• 不動

【不動】急襲の79

マスター:cr

シナリオ形態
イベント
難易度
難しい
オプション
参加費
500
参加制限
-
参加人数
1~25人
サポート
0~0人
報酬
普通
相談期間
4日
締切
2015/02/02 22:00
完成日
2015/02/10 11:03

みんなの思い出? もっと見る

オープニング


「これがあなたへの脚本です」
「わーい☆ これでナナ、いっぱい殺せる?」
「ええ、この脚本の通りに動けばあなたの望む結果を得られるでしょう」


 自由都市同盟海軍の船たちは海上を急いでいた。
 輸送船と戦艦で構成された船団が一直線に向かう先はマギア砦、その東の海岸。
 船がポルトワールを出てヴァリオスに寄港し、目的地に向かうその間、マギア砦の状況がこの船にも伝えられる。
 今も砦では、決死の防衛戦が行われているはずだ。そこで疲弊し、傷ついた者たちを回収する。この船に与えられた役割は重大だ。
 ヴァリオスに寄港した際にハンター達25人を乗せることが出来たのは不幸中の幸いと言っていい。
 一秒でも早く海岸につければ……甲板上は焦りの空気が覆っている。
 だが、そんな想いをあざ笑うかのように、災厄は突如船に襲いかかった。


 マストの上、船の一番高い場所。
 船上で最も注目を浴びられる場所に人影が出現した。その姿はかわいらしい服装に身を包んだかわいらしい少女。
 いったい、どこから現れたのか?
 その疑問は、彼女を知っていた者によって考えるまでも無い、という残酷な結論になる。

「みんなー! 今日は、ナナの海上ライブに来てくれてありがとー☆」

 災厄の十三魔が一人、ナナ・ナイン。それがその少女の正体だった。
 場違いなほど明るくあざといぐらい可愛らしい声で、ナナは船上の人々に向けて始まりを告げる。

「今日は、ナナのために集まってくれた軍人さんを――殺しちゃうぞ☆」


 ひらりと空中に身を躍らせ、甲板に着地するナナ。
「わーいわーい! 軍人さんがいっぱーい☆」
 無邪気に喜ぶナナ。
「軍人さんって、ちょうどいい感じに殺せて楽しいの☆」
 彼女以外には誰も理解できないであろう思考を披露し、ぐるりと周囲を見渡す。そのピンクの瞳に映るのは、一門の大砲だ。
 ナナは指を鳴らす。その周囲にバックダンサーのようにナナの姿を映した人形が現れ、そして彼女の指先から出た負のマテリアルが大砲に絡みつく。
「それじゃあ……ショーターイム☆」
 大砲は真上に向き、砲弾を発射した。弾は空高く打ち上がり爆発する。
 しかし、砲弾の爆発ではない。まるで花火のような色とりどりの火が空に開く。その光を背に浴びて、ナナが走りだした。

リプレイ本文


「確か、知り合いを一撃で……」
 十色 エニア(ka0370)は真っ直ぐこちらへ向かってくる歪虚を見て、CAM実験場にナナが現れた時の話を思い出していた。ならば迷っている暇はない。すかさず覚醒し、必要最小限の言葉で軍人達に避難を指示した。
 軍人には非覚醒者もいる。ナナの狙いはそれだ。そうはさせまいと動きながら、ナナから自分の位置への延長線上にあるものに気づく。操舵輪、この船のコントロールを担う機関。
 もしこれが壊されたとしたら……そこに思い至ったエニアは鞭を手に、操舵輪の壁となるべく立つ。

