• 空蒼

【空蒼】歓迎! ギルドフォーラム'18

マスター:のどか

シナリオ形態
イベント
難易度
普通
オプション
参加費
500
参加制限
-
参加人数
1~25人
サポート
0~0人
報酬
無し
相談期間
5日
締切
2018/11/16 07:30
完成日
2018/12/02 02:25

このシナリオは5日間納期が延長されています。

みんなの思い出

思い出設定されたOMC商品がありません。

オープニング

 その日もオフィスはたくさんのハンターであふれていた。
「受付番号58番の方ー! 6番窓口へどうぞー!」
「56番! 56番の方いらっしゃいませんかー!?」
「順番にお伺いしていますので、番号札を取ってお待ちくださーい!」
 オフィスのあちこちから職員たちの声が響く。
 並んでいる多くは、先日のリアルブルーからの大規模な転移によって新たにこの世界へやってきた者たちだ。
 故郷の星を封印するという決断に迫られた彼らは生きるため、そして生活のためにオフィスへと殺到している。
 規模が規模であるため連日に大勢の希望者が訪れては、職員たちがその対応に追われていた。
「は~い、これで登録はおしまいです。お疲れ様でしたぁ~」
 疲れ切った笑顔でルミ・ヘヴンズドア(kz0060)は登録を済ませた新人ハンターの背中を見送る。
 そして大きく一呼吸おいて書類をまとめていると、デスクの上に湯気の立つマグカップがそっと差し出された。
「お疲れ様です。交代の時間ですので、良かったらどうぞ~」
「ありがとう~! もうお腹ぺこぺこだよ~」
 ミリア・クロスフィールド(kz0012)へ力なく微笑むと、ルミは温かいホットチョコレートをすする。
 時間はとっくにお昼を過ぎて午後のお茶の時間に差し掛かろうとしていた。
 流石に食事休憩がないなんてことはないが、この忙しさでは一度に大人数が持ち場を離れるわけにもいかず、結果として休憩時間がずれ込むことも多々あった。
「休憩上がったら、次は相談窓口の方お願いしていいですか?」
「は~い。さっそく依頼を受けてる人もいるんだもんね」
 ルミはうんと伸びをしてからミリアに席を譲る。
 新しいハンター達の登録を済ませればオフィスの仕事は終わり――とは限らない。

 ソサエティやオフィスの利用の仕方の案内や、さっそく希望する人には仕事の斡旋。
 またこちらでの生活や依頼に関する質問や相談の対応、ユニオンギルドの紹介などハンターとして独り立ちできるまでケアしていかなければならないことはまだまだ多い。
 やってきたばかりの彼らの多くにとっては、紅の世界に溶け込むための懸け橋はここしかない。
 オフィスとしてもそんな彼らのために存在しているわけであって、誠心誠意対応は行っている。
 
 だが、それにも限界がある。
 
 そこで働いている職員もまた人間だ。
 力になりたい思いはあっても、身体がそれについていけないということも往々にしてあった。

「あ……そう言えば例の件、進捗教えてくれって総長が言ってましたよ」
「例の件――あー!!」
 突然あがった声に何事かとオフィス中の注目がルミにあつまる。
 が……特になんでもないと分かると、すぐにそれぞれの用事に戻っていった。
「ダ、ダイジョウブ! ジュンチョウデスヨ!」
「ルミさんカタコトになってますよ……」
 苦笑しながら空いた窓口に座ったミリアは、待合所の方を向いて元気いっぱい、次の札の番号を読み上げた。

 ルミは休憩室に向かいながら、その途中で自分の作業デスクへと進路を変える。
 ああ今日はお昼ごはん抜きかなぁ……帰りに美味しいもの食べて帰ろう。
 そんなことを考えながら、机の上に置かれた1枚の書きかけのチラシに目を移す。

――歓迎! ギルドフォーラム'18

 ギルドの紹介勧誘を目的としたイベント・ギルドフォーラム。
 その開催を告知するポスターだ。
 対応のキャパシティを超えていることはソサエティも重々承知済みであり、職員たちに無理を強いるようなことも本意ではない。
 ならどうするのか?

 ハンターのことは誰よりもハンターが分かっている。
 
 よりどころがオフィスにしかないなら、増やすための機会をつくろう。
 かつてサルヴァトーレ・ロッソが漂流してきた際にそうしたように、彼らにも共に歩む仲間が必要なのだ。
 忙しいさなかでかつてのような大々的なイベントはできないが、それでも可能な限りの用意は進めている。
 あとは大々的な告知をして、協力してくれるギルドを募って、打ち合わせと準備を済ませるだけ――
「『だけ』ってレベルじゃないよね? ね?」
 もちろん1人で請け負っている仕事というわけではないが、そのむなしい問いかけは喧騒の中に消えていった。
「ま……みんなのためだし、がんばろー!」
 自分に自分で気合を入れて筆を執る。
 今日の晩御飯はデザートもつけよう――そう心に決めながら。

