ゲスト
(ka0000)
突然もみの木が!
マスター:狐野径

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 3~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2018/11/20 07:30
- リプレイ完成予定
- 2018/11/29 07:30
オープニング
●坊ちゃん、試しに出かけてみた
イスルダ島の港にある拠点で、リシャール・べリンガーはその計画表を見て異議を申し立てた。
「私も水やりをしたいです」
元住民で、できればイスルダ島に人が戻れるようにしたいと一応考えている、元商人のライル・サヴィスとそこで雇われていた少年シールはその異議に驚く。
「いえ、このような些末なことをリシャールさんにしてもらうわけにはいかないですよ」
「そうそう、シンボルツリーができたらいいなというより、林になりそうな状況のそこに水を持っていくのは面倒くさいですし、ね」
ライルとシールはとりあえず説明をした。イスルダ島に戻ってこられるようになることを願い、二人にゆかりのある村だったところに、種を植えてきたのだ。その水やりを定期的にすることで、見回りをしていたのだった。
「私には見てくる義務もあると思います。それに、今はシール君とライルさんがそれぞれ兵とともに出かけているじゃないですか。それ以前は絶対二人一組で移動していたのに!」
「そこ、気づいていましたか!」
覚醒者である二人が一緒に行動するのは、まだまだ危険があるからという符号だ。そこに非覚醒者の兵とともに、その場所まで調査に行くついでに水やりしているのだから、だいぶ安全になってきたというしるしである。
「……それに、行ってみることで、父に魔導トラックそれが無理でもより良い馬車を導入する提案を出来るかもしれません!」
リシャールは的確な説得に出た。
「魔導トラックですか……それは、なかなか魅力的な話ですねぇ……」
ライルが効率を考えてリシャールの提案に乗る。
シールは貴族にそういうことさせちゃまずいかなと言う程度なので、リシャールがやりたがっているならこれ以上止める気もなかった。より良い開拓ができるならそれでいい。
そして、翌日、リシャールが出かけることになった。
張り切るリシャールは構わなかったが、兵士の方が「え、貴族の坊ちゃんと一緒?」ということで微妙な緊張がみなぎる。
リシャールにはその緊張が、疎外感を覚える。
「仕方がないです、彼らとともに過ごした期間が違いますから」
水やりの場所に到着するころには、緊張もほぐれていたのでほっとする。
イスルダ島の地図を手に、リシャールは冒険気分でわくわくするとともに、色々なことを考える。
ここを守ろうとした人たちが多く命を落としているのだ。
運よくここにいなかった人は戻りたいと願えるのだろうか?
(恐怖や不安があれば戻れない……)
新しい植物が徐々に生えるように、人々の気持ちも徐々に変わるだろう。それまでに、ここがより良い場所になるかは、今ここにいる自分たちの行動が重要だと改めて思った。
無事、植物を植えた地域にやってきた。魔導トラックが通るには難しいところはきちんとチェックしている。
なんとなく負のマテリアルが感じられるように気がしたうえ、目の前に妙な物があった。シンボルツリーを植える必要性を感じないほど、立派なもみの木のような物が生えているのである。
「若様、あのような木はなかったです」
何かに聞かれないように兵士がリシャールの側で小声で告げた。
「水はそこに置いて、戻りましょう」
リシャールは刀に手に置き、兵士たちが樽を置くのを見守る。
それは時々うごめく気がする。これだけ大きな歪虚であれば、相当な強さがあるのとリシャールは考える。非覚醒者の兵士が動けているため、そこまでない気がする。
(なら、この木のようなものは……雑魔が複数体いるということでしょうか?)