「これから仲間を助けに行くって時に邪魔しやがって!」
 一方、エニアの斜め前に居た柊 真司(ka0705)は怒りを隠さない。すかさず銃を抜き、手早く軍人に指示を出していく。同じく軍人であった柊には、戦うことが職業である軍人に避難するよう命じる事は心苦しいが、非覚醒者が歪虚、特に災厄の十三魔では荷が重すぎる。
 だが、そんな軍人たちに別の指示を出す者がいた。
「よぅ、誰か落ちてからじゃ遅せーし、救命ボートの準備をしておくじゃーん!」
 ユハニ・ラハティ(ka1005)も元軍人。そんな彼が年齢に似合わぬ軽い口調で、避難しようとしていた軍人に声をかける。その姿も年齢に似合わない。
 すぐに自分達のやるべきことを理解した軍人達は、すかさず救命ボートのロープを外し準備を整える。やはりこういうことは現役軍人に一日の長がある。
 ユハニの計らいを理解し、柊は会釈を返す。それを受けつつ、再びユハニは軽口を開く。
「カハハッ! 派手な嬢ちゃんがおいでなすったな」
 ナナを先行する形で、小さなナナ人形達がこちらへ向かって走ってくる。
「だが儂の方がファンキーじゃーん!」
 その言葉と共に、銃のレバーを倒し狙いを定める。
「可愛い人形っすね~。フィギアを買ったらいろいろ触る派の俺としては存分に遊びたいんすけど、そんな余裕はなさそうっす!」
 そして、ユハニが照準を合わせた人形に対して向かっていったのは神楽(ka2032)だ。走りながら、そのまま銃を抜き放つ。軽快な音と共に銃弾が発射され、その体をえぐる。だが、動きを止めず向かってくる人形たち。勢いのまま放たれた貫手を、神楽は慌てて体を逸らして回避する。
「あ゛ぁ? ライブなのに殺すってのはなんだ。バカなのか。頭のネジ、ぶっ飛んでんのか」
 一方、船尾逆側で小型人形に向かっていったのは、ユーロス・フォルケ(ka3862)。そのまま手にした斧を振り上げ、人形の頭へ向かって勢いのまま振り下ろす。しかし、その一撃を人形は回避。小さな人形は小柄な体躯故、中々的が絞れない。そのまま敵は反撃の手刀で斬りつけてくる。
 だが、ユーロスはそのスピードを跳ね返すよう甲板を蹴りつけ、高く空へ舞う。人形が振り下ろした手刀は、頭を割るのではなくユーロスの脚をかすめた程度に終わった。
 そして二人の後ろから、火の矢が別の人形へ向かって飛ぶ。
「あんましいい思い出ねーですけど、それでも故郷は護りてぇって思ってんでさ」
 その火の矢、ファイアアローを放ったのは鬼百合(ka3667)だ。彼は辺境の北方出身、つまり今この船が向かっている先は故郷に当たる。酷く迫害を受けた場所だが、それでも守らなければならない理由があった。
 だが、そんな鬼百合の思いを踏みにじるかのように、二体の人形が彼へ向かって襲いかかる。
 しかしそれは阻まれた。鬼百合の前で、春咲=桜蓮・紫苑(ka3668)が立ちふさがる。鬼百合へ向かって突き出された手刀を、自らの腹で、脚で受け止め、眼前にばっと赤いものが飛び散った。
「船上の戦場ってやつですかぃ、洒落てるねぇ」
 紫苑は軽口を叩き、ニヤリと笑ってみせる。
 そして、傷ついた紫苑にはすかさずカナタ・ハテナ(ka2130)がヒールをかける。傷が落ち着いたのを見てカナタは再び迫り来るナナに視線を送った。


「相手が何者であろうと、障害は排除します」
 船首側では、フランシスカ(ka3590)は、感情を込めず軍人達に船内への避難を指示していく。規律の採れた動きをする軍人達。その最後尾にスノウ・ウァレンティヌス(ka3852)が控える。彼の目的は二つ。しんがりを務め無事に避難させること、そして小柄な体躯を生かし軍人達に紛れ、必殺の一撃を狙うこと。スノウはじっとその時を待った。
 そんなスノウの様子を見送った彼女は人形たちの動きを眼に捉える。好都合なことに軍人には目もくれず、ハンター達へ一直線に向かっているようだ。ならばと、フランシスカは剣を手に構える。三本づつの突起が飛び出した奇怪な直剣。そこにニ、三言祝詞を唱えると剣は白い光を纏う。
 そしてこちらへ向かってくる人形たちに、彼女は宣戦布告をした。
「砦で待つ皆のためにも……私たちは、勝ちます」
 そんなフランシスカの決意も、人形たちには通じない。陶製の肌を潮風に晒しながら、甲板の上を我が物顔で駆け回る。そこに怒りの声が響いた。
「物質を歪める術……作り手を、バカにして……っ! 殺人も、歪虚化も、させない……っ!」
 声の主はクレール(ka0586)。彼女は鍛冶屋の跡取り娘であり、ハンターになったのも鍛冶屋の跡取りとしての技術を身に付けるためだ。そんな彼女にとって、物作りの誇りを踏みにじるかのような人形たちの姿はとても許せるものではない。
「……落ち着け……怒りは溜める、冷静に……まずは、人形……」
 怒り狂い、手にした杖を盲滅法振り回して突撃していきそうになる心を必死に落ち着け、どのように戦うか考える。そして向かってくる小型人形の、体ごとぶつける様な攻撃を盾で防ぎ、一撃を叩きこむタイミングを伺う。
 だが、敵は小型人形だけではない。一回り大きな人形、中型も向かってくる。それに立ち向かうのはクリスティーナ=VI(ka2328)とカムイ=アルカナ(ka3676)だ。
「……状況こそ違うが、やるべき事は変わらん」
 カムイの言う通り、二人は以前CAM実験場にナナが現れた時も中型と戦った経験がある。だが、前回とは違いが一つある。前回は三人、今回は二人。正面から戦って撃破するのは無理だ。
 ならば……クリスティーナはまずレイピアを抜き、素早い突きを何度も何度も繰り出していく。切っ先が煌き、降り注ぐ刺突の雨。
 その雨を華麗、というよりは奇妙な動きで体を動かしながら、かわしていく人形。ここまでは前回と同じだ。だが、クリスティーナは最初からどこに刺突を撃ちこむか考えていた。左への攻撃を躱し、右への攻撃を躱し、結果狙った位置に留まる人形。そこへカムイが動いた。
「主、手違いで叩き切るかもしれませんが動かれないように!!」
 声とともに精霊に祈りを捧げ、マテリアルを高める。すかさず迷いなく、薙刀を振り下ろした。その一撃は人形をかすめ、甲板に刺さる。これで決めることは叶わなかったが、二人は諦めない。
 次のために再び武器を戻し、構えを取る二人。仕切り直し、再び戦いが始まる。


