ゲスト
(ka0000)
知追う者、魚釣りをする
マスター:狐野径

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 易しい
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加制限
- -
- 参加人数
- 3~6人
- サポート
- 0~0人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 少なめ
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2019/02/19 07:30
- 完成日
- 2019/02/25 21:38
みんなの思い出
思い出設定されたOMC商品がありません。
オープニング
●寂しいのは何故だろう
エトファリカ連邦国。
大江 紅葉は松永兄弟が帰った後、なんとなく寂しい。
かつて従兄弟がいたのを思い出したのに他ならないという結論にたどり着いた。
「懐かしいですね……あのときは、妖怪との戦いのまっただ中で、父も母も、伯父……それに、大江の者もいました。本当の意味で『宗家』だったんですよねぇ」
この地域で紅葉の血縁者というのはいない。
従兄弟の最期はわからない。紅葉たちが逃げる前に、砦の方に行ったということは分かっている。
「私たちの護衛として逃げる予定だったんですよね」
紅葉はもっと止めて一緒に来てもらうべきだったかもしれないと考えもする。都に逃げる最中に、歪虚に襲われ、同行していた者の半分は死に、紅葉と妹も通りすがりの鬼が助けてくれなければ死んでいたかもしれない状況だった。そのため、どこにいても死があった。悔やんだところで戻らない過去でもある。
「独りなんですよねぇ」
紅葉はウサギを抱き上げ、撫でまわした。抗議されたので畳の上に置いた。
「あ、それより! 今です! 本来私が行くべきだったのに助けてもらったので光頼殿に、お礼をしないといけないのです! バレンタインデーもありました」
カカオをたんまり買って作ったこともある。
現在、紅葉がチョコレートにそれほど興味がない。
「裁縫してマフラーを作るには時間がありません。うーん、リアルブルーのどこかでマグロの解体ショーと言うのがありました。それとか、アンコウ鍋……どこにいるかわかりませんが! それとマグロの一本釣りというのはなんというか楽しそうです!」
思考が飛んでいったが、一応、光頼に楽しんでもらいたいということが根底にある。
この地域の情報を得るために、紅葉は出かける。マグロ級の魚が取れる所や、今旬の大型魚は何かを聞きに。
その結果、近くでは大型の魚は取れないことや、陸地から離れすぎると敵が出たとき対処できないので現状沖合漁はしていないということなど大型の魚は入手できないことが分かった。
「一本釣り……」
紅葉は当初の目的を忘却してつぶやいた。このつぶやきは家令の耳に入ることとなり、どういうつもりで魚を探しているのかと言う話となった。
その結果、危険な行為は許さないとやんわりと遠回しにきっちりと釘を刺されたが、陸地で魚釣りはしてもいいと釣竿に網とバケツを用意してくれた。
紅葉はさすがに沖合に行くつもりはなかったのだが、わざわざ反論することもなかったのでおとなしく家令の言うことは聞いておく。
「ハンターには護衛もかねて依頼を出しておきましょう」
「……そ、そこまで!?」
紅葉は魚釣りに出かけることにしたのだった。
●それをピクニックと言う
ハンターオフィスの職員は紅葉護衛の魚釣りの依頼をハンターに見せる。
「どうも、マグロの一本釣すると言い始めたらしくて、言いくるめたそうです」
疑問を持ったハンターに職員は答えた。実際、そこまで明確にマグロの一本釣りではなかったのだが、尾鰭がついた模様。
「陸地での魚釣りです、依頼は。雑魔が出たり、紅葉様が不満を漏らしたりする可能性があるということです」
いわゆるお守りですと断言する職員。本人が聞いたらもう抗議するところだろう。
「冗談はさておき、そこまでひどくはないでしょうけれども……魚を解体して見せたいとか言っていたそうです」
小魚解体する図は面白いのかは不明だ。そもそも、紅葉の当初の目的はきれいさっぱり消えており、ほぼピクニックの内容だ。
「あの方に対し、包丁握るとか、火を使って料理するといった危険があるようなものを家臣は嫌がる傾向はあります……。一応、料理して見たいという気持ちがあるんでしょうかね……できれば生きていくのに困らない技能ではありますね」
職員は大江家の事情も考えると、紅葉に同情もあるようだった。
「結論から言えば、依頼は、魚釣りと護衛です」
