甘い香りに包まれて

マスター:一縷

シナリオ形態
ショート
難易度
易しい
オプション
参加費
1,000
参加制限
-
参加人数
4~6人
サポート
0~0人
マテリアルリンク
報酬
寸志
相談期間
5日
締切
2015/02/08 19:00
完成日
2015/02/14 12:20

みんなの思い出

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オープニング

●提案
 自然に包まれた森の外れに建つ、小さな孤児院。その孤児院には、院長と6人の子供たちが暮らしている。
 普段はあまり街には出ず、森の自然に触れ、伸び伸びと過ごしている子供たちにとっては、時折やって来てくれる街の人たちのお話しは楽しみの一つだった。

 バレンタインデー。あまり聞きなれない言葉に、子供たちは目を輝かせる。
 孤児院の院長である年配の女性は、子供たちには良い機会だとその様子を見ながら目を細めた。
「バレンタインデーって言うのはね、お菓子を作って好きな人にプレゼントする日なんだよ」
「好きな人?」
「渡すのは、誰でもいいのー?」
 各々に言葉を言いながら、興味津々に話を聞く子供たちに、院長は一つ提案をする。

「そこでだ。みんなで、バレンタインのお菓子を作らないかい?」

●その日の為に
 院長は子供たちに留守を任せて街に出る。
 どこからともなく甘い香りが風に乗って漂い、ふわりと体を包み込んだ。
(……いい香りだねぇ)
 微笑みながら街を歩き、お菓子作りに必要な材料を揃えていく。
 もちろん、街に出れば既製品のチョコレートやお菓子がいっぱい売られている。
 しかし、それでは意味がないのだ。
 子供たちには言わなかったが、お菓子作りを経験してもらう為の提案なのだから。
「……後は、なんだろうねぇ。必要なものは……」
 両手に荷物を持ち、辺りを見渡す。
 前方不注意。横に顔を向けて歩いたせいで、ぽす、と乾いた音を立てて何かにぶつかってしまった。
「……!」
 衝撃に驚いて、持っていた荷物が手から滑り落ちる。
「……っとと、大丈夫ですか?」
「あ、ああ……すまないねぇ、ぶつかってしまって」
 謝罪の言葉を言いながら落としてしまった荷物に手を伸ばす。が、ひょいと先に拾い上げられてしまう。
「お持ちしますよ。家に帰られるんですか?」
「おや?それは、悪いんじゃ……」
「どうせ今は暇ですし、ね」
 そう言って笑う青年の言葉に甘え、持っていた荷物の半分を預け、礼を言って頭を下げる。
「この材料……お菓子を作られるんですか?」
「子供たちと一緒にね。もうすぐ、バレンタイン、だろう?」
「そうでしたね」
 他愛もない会話をしながら、孤児院までの道を歩く。
 は、と何かを思いついた院長は青年の顔を見上げた。
「そうじゃ。もう一つ、お願いしてしまってもいいかい?」
「なんですか?」
「良ければ、お菓子作りの手伝いをお願いしたいんだがねぇ」
「あー……、ごめんなさい。この後、ちょっと予定があって」
 申し訳なさそうに青年が頬を掻く。それは残念だ、と少し肩を落とすと、青年は言葉を続ける。
「あの、人手が欲しいなら、知り合いに声をかけましょうか?」
「おや、構わないのかい?」
「はい。お菓子作りが好きな奴もいますから」
「じゃあ、お願いしようかねぇ」
 院長の言葉に大きく頷いた青年は、その知り合いに声をかけるべく歩き出した。

リプレイ本文

●お菓子作り
 孤児院を訪れると、互いに軽い自己紹介を済ませ、待ちきれなかった子供達に急かされるようにお菓子作りが始まった。
 大人数でキッチンには入れず、リビングの大きなテーブルに全員で手分けしつつ材料を広げる。
「なんか新鮮だなあ、こういうの」
 辺りを見渡し、オルフェ(ka0290)は柔らかく微笑む。
 自身の店を持つコンフィズールである彼は普段からお菓子作りをしていても、皆と一緒に作ることは中々ない。
「初めまして、僕はオルフェ。よかったら、僕と一緒に作ろう?」
 彼は隣にいた自分と同じ歳くらいの少女に声をかける。
 声をかけられた少女――リサは少し驚いたような表情で彼を見つめ、首を傾げた。
 どうして私と、そう言いたげな目にオルフェは口を開く。
「さっきね、リサさんがお話ししてるの、聞いちゃったんだ」
 ――私ね、院長にお菓子を渡したいの。内緒よ?
 お世話になっている人にありがとうと大好きって気持ちを伝えたいもんねと、リサに耳打ちして笑って見せた。