リプレイ本文


 大勢の新人ハンター達を前にして、シレークス(ka0752)の身体を武者震いがつたう。
 目の前にいるのは道に迷える子羊たち。
 それを導くべき光が必要なのだ。
「さぁーって、頑張って信徒を増やさねーとですねぇっ!」
 そう、今こそエクラ教のすばらしさを広める絶好の機会。
 彼女の大勧誘作戦が始まろうとしていた。

 広場に連なる沢山のブース。
 その中で一番目を引くものと言えば大所帯で駆け付けたギルド「冒険拠点『蒼海の理想郷』」だろう。
「はやてにおまかせですの!」
 ブースの前できわどいアーマー姿の八劒 颯(ka1804)が、ツインドリルランスを唸らせているのだから――いや、違う。
 もちろん彼女も目立つ要因ではあるが、それ以上にやはり声かけの物量が物を言う。
「ざくろ達と一緒に、大冒険をしようよ!」
 ギルド長の時音 ざくろ(ka1250)も、みんなが駆けつけてくれたならと可憐な笑顔を振りまいて勧誘に気合が入っていた。
 だが男だ。
「しかし、こんなに女の子ばかりでちゃんと人が来るんでしょうかね?」
 その言葉とは裏腹に、舞桜守 巴(ka0036)は心配などしていない様子でにまにまと笑みを浮かべた。
 確かに、みんな女性で黄色い呼び声が飛び交う状況は華やかだし、思わず目も引く。
 それ自体は良いことなのだが、代わりに女性限定のギルドなのではと誤解されるのも団員集めという意味では困りもの。
 だが、団長は男だ。
「ほら、さっそく客を連れて来たぞ。あとは我らが団長に任せよう」
 そんな中でソティス=アストライア(ka6538)が気弱そうな少年を連れてやってくる。
「流石に鼻が利くな」
「なに、こうして機会があるのなら受けた恩を返したいのさ」
 賛辞を贈る白山 菊理(ka4305)に、ソティスは澄ました笑みで答える。
「いらっしゃい! ざくろは団長のざくろだよ!」
 女性ばかりの空間でただでさえ目のやり場に困っているのに、ざくろの満面の笑みに少年は顔を赤くして完全にうつむいてしまう。
 だが、おとこ、だ。
「こちらに団の記録を一覧できる冒険写真を用意してますよ。良かったらご覧になってください」
 そう優しく語り掛けるアデリシア=R=エルミナゥ(ka0746)。
 聖職者らしい姿の彼女に少年はやっと安心感を得たのか、頷いて写真の展示へと足を運んだ。
「と……並べたのは良いんですけど、なんかあまり関係ないものも混ざってません?」
「なに……?」
 不審がった菊理が、自分はノータッチだった写真展示スペースへと歩み寄る。
 そして並んだ写真を見て――直立。硬直。絶句した。
「うわ~、きわどい写真ばっかりですね」
 巴はパラパラと手にもって掲げ見ながらクスクスと笑う。
 冒険の写真に間違いはないのかもしれないが……なんというか、やけに肌色の面積が多い写真ばかりだ。
 少年はまた顔を真っ赤にして、そそくさとブースを後にしてしまった。
「あっ、見回りの職員ですの」
 近づいてきたオフィス制服を見つけて、颯がぽつりと声を漏らした。
 それを呼び水に菊理はハッと理性を取り戻すと、慌てて展示用掲示板の前に立ちはだかった。
「回収だ回収! これはダメだろう……!」
 見回りのオフィス職員の目を盗み見て、慌てて肌色写真を回収する。
「私はいいんですけどね、これはこれで愛の記録なので」
 ちょっと名残惜しそうな巴だったが、有無を言わさぬ勢いの菊理をしぶしぶ手伝う。
 こんなのを並べていたら余計に男子禁制ギルドだと勘違いされてしまう。
 というか、ブース出店の継続が危うい。
「お客さん連れて来たわよ」
 ブースが内輪で慌ただしい中、入れ違いにアルラウネ(ka4841)が女の子を連れてやってきた。
 後ろから顔を覗かせたリンゴ(ka7349)は、ざくろの姿を見つけると駆け寄ってお辞儀をした。
「見つけた、です。主様」
「やあ、リンゴじゃない!」
 見知った顔に、ざくろの表情もほころぶ。
「探してたみたいだから連れて来たのよ。知り合いだったの?」
「うん、ちょっとね……」
 口にして、ざくろはちょっと顔を赤らめる。
 その様子を見て、アルラウネは良くも悪くもいろいろ察した。
「と、とにかく、歓迎するよ! 色々見て、話を聞いてってくれたら嬉しいな」
「はい、そうする、です」
 リンゴは再びお辞儀をすると、ブースの奥へと足を踏み入れていった。

