猫喫茶で携行食をつくろっ♪

マスター:ことね桃

シナリオ形態
イベント
難易度
やや易しい
オプション
参加費
500
参加制限
-
参加人数
1~25人
サポート
0~0人
報酬
寸志
相談期間
5日
締切
2019/04/18 22:00
完成日
2019/04/28 17:21

このシナリオは5日間納期が延長されています。

みんなの思い出

思い出設定されたOMC商品がありません。

オープニング

●ある日の猫喫茶「モフル」で

 冒険都市リゼリオの大通りに面したログハウス風の喫茶店「モフル」。
 そこは豪放磊落な元ハンターの女主人が腕を振るう豪快な料理を楽しみながら、
 気まぐれなくせに甘えん坊な猫達と客が気軽に触れ合える店。
 以前は飾り気のない内装で猫達に無意識のストレスを与えていたが、
 2年前にハンターからリフォームの意見を頂戴した事で
 日向ぼっこできる出窓やキャットウォーク、キャットタワーを設置。
 床にはカーペットを敷き、客がエントランスで靴を脱いでから入ることで猫達が汚れる心配もなくなった。
 今では毎日が満員御礼で、主人のメルダは早朝からの仕込みと猫の世話で多忙な日々を送っている。
 それは大変なことだが、彼女は客からの心配に「にっ」と笑ってこう答えた。
「毎日戦場にいた頃と比べりゃ、ずっと楽なもんよ。
 ここに歪虚が現れることはそう滅多にないから安心して眠れるし、好きな料理に没頭して稼げているんだ。
 むしろこの境遇に感謝してるよ。
 ……それに猫達はあたしの子供同然なんだ。可愛い子の世話を苦労と感じるものかい」
「だな、メルダ姐さんはこの子らの母さんだもんな」
 元野良猫だった猫の体を撫でながら客が笑う。
 これまで人間を恐れたり怒りをぶつけてくる猫はたくさんいた。
 それでもメルダは根気よく彼らを愛することで、その頑なな心をほどいてきたのだ。
「ま、何度も噛まれたり引っかかれたりはしたけどさ。
 でも戦場で受ける憎しみや傷に比べれば本当に些細なことだよ。
 少なくともこいつらはかけた愛情に応えてくれるからね」
 そう言ってグラスを磨くメルダ。
 その瞳はかつて剛腕を振るった女戦士とは思えぬほどの母性に満ちていた。


●不穏な噂とその真相

 それはある日のこと。
 猫喫茶開店前に道路の掃除をしていたメルダは不穏な噂を耳にした。
 リアルブルーを一旦凍結することで動きを封じていた邪神が再び動き出そうとしていると。
 彼女は早速ハンターオフィスで職員を務めている旧友のもとへ向かい、真相を確かめんと受付に身を乗り出した。
「ルナ、邪神復活の噂は本当なのかい?」
「……あまり民間人を刺激したくないから小声で言うわ。あなたは妙に勘が鋭いから嘘はつけないしね……。
 答えは、イエス。
 今は神霊樹ネットワークで介入を防いでいるけれど、どこまで抵抗できるかわからないというのが私見よ」
「そんな……」
「でもこれはまだ一般には伏せている事実よ。
 本当のことを知ったら全土がパニックになるでしょう? だから内密に、ね」
 メルダは椅子に力なく腰を下ろすと頭を抱えた。
 自分が戦場にいた頃よりも明らかに歪虚たちは強くなっている。
 その中で自分はともかく、愛猫や大切な客が命を落とす事態だけは許せない。
 でも今の自分は戦う力がない。
 覚醒者としての力が僅かに残っているだけで、
 スキルを発動することも昔装備していた強力な武具を身に着けることもできない。
 そこに受付嬢ルナがハーブティーを淹れ、匂いを楽しむよう彼女に勧めた。
「まぁ、そこまで心配しないで。今のハンターは私達の全盛期よりもずっと強い。
 大精霊から信頼され、その力を借りて次々と新たな力を得ている。
 四大精霊ならともかく、大精霊から信頼を得るなんて私達の時代では全然考えられないことだったじゃない?
 だけど今の子達は自らの手で大きく道を切り拓いているのよ」
「つまりは今のハンター達を信じろと?」
「そう。少なくとも彼らに仕事を斡旋している身としては常にそう思うわ。
 彼等は懸命に依頼に向き合い、最高の結末を導きだせるように常に頑張っている。
 私達ができるのは彼等を信じ、支えることよ」
「信じて、支える……か。それならあたしにもできるかもしれないね」
 メルダはハーブティーを呷ると椅子をぎっと引き、立ち上がった。その瞳にはもう焦りも悲嘆もない。
「それじゃあ、あたしからひとつ依頼したいことがあるんだが」
「はい、どのようなご依頼で? お客様」
 ルナが万年筆を手に眼鏡をくい、と上げる。
 メルダがハンター達に依頼した案件、それはハンター達に自分の店に来てほしいということだった。


