ゲスト
(ka0000)
【CF】黒タイツ売りの少女
マスター:とりる

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや易しい
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加制限
- -
- 参加人数
- 3~6人
- サポート
- 0~0人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2018/12/04 22:00
- 完成日
- 2018/12/16 19:49
このシナリオは5日間納期が延長されています。
みんなの思い出
思い出設定されたOMC商品がありません。
オープニング
冬の冒険都市リゼリオ――。
その街中にて、HS受付嬢の制服姿、肩にはサンタ風ケープを纏った少女が道行く人々に声をかけていた。
「黒タイツはいりませんか、黒タイツはいりませんか」
けれども人々は…………まあそれなりに主に若い女性が足を止め、購入して行った。
「そこな美少女生脚ハンターさん方、黒タイツはいりませんか? 暖かいですよ」
少女はそのように言う。少女自身黒タイツを穿いており、寒風吹きすさぶ冬の街中でも実際暖かそうであった。(ケープもあるからね)
声をかけられた少女ハンター三人組は足を止める。
「あら、その制服、HSの受付嬢さんじゃない」
「こんな寒い中で何してるの? 黒タイツ?」
「美少女だなんて……まあ事実だけどね♪ って、黒タイツかあ。前にリアルブルーへ行った時『コンビニ』ってとこで見かけたような……」
寄って来た少女ハンター三人組に、黒タイツ売りの少女――黒髪ツインテールの受付嬢、クラヴィーア・キルシェ(kz0038)は満面の営業スマイルを浮かべる。
「この『黒タイツ』は主に女性用の防寒具ですね。冬場、脚に穿く物です。他にも脚を美しく魅せる美脚効果がありますので生地の厚さを調節して季節を問わず使えます!」
「美脚!」
「効果!」
「ホント!?」
その言葉にがっつり喰い付く少女ハンター達。
「本当ですよー。私の脚、どうです?」
クラヴィーアは少しくらいサービスしても良いかな? 女の子達だし。と、少しスカートを捲って黒タイツに包まれた御美脚全体を『魅せる』。
「た、確かに……」
「元もあるだろうけど……」
「脚の線がくっきりして綺麗……」
クラヴィーアの美脚に少女達は釘づけ。
「そんなわけで、いかがですか?」
にっこーり笑顔のクラヴィーア。
「いただきます!!」
「お買い上げありがとうございましたー♪」
三人とも五足ずつ購入。
「わぁー、さっそく家に帰って穿いてみよーv ……あ、ところで受付嬢さん、なんでこんな場所で、一人で売っているんですか?」
「そ、それには少々事情がありましてね……」
クラヴィーアは少し目を逸らす。
「在庫まだあるんですか? あるならもっと大々的に売ればいいのに」
「在庫は……そこそこあったはずです」
「それなら依頼を出して、ハンターにも売るのを手伝ってもらえばどうですか?」
「おや確かに。それも良いですね」
ふむりと考え込むクラヴィーアであった。
***
受付嬢のケーキ屋さん『オフィスの森』――。
「……というわけで、これまでは私一人で黒タイツを売ってちまちまケーキの材料費を稼いでいたのですが!」
お店へ戻ったクラヴィーアはさっそくチームを組む他の受付嬢達へ報告。
「仕入れ元に確認したところ、まだまだ在庫はあるそうなので、ハンターさん達にも手伝ってもらって、規模を拡大して黒タイツを販売しようと思います!」
クラヴィーアは高らかに宣言。「さすればケーキの質も上がるでしょう」と続ける。
(……ふふふ、これでリゼリオの女性達に黒タイツが普及すれば言う事なしですね……)
と、黒タイツフェチ・クラヴィーアの、裏の思惑もありつつ、リゼリオのHS・クエストボードに『黒タイツ・売り子募集』の依頼が貼り出されるのだった。
その街中にて、HS受付嬢の制服姿、肩にはサンタ風ケープを纏った少女が道行く人々に声をかけていた。
「黒タイツはいりませんか、黒タイツはいりませんか」