「住居相談受け付けてま~す! 短期でも大丈夫ですよ!」
 天王寺茜(ka4080)のはつらつとした声が響く。
 ブースには「アパート『あかね壮』生活相談会」と書かれていた。
「こっちに来て、何が食べても大丈夫なものか不安で……」
「分かります。食生活の違いってストレスになりますよね」
 さっそく相談に訪れていた若い女性ハンターは、特定食物にアレルギーを持っているらしい。
 食の安全は明日の安全。
 自分の通った道だからこそ、なんとかしてあげたい。
 気づくと相談コーナーには結構な数の列ができていた。

 Uisca Amhran(ka0754)はブース「巫女の集い“B.Grossa”」の飾りつけを終えて満足げに出来栄えを眺める。
 辺境の大聖堂を模したスペースに、奥には神像代わりの白龍様のぬいぐr――神像がある。
「こんにちは、イスカ。頑張ってます、か?」
「いらっしゃいませ――って、レオ! きてくれたんだね」
「ええ。新人の顔ぶれも気になりますし……衣装、似合ってます、よ」
 ほほ笑んだ瀬織 怜皇(ka0684)にウィスカはちょっと頬を赤らめてはにかむ。
「B.Grossaへようこそ♪ 巫女の集いの肩書通り女性の多いギルドです。いつでも祖霊の御前に出て恥じないよう、美容と健康には気を使ってますよ」
 メインターゲットはもちろん同じ志の女性ハンター。
 巫女式をうたう美容法やヒーリング術で興味を引いて、体験会で実際に体感してもらう。
 ギルドとしての歴史を持つB.Grossaのノウハウがあるからこその勧誘と言えるだろう。

「こんにちわー。新人ハンターだよー」
 小隊「A」のブースへ顔を出した夢路 まよい(ka1328)に、リュー・グランフェスト(ka2419)は何とも言えない表情で迎えいれた。
「ベテランがなに言ってんだ?」
「え~、気のせいだよ気のせい――って、流石に無理あるかぁ」
 ニコニコ取り繕うとしたまよいだったがすぐに観念する。
「調子はどうかなって思って」
「うーん、全然だな。流石にまだ戦うこととか考えらんねえか」
「えっ、そんなことないと思うけど……」
 キョトンとするまよいに、思わずリューも同じ顔で返す。
 だけどちゃんと呼び込みもレイア・アローネ(ka4082)に頼んでいるし――
「まさか……」
「いってらー。私も他で新人ごっこしよーっと」
 駆けだしたリューを手をふりふり見送ると、まよいも鼻歌スキップ交じりにブースを後にしていった。
「――さあ、今入ると入隊特典もついてお得だぞ!」
 一方、会場の目抜き通りで呼び込みをしていたレイアは、なんというか気合が入りまくっていた。
 目に付く人を手当たり次第に捕まえては「私と手合わせしてみないか!?」「仲間たちが待ってるぞ!」「さらには三食昼寝つき!」などなど。
 その滲み出る必死さに、いつしか彼女の周りだけ人込みに穴があく。
「おのれ、かくなる上は――」
 力づくでも……そう意気込んたところでリューが飛んでやってきた。
「何やってんだよっ!」
「リュー!? いや、これは……」
 取りつく瀬もない。
 リューは大きくため息をつくと、ぽんと彼女の肩を叩く。
「とりあえず一旦俺が引き継ぐからブースで店番頼む」
「ぐっ……わ、わかった」
 実績をあげられなかった手前、言い返す余地はない。
 レイアは半べそかきながらとぼとぼと戻っていった。

 そんな彼女の傍をもふもふの着ぐるみが横切る。
「さぁ、どうだ! これがクリムゾンウエストの幻獣だ!」
 いぇじどの着ぐるみ――ボルディア・コンフラムス(ka0796)は、いきいきとした顔を輝かせて道行く新人を捕まえて歩く。
「ほら、触ってみても良いぞ! 見た目は怖いが、ちゃんとしつけりゃ大人しい奴だ。こっちのモフロウも喧嘩っ早いが、賢いヤツだぜ」
 連れて来たペットたちを触らせながら、嬉しそうに生態を語る姿は動物園の飼育員のよう。
 この機会にリアルブルーの奴らを幻獣の虜にしてやる――今日の彼女は使命に燃えていた。