 船尾側にも中型人形が迫っていた。一体ではなく、二体が突進してくる。
「……歪虚滅ぼすべし! 慈悲はない!」
 そう叫び、セリス・アルマーズ(ka1079)は突進していく。その勢いのまま剣を突き出すが、その一撃はかわされる。しかし、セリスの狙いは叫んだ声とは別のところにあった。
「砦の人達を回収するためにも絶対壊させない!」
 そこに、避難指示を終えたアルト・ヴァレンティーニ(ka3109)が飛び込んでくる。振動刀を振り上げ、斬り下ろすアルト。稲妻の様な一撃が人形の肩に深々と喰い込み、その片腕はぶらぶらと揺れている。
 一刻も早く蹴りをつけ、いち早く操舵輪を守れねば……そう考えていたアルトの狙いも、セリスと同じ所にあった。
(とはいえ、私一人でできることではないわ、ここはしっかりと護る時!)
(気を引いたら攻撃より防御優先……)
 二人は手にした盾で半身を隠し、人形が他のところに加勢しないよう押さえつける。いつまで耐えるのか? それは小型人形の殲滅が終わるまで。激しい衝撃を盾で受け止めながら、二人はじっと息を潜めた。
 そしてもう一人、船尾側で中型人形に立ち向かっている者がいる。榊 兵庫(ka0010)だ。榊は槍一つ手に持ち、足を払い、喉元を突き……その長さを用いて人形の体を寄せ付けない。
 だが、人形は歪虚の影響を受けている。人ならざるその動きは、ありえない体勢からありえない急加速。そしてその手を榊に向けて突き刺す。
 心臓を抉るべく突き出された手だったが、二つの物がそれを阻止した。一つは咄嗟に柊が展開した防壁。そしてもうひとつは榊の腕。光の壁が壊れ、腕から血が吹き出すが、攻撃を止め切った。
「……なかなかに難敵のようだ。ならば、仲間を信じて俺は俺の為すべき事をする事としよう」
 その破壊力を身を持って知り、榊は槍を構え直す。それはこの場で最後まで立つための守りの構えだった。


「……陽動じゃないよな?」
 軍人達が適切な位置に動き、広くなった甲板。その上を走るナナの背中を眼で追いながら、ユリアン(ka1664)はトランシーバーで状況を確認しつつ小型人形への対処を考えていた。運良くか、運悪くか、自身に向かってくる人形はいない。その余裕の間に視線を巡らせ、甲板の状況を瞬時に把握する。
「なんかすごく面倒なことになったな……いえ、なりましたね!」
 そんなユリアンに、フレデリク・リンドバーグ(ka2490)が声をかける。ユリアンは頷き、視線で次の行動を伝える。
「時間もないですし、パパッと終わらせて早く行きましょう!」
 フレデリクはすぐ理解し、手にした杖の持ち手に組み込まれた魔導機械を操作した。マテリアルが自身に流れ込み力を与えてくれる。
 一方ユリアンは、前を横切るように走った人形に向かって走りこむ。反応した人形は手刀を振るい、横薙ぎにユリアンを斬りつけようとするが、突如彼の姿が掻き消えた。
 何処に行ったのか? それは下だ。体を低め、滑りこむ様に手刀をかわし、そのまま人形の足を蹴り飛ばす。バランスを崩し、軽い体を一回転させて甲板に叩きつけられる人形。
 そこに一条の光が走った。フレデリクが放ったその光は人形を貫き、焼き尽くす。やがて光が晴れるとバラバラに崩れ、活動を停止した人形の残骸が散らばった。
 これによって動ける者達がいた。
 まずはシェリル・マイヤーズ(ka0509)が軍人を背負う形で、射線が通った相手、つまりナナ本人へ向けて銃を撃つ。
「一般兵は下がって。けれど下がり過ぎない様に。落ちないで」
 次にフェリア(ka2870)が銀の髪をなびかせ、歌う様に指示をを出しながら詠唱を開始する。凛とした声が響き、放たれるウィンドスラッシュ。弾丸と風の刃はナナに向かうが……ナナは難なくひらりとかわしてみせた。だが、この動きが次の行動のための鍵になった。
「ナナちゃん、貴方に本当のアイドルがどんなものか教えてあげます」
 Uisca Amhran(ka0754)が四人によって開かれた道を走る。淡い光を纏う盾を正面に構え向かっていくイスカ。何もしなければスピードでは勝負にならなかったが、攻撃を回避したことによって生まれたタイムラグ、これで届いた。体当りするかのように、イスカは背中へ盾を押し付ける。
 ナナは当然無視して突き進もうとしたが、それは叶わなかった。そこにはもう一枚の盾が置かれていたのだ。
 もう一枚の盾はソフィア=リリィホルム(ka2383)。小柄な体を盾に隠し、ナナを挟み込む。彼女は緑色の風を体に纏っていた。それは、災厄の十三魔に立ち向かうためエニアがかけてくれた力。恐るべき破壊力の権化であるナナに立ち向かうため、ハンター達の絆がもたらした力だ。風の力で恐怖を勇気に変え、ソフィアは歪虚に立ち向かう。
 ナナは避けようと左にステップするが、ソフィアが回りこんで止める。逆に動けばイスカが回りこむ。
「もう、覚醒者嫌ーい☆」
 ナナは二人の狙いを流石に理解したのか、明るい声のまま不満を漏らすと指を鳴らした。
「それじゃあ、プレゼント☆」
 ぐるりと回頭し二人を弾き飛ばそうと砲口を向ける大砲。轟音が響き発射され……そしてナナの狙いは挫かれた。
 なぜなら、砲口の前にはエアルドフリス(ka1856)が立っていたからだ。彼は体で発射を受け止め、二本の足で踏ん張る。衝撃はすさまじいがダメージは無い。
「対崎さん、出来る?」
「次はやるさ!」
 そして大砲の周りには、二人のハンターがいた。砲口や根本、大砲の弱い部分に矢を放つことを繰り返しているのはジュード・エアハート(ka0410)。雨垂れ岩を穿つ、そんな一念で攻撃を続けている。
 そんなジュードが声をかけたのが対崎 紋次郎(ka1892)。こちらはジュードと違い、魔導機械を手に狙いを定めている。見つめる先には砲口。彼は大砲の発射のタイミングや前兆を伺っていたようだ。例え元は無機物であり、例え操るのが歪虚であろうと、必ずそこには癖や呼吸があるはずだ。自分の狙いを確認するため、意識を集中しじっとタイミングを伺う。