あれこれ言ったところで、これが依頼内容だった。
エトファリカ連邦国。
大江 紅葉は松永兄弟が帰った後、なんとなく寂しい。
かつて従兄弟がいたのを思い出したのに他ならないという結論にたどり着いた。
「懐かしいですね……あのときは、妖怪との戦いのまっただ中で、父も母も、伯父……それに、大江の者もいました。本当の意味で『宗家』だったんですよねぇ」
この地域で紅葉の血縁者というのはいない。
従兄弟の最期はわからない。紅葉たちが逃げる前に、砦の方に行ったということは分かっている。
「私たちの護衛として逃げる予定だったんですよね」
紅葉はもっと止めて一緒に来てもらうべきだったかもしれないと考えもする。都に逃げる最中に、歪虚に襲われ、同行していた者の半分は死に、紅葉と妹も通りすがりの鬼が助けてくれなければ死んでいたかもしれない状況だった。そのため、どこにいても死があった。悔やんだところで戻らない過去でもある。
「独りなんですよねぇ」
紅葉はウサギを抱き上げ、撫でまわした。抗議されたので畳の上に置いた。
「あ、それより! 今です! 本来私が行くべきだったのに助けてもらったので光頼殿に、お礼をしないといけないのです! バレンタインデーもありました」
カカオをたんまり買って作ったこともある。
現在、紅葉がチョコレートにそれほど興味がない。
「裁縫してマフラーを作るには時間がありません。うーん、リアルブルーのどこかでマグロの解体ショーと言うのがありました。それとか、アンコウ鍋……どこにいるかわかりませんが! それとマグロの一本釣りというのはなんというか楽しそうです!」
思考が飛んでいったが、一応、光頼に楽しんでもらいたいということが根底にある。
この地域の情報を得るために、紅葉は出かける。マグロ級の魚が取れる所や、今旬の大型魚は何かを聞きに。
その結果、近くでは大型の魚は取れないことや、陸地から離れすぎると敵が出たとき対処できないので現状沖合漁はしていないということなど大型の魚は入手できないことが分かった。
「一本釣り……」
紅葉は当初の目的を忘却してつぶやいた。このつぶやきは家令の耳に入ることとなり、どういうつもりで魚を探しているのかと言う話となった。
その結果、危険な行為は許さないとやんわりと遠回しにきっちりと釘を刺されたが、陸地で魚釣りはしてもいいと釣竿に網とバケツを用意してくれた。
紅葉はさすがに沖合に行くつもりはなかったのだが、わざわざ反論することもなかったのでおとなしく家令の言うことは聞いておく。
「ハンターには護衛もかねて依頼を出しておきましょう」
「……そ、そこまで!?」
紅葉は魚釣りに出かけることにしたのだった。
●それをピクニックと言う
ハンターオフィスの職員は紅葉護衛の魚釣りの依頼をハンターに見せる。
「どうも、マグロの一本釣すると言い始めたらしくて、言いくるめたそうです」
疑問を持ったハンターに職員は答えた。実際、そこまで明確にマグロの一本釣りではなかったのだが、尾鰭がついた模様。
「陸地での魚釣りです、依頼は。雑魔が出たり、紅葉様が不満を漏らしたりする可能性があるということです」
いわゆるお守りですと断言する職員。本人が聞いたらもう抗議するところだろう。
「冗談はさておき、そこまでひどくはないでしょうけれども……魚を解体して見せたいとか言っていたそうです」
小魚解体する図は面白いのかは不明だ。そもそも、紅葉の当初の目的はきれいさっぱり消えており、ほぼピクニックの内容だ。
「あの方に対し、包丁握るとか、火を使って料理するといった危険があるようなものを家臣は嫌がる傾向はあります……。一応、料理して見たいという気持ちがあるんでしょうかね……できれば生きていくのに困らない技能ではありますね」
職員は大江家の事情も考えると、紅葉に同情もあるようだった。
「結論から言えば、依頼は、魚釣りと護衛です」
あれこれ言ったところで、これが依頼内容だった。
リプレイ本文
●出発
星野 ハナ(ka5852)は依頼の内容を聞き、場所の確認や調査をしておく。
「冬ボラはおいしいのですぅ。ボラがいるか、ボラに準ずる魚がいるかわからないしぃ、予定をしている場所のどこで魚が釣りやすいかも重要ですぅ。釣れない場所でボウズとか楽しくないですぅ」
弁当係を名乗り、出かける前にはおにぎりに出し巻卵、カラアゲ、お茶など準備をした。
エルバッハ・リオン(ka2434)は魚の調理方法も教えるつもりで、調理道具一式や調味料、火を起こす道具を持っていく。
「ウォーターウォークは万が一、紅葉が海に落ちた場合のことを考えて必要ですね」
海辺に行くのだから何が起こるかわからない。
「そういえば……ダイナマイト漁というのが……」
と言うのは脇に置いた。