けれども人々は…………まあそれなりに主に若い女性が足を止め、購入して行った。
「そこな美少女生脚ハンターさん方、黒タイツはいりませんか? 暖かいですよ」
少女はそのように言う。少女自身黒タイツを穿いており、寒風吹きすさぶ冬の街中でも実際暖かそうであった。(ケープもあるからね)
声をかけられた少女ハンター三人組は足を止める。
「あら、その制服、HSの受付嬢さんじゃない」
「こんな寒い中で何してるの? 黒タイツ?」
「美少女だなんて……まあ事実だけどね♪ って、黒タイツかあ。前にリアルブルーへ行った時『コンビニ』ってとこで見かけたような……」
寄って来た少女ハンター三人組に、黒タイツ売りの少女――黒髪ツインテールの受付嬢、クラヴィーア・キルシェ(kz0038)は満面の営業スマイルを浮かべる。
「この『黒タイツ』は主に女性用の防寒具ですね。冬場、脚に穿く物です。他にも脚を美しく魅せる美脚効果がありますので生地の厚さを調節して季節を問わず使えます!」
「美脚!」
「効果!」
「ホント!?」
その言葉にがっつり喰い付く少女ハンター達。
「本当ですよー。私の脚、どうです?」
クラヴィーアは少しくらいサービスしても良いかな? 女の子達だし。と、少しスカートを捲って黒タイツに包まれた御美脚全体を『魅せる』。
「た、確かに……」
「元もあるだろうけど……」
「脚の線がくっきりして綺麗……」
クラヴィーアの美脚に少女達は釘づけ。
「そんなわけで、いかがですか?」
にっこーり笑顔のクラヴィーア。
「いただきます!!」
「お買い上げありがとうございましたー♪」
三人とも五足ずつ購入。
「わぁー、さっそく家に帰って穿いてみよーv ……あ、ところで受付嬢さん、なんでこんな場所で、一人で売っているんですか?」
「そ、それには少々事情がありましてね……」
クラヴィーアは少し目を逸らす。
「在庫まだあるんですか? あるならもっと大々的に売ればいいのに」
「在庫は……そこそこあったはずです」
「それなら依頼を出して、ハンターにも売るのを手伝ってもらえばどうですか?」
「おや確かに。それも良いですね」
ふむりと考え込むクラヴィーアであった。
***
受付嬢のケーキ屋さん『オフィスの森』――。
「……というわけで、これまでは私一人で黒タイツを売ってちまちまケーキの材料費を稼いでいたのですが!」
お店へ戻ったクラヴィーアはさっそくチームを組む他の受付嬢達へ報告。
「仕入れ元に確認したところ、まだまだ在庫はあるそうなので、ハンターさん達にも手伝ってもらって、規模を拡大して黒タイツを販売しようと思います!」
クラヴィーアは高らかに宣言。「さすればケーキの質も上がるでしょう」と続ける。
(……ふふふ、これでリゼリオの女性達に黒タイツが普及すれば言う事なしですね……)
と、黒タイツフェチ・クラヴィーアの、裏の思惑もありつつ、リゼリオのHS・クエストボードに『黒タイツ・売り子募集』の依頼が貼り出されるのだった。
リプレイ本文
●
寒風吹きすさぶ冬のリゼリオ……そこで女性の脚を守るため、六名のハンターが立ち上がった!
とりあえず受付嬢のケーキ屋さん『オフィスの森』のバックヤードに一同は集まる。
「黒タイツの販促を頑張るよ! よりハンターとしての経験は積みたいからね、戦闘に限らずお仕事は受けていくよ」
そのように言うのは夢路 まよい(ka1328)。今回の依頼は『黒タイツを売る』という特殊なものだが、それが経験になれば幸いである。
「お商売で物を売るのも、ひとつの経験! 単純に、なんだか面白そうでもあるし!」
既に黒タイツの愛用者らしいカリアナ・ノート(ka3733)。
「わあ。このタイツ、私が使ってるのよりも温かそうだわ。これ♪」
彼女は売り物の黒タイツを手に取ってみる。
「生地の手触りとか色々凄いイイ感じだわ。これ」
(ビキャク効果とかゆーのはよくわかんないけど、後で個人的に二足くらい買っちゃおうかしら♪)
などと彼女はるんるん気分。
「そうだわ! 一番上のお姉ちゃんにも買ってプr……あ、お姉ちゃんはタイツじゃなかったっけ」
(ニーソもあるかしら……? 後でおねーさんに聞いてみるわ。あったら買ってプレゼントよ!)
