ゲスト
(ka0000)
突然もみの木が!
マスター:狐野径

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加制限
- -
- 参加人数
- 3~6人
- サポート
- 0~0人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2018/11/20 07:30
- 完成日
- 2018/11/26 18:11
みんなの思い出
思い出設定されたOMC商品がありません。
オープニング
●坊ちゃん、試しに出かけてみた
イスルダ島の港にある拠点で、リシャール・べリンガーはその計画表を見て異議を申し立てた。
「私も水やりをしたいです」
元住民で、できればイスルダ島に人が戻れるようにしたいと一応考えている、元商人のライル・サヴィスとそこで雇われていた少年シールはその異議に驚く。
「いえ、このような些末なことをリシャールさんにしてもらうわけにはいかないですよ」
「そうそう、シンボルツリーができたらいいなというより、林になりそうな状況のそこに水を持っていくのは面倒くさいですし、ね」
ライルとシールはとりあえず説明をした。イスルダ島に戻ってこられるようになることを願い、二人にゆかりのある村だったところに、種を植えてきたのだ。その水やりを定期的にすることで、見回りをしていたのだった。
「私には見てくる義務もあると思います。それに、今はシール君とライルさんがそれぞれ兵とともに出かけているじゃないですか。それ以前は絶対二人一組で移動していたのに!」
「そこ、気づいていましたか!」
覚醒者である二人が一緒に行動するのは、まだまだ危険があるからという符号だ。そこに非覚醒者の兵とともに、その場所まで調査に行くついでに水やりしているのだから、だいぶ安全になってきたというしるしである。
「……それに、行ってみることで、父に魔導トラックそれが無理でもより良い馬車を導入する提案を出来るかもしれません!」
リシャールは的確な説得に出た。
「魔導トラックですか……それは、なかなか魅力的な話ですねぇ……」
ライルが効率を考えてリシャールの提案に乗る。
シールは貴族にそういうことさせちゃまずいかなと言う程度なので、リシャールがやりたがっているならこれ以上止める気もなかった。より良い開拓ができるならそれでいい。
そして、翌日、リシャールが出かけることになった。
張り切るリシャールは構わなかったが、兵士の方が「え、貴族の坊ちゃんと一緒?」ということで微妙な緊張がみなぎる。
リシャールにはその緊張が、疎外感を覚える。
「仕方がないです、彼らとともに過ごした期間が違いますから」
水やりの場所に到着するころには、緊張もほぐれていたのでほっとする。
イスルダ島の地図を手に、リシャールは冒険気分でわくわくするとともに、色々なことを考える。
ここを守ろうとした人たちが多く命を落としているのだ。
運よくここにいなかった人は戻りたいと願えるのだろうか?
(恐怖や不安があれば戻れない……)
新しい植物が徐々に生えるように、人々の気持ちも徐々に変わるだろう。それまでに、ここがより良い場所になるかは、今ここにいる自分たちの行動が重要だと改めて思った。
無事、植物を植えた地域にやってきた。魔導トラックが通るには難しいところはきちんとチェックしている。
なんとなく負のマテリアルが感じられるように気がしたうえ、目の前に妙な物があった。シンボルツリーを植える必要性を感じないほど、立派なもみの木のような物が生えているのである。
「若様、あのような木はなかったです」
何かに聞かれないように兵士がリシャールの側で小声で告げた。
「水はそこに置いて、戻りましょう」
リシャールは刀に手に置き、兵士たちが樽を置くのを見守る。
それは時々うごめく気がする。これだけ大きな歪虚であれば、相当な強さがあるのとリシャールは考える。非覚醒者の兵士が動けているため、そこまでない気がする。
(なら、この木のようなものは……雑魔が複数体いるということでしょうか?)
