• 虚動

【虚動】二兎追いし狐の歯牙

マスター:のどか

シナリオ形態
イベント
難易度
難しい
オプション
参加費
500
参加制限
-
参加人数
1~25人
サポート
0~0人
報酬
普通
相談期間
5日
締切
2015/01/11 07:30
完成日
2015/01/19 18:29

みんなの思い出

思い出設定されたOMC商品がありません。

オープニング

 青き海面に白波がいくつかの筋を作る。
 さまざまな人々の記憶に新しいラッツィオ島の近海は、真夏の穏やかなそれでは無く、やや波の高い荒れ気味の冬の海へと様変わりをしていた。
 不意に、そんな海面を揺るがすように轟音が響き渡った。
 同時に立ち上る水柱は凍りつくように冷たい水飛沫を戦域に散りばめていた。
「射角よぉぉし! 次弾……てぇぇぇえええッ!!」
 船の上に響き渡る怒声と共に、再び断続的な爆音が水平線にこだまする。
 立ち上る水柱。
 その柱を掻い潜るように上半身を海上に露にした装甲機――歪虚へと奪われたCAMは島を目指して一歩、また一歩とその歩みを進めていた。

 今回、クラーレ・クラーラが始めた歪虚奪還ゲーム。
 その同盟領のゴールとして目されたのが、このラッツィオ島であった。
 狂気の歪虚事件の際に一躍注目を集めたその島と冒険都市リゼリオ、そのどちらがゴールに設定されるのか。
 判断はその2択に絞られたのだが、その決が下るまで動くに動けないでいた同盟軍。
 いざその目的地がラッツィオ島であると判明したや否や、すぐさま艦隊を率いてその対応へと全力を注ぎ込んでいた。
「出し惜しむ必要は無い。全弾撃ち尽くすつもりで、目標を破壊せよ!」
 後方に控える指揮艦上で若き同盟軍指揮官の元帥、ブルーノ・ジェンマは爆音に負けじと轟くような威勢で拳を振り上げる。
 歪虚CAMはあろう事に、海中を徒歩で移動していた。
 その事がゴール選定の判断を鈍らせていたのである。
 敵が深い海底ではこちらは手出しをする事もできず、選定後も結局はゴールでCAMの到着を待つしか無い。
 その事実に同盟軍はかなり不利な状況へと立たされ、兵士達の士気や焦燥感も極限の状態へと陥っていた。
 が、逆にこうして一点集中型の飽和攻撃で迎え撃つ策へと切り替える事ができたのが一つの怪我の功名であり、同時にそんな兵士達のフラストレーションのはけ口にもなっていた。
「ゲームなどと、ふざけた真似を……」
 そう言いながら、ブルーノは歪虚にコントロールを奪われたかの機体を睨み付けた。眼帯を身に着けたその隻眼に、爆炎につつまれ尚も進撃を続けるCAMの姿が写る。
「その全てを破壊せよとは言わん……だが、牙の突き立てられる機体だけでもこの海岸線に沈めてみせよ! 狐の意地を見せるのだ!」
 その言葉に短い返事と共に敬礼をした士官がキビキビと伝令に駆け回る。
「――たった一機であのしぶとさ。仮に2、3機同時となれば……いくつか取り逃がすも已む無しか」
 機械的に反撃を行うCAMを見つめながら、士気にも関わるのであろう、ブルーノは苦虫を噛み潰したような表情で誰に言うでもなく、そう呟いたのだった。

「――ルートから迂回している機体だと!?」
 ヴァリオスの同盟軍拠点にて、将校の1人が目の色を変えて文字通り飛び上がった。
「はい。今回、様々な情報から北東から真東にかけて歪虚CAMの予想ルートを絞られていたようですが……南東側の海域でも1機、海底を闊歩する巨人を見たと」
 将校とは打って変わって、エヴァルド・ブラマンデ(kz0076)は比較的落ち着いた様子で、むしろ余裕すら見せる素振りでそう語った。
 信用できる筋から手に入れたその情報は、同盟軍の今回の『奪還ゲーム』に対する方策の根底を揺るがす事実であった。
 既にブルーノ元帥率いる艦隊がCAMを迎え撃つ為にラッツィオ島へと出向き、予想ルート上で迎撃態勢を敷いていたが、想定外の方向から敵が島を目指しているという。それが事実であるならば、そんな状況に面した現地の混乱は誰の目にも明らかだ。
 ブルーノ元帥自ら現地に居る手前、不安ばかりと言うことはないが……それでも、万が一と言うことはある。
「しかし、何故1機だけ……陽動か何かのつもりなのか?」
「いえ、それがどうやらあの辺りの海流のせいだろうという事で。変な潮の流れに乗ってしまい、文字通り1機だけ逸れてしまったようです」
「それでも律儀にゴールを目指すとは……そのまま海の藻屑にでもなってくれれば良かったものを」
 将校が吐き捨てるように言い放つ。
「しかし、今から連絡船を出すにも間に合うかどうか。ヴァリオスの軍艦は、すべてラッツィオ島に出払ってしまっているし……海軍本部のポルトワールからは距離的に不可能だ」
 顎に手を当てて唸る将校であったが、それに対しエヴァルドは「ご安心を」とでも言いたげに笑みを浮かべて見せると、紳士的に一礼をしてみせた。
「事は急です。丁度、ヴァリオスの港に私の船が一隻寄港しております。必要であれば、我々がその役をお引き受けいたしましょう。新たに依頼を出し、ハンターの増員も募って――ああ、もちろん費用は我々に持たせて頂きたい。他ならぬ同盟の危機ですから」
 そう息も吐かせぬよう一気に言い包めると、将校は思わず「それならば……」とエヴァルドへ頷き返し、エヴァルドもまた再び演技掛かっても見える様子で礼を返すのであった。