クラヴィーアに確認してみた結果、黒タイツ以外は扱っていないとのこと。残念。
「その黒タイツを穿くとケーキや七面鳥の幻が見えて幸せなまま眠るように召されたりはしないだろうな……」
レイア・アローネ(ka4082)はクラヴィーアにスカウトされて黒タイツを売ることに。
「腰まで穿くタイプのものだと私は穿けないが……太ももまでのタイプなら穿けなくもない。ん? それはニーソックス?」
クラヴィーアは「それはストッキングになりますねー。パンストでも無いですし、すみませんがそれは除外されます」との説明。
(……まただ……。何故私はここにいる……。前も確か気が付いたらビキニアーマーナントカいう怪しげな団体に入っていて……)
何故か、どんよりとした空気を纏っているエメラルド・シルフィユ(ka4678)。
「今度は黒タイツ? というか黒タイツとか穿いた事ないぞ! え? 似合う? ま、待てクラヴィーア!」
彼女もクラヴィーアにスカウトされ、巻き込まれるの形に。
狐中・小鳥(ka5484)はいつもの中華服姿。しかしスリットが深めで脚をしっかりと見せられる格好をしている。
スカートの下に黒タイツを穿いて売り子を行う。スリットから黒タイツに包まれた御美脚がチラチラ見え、なかなか良い感じ。
「こ、これで喜んでくれる人はいるのかな? かな? けっこう恥ずかしいんだけどもっ」
小鳥的にかなり恥ずかしいようだが依頼成功のためと、頑張って脚を魅せる練習をする。
「タイツ……のびる……」
星空の幻(ka6980)は黒タイツを穿いたことが無いらしく興味津々。
「のびのび……みょーん……」
などと遊んでいる彼女だったが、クラヴィーアより「早く穿いてくださいね。伝線したら勿体無いですし」とのお叱り。
「カリアナさんやグラムさんサイズの黒タイツがあって良かったです」とも。
「ねーお姉ちゃん……タイツって……パンツの下に穿くの? それとも上に穿くの?」
「下に穿くと色々とアレなので、普通に、上に穿いてください」
その辺はきっぱりと答えるクラヴィーアであった。
●
引き続きお店の裏でお着替え。
「で、この黒タイツっていうのを売ればいいの? あ、それなら黒タイツに似合う衣装っていうのを聞いたことあるんだ」
まよいは着替え中の皆やクラヴィーアの方を向く。
「私自身は学校行ったことないけど……リアルブルーの学校ファッション!」
そのように、まよいは高らかに宣言。
「暗いグレーのブレザーの内側には、明るいクリーム色のカーディガン、首元には臙脂色のリボン、スカートは明るいミニのプリーツスカート! そして忘れちゃいけないのが、黒タイツ!」
いつの間にか言葉通りの制服黒タイツ姿になっていたまよいはくるくる回りながら言う。
「これらのセットを着て売り子をすれば、黒タイツの魅力が伝わるはず!」
最後にズビシィ! と天井を指差した。皆から拍手が起こる。
「えっとえっと。この黒いタイツを売ればいいのね。うん、わかったわ♪ 任せておいて!」
そう言ってからカリアナはクラヴィーアの、販売の際の注意点などの説明をしっかり聞き、
「人に売るのには、試してみないと何も説明は出来ないわね。……売り物だけど穿いていいかしら?」
と、質問。
「もちろんです! 私愛用ブランドの黒タイツを是非体感して、お客様にも伝えてください!」
と、クラヴィーアに熱弁された。
「とにかくモデル代わりならまあ引き受けよう」
セールスは苦手だが……と呟くレイア。
(脚線美……別に意識しているわけではないのだが……注目されるとなると流石に気恥ずかしいな……)
『この季節は戦闘時以外はコートを羽織っているが、クラヴィーアの為、戦闘スタイルで客寄せをしよう』……と考えており、
『タイツ扱いになるのかならないのかは判らないが脚に黒を穿いての脚線美というなら宣伝効果にはなるのではないか』……とも考えていたのだが、
レイアの普段着ではどうやってもストッキング止まりであり、今回販売する黒タイツとの相性が悪いので、スカートスタイルへお着替えしてもらうことに。
「……まあ聖夜を盛り上げる為というのであれば聖導士としては協力せざるを得まい……」
『聖夜』の言葉に釣られるエメラルド。割とチョロいらしい。
「とりあえず黒タイツを穿くなら着替えなくてはな。今の格好で黒タイツを穿いては……その……かなりいかがわしくなってしまう……」
ビキニアーマーの上に黒タイツとなると流石にアレ過ぎるので、エメラルドはレイア同様お着替え。