「お菓子作りは好きですか?」
 ラシュディア・シュタインバーグ(ka1779)は、院長の傍でお菓子作りに必要だと思われるボールや泡立て器を手に、はしゃぐ子達を注意している少年に声をかける。
「僕ですか? はい、好きですっ」
 声をかけられた少年――ロイは、元気よく答える。
「では、俺のお手伝いをお願いできますか?」
 ラシュディアはチョコレートの塊を手に持つ。
 チョコレートを湯煎する作業はそれなりに根気がいる。小さい子には少々難しい事かもしれない。
 簡単に説明をすると、ロイは「お手伝いしますっ」と、大きく頷いた。

「院長ー! 早く作ろうよー!」
 一番小さな少女が院長の袖をぐいぐいと引っ張る。
「いんちょ先生、オレもよろしくお願いしまさ!」
 鬼百合(ka3667)は、小さな少女――エマの隣で同じように意気揚々と声を上げる。
 彼は今、料理の勉強中。一からクッキーを作ったことのない彼は、院長がクッキーを教えると聞いて、一緒に作り方を教わろうと思っていた。
「じゃあ、まずは準備をしようかねぇ」
 院長の話しを真剣に聞いていると、突然、鬼百合の袖が引かれる。視線を移すと、エマの大きな瞳がこちらを見上げていた。
 何かと用事でもあるのかと首を傾げると、エマが満面の笑みを浮かべ、
「おにいちゃん、一緒に頑張ろうね!」
「エマさんも、よろしくお願いしまさ!」
 そんな二人の表情を見比べ、院長は笑みを深めた。

「バレンタインデー、すっかり忘れてましたですの」
 クリスティン・エリューナク(ka3736)はポツリと呟く。
 クッキー作りに混ざろうかと視線を移すと、椅子に座り足を揺らす一人の少女が目に入る。
「ベルさまは作られないですの?」
 急に声をかけられ弾かれるように声の主に顔を向ける少女――ベルはクリスティンの姿を認識すると、口元を緩める。
「ベルね、食べるのが好きなの!」
 力説するベルを見て、クリスティンは思わず吹き出してしまう。
「そのお気持ち、よく分かりますの! でも、一緒に作りませんか?」
 ベルの手を握り、院長の元に促す。
「おねえちゃんは、だれかにあげるの?」
「クリスは、大好きなお兄さまにあげるのですの♪」
 院長の元に到着するまでの、ほんの数秒の短い間に打ち解けたかの様に笑い合う二人。
「院長さま、クリス達もクッキー作り、混ざってもよろしいですの?」
 賑やかな輪に、また一つ賑やかな輪が加わった。

「……なんでお菓子作りなんか」
 隅で尖らせた口からぽつりと不満が零される。
 その言葉を聞き逃さなかった椿姫・T・ノーチェ(ka1225)は、少年――レオに近づいた。
「お菓子作りは嫌いですか?」
 彼女の問いにレオは反射的に一歩下がる。素直になれないお年頃。ただ警戒して――
「べ、別に……作る意味が分からないだけ」
 ふい、と顔をそらす。椿姫は小さく苦笑して、手に持っていたボールをレオに差し出してみた。
「生地がたくさん必要なので、レオの助けが必要なんです。助けてもらえませんか?」
「……っ、仕方ないから手伝う……っ」
 本当は楽しそうな皆の事が気になっていたレオ。
 でも、自分から作りたいと言うのは何故か抵抗があって、手伝ってほしいと言われて嬉しかった。
 照れ隠しか、椿姫から半ば奪い取るようにボールを受け取り、皆の元へ大股で歩いて行く。
 その様子を椿姫は微笑ましい気持ちで見守る。そして、もう一人、気になる相手に声をかけた。
「ジルも、一緒に作りませんか?」
 視線を合わせる様にしゃがみ込む。皆の輪から少し離れた場所でうろうろしていた少年――ジルがびくっと肩を震わせた。
「えっと……っ」
 初対面で緊張しているのだろう。どうしていいのか分からずに視線を泳がせる。
「無理にとは言いません。ですが、きっと楽しいですよ?」
 ジルの迷うように漂っていた瞳がしっかりと椿姫を捉えると、安心させるかのような笑みが瞳に映る。
 差し出した手に、恐る恐る触れた小さな手を優しく握る。
「いきましょうか?」
 こくりと頷いた彼の手を引き、椿姫は輪の中へ歩みを進めた。