●メルダ直伝、サバイバル飯レッスン

 メルダは店に帰るとすぐに大きな紙を広げ、
 太いペンで「戦場で生き残れ! 最強の携行食教室」と書いて外壁にぺたりと張り付けた。
 戦場で生死を分けるものは武器の強力さや本人の能力だけではない。
 生き抜くために必要な飲食物――地味なようでいて、それは非常に重要な存在だ。
 何しろ腹が空けば集中力に欠くだけでなく、耐久力や思考力にも影響する。
 ほんの数分で完結する戦いならともかく、長期にわたる戦となれば飲食は欠かせない問題となるだろう。
 それに食事するにしても、単に腹を満たせば良いというものではない。
 戦が長引くことで精神が擦り減り、士気に関わってくることもある。
 旨いものを食べることで気力が高まり、生きる力が湧いてくるのだ。
 だから簡単に作れる旨い携行食を開発し、ハンター達に教えようと彼女は思い立った。
 大丈夫、料理の経験なら戦場にいた頃から十分すぎるほど積んでいる。
「にゃあ」と足元でじゃれつく猫達にメルダは
「ごめんな、母さん考えごとしてんだよ。もう少ししたら飯を用意するからな」と応え、エプロンを腰に巻き付けた。

リプレイ本文

●猫喫茶「モフル」開店

 今日も心地よい海風が吹く冒険都市リゼリオ。
 空は突き抜けるように青く澄み、木々の緑は春の盛りが過ぎたことを思わせる。
 そんな中で猫喫茶「モフル」の店主メルダは
 ドアプレートが「貸し切り」になっていることを確認するとその前で腕組みをした。
(さて……ハンター達は来てくれるもんかね。ルナの話では世界各地で大きな戦が続いているそうだし)
 かつて自分も戦場にいたからわかる。
 激戦の後は心身が疲弊し、時にはベッドの上から動けない日もあったことを。
 物を食べなければ、傷を浄めなければ、と思いながらも眠るしかできなかったあの日。
 だからこそできるだけ多くのハンターに出会い、元気な顔を見たいと彼女は思う。

 そんな時。彼女の後方、それも低い位置から愛らしい声が聞こえてきた。
「あの、ここが猫喫茶モフルさんでいいですよね?」
「あ、ああ。あたしが店主のメルダだよ。お前さん達は募集を見てくれたハンターかい?」
 メルダが慌てて振り向くと、そこには何とも愛らしいカップルが立っている。
 和風メイド姿の雲雀(ka6084)とグラディート(ka6433)。相手が依頼人とわかると雲雀は小さくお辞儀をした。
 続く言葉はどこか尻すぼみで頬が赤く染まっている。
「はい。私は雲雀、こちらはディ……じゃなくて、グラディート。……雲雀の彼氏さんなのです」
「今日は楽しみにしてきたんだ。料理は結構自信あるし~、他の人の料理も見てみたいと思ったしね~。
 それに雲雀も結構料理上手なんだよ。よろしくだよ~」
 中性的な美貌のグラディートが雲雀の右手に左手を絡め、メルダに右手を差し出す。
(何とも初々しい子たちじゃないか)
 ふたりと握手を交わした早速メルダは「さぁ、気兼ねなく入っとくれ」と彼らを店内に案内した。
 店に漂う優しい木の香り。シューズボックスに靴を預けて扉を開ければ、そこはもう猫の楽園。
「わぁ、凄いのです!」
 早速足元に近づいてきた猫に手を伸ばす雲雀。だがグラディートは唇に指先をあて、小さく首を振った。
「雲雀ちゃん、猫っていうのは何もしない方が来てくれるんだよ。
 だから最初に料理を済ませてから皆と遊ぶといいと思うな~」
「そ、そうなのですか。残念です。
 ……でも携行食の最強っていうのも気になりますし。まず何か作ってみましょうか」
「そうそう。僕、一応いくつかレシピを考えてきたんだ。
 その中で一番美味しくできたのが僕らの最強の携行食ってことでいいんじゃない?
 どんな料理でも味の好みはあるし、装備次第で持ち運べるサイズも変わるし~。
 自分達が一番満足できるものが最強だと思うなぁ」
「なるほど、それなら雲雀はディのお手伝いをしながら色々試行錯誤するです!」
 その時、ふと雲雀の頭脳に電流が奔った。
(……はっ!? ……ハジメテノキョウドウサギョウ……? って、気がはえーんですよ、自分―――!!?)
 顔を真っ赤にしてグラディートを少し恨めしげに見つめる雲雀。
 本来素直なはずの自分の心をいつも飄々とした笑顔で掻き乱す彼が愛しくもあり、小憎らしくもあり。
 そんな彼女を知ってか知らずか、グラディートは鼻歌まじりでエプロンを腰に巻くと調理器具を取り出した。
「さ、雲雀ちゃん。一緒に頑張ってみよう」