エステル・ソル(ka3983)は予定しているところすべてで楽しめればいいなと考える。それだけでなく、釣った魚を料理するということを考えると調理道具や調味料に野菜も必要だと荷物をそろえる。
「鞄がパンパンです!」
荷物の多さは楽しもうという表れだった。むろん、護衛も考えて装備は整えた。
リュー・グランフェスト(ka2419)は魚釣りで護衛というのに首をかしげるが、その地域の状況を考えればきちんとすることはしつつ、のんびりする考えを持った。
「釣りをするとき、殺気立ったら魚が逃げちまってまったく意味不明なものになりかねないしな」
緩急をつける重要性を考えた。
ステラ・フォーク(ka0808)は空を見上げ深呼吸をする。
「今日はのんびりできそうですわね」
大江 紅葉(kz0163)が入り口で待っているのを見て、はっとする。
「そうそう、紅葉さんの護衛でしたのわね」
雑魔さえ出なければのんびりできそうだ。
●道中
紅葉は道すがら、石をひっくり返す。その上、土を枝でほじくり始めた。どうやら、餌になる虫を探しているらしい。
しかし、時期的にいるかは確約はない。
「まずは魚の餌探しからですか?」
ステラが興味深そうに紅葉の行動を見ている。行動を見るだけでなく、紅葉の護衛と言うことも考えそばにいた。適宜【超聴覚】や【超嗅覚】で状況を確認するつもりだ。
「私、釣りはしたことがありませんわね。生まれて初めての経験ですわ! だから、紅葉さんのマネをすれば良いかしら?」
ステラに言われ、紅葉が妙な自信を見せる。
「紅葉さん、わたくしは練り餌を持ってまいりました」
エステルは紅葉の手元を見ないように告げる。
「ボラ用の練り餌とイカ釣り用の餌は持っていますぅ」
ハナも告げた。この時期ならば、ボラに準ずるおいしい魚がいる可能性があるようだったから。
「それならそれでよいと思います。でも、自分のものは自分で探さないといけません」
紅葉は一生懸命探す。
「待ってください! 大丈夫です、十分あります」
エステルは止める。
「虫さんはちょっと苦手なのです」
エステルはしゅんとしている。
「そうなのですか? 十分あるというのでそれでよいですね」
紅葉がにこりとほほ笑んで出発を告げる。
「そういえば、リアルブルーではダイナマイト漁という、爆発で魚を気絶させて捕まえるやり方があると聞いたことがありますね」
「……ダイナマイトというと、火薬でどーんというのですね」
エルバッハの知識に紅葉が食いついてきた。
「試しにやってみたいですが、やるならば沖合に移動したほうがよさそうですから、紅葉さんから離れることになりますね……それに、環境に良くないと聞きますしね」
エルバッハは護衛であることも考えあきらめるが、紅葉が何か黙々と考える。
「話を聞くだけでやってはいけない気がするから……『しない』という決断は懸命だよな」
リューは呟いた。護衛対象が元気いっぱいに破壊行動をするならば、それはそれで止めないと危険行為になる気もした。
「いろんなところ場所で釣っても面白いと思います。潮干狩りもできたら、貝汁にしたいです」
「それもたのしそうですわね」
エステルにステラも同意するが、紅葉が首を横に振る。
「時間がかかるから一か所に絞ります。それに道具の準備もありません。魚が釣れそうな場所の目星はついています」
紅葉が「でも潮干狩りも楽しそうですね」とほほ笑んだ。
「で、潮干狩りできるんですぅ?」
「……どこか場所があるか探してみるのもいいですね……」
ハナが紅葉の回答に納得してうなずいた。
●魚釣り
「狙う魚と場所で糸針を変えることくらいは知っています……道具はずいぶん大雑把です?」
ハナが思い出から情報を引っ張り出す。見た針も糸も一種類。これは釣れないのか釣れるのかはわかる人はいない。
「イカやタコが獲れそうな場所ならば刺身と大針一つで済むイカ釣りもお薦めですぅ、投げるのに力がいりますけどぉ」
釣れる釣れないよりも、試してみる気満々の紅葉がいる為、気にしてはいけない。
「私はお昼やおやつの用意のために頑張りますぅ」
ハナは釣りをしている近くの地面が掘れるところで荷ほどきを始めた。
「まあ、そこにいるということは何かあれば気づくな……」
リューは護衛を考えるとある程度ばらけることも必要かと前向きに考えた。
「俺も釣りをするが……警護に力を入れすぎて、殺気立たないようにしないとな」
もし、敵が来るならどうなるのかを考えると紅葉を守れる位置にいることが大切だ。直接だけでなく【ガウスジェイル】の効果範囲というのも一つだ。盾は手放さず、手を放す必要があっても最小限にすること。
「せっかくだし、勝負すっか? 誰が一番でかいのを釣り上げられるか」
「そ、それは楽しそうなのです」
リューの言葉に紅葉が釣れた。