リプレイ本文


 海上に響き渡る轟音。
 その膝下程度までを海水に浸したCAMがアサルトライフル片手にジリジリと後退の途を辿りながら、島への上陸を臨んでいた。
 周囲に立ち上る水しぶき。
 ここまで指をくわえて見ているしか無かった同盟軍にとっては、出し惜しみをしている時ではない。
 残弾を惜しまぬ連続放火で、時にその歩みを狭め。
 時にその装甲を業火で焼き。
 目の前の装甲機を食いつくそうと、鋭い牙をむき出しにしていた。
「陸に上がったCAMは私達ハンターで押さえてみせるよ。だから頼りにしてね♪」
 真東の艦に乗船したミクト・ラル(ka3794)は応対に派遣された士官にそう挨拶すると、ぐっと力こぶを作ってみせた。
「必要なものを運んだり、雑用は何でもこなすから任せてっ! 他にも、ハンターに通信があったら私が仲介するから言ってね♪」
 そう言いながら、パッチリとウインクしてみせる。
 ハンター達の編成はやや真東に戦力を傾倒させたもの。
 手負いのウサギを逃す由は無い――そういう布陣であると、元帥のブルーノ・ジェンマは解釈していた。
「手ぇ貸すっつっても軍艦の火力は重要だ。だからこうして俺様も直々に護りに来てやったんだ。理解しろよ、脳筋軍人共」
「なんだと……?」
 ニヤリと、試すような口調で笑みを浮かべながらそう言ったジャック・J・グリーヴ(ka1305)の言葉に周囲の兵士達の視線が突き刺さる。
「お、おおう、一触即発……?」
 そう、眉間に皺を寄せながらも比較的マイペースなミクト。
「まー、これ以上馬鹿にされたく無けりゃ海の男の意地を見せてくれや」
 そう言ってヒラヒラと手を振って見せると、その背中に大量の恨みの篭った視線を受けながら甲板で遠方のCAMを傍観する。
 間もなく上陸を果たすであろうCAMは、実験会場で見かけた有人機のそれよりも機械的で無機質な、文字通り人形のように彼の瞳には映っていた。

「強奪ゲーム……ふざけていますね。何としてでも阻止です」
 ほんの僅かに先回りし、CAMを海岸線で待ち受けるハンター達。
 その中の一人、エルバッハ・リオン(ka2434)は覚醒に伴い胸元から発生した赤い文様を体中に張り巡らせながら、ステッキを眼前に掲げ自らに気合を入れる。
 同時に彼女の周囲にマテリアルで岩石の礫が形成され、背面を向けるCAMへと一斉に放った。
「追撃だ、一気に攻め立てる」
 ロイド・ブラック(ka0408)の構える洋弓。
 弓を番える代わりに放たれたマテリアルの光線が、振り返り様のCAMの脚を包み込んだ。
 光の飛び去った後の鋼の脚部には、焼け焦げたような痕が一筋浮かび上がる。
「CAM……流石に頑丈か」
 そう悪態を吐きながらもその手を緩めるつもりは無く、ロイドは次弾を放つべく弓にマテリアルを集中する。
「屈んでっ!」
 不意に、ロイドの耳にそんな叫び声が響き咄嗟にその身を低く屈める。
 同時に一本のチャクラムが彼の頭があった場所を通過した後、悲鳴のようなくぐもった叫びが背後に響き渡った。
「間一髪、なの」
 瞬時に距離を詰め飛び掛るリリア・ノヴィドール(ka3056)。
 その手に持ったショートソードがくぐもった叫びの正体を貫いた。
「コイツは……ゴブリン?」
 自身の背後に伸びる亜人の姿を見て、ロイドは奥にある『存在』に気づく。
「あれは……!」
 見れば島の中央――森の方から湧き出るように迫り来る亜人達の姿がその目に飛び込んだ。
 そう、以前実験会場にも現れた雑魔化した亜人の群れである。
「CAM撃破の足場を固めるため、目の前の雑魔を掃討します!」
「了解です。横槍は勘弁願いたいですしね」
 ラウィーヤ・マクトゥーム(ka0457)の掛け声に応じ、メネル傭兵隊のシエル=アマト(ka0424)がその手に拳銃を抜き放つ。
「もうちょい近づいてくれねぇと俺は手出しもできねぇしな。軽く準備運動と行きましょう」
 身の丈ほどもある巨大な両手剣を携えた隊員のディル・トイス(ka0455)は、魔導短伝話を片手に通話口へと声を張り上げる。
「ミクト、聞こえっか!? 奥から攻めてくる雑魔の群れに大砲を向けられないか聞いてくれ! いくらかでも吹き飛べばかなり楽になる!」
『分かったよ、待っててね!』
 艦上からのミクトの返事を聞き、改めて大剣を抜き放つディル。
「さぁ、どっからでも掛かって来いよ!」
 海岸と森とを繋ぐ平地に爆音と爆煙が轟くのは、それからしばらくしての事であった。