●野獣な美女

 ここはリゼリオにある小粋な喫茶店。
 紅媛=アルザード(ka6122)と神紅=アルザードの姉妹は
 クラブサンドに珈琲という定番メニューで和やかに朝食をとっていた。
 ――しかし、ある瞬間。
 神紅が突然端正な顔を顔を獣の如く険しくし、カップをソーサーにガッと半ば叩きつけるように置いた。
 紅媛が思わず肩を震わせる。
「どうした、姉様?」
「ナニカヨカラヌケハイガスルワ……!
 ワタシノヒバリチャンヲタブラカスフトドキモノ……歪虚ヨリユルサレザルソンザイ……!」
 既に深緑の季節というのに口からあふれ出す白い息……いや、煙。
 緑の目は爛々と輝き、まるで夜の肉食獣のようだ。
「お、落ち着け……姉様。雲雀も既に一人前のハンターだぞ、不逞の輩が近づいたところで何もできやしないだろう」
「ソンナコトイッテモカンジルノヨ! マッテテヒバリチャン、イマタスケニイクカラ!!」
 そう言って神紅が疾風のように駆ける。
 幸い食事は既に終えている。駆け出した姉の分もまとめて代金を店員に支払うと紅媛は全力で姉を追跡した。
 ……とはいえその追走劇はわずか3分足らずで終わった。
 猫喫茶の前で暴走中の神紅をレイア・アローネ(ka4082)が身体をはって止めていたからだ。
「駄目だ、神紅! 落ち着け! 気持ちは察するがそれだけは駄目だ!」
 出窓から見えるのは楽しそうに料理をしている雲雀とグラティード。ああ、なるほどと紅媛は納得した。
「レイア、丁度いいところに! 頼む、姉様を止めてくれ!」
「わかっている。さすがにあの状況を邪魔するのは野暮だ。
 神紅、気持ちはわかるが心をケモノにしてはならない。わかるだろう?」
 レイアが諭すように神紅へ優しい目を向ける。そしてぽん、と手を彼女の肩に置いた。
 神紅の瞳が潤み、呼吸も落ち着いていく。紅媛が神紅を背中から抱きしめた。
「姉様、雲雀を妹のように可愛がっているのは私も同じだけど仲の良いふたりの邪魔をしてはいけないぞ」
「ダッテ……ダッテ……ユルセナカッタンダモノ! ワタシノタイセツナヒバリチャンガ……!!」
 そう言って、リアルブルーで昔放送されていた2時間ドラマの犯人のように顔を覆い膝を折る神紅。
 これで一連の事件は解決した……というわけでもないのだが。
 それはそれでまた別の舞台に物語は移る。


●サーカス娘と吟遊詩人

「ミアさん、テントと舞台の準備は粗方終わりましたから休憩されて大丈夫ですよ」
 所属中の天鵞絨サーカス団のスタッフにそう言われ、ミア(ka7035)は散歩に出かけた。
 とはいえただの散歩で終えるには勿体ない。リゼリオで何か変わった催しでもないだろうか。
 そう思った時、猫喫茶の前で「最強の携行食教室」のポスターを発見する。
「携行食……そういえば、お腹減ったニャス」
 今日は朝から出し物の練習でしっかり身体を動かしたミア。
 出窓を覗くと日向ぼっこ中の猫の他に楽しそうに料理をしているカップルと、
 猫と戯れる人々と、テーブルで何やら深刻そうな顔で話し込んでいる3人の姿が見える。
 とりあえずテーブルに空きがあるなら勉強しながら食事をするのも悪くないだろう。
 上手くできたらサーカスの仲間に振る舞うのも良いだろうし。
 そこでミアがドアノブに手を伸ばした時、白く細い指先が彼女の手に触れた。
「あっ、申し訳ありません。つい、出窓の猫さんに見とれてしまって」
「ニャっ……気にしないでニャス」
 ユメリア(ka7010)が頬を赤らめてミアへ一礼する。するとふわりと爽やかな香りが漂った。
「いい香りニャスね、香水ニャスか?」
「ええ、猫さんのいるお店ですから嫌われないようキャットミントを中心とした香りを調香しました。嫌がられなければ良いのですが」
 控えめにユメリアが呟く。その瞬間ミアの飾り物の尻尾がぴょこんと立ち上がって元気よく揺れた。
「ミアはその匂いとても良いと思うニャスよ♪ ところでここに入るということは……お料理するニャス?」
「ええ、私は吟遊詩人で旅続きですから。携行食の開発がとても気になるのです」
「ふむふむ。ミアもサーカス団にいる分、移動時間や準備時間の食事は結構大事な問題ニャス。それじゃ一緒に何か考えてみるニャス!」
「ええ、それは喜んで」
 可憐に微笑むユメリア。こうして昼の部の営業が本格的に始まった。