リシャールは推測するが、確認するすべはない。
「若様、終わりました」
兵士が緊張した面持ちで告げる。
「では、急いで戻りましょう。私がしんがりを務めます」
「駄目です!」
「言いたいことは解かりますが、この状況で一番私が適任です」
リシャールはきっぱり告げる。兵士たちはすぐに馬車を操作し、戻っていく。しんがりとはいっても、警戒するだけである。何かあると対応は必要であるから気は抜けない。
リシャールはいつでも刀を抜けるような意識だけは忘れなかった。
無事、港に戻ることはできた。
戻ってきた一行をライルとシールは不思議そうに見ている。
「ハンターに依頼を出します……雑魔ですよね」
「は?」
「もみの木って生えていましたか?」
「え?」
「高さは十メートルほどあります」
ライルとシールは理解したとばかりに首を横に激しく振った。
●依頼
ハンターオフィスでイスルダ島の推定雑魔の退治依頼が出る。
「高さ10メートル? 雑魔? そんな大きなものに攻撃されたら大変ですよね。注意してください。負のマテリアルが多いのかもしれませんが、依頼主さまの推測は雑魔が重なっているのでは、ということですね」
ハンターに「鵜呑みすると危険かもしれませんし、現場に行って確認してくださいね」と職員は告げる。
「なににせよ、気を付けてくださいね」
場所の地図なども添付された資料はくれた。現地に行けば依頼人もいる為、確認を取ることは可能である。
イスルダ島の港にある拠点で、リシャール・べリンガーはその計画表を見て異議を申し立てた。
「私も水やりをしたいです」
元住民で、できればイスルダ島に人が戻れるようにしたいと一応考えている、元商人のライル・サヴィスとそこで雇われていた少年シールはその異議に驚く。
「いえ、このような些末なことをリシャールさんにしてもらうわけにはいかないですよ」
「そうそう、シンボルツリーができたらいいなというより、林になりそうな状況のそこに水を持っていくのは面倒くさいですし、ね」
ライルとシールはとりあえず説明をした。イスルダ島に戻ってこられるようになることを願い、二人にゆかりのある村だったところに、種を植えてきたのだ。その水やりを定期的にすることで、見回りをしていたのだった。
「私には見てくる義務もあると思います。それに、今はシール君とライルさんがそれぞれ兵とともに出かけているじゃないですか。それ以前は絶対二人一組で移動していたのに!」
「そこ、気づいていましたか!」
覚醒者である二人が一緒に行動するのは、まだまだ危険があるからという符号だ。そこに非覚醒者の兵とともに、その場所まで調査に行くついでに水やりしているのだから、だいぶ安全になってきたというしるしである。
「……それに、行ってみることで、父に魔導トラックそれが無理でもより良い馬車を導入する提案を出来るかもしれません!」
リシャールは的確な説得に出た。
「魔導トラックですか……それは、なかなか魅力的な話ですねぇ……」
ライルが効率を考えてリシャールの提案に乗る。
シールは貴族にそういうことさせちゃまずいかなと言う程度なので、リシャールがやりたがっているならこれ以上止める気もなかった。より良い開拓ができるならそれでいい。
そして、翌日、リシャールが出かけることになった。
張り切るリシャールは構わなかったが、兵士の方が「え、貴族の坊ちゃんと一緒?」ということで微妙な緊張がみなぎる。
リシャールにはその緊張が、疎外感を覚える。
「仕方がないです、彼らとともに過ごした期間が違いますから」
水やりの場所に到着するころには、緊張もほぐれていたのでほっとする。
イスルダ島の地図を手に、リシャールは冒険気分でわくわくするとともに、色々なことを考える。
ここを守ろうとした人たちが多く命を落としているのだ。
運よくここにいなかった人は戻りたいと願えるのだろうか?
(恐怖や不安があれば戻れない……)
新しい植物が徐々に生えるように、人々の気持ちも徐々に変わるだろう。それまでに、ここがより良い場所になるかは、今ここにいる自分たちの行動が重要だと改めて思った。
無事、植物を植えた地域にやってきた。魔導トラックが通るには難しいところはきちんとチェックしている。
なんとなく負のマテリアルが感じられるように気がしたうえ、目の前に妙な物があった。シンボルツリーを植える必要性を感じないほど、立派なもみの木のような物が生えているのである。
「若様、あのような木はなかったです」
何かに聞かれないように兵士がリシャールの側で小声で告げた。
「水はそこに置いて、戻りましょう」
リシャールは刀に手に置き、兵士たちが樽を置くのを見守る。
それは時々うごめく気がする。これだけ大きな歪虚であれば、相当な強さがあるのとリシャールは考える。非覚醒者の兵士が動けているため、そこまでない気がする。
(なら、この木のようなものは……雑魔が複数体いるということでしょうか?)