リシャールは推測するが、確認するすべはない。
「若様、終わりました」
兵士が緊張した面持ちで告げる。
「では、急いで戻りましょう。私がしんがりを務めます」
「駄目です!」
「言いたいことは解かりますが、この状況で一番私が適任です」
リシャールはきっぱり告げる。兵士たちはすぐに馬車を操作し、戻っていく。しんがりとはいっても、警戒するだけである。何かあると対応は必要であるから気は抜けない。
リシャールはいつでも刀を抜けるような意識だけは忘れなかった。
無事、港に戻ることはできた。
戻ってきた一行をライルとシールは不思議そうに見ている。
「ハンターに依頼を出します……雑魔ですよね」
「は?」
「もみの木って生えていましたか?」
「え?」
「高さは十メートルほどあります」
ライルとシールは理解したとばかりに首を横に激しく振った。
●依頼
ハンターオフィスでイスルダ島の推定雑魔の退治依頼が出る。
「高さ10メートル? 雑魔? そんな大きなものに攻撃されたら大変ですよね。注意してください。負のマテリアルが多いのかもしれませんが、依頼主さまの推測は雑魔が重なっているのでは、ということですね」
ハンターに「鵜呑みすると危険かもしれませんし、現場に行って確認してくださいね」と職員は告げる。
「なににせよ、気を付けてくださいね」
場所の地図なども添付された資料はくれた。現地に行けば依頼人もいる為、確認を取ることは可能である。
イスルダ島の港にある拠点で、リシャール・べリンガーはその計画表を見て異議を申し立てた。
「私も水やりをしたいです」
元住民で、できればイスルダ島に人が戻れるようにしたいと一応考えている、元商人のライル・サヴィスとそこで雇われていた少年シールはその異議に驚く。
「いえ、このような些末なことをリシャールさんにしてもらうわけにはいかないですよ」
「そうそう、シンボルツリーができたらいいなというより、林になりそうな状況のそこに水を持っていくのは面倒くさいですし、ね」
ライルとシールはとりあえず説明をした。イスルダ島に戻ってこられるようになることを願い、二人にゆかりのある村だったところに、種を植えてきたのだ。その水やりを定期的にすることで、見回りをしていたのだった。
「私には見てくる義務もあると思います。それに、今はシール君とライルさんがそれぞれ兵とともに出かけているじゃないですか。それ以前は絶対二人一組で移動していたのに!」
「そこ、気づいていましたか!」
覚醒者である二人が一緒に行動するのは、まだまだ危険があるからという符号だ。そこに非覚醒者の兵とともに、その場所まで調査に行くついでに水やりしているのだから、だいぶ安全になってきたというしるしである。
「……それに、行ってみることで、父に魔導トラックそれが無理でもより良い馬車を導入する提案を出来るかもしれません!」
リシャールは的確な説得に出た。
「魔導トラックですか……それは、なかなか魅力的な話ですねぇ……」
ライルが効率を考えてリシャールの提案に乗る。
シールは貴族にそういうことさせちゃまずいかなと言う程度なので、リシャールがやりたがっているならこれ以上止める気もなかった。より良い開拓ができるならそれでいい。
そして、翌日、リシャールが出かけることになった。
張り切るリシャールは構わなかったが、兵士の方が「え、貴族の坊ちゃんと一緒?」ということで微妙な緊張がみなぎる。
リシャールにはその緊張が、疎外感を覚える。
「仕方がないです、彼らとともに過ごした期間が違いますから」
水やりの場所に到着するころには、緊張もほぐれていたのでほっとする。
イスルダ島の地図を手に、リシャールは冒険気分でわくわくするとともに、色々なことを考える。
ここを守ろうとした人たちが多く命を落としているのだ。
運よくここにいなかった人は戻りたいと願えるのだろうか?
(恐怖や不安があれば戻れない……)
新しい植物が徐々に生えるように、人々の気持ちも徐々に変わるだろう。それまでに、ここがより良い場所になるかは、今ここにいる自分たちの行動が重要だと改めて思った。
無事、植物を植えた地域にやってきた。魔導トラックが通るには難しいところはきちんとチェックしている。
なんとなく負のマテリアルが感じられるように気がしたうえ、目の前に妙な物があった。シンボルツリーを植える必要性を感じないほど、立派なもみの木のような物が生えているのである。
「若様、あのような木はなかったです」
何かに聞かれないように兵士がリシャールの側で小声で告げた。
「水はそこに置いて、戻りましょう」
リシャールは刀に手に置き、兵士たちが樽を置くのを見守る。
それは時々うごめく気がする。これだけ大きな歪虚であれば、相当な強さがあるのとリシャールは考える。非覚醒者の兵士が動けているため、そこまでない気がする。
(なら、この木のようなものは……雑魔が複数体いるということでしょうか?)