●仲良しさんと新たなる哀しみ

「ねぇ、雲雀ちゃん。ナッツはカリカリに焼けたかな?」
「ええ、焦げずに丁度いい香ばしさなのですっ。ディも一口どうぞです!」
 フライパンから菜箸でナッツをつまみ「あーん」と言ってグラディートに味見をしてもらう雲雀。
 もちろん出来はよく、恋人は煎りたてのナッツを堪能すると指でOKサインを出した。
 そして鍋で熱していた蜂蜜にそれを入れ、バランスよく混ぜる。
「ディ、これをどうするです?」
「これをある程度薄くして冷やす。その間に甘さ控えめの塩をきかせた一口大のクッキーを焼き、
 それに今作った蜂蜜とナッツ……冷えた頃にはヌガー状になっているのを挟む。
 それを油紙で包めば一品できあがりだよ」
「ふむふむ、糖分と塩分が一緒に取れる万能クッキーですか。栄養も豊富そうです」
「他にクレープも考えているんだ。中身は概ね同じなんだけど、
 生地を軽く焼くか干すかして乾燥させることで持ち歩きやすくするつもり。やってみる?」
「干すのは時間的に厳しいかもですけど、軽く焼くのはできるです! それではやってみましょうか」
 そんなこんなで無邪気に料理を楽しむふたりを悲しげな瞳で眺める神紅。
 彼女は妹と妹のように可愛い女性に対する庇護欲が強い。
 だからこそ雲雀がグラディートを頼りにしている姿がただただ寂しい。
「……」
 俯いてサービスのクッキーをもそもそ食べる神紅。
 レイアはその様子に(……重傷だな。これはどうにかせねばなるまい)と、
 たまたま近寄ってきた猫を捕まえて紅媛に抱かせた。
「ほら、神紅! 見てみろ、紅媛が猫を抱いてるぞ。
 最高に可愛いぞ、何といってもふわふわとぷにぷにのコラボだからな!」
「なっ、誰がぷにぷにだとッ!?」
 胸とヒップに栄養が集まっていることが悩みの紅媛が声を荒げるが、その間もなく神紅が紅媛に抱き着いた。
「やーんっ! こひめとねこさんの奇跡のマリアージュ素敵ーッ!! 可愛い守りたい愛でたいーッ!!!」
「あ、姉様っ! やめ……っ!」
 ぎゅーっと抱きしめた後、魔導スマートフォンで妹と猫の愛くるしい写真を撮影しまくる神紅。
 猫は目の前の人物のテンションの高さに驚いたのか終始キョトン顔だったが
 ――まぁ、神紅の幸せのためになったと思えば些細なことだろう。
 レイアはようやく自分の時間ができた、と自分の足元にやってきた猫を抱き上げた。
(ふう、やっと安心して猫を愛でられる……。
 やはり戦いの合間は猫かパルムだな。あと可愛い女の子。ああ、紅媛に猫は似合うなぁ)
 姉に散々被写体にされ疲れ切った様子の紅媛だが、
 それでも神紅が雲雀たちの邪魔をしないようちらちら見張っている。
 その緊張をほぐすべく、レイアは微笑んだ。
「ふふ、紅媛は可愛いな。猫がよく似合う。
 私なんか虎が似合うとか言われたぐらいだぞ。よくて黒豹……ふふふ、そうは思わないか……」
 喋っているうちに疲れからか自嘲モードに入るレイア。そこにとどめを刺したのが残酷なことに紅媛だった。
「え? 似合ってるって? レイア普段は口下手なのにこういう時は上手いんだな。年の功というやつかな」
 ――その瞬間、レイアの薄笑いが凍った。正気に戻った神紅が慌ててフォローに入る。
「そ、そうね。紅媛は本当に猫が似合っているわ。
 それよりも折角だから携行食作りに参加してみない? 材料は揃ってるそうだし。自分の好みで、ね?」
「……すまん、私は干し肉ぐらいしか……
 食えればいいのタイプだし……ふたりに携行食を作ってほしいな……」
 また厄介な問題が発生したものだ。神紅の暴走が止まったかと思えば、次はレイアが悲嘆に暮れる。
「それじゃあジャムを作って乾パンに塗りましょう。
 ジャムは元々保存食だし、それならレイアさんも作れるんじゃないかしら?」
「ジャム……か。煮込んだり潰すぐらいならできるかな……うん」
 すっかり落ち込んでいるレイアだが、こればかりはどうしようもない。
 後は猫の癒し効果に任せるしかない、と神紅は祈った。