リシャールは推測するが、確認するすべはない。
「若様、終わりました」
兵士が緊張した面持ちで告げる。
「では、急いで戻りましょう。私がしんがりを務めます」
「駄目です!」
「言いたいことは解かりますが、この状況で一番私が適任です」
リシャールはきっぱり告げる。兵士たちはすぐに馬車を操作し、戻っていく。しんがりとはいっても、警戒するだけである。何かあると対応は必要であるから気は抜けない。
リシャールはいつでも刀を抜けるような意識だけは忘れなかった。
無事、港に戻ることはできた。
戻ってきた一行をライルとシールは不思議そうに見ている。
「ハンターに依頼を出します……雑魔ですよね」
「は?」
「もみの木って生えていましたか?」
「え?」
「高さは十メートルほどあります」
ライルとシールは理解したとばかりに首を横に激しく振った。
●依頼
ハンターオフィスでイスルダ島の推定雑魔の退治依頼が出る。
「高さ10メートル? 雑魔? そんな大きなものに攻撃されたら大変ですよね。注意してください。負のマテリアルが多いのかもしれませんが、依頼主さまの推測は雑魔が重なっているのでは、ということですね」
ハンターに「鵜呑みすると危険かもしれませんし、現場に行って確認してくださいね」と職員は告げる。
「なににせよ、気を付けてくださいね」
場所の地図なども添付された資料はくれた。現地に行けば依頼人もいる為、確認を取ることは可能である。
リプレイ本文
●出発
アルト・ヴァレンティーニ(ka3109)はイスルダ島奪還のために戦ったこともあり、少しずつ復興していくことは嬉しい。
「ライルとシールは半年とちょっとぶりか? リシャールくんはか……二年ぶりぐらいだから覚えていないかもしれないが……」
再会したということで顔を合わせたときの反応からアルトは状況は知ることができる。
ライル・サヴィスとシールはいたって笑顔で、リシャール・べリンガーは後ろめたい雰囲気であった。後者は修行するといって家を飛び出したときであるため致し方がない。
挨拶を交わした後、リシャールが依頼の内容を話した。雑魔だと思うけれども、負のマテリアルを感じる大きなもみの木が生えていたということである。
夢路 まよい(ka1328)は説明を聞いて、ワクワクする。
「もみの木っていったらあれだよね、クリスマスツリー? 雑魔は一足早く聖輝節気分かな? 今年の聖輝節はどう過ごそうかな……」
情報はきちんと理解しているが、途中から楽しい話に意識が飛んでいた。
一方、ロニ・カルディス(ka0551)はイスルダ島の状況を知り、表情が引き締まる。
「安全になってきたとはいえ、やはりまだまだ警戒は必要ということか。再入植までの道のりはまだまだ長いな……」
歪虚がいなくなったから終わりというわけにはいかない現状とはいえ、戻るための状況作りは進んでいることも事実だ。
ミオレスカ(ka3496)は眉を中央に一瞬寄せた後、確認をする。
「強力な歪虚だと、気配を抑えることくらいもしてきますから、ちゃんとみておきましょう。様子だけ見て帰ってきたことは良い判断だと思います」
結局、状況は見てみないと分からないのは事実だ。本当にただの雑魔かもしれないし、巨大な歪虚かもしれない。
星野 ハナ(ka5852)が不意に問う。
「もみの木で思い出しましたけどぉ、皆さん聖輝節はどうするんですぅ? 全員ここで過ごすんですかぁ?」
ライルとシール、リシャールは顔を見合わせた。
「そうなると思いますよ?」
「行き来するのも結構面倒だし」
「オーナーに物資頼めばいいかな?」
三人とも特に気にはしていないようだったが、ハナは何か思案している様子だった。
トリプルJ(ka6653)は羊が現れ、もみの木が現れた現状から次は何が来るんだろうかと思わず想像していた。それよりも、現状の対処を考えて行かないとならない。
「来なくていいぞ、ライル。おまえみたいな便利屋は他にも仕事が大なんだろう? こういうときにこなしておけや、な?」
もしもの場合、案内をする予定だったライルはうなずく。
「便利屋……でしたっけぇ?」
「まあ、似たような物じゃない? だって、雑貨屋にいるわけでないし」
ライルはふてくされたが、シールがバッサリと切り捨て肯定していた。
一行は出発した。
●偵察など
森に入ると見通しが利かなくなるのはどこでも同じ。
以前来たことある者としては、人の手が入るようになった雰囲気は感じた。
「雑魔が移動していないという保証はないな」
ロニの言葉に否定は来ない。突然湧いたもみの木がその場で生える可能性と移動してくる可能性を考えると、この辺りにないので後者を想定する。
「初めて来ましたが、この辺りの木々を見ると、そんな巨大な木があるように見えませんですぅ」
ハナは地図から目をあげた。
「そうですね。そういえば水やりに魔導トラックを使うという話もありますが、逆に、植物を移植するのにも使えますね」
ミオレスカは先を考えていた。むろん、警戒は怠っていない。
「なるほど。もし、そのもみの木を倒したら、木をたくさん植えるとか、クリスマスツリーを植えて、飾るということもありなんだよね」
まよいの目が輝く。
「気が早いが、それもありか? まずは雑魔退治だろう。まずは手前の村に行く。その先に行かないといけないんだからな」
トリプルJが促す。
「結構、奥がある。村の跡があるということは元々住民がいたという証であり、目印だな」