「頑張るのですー。ここならば大物が獲れそうです! お刺身もありでしょうか?」
エステルがワクワクとして告げる。
「それはいいですわね。お刺身は新鮮でないと難しいですし、魚釣りならではの食べ方ですわ」
ステラは釣りの準備を紅葉を見ながらする。手本になるはずと考えているからだ。
「適宜見回りにいきますね。それと紅葉さん、落ちないように気を付けてくださいね。一応、助けるすべは持っていますが、落ちないことが一番です」
エルバッハは念を押してから偵察に出かけた。雑魔などを早期発見することが重要と考え、【マジックフライト】用いて空から行う。この辺りの雑魔は獣や鳥が多いため、見つけやすく見つけられやすい位置だ。もし、水棲の生き物ならば、紅葉の近くにいるハンターが気付くだろう。
軍用双眼鏡でもうかがい、まだ何もいないということで戻っていった。
釣り糸を海に放り投げた。
なかなか釣れなかった。
リューはぬくもりを感じる太陽の光に空を見る。
「寒いよりいいが、寝そうになるな」
まだ釣れない。
ステラとエステルも釣り糸を垂らし、じっとしている。まだ、動かない。
「これは……うまくいかないのでしょうか?」
ステラは不安になる。どこか別のところがいいのか、コツがあるのだろうかと。
「待つのです……待つのです……」
エステルはじっと釣り糸の先を見つめる。魚の影がないわけではないが、釣り糸がある方になかなか来ないようだった。
「来ました!」
紅葉が顔を赤くして告げ、釣り竿をあげた。誰が見てもあっさりと上げた。
「下駄です!」
楽しそうな声だ。
本人が楽しいならばそれでいいが、しばらくすると、ハンターたちも下駄を釣り上げた。
ハナは【御霊符】で式神を作り、流木等を集める。
軽く土を掘り、アルミホイルを巻いた芋類を埋め、その上でたき火を開始した。
「下駄が釣れたというのはベタと言うべきなのですぅ?」
時々、釣りの状況を観察しつつ、昼食時間帯を測った。簡易竈で味噌汁を作る。座りやすそうなところに茣蓙を敷き、弁当を広げる準備をする。
「そろそろお昼にしませんかぁ」
声をかけると背伸びをする四人が見えた。
午後になると運がめぐってきた。
「よっしゃー!」
リューが釣り上げたのは、サイズはそこそこの食用可能の魚。
「頑張ります」
紅葉が妙に殺気立った。
「紅葉さん、落ち着くのです」
エステルがやんわりと言う。
「あらあら? リューさん、コツはあるのですか?」
ステラは紅葉の状況に苦笑しつつ、リューに質問をする。
「んー? 殺気立たないことだろう? それと、運」
「運ですか……。では、紅葉さんが釣った下駄は?」
「……あれは運だろうな」
良くも悪くも運がなければ釣れないだろうから。
しばらくするとエステルやステラの釣り糸も揺れた。ただ、引き上げるのが難しく、餌だけを持っていかれることもあった。
全体で何匹かはつれた。
「うう……下駄以外釣れないのです……か」
紅葉が落ち込んでいた。
「焦ってはいけないのです。話をしてのんびりするのです」
エステルはなだめる。
「そういえば……大親友と幼馴染がお付き合いすることになったのです。わたくしは嬉しいですけど、ちょっぴり寂しくもあるのです」
「それはそうですね。エステルさんとの関係は変わらないかもしれませんが、エステルさんから見るお二人の関係は変わりますよね」
エステルの言葉に紅葉がうなずきながら返す。
「でもでも、二人が幸せさんになってくれるとやっぱり嬉しいです」
「そうですか、いいことです」
「それに、わたくしも特別に好きな人がいるのです。嬉しい時も悲しい時もありますけど、好きな人いて好きになれてとても幸せです」
「そうなのですね。エステルさんは幸せそうです」
紅葉はにこにこと妹でも見るような風にエステルを見つめていた。
エルバッハは偵察に行った先で、魚を狙う海鳥のような雑魔が来たことに気づいた。
「近付かせなければ問題ありませんね」
【マジックフライト】を維持しながら、【ウインドウスラッシュ】で対処した。敵はそれ以上いないようだった。
戻ってから念のため、報告はした。この後、空や陸、海から来ないという保証はないから、警戒は少し強めた。
「根を詰めても仕方がないですぅ。おやつに焼き芋がありますよぅ」
ハナが声をかけるが、紅葉はじっとしている。
「紅葉さん、休憩は必要ですよ」
ステラが薦める。
「焼き芋ならそこでも食べられますよぉ」
ハナは持って行った。
「でも、休憩も必要ですぅ」
「そうですよ。こうやって、ごろーんとするのも気持ちいですわ」
ステラはごろりと横になった。地面は固められたところで少し痛いが、空は気持ちいい色をしている。
「どうして、下駄しか釣れないのでしょうか」
紅葉がしょんぼりしている。