●野菜とおにぎり

 ユメリアはキッチンに入るとまずは野菜を確認した。
 ここはリゼリオ、大抵のものは手に入るらしく基本的な野菜から他国の名産品まで揃っている。
「ユメリアさん、何見てたニャス?」
「私はエルフですので……野菜があればと。
 それとできれば果汁を保存できる方法があればと思っていたのです。ミアさんは?」
「ミアは断然おにぎり推しニャスね! 戦場のお供といえば、今も昔もおにぎりニャス。
 片手で手軽に食べられるニャスし、炭水化物もしっかり摂れるニャスからエネルギー補給に持ってこいニャス!」
「なるほど、たしかにおにぎりならば食器がなくても食べられますよね」
「うんうん、おにぎりは紫蘇や大葉で巻いたり中にサラダ風の具材や漬物を入れても美味しいニャス。
 ご飯を野菜のおこわにしてもイケるニャスよ」
 頷きながらメモをとるユメリア。一方、果汁の保存について尋ねるとメルダは腕を組んで目を瞑った。
「果汁のみの長期保存は難しくてね。
 リアルブルーにある冷凍庫ってやつか氷室でもあれば別なんだが、
 そうでない場合は紙に果実ごと包んで涼しい場所に保存しておいた方が間違いない。
 一旦包丁を入れるとそこから傷み始めるからね」
「……そうですか、ありがとうございます」
 ユメリアはメルダに気を遣い、控えめに微笑む。だが「ああ、それでも」とメルダが付け加えた。
「果実の皮を砂糖漬けに加工すれば、戦場でも口寂しい時に舐めたりできるんじゃないかね。
 柑橘類の皮なんかよく加工してケーキの上に乗せたりしているんだけど。
 あとは……そちらのお嬢さん方のようにジャムに加工しておくのもいいかもしれないね」
 神紅たちが煮込んでいるのは苺のジャム。
 果汁そのものとはまた違う味になるが、旅先で季節の味を感じるには十分だろう。
「たしかにピールもジャムも良いですね。私も何か果物でジャムを作らせていただこうかしら。
 それとグラディート様たちが作られているナッツと蜂蜜のクッキーも興味深いです。
 蜂蜜の代わりにキャラメルを使う方法もありそうですし。ぜひレシピを教えていただきたいですね。
 後はメルダ様に食品腐敗防止のコツを教えて頂かないと……」
 料理も思った以上に楽しそうじゃないですか――ユメリアの研究家肌が疼きだす。
 メルダは「よっしゃ、できるところまで教えてやろうじゃないさ」と袖を捲り、
 ミアもミアで「それじゃあ今日はミアの極上おにぎりを作るニャス!!」と気合を入れる。
 ダウナーな者がいれば、一方でアッパーといっても過言ではないほど料理を楽しむ者もいて。
 ああ、キッチンはどこまでも変速していく――。


●猫を愛でる者達

 キッチンが暴走するさなか、キャットタワーの傍で朝から猫と戯れる者がいた。
 ディーナ・フェルミ(ka5843)は開店前から路上で
「ねーこねこねこねーこっこー、ねこねこねーこ、ねーこっこー」と不思議な節回しで自作の歌を披露し、
 掃除中のメルダに「あ、これは放置しちゃいかん」と店の中に半ば押し入れられたという猛者。
 もう何時間も猫と戯れているのに飽きる様子は全くなく
 「朝だけど言わず昼も夜も、寧ろお猫さまの館にお泊りしたいの連続で!」と
 いかにも「キリッ」というオノマトペが似合いそうな真剣な表情で言い切る辺り相当な猫ジャンキーだ。
 彼女も携行食作りに参加するはずだったのだが、開拓村出身ゆえに田舎ならではの食生活に慣れているらしく。
「……昆虫も蛇も蛙もいるの。春から秋にかけての行軍なら十分現地調達で間に合いそうな気がするの……?」と
 首を傾げて猫を目で追う始末。
 そう。生物のいない地や宇宙にでも向かわないかぎり彼女は携行食がなくとも料理を作ることができるのだ。
 それも安全かつ出来立ての最強サバイバル飯を。
 だからディーナは料理にとらわれず存分に猫と戯れる。
 天井傍のキャットウォークを歩く猫を仰ぎ「……神は猫の上に人を作らず人の下に猫を作らずなの」と
 微笑んで讃えだすその姿……ああ、なんという信仰心か!

 その傍で猫を愛でているサクラ・エルフリード(ka2598)も本来は携行食作りに来たはずのひとり。
 最初は「ん、料理は止められていますが携行食ぐらいなら……」と意気込んでいたはずが、
 店に入った瞬間「……ぁ、猫さん可愛いです……」と言ったきり料理そっちのけで猫を愛でている。
 どんなに美味しそうな香りが漂おうが、
 楽しそうな声がキッチンから聞こえようが、何が何でも猫と遊ぶ! 抱く! 愛でる!
(この子達、人間に慣れてますね……
 ただでさえ可愛くて撃沈してしまったのに、その上にツボをつくアクションを心得ている。店主殿、やりますね)
 特に子猫がサクラの華奢な胸元に顔を擦り寄せた途端、彼女の中の母性がずきゅんっと突き動かされた。
「み、ミルクをください……店主殿……」
 猫用ミルクを哺乳瓶に入れてもらい、それを口に運ぶと嬉しそうに飲み始める子猫。
 ああ、自分がハンターという多忙な立場でさえなければ里親という道もあっただろうと切ない気分にさせられる。
(うう……今日ぐらいは猫達の母親は無理でも友達になりたいですっ!)
 そう心に決めて、彼女は猫達と全力で遊び始めた。当初の志はどこへやら。
 もっとも、桜は包丁を持てばどこかへすっ飛ばしてしまう特殊能力の持ち主だ。
 これが一番幸せな過ごし方なのかもしれない。