 イオ・アル・レサート(ka0392)はキッチンで生地をこねる。
「常温のバターをクリーム状になるまで……」
 ぶつぶつと呟きながら手を動かしていると、後ろの方から小さな影が近づいて来た。
「おねえちゃんは、何作ってるの?」
 顔を覗かせたのはエマとベルだ。よほど気になるのか、大きな瞳がイオを見上げていた。
「パウンドケーキっていうケーキよ。少し手伝ってもらえるかしら?」
「するー!」「やるー!」
 元気よく答えた二人にイオは簡単な作業を任せ、二人の速度に合わせて自分の手も動かす。
 プレーン生地とチョコ生地が出来上がり、二つを合わせ軽くかき混ぜてから型に流し込む。
「変わった模様!」
 興味津々といったエマにアーモンドスライスを手渡し、生地の上に散らすように言う。
 薪オーブンに入れ、3人で中を覗き込んだ。
「おねえちゃんってお料理上手なんだねっ」
「そんなことないわよ? 今の、聞いてきたメモだもの」
 小さな苦笑を零して、イオは立ち上がる。焼きあがるには時間があった。
「さ、二人はクッキー作りに参加して。楽しいわよ」
 背中を押して促す。元気よく返事をして駆け出した二人を見てイオは静かに微笑んだ。

「ジル、この型を使ってみませんか?」
 クッキー生地を大きく伸ばしたところで椿姫は型を差し出す。
 こうやってやるんですよ、と言いながら型を生地に押し付け、星型の生地を抜いて見せる。
 それを真似するようにハートの型を手に取り、押し付けては次々と作っていく。
「レオもやってみませんか?」
 雪の結晶を模った型を手渡してみる。ジルと椿姫を交互に見比べたかと思うと、型を手に取って無言で抜き始めた。
「楽しいですか?」
 その声に気づかないのか、レオは無心で型を抜いている。
 熱心な表情を見るだけで分かる。椿姫は、それ以上は何も問いかけずに自身も型を抜き始めた。

 生地から型を抜いた様々な形の生地を天板に並べる。
 天板を持つ院長の後ろをついて歩き、気になって仕方ないのか薪オーブンを覗き込む子供達。
「ほらほら、今のうちに少し片付けをしようね」
 院長が手を叩き、釘付けになっている子供達に指示を出した。

「上手に湯煎が出来ましたね。少しだけチョコを残して、この型に流し込みましょうか」
 ラシュディアは溶かしたチョコを型に流し込むようにロイに促す。
 これを固めれば完成。温かいチョコの入った型を冷蔵庫に入れ、残ったチョコを持って、二人はリビングへ。

 焼きあがったクッキーはオーブンを開けたと同時に、ふわりと甘い香りが広がる。
「椿姫のねーさん。ブルーの文字、教えて貰いてぇんですけど」
 鬼百合は、少し大きめに型抜きされたクッキーを手に椿姫に話しかける。
 贈る相手はリアルブルーの人。クリムゾンウェストの文字でも分かってくれるだろうが、出来れば向こうの文字で書きたい。
「ええ、私でよければ」
 椿姫に教わりながら、クッキーに文字を書いていく。
『いつもありがとう』
 文字が少し歪んでしまったのはご愛嬌。
 心の篭った文字は、きっと貰った相手にとっては、どんなものにも勝るものだろう。