「ボルちゃん、輝いてるなぁ」
 張り切る彼女の姿をほっこりと眺めていたキヅカ・リク(ka0038)は、4年前は自分もこっち(見学)側だったなとしみじみ感傷に浸る。
 そんな中ふと、人込みに紛れて見えた顔にふらりと駆け寄った。
「アンナさん、来てたんだ?」
「ん……ああ、リクか」
 声をかけられて、アンナ=リーナ・エスト(kz0108)はちょっと驚いてからすぐに緊張を解いた。
「なんか疲れてない?」
「こういうのはサークルの勧誘会から苦手でな……」
 アンナは眉間を押さえながらため息をつく。
 リクは同情するように苦笑してから、貰ったパンフレットに目を走らせた。
「じゃあ、少しは気が休まるとこに行こうか」
 連れられるようにして向かったのは「雑貨屋『イランイラン』」。
 露店スタイルでお店の商品を並べたブースでは、店主のイルム=ローレ・エーレ(ka5113)が、さわやかな笑顔を浮かべて新人の接客に励んでいた。
「このアクセサリは君のマテリアルに反応して『君色』に輝くのさ。いつでもお店に来てくれれば、こういった品々を紹介するよ」
 そんな彼女を前に、見学の女性ハンターは顔を赤らめながら商品を物色する。
 イルムはブースに近づいてくる2人の姿を見つけると、お辞儀をしてからウインクを飛ばした。
「や、イルムさん。繁盛してるね」
「ありがとう! だけどそれ以上に、新たな縁にあふれたこの環境こそかけがえのないものさ」
 口にして、くるりと身をひるがえすように一回転。
「アンナ君も見ていってよ。試すだけなら飽きるまで――飽きさせるつもりもないけれどね」
「そうだな。ちょうど一息つきたかったところだ」
 広げたイルムの手に誘われて、『イランイラン』2人ご来店。

「ニャ~、調子はどうかニャ?」
「わっ……その、こんにちわ」
 ミア(ka7035)が近くを歩いていたハンターに何ともなしに声をかけると、彼はびっくりして飛び上がったのちにしゅんと縮こまってしまった。
「どうしたニャス?」
「いえ……その、話を聞いてたら余計に心配になってしまって」
 いろんな経験談を聞けたのは良いが、自分にもできるのか。
 ミアは安心できるように――というわけではないが、彼女なりの体験を語って聞かせる。
 決して血沸き肉躍る冒険譚だけではなく、ほんの小さな幸せを護るものも。
「そんな仕事もあるんですね」
 落ち着きを見せた彼に、ミアは笑って頷いた。
「だいじょうぶ。君も誰かの希望になってあげられるニャスよ♪」
 希望は明日へ向かうための帆となる。
 ミアの胸には、いつしかの“希望の帆”の姿が鮮明に浮かんでいた。

 広場の隅に作られたお立ち台型のブース。
 そこでアリア・セリウス(ka6424)は、集まった新人たちに暖かな笑顔で世界の交流のことを語っていた。
「リアルブルーからも多くの技術や知識がやってきたわ。サブクラスや私のクラス『奏唱士』だってその1つ。そうやって私たちは進歩してきたの」
 見知らぬ土地だけれども、身の回りには必ずリアルブルーの面影が根付いている。
 だからこそ安心してほしい、と。
「あなたたちは逃げたのではなく、来ることができた――その1歩は、すでに大きな志。だから、自信を持って」
 諭すように前置いて、彼女は傍らのバイオリンを手に取った。

 その男、アルマ・A・エインズワース(ka4901)は、自らのギルド『悪童達の秘密基地』のブース看板の傍で行きかうハンターたちを眺めながらゆらゆらと左右に揺れていた。
 説明を行っているのは仙堂 紫苑(ka5953)。
 じつにまっとうにギルドの利点欠点を語っていく。
「そんな感じで、慣れないうちは細かくサポートできます。逆に必要なくなってきたら抜けても構いません。何か質問はありますか?」
「いえ。ありがとうございます、リーダーさん!」
 輪になって話を聞いていたハンター達は各々頷きながら返事をした。
「ん? 自分はリーダーではありませんよ。あっちの人がリーダーです」
「えっ」
 紫苑の指した指につられて、戸惑ったハンターたちの声が重なる。
「す、すみません……てっきり広報係の方かと」
「……わぅっ!? 僕、マスコットちがうです!?」
 ガーン、大ショック。
 青ざめるアルマの頭を紫苑がポンと叩いた。
「これでなかなか腕は立つんですよ」
「わぅぅ。僕がリーダーで、シオンは僕の参謀で相棒です」
 相棒というよりは主人と飼い犬……?
 紫苑に寄りそってぴょこぴょこ揺れるアルマに、説得力は皆無であった。


「えっと……ペット可ですか?」
 相変わらず人気の茜の生活相談室。
 次の相談者が開口一番にそう言うと、彼女は飛びつくように頷いた。
「もちろんっ! 実はすでに犬猫が50匹ほど……」
「ごじゅ……すごいですね!?」
「あの子たちのためなら依頼を頑張ろうって励みになるんです。ほんと、些細な理由ですけど」
 そう言って茜は苦笑する。
「そんなことないです。私もそうでしたから……こっちでひもじい思いなんかさせたくなくて」
 依頼人はそう言って、足元にすり寄った猫の背中を撫でた。
 戦う理由に大きいも小さいもない。
 大事なのは、それで自分が頑張れるかどうかだけだ。
 