「そればかりは仕方がないのですぅ」
「仕方がないですね」
ハナとステラが言った。
しおれながら芋を食べ終わった紅葉の釣り糸が激しく揺れ、釣り竿を持っていかれそうになっている。
「待ってろ、手伝う」
リューが動くが、その前に紅葉が不意に移動する。
「紅葉さん!?」
「紅葉っ!」
エステルは慌てて紅葉の手を掴もうとしたが手は届かず、エルバッハは自身の武器に【マジックフライト】をかけ、救出に向かう。紅葉には少し前に【ウォーターウォーク】を掛けていたため、無事なはずだ。
紅葉は水面で釣竿を握りしめ、きょろきょろしていた。
「まさか、何があったかわかっていないのでしょうか?」
ステラが様子から推測した。
「とりあえず、上がれます?」
ハナの問いかけに釣り竿は握りしめたままの紅葉は「魚は逃がせません」ときっぱり言った。
「あなたは!」
エルバッハはあきれつつ、何かあれば移動できるように漂う。
「……網あればいいか? まさか……雑魔とかいう落ちはないな?」
リューの確認を聞いて、エステルはウォーターウォークを自身にかけて下りて行った。そして、エステルは網で魚を取り上げる。
「捕れました、お魚さんです」
エステルは網を難なく掲げた。釣り竿を持っていかれるような大物ではないようだ。
紅葉とエステルが海岸側から上がってくる。力を抜いて落ちた理由を紅葉は「えっと? 逆らってはいけないと思いました!」と答える。
「逆らってくれ!」
「紅葉さん!」
「ええっ!」
「はあ?」
異口同音にハンターがあきれ声をあげた。
せっかくなら釣りの成果を追加おやつで食べて帰ることになる。
「紅葉さんもお料理できるのですか?」
「……」
エステルの問いに紅葉は口を一文字に結び黙った。
「このお魚さんは食べられるのです? 毒ありの生き物は食べないように注意するのです。知らないものは食べないのが鉄則です」
エステルは可食可能か否かのサバイバル的な意見する。紅葉は魚の種類とその調理方法についてすらすらと答えた。
「すごいのです! 紅葉さん、料理に詳しいのです。それはとってもいい奥さんになるのです。早速作るのです」
エステルの褒め言葉に紅葉が再び微妙な表情で黙った。
「……紅葉さん、どうしたのですか? 私も料理は修行中の身、一緒に作りましょう」
ステラが紅葉を促した。
「……包丁の握り方も知っていますし、火の起こし方も知っています……」
紅葉のぼそぼそという。
「作り方を知っているのは知識としてですね」
「知っているだけで、作れるかは別ですぅ」
エルバッハとハナが図星を指し、紅葉がおろおろし始める。
「ということで、包丁を握るところから始めてみましょう?」
エルバッハが促した。
「私はこちらで血抜きをしておきますぅ」
ハナは紅葉用に使われるもの以外は持ち帰り用の作業を始めた。
●肉と骨
紅葉はなんとか包丁を握った。
「……い、行きます」
ザクリ。
魚は真っ二つに分断された。
「……き、切れました!」
目がキラキラしているのはいい。
「魚を捌くはどこに行ったのでしょうか?」
エルバッハは溜息をもらす。それでもゼロから始めたのだから仕方がないと根気よく教えるしかなかった。それでも覚える気はある生徒なため、たどたどしくも作業はできた。
最終的に肉厚な骨ができた。
「紅葉さんの包丁さばき、怖かったのです」
エステルが震えた。
「これならばカラスミ作れますよぉ? プレゼントを考えているなら、作ってみて贈ってみたらいかがでしょうか、一か月かかりますけど」
ハナが提案した。
「なるほど……あ、そろそろ、これを食して帰らないといけない時間ですね」
紅葉はハナが捌いたものに箸を伸ばした。
「それにしても、雑魔がそれほどでなくて良かったが……もし、倒した雑魔が魚だった場合……結局、誰が一番大きな魚を釣ったのかわからなかったな。まあ、無事でよかったが……」
リューは最後に紅葉が落ちた為、すっかり忘れていた。
「そうですわね。まだ、油断はできませんわ。気分転換もしっかりしましたし、帰りも漏れなく護衛をしますわ」
ステラが微笑んだ。
星野 ハナ(ka5852)は依頼の内容を聞き、場所の確認や調査をしておく。
「冬ボラはおいしいのですぅ。ボラがいるか、ボラに準ずる魚がいるかわからないしぃ、予定をしている場所のどこで魚が釣りやすいかも重要ですぅ。釣れない場所でボウズとか楽しくないですぅ」
弁当係を名乗り、出かける前にはおにぎりに出し巻卵、カラアゲ、お茶など準備をした。
エルバッハ・リオン(ka2434)は魚の調理方法も教えるつもりで、調理道具一式や調味料、火を起こす道具を持っていく。
「ウォーターウォークは万が一、紅葉が海に落ちた場合のことを考えて必要ですね」