アルトはこの道もかつては住民の生活道だったのだろうと想像すると、失われた時間の重さを感じた。
警戒しつつ、村に出た。
家屋が残っている部分もあり、壊れて山積みになっているところもある。一時期、拠点を築いた形跡もあるために再興の難しさが推して測られた。
現場に続く道を進む。
「偵察に、行ってくるかな……」
アルトが言う。
「状況がわからないところに全員で行くのもあれだし、雑魔が一体なのか、複数体なのか、むしろ歪虚なのか、わからないしね」
「それならこちらも【ファミリアアイズ】で偵察をしよう」
トリプルJはモフロウを腕に載せ告げる。
「うん、空と地上から見ておくことは重要だな。必要なら魔箒も使う」
一旦、アルトは通信機の確認をした後、離れる。トリプルJはその場で術を発動する。
空を舞うモフロウは木々の隙間から景色を見る。村の方に目を向けるが、特に変わった物は見えない。
「もみの木?」
「どうしたの? もみの木が消えているの?」
まよいがトリプルJのつぶやきに反応して尋ねる。
「移動はするのか、しないと生えたことになるのか……」
「約十メートルもあるのですよ? いなくなってもそのあたりに植わっていればわかるのではないですぅ?」
ロニの言葉にハナは確認を取るようにトリプルJに言う。
「……不自然な木ねぇ……」
「ないということですか?」
ミオレスカがつぶやきから判断して首をかしげる。
やはり移動していったのだろうか? どうやって目撃者を出さずに移動するのかという謎がある。
地上を行くアルトの情報を待つことになる。
アルトは村のそばまでやってくる。モフロウの羽ばたきを耳で拾い、それ以外の音を探す。
建物の形が残っていることは遮蔽物になる。どちらにも有利に不利にもなる。
(いたとされるのは奥だな)
人口は少なかったとしても村自体はゆったりとしている。敷地は広いため、単独で先に進みすぎるのも危険ではある。
(地図はあったし、場所が見えるところに移動しよう)
茂みや建物を利用して向かう。もみの木自体が移動していても、どこかに痕跡は見られると考えられる。
不気味なほど姿がない。
(木を隠すなら森の中?)
嫌な予感がする中、戻った。
アルトが戻り状況を告げる。
「現場を見てからでいいな?」
「広いなら戦うことは可能なのですぅ」
ロニの確認にハナがうなずき、他の者も了解を示す。
「移動した跡が残っているかもしれませんね。大きな雑魔みたいですし、ひょっとしたら……」
ミオレスカの言葉に、もみの木が移動しているさまを想像した者もいるかもしれない。
「……根っ子ってどうなっているのかな」
まよいの言葉に回答はなかった。
「実際見てみような……というか、現場の検証が重要ってわけだしな」
「そうだよね。どんな移動方法かな」
トリプルJにまよいはワクワクした様子で答えたのだった。
●戦闘
一行は用心しつつ村に入る。どこから襲われるかわからないため、一層注意をしている。
教会の側にもみの木はなかった。それどころか、そこに至るまでもみの木はなかった。そもそも、村の中に十メートルほどの高さの自然物がなかった。
「もみの木ですよねぇ」
「そうですね……ありませんね」
ハナのつぶやきにミオレスカがうなずく。
「リシャールさんや兵士の人は見たんですもんね、巨大歪虚か! というサイズの立派なもみの木を。集中して探さないと駄目ですねぇ」
ハナが確認のために言うが、誰が見てもそれは存在していない。実は透明だったとか、夜しか見えないとかいうこともないだろう。日中に見て、日中に来ているし、透明なものがなぜ見えるのかという問題すら生じる。
ただ、負のマテリアルは感じる。弱いためか集中しないと掻き消えそうな雰囲気。
「……あれは……切り株ですね」
「そう、切り株なんだ」
ミオレスカの指摘に、アルトが武器を抜く。
不自然な切り株が一本。もみの木の真ん中あたりのような雰囲気がある。
「切り株でも大きいよね?」
まよいの指摘の通り、枝が生えている上、高さは彼女以上ある。
「分断されたとか?」
「むしろ、分断して移動しているのではないのか?」
「……まっさかーって」
トリプルJはロニの言葉を否定しようとしつつ、頭を抑えた。否定する材料が見つからなかったのだ。
「四の五の言わないで、探して各個撃破ですぅ」
ハナが符を握りしめる。ふと、違う方を見る。もし、あれだけでないなら別のところにいるはずだから。
「そういうことだね」
アルトがその切り株に向かって走り出す。
ミオレスカはすぐに矢をつがえ、【リトリビューション】を放つ。足止めされた切り株はアルトの一撃で無に返る。
「木材として残ってくれればよかったのにな」
アルトは周囲を警戒した。
次は来ない。倒したモノは十メートルには届かない存在であるため、まだ何かある。
軍用双眼鏡で周囲を見ていたロニは村の境界あたりに不自然な木や動きを見出した。
「アルト、先ほどの木の大きさや部位は?」
「うーん、真ん中かな……そういうこと? まさか、分かれて移動する?」
ロニの問いかけに応えたあと、アルトは灌木などにも目を凝らす。
「合体して十メートルなのですぅ? 省エネなのですねぇ」
「もう、一部倒したってことは合体はしねぇということか?」
ハナとトリプルJの言葉に肯定も否定もない。
「……ん? あれ、みーつけた! さすがに色々壊しそうだし【マジックアロー】」
