屋、大きく分けて二種類のタイプに分かれており、バキュームビーストはそのうち部屋の一つにいます。
詳しい居場所は生き残りから話を聞くことができるでしょう。
●敵
★『バキュームビースト』……一体
普段は二メートル程度だが、吸い込むことによって十メートル以上にまで膨れ上がる。広範囲を吸い込み、吐き出して同範囲を薙ぎ払う特殊な攻撃を行う。この攻撃は、吸い込みに引き寄せ、飲み込みに行動不能、吐き出しに吹き飛ばしの追加効果がそれぞれ付加される。吸い込みは踏ん張ることで堪えられる可能性があるものの、飲み込みと吐き出しは抵抗することが極めて困難と予想される。基本的に鈍重だが、振り返る動作だけは機敏なので注意が必要だろう。
☆スケルトン……八体
二メートル未満。剣技を駆使する。しかし大体砲弾要員である。
☆雑魔……八体
二メートル未満。元の生物が何だったのかは不明。爪と牙で攻撃してくる。やっぱり砲弾要員である。
戦闘クエストです。
地下遺跡内に現れた歪虚、『バキュームビースト』を討伐してください。
動きは鈍重ですが、広範囲を薙ぎ払う特殊なブレス攻撃を行います。
凄まじい吸引力で吸い込んだものを、その勢いを保ったまま反転させて吐き出す攻撃です。
閉鎖空間内という立地条件が災いして、直撃すればまるで散弾を喰らったような状態になりかねません。
PCも吸い込まれてしまえば死にはせずとも弾丸として一緒くたに吐き出されます。
吸引中は踏ん張ることで抵抗することができますが、それでも成功するかどうかは距離と運が絡みます。
●達成条件
・『バキュームビースト』の討伐
●戦闘フィールドについて
遺跡内ですが、周りは崩壊しており瓦礫や草、石などがゴロゴロしています。
スケルトンや雑魔といった敵もかなりおり、彼らが吸い込みに抗うことはないようです。
遺跡内は通路に部屋、大きく分けて二種類のタイプに分かれており、バキュームビーストはそのうち部屋の一つにいます。
詳しい居場所は生き残りから話を聞くことができるでしょう。
●敵
★『バキュームビースト』……一体
普段は二メートル程度だが、吸い込むことによって十メートル以上にまで膨れ上がる。広範囲を吸い込み、吐き出して同範囲を薙ぎ払う特殊な攻撃を行う。この攻撃は、吸い込みに引き寄せ、飲み込みに行動不能、吐き出しに吹き飛ばしの追加効果がそれぞれ付加される。吸い込みは踏ん張ることで堪えられる可能性があるものの、飲み込みと吐き出しは抵抗することが極めて困難と予想される。基本的に鈍重だが、振り返る動作だけは機敏なので注意が必要だろう。
☆スケルトン……八体
二メートル未満。剣技を駆使する。しかし大体砲弾要員である。
☆雑魔……八体
二メートル未満。元の生物が何だったのかは不明。爪と牙で攻撃してくる。やっぱり砲弾要員である。
マスターより
初めまして、こんにちは。
マスターのきりんです。
今回のシナリオは特殊な歪虚が相手です。
広範囲かつこちらの行動を制限する攻撃を行ってきます。
引き寄せ中は堪えることで手一杯になる可能性がありますし、飲み込まれ吐き出されれば自分自身が味方への弾丸として使われてしまいます。
この歪虚の胃はとても強靭なので、武器などを吸い込んでも傷ついたりはしません。それどころか吐き出しが強力になるだけでしょう。
また、毒物も効果がない可能性が高いです。
ただ、この攻撃は範囲こそ広大ですが、性質上背面はどうしても死角になります。
それでは楽しんでくださいね。
マスターのきりんです。
今回のシナリオは特殊な歪虚が相手です。
広範囲かつこちらの行動を制限する攻撃を行ってきます。
引き寄せ中は堪えることで手一杯になる可能性がありますし、飲み込まれ吐き出されれば自分自身が味方への弾丸として使われてしまいます。
この歪虚の胃はとても強靭なので、武器などを吸い込んでも傷ついたりはしません。それどころか吐き出しが強力になるだけでしょう。
また、毒物も効果がない可能性が高いです。
ただ、この攻撃は範囲こそ広大ですが、性質上背面はどうしても死角になります。
それでは楽しんでくださいね。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2018/10/18 10:47
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談卓 エンバディ(ka7328) ドラグーン|31才|男性|魔術師(マギステル) |
最終発言 2018/10/15 22:53:55 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2018/10/15 21:24:05 |