 その様子をのんびりと眺めるのは鞍馬 真(ka5819)。
 彼は最初から客として訪れ、掘りごたつ席でスイーツを食べながら猫と遊んでいた。
 ディーナの熱い言葉に真はニコニコしながら頷く。
「うーん、だよねえ……猫はいいよねぇ……猫……もふもふ……ふわふわ……やわかい……しあわせ……」
 普段は聡明な真がまるで別人のように蕩けている。
 それというのも真は世界各地の激戦に休む間もなく身を投じているだけでなく、
 病み上がりという事情も重なり、ひどく疲れていたからだ。
 とはいえいつもの気遣いは忘れていない。猫には無理強いをせず、近寄ってくる子にのみ撫でたり抱っこしたり。
 たまに出窓の下で三角座りをして、寝ている猫を観察する姿は普段の冷静な闘狩人とは全く異なる姿で。
 そこから降りてくる猫をキャッチしようとしてうっかり猫パンチを喰らってしまっても。
「肉球……にゃ~♪」
 満面の笑みで許してしまう。
 猫パンチを喰らうのは彼等の業界ではご褒美なのだ。だからこそ彼らは猫の我儘も喜んで受け入れる。

 むしろディーナはメルダに料金を払ってまで猫へ貢ぎ始めた。
「おネコさまへの貢物をじゃんじゃんバリバリお願いするのっ」
「はいはい、ご利用ありがとね。それじゃご褒美用のやつを少し出すからちょいと待ってな。
 でも大量に食べさせると肥えちまうからね、半分はおもちゃでいいかい?」
「う~……っ、わかったの、それは仕方ないの」
 そう言いながら猫達に煮干しを千切って食べさせるディーナ。
 ここは丁度港町、その気になれば猫が大好きな魚が山のようにある。
 きっとそれを見たら喜んでくれるに違いないのに。
(お外に連れていけたらいいのに、なの……)
 ふう、とため息をつきながら猫を撫でるディーナ。でも猫に手を舐められると思わず微笑んでしまうのだった。

 真も真で「可愛いなぁ、癒される……」と言ってカーペットに横になってみれば。
 猫も彼に慣れたのかわらわらと寄ってきてお腹に乗っかったり、
 腕に顎を乗せてきたり、太腿に乗っかったりで……あったかい。まさに猫布団状態。
(……あ。やばい。これは危険な奴だ)
 そう気づいた頃には手遅れで。あっという間に意識が薄れ、彼は気持ちよさそうに寝息を立てていた。


●楽しい昼餉

 猫好きたちが世話に興じている間に携行食が一通り揃った。
 グラディートと雲雀によるナッツと蜂蜜のクッキー&クレープ、
 レイアと紅媛と神紅による手作りジャム添え乾パン、
 ユメリアによる小ぶりな山菜おにぎりとサラダとレモンピール添えのお茶、ミアによるおにぎり2種。
 どれも甲乙つけがたい味わいがある。
 そこでユメリアは「今回は普通の紅茶ですが、香木の皮を包み紙に加工できれば煮出すだけでお茶になるかと。
 そうすれば寒冷地での戦で役に立つのではないかしら」と独自のアイデアを発表。メルダを唸らせた。
 ミアは自分の分のおにぎりを割って皆に見せた。
「ミアのおにぎりはおすすめの具2つ用意したニャス!
 ひとつめは刻んだ梅干しと醤油をあえたおかかを混ぜ込んだおにぎり。
 梅干しは疲労回復に効果があるニャスし、吸収されにくいミネラルを体内に吸収しやすくする効果があるんニャスって」
 その説明を受け、グラディートがおにぎりを口にする。
「へえ、それに東方っぽい味付けが面白いね~。独特の酸っぱさと塩気と鰹の香ばしさが食欲を刺激する感じ」
「そうなのニャス。栄養面の他にも味も満点なのニャス♪
 で、ふたつめはたらこ! タンパク質やアミノ酸、ビタミンやカリウムが豊富で……意外ニャスよね。
 足がつりやすい人におすすめニャス。栄養たっぷりな海苔はちゃんと巻くニャスよ?」
 そう言いながらミアが特製の塩レモンドリンクを皆に振る舞う。
「炭水化物多めの食事は喉が渇きやすいニャス。ささ、皆でいただきますニャスよ!」
 猫達と戯れながら料理について語らう昼餉。ここだけは戦場を忘れたように長閑で温かい空気が流れている。
 ユメリアは皆が心安らぐようにとリュートを手にやさしい歌を披露する。
 その姿はまるでピクニックのワンシーンのようで――
 気持ちが和らいだ雲雀が声を合わせると、グラディートもそれに声を重ねる。
 恥じらう雲雀にグラディートは
「いいんじゃない? こういう時ぐらい。そういう雲雀ちゃん、可愛いと思うけどな?」と微笑んだ。
 邪神との決戦まであと少し、年齢相応に過ごせる時間は残り僅かだ。それなら、それまでは――。
 雲雀は「ディのそういうとこ、困る」と言って少しだけ口を尖らせた。


