ゲスト
(ka0000)
【未来】百年の計
マスター:KINUTA

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加制限
- -
- 参加人数
- 3~8人
- サポート
- 0~0人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 6日
- 締切
- 2019/10/28 22:00
- 完成日
- 2019/10/31 22:10
このシナリオは5日間納期が延長されています。
みんなの思い出
思い出設定されたOMC商品がありません。
オープニング
王国歴1025年(ユニゾン歴8年)
●ユニゾン、ただ今ひそひそエリア拡大中
マゴイは南極大陸の発見と所有開発について、ユニゾンの関係各所に通達した。
それを受けた側は、祝辞を送る以外の行動を示さなかった。
ユニゾンから送られてきたデータを見てみる限り南方大陸の先にあるのは、マテリアル汚染があろうがなかろうが、まともに人が住めない土地。
年中寒気に満たされ畑は作れず家畜も飼える見込がなく、かといって鉱物資源も見当たらない模様。そんな場所ならどうぞお好きに。大いなる発展が見込めるグラウンド・ゼロや南方大陸中心部に関心を示されなくてよかった、という気持ちなのである。
●さて、これからどうしよう
極地の冬は厳しい。マイナス60度、時速100キロの風が猛烈に吹き荒れる。
この地の固有種であるギガントペンギンたちは一塊の大きな群れとなって、その寒風に耐える。そして待つ。海でたらふく食いだめしてきた伴侶が戻ってきて、抱卵を交替してくれるのを。
今年は去年の抱卵より随分楽になった、とペンギンたちは感じている――風避けとなる格好の岩山が、新しく地面から生えてきたのだ。
彼らは知らなかったが、それは人工の建物群だった。今のところ外側だけの。
マゴイが南極大陸において最初に取り掛かったのは、成人再訓練所と不法侵入者収容施設の設置であった。
成人再訓練所とは、共同体社会に反する行為を行った市民を収容し矯正するための施設である。
不法侵入者収容施設は――まあ、読んで字のごとく。
これまで彼女はそれを必要と知りながらも、設置することが出来なかった。
理由は以下だ。
再訓練所も収容施設も、市民の居住区域から定められた一定の距離を置いた場所に設立しなければならない、法にそう明記されている。
↓
しかしユニゾン島は面積が小さい。定められた距離を取ろうとすれば領海の外に出てしまう。
↓
領海の外はユニゾンではない。従ってそこに両施設は作れない。
だが南極の土地取得によって、その点がようやく解消された。
『……ここは静かなので……再教育には大変よい環境……』
とはいえ彼女、晴れ晴れとした表情はしていない。
まだ悩みの種となるところがあるのだ。
1つは、『再教育を受けても矯正出来なかった市民をどうするか』問題。
もう1つは『オートマトンの法的位置についてどうするか』問題。
前者について旧ユニオンでは最終的に『動物の顔に変える』『異世界への追放』という処置が取られていた。
とりあえずマゴイは『動物の顔に変える』については、死文条項としてよいと思っている。
人の顔を変えるということが、この世界において非常な忌避感を呼び起こすことを、スペットの件を通して知ったからだ。
追放についても一考の余地がある。
『異世界』はもう、リアルブルーを置いて他に存在しない。邪神が倒されたことにより新世界が出来るという話ではあるが、その存在についてはまだ確認も取れていない。
(……だから追放するとすれば……リアルブルーにということになるのだけど……今の情勢を考えるとあまり適当でないような……とはいえ……共同体社会に適応出来なくなったものを……そのままユニゾンにおいておくわけにはいかないし……)
オートマトン問題については、彼らをどう位置付けるかという一点に尽きる。
この世界のオートマトンはかつてエバーグリーンにいたオートマトンと異なるものである、ということは理解した。
彼らは自立して行動している。主体性を持っている。意識の上では人である。
(……でも、存在としての本質は、やっぱり機械ではないかしら……)
オートマトンは要注意外部者としてユニゾンに入国してもいいが、望んでも市民となることは不許可とする。
それが最も望ましい形ではないか。
(……こういうときこそ会議……なのだけど……)
この問題、一人では片が付きそうにない。
といって新しく生まれたマゴイたちはまだ幼すぎて、会議室に入れない。
そんなわけでマゴイは、ハンターに意見を求めてみることにした。
●進むべき道は
依頼を受けたハンターたちは、ユニゾンから転移扉を通って、南極にやってきた。
想定以上の烈風になぎ倒されそうになりつつ、身長2~3メートルに及ぶ超大型ペンギンたちの大群をかき分けつつ、その中心にある建物に入る。
すると、急に体感温度が上がった。屋内の防寒対策は既になされているらしい。
コボルドと人間のワーカーたちが、忙しそうに内装工事をしている。