(我が家に伝わる礼服をそんなイメージにする訳にはいかない。という訳でクラヴィーアに衣装を借りよう)
コーディネイトはクラヴィーアに任せることに。……そのとき、クラヴィーアの瞳が光っていたことに、彼女は気付かなかった……。
***
着替えが終われば、いよいよリゼリオの街へ繰り出して黒タイツ販売開始。
サンタ帽を被った小鳥は皆と共にお客の呼び込み。恥ずかしさに頬を赤らめつつも笑顔は絶やさず。
『これもアイドルとしてのお仕事の一環』だと思い、気合を入れて気を引き締めて臨む。
黒タイツに魅せられ足を止めた人が居れば、こちらから寄っていき声を掛ける。
「ん、そこ行くお姉さん、黒タイツはどうかな?」
星空の幻はモコモコの猫耳赤ずきん姿。ミトンも付ける。もちろん、スカート短めの黒タイツ脚を強調。
「冬だから……マッチ売りをイメージして……」
だがどう見ても赤ずきんであった。
「おおかみさん? 警告してから眉間を撃ち抜くだけですね……え? 男の人の話……? ドユコト?」
ハンター相手に人攫いは無いと思うがナンパやセクハラには注意、とクラヴィーアから指示。なお、攻撃してはダメ、とも。
●
まよいは色々と考えながら黒タイツ売り。
「ふとももサービスは……女性相手なら、まあ? 男性相手は流石に憚られるかな? 女性に対しては、黒タイツを穿いたらいかに魅せられるか、を伝えていけばいいと思うけど」
スカートたくし上げの太腿サービスはカップル客相手でも流石にどうかと思ったので女性客限定とした。
「男性に対しては……私達が穿いて脱いだ黒タイツだよって言って売るとか……?」
男性客相手に黒タイツを販売する方法の一案として頭に浮かんだのだが……それは不味いですよ!
「うん、流石になんだか危ない香りがしてきたから今のなし! ゴメン、忘れて」
カリアナも色々と考えながらお客さんを集める。
(売る宣伝をする対象は、女性がいいわね。子供連れたおかーさんとか、年上のおねーさんとか?)
「あのねあのね。この黒タイツは生地が厚くて、今年の冬には……」
素直に穿いてみた感想を口にして、それに惹かれたお客へ黒タイツを売っていく。
(やっぱりスカートを少しだけたくし上げて、実際に見せたりするのもいいかもしれないわ)
レイアが実践(たくし上げ)をするならば、自分も説明をして宣伝をする。と意気込むカリアナ。
(おねーさんばっかりじゃあ不公平だから、私も実践するッ!! しっかりと説明してね)
「……ん……。でもでも、やってはみたものの、少し恥ずかしいわ。これ……失敗だったかも……。うぅ……」
相手が女性限定とは言え、人通りの多い街中であるゆえに……その……カリアナの(外見)年齢も考えてクラヴィーアからストップが掛かった。
一方でスカートスタイル(例によってミニスカ)のレイア。
(黒タイツ愛とかいうのがあるかは判らないが、普段から黒系か赤系で纏めてる。……まあわかると言えばわかるのかもしれない……)
「結構食べてはいるが依頼をこなしているのでそれなりに無駄な肉はついていない自信はある……多分……」
凛としたレイアが(たくし上げも含め)客寄せをすると、女性受けがかなり良く、黒タイツの売れ行きは好調。
「おい……これはいくらなんでも……!」
エメラルドの格好は……少し前にリアルブルーで流行った超ミニスカニットワンピース。特徴は背中がお尻の辺りまで丸見え!
……まあしかしながら、それでも彼女の普段着(?)であるビキニアーマーよりは露出が少ないと思われるのだが。
何故かビキニアーマー以外だと露出度が減ったとしても恥じらうエメラルドである。
「脚が見え過ぎではないか? 背中も! え? ウケてる? ……こんな人気の取り方許されるのだろうか……これでも聖導士なのに……。ああ、司教になれるのはいつの日か……」
(なんか最近なれないんじゃないかという気もしてきた……)
虚ろな瞳でマネキン状態になっているエメラルドだったが、クラヴィーアからの指示で黒タイツ脚を強調するポーズを常に取っていた。
小鳥は衆目を集めるため、広い場所で歌ったり踊ったりも。
「人を集めればもっと売れるのかな? 特に問題なければ私が歌ったり踊ったりしてみようか♪ アイドル(見習い)として頑張るんだよ♪」
人が集まって来たならば、黒タイツ脚をしっかりと魅せつけるようにしながら踊る。
(けっこう恥ずかしいけど……これなら効果的に黒タイツ脚をアピール出来るかな?)