まよいは【ダブルキャスト】を用いて【マジックアロー】切り株ぽい何かに放った。それはあっさり粉砕される。
「さきほどから隠れた風で隠れていないのですぅ」
ハナが【五色光陣符】を放った。もみの木のてっぺんと思われるものが、攻撃を受け消えて行った。
「んー、三体倒したんだよな? 大きさ的に十メートル。あいつらは?」
トリプルJはまよいやミオレスカを守るように林側に立つ。
「あと二体から三体はいるだろうね」
アルトは仲間の近くに戻る。
「……形とすると、下の方が残っているのか?」
ロニは考えるが、下とはどこまでだろうかという疑問もある。
「あの……何か来ます! あれはクモですか? 違いますね……根っ子です!」
ミオレスカが矢をつがえた。
「ホントだ、根っ子ぽいのがわさわさしてやがるぜ」
「気持ち悪いのですぅ……」
トリプルJが何ともいえない顔になり、ハナはげんなりしつつ新たな符を取り出した。
「そういえば他の部位ってどうやって移動しているんだ?」
アルトは見ていない。雑魔たちは移動手段や攻撃の方法など見る前に、あっさり討伐されている。
「ん? あっちにもいるぞ」
ロニが丸太のような物が、左右に揺れながら移動してくる。
「足、ないんだ……」
「ないみたいだね……転がってくると枝が邪魔だし、跳んでくるとすごい音するよね?」
「これが妥当か……」
「だね」
トリプルJとまよいは他の者の動きをとらえ、行動に移す。
ロニの【レクイエム】の後、ミオレスカの【リトリビューション】、まよいの【ダブルキャスト】とアイテムの力を用いた【マジックアロー】、ハナの【五色光符陣】が飛ぶ。
アルトやトリプルJが打ち漏らしに対応すべく、接敵する。
「ああ、まあ、こんなもんだな」
「そうだな……」
接敵したときには塵しかなかった。
敵がいないか確認する共に、水やりをする。
「さてと、樽は無事だし、水やりをしておいてやる方がいいよな」
植物への水やりをトリプルJは始める。その横で、ハナが作った式神が水を樽から運んでいく。
「ここに柵とかあるといいのでしょうか?」
ミオレスカは水やりをしている範囲を見つつ、考える。芽が出ているものもあるが、それが狙った植物なのかがわからない。
「念のために【浄龍樹陣】しておきますねぇ」
ハナはもみの木があったといわれる当たりや入り口付近などを浄化しておいた。
「それにしても、合体するというのは器用だというか……」
「六体いれば、確かに十メートルくらいにはなったな」
「ちょっと見てみたかったかもしれないね」
まよいの言葉に、アルトとロニは想像した。
「その場合、移動ってどうなるんだ?」
「無理じゃないか?」
「カサカサと移動するかも?」
何にせよ、被害が出ず、討伐出来て良かったのだと、アルトもロニも思った。
●一足早い
ハナはリシャールたちにターキーの差し入れをする。
「気分だけでも聖輝節をどうぞぉ」
リシャールたちは驚く。
「状況がどうなるかわからないんですしぃ、楽しめるときの楽しんでおくのですぅ」
ハナが促した。
「ありがとうございます。なんか、すごく早い気もしますが」
「リシャールさん、あっという間だよ、イベントシーズンが来るのって」
シールが雑貨屋にいたころを思い出し、リシャールに言う。
「そうだよな……。冬ならそんなに頻繁に水撒きいらねぇんじゃねぇのか。聖輝節時期だけでも他で過ごしたらどうだ?」
トリプルJも勧める。イスルダ島にずっといるより、行き来できるのだから気軽に考えてもいいはずだった。
「何か売り物見つけてオーナーに渡してきてもいいですよねぇ」
ライルがぼそりというが、なかなかまだそういったものはない。
「雑魔から材木が残ったらとは思ったが、何もなかった」
「そうなんですよね。残ったら柵や小屋の材料になるかと思ったのですが」
アルトとミオレスカはものは余すところなく使おうと考ていた。
「そうなると、木製雑魔から何か作るとか」
「かなりレアですよね。それより、魔導トラックで植樹することも考えてはいいのではないのですか?」
「それが現実的だな」
アルトとミオレスカは笑みを浮かべる。
「気を張るのもよくないし、楽しまないと。私はすでに、何をしようかとあれこれ考えながら移動していたよ」
まよいの発言にリシャールが「え」と驚く。
「仕事の間は仕事をしているがな。焦っても仕方がないだろう? おまえたちが倒れたら終わりだ。だから、適度に休み、続ければいい」
ロニはきっぱりと言った。
リシャールたちはうなずく。
「本日はどうもありがとうございました」
ハンターたちから有意義な助言も受けた。だからこそ、リシャールたちはしっかりと頭を下げた。
アルト・ヴァレンティーニ(ka3109)はイスルダ島奪還のために戦ったこともあり、少しずつ復興していくことは嬉しい。
「ライルとシールは半年とちょっとぶりか? リシャールくんはか……二年ぶりぐらいだから覚えていないかもしれないが……」
再会したということで顔を合わせたときの反応からアルトは状況は知ることができる。
ライル・サヴィスとシールはいたって笑顔で、リシャール・べリンガーは後ろめたい雰囲気であった。後者は修行するといって家を飛び出したときであるため致し方がない。
挨拶を交わした後、リシャールが依頼の内容を話した。雑魔だと思うけれども、負のマテリアルを感じる大きなもみの木が生えていたということである。