 南東海域。
 海流ではぐれたCAMが現れると目されるこの沖合いは、戦況揺れ動く真東と打って変わって静かな冬の海が広がっていた。
 ただ、その静けさが吸い込まれるような海の蒼さと相まってどこか不気味にも見えたものである。
『シルちゃん、聞こえる? 真東の海岸に雑魔の群れが現れたってミクトちゃんから連絡があったんだけど、そっちの様子はどう?』
「ああ、出てきたぜ。うじゃうじゃとな」
 短電話に響くノアール=プレアール(ka1623)のおっとりとした声に答えたのは、シガレット=ウナギパイ(ka2884)。
 その隣のボートで通信機器を握り締めていたシルヴィア=ライゼンシュタイン(ka0338)は「こちらも確認しています」と手短に返事をする。
「流石にあの数は厄介だな……シルヴィア、ノアールに聞いてくれねぇか。あの雑魔どもに軍艦の大砲をぶっ放しちゃくれねーかってよ」
「分かりました」
 シルヴィアが通話口にそう言伝えると、暫くした後、後方の軍艦から大砲の轟音が響き渡った。
「これで到着までには粗方片付きそうですね。それでは、私はこれから海に潜ります」
 爆音轟く海岸を視線の先に収めながら、抱えた水中銃のセーフティを解除するシルヴィア。
「CAMの存在が確認で来次第、情報を伝えに向かいますね」
 上陸隊に通信機器を持ったハンターが居れば良かったのだが……残念なことに、所持しているのがシルヴィアのみであったため、情報を伝えるためにその一手間は仕方が無い。
(CAM……果たしてどこに)
 CAMが海を渡る――クリムゾンウェストの人間からすれば度肝を抜かれるような事であるのかもしれないが、リアルブルー人からすれば納得もできる事である。
 そもそもが宇宙での使用も考えて作られた機体。
 その機密性をもってして、水中を航行でき無いわけが無い。
(――見つけた)
 海面付近から様子を伺う彼女の視線は確かにその機影を捉えていた。
 海底を歩くように行軍する1機のCAM。
「――はぁっ」
 海面に顔を出し息を整えたシルヴィア。

 伝えなければ――その方角、想定上陸ポイント。
 伝えなければ――その武装を。

 CAMの腕と腰にある武器ハンガー。
 そこに備え付けられていたのはアサルトライフル、ナイフ、そして――ガトリング砲であった事を。


 所は変わって真東の海岸。
「コレでも喰らえってね!」
 目の前のゴブリンの頭に思いっきりモーニングスターを振り下ろしたラミア・マクトゥーム(ka1720)は、その額の汗を拭いながら振り返る。
「そっちはどう!?」
「見ての通り……なの!」
 ショートソードを翻し雑魔をなぎ払うリリア。
「砲撃のおかげで打ち漏らしを潰すだけで済むから楽なの」
 そう言いながら、振りかぶった剣を振り下ろし正面の雑魔の頭をかち割る。
「CAMのほうはどうなの?」
「もう、完全に陸へ上がっていますね。いい加減、雑魔の相手ばかりもしていられないかもしれません」
 リリアの問いに、シエルは横目に海岸のCAMへ目を配った。
 島への上陸を果たしたCAMはアサルトライフルで自らの障害となる目の前のハンター達へ反撃を行いながら、一歩、また一歩と着実に歩みを進める。
 構えたライフルの他に、装備は腰に付いたナイフ――と言っても大剣にも匹敵するサイズではあるが――程度で他に目立った武器は無い。
「もう~、効いてるのかどうか分からないよ」
 そんなCAMと歩みを共にしながら、サトコ・ロロブリジーダ(ka2475)が側面よりマテリアルの岩石を飛ばし続ける。
 着弾した岩石は装甲に凹みを作りながらも鈍い音を立てて何処かへ兆弾して行く。
(ま~、ゲームってんなら最後の最後でぶっ潰した方が盛り上がるってもんだろ? 焦らず行こうじゃねーの)
 そう黒い表情で心の中で呟きながら、外面は一生懸命に石つぶてを飛ばすサトコ。
 そんな彼女の横から、エルバッハもまた自らの石礫をCAMへと打ち出す。
「砲撃で損傷した装甲を狙えば、少しは……」
 肩の亀裂を狙い、魔法を打ち出すエルバッハ。
 ピンポイントで狙い打つのは中々難しく、周辺の装甲に当たり同じように弾かれては居るものの、時たま亀裂に直撃してはCAMは腕の駆動をガクガクと震わせる。
「なるほど、そうすれば良いんだね!」
 そんな彼女の姿を見て、真似をするように魔法を繰り出すサトコ。
(ちっ……コレじゃ、的確にダメージが入っちまうじゃねぇか。だが、合わせておこう)
 内心でそう考えている事は、誰も知る由はない。
「CAMを生身で相手にする羽目になるとは……せめて無反動砲が欲しい場面だよ」
 そんな事を独りごちながら悠木 優子(ka3614)はCAMの懐へ飛び込むようにライフルの銃弾を回避する。
 そのまま足元に転がり込むと、目の前の踵を狙い機導砲の輝きを解き放つ。
 足元を取られCAMはぐらりとその身を揺らし、ライフルの銃弾はあられもない方向へと放たれた。
 が、すぐにバランスを取り戻して踏みとどまると、脚にも目が付いているかのような反応速度で腕を捻ってその銃口を優子へと定める。
「やばっ……」
 優子は再び転がるように回避を試みるも、通常であればあり得ないような照準の付け方にほんの僅かにタイミングが遅れる。
 直撃を覚悟した――が、その一撃は別の方向から飛んできた爆炎によって虚空へと撃ち出された。

