• 日常

甘い香りに包まれて

マスター:一縷

シナリオ形態
ショート
難易度
易しい
オプション
参加費
1,000
参加人数
現在6人 / 4~6人
マテリアルリンク
報酬
寸志
相談期間
5日
プレイング締切
2015/02/08 19:00
リプレイ完成予定
2015/02/17 19:00

オープニング

※このシナリオは原則として戦闘が発生しない日常的なシナリオとして設定されています。

●提案
 自然に包まれた森の外れに建つ、小さな孤児院。その孤児院には、院長と6人の子供たちが暮らしている。
 普段はあまり街には出ず、森の自然に触れ、伸び伸びと過ごしている子供たちにとっては、時折やって来てくれる街の人たちのお話しは楽しみの一つだった。

 バレンタインデー。あまり聞きなれない言葉に、子供たちは目を輝かせる。
 孤児院の院長である年配の女性は、子供たちには良い機会だとその様子を見ながら目を細めた。
「バレンタインデーって言うのはね、お菓子を作って好きな人にプレゼントする日なんだよ」
「好きな人?」
「渡すのは、誰でもいいのー?」
 各々に言葉を言いながら、興味津々に話を聞く子供たちに、院長は一つ提案をする。

「そこでだ。みんなで、バレンタインのお菓子を作らないかい?」

●その日の為に
 院長は子供たちに留守を任せて街に出る。
 どこからともなく甘い香りが風に乗って漂い、ふわりと体を包み込んだ。
(……いい香りだねぇ)
 微笑みながら街を歩き、お菓子作りに必要な材料を揃えていく。
 もちろん、街に出れば既製品のチョコレートやお菓子がいっぱい売られている。
 しかし、それでは意味がないのだ。
 子供たちには言わなかったが、お菓子作りを経験してもらう為の提案なのだから。
「……後は、なんだろうねぇ。必要なものは……」
 両手に荷物を持ち、辺りを見渡す。
 前方不注意。横に顔を向けて歩いたせいで、ぽす、と乾いた音を立てて何かにぶつかってしまった。
「……!」
 衝撃に驚いて、持っていた荷物が手から滑り落ちる。
「……っとと、大丈夫ですか?」
「あ、ああ……すまないねぇ、ぶつかってしまって」
 謝罪の言葉を言いながら落としてしまった荷物に手を伸ばす。が、ひょいと先に拾い上げられてしまう。
「お持ちしますよ。家に帰られるんですか?」
「おや?それは、悪いんじゃ……」
「どうせ今は暇ですし、ね」
 そう言って笑う青年の言葉に甘え、持っていた荷物の半分を預け、礼を言って頭を下げる。
「この材料……お菓子を作られるんですか?」
「子供たちと一緒にね。もうすぐ、バレンタイン、だろう?」
「そうでしたね」
 他愛もない会話をしながら、孤児院までの道を歩く。
 は、と何かを思いついた院長は青年の顔を見上げた。
「そうじゃ。もう一つ、お願いしてしまってもいいかい?」
「なんですか?」
「良ければ、お菓子作りの手伝いをお願いしたいんだがねぇ」
「あー……、ごめんなさい。この後、ちょっと予定があって」
 申し訳なさそうに青年が頬を掻く。それは残念だ、と少し肩を落とすと、青年は言葉を続ける。
「あの、人手が欲しいなら、知り合いに声をかけましょうか?」
「おや、構わないのかい?」
「はい。お菓子作りが好きな奴もいますから」
「じゃあ、お願いしようかねぇ」
 院長の言葉に大きく頷いた青年は、その知り合いに声をかけるべく歩き出した。

解説

●依頼内容
 孤児院の子供たちに作り方を教えながら、バレンタインのお菓子を作ってください。
 料理が苦手でも大丈夫です。院長が丁寧に教えてくれます。
 報酬は寸志ですが、院長からお礼として出されます。

●状況
 時間帯は昼間。
 青年の声かけにより、知り合いから知り合いへ話が回っていき、あなたに話がきた、という形となります。
 そして、院長と共に孤児院に訪れる場面から始まりです。

●お菓子について
 材料は高価な物や希少な物でなければ一通り揃っています。
 もし、使用したいものがあれば、自分でご用意いただくことも可能です。
 製作品に指定がなければ、院長が教える予定のクッキーとなります。

 完成したお菓子については、持ち帰っていただいて構いません。
(ただしアイテムとして配布されませんのでご了承ください。フレーバーとしてお楽しみ頂けると…!)

●孤児院の子供たちについて
 リサ:14歳で最年長のしっかり者のお姉さん。院長にお菓子を贈りたいと思っている。
 ベル:お菓子大好きな10歳の女の子。作るよりも食べる専門になりがち。
 エマ:手先が少し不器用な7歳の女の子。お菓子作りは初めてで興味津々。
 ロイ:料理好きの12歳の男の子。女子力高し。年下の子の面倒を見るのには慣れている。
 ジル:すこし引っ込み思案な9歳の男の子。自分では声をかけられず、うろうろ。
 レオ:意地っ張りな10歳の男の子。思春期真っ盛り。興味があるものの、素直になれない。

マスターより

こんにちは、一縷です。
バレンタインが近づいてきていますね。美味しそうなチョコがいっぱいで……大変です。
フレーバーになってしまうとはいえ、孤児院の子供たちと一緒に大切な人に贈る為のチョコレート、作りませんか?
女性も男性も大歓迎です。
もし、この子どもに教えたい、一緒に作りたい、などがありましたら一言よろしくお願いします。

プレイングは、PC口調で書いていただけると嬉しいです。
リプレイ公開中

リプレイ公開日時 2015/02/14 12:20

参加者一覧

  • 実りの味覚の表現者
    オルフェ(ka0290
    人間(紅)|14才|男性|機導師
  • 甘香、誘う蝶
    イオ・アル・レサート(ka0392
    人間(紅)|19才|女性|魔術師

  • 椿姫・T・ノーチェ(ka1225
    人間(蒼)|30才|女性|疾影士
  • 山岳猟団即応員
    ラシュディア・シュタインバーグ(ka1779
    人間(紅)|19才|男性|魔術師
  • 瑞鬼「白澤」
    鬼百合(ka3667
    エルフ|12才|男性|魔術師

  • クリスティン・エリューナク(ka3736
    人間(蒼)|10才|女性|聖導士
依頼相談掲示板
アイコン 依頼前の挨拶スレッド
ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2015/02/05 08:45:53
アイコン 【楽しい時間を過ごすために】
椿姫・T・ノーチェ(ka1225
人間(リアルブルー)|30才|女性|疾影士(ストライダー)
最終発言
2015/02/08 11:03:36