海辺に行くのだから何が起こるかわからない。
「そういえば……ダイナマイト漁というのが……」
と言うのは脇に置いた。
エステル・ソル(ka3983)は予定しているところすべてで楽しめればいいなと考える。それだけでなく、釣った魚を料理するということを考えると調理道具や調味料に野菜も必要だと荷物をそろえる。
「鞄がパンパンです!」
荷物の多さは楽しもうという表れだった。むろん、護衛も考えて装備は整えた。
リュー・グランフェスト(ka2419)は魚釣りで護衛というのに首をかしげるが、その地域の状況を考えればきちんとすることはしつつ、のんびりする考えを持った。
「釣りをするとき、殺気立ったら魚が逃げちまってまったく意味不明なものになりかねないしな」
緩急をつける重要性を考えた。
ステラ・フォーク(ka0808)は空を見上げ深呼吸をする。
「今日はのんびりできそうですわね」
大江 紅葉(kz0163)が入り口で待っているのを見て、はっとする。
「そうそう、紅葉さんの護衛でしたのわね」
雑魔さえ出なければのんびりできそうだ。
●道中
紅葉は道すがら、石をひっくり返す。その上、土を枝でほじくり始めた。どうやら、餌になる虫を探しているらしい。
しかし、時期的にいるかは確約はない。
「まずは魚の餌探しからですか?」
ステラが興味深そうに紅葉の行動を見ている。行動を見るだけでなく、紅葉の護衛と言うことも考えそばにいた。適宜【超聴覚】や【超嗅覚】で状況を確認するつもりだ。
「私、釣りはしたことがありませんわね。生まれて初めての経験ですわ! だから、紅葉さんのマネをすれば良いかしら?」
ステラに言われ、紅葉が妙な自信を見せる。
「紅葉さん、わたくしは練り餌を持ってまいりました」
エステルは紅葉の手元を見ないように告げる。
「ボラ用の練り餌とイカ釣り用の餌は持っていますぅ」
ハナも告げた。この時期ならば、ボラに準ずるおいしい魚がいる可能性があるようだったから。
「それならそれでよいと思います。でも、自分のものは自分で探さないといけません」
紅葉は一生懸命探す。
「待ってください! 大丈夫です、十分あります」
エステルは止める。
「虫さんはちょっと苦手なのです」
エステルはしゅんとしている。
「そうなのですか? 十分あるというのでそれでよいですね」
紅葉がにこりとほほ笑んで出発を告げる。
「そういえば、リアルブルーではダイナマイト漁という、爆発で魚を気絶させて捕まえるやり方があると聞いたことがありますね」
「……ダイナマイトというと、火薬でどーんというのですね」
エルバッハの知識に紅葉が食いついてきた。
「試しにやってみたいですが、やるならば沖合に移動したほうがよさそうですから、紅葉さんから離れることになりますね……それに、環境に良くないと聞きますしね」
エルバッハは護衛であることも考えあきらめるが、紅葉が何か黙々と考える。
「話を聞くだけでやってはいけない気がするから……『しない』という決断は懸命だよな」
リューは呟いた。護衛対象が元気いっぱいに破壊行動をするならば、それはそれで止めないと危険行為になる気もした。
「いろんなところ場所で釣っても面白いと思います。潮干狩りもできたら、貝汁にしたいです」
「それもたのしそうですわね」
エステルにステラも同意するが、紅葉が首を横に振る。
「時間がかかるから一か所に絞ります。それに道具の準備もありません。魚が釣れそうな場所の目星はついています」
紅葉が「でも潮干狩りも楽しそうですね」とほほ笑んだ。
「で、潮干狩りできるんですぅ?」
「……どこか場所があるか探してみるのもいいですね……」
ハナが紅葉の回答に納得してうなずいた。
●魚釣り
「狙う魚と場所で糸針を変えることくらいは知っています……道具はずいぶん大雑把です?」
ハナが思い出から情報を引っ張り出す。見た針も糸も一種類。これは釣れないのか釣れるのかはわかる人はいない。
「イカやタコが獲れそうな場所ならば刺身と大針一つで済むイカ釣りもお薦めですぅ、投げるのに力がいりますけどぉ」
釣れる釣れないよりも、試してみる気満々の紅葉がいる為、気にしてはいけない。
「私はお昼やおやつの用意のために頑張りますぅ」
ハナは釣りをしている近くの地面が掘れるところで荷ほどきを始めた。
「まあ、そこにいるということは何かあれば気づくな……」
リューは護衛を考えるとある程度ばらけることも必要かと前向きに考えた。
「俺も釣りをするが……警護に力を入れすぎて、殺気立たないようにしないとな」
もし、敵が来るならどうなるのかを考えると紅葉を守れる位置にいることが大切だ。直接だけでなく【ガウスジェイル】の効果範囲というのも一つだ。盾は手放さず、手を放す必要があっても最小限にすること。