「院長さま、クッキー作り、勉強になりましたの!」
 文字がびっしりと書かれたメモを握り締め、クリスティンは満面の笑みを浮かべた。
「おやおや、それはよかった」
「また絶対作るですの! 今度は一人で頑張ってみますのっ!」
 胸の辺りで手を握り締める。
 ラッピングは大好きな兄の為に丁寧に。そして別にもう一つ。
 誰にあげるのとベルに聞かれると、内緒ですわ、と指を唇に当て笑ってみせた。

「院長さん、ちょっといいかしら」
 お菓子作りや片付けが落ち着いたのを見計らい、イオは院長に提案をする。
「お茶会を開いてもいいかしら?」
 豪華で格式ばったお茶会がしたいんじゃない。ただ、子供達ともう少し話をする時間が欲しい。
 その旨を院長に伝えると、何度も頷き、快く承諾してくれる。
「子供達も喜ぶよ、ありがとねぇ」

●甘い香りに包まれて
 イオの提案により、お茶会が始まる。
 お皿に盛られたのはクッキーの残りやチョコの切れ端。そして、イオが作っていたパウンドケーキだ。
「おや、誰かにあげたりしないのかい?」
 皿に盛られたパウンドケーキを見て、院長は少し驚いたように尋ねる。
「ふふ、私のバレンタインは皆へ。お茶会で使い切りよ」
 口元を綻ばせてウィンクをしてから、コトリと小さな音を立ててテーブルに皿を置く。
 それを待ち構えていたかのように、ベルが目を輝かせた。
「ベル、おねえちゃんのケーキ、早く食べたい!!」
「ちょっと待って? お茶を淹れてからにしましょう?」
 イオは、ベルの伸ばしかけた手をやんわりと制止する。
 むー、と膨らんだ頬をツンと突いて、イオはお茶の準備に取り掛かった。
「俺もお手伝いしますよ」
 自前の茶葉を手に、ラシュディアはイオに声をかける。
「ええ、お願いするわ」
 ティーポットからカップに注がれる紅茶の香りがふわりと鼻腔をくすぐる。
 子供たちの分は砂糖がいっぱい必要だ。それと、ミルクも一緒に忘れずに。
「オレ、紅茶もいいと思うけど、コレもいいと思うんでさ!」
 ホットチョコレートを手に、鬼百合はキッチンから顔を出す。
 紅茶とは違った甘い香りが漂う。その甘さに惹かれてか、エマが駆け寄って来た。
「いいにおいっ」
「甘いし温まりますよ。お菓子にも良く合うと思うでさ!」

 紅茶とホットチョコレートが机に並べられ、各々が飲みたい物を手に取り、わいわいとお喋りをしながらお菓子を食べる。
 子供達は、街の話や仕事の内容、どんな話であっても興味津々に聞いていた。
「あの、院長」
 リサが綺麗にラッピングされたお菓子を手に、院長に声をかける。
「これ、私達から院長に。大切な人にお菓子をあげるって聞いたから」
 差し出された包みにはクッキーとほんのりピンク色のカーネーションを模った綺麗な飴細工が一緒に入っていた。
「貰っても、いいのかい?」
 二人の元に他の子供達も集まり、一斉に大きく頷いた。
 院長は子供たちと視線を合わすべく腰を下ろし、全員を抱き締める様に腕を広げる。
「……ありがとう。とっても嬉しいよ」
 とても微笑ましい光景。自然と全員の心も温かくなる。
「院長さま、クリスからも本日のお礼にお渡ししたいですの!」
 本当は帰り際にと思っていたが……隣からそっと差し出される小さな贈り物。
「おや、きみも私にくれるのかい? お礼は私からすべきなんだろうけど……嬉しいねぇ」
 小さな包みを受け取り、礼を述べる。優しく温かい手がクリスティンの手に重ねられた。 