 そんな三人によりナナの狙いは妨げられた。彼女が怒っているのかは、その表情からは伺い知れない。今までどおりの笑顔のまま、自らを挟み込む二人に告げる。
「特別だよ☆」
 それと同時に、手を振り上げるナナ。その小さな手は刃と化し、ソフィアに襲いかかる。それをイスカが盾をぶつけて止める……そのはずだった。
 次の刹那強い衝撃。お腹が燃える様に熱い感覚。イスカがゆっくりと視線を自分の腹部に下げると、そこには穴が開いた盾と飛び出した細腕。一つではない。刺さった腕の横にはもう一つの穴。そこから噴水のように血が流れ出している。力が抜け、崩れていくイスカの体。
 一方のナナは腕を引き抜き、反対側に突き出す。ソフィアは両足をしっかり地面に付け、腕に力を込めて押し返そうとするが、その腕ごと潰されそうなまでの強烈な圧力がかかる。正面からまともに止めるのは無理だ。すかさず体を捻り、力を逃がすソフィア。ナナの腕は逸れ、何とか耐え切ったが腕に走る痺れはまだ抜けない。
「やっぱり覚醒者嫌ーい☆」
 そしてナナの明るい声が聞こえる。言葉は不満を漏らしつつも、その声色は全く変わらぬまま甲板上の者達に自分の思いを示す。
「だって、これで死なないんだもーん☆」
 倒れ伏したはずのイスカの身体は、しっかりと立っていた。盾で体を支え、足元に血溜まりが出来るのも気にせず、ただ一つ、ナナを止めるためだけにそこに立ち続けていた。