夢路 まよい(ka1328)は説明を聞いて、ワクワクする。
「もみの木っていったらあれだよね、クリスマスツリー? 雑魔は一足早く聖輝節気分かな? 今年の聖輝節はどう過ごそうかな……」
情報はきちんと理解しているが、途中から楽しい話に意識が飛んでいた。
一方、ロニ・カルディス(ka0551)はイスルダ島の状況を知り、表情が引き締まる。
「安全になってきたとはいえ、やはりまだまだ警戒は必要ということか。再入植までの道のりはまだまだ長いな……」
歪虚がいなくなったから終わりというわけにはいかない現状とはいえ、戻るための状況作りは進んでいることも事実だ。
ミオレスカ(ka3496)は眉を中央に一瞬寄せた後、確認をする。
「強力な歪虚だと、気配を抑えることくらいもしてきますから、ちゃんとみておきましょう。様子だけ見て帰ってきたことは良い判断だと思います」
結局、状況は見てみないと分からないのは事実だ。本当にただの雑魔かもしれないし、巨大な歪虚かもしれない。
星野 ハナ(ka5852)が不意に問う。
「もみの木で思い出しましたけどぉ、皆さん聖輝節はどうするんですぅ? 全員ここで過ごすんですかぁ?」
ライルとシール、リシャールは顔を見合わせた。
「そうなると思いますよ?」
「行き来するのも結構面倒だし」
「オーナーに物資頼めばいいかな?」
三人とも特に気にはしていないようだったが、ハナは何か思案している様子だった。
トリプルJ(ka6653)は羊が現れ、もみの木が現れた現状から次は何が来るんだろうかと思わず想像していた。それよりも、現状の対処を考えて行かないとならない。
「来なくていいぞ、ライル。おまえみたいな便利屋は他にも仕事が大なんだろう? こういうときにこなしておけや、な?」
もしもの場合、案内をする予定だったライルはうなずく。
「便利屋……でしたっけぇ?」
「まあ、似たような物じゃない? だって、雑貨屋にいるわけでないし」
ライルはふてくされたが、シールがバッサリと切り捨て肯定していた。
一行は出発した。
●偵察など
森に入ると見通しが利かなくなるのはどこでも同じ。
以前来たことある者としては、人の手が入るようになった雰囲気は感じた。
「雑魔が移動していないという保証はないな」
ロニの言葉に否定は来ない。突然湧いたもみの木がその場で生える可能性と移動してくる可能性を考えると、この辺りにないので後者を想定する。
「初めて来ましたが、この辺りの木々を見ると、そんな巨大な木があるように見えませんですぅ」
ハナは地図から目をあげた。
「そうですね。そういえば水やりに魔導トラックを使うという話もありますが、逆に、植物を移植するのにも使えますね」
ミオレスカは先を考えていた。むろん、警戒は怠っていない。
「なるほど。もし、そのもみの木を倒したら、木をたくさん植えるとか、クリスマスツリーを植えて、飾るということもありなんだよね」
まよいの目が輝く。
「気が早いが、それもありか? まずは雑魔退治だろう。まずは手前の村に行く。その先に行かないといけないんだからな」
トリプルJが促す。
「結構、奥がある。村の跡があるということは元々住民がいたという証であり、目印だな」
アルトはこの道もかつては住民の生活道だったのだろうと想像すると、失われた時間の重さを感じた。
警戒しつつ、村に出た。
家屋が残っている部分もあり、壊れて山積みになっているところもある。一時期、拠点を築いた形跡もあるために再興の難しさが推して測られた。
現場に続く道を進む。
「偵察に、行ってくるかな……」
アルトが言う。
「状況がわからないところに全員で行くのもあれだし、雑魔が一体なのか、複数体なのか、むしろ歪虚なのか、わからないしね」
「それならこちらも【ファミリアアイズ】で偵察をしよう」
トリプルJはモフロウを腕に載せ告げる。
「うん、空と地上から見ておくことは重要だな。必要なら魔箒も使う」
一旦、アルトは通信機の確認をした後、離れる。トリプルJはその場で術を発動する。
空を舞うモフロウは木々の隙間から景色を見る。村の方に目を向けるが、特に変わった物は見えない。
「もみの木?」
「どうしたの? もみの木が消えているの?」
まよいがトリプルJのつぶやきに反応して尋ねる。
「移動はするのか、しないと生えたことになるのか……」
「約十メートルもあるのですよ? いなくなってもそのあたりに植わっていればわかるのではないですぅ?」
ロニの言葉にハナは確認を取るようにトリプルJに言う。
「……不自然な木ねぇ……」
「ないということですか?」
ミオレスカがつぶやきから判断して首をかしげる。
やはり移動していったのだろうか? どうやって目撃者を出さずに移動するのかという謎がある。
地上を行くアルトの情報を待つことになる。
アルトは村のそばまでやってくる。モフロウの羽ばたきを耳で拾い、それ以外の音を探す。
建物の形が残っていることは遮蔽物になる。どちらにも有利に不利にもなる。
(いたとされるのは奥だな)
人口は少なかったとしても村自体はゆったりとしている。敷地は広いため、単独で先に進みすぎるのも危険ではある。
(地図はあったし、場所が見えるところに移動しよう)
茂みや建物を利用して向かう。もみの木自体が移動していても、どこかに痕跡は見られると考えられる。
不気味なほど姿がない。
(木を隠すなら森の中?)