●夜の部のはじまり

 陽が陰ってきた頃。
 相変わらず猫に囲まれ寝息を立てている真と、
 猫を崇め奉るディーナとサクラ以外のメンバーはそれぞれの道に戻っていた。
 一方、店に新たな客が訪れる。
 龍崎・カズマ(ka0178)と友人のヘルヴェル(ka4784)と、星野 ハナ(ka5852)。
 カズマの目は以前と異なり灰色にくすんでいたが、それでも眼鏡さえかければ物が見えるようになったらしい。
 彼は店に入るなり、猫布団と猫と戯れる女性2人の姿に一瞬ぎょっとしたが、店主に早速挨拶するとキッチンに向かった。
 何しろカズマは獣に懐かれやすい体質。猫達に群がられる前にやるべきことをと考える。
「さて、ヘル……今回はどうしたものだろうな。俺はとりあえずシリアルバーの類で考えているが。
 あとはいいとこ、ハードクッキーの類しか見当がつかん」
「そうですね……クッキー類のみですと喉が渇きますから、
 水に入れるだけで作れる具入りスープを私は考えています。味噌玉系でもいいですよね。
 乾燥野菜や乾物を味噌に練り込んで、水に入れるだけでスープになりますし」
 ヘルヴェルのアイデアにカズマが目を白黒させる。
「ああ、味噌玉か! リアルブルーではスープごと纏めて乾燥したものを売っていたが、
 こっちでも味噌や調味料でまとめれば作れないことはないんだな。
 リアルブルーでも昔、握り飯に味噌を塗って鍋で煮ることで雑炊にしたという話を聞いたことがある」
「ええ、味噌は塩気もありますから汗をかく戦場で役立つでしょうし。さて、まずは作りましょうか」
 気丈なカズマと女性らしい姿でありながら男勝りなヘルヴェルはどこか性質が似ている。
 それゆえ男女の友情が成立しており、キッチンで隣り合うことにも緊張感はない。
 むしろ互いの料理に助言したり味見したりと楽しそうだ。
 カズマはオートミール、小麦粉、蜂蜜、ココナッツオイルを出してから逡巡し、ショウガを取り出した。
「シリアルバーにショウガですか?」
「ああ。まぁ、ショウガには身体を温める効果がある。寒さはいろいろと敵だしな」
「なるほど、戦況によっては煮炊きできないかもしれませんしね。できる範囲での防寒の意味もありますか」
 頷きながらも作業を続けるヘルヴェル。野菜を程よい大きさに刻み、味噌に手際よく練り込んでいく。

 一方、ハナはカズマの作業を見ながら大きく頷いた。
「うーん、やっぱりぃ。
 真面目な話ぃ、シリアルバーが行動食としては一番優れているんじゃないかと思うんですぅ。
 トレッキングの行動食もナッツとかそういう感じでしたしぃ」
 ハナの調理法はカズマよりも簡潔なものだ。
 まずはナッツとシリアルを敷き詰め、上から蜂蜜をたっぷりとかけてオーブンで10分強焼いて。
 それで焼き上がったものを一口で噛み切れるサイズのバーに切り分け、ロウ紙で包んで出来上がり。
 ハナは自分で作ってみたものをふたつ手に取り、ひとつは自分に。もうひとつはメルダに渡す。
「カロリーと携帯性最優先で作ってますからぁ、味はそこそこまとまってますけどぉ、
 すっごい美味しいとか感動したとか何度でも食べたいって感想にはならないんですよねぇ。
 行動食って面が強すぎてぇ。こういうのじゃダメですぅ?」
「そうさねぇ、ダメってことはないと思うよ。
 少なくとも実戦では腹にある程度モノが入ってないと力が出ないからね。
 それに兵站の状況によってはエネルギーさえあればそれだけで救われる状況っていうのもあるからね」
「ですよねぇ……」
 メルダの答えに遠い目でため息をつくハナ。でもメルダはそれに少しだけ付け加えた。
「でもね。昼間の子達やあの兄さんや姉さんのように、
 ちょっとした工夫で食事が楽しくなったり食べやすくなったりするもんさ。
 もっともそれはハンター自らが戦場でやることじゃない。
 ハンターや各国の戦士たちを支えるあたしら民間人も努力するべきことなんだ」
「だったらなんでハンターに今回の件を依頼したですぅ?」
「知りたかったんだよ、皆が戦場で食べるものをどう考えているのか。
 食い物が腹を満たす物でしかないならカロリー食を量産するだけだけど。
 でも皆、仲間のために少しでも食で心が満たされることや命を繋ぐための手段を考えていると知った。
 ハナが言ったことだって、裏を返せば『美味しい方がもっといい』だろ?」
「それはまぁ、そうですけどねぇ」
「だから今日……みんなに来てもらえてよかったと思ってる。
 皆がそれぞれ、戦場にあっても心ある人間なんだと思ってさ。
 いずれは邪神との戦いに向けてあたしも携行食を作るよ。
 それに向けて何をするべきか考えたかったのさ。ありがとね、来てくれて」
 ははっと笑うメルダ。ハナは鼻の頭を掻くと自分のシリアルバーをさくさく食べた。