マゴイが出てきて彼らを出迎える。リザードマンのソルジャーを伴って。
『……いらっしゃい……』
●ユニゾン、ただ今ひそひそエリア拡大中
マゴイは南極大陸の発見と所有開発について、ユニゾンの関係各所に通達した。
それを受けた側は、祝辞を送る以外の行動を示さなかった。
ユニゾンから送られてきたデータを見てみる限り南方大陸の先にあるのは、マテリアル汚染があろうがなかろうが、まともに人が住めない土地。
年中寒気に満たされ畑は作れず家畜も飼える見込がなく、かといって鉱物資源も見当たらない模様。そんな場所ならどうぞお好きに。大いなる発展が見込めるグラウンド・ゼロや南方大陸中心部に関心を示されなくてよかった、という気持ちなのである。
●さて、これからどうしよう
極地の冬は厳しい。マイナス60度、時速100キロの風が猛烈に吹き荒れる。
この地の固有種であるギガントペンギンたちは一塊の大きな群れとなって、その寒風に耐える。そして待つ。海でたらふく食いだめしてきた伴侶が戻ってきて、抱卵を交替してくれるのを。
今年は去年の抱卵より随分楽になった、とペンギンたちは感じている――風避けとなる格好の岩山が、新しく地面から生えてきたのだ。
彼らは知らなかったが、それは人工の建物群だった。今のところ外側だけの。
マゴイが南極大陸において最初に取り掛かったのは、成人再訓練所と不法侵入者収容施設の設置であった。
成人再訓練所とは、共同体社会に反する行為を行った市民を収容し矯正するための施設である。
不法侵入者収容施設は――まあ、読んで字のごとく。
これまで彼女はそれを必要と知りながらも、設置することが出来なかった。
理由は以下だ。
再訓練所も収容施設も、市民の居住区域から定められた一定の距離を置いた場所に設立しなければならない、法にそう明記されている。
↓
しかしユニゾン島は面積が小さい。定められた距離を取ろうとすれば領海の外に出てしまう。
↓
領海の外はユニゾンではない。従ってそこに両施設は作れない。
だが南極の土地取得によって、その点がようやく解消された。
『……ここは静かなので……再教育には大変よい環境……』
とはいえ彼女、晴れ晴れとした表情はしていない。
まだ悩みの種となるところがあるのだ。
1つは、『再教育を受けても矯正出来なかった市民をどうするか』問題。
もう1つは『オートマトンの法的位置についてどうするか』問題。
前者について旧ユニオンでは最終的に『動物の顔に変える』『異世界への追放』という処置が取られていた。
とりあえずマゴイは『動物の顔に変える』については、死文条項としてよいと思っている。
人の顔を変えるということが、この世界において非常な忌避感を呼び起こすことを、スペットの件を通して知ったからだ。
追放についても一考の余地がある。
『異世界』はもう、リアルブルーを置いて他に存在しない。邪神が倒されたことにより新世界が出来るという話ではあるが、その存在についてはまだ確認も取れていない。
(……だから追放するとすれば……リアルブルーにということになるのだけど……今の情勢を考えるとあまり適当でないような……とはいえ……共同体社会に適応出来なくなったものを……そのままユニゾンにおいておくわけにはいかないし……)
オートマトン問題については、彼らをどう位置付けるかという一点に尽きる。
この世界のオートマトンはかつてエバーグリーンにいたオートマトンと異なるものである、ということは理解した。
彼らは自立して行動している。主体性を持っている。意識の上では人である。
(……でも、存在としての本質は、やっぱり機械ではないかしら……)
オートマトンは要注意外部者としてユニゾンに入国してもいいが、望んでも市民となることは不許可とする。
それが最も望ましい形ではないか。
(……こういうときこそ会議……なのだけど……)
この問題、一人では片が付きそうにない。
といって新しく生まれたマゴイたちはまだ幼すぎて、会議室に入れない。
そんなわけでマゴイは、ハンターに意見を求めてみることにした。
●進むべき道は
依頼を受けたハンターたちは、ユニゾンから転移扉を通って、南極にやってきた。
想定以上の烈風になぎ倒されそうになりつつ、身長2~3メートルに及ぶ超大型ペンギンたちの大群をかき分けつつ、その中心にある建物に入る。
すると、急に体感温度が上がった。屋内の防寒対策は既になされているらしい。
コボルドと人間のワーカーたちが、忙しそうに内装工事をしている。
マゴイが出てきて彼らを出迎える。リザードマンのソルジャーを伴って。
『……いらっしゃい……』
リプレイ本文
●ここは南の果て
「まさか本当に南極に進出するとはね……タロとかジロとかって犬はいないのかな?」
天竜寺 舞(ka0377)を先頭にしてハンター達は進む。
行く手に見えるのは四角い建物と、その周囲に渦巻く黒い塊。
ルンルン・リリカル・秋桜(ka5784)は、ふわっと大きく息を吐き出す。
「わぁ、凄い! ペンギン、ペンギンの群れですよ……突風のせいか、なかなか近寄れな……って、大っきい」