「せっかくだし、レオも何か試していく?」
 新人の相手が少し落ち着いたころ、ウィスカに尋ねられたレオはちょっと考えてから頷いた。
「カウンセリング……というのに興味があります、ね?」
「じゃ、こっち座って――って言っても、楽しくおしゃべりするだけなんだけどね」
 椅子を薦めながら苦笑する。
 ギルド区画には特殊な結界があって、普段からハンター達は「そこで過ごす」だけで怪我が癒されていくのであるが……本音で語らうことで心も回復しようというのが巫女式だ。
「しかし、本当に新人がこんなに増えているのですねぇ?」
「そうだね。前の時もそうだったけれど、みんな、これからのことが漠然と不安みたい」
 これが心配――と明確に口にできるのならば、おのずとその解決のために動くことはできる。
 本当の心配事とは、何が心配か分からないことそのものなのだ。
「って、なんか私の方がカウンセリング受けちゃったみたいだね」
「いいんですよ。お役に立てたのなら、嬉しいです」
 口にしてレオはウィスカの手に自分のそれをそっと重ねる。
 体温を通して、彼の思いやりが伝わってくるかのようだった。

「ぅー。ボク、パフォーマンスやるです」
 来る人来る人みんな紫苑をリーダーだと間違えて、流石にしょんぼりしていたアルマは、挽回の機会にしようとブースの端にお手製の的を並べ始める。
「狭いんだから、あんまりやり過ぎるなよ」
 紫苑もギルドの顔たるアルマがそんなんじゃ示しがつかないことは理解していて、注意をしながらも準備を手伝った。
 何かの準備をしているその様子に、通りすがりの参加者たちはぽつぽつと足を止めて輪をつくる。
「えっと、この杖は単なる増幅器です。僕は機導師なのでこれじゃなくても、機械さえあればスキルが使えるですっ」
 杖の先から放った青い流星が同時に的に飛んで行って、当たって弾けた。
 手加減した一撃はマテリアル光できらめきながら散っていく。
「他にも魔術師は術具、聖導士は法具になるですね。自分が何の術を使いたいのか考えて、装備って結構大事ですよ?」
「それじゃ、魔術師の良いとこも見せよっかな」
 ふわふわブースに歩み寄って来たのはまよいだった。
 彼女は短く杖を振ると、その軌跡がマテリアルの矢の形になって的に飛んでいく。
 次いで少し本気でマテリアルを練り上げると、今度は2本同時に矢を作り出して、アルマと同じように別々の的に当てて見せた。
「これ、彼のとベースは同じ杖なの。1つの武器でいろんな術に対応してたりするんだよ」
「そうですそうです。武器ばっかりでなくって、例えばこの靴で魔法を放ったりとか、いろいろできるですっ」
 2人の魔法実演はこぢんまりとしたものながら、なかなか好評を得ていた。
 
「いきなりああしろってのは難しいかもしれない」
 パフォーマンスを見て感動を覚えながらも、自分もそうできるものかとどこか自信も失う新人ハンター。
 そんな姿に見かねて、鳳凰院ひりょ(ka3744)は思わず声をかけていた。
 戦う力を得るため――リアルブルーで流行った契約アプリ。
 ハンター登録をしたなら誰だろうと研修を受けることができるが、当時のアプリ使用者にはそれがなかった。
「力をつければたいていのことはできる。だけど、今はまだ無いものねだりなことだってあるだろう」
 ひりょの意見ももっともだ。
 だけど新人の中には気持ちだけが急く者もいて、それはアプリが流行った理由の一端にもなっていた。
 彼らが求めるのは少しでも早く力をつけること。
「そこで自分を見ることだ。何ができて、何ができないのか。それが見極められれば、少しでも早く先へ進めるさ」
 口にして、パフォーマンスに励むブースの2人へと視線を流す。
 彼の語る心得は、想いの逸る彼らに立ち止まる勇気を与えるものだった。

「そこのあなた、ちょっとまちやがれです」
「えっ、ぼくですか?」
 満面の聖職者スマイル(えいぎょうすまいる)で武装して、シークレスはパンフレットを持った道すがらの男性ハンターを呼び止める。
「あなたが今、戸惑ってやがるのを感じるです」
「え……そりゃ……はい」
 あなたに、と言いたげだが流石にそんなことは口にせず。
 一方のシークレスは詰め寄るように一歩を踏み出した。
「大丈夫。もし不安に飲み込まれそうになったら教会を訪れてくれやがれですよ」
 徹頭徹尾、笑顔を心がけてチラシを手渡した彼女は満足そうに次の子羊を探す。
 後にはチラシと彼女とを交互に眺めながらぽかんとする男性だけが残っていた。
「なんだか狐に摘ままれたって顔をしてるね」
 不意に鞍馬 真(ka5819)に声をかけられて、彼ははっと我にかえる。
 真は突然声をかけたことを謝ると、どこか懐かしむような瞳で新人のことを見た。
「ゴメン、他意はないよ。もう、こっちには慣れたかい?」
「いえ……全く」
 正直な彼に、真は苦笑する。
「無理せず、まずは生活に慣れるといいよ。言っちゃ悪いけど、リアルブルーから生活の質は大きく下がるからね」
 それから――と、間を置いて付け加える。
「……戦うことへの恐怖は忘れないように、かな。」
「恐怖……ですか?」
 びくりと、新人の肩が小さく震えた。
「私たちが人間であることに変わりはないのだから、そこから外れていくことに慣れちゃいけない。そのためにも生活や感情――帰るべき世界を忘れないようにしないとね」
 真はそう自嘲気味に言って笑った。
 すでに足を踏み入れている非日常。
 そこから帰るための明かりを灯すのは、ほかならぬ自分自身だけなのだから。