 甲板中央でナナを決死の思いでハンター達が止めていた頃、船の両端では人形とハンター達が入り乱れていた。
 船尾側で盾で人形の攻撃を逸し続けているのは柊だ。ガキン、ガキンと激しい衝突音が鳴り響く中、柊は人形のその小さな体に狙いを定める。そして人形が力任せにその手を突き刺そうと振り上げた瞬間、一発の銃声音が甲板に轟いた。人形の額には風穴が空き、そこからそれを見つめる柊の顔が見える。狙いすました弾丸に、人形はその体を崩し活動を停止した。
 柊はその様子に目もくれず、次の場所を目指して走る。中型を必死に抑えている者達のために。
 その頃、ユハニはその軽い口調とは裏腹に、ある一点を見つめていた。マテリアルが込めた二つの瞳が見据えるのは人形の関節。やがて一呼吸の間に発射された二発の弾丸が、二つの人形の膝を貫く。
 膝から下が吹き飛び、動きを止めた人形へ一瞬の内に神楽が近づく。動かない的に当てるのはたやすい。軽快な発射音が鳴るたびに、人形の体が崩れていく。やがて、その体が粉々に砕けた頃、神楽はもう一体の人形の元にいた。
「ばいばーいっす!」
 あとはそのまま持っていた木刀をフルスイング。それはしたたかに人形を捕らえ、海の中へ放り込むスプラッシュヒットとなった。
 一方、ユーロスは襲い来る人形の攻撃を避ける。右にかわし、左にかわし、そして真っ直ぐ正面に突き出されたところで前方回転するようにジャンプ。その回転の勢いのまま、かかとを人形の頭部に叩きつける。顔面にユーロスのかかと落としをねじ込まれ、人形は吹き飛んで倒れた。
「逃がすかよ! そこで寝てろ、木偶人形ッ!」
 ユーロスはその反動を使って更に高く高く飛び上がる。もぞもぞと人形が起き上がろうとしたところに、斧を振り上げたユーロスが落ちていく。あとは重力に身を任せ、真っ直ぐ斧を振り下ろすのみ。その一撃を受けた人形の体に縦に亀裂が走り、一瞬の後に真っ二つに分かれて転がった。
 別の場所では、二体の人形が一人のハンターを取り囲む。その二体に挟まれているのは紫苑。顔は流れだした血で真っ赤に染まっている、その姿は一言でいうなら赤鬼か。
 その時、背後からファイアアローが飛ぶ。それは一体の人形を捕らえ、弾き飛ばす。そこに剣を全身全霊を込め叩きつける。乾坤一擲の一撃を受け、人形は砕け散った。
 だが、その隙にもう一体の人形は鬼百合へ向け襲いかかる。その時、鬼が叫んだ。
「怪我させねぇって言ってんでさぁ!」
 襲い来る人形の前に紫苑は身体を晒し、防御を捨て足元を払うように剣を振るう。バランスを崩し、人形はひっくり返る。だが、そんなことをしてタダで済む訳が無かった。人形からもげた腕が、紫苑の土手っ腹からぶら下がっている。
「後は頼んだよ……」
 そのままゆっくりと倒れていく紫苑の体。
「しおんねーさん!」
 それは鬼の怒りを爆発させるに充分だった。火の矢、いや、その大きさはもはや火球のようでもある。それが鬼百合の怒りを示すかのように大爆発を起こし、人形を焼き尽くした。
 倒れた紫苑の元へ鬼百合が駆け寄る。呼吸は弱々しい。誰が見ても分かる危険な状態。
 すがりつく鬼百合を、意識を失ったはずの紫苑が優しく撫でていた。


 その頃、船首側でも激しい戦いが行われていた。先ほど人形を光でもって焼き尽くしたフレデリクの元に、人形が迫る。彼女は再び光を放つが、人形はそれをジグザグに避け突き進む。間に合わない。
 咄嗟にバタフライナイフを出し、人形の首筋へ差し込む。だが、同時に人形の手が胸元を切りつけた。血が飛び散る。苦痛に顔をしかめるフレデリク。
「下がってて」
 追い打ちをかけようとする人形に、ユリアンの声がかかった。一瞬の内に間合いを詰め、人形とフレデリクの間に体をねじ込み、追撃をサーベルで弾き飛ばす。
 一旦離れる両者。間合いを測り、隙を伺い、ユリアンが先に動いた。風を切り、剣先が人形へと迫る。
 しかしそれは人形を捕らえなかった。敵は悠々とかわし飛び込む。両手を振り上げ、跳び上がり襲いかかる。そしてグサリという音と共に突き刺さった。
 ユリアンは傷一つなく立っていた。彼が伸ばしたサーベルの先には、串刺しになった人形の姿。
 そう、最初の一撃はフェイントだった。まんまと引っかかった人形を落ち着いて迎え撃つ。その結果がこれだ。ユリアンが剣を振るうと、動きを止めた人形は甲板に叩きつけられ、粉々に砕けた。
(確実に、連携して一体ずつ……)
 一方、クレールはフランシスカと背中合わせに並んでいた。背後を互いに預ける二人を挟むように、二体の小型人形が位置取る。二人共多少の傷は受けつつも、致命傷は避ける事ができた。
 そこに一瞬の間。そして同時に襲い来る二体の人形。
 軽い体を高々と跳ね上げた人形たちは、そのまま急降下してくる。クレールにとってはその位置は逆光になった。燦々と輝く太陽も、この時ばかりはハンター達に牙を向く。
 避けられない。ならばやることは一つだ。魔導機械を素早く操作する。次の瞬間激しい衝撃。額から血が流れるのが分かる。だが、それは手の届く位置に憎むべき敵がいるということだ。ならば。
「頭を斬り潰すっ!」
 クレールは太陽に向けて思い切り手を伸ばした。そこから光の刃が浮かび上がる。その延長線上には人形の頭。首が吹き飛び、力なく人形の体が地面に落ちた。
「砦で待つ皆のためにも……私たちは、勝ちます」
 それと鏡合わせのように、フランシスカの振るった剣は光の残像を残し、もう一体の人形の首を斬り落とした。