リシャールは推測するが、確認するすべはない。
「若様、終わりました」
兵士が緊張した面持ちで告げる。
「では、急いで戻りましょう。私がしんがりを務めます」
「駄目です!」
「言いたいことは解かりますが、この状況で一番私が適任です」
リシャールはきっぱり告げる。兵士たちはすぐに馬車を操作し、戻っていく。しんがりとはいっても、警戒するだけである。何かあると対応は必要であるから気は抜けない。
リシャールはいつでも刀を抜けるような意識だけは忘れなかった。
無事、港に戻ることはできた。
戻ってきた一行をライルとシールは不思議そうに見ている。
「ハンターに依頼を出します……雑魔ですよね」
「は?」
「もみの木って生えていましたか?」
「え?」
「高さは十メートルほどあります」
ライルとシールは理解したとばかりに首を横に激しく振った。
●依頼
ハンターオフィスでイスルダ島の推定雑魔の退治依頼が出る。
「高さ10メートル? 雑魔? そんな大きなものに攻撃されたら大変ですよね。注意してください。負のマテリアルが多いのかもしれませんが、依頼主さまの推測は雑魔が重なっているのでは、ということですね」
ハンターに「鵜呑みすると危険かもしれませんし、現場に行って確認してくださいね」と職員は告げる。
「なににせよ、気を付けてくださいね」
場所の地図なども添付された資料はくれた。現地に行けば依頼人もいる為、確認を取ることは可能である。
解説
雑魔を討伐する
●目撃情報
高さ10メートルほどの木が突然生えた。しかし、木が突然生えるわけないので雑魔とかそういった類。追ってこなかったから遅いのか、それとも、敵を認識する反応が遅いのかわからない。
●場所
教会と何軒か家の形が残っている村跡。周りは森、道はきちんとある。馬等で行くことは可能。道から入ってすぐのところに水を入れた樽が三つ置いてある。
村跡の中は道は適度な幅があり、戦闘は可能。
一番広いのは教会の回りだったが、現在、種を植えて木を育成しているところがある。
牧草地だったところにつながる道もあるが、牧草地は落とし穴や木があって不安定な場所になっている。
●PL情報
雑魔はサイズ1で6体いる。10メートルほどのもみの木を六分割した感じ。そのため、下の方は丸太だったり、上のは葉が多かったりと形状はまちまち。ハンター到着時にはばらばらにうろついている。
・てっぺん 灌木の茂みに隠れやすい。しなりの良い枝で近接多段攻撃。
・中 これは三体。枝ぶりの差で下の方から上の方ということがわかる。枝で突き刺して来ようとする。
・土台 丸太に枝が少しついている形状。少しついている枝で敵をたたく。
・根っ子付き 根っ子が足のように動き、すばしっこい。また、根が鞭のように動く。絡みついたりする。
●NPC
・リシャール・べリンガー 舞刀士、貴族の少年。民間事業出資者の絡みでやってきた。様々修行中。依頼人。
・ライル・サヴィス 闘狩人の青年、元商人。まじめ。
・シール 聖導士の少年。心配性な面あり。
※もし、道案内が必要というならば、ライルが同行します。
●目撃情報
高さ10メートルほどの木が突然生えた。しかし、木が突然生えるわけないので雑魔とかそういった類。追ってこなかったから遅いのか、それとも、敵を認識する反応が遅いのかわからない。
●場所
教会と何軒か家の形が残っている村跡。周りは森、道はきちんとある。馬等で行くことは可能。道から入ってすぐのところに水を入れた樽が三つ置いてある。
村跡の中は道は適度な幅があり、戦闘は可能。
一番広いのは教会の回りだったが、現在、種を植えて木を育成しているところがある。
牧草地だったところにつながる道もあるが、牧草地は落とし穴や木があって不安定な場所になっている。
●PL情報
雑魔はサイズ1で6体いる。10メートルほどのもみの木を六分割した感じ。そのため、下の方は丸太だったり、上のは葉が多かったりと形状はまちまち。ハンター到着時にはばらばらにうろついている。
・てっぺん 灌木の茂みに隠れやすい。しなりの良い枝で近接多段攻撃。
・中 これは三体。枝ぶりの差で下の方から上の方ということがわかる。枝で突き刺して来ようとする。
・土台 丸太に枝が少しついている形状。少しついている枝で敵をたたく。
・根っ子付き 根っ子が足のように動き、すばしっこい。また、根が鞭のように動く。絡みついたりする。
●NPC
・リシャール・べリンガー 舞刀士、貴族の少年。民間事業出資者の絡みでやってきた。様々修行中。依頼人。
・ライル・サヴィス 闘狩人の青年、元商人。まじめ。
・シール 聖導士の少年。心配性な面あり。
※もし、道案内が必要というならば、ライルが同行します。
マスターより
こんにちは、狐野径です。
今年の流行はハロウィンとクリスマスを合体させたものだと聞いて、ルゥルの思考に世の中に追いついてしまった衝撃に驚きました。
違う、たまたま? そうですね。
それはともかく、今回はイスルダ島に謎の木が生えました。迷惑なので討伐してください。特に何もなければ、現場からリプレイは始まります。
よろしくお願いします。
今年の流行はハロウィンとクリスマスを合体させたものだと聞いて、ルゥルの思考に世の中に追いついてしまった衝撃に驚きました。
違う、たまたま? そうですね。
それはともかく、今回はイスルダ島に謎の木が生えました。迷惑なので討伐してください。特に何もなければ、現場からリプレイは始まります。
よろしくお願いします。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2018/11/26 18:11
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2018/11/19 20:32:50 |
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相談卓 ロニ・カルディス(ka0551) ドワーフ|20才|男性|聖導士(クルセイダー) |
最終発言 2018/11/20 02:26:22 |