「お姉ちゃんならふりーはぐおーけー。ハグだけでもいいから買ってってー」
星空の幻は背伸びして精一杯のアピール。もちろんもっちゃりかっぱの『もっち』と一緒に。
「タイツ……いかがですか~」
『超あったか! 美脚効果もあり! 黒タイツ販売中!』の看板を持って客寄せ。
「俺は商品じゃないよ……?」
「きゃー可愛いーv」などとぎゅ~とハグしてくる女性客多数だったそうな。
***
数時間後……。
午前十時ごろから街での販売を初めた一同。そしておやつの時間を回る頃には……なんと黒タイツが全種完売!
そうして一行はホクホク(主にクラヴィーア)でお店へ帰り、売り物以外のケーキや紅茶などで打ち上げをしたそうな。
寒風吹きすさぶ冬のリゼリオ……そこで女性の脚を守るため、六名のハンターが立ち上がった!
とりあえず受付嬢のケーキ屋さん『オフィスの森』のバックヤードに一同は集まる。
「黒タイツの販促を頑張るよ! よりハンターとしての経験は積みたいからね、戦闘に限らずお仕事は受けていくよ」
そのように言うのは夢路 まよい(ka1328)。今回の依頼は『黒タイツを売る』という特殊なものだが、それが経験になれば幸いである。
「お商売で物を売るのも、ひとつの経験! 単純に、なんだか面白そうでもあるし!」
既に黒タイツの愛用者らしいカリアナ・ノート(ka3733)。
「わあ。このタイツ、私が使ってるのよりも温かそうだわ。これ♪」
彼女は売り物の黒タイツを手に取ってみる。
「生地の手触りとか色々凄いイイ感じだわ。これ」
(ビキャク効果とかゆーのはよくわかんないけど、後で個人的に二足くらい買っちゃおうかしら♪)
などと彼女はるんるん気分。
「そうだわ! 一番上のお姉ちゃんにも買ってプr……あ、お姉ちゃんはタイツじゃなかったっけ」
(ニーソもあるかしら……? 後でおねーさんに聞いてみるわ。あったら買ってプレゼントよ!)
クラヴィーアに確認してみた結果、黒タイツ以外は扱っていないとのこと。残念。
「その黒タイツを穿くとケーキや七面鳥の幻が見えて幸せなまま眠るように召されたりはしないだろうな……」
レイア・アローネ(ka4082)はクラヴィーアにスカウトされて黒タイツを売ることに。
「腰まで穿くタイプのものだと私は穿けないが……太ももまでのタイプなら穿けなくもない。ん? それはニーソックス?」
クラヴィーアは「それはストッキングになりますねー。パンストでも無いですし、すみませんがそれは除外されます」との説明。
(……まただ……。何故私はここにいる……。前も確か気が付いたらビキニアーマーナントカいう怪しげな団体に入っていて……)
何故か、どんよりとした空気を纏っているエメラルド・シルフィユ(ka4678)。
「今度は黒タイツ? というか黒タイツとか穿いた事ないぞ! え? 似合う? ま、待てクラヴィーア!」
彼女もクラヴィーアにスカウトされ、巻き込まれるの形に。
狐中・小鳥(ka5484)はいつもの中華服姿。しかしスリットが深めで脚をしっかりと見せられる格好をしている。
スカートの下に黒タイツを穿いて売り子を行う。スリットから黒タイツに包まれた御美脚がチラチラ見え、なかなか良い感じ。
「こ、これで喜んでくれる人はいるのかな? かな? けっこう恥ずかしいんだけどもっ」
小鳥的にかなり恥ずかしいようだが依頼成功のためと、頑張って脚を魅せる練習をする。
「タイツ……のびる……」
星空の幻(ka6980)は黒タイツを穿いたことが無いらしく興味津々。
「のびのび……みょーん……」
などと遊んでいる彼女だったが、クラヴィーアより「早く穿いてくださいね。伝線したら勿体無いですし」とのお叱り。
「カリアナさんやグラムさんサイズの黒タイツがあって良かったです」とも。
「ねーお姉ちゃん……タイツって……パンツの下に穿くの? それとも上に穿くの?」
「下に穿くと色々とアレなので、普通に、上に穿いてください」
その辺はきっぱりと答えるクラヴィーアであった。
●
引き続きお店の裏でお着替え。