「――やるじゃねぇか」
 甲板のヘリに足を乗せて沿岸部の様子を眺めながら、グリーヴは感心したように笑みを浮かべる。
「馬鹿にされてばかりでは居られないからな」
 そう、厳しい表情を変えずに言った兵士。
 そんな様子を眺めながら、ミクトはせっせと次弾を大砲の下へと運び込む。
「アイツ、あそこっからでも狙ってくるみたいだよ!?」
 言いながら海岸線を指差すミクト。
 彼女の指した指の先では、後ろ手に構えたCAMのライフルの銃口がこちらに狙いを付けている所であった。
「流石に、そう当たりはしないだろう」
 そう言う兵士の言葉の通り、後ろ手でぶれぶれの銃口はあらぬ方向へと弾を打ち出してゆく。
 船の周囲の海面に着弾の白い筋がいくつも浮かび上がった。
「……どけっ!」
 そんな中、不意にグリーヴがその兵士の前に躍り出たかと思うと、同時に固い鉄板をハンマーで思いっきり叩いたような音が船上に響き渡る。
 その音に兵士達は目を丸くし、同時にグリーヴの後姿をその目で追っていた。
「……余所見してんじゃねぇよ。腕は確かなんだからよ、こんな所でくたばるんじゃねぇ」
 そう、悪態交じりに口にする彼の足元にカランと潰れた金属の塊が転がり落ちる。
 そのサイズから兵士達にはそれが何であるのか一瞬分からなかったものだが、CAMの放ったライフルの弾丸であることに気づくのにそう時間は必要としなかった。
「お~、君も口だけじゃ無かったんだね~♪」
 どこか嬉しそうに笑うミクトにグリーヴは「俺様だぜ、当然だ」としたり顔で応えてみせたのを、兵士達はあっけに取られたように見つめていた。


 南東。
 シルヴィアの情報を受けCAMの上陸地点を確定させた艦隊とハンター達は早々に囲い込みの陣形を敷き、上半身を海面から出したCAMに対し怒涛の攻撃が繰り広げられた。
(CAMが海中に居る今こそが逆にチャンス、だよねー?)
 浅瀬の岩場に身を潜めたコリーヌ・エヴァンズ(ka0828)はCAMの到着を確認するや否や海中へと飛び込み、その身を躍らせる。
 彼女は音も無くCAMの足元へと滑り込むと、その膝裏を目掛けて水中用のアサルトライフルを打ち放った。
 水中用の独特の炸裂音を放ちながら、弾はCAMの膝へと打ち込まれてゆく。
 直後、彼女の目の前を一筋の白い線が通過する。
 海面から打ち込まれた、CAMのアサルトライフルの弾丸。
 彼女はCAMの股の下を潜り抜けるようにその銃弾を回避すると、一度海面へと上がり岩場の影へとその身を潜める。
「少しずつでも、ダメージは入れていくよ!」
 もう一度自らを奮い立たせるように口にすると、肺一杯に空気を吸い込んで、再びその身を海中へと翻した。