ギガントペンギンたちは闖入者が来ても動じず、スクラムを組み続けている。
なのでハンターたちは、おしくらまんじゅうしながら進む。
身をよじるようにして建物に入れば、犬ならぬコボルドたちが尾を振ってきた。
「おー。はんたあ」「はんたー」
マゴイも出迎えてきた。
『……いらっしゃい……』
舞は毛皮のマントを脱ぎながら、注文をつける。
「出来れば熱いコーヒーを一杯淹れてもらってから本題に入りたいね」
『……いいわよ……ちょうど食堂が出来たところだから……そこに移動しましょう……』
マルカ・アニチキン(ka2542)は肩に乗っていたパルムが、いつの間にかいなくなっていることに気づく。
「あ、あれ? どこに行ったんでしょう……」
パルムはペンギンの足の上にもぐりこみ卵と一緒にぬくぬくしていたのだが、彼女がそれを知る由はないのであった。帰りにその姿を見つけるまでは。
●転ばぬ先の会議
ハンターたちは追放制度とオートマトンに対するマゴイの見解を聞く。
それが終わったところで、マリィア・バルデス(ka5848)が口を開く。
「今のユニゾンで成人年齢に達してるのは移住者だけよね。彼らの中で再教育が必要な市民はまだ出てないと思っていたのだけど、違ったかしら」
『……いいえ……違わない……でも将来的にもしかすると出てしまう可能性はある……ユニオンでもそうだったから……これはそれへの備え……』
続いてはディーナ・フェルミ(ka5843)。
「あのね、マゴイさん。追放が必要なほどの違反者って、年に何人くらいを想定してるのかな。彼らがユニゾンに戻りたいと願ったとき、何をしていたら絶対に認めないって言う基準はあるのかな」
『……ユニオンを基準に考えれば……数年に一人くらい……そして追放されたなら……何をどうしていたところで戻って来てはいけない……』
星野 ハナ(ka5852)は追放について、最終段階以降の全手順の見直しが必要じゃないかと説く。異世界追放だけはやめておくべきだと念押しする。
「異世界追放した場合ぃ、かなりの確率でRB行きだと思うんですぅ。それだと無許可で難民無理矢理送り込むのと同じですからぁ、人権侵害として激烈な抗議が来ると思いますぅ」
『……来るの……?』
「来ます来ます。惑星国家と惑星内の一都市の全面戦争なんてどうあがいても勝てませんよぅ。それは絶対無しですぅ。ユニゾン市民とユニゾンに住めないと主張する方を区別するって考えるならぁ、都市からの放逐までだと思います――」
ルンルンも言った。リアルブルーに追放する方がかえって騒ぎが大きくなるので、クリムゾンウェストでの国外追放でいいんじゃ無いかな、と。
しかし彼女は追放自体については、楽観的な見方をしている。
「リアルブルーやエバーグリーンからいきなりこっちに飛ばされた私とかだって、今も元気に生きているから普通に暮らせると思うし、人道的にも問題ないと思います」
一方ハナは、その点かなり懐疑的だ。
「純粋培養のユニゾン市民が他都市で生活基盤を得るってかなり難しいと思いますぅ」
ディーナもまた、自助努力だけで追放者が生活を立ち上げて行くのは難しいと考えている。
「ユニゾンの常識は私達と大きく違うし、ユニゾンでは私達の歴史を教えてないよね? ただ放逐するだけじゃ、悪い人にカモられてあっという間に生活できなくなって、スラムで犯罪者になるだけだと思うの。そうなると、他の街の人から、ユニゾンは犯罪者を送り込んでくる街って悪評が立つと思う」
ルベーノ・バルバライン(ka6752)も彼女らと同意見。ユニゾンの環境に慣れたものがいきなり外に出されても、うまくやってはいけるとは思えない。
「外に出た者が何者になれるか。放逐し、ただその才覚に任す、では殆どの者が犯罪者になりかねん。外の常識くらいは刷り込んでやる必要があろう。それをどこで刷り込むか、だな」
マゴイは遅ればせながら、この世界における『追放』が簡単なことではないということを理解し始めた。追放者を別世界に追い出して、それでおしまいというわけにはいかないのだ。
そこでマリィアが指摘する。
追放者が送り込まれた先の国からユニゾンに対して、『当方に送られてきたのは、一体どういう人間なのか?』と聞いてくる可能性があるということを。
「それに即答できる状態を維持するためにも、放逐者の個人情報は死亡確認できるまで残すべきよ」
ユニゾンが犯罪と見なすことであっても、他国においては犯罪でないことがありうる。逆の場合もまたありうる。そこのあたりをこの機会に整理し明文化し、自他共に周知徹底しておかないと、今後際限なく軋轢が生じてくるであろう――と彼女は語る。
「法の揺らぎがあればあるほど、その程度の国かと他国からは舐められる。法整備の杜撰さを他国から嘲笑されるって、マゴイの能力を疑われたのと同じだと思うのだけど……違うのかしら」
この言葉にマゴイは奮起した。声に力が入る。
『……それは心外……ユニゾンが素晴らしい法体系を持つということを……是非他国にも理解してもらわないと……対外広報にもっと力を入れなくては……』
宵待 サクラ(ka5561)は自身のICカードをマゴイに渡し