嫌な予感がする中、戻った。
アルトが戻り状況を告げる。
「現場を見てからでいいな?」
「広いなら戦うことは可能なのですぅ」
ロニの確認にハナがうなずき、他の者も了解を示す。
「移動した跡が残っているかもしれませんね。大きな雑魔みたいですし、ひょっとしたら……」
ミオレスカの言葉に、もみの木が移動しているさまを想像した者もいるかもしれない。
「……根っ子ってどうなっているのかな」
まよいの言葉に回答はなかった。
「実際見てみような……というか、現場の検証が重要ってわけだしな」
「そうだよね。どんな移動方法かな」
トリプルJにまよいはワクワクした様子で答えたのだった。
●戦闘
一行は用心しつつ村に入る。どこから襲われるかわからないため、一層注意をしている。
教会の側にもみの木はなかった。それどころか、そこに至るまでもみの木はなかった。そもそも、村の中に十メートルほどの高さの自然物がなかった。
「もみの木ですよねぇ」
「そうですね……ありませんね」
ハナのつぶやきにミオレスカがうなずく。
「リシャールさんや兵士の人は見たんですもんね、巨大歪虚か! というサイズの立派なもみの木を。集中して探さないと駄目ですねぇ」
ハナが確認のために言うが、誰が見てもそれは存在していない。実は透明だったとか、夜しか見えないとかいうこともないだろう。日中に見て、日中に来ているし、透明なものがなぜ見えるのかという問題すら生じる。
ただ、負のマテリアルは感じる。弱いためか集中しないと掻き消えそうな雰囲気。
「……あれは……切り株ですね」
「そう、切り株なんだ」
ミオレスカの指摘に、アルトが武器を抜く。
不自然な切り株が一本。もみの木の真ん中あたりのような雰囲気がある。
「切り株でも大きいよね?」
まよいの指摘の通り、枝が生えている上、高さは彼女以上ある。
「分断されたとか?」
「むしろ、分断して移動しているのではないのか?」
「……まっさかーって」
トリプルJはロニの言葉を否定しようとしつつ、頭を抑えた。否定する材料が見つからなかったのだ。
「四の五の言わないで、探して各個撃破ですぅ」
ハナが符を握りしめる。ふと、違う方を見る。もし、あれだけでないなら別のところにいるはずだから。
「そういうことだね」
アルトがその切り株に向かって走り出す。
ミオレスカはすぐに矢をつがえ、【リトリビューション】を放つ。足止めされた切り株はアルトの一撃で無に返る。
「木材として残ってくれればよかったのにな」
アルトは周囲を警戒した。
次は来ない。倒したモノは十メートルには届かない存在であるため、まだ何かある。
軍用双眼鏡で周囲を見ていたロニは村の境界あたりに不自然な木や動きを見出した。
「アルト、先ほどの木の大きさや部位は?」
「うーん、真ん中かな……そういうこと? まさか、分かれて移動する?」
ロニの問いかけに応えたあと、アルトは灌木などにも目を凝らす。
「合体して十メートルなのですぅ? 省エネなのですねぇ」
「もう、一部倒したってことは合体はしねぇということか?」
ハナとトリプルJの言葉に肯定も否定もない。
「……ん? あれ、みーつけた! さすがに色々壊しそうだし【マジックアロー】」
まよいは【ダブルキャスト】を用いて【マジックアロー】切り株ぽい何かに放った。それはあっさり粉砕される。
「さきほどから隠れた風で隠れていないのですぅ」
ハナが【五色光陣符】を放った。もみの木のてっぺんと思われるものが、攻撃を受け消えて行った。
「んー、三体倒したんだよな? 大きさ的に十メートル。あいつらは?」
トリプルJはまよいやミオレスカを守るように林側に立つ。
「あと二体から三体はいるだろうね」
アルトは仲間の近くに戻る。
「……形とすると、下の方が残っているのか?」
ロニは考えるが、下とはどこまでだろうかという疑問もある。
「あの……何か来ます! あれはクモですか? 違いますね……根っ子です!」
ミオレスカが矢をつがえた。
「ホントだ、根っ子ぽいのがわさわさしてやがるぜ」
「気持ち悪いのですぅ……」
トリプルJが何ともいえない顔になり、ハナはげんなりしつつ新たな符を取り出した。