「こちらのハンターは真東に比べて少々数が少ない。軍艦の火力こそが鍵になる」
 軍艦の上ではザレム・アズール(ka0878)とノアールが、その砲撃の支援に力を注いでいた。
「兎に角、一撃でも多く有効打をお願いするね」
 そう言いながら砲主一人一人に交互に自らのマテリアルを流し込んでゆくノアール。
 シルヴィアからの通信でCAMの装備を把握していた彼女達が一番に恐れているのは、やはりガトリングの存在。
 陸に上がられて使われてしまった暁には、ハンターと言えど只では済むまい。
 そうであるからこそ、海面を進んでいるうちに出来る限りダメージを与えておかなければならないのだ。
 その間、既に海面が膝下に来る程度に上陸を許していた。
「流石に此処から間接を狙い打つのは難しいか……ならば、反撃手段くらいは奪っておきたいな」
 そう言いながら、自らの弓を引き絞るザレム。
 距離のせいか、放たれた矢は目標を遥か逸れて行く事にはなったが、その行動は海兵達の模範としての役割を果たしていた。
「武器を狙うか。確かに、武器さえ奪ってまえばこちらとしては一方的な闘いができる」
 海兵達もその目標をCAMの持つライフルへと絞り込む。
 数多の轟音と共に爆炎の餌食となったその銃身には大きな歪みが生じていた。
 さほど知恵は無いのか、壊れたライフルの引き金を尚も引き絞り続けるも弾は出ず。
 ようやく使い物にならない事を悟ったかのように海面へライフルを投げ捨てると、腰にぶら下げたガトリングへとその腕を伸ばした。
「させるかぁぁぁあああッ!」
 バルバロス(ka2119)が浅瀬にその足を浸しながら海底を踏みしめ、全霊を込めた渾身の斧の一振りをCAMの脚部へと叩き付けた。
 ぐらりと、CAMの重心が揺らぐ。
「その隙、貰ったぜ!」
 バルバロスの巨体の背後から躍り出たジャック・エルギン(ka1522)が、体勢を崩したCAMの膝裏へと大斧の1撃を振り下ろす。
 その一撃に応じるようにCAMのナイフが迫るエルギンの身を狙い振り下ろされたが、後方より放たれた一本の炎の矢がその軌道を遮った。
「軌道をそらすだけでいい……! やらせないよ!」
「ナイスだリンカ! いい加減一発貰っとけって……な!」
 魔法の力でナイフの勢いを殺したリンカ・エルネージュ(ka1840)のサポートにより、完全にフリーとなったCAMの膝裏にエルギンの大斧が叩き込まれる。
 バルバロスの初撃で体勢を崩していたCAMはぐらりとそも身を揺るがせ、海面へ顔面を叩きつけるように前のめりに倒れこむ。
 巨体の着水による大量の水しぶきが、海岸へと弾け飛んだ。


 真東。
 CAMが完全に上陸し、雑魔の群れと合流したことで真東の戦場は混戦乱戦と化していた。
 頭上には装甲機、眼下には亜人雑魔と、その注意を向ける方向もまた完全に違っていた事も混戦の一つの原因となっていただろう。
「さぁて、そろそろいい加減この人形をしばき倒して――じゃなかった。止めなきゃヤバイよねっ! 皆で力を合わせてがんばろー☆」
 戦況の切迫感に咄嗟に素が出そうになってしまったサトコは慌てて言い直すと、きゃるるんと笑顔を浮かべながら仲間達へと呼びかける。
「とは言え、あのライフルの反撃が……アレじゃ迂闊に近づけません」
 シエルが奥歯をかみ締めるように言葉を漏らす。
 既に多大なダメージを受けており防衛本能が暴走しているのか、しっちゃかめっちゃかにライフルを撃ちまくるCAMを前に攻撃のタイミングを推し量りかねていた。
「あの攻撃を……止めれば良いのですね」
 そう、ポツリと呟いたラウィーヤは僅かに辛そうに視線を伏せた後に、意を決したようにその身をCAMの懐へと躍らせる。
 そんな彼女の行く手を遮るようにとびか掛かるゴブリン達。
 その顔面を横なぎに振り抜かれたモーニングスターとグレイヴの柄が打ち抜く。
「ここは通しませんわ!」
「ねえさん、いって!」
 刻崎 藤乃(ka3829)とラミアの一撃で遥か後方へと吹き飛ばされたゴブリンは乱射されたライフルの銃弾に打ち抜かれ蜂の巣となり霧散していく。
「異世界の機械でも……人型なら!」
 弾丸を掻い潜り飛び上がるラウィーヤ。そのロングソードの切っ先は――引き金を引くCAMの人差し指を捉え、穿つ。
「今です……っ!」
 ラウィーヤは叫びながら、地面へと落下するのも厭わずにその手を剣から離す。
「その兆しを待っていた……!」
 逃しはしないと眼鏡のレンズを光らせ、ロングボウを引き絞るロイド。
 矢の代わりに放たれた雷撃が一直線に、突き刺さったロングソードを捉えた。
 CAM全体を包み込むようなスパーク。
 が、一瞬の放電を経てCAMは再びライフルを構えなおそうとする。
「足りないか……!?」
「いえ、ラウィーヤさんの勇気をムダにはしません!」
 畳み掛けるように放たれたシエルの雷撃が同じようにロングソードを捉える。
 再びCAMを襲うスパーク。
 同時に、CAMはその目を白黒させるようにバイザーアイの輝きを点滅させながら全身を痙攣させた。
「チャンスですね」
 立て続けにエルバッハの放った風の刃が、剣の突き刺さる指先の亀裂を捉える。
 小さな爆発と共にその指は破砕。
 刺さっていた剣は反動で地面へと投げ出された。
「コレでもう反撃は怖くねぇ! いい加減、ぶっ潰れろってんだ!」
「たっおれて~!」
 振り抜かれるディルの大剣とサトコの石礫が、同時にCAMの足を狙い打つ。
 ダメージの蓄積によりその耐久も限界を迎えていたのか、鈍い破砕音と共にCAMの右足は吹き飛ばされ成す統べなくその場に倒れ伏した。
「やったか!」
「いいや、まだだね」
 ディルの問いに冷ややかに答える優子。
 彼女の言葉通り、まだ終わっては居ない。
 足を失ったCAMは地面へと倒れ伏したものの、それでもまだ這いずるように森を目指す。
 クラーレにより課せられた命令のままに。
「同郷のよしみだ。引導くらいは渡してやるよ」
 そう言うと、CAMの肩の亀裂へとデバイスを押し付ける優子。
 計器から放たれたマテリアルの輝きによって肩ごとその腕もまた吹き飛ばされた。
 腕と脚を失い、完全に移動手段を失ったCAM。
 その瞬間、CAMは奇怪な痙攣を見せた後にバッタリと砂浜へとその身を預けた。
 そうして黒いモヤのようなものがその体から霧散して行くと共に、赤く輝いていたバイザーアイの灯火が静かに潰えた。
「終わったの……?」
 横たわるCAMを前に、肩で息をしながら見下ろすリリア。
 ふと脇目を振ると、雑魔達が森の方へと撤退していくのが見える。
 彼らもまた敗北を悟ったのか、一目散に逃げ帰るようである。
「それにしても、森へ運んで一体どうするつもりでしたの? そもそも、あの雑魔達はどうやって此処に……?」
 森へ消えてゆく雑魔とCAMとを見比べながら、誰に問いかけるでもなく首をかしげる藤乃。
「ちょっと、気になりますわね――」
 そう言った彼女の興味は今、木々のざわめく森の方へと向かった。