「で、この黒タイツっていうのを売ればいいの? あ、それなら黒タイツに似合う衣装っていうのを聞いたことあるんだ」
まよいは着替え中の皆やクラヴィーアの方を向く。
「私自身は学校行ったことないけど……リアルブルーの学校ファッション!」
そのように、まよいは高らかに宣言。
「暗いグレーのブレザーの内側には、明るいクリーム色のカーディガン、首元には臙脂色のリボン、スカートは明るいミニのプリーツスカート! そして忘れちゃいけないのが、黒タイツ!」
いつの間にか言葉通りの制服黒タイツ姿になっていたまよいはくるくる回りながら言う。
「これらのセットを着て売り子をすれば、黒タイツの魅力が伝わるはず!」
最後にズビシィ! と天井を指差した。皆から拍手が起こる。
「えっとえっと。この黒いタイツを売ればいいのね。うん、わかったわ♪ 任せておいて!」
そう言ってからカリアナはクラヴィーアの、販売の際の注意点などの説明をしっかり聞き、
「人に売るのには、試してみないと何も説明は出来ないわね。……売り物だけど穿いていいかしら?」
と、質問。
「もちろんです! 私愛用ブランドの黒タイツを是非体感して、お客様にも伝えてください!」
と、クラヴィーアに熱弁された。
「とにかくモデル代わりならまあ引き受けよう」
セールスは苦手だが……と呟くレイア。
(脚線美……別に意識しているわけではないのだが……注目されるとなると流石に気恥ずかしいな……)
『この季節は戦闘時以外はコートを羽織っているが、クラヴィーアの為、戦闘スタイルで客寄せをしよう』……と考えており、
『タイツ扱いになるのかならないのかは判らないが脚に黒を穿いての脚線美というなら宣伝効果にはなるのではないか』……とも考えていたのだが、
レイアの普段着ではどうやってもストッキング止まりであり、今回販売する黒タイツとの相性が悪いので、スカートスタイルへお着替えしてもらうことに。
「……まあ聖夜を盛り上げる為というのであれば聖導士としては協力せざるを得まい……」
『聖夜』の言葉に釣られるエメラルド。割とチョロいらしい。
「とりあえず黒タイツを穿くなら着替えなくてはな。今の格好で黒タイツを穿いては……その……かなりいかがわしくなってしまう……」
ビキニアーマーの上に黒タイツとなると流石にアレ過ぎるので、エメラルドはレイア同様お着替え。
(我が家に伝わる礼服をそんなイメージにする訳にはいかない。という訳でクラヴィーアに衣装を借りよう)
コーディネイトはクラヴィーアに任せることに。……そのとき、クラヴィーアの瞳が光っていたことに、彼女は気付かなかった……。
***
着替えが終われば、いよいよリゼリオの街へ繰り出して黒タイツ販売開始。
サンタ帽を被った小鳥は皆と共にお客の呼び込み。恥ずかしさに頬を赤らめつつも笑顔は絶やさず。
『これもアイドルとしてのお仕事の一環』だと思い、気合を入れて気を引き締めて臨む。
黒タイツに魅せられ足を止めた人が居れば、こちらから寄っていき声を掛ける。
「ん、そこ行くお姉さん、黒タイツはどうかな?」
星空の幻はモコモコの猫耳赤ずきん姿。ミトンも付ける。もちろん、スカート短めの黒タイツ脚を強調。
「冬だから……マッチ売りをイメージして……」
だがどう見ても赤ずきんであった。
「おおかみさん? 警告してから眉間を撃ち抜くだけですね……え? 男の人の話……? ドユコト?」
ハンター相手に人攫いは無いと思うがナンパやセクハラには注意、とクラヴィーアから指示。なお、攻撃してはダメ、とも。
●
まよいは色々と考えながら黒タイツ売り。
「ふとももサービスは……女性相手なら、まあ? 男性相手は流石に憚られるかな? 女性に対しては、黒タイツを穿いたらいかに魅せられるか、を伝えていけばいいと思うけど」
スカートたくし上げの太腿サービスはカップル客相手でも流石にどうかと思ったので女性客限定とした。
「男性に対しては……私達が穿いて脱いだ黒タイツだよって言って売るとか……?」
男性客相手に黒タイツを販売する方法の一案として頭に浮かんだのだが……それは不味いですよ!