「せっかくだし、勝負すっか? 誰が一番でかいのを釣り上げられるか」
「そ、それは楽しそうなのです」
リューの言葉に紅葉が釣れた。
「頑張るのですー。ここならば大物が獲れそうです! お刺身もありでしょうか?」
エステルがワクワクとして告げる。
「それはいいですわね。お刺身は新鮮でないと難しいですし、魚釣りならではの食べ方ですわ」
ステラは釣りの準備を紅葉を見ながらする。手本になるはずと考えているからだ。
「適宜見回りにいきますね。それと紅葉さん、落ちないように気を付けてくださいね。一応、助けるすべは持っていますが、落ちないことが一番です」
エルバッハは念を押してから偵察に出かけた。雑魔などを早期発見することが重要と考え、【マジックフライト】用いて空から行う。この辺りの雑魔は獣や鳥が多いため、見つけやすく見つけられやすい位置だ。もし、水棲の生き物ならば、紅葉の近くにいるハンターが気付くだろう。
軍用双眼鏡でもうかがい、まだ何もいないということで戻っていった。
釣り糸を海に放り投げた。
なかなか釣れなかった。
リューはぬくもりを感じる太陽の光に空を見る。
「寒いよりいいが、寝そうになるな」
まだ釣れない。
ステラとエステルも釣り糸を垂らし、じっとしている。まだ、動かない。
「これは……うまくいかないのでしょうか?」
ステラは不安になる。どこか別のところがいいのか、コツがあるのだろうかと。
「待つのです……待つのです……」
エステルはじっと釣り糸の先を見つめる。魚の影がないわけではないが、釣り糸がある方になかなか来ないようだった。
「来ました!」
紅葉が顔を赤くして告げ、釣り竿をあげた。誰が見てもあっさりと上げた。
「下駄です!」
楽しそうな声だ。
本人が楽しいならばそれでいいが、しばらくすると、ハンターたちも下駄を釣り上げた。
ハナは【御霊符】で式神を作り、流木等を集める。
軽く土を掘り、アルミホイルを巻いた芋類を埋め、その上でたき火を開始した。
「下駄が釣れたというのはベタと言うべきなのですぅ?」
時々、釣りの状況を観察しつつ、昼食時間帯を測った。簡易竈で味噌汁を作る。座りやすそうなところに茣蓙を敷き、弁当を広げる準備をする。
「そろそろお昼にしませんかぁ」
声をかけると背伸びをする四人が見えた。
午後になると運がめぐってきた。
「よっしゃー!」
リューが釣り上げたのは、サイズはそこそこの食用可能の魚。
「頑張ります」
紅葉が妙に殺気立った。
「紅葉さん、落ち着くのです」
エステルがやんわりと言う。
「あらあら? リューさん、コツはあるのですか?」
ステラは紅葉の状況に苦笑しつつ、リューに質問をする。
「んー? 殺気立たないことだろう? それと、運」
「運ですか……。では、紅葉さんが釣った下駄は?」
「……あれは運だろうな」
良くも悪くも運がなければ釣れないだろうから。
しばらくするとエステルやステラの釣り糸も揺れた。ただ、引き上げるのが難しく、餌だけを持っていかれることもあった。
全体で何匹かはつれた。
「うう……下駄以外釣れないのです……か」
紅葉が落ち込んでいた。
「焦ってはいけないのです。話をしてのんびりするのです」
エステルはなだめる。
「そういえば……大親友と幼馴染がお付き合いすることになったのです。わたくしは嬉しいですけど、ちょっぴり寂しくもあるのです」
「それはそうですね。エステルさんとの関係は変わらないかもしれませんが、エステルさんから見るお二人の関係は変わりますよね」
エステルの言葉に紅葉がうなずきながら返す。
「でもでも、二人が幸せさんになってくれるとやっぱり嬉しいです」
「そうですか、いいことです」
「それに、わたくしも特別に好きな人がいるのです。嬉しい時も悲しい時もありますけど、好きな人いて好きになれてとても幸せです」
「そうなのですね。エステルさんは幸せそうです」
紅葉はにこにこと妹でも見るような風にエステルを見つめていた。
エルバッハは偵察に行った先で、魚を狙う海鳥のような雑魔が来たことに気づいた。
「近付かせなければ問題ありませんね」
【マジックフライト】を維持しながら、【ウインドウスラッシュ】で対処した。敵はそれ以上いないようだった。
戻ってから念のため、報告はした。この後、空や陸、海から来ないという保証はないから、警戒は少し強めた。
「根を詰めても仕方がないですぅ。おやつに焼き芋がありますよぅ」
ハナが声をかけるが、紅葉はじっとしている。
「紅葉さん、休憩は必要ですよ」
ステラが薦める。
「焼き芋ならそこでも食べられますよぉ」
ハナは持って行った。
「でも、休憩も必要ですぅ」
「そうですよ。こうやって、ごろーんとするのも気持ちいですわ」