「――ってな感じだな。入隊を待ってるぜ」
 ブースに集めた新人にひとしきりの説明を終えて、リューは彼らの背を見送る。
 レイアの仕事は結局彼の隣に立っているだけで、申し訳なさと決まりの悪さで落ち着かない様子だった。
「そんなに気にするなよ。適材適所って言うだろ?」
 すっかり自信を無くしてしまった彼女に、リューは苦い顔をする。
 レイアは黙っていればたいていの人は目を引く美人だ。
 そこに立っているだけで客寄せとしての『適所』にははまっている……が、彼女からすれば「立っているだけ」というのは性に合わないのだろう。
「ああもう、仕方ねえ! 剣を抜けッ!」
「はっ?」
 意図が飲み込めないレイアを前にリューもまた自らの剛刀を抜き放つと、大見えを切って声を張り上げた。
「さぁさぁ、見るだけでも見てってくれ! 俺もこいつもクリムゾンウエストじゃ、ちったあ名が知れるハンターだ!」
 言うな否や、振り下ろされた太刀をレイアは剣で受け止める。
 身体ごと押しつぶされそうな勢い。
 レイアは全力でそれを受け止める。
「ちょ……リュー、本気――」
「でなきゃ意味ねえだろ!」
 ぶつかり合う鋼の響きが、通りすがりの客足を呼び止めた。
 
 自分の姿を見た少女が飛び上がって驚いて、ボルディアは幻獣たちと一緒に小首をかしげた。
「あっ……うさぎさんじゃなかった」
「どうしたんだ?」
 少女は似たようなきぐるみに襲われたと語る。
 そんなハンターがいるとは思えないが……そう言い聞かせようとしたところで、彼女の小さな股の間から着ぐるみうさぎの頭が突き出した。
「そんなパンツで大丈夫でちゅか?」
 デリケートなゾーンにもぐりこんだ北谷王子 朝騎(ka5818)に、少女はふらりと気を失う。
「大変でちゅ。医務室医務室」
「お、おいおいおい、何やってんだ!?」
 彼女が少女を抱え上げると、慌ててボルディアが止めに入る。
「見回りでちゅよ……あっ、この子の友達をしらないでちゅか?」
 思い出したように振り返って、朝騎は傍にいた半べその少年を指す。
「いや……すまん」
「仕方ないでちゅね。もうちょっとの辛抱でちゅ」
 そう言って少年の頭を撫でる。
 とりあえず見回りをしているというのは本当のようだ。
「女の子は俺に任せて、友達探しの方をしっかり頼むぜ」
「分かったでちゅ」
 なかば奪い取るように少女の安全を確保すると、てくてくと去っていく2人の姿を用心深く見送る。
 少女が目を覚ました。
「あっ、あれ……」
「転んで頭撃ったみたいだな。大丈夫か?」
 状況を理解しきれていない彼女に、ボルディアは優しい嘘をついた。
「どうせだし、気分よくなるまでこいつらと遊んでったらいいぜ」
「うん……ありがとう、幻獣のおねぇさん」
 喜ぶ少女に、幻獣たちも優しい鳴き声で答えて見せた。
 