「うん、流石になんだか危ない香りがしてきたから今のなし! ゴメン、忘れて」
カリアナも色々と考えながらお客さんを集める。
(売る宣伝をする対象は、女性がいいわね。子供連れたおかーさんとか、年上のおねーさんとか?)
「あのねあのね。この黒タイツは生地が厚くて、今年の冬には……」
素直に穿いてみた感想を口にして、それに惹かれたお客へ黒タイツを売っていく。
(やっぱりスカートを少しだけたくし上げて、実際に見せたりするのもいいかもしれないわ)
レイアが実践(たくし上げ)をするならば、自分も説明をして宣伝をする。と意気込むカリアナ。
(おねーさんばっかりじゃあ不公平だから、私も実践するッ!! しっかりと説明してね)
「……ん……。でもでも、やってはみたものの、少し恥ずかしいわ。これ……失敗だったかも……。うぅ……」
相手が女性限定とは言え、人通りの多い街中であるゆえに……その……カリアナの(外見)年齢も考えてクラヴィーアからストップが掛かった。
一方でスカートスタイル(例によってミニスカ)のレイア。
(黒タイツ愛とかいうのがあるかは判らないが、普段から黒系か赤系で纏めてる。……まあわかると言えばわかるのかもしれない……)
「結構食べてはいるが依頼をこなしているのでそれなりに無駄な肉はついていない自信はある……多分……」
凛としたレイアが(たくし上げも含め)客寄せをすると、女性受けがかなり良く、黒タイツの売れ行きは好調。
「おい……これはいくらなんでも……!」
エメラルドの格好は……少し前にリアルブルーで流行った超ミニスカニットワンピース。特徴は背中がお尻の辺りまで丸見え!
……まあしかしながら、それでも彼女の普段着(?)であるビキニアーマーよりは露出が少ないと思われるのだが。
何故かビキニアーマー以外だと露出度が減ったとしても恥じらうエメラルドである。
「脚が見え過ぎではないか? 背中も! え? ウケてる? ……こんな人気の取り方許されるのだろうか……これでも聖導士なのに……。ああ、司教になれるのはいつの日か……」
(なんか最近なれないんじゃないかという気もしてきた……)
虚ろな瞳でマネキン状態になっているエメラルドだったが、クラヴィーアからの指示で黒タイツ脚を強調するポーズを常に取っていた。
小鳥は衆目を集めるため、広い場所で歌ったり踊ったりも。
「人を集めればもっと売れるのかな? 特に問題なければ私が歌ったり踊ったりしてみようか♪ アイドル(見習い)として頑張るんだよ♪」
人が集まって来たならば、黒タイツ脚をしっかりと魅せつけるようにしながら踊る。
(けっこう恥ずかしいけど……これなら効果的に黒タイツ脚をアピール出来るかな?)
「お姉ちゃんならふりーはぐおーけー。ハグだけでもいいから買ってってー」
星空の幻は背伸びして精一杯のアピール。もちろんもっちゃりかっぱの『もっち』と一緒に。
「タイツ……いかがですか~」
『超あったか! 美脚効果もあり! 黒タイツ販売中!』の看板を持って客寄せ。
「俺は商品じゃないよ……?」
「きゃー可愛いーv」などとぎゅ~とハグしてくる女性客多数だったそうな。
***
数時間後……。
午前十時ごろから街での販売を初めた一同。そしておやつの時間を回る頃には……なんと黒タイツが全種完売!
そうして一行はホクホク(主にクラヴィーア)でお店へ帰り、売り物以外のケーキや紅茶などで打ち上げをしたそうな。
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タイツ、タイツは要りませんか? カリアナ・ノート(ka3733) 人間(クリムゾンウェスト)|10才|女性|魔術師(マギステル) |
最終発言 2018/12/04 21:33:48 |
|
![]() |
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2018/12/04 21:40:11 |