ステラはごろりと横になった。地面は固められたところで少し痛いが、空は気持ちいい色をしている。
「どうして、下駄しか釣れないのでしょうか」
紅葉がしょんぼりしている。
「そればかりは仕方がないのですぅ」
「仕方がないですね」
ハナとステラが言った。
しおれながら芋を食べ終わった紅葉の釣り糸が激しく揺れ、釣り竿を持っていかれそうになっている。
「待ってろ、手伝う」
リューが動くが、その前に紅葉が不意に移動する。
「紅葉さん!?」
「紅葉っ!」
エステルは慌てて紅葉の手を掴もうとしたが手は届かず、エルバッハは自身の武器に【マジックフライト】をかけ、救出に向かう。紅葉には少し前に【ウォーターウォーク】を掛けていたため、無事なはずだ。
紅葉は水面で釣竿を握りしめ、きょろきょろしていた。
「まさか、何があったかわかっていないのでしょうか?」
ステラが様子から推測した。
「とりあえず、上がれます?」
ハナの問いかけに釣り竿は握りしめたままの紅葉は「魚は逃がせません」ときっぱり言った。
「あなたは!」
エルバッハはあきれつつ、何かあれば移動できるように漂う。
「……網あればいいか? まさか……雑魔とかいう落ちはないな?」
リューの確認を聞いて、エステルはウォーターウォークを自身にかけて下りて行った。そして、エステルは網で魚を取り上げる。
「捕れました、お魚さんです」
エステルは網を難なく掲げた。釣り竿を持っていかれるような大物ではないようだ。
紅葉とエステルが海岸側から上がってくる。力を抜いて落ちた理由を紅葉は「えっと? 逆らってはいけないと思いました!」と答える。
「逆らってくれ!」
「紅葉さん!」
「ええっ!」
「はあ?」
異口同音にハンターがあきれ声をあげた。
せっかくなら釣りの成果を追加おやつで食べて帰ることになる。
「紅葉さんもお料理できるのですか?」
「……」
エステルの問いに紅葉は口を一文字に結び黙った。
「このお魚さんは食べられるのです? 毒ありの生き物は食べないように注意するのです。知らないものは食べないのが鉄則です」
エステルは可食可能か否かのサバイバル的な意見する。紅葉は魚の種類とその調理方法についてすらすらと答えた。
「すごいのです! 紅葉さん、料理に詳しいのです。それはとってもいい奥さんになるのです。早速作るのです」
エステルの褒め言葉に紅葉が再び微妙な表情で黙った。
「……紅葉さん、どうしたのですか? 私も料理は修行中の身、一緒に作りましょう」
ステラが紅葉を促した。
「……包丁の握り方も知っていますし、火の起こし方も知っています……」
紅葉のぼそぼそという。
「作り方を知っているのは知識としてですね」
「知っているだけで、作れるかは別ですぅ」
エルバッハとハナが図星を指し、紅葉がおろおろし始める。
「ということで、包丁を握るところから始めてみましょう?」
エルバッハが促した。
「私はこちらで血抜きをしておきますぅ」
ハナは紅葉用に使われるもの以外は持ち帰り用の作業を始めた。
●肉と骨
紅葉はなんとか包丁を握った。
「……い、行きます」
ザクリ。
魚は真っ二つに分断された。
「……き、切れました!」
目がキラキラしているのはいい。
「魚を捌くはどこに行ったのでしょうか?」
エルバッハは溜息をもらす。それでもゼロから始めたのだから仕方がないと根気よく教えるしかなかった。それでも覚える気はある生徒なため、たどたどしくも作業はできた。
最終的に肉厚な骨ができた。
「紅葉さんの包丁さばき、怖かったのです」
エステルが震えた。
「これならばカラスミ作れますよぉ? プレゼントを考えているなら、作ってみて贈ってみたらいかがでしょうか、一か月かかりますけど」
ハナが提案した。
「なるほど……あ、そろそろ、これを食して帰らないといけない時間ですね」
紅葉はハナが捌いたものに箸を伸ばした。
「それにしても、雑魔がそれほどでなくて良かったが……もし、倒した雑魔が魚だった場合……結局、誰が一番大きな魚を釣ったのかわからなかったな。まあ、無事でよかったが……」
リューは最後に紅葉が落ちた為、すっかり忘れていた。
「そうですわね。まだ、油断はできませんわ。気分転換もしっかりしましたし、帰りも漏れなく護衛をしますわ」
ステラが微笑んだ。
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おさかなをたべよう。 レイア・アローネ(ka4082) 人間(クリムゾンウェスト)|24才|女性|闘狩人(エンフォーサー) |
最終発言 2019/02/16 08:27:38 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2019/02/16 02:55:59 |