「そういえば他の部位ってどうやって移動しているんだ?」
アルトは見ていない。雑魔たちは移動手段や攻撃の方法など見る前に、あっさり討伐されている。
「ん? あっちにもいるぞ」
ロニが丸太のような物が、左右に揺れながら移動してくる。
「足、ないんだ……」
「ないみたいだね……転がってくると枝が邪魔だし、跳んでくるとすごい音するよね?」
「これが妥当か……」
「だね」
トリプルJとまよいは他の者の動きをとらえ、行動に移す。
ロニの【レクイエム】の後、ミオレスカの【リトリビューション】、まよいの【ダブルキャスト】とアイテムの力を用いた【マジックアロー】、ハナの【五色光符陣】が飛ぶ。
アルトやトリプルJが打ち漏らしに対応すべく、接敵する。
「ああ、まあ、こんなもんだな」
「そうだな……」
接敵したときには塵しかなかった。
敵がいないか確認する共に、水やりをする。
「さてと、樽は無事だし、水やりをしておいてやる方がいいよな」
植物への水やりをトリプルJは始める。その横で、ハナが作った式神が水を樽から運んでいく。
「ここに柵とかあるといいのでしょうか?」
ミオレスカは水やりをしている範囲を見つつ、考える。芽が出ているものもあるが、それが狙った植物なのかがわからない。
「念のために【浄龍樹陣】しておきますねぇ」
ハナはもみの木があったといわれる当たりや入り口付近などを浄化しておいた。
「それにしても、合体するというのは器用だというか……」
「六体いれば、確かに十メートルくらいにはなったな」
「ちょっと見てみたかったかもしれないね」
まよいの言葉に、アルトとロニは想像した。
「その場合、移動ってどうなるんだ?」
「無理じゃないか?」
「カサカサと移動するかも?」
何にせよ、被害が出ず、討伐出来て良かったのだと、アルトもロニも思った。
●一足早い
ハナはリシャールたちにターキーの差し入れをする。
「気分だけでも聖輝節をどうぞぉ」
リシャールたちは驚く。
「状況がどうなるかわからないんですしぃ、楽しめるときの楽しんでおくのですぅ」
ハナが促した。
「ありがとうございます。なんか、すごく早い気もしますが」
「リシャールさん、あっという間だよ、イベントシーズンが来るのって」
シールが雑貨屋にいたころを思い出し、リシャールに言う。
「そうだよな……。冬ならそんなに頻繁に水撒きいらねぇんじゃねぇのか。聖輝節時期だけでも他で過ごしたらどうだ?」
トリプルJも勧める。イスルダ島にずっといるより、行き来できるのだから気軽に考えてもいいはずだった。
「何か売り物見つけてオーナーに渡してきてもいいですよねぇ」
ライルがぼそりというが、なかなかまだそういったものはない。
「雑魔から材木が残ったらとは思ったが、何もなかった」
「そうなんですよね。残ったら柵や小屋の材料になるかと思ったのですが」
アルトとミオレスカはものは余すところなく使おうと考ていた。
「そうなると、木製雑魔から何か作るとか」
「かなりレアですよね。それより、魔導トラックで植樹することも考えてはいいのではないのですか?」
「それが現実的だな」
アルトとミオレスカは笑みを浮かべる。
「気を張るのもよくないし、楽しまないと。私はすでに、何をしようかとあれこれ考えながら移動していたよ」
まよいの発言にリシャールが「え」と驚く。
「仕事の間は仕事をしているがな。焦っても仕方がないだろう? おまえたちが倒れたら終わりだ。だから、適度に休み、続ければいい」
ロニはきっぱりと言った。
リシャールたちはうなずく。
「本日はどうもありがとうございました」
ハンターたちから有意義な助言も受けた。だからこそ、リシャールたちはしっかりと頭を下げた。
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2018/11/19 20:32:50 |
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相談卓 ロニ・カルディス(ka0551) ドワーフ|20才|男性|聖導士(クルセイダー) |
最終発言 2018/11/20 02:26:22 |