 大砲の周囲では三人が攻撃を繰り返していた。エアルドフリスがアースバレットを撃ち込み、ジュードが弓を放つ。
「来た!」
 対崎は叫ぶやいなや、魔導機械のスイッチを入れる。するとマテリアルは機械に集約していく。一瞬の間。爆音が鳴るのと対崎が光を放ったのは、いったいどちらが早かったか。放たれた光は砲口に吸い込まれていき、そして発射音とは比べ物にならない轟音が鳴り響いた。ならばもう確認する必要はない。エアルドフリスとジュードが、同時に砲口に向けて攻撃を放つ。
 土煙と爆発が巻き起こる。そしてそれが晴れたとき、そこには折れ曲がった砲身があった。
「エアさん、援護お願い!」
 喜ぶ間もなく、ジュードはそう叫び、マストをよじ登っていく。そんな彼にエアルドフリスが呪文を唱えると、緑色の風が吹付け、その身にまとわりついた。その風が後押しするように、ジュードはスルスルと登っていく。


 中型人形とクリスティーナ&カムイの一進一退の攻防はまだ続いていた。特にクリスティーナはレイピアの突きを繰り返し、間合いを保ちつつ踏み込ませず戦いを続けていく。なぜなら彼にはもう一つの目的があったからだ。
 人形を寄せ付けないように牽制を続けつつ、視線を甲板中央に送る。人形とナナ本人の動きはスペックこそ違うが、最終的には同じ。
 その時、人形が腕を振り上げた。捌くためレイピアも高く上がる。それをあざ笑うかのように、手は人間には不可能な軌道で下に曲がり、クリスティーナの腹部を抉った。
 痛みに堪えつつ、思わず笑みが溢れるクリスティーナ。二つの狙いが一気に叶ったのだから。一つは、人形もナナも一流の疾影士の様にフェイントを織り交ぜた攻撃を取ってくること。そしてもう一つは、カムイの一撃を決めさせるためのチャンスを作り上げたこと。
 カムイが薙刀を大上段に構える。そのまま振り下ろせばチェックメイト。頭部が真っ二つに別れ左右に落ち、ややあって体が崩れていった。
 破片を一つ拾うカムイ。こうやって見ると唯の土塊に過ぎない。それをポケットに仕舞いつつクリスティーナに尋ねる。
「後はあの娘、ですが……どうされますか?」
「無理をすることは無いさ。それよりこりゃ……帰ったら怒られちまうなぁ」
 クリスティーナは赤く血染めになった自分の腹部を見てそう返した。そしてふう、と一息付いた時、カムイが親犬が子犬にするように、その傷をぺろりと舐めた。

 一方、セリスとアルトは人形を挟み込む形で対峙していた。位置取りは圧倒的有利。しかし見た目はそう思わせない。セリスのヴェールの美しい水色は今や赤く染まり、アルトの足元にはざっくりと深く傷つけられた所から流れだした血が広がっていた。二人の呼吸は荒くなり、ねっとりとした汗が流れる。このままならやられる。ならどう戦うか。二人は互いに視線を合わせ、どう動くかを眼で伝える。
 そして人形が先に動いた。一息で間合いを詰め、手刀をセリスの頭目掛け振り下ろす。セリスはそれを盾で受け止める。重い衝撃が来るが、それをこらえ腕に力を込めた。そのまま盾に体重をかける様に思い切りスイングする。
 1メートルはある巨大な盾の重みが人形を襲う。どれだけ鋭く、素早い人形とはいえ、この単純で純粋な力には敵わない。そのまま甲板に叩きつけられ、二、三回バウンドする。
 結果アルトの目の前にさらされるのは人形の首一つ。なら何もためらうことはない。手にした刀に振動が走り、そのまま首筋を捉える。天高く跳ね上がった人形の首は、表情を変えること無く笑顔のままで落下した。

 その頃、もう一体の中型と対峙する榊の姿は異様なものになっていた。全身が血に濡れたその姿は修羅の如し。槍一つで耐え抜き人形の前に仁王立ちしていた。このままでは、榊が持たない。
「助けに来たっすよ~!」
 だが、そこに神楽とユハニが駆け寄ってくる。さらに後を追ってユーロスまでやって来た。
 榊は最後まで立っていた。仲間を信じ、ここまで耐えぬいたのだ。数さえ揃えば形勢逆転。あとは人形を退治するのみ。ハンター達は武器を握り直し、再び立ち向かう。


 視界が霞む。意識にはもやがかかったようにはっきりしない。フェリアが牽制を続けてくれているが故、何とか耐えられている。そんなイスカを叱咤激励する声がマストの上から響く。