 その頃、カズマは苦難に立ち向かっていた。
 今まで真の布団になっていた猫達が目を覚まし、彼の足元に群がっていたのだから……!
「くっ、こちらはオーブンを使っているんだ。危ないから近寄るな……近寄るんじゃない!
 ほら、まな板の上には包丁もあるんだぞ!? わかってんのか!」
 カズマが猫達をまとめて抱き上げてディーナ達に預けるも、いつの間にかキッチンに戻ってくる猫達。
 しかもなぜかその数がどんどん増え、
 ついにはディーナとサクラが不満そうに迎えに来るようになってしまった。
 その様子にヘルヴェルが「あははッ」と笑う。
「おい、ヘル! こっちは結構笑えない状況なんだぞ!? 俺は猫達に怪我をさせないようにだな」
「はいはい、わかってます。あー、でもうらやましいですね。
 あたし、イェジドがいるせいかあまり犬猫に構ってもらえなくて……ふふっ」
「だーかーらー、ヘル! 笑うなって!!」
「はいはい。それではあたしは香辛料多めのクッキーでも焼きましょうか。
 お酒のおつまみにはなるでしょうし」
 なんだかんだで楽しいキッチン。料理が仕上がるまで大騒ぎになったのは言うまでもない。


●穏やかな夕餉

 真がようやく起床し、ディーナとサクラが猫を追っては愛で追っては愛でを繰り返したそんな夜。
 テーブルの上には2種のシリアルバーとスパイスの効いたクッキーとスープが並んでいた。
 ディーナがヘルヴェル作の味噌汁を飲みながらカズマを恨めし気に見つめる。
「カズマさんはお猫さまにモテモテで羨ましいです~。お猫さまともっと遊びたかった~。
 でもお味噌汁おいしい~、お猫さまもいるし幸せ~!」
 ディーナは自分の太腿に上半身を乗せて甘える猫を抱き上げ、愛しそうにほおずりした。
 ごろごろと喉を鳴らす様がまた愛おしくてたまらない。
 一方で自己嫌悪に陥っていたのはサクラだ。シリアルバーを齧りながら俯いている。
「私、携行食を作りに来たはずなのに……ぁ、もう終わりなんですね……」
「まぁ、こればっかりはね。お姉さんには次の機会に教えるよ。包丁の持ち方からね」
「えっ。バレてました?」
「最初来た時から雰囲気でね。他の家事はできるだろうけど、顔の緊張から料理には慣れてないだろって思ったんだよ」
「あはは……」
 サクラが苦笑する中、メルダがグラスに酒を注ぐ。ここにいるメンバーは皆成人済みだ。
 酒の合間に食べるシリアルバーの甘みやヘルヴェルのクッキーの程よい辛さがなんともたまらない。
 真は酒を口にした後、しみじみと語った。
「私は体が癒しを求めていると思い、来たんですが……
 猫布団という貴重な体験をしたせいか、明日からまた頑張ろうと思えてきました。
 だって皆を守らないとこの子達にもまた会えませんから。
 猫布団、本当に気持ち良かったですし……また体験したいです」
 そう言って真が照れ笑いを浮かべる。メルダは「いつでも皆、歓迎するよ」と豪快に笑った。
 ――こうして猫喫茶「モフル」は本日の営業を無事終了するのだった。

依頼結果

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参加者一覧

  • 虹の橋へ
    龍崎・カズマ(ka0178
    人間(蒼)|20才|男性|疾影士
  • 星を傾く者
    サクラ・エルフリード(ka2598
    人間(紅)|15才|女性|聖導士
  • 乙女の護り
    レイア・アローネ(ka4082
    人間(紅)|24才|女性|闘狩人
  • 絆を繋ぐ
    ヘルヴェル(ka4784
    人間(紅)|20才|女性|闘狩人

  • 鞍馬 真(ka5819
    人間(蒼)|22才|男性|闘狩人
  • 灯光に託す鎮魂歌
    ディーナ・フェルミ(ka5843
    人間(紅)|18才|女性|聖導士
  • 命無き者塵に還るべし
    星野 ハナ(ka5852
    人間(蒼)|24才|女性|符術師
  • 笑顔を守る小鳥
    雲雀(ka6084
    エルフ|10才|女性|霊闘士
  • パティシエ
    紅媛=アルザード(ka6122
    人間(紅)|14才|女性|舞刀士
  • 背後にお姉さん
    神紅=アルザード(ka6134
    人間(紅)|17才|女性|疾影士
  • 思わせぶりな小悪魔
    グラディート(ka6433
    人間(紅)|15才|男性|格闘士
  • 重なる道に輝きを
    ユメリア(ka7010
    エルフ|20才|女性|聖導士
  • 天鵞絨ノ風船唐綿
    ミア(ka7035
    鬼|22才|女性|格闘士

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ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2019/04/17 22:19:54