「ツバキは誰にあげるつもりかしら?」
 少し離れた椅子に座り、紅茶を飲んでいたイオが隣に座る椿姫に問う。
 意中の人がいるのなら応援するわよ、と耳打ちすると椿姫は飲んでいた紅茶を軽く咽た。
「あら、大丈夫?」
 くすくすと楽しそうに笑うイオ。椿姫は急いでハンカチを取り出して口を拭う。
「誰にあげるか、ですか……? ふふっ、内緒です」
 でも、と言いながら小さな包を差し出す。
「受けとって貰えますか?」
「私に? ありがとう、ツバキ」
 包みの中には可愛くデコレーションされたハートのクッキー。
 大事そうにその包みを受けとったイオはお菓子を頬張る鬼百合に視線を移す。
「ユリは誰かにあげるの?」
「オレは恩人のねーさんに渡してぇですねぃ!」
 満面の笑みで答える鬼百合の近くには、先程、綺麗にラッピングされた包みとメッセージカードが置かれていた。
「ふふ、喜んでもらえるといいわね」
 誰かに贈られるプレゼントがあるというのは、やはり心温まるものがある。

「ラシュディアさん、裁縫、教えてくださりありがとうございました…!」
 出来上がった物を見て目を輝かせる。
 ラシュディアはロイが望むならと、先程の助手のお礼として裁縫を教えていた。
「いえいえ、ロイ君は飲み込みが速くて助かります」
 この短時間では大掛かりな物を教える事は出来ない。
 でも、簡単な縫い方であれば、膝や肘を破いてしまった時の為に便利だろうと思い提案したのだ。
「これで、院長のお手伝い出来ることが増えました」
 本当に嬉しそうに笑うロイの髪を撫で、頑張ってくださいね、とラシュディアは笑みを深めた。

「あの……オルフェさん」
 賑やかな雰囲気を楽しみつつ、未だにキッチンで作業をしているオルフェにリサは声をかける。
「今日はありがとうございました。飴細工、喜んでもらえました」
 先程、院長に贈った飴細工はオルフェが作ったものだ。
 皆が片付けやお茶会の準備に取り掛かっている時間の隙間を見つけて作ってくれたのだ。
「そっか、それなら僕も嬉しいな」
 リサの言葉に柔らかい笑みを浮かべ、新しく出来上がった飴細工を差し出す。
「受け取ってくれるかな? リサさんをモチーフに作ってみたんだ」
 透明な飴細工で模られているのはアイリスの花。花言葉は優しい人。
「ありがとうございます……!」
 壊さないように、そっと受け取る。その表情を見てオルフェはどこか満足そうに頷いた。


 随分な時間が経ち、外が暗くなり始める。
 賑やかな楽しい時間はあっという間に過ぎていった。頃合いを見て、院長がゆっくりと立ち上がる。
 そして、集まってくれた6人に向けて頭を下げた。
「今日は助かったよ。子供たちの相手もしてくれてありがとう」
 頭を上げた院長の表情は柔らかなもの。
 子供達も院長の隣に並んで、同じように感謝の言葉を言う。

「また来てね!」
「またお話聞かせてね!」
「約束だよっ!」

 誰からともなくかけられる声。
 少し名残惜しい雰囲気と、お菓子の甘い香りが孤児院を包み込んでいた。

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参加者一覧

  • 実りの味覚の表現者
    オルフェ(ka0290
    人間(紅)|14才|男性|機導師
  • 甘香、誘う蝶
    イオ・アル・レサート(ka0392
    人間(紅)|19才|女性|魔術師

  • 椿姫・T・ノーチェ(ka1225
    人間(蒼)|30才|女性|疾影士
  • 山岳猟団即応員
    ラシュディア・シュタインバーグ(ka1779
    人間(紅)|19才|男性|魔術師
  • 瑞鬼「白澤」
    鬼百合(ka3667
    エルフ|12才|男性|魔術師

  • クリスティン・エリューナク(ka3736
    人間(蒼)|10才|女性|聖導士

サポート一覧

マテリアルリンク参加者一覧

依頼相談掲示板
アイコン 依頼前の挨拶スレッド
ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2015/02/05 08:45:53
アイコン 【楽しい時間を過ごすために】
椿姫・T・ノーチェ(ka1225
人間(リアルブルー)|30才|女性|疾影士(ストライダー)
最終発言
2015/02/08 11:03:36