 海岸線の喧騒を遠くに、森を闊歩する2つの騎馬の姿があった。
 潮風に撫でられざぁっとざわめく木々の音を耳にしながら、レイ・T・ベッドフォード(ka2398)は周囲をクルリと見渡す。
「……何故、この場所をゴールに選んだのと言うのでしょう」
「これがゲームだというのであれば、それは些細な事なのでは?」
 そう答えるのは彼の姉であるガーベラ・M・ベッドフォード(ka2401)。
 どうにも腑に落ちない。クラーレ・クラーラがゴールに此処を選んだ理由――ここを、ゴールたらしめる何かがある?
「……カマを掛けてみますか」
 そう小さな声で呟くと、レイはその凛々しい表情と目線を真正面に見据え、静かに口を開いく。
「居るのは解っておりますよ、お客人――」
「――客人とは、どちらの事かな」
 その言葉と同時に、首筋に鋭いナイフを突き立てられたかのような鋭く冷たい感覚がレイとガーベラの二人を襲った。
 慌てて背後を振り返る2人。
 そこに居たのは、後方の茂みの奥に佇む1体の人影。
 黒尽くめの衣装にシルクハット。
 ステッキを地面に付きたてた、仮面の男――
「カッツォ……ヴォイ……?」
 頬を伝う嫌な汗と共に思わず漏れるその名。
 先のCAM奪還事件でハンター達を陽動した『災厄の十三魔』。
「これは……想定しておりませんでした」
 そう口から出たレイに対し、カッツォは仮面で見えない表情の奥でかすかに乾いた笑いの吐息を漏らした。
「あ……あいにく急な事で支度を忘れておりまして。少々、お話でもいかがでしょう」
「舞台裏に足を踏み入れ『支度をしていない』――は、些か都合が良いと思いませんか?」
「なら、どうすると言うのです?」
 隙あらばこの場を逃げ出す心構えのレイに対し、寧ろその身を一歩乗り出すガーベラ。
 その姿を見てカッツォは再び乾いた笑い声を上げると、パチリとその指を鳴らしてみせた。
 するとガサガサと茂みが騒ぎ始め、紐で吊り上げられるようにして大量の道化人形がその身を起こす。
「私の舞台では無いのだが……ここは主催の意図を汲むとしよう」
 そうしてステッキの先でコツンと地面を叩くと、人形達は一斉に茂みの奥から這い出し襲い掛かった。


 南東。
 先ほどの転倒からすぐに体勢を持ち直したCAMはガトリングへとその武器を持ち替えて以前、ゴールを目指し邁進していた。
 雑魔への火力の分散によりダメージの蓄積が薄いのが響いてか、ハンター達の攻撃にも揺るがず強行姿勢を見せるCAM。
 戦場は既に森を目前へと控える平野へと移っていた。
「ピンチをチャンスに変えてこそ、神の徒としての真価が問われるのよ!」
 そう自分に言い聞かせるように叫びながらサーベルを振るうセリス・アルマーズ(ka1079)。
 効果は相変わらずだが、ダメージは確かに蓄積しているのかその脚部装甲に亀裂が現れ始める。
 CAMも執拗に足を狙われている事に対応してか、そのガトリングの砲身を自らの足元へと向けていた。
 帯状に続く轟音と共に、無数の弾丸がセリスに向かって打ち込まれる。
 生じた土埃の向こうにはセリス――の姿では無く、巨大な盾に身を屈めたシガレットの姿。
 セリス自身の盾と共に互いを囲い込むように敷かれた巨大な壁に、その弾丸は受け止められていた。
「おい、生きてるか?」
「ええ、間一髪ね。助かったわ」
 言いながら盾を手元へと戻し、じりりと後退するセリスとシガレット。
「しかし、油断も隙も無いわね……連打が決められないんじゃ時間だけ掛かってしょうがないわ」
 そのガトリングの反撃により、ハンター達はやや戦線を下げて闘う事を強いられていた。
 只でさえ、なぎ払うように放たれるガトリングに接近は牽制されている状況である。
『大丈夫ですか……?』
 透き通ったソプラノの声で、セリスの僅かに掠った傷を癒すメイ=ロザリンド(ka3394)。
「せめて、脚さえ破壊できれば……勝機はあるのですが」
 迫り来る雑魔へ銃弾を叩き込みながらそう呟くシルヴィア。
 そんな彼女の問いに答えるように、傍らのゴブリンの頭を斧で吹き飛ばしながらバルバロスは低く唸るように口を開いた。
「頭を捻っても仕方がない。危険を顧みず、ただ打ち砕くしかなかろうて」
「そうだな、ごちゃごちゃ考えたって状況は変わらねぇ」
 そう、雑念を振り払うように頭を振り、頷くエルギン。
「ならよ、一つだけいい事を考えたぜ」
 そう言って笑うシガレットの言葉と共に、ハンター達は瀬戸際の追撃へと出る事となる。