 菊理の働きの結果、何とか出店継続の体裁を整えた「蒼海の理想郷」。
 時間が経つにつれて見学者は増えていき、ブースとしての賑わいも最高潮だ。
「……とはいえ、結果として女性ばかりになってしまったな」
 ブースの状況を見ながらソティスがさらっと愚痴をこぼす。
 やはりそのビジュアルのせいか、それとも呼び込みのせいか、性別の垣根はないとうたっても女性ばかりが訪れる。
「ううむ、実質ハーレムと言われるのは少々癪なんだ。むしろ男に興味を持ってもらいたいくらいなのだが」
「え~、私は女の子が良いですけどね」
 聞こえていた巴が思わずぼやくと、ソティスは思わず頭を抱える。
「それでざくろんが胸にね……あっ、別にいやらしい話じゃないわ。不可抗力ってあるじゃない?」
「まてまて、キミは何を話してるんだ」
 猥談らしきワードが聞こえた気がして、菊理が慌ててアルラウネと見学者との間に割って入る。
「何って、思い出語りよ。臨場感たっぷり、包み隠さずを心がけてるわ」
「頼むから隠すところは隠してくれ!」
 真っ赤になって耳から煙が出ている見学者の姿に声を荒げて釘をさした。
「い、いえ、大丈夫です……それに、団長さんって言っても女の方なんですよね」
「えっ、いや、それは……」
 菊理は思わず言葉に詰まる。
 これは正直に言った方がいいのか?
 なんだろう、今日はこういう役回りに落ち着いてしまっている。
「うちのお時ちゃんは団内で誰よりも女の子女の子してますからねぇ~」
 しみじみと語る颯に、他の団員も相次いで頷いた。
 だが、悲しいことに男なのだ。
 いや、いっそ喜ぶべきなのかもしれない。
「ま~、こんな感じでみんな仲いいのよ。もちろん、夜の方もね」
 菊理に睨まれた気がして、アルラウネは思わず肩をすくめる。
「でもがちがち仲良しこよしってわけじゃなくって、本質的にはみんな自分のやりたいことをやってるわ。結果として、こうしてざくろんと一緒に冒険したいってのが一番やりたいことってだけなんだけどね」
 彼女の言葉はおそらくはこのギルドの真理なのだろう。
 ざくろという旗のもとで同じ冒険を、思い出を共有したい。
 その想いが仲間同士の結束を生むのだ。
「私も……その中に入ってみたい、です。主様のもとへ」
 ふと零れたリンゴの言葉に、ざくろ表情がぱっと花開いた。
「もちろん、大歓迎だよ!」
 2つ返事で承諾して、ざくろは彼女の手を取った。
「全く、ざくろも好きですねえ本当に……それはともあれ、よろしく」
 次いで巴が握手をする。
 新たな女の子の加入に、心なしか嬉しそうだ。
「良き隣人が増えることは喜ばしいことですね。危険な戦いもありますが恐れることはありません。戦神のご加護がついていますから。守りし者としての戦い方も微力ながらお伝えいたします」
 神官らしく祝福するアデリシアに、リンゴはぺこりとお辞儀で返す。
「まあ、何が言いたいかというと……歓迎しますよって意味です」
 そう要約してアデリシアはニコリと笑いかけた。
「どうぞ、末永くお願いする、です」
 そう真っすぐ見上げるリンゴの頭を、ざくろはポンと優しくなでる。
「うん、これから宜しくね」
「……っ!?」
 瞬間、名前そのままに顔が真っ赤に紅潮したかと思うと、リンゴはぱたりと倒れてしまった。
「あ、あれ……っ?」
 ざくろはおろおろと助けを求めるように辺りを見渡す。
「さー、これでまた男子禁制ギルドに一歩近づきましたね」
 颯は冗談めいた口調で語るが、あながち冗談ではなくなってきてソティスは思わず苦い顔をする。
「菊理、どう思う」
「私はもう諦めた」
「それはとても前向きな思考だな」
 そうだ、諦めよう。
 2人の清々しいばかりの微笑みが、張り付いたように表情にあふれていた。

「あ! イルムちゃん!」
 カフェブースにその姿を見つけて、ミアは目を光らせながらぴゅーっと飛んで行った。
「やあやあミア君! おっと、紹介するよ。依頼仲間のリク君とアンナ君。こっちはミア君」
 3者を3様に指しながら紹介すると、それぞれ「よろしく」と笑顔が返る。
「休憩していたのだけれど、よかったらミア君もどうだい?」
「もちろんニャス! あっ、でも熱いのは勘弁ニャ」
 ぺろっと舌を出したミアに、イルムは冷たいミルクティーを1つ注文してあげた。
「で、ここまでどうだった?」
 温かいお茶をすすりながらリクがアンナに尋ねると、彼女もまたお茶を含んでからにぎやかな会場の様子を見渡した。
「希望と不安……半々といった感じだろうな。いや……わずかに不安が勝るか」
 それは新人ハンターに向けたものなのか、それとも自分に向けたものなのか。
 あるいはその両方なのかもしれない。
「4年前、僕らもそうだった。でも今までこうしてやってこれたのは――きっと、諦めちゃいけない“大切なもの”を見つけたからだとおもう」
「大切なもの?」
 首を傾げたアンナに、イルムが言葉を吟味するように唸った。
「ボクはこの“縁”を大切に思っているよ」
「ミアは……誰かの“希望”を護りたいかニャ」
 思い出に浸るように、ミアもごろごろと喉を鳴らした。
「アンナさんも見つけてみようよ、一緒に」
「できるだろうか、私に」
「できる。そしたら、またこうして“大切なもの”の話をしよう」
 リクが力強く頷く。
 するとアンナの悩まし気に寄った眉間の皺が、ふっと消えたのが分かった。
 