「諦めないで! 俺達がここで諦めたら砦の皆は誰が助けるの!?」

 声の主はジュード。マストを登りつつ戦況を把握する時に目に入ったのは、彼女の姿。人形はハンターの手によりその活動を停止し始めていたが、甲板中央で行われるナナとハンター達の戦いは正直に見て苦しい。一刻も早く物見台に登り弓を放とうと力を入れつつ叫ぶ、その声がイスカに再び戦う力を与えた。そして歌声が聞こえる。

 折れない心 胸に秘め 勇気の翼で 立ち上がろう

 仲間達を、そして何より自分を奮い立たせるため、イスカはか細くも力強い声で歌う。
 だが、そんな彼女をナナは容赦なく狙う。
「邪魔だよ☆」
 ナナにとっては、躓いた石を蹴飛ばすぐらいの感覚だったのだろうか。腕を振り上げる。これを振り下ろせば、イスカの身体は真っ二つ。その光景を思い浮かべ、期待に胸を膨らませながら襲いかかる。もう助からない――
 その時、弾丸のように飛び出した影があった。甲板の端から突進したカナタはナナの後ろから一気に接敵し、そのまま彼女のスカートを捲り上げ、ついでに隠し持っていたビールをぶっかけた。
「あっさりパンチラを許すとはアイドルとしては三流じゃな。おまけに大事な衣装を汚すとはの。帰って着がえたらどうじゃ」
「ナナの大ファンなの? うれしー☆」
 カナタの狙いは、攻撃し易い隙を作ること。やるだけやったら挑発しながらそのまま退いて安全な場所に戻る。そのつもりだった。
 だが、カナタの言葉は問答無用で断ち切られる。目にも留まらぬとは、このことを言うのか。後ろに下がろうと足に力を入れたそれよりも早く、一瞬で体を捻りイスカに向けていた手をカナタ目掛けて振り下ろす。甲板に咲く赤い花。舞い散る血しぶきはナナの頬を染め、口に紅を引く。
 強烈な一撃にカナタの身体は吹き飛ばされる。しかし、ともかく背中が見えた。誰からか? それはスノウにとってだ。今ナナと対峙している者達は皆傷を負っている。持ってあと10秒か。もはやこのチャンスを逃すわけには行かない。隠れていた場所から飛び出し、黒いオーラをたなびかせ剣を振り下ろす。
 さらにシェリルも突進する。本気で覚醒者達とやり合わざるを得ない状況に追い込まれたナナが、どれだけの戦闘能力を持っているのかがよくわかった。一人でも多く戦いに参加し力添えをするため、銃を捨て刀に持ち替え、一気に加速して横薙ぎに斬りかかる。
 それでもナナには傷ひとつ付いていなかった。スノウの一撃は舞い踊るようにかわし、シェリルにカウンターで貫手を突く。急所だけは外すように、そう意識していたシェリルだったが、あっさりとナナはその上を行って来た。深々と彼女の腹部に手を突き刺し、逆の手でイスカの首を飛ばすべく振り下ろす。
 だが、カナタが、スノウが、そしてシェリルの行為は無駄ではなかった。三人により無理な体勢から振り下ろされた手刀。ナナがどういう攻撃をしてくるのかは体で覚えた。イスカは盾を両手で持ち頭の上に掲げる。手刀が盾ごとイスカの頭を割ろうとしたその刹那、体を捻り斜めに逸らせながら、そのまま体当たりを食らわせる。甲板に現れて初めてハンター達の反撃を受け、仰向けにひっくり返りそうになるナナ。
「ふう、危ない☆」
 ほぼ甲板に水平になるまで倒れかけながら、足の力だけで起き上がってくる。その勢いのまま、今度こそハンターの命を奪おうとして……それはできなかった。
「離さない」
 腹にナナの手を突き刺したまま、シェリルはきっぱりと宣言する
「瀕死だって……それくらい……砦の皆の為に……」
 シェリルはマテリアルを全て脚に込め、最後の力で甲板を蹴る。もつれ合うように二人は宙を舞い、甲板を飛び越え、そして船外へと落ちていった。
 海に落ちていくナナの表情は、それでも変わらず笑顔のままだった。


 転落したシェリル救出のため、すぐさま軍人達が海へ飛び込んでいく。シェリルは甲板に引き上げられた。危険な状態ではあるが、ここまでしても命を落とさなかったのは予め救命ボートを降ろしていたのが良かった上に、彼女自身の生きるという意志が強かったのだろう。
 甲板上が怪我人の手当のため慌ただしくなる中、エニアは一つの紙束を見つける。それはナナが最後に落としていったもの。
 紙束に目を通すエニアに、対崎が声をかける。
「狙いは一体何だったんだ?」
 それに対し、エニアは黙って紙を指し示す。そこには台詞の一つまで細かに書かれた脚本だった。
 その最後のページには、輸送船の航行能力を奪うべく、機関部を破壊し沈めることが指示されていた。そして記されていたのは……災厄の十三魔の一人、カッツォ・ヴォイのサインである。

 ナナは浮き上がってこなかった。これで死んだということは無いだろう。とりあえず危機は去ったのだ。
 しかし、安心できるわけではない。砦の人々の無事を祈り、船は再び大海原を進んでいた。