「さぁ、どっからでも撃って来なさいな!」
 そう言ってガンガンと自らの盾を叩くセリス。
 先ほどと同じように2枚の巨大な盾を構えてセリスとシガレットはCAMの正面に佇んでいた。
 そんな彼女達に反応してか、CAMの持つガトリングが火を噴く。
「くっ……受け続けるとなると、それだけで手一杯だぜ」
 歯を食いしばってその銃弾の勢いに耐えながらも、不敵な笑みを浮かべえて持ちこたえるシガレット。
「てめぇら、今だ!」
「おう、仕掛けるぜ!」
 シガレットの掛け声に、巨大な壁の影から一斉に飛び出すハンター達。
 銃弾を引き受ける2人の横を潜り抜け、CAMの懐へと突っ走る。
「喰らいやがれってんだ……!」
 亀裂の入った脚目掛けて振り下ろされるエルギンの大斧。
 バキリと折れるような音と共に、その亀裂が大きく広がる。
 そんな彼を狙うように銃口の角度を変えるガトリング。
 が、その砲身をリンカの放った風の刃が弾く。
「その手は乗らないって、さっきので分からなかったのかな?」
 代わりに彼女の方へと向けられる銃身。
 リンカは一瞬「やば……」っと目を見開くも、すぐにその姿をセリスとシガレットが遮る。
「全弾受け止めてやるわよぉぉぉ!」
 再びガトリングの標的となって耐える二人。
 既に数えられないほどの銃弾を受け止めてる二人だが、その壁は今だ揺るがず健在である。
「おーい、コッチだよ巨人さん!」
 そんなCAMに背後から銃弾を浴びせ続けるコリーヌ。
 同時に、巨大な爆炎が背中を包み込み、CAMがぐらりと揺れる。
「この距離でも当てるか。なかなかやるもんだね」
 海上の船の甲板で、兵士の撃ち込んだ砲弾に賛辞を送るザレム。
 CAMは反撃に出ようと背後に目標を切り替えるようとするも、正面足元から放たれた銃弾に再び注意を引き戻される。
「ライフルほど取り回しが良くないのは、唯一の弱点でしょうか」
 硝煙の上がる銃口を前にシルヴィアがそう呟く。
『小さな光であれど、集まれば大きな光になるはずです……っ!』
 追撃をかますようにCAMの顔面に放たれたメイの光弾。
 その一撃によりCAMの注意は完全に正面――2枚の壁の方へと向いていた。
「コイツで終いだぁぁぁぁぁぁ!!」
 響き渡る雄叫びと共に、背後から天高く掲げた戦斧を振り下ろすバルバロス。
 渾身の一撃に、亀裂の入った装甲が完全に砕け散った。
「あと一撃――」
 誰かがそう叫んだのと、CAMの歩みが不自然に止まったのとはおそらくほぼ同時であった。
 2枚の壁を跨いで踏み出したCAMの足が――確かに、森の地面を踏みしめていたのだ。
 脚部装甲は吹き飛んだ。
 もう一撃を加えれば、その歩みを止める事ができたかもしれない。
 が……その一撃を加える事のできるハンターが、既に居なかったのだ。

 CAMのバイザーアイが鈍く輝き、同時に吹き上がる背中のブースター。
 それからあまりにもあっけなく、ブースターによって一気に加速したCAMは森の奥へとその巨体を消して行ってしまった。
「ちくしょう……あと、一手だったってのによ!」
 悔しさに地面に拳を打ち付けるエルギン。
 南東の戦いは、惜しくも一手の差で歪虚側に軍配が上がった。