 そんな時、4人の目にカフェの端でうろうろとする少年ハンターの姿が止まった。
 パンフレットを見ながら挙動不審に視線を泳がせるその姿に、イルムはすくりと立ち上がる。
「歓談の途中で申し訳ないけれど、これはボクの出番のようだね」
 そう言ってほほ笑んだ彼女に、リクとアンナも優しく頷き返す。
 あの少年にもまた大切なものが生まれますように。

――広場の片隅で美しい旋律が風に乗る。
 アリアの奏でるバイオリンの音色は、依頼のたびに聞きかじった蒼の世界の音楽をアレンジしたものだ。
 リアルブルーがなければ近年の急速な文明発展はなかっただろうし、こうしてハンターの素質がある者がどっと増えて戦力を蓄えることもできなかった。
 その実、昔からクリムゾンウエストはリアルブルーに助けられてきたのだ。
 そうやって歩んできた。
 これからも歩いていく。
 
 調和のメロディは2つの世界の行く末を祝福するかのように響いていた。

依頼結果

依頼成功度成功
面白かった! 16
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MVP一覧

  • ボルディアせんせー
    ボルディア・コンフラムスka0796
  • 巡るスズラン
    リュー・グランフェストka2419
  • うら若き総帥の比翼
    ひりょ・ムーンリーフka3744
  • 語り継ぐ約束
    天王寺茜ka4080
  • 凛然奏する蒼礼の色
    イルム=ローレ・エーレka5113

  • 鞍馬 真ka5819
  • 大局を見据える者
    仙堂 紫苑ka5953
  • 天鵞絨ノ風船唐綿
    ミアka7035

重体一覧

参加者一覧

  • 母親の懐
    時音 巴(ka0036
    人間(蒼)|19才|女性|疾影士
  • 白き流星
    鬼塚 陸(ka0038
    人間(蒼)|22才|男性|機導師
  • 聖なる焔預かりし者
    瀬織 怜皇(ka0684
    人間(蒼)|18才|男性|機導師
  • 戦神の加護
    アデリシア・R・時音(ka0746
    人間(紅)|26才|女性|聖導士
  • 流浪の剛力修道女
    シレークス(ka0752
    ドワーフ|20才|女性|闘狩人
  • 緑龍の巫女
    Uisca=S=Amhran(ka0754
    エルフ|17才|女性|聖導士
  • ボルディアせんせー
    ボルディア・コンフラムス(ka0796
    人間(紅)|23才|女性|霊闘士
  • 神秘を掴む冒険家
    時音 ざくろ(ka1250
    人間(蒼)|18才|男性|機導師
  • 夢路に誘う青き魔女
    夢路 まよい(ka1328
    人間(蒼)|15才|女性|魔術師
  • びりびり電撃どりる!
    八劒 颯(ka1804
    人間(蒼)|15才|女性|機導師
  • 巡るスズラン
    リュー・グランフェスト(ka2419
    人間(紅)|18才|男性|闘狩人
  • うら若き総帥の比翼
    ひりょ・ムーンリーフ(ka3744
    人間(蒼)|18才|男性|闘狩人
  • 語り継ぐ約束
    天王寺茜(ka4080
    人間(蒼)|18才|女性|機導師
  • 乙女の護り
    レイア・アローネ(ka4082
    人間(紅)|24才|女性|闘狩人
  • 黒髪の機導師
    白山 菊理(ka4305
    人間(蒼)|20才|女性|機導師
  • 甘えん坊な奥さん
    アルラウネ(ka4841
    エルフ|24才|女性|舞刀士
  • フリーデリーケの旦那様
    アルマ・A・エインズワース(ka4901
    エルフ|26才|男性|機導師
  • 凛然奏する蒼礼の色
    イルム=ローレ・エーレ(ka5113
    人間(紅)|24才|女性|舞刀士
  • 丘精霊の配偶者
    北谷王子 朝騎(ka5818
    人間(蒼)|16才|女性|符術師

  • 鞍馬 真(ka5819
    人間(蒼)|22才|男性|闘狩人
  • 大局を見据える者
    仙堂 紫苑(ka5953
    人間(紅)|23才|男性|機導師
  • 紅の月を慈しむ乙女
    アリア・セリウス(ka6424
    人間(紅)|18才|女性|闘狩人
  • 白狼は焔と戯る
    ソティス=アストライア(ka6538
    人間(蒼)|17才|女性|魔術師
  • 天鵞絨ノ風船唐綿
    ミア(ka7035
    鬼|22才|女性|格闘士
  • 何時だってお傍に
    時音 リンゴ(ka7349
    人間(紅)|16才|女性|舞刀士

サポート一覧

マテリアルリンク参加者一覧

依頼相談掲示板
アイコン 相談卓
鬼塚 陸(ka0038
人間(リアルブルー)|22才|男性|機導師(アルケミスト)
最終発言
2018/11/14 02:07:48
アイコン 依頼前の挨拶スレッド
ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2018/11/14 02:31:41