依頼結果

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MVP一覧

  • 【ⅩⅧ】また"あした"へ
    十色・T・ エニアka0370
  • 空を引き裂く射手
    ジュード・エアハートka0410
  • 約束を重ねて
    シェリル・マイヤーズka0509
  • 緑龍の巫女
    Uisca=S=Amhranka0754
  • 大工房
    ソフィア =リリィホルムka2383
  • 茨の王
    アルト・ヴァレンティーニka3109
  • 任侠姐さん
    春咲=桜蓮・紫苑ka3668

重体一覧

  • 約束を重ねて
    シェリル・マイヤーズka0509
  • 任侠姐さん
    春咲=桜蓮・紫苑ka3668

参加者一覧

  • 亜竜殺し
    榊 兵庫(ka0010
    人間(蒼)|26才|男性|闘狩人
  • 【ⅩⅧ】また"あした"へ
    十色・T・ エニア(ka0370
    人間(蒼)|15才|男性|魔術師
  • 空を引き裂く射手
    ジュード・エアハート(ka0410
    人間(紅)|18才|男性|猟撃士
  • 約束を重ねて
    シェリル・マイヤーズ(ka0509
    人間(蒼)|14才|女性|疾影士
  • 明日も元気に!
    クレール・ディンセルフ(ka0586
    人間(紅)|23才|女性|機導師
  • オールラウンドプレイヤー
    柊 真司(ka0705
    人間(蒼)|20才|男性|機導師
  • 緑龍の巫女
    Uisca=S=Amhran(ka0754
    エルフ|17才|女性|聖導士
  • Funky Guy
    ユハニ・ラハティ(ka1005
    人間(蒼)|65才|男性|猟撃士
  • 歪虚滅ぶべし
    セリス・アルマーズ(ka1079
    人間(紅)|20才|女性|聖導士
  • 抱き留める腕
    ユリアン・クレティエ(ka1664
    人間(紅)|21才|男性|疾影士
  • 赤き大地の放浪者
    エアルドフリス(ka1856
    人間(紅)|30才|男性|魔術師
  • 光凛一矢
    対崎 紋次郎(ka1892
    人間(蒼)|24才|男性|機導師
  • 大悪党
    神楽(ka2032
    人間(蒼)|15才|男性|霊闘士
  • 猫の守り神
    カナタ・ハテナ(ka2130
    人間(蒼)|12才|女性|聖導士
  • 【Ⅵ】愛にこの身を捧ぐ
    クリスティーナ=VI(ka2328
    人間(紅)|49才|男性|闘狩人
  • 大工房
    ソフィア =リリィホルム(ka2383
    ドワーフ|14才|女性|機導師
  • 礼節のふんわりエルフ
    フレデリク・リンドバーグ(ka2490
    エルフ|16才|男性|機導師
  • 【Ⅲ】命と愛の重みを知る
    フェリア(ka2870
    人間(紅)|21才|女性|魔術師
  • 茨の王
    アルト・ヴァレンティーニ(ka3109
    人間(紅)|21才|女性|疾影士
  • 幸福な日々を願う
    フローラ・ソーウェル(ka3590
    人間(紅)|20才|女性|聖導士
  • 瑞鬼「白澤」
    鬼百合(ka3667
    エルフ|12才|男性|魔術師
  • 任侠姐さん
    春咲=桜蓮・紫苑(ka3668
    人間(蒼)|22才|女性|闘狩人
  • 火消しの風
    カムイ=アルカナ(ka3676
    人間(紅)|28才|男性|霊闘士
  • 雪を護る者
    スノウ・ウァレンティヌス(ka3852
    人間(紅)|12才|女性|霊闘士
  • たたかう者
    ユーロス・フォルケ(ka3862
    人間(紅)|17才|男性|疾影士

サポート一覧

マテリアルリンク参加者一覧

依頼相談掲示板
アイコン 大砲対応班
ジュード・エアハート(ka0410
人間(クリムゾンウェスト)|18才|男性|猟撃士(イェーガー)
最終発言
2015/02/01 09:25:26
アイコン 79対応班
十色・T・ エニア(ka0370
人間(リアルブルー)|15才|男性|魔術師(マギステル)
最終発言
2015/02/02 21:40:22
アイコン 依頼前の挨拶スレッド
ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2015/01/31 06:45:51
アイコン 人形対応班
セリス・アルマーズ(ka1079
人間(クリムゾンウェスト)|20才|女性|聖導士(クルセイダー)
最終発言
2015/02/02 20:28:55
アイコン 相談卓
カナタ・ハテナ(ka2130
人間(リアルブルー)|12才|女性|聖導士(クルセイダー)
最終発言
2015/02/02 10:44:35
アイコン 質問卓
カナタ・ハテナ(ka2130
人間(リアルブルー)|12才|女性|聖導士(クルセイダー)
最終発言
2015/02/02 01:31:19