「くっ……」
 レイは額から血を流しながら、その腕に抱えたガーベラへと視線を移す。
 人形達の猛攻を受け気を失ってしまった彼女を抱え、レイは苦悶の表情を浮かべた。
 森の中腹で数多の人形達に囲まれた2人のハンター。
 そこで行われていた激闘――いや、勝負とも言えない一方的な闘いの決着は、誰が見ても明らかであった。
「おや……どうやら主役が到着したようだ」
 不意に明後日の方向を振り返りながらカッツォがコツリとステッキで地面を叩くと、人形達は一斉に彼の背後へと引く。
「私にも役回りと言うものがあるのでね、ここらでお引き取り頂けるかな」
 そう言って、無用心にもクルリとレイ達に背を向けるカッツォ。
「……そうですね。ここはお暇させて頂きます」
 レイはそう言うとガーベラを抱えて自らの馬に飛び乗り、そのまま彼女の馬を引き連れて一目散に森を離れる。
 その気配を察した後、カッツォ再びコツリと地面を叩きそのままステッキを天高く掲げ上げた。
「――取り掛かれ」
 同時に人形達の体から放出される禍々しいオーラ。
 やがてそのオーラはカッツォの掲げたステッキの先に集まり、時空の裂け目のようなゲートを開く。
 その時、バキバキと大量の枝が折れる音がして1機のCAMがその姿を現した。
「ふむ……まずは1機だけ、か。ハンターも流石に無能では無いようだな」
 CAMはそのまま時空の裂け目に足を踏み入れると、裂け目もろとも何処へとも無く姿を消してしまった。
(……っ!?)
 藤乃は思わず声が出てしまいそうになったのを、その手で必死に押さえ込んだ。
 真東のCAMが片付いた後、その疑念のままに森へと訪れた彼女はレイ達が森を去るのと入れ替わりにこの場へ居合わせていた。
(これは……とんでもないものを見てしまったような気がしますわ)
 見つかればおそらく命の保障は無い。
 そもそも、本当に見つかって居ないのか……?
 ぶるりと背筋を伝う悪寒。
 身の危険を感じた彼女はそれ以上関わる事は無く、静かにその場を立ち去ってゆく。

 己が見たものを、その記憶に刻み込みながら――

依頼結果

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MVP一覧

  • 凶獣の狙撃手
    シルヴィア=ライゼンシュタインka0338
  • ともしびは共に
    ラウィーヤ・マクトゥームka0457

  • 悠木 優子ka3614
  • カカオの祈り
    刻崎 藤乃ka3829

重体一覧

参加者一覧

  • 凶獣の狙撃手
    シルヴィア=ライゼンシュタイン(ka0338
    人間(蒼)|14才|女性|猟撃士
  • フェイスアウト・ブラック
    ロイド・ブラック(ka0408
    人間(蒼)|22才|男性|機導師
  • 夜煌の月
    シエル=アマト(ka0424
    人間(蒼)|22才|男性|機導師
  • 死線の盾
    ディル・トイス(ka0455
    人間(紅)|15才|男性|闘狩人
  • ともしびは共に
    ラウィーヤ・マクトゥーム(ka0457
    人間(紅)|23才|女性|闘狩人
  • 蝶のように舞う
    コリーヌ・エヴァンズ(ka0828
    エルフ|17才|女性|霊闘士
  • 幻獣王親衛隊
    ザレム・アズール(ka0878
    人間(紅)|19才|男性|機導師
  • 歪虚滅ぶべし
    セリス・アルマーズ(ka1079
    人間(紅)|20才|女性|聖導士
  • ノブレス・オブリージュ
    ジャック・J・グリーヴ(ka1305
    人間(紅)|24才|男性|闘狩人
  • 未来を示す羅針儀
    ジャック・エルギン(ka1522
    人間(紅)|20才|男性|闘狩人
  • マテリアル調査員
    ノアール=プレアール(ka1623
    人間(紅)|23才|女性|機導師
  • ずっとあなたの隣で
    ラミア・マクトゥーム(ka1720
    人間(紅)|15才|女性|霊闘士
  • 青炎と銀氷の魔術師
    リンカ・エルネージュ(ka1840
    人間(紅)|17才|女性|魔術師
  • 狂戦士
    バルバロス(ka2119
    ドワーフ|75才|男性|霊闘士
  • SKMコンサルタント
    レイ・T・ベッドフォード(ka2398
    人間(蒼)|26才|男性|霊闘士
  • 闊叡の蒼星
    メリル・E・ベッドフォード(ka2399
    人間(紅)|23才|女性|魔術師

  • ガーベラ・M・ベッドフォード(ka2401
    人間(紅)|28才|女性|聖導士
  • ルル大学魔術師学部教授
    エルバッハ・リオン(ka2434
    エルフ|12才|女性|魔術師
  • ライブラリアン
    サトコ・ロロブリジーダ(ka2475
    人間(紅)|11才|女性|魔術師
  • 紫煙の守護翼
    シガレット=ウナギパイ(ka2884
    人間(紅)|32才|男性|聖導士
  • それでも尚、世界を紡ぐ者
    リリア・ノヴィドール(ka3056
    エルフ|18才|女性|疾影士
  • いつか、その隣へと
    ティアンシェ=ロゼアマネル(ka3394
    人間(紅)|22才|女性|聖導士

  • 悠木 優子(ka3614
    人間(蒼)|22才|女性|機導師

  • ミクト・ラル(ka3794
    エルフ|15才|女性|疾影士
  • カカオの祈り
    刻崎 藤乃(ka3829
    人間(蒼)|18才|女性|疾影士

サポート一覧

マテリアルリンク参加者一覧

依頼相談掲示板
アイコン 作戦相談卓
シエル=アマト(ka0424
人間(リアルブルー)|22才|男性|機導師(アルケミスト)
最終発言
2015/01/11 01:47:54
アイコン 質問卓
シエル=アマト(ka0424
人間(リアルブルー)|22才|男性|機導師(アルケミスト)
最終発言
2015/01/09 15:05:43
アイコン 依頼前の挨拶スレッド
ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2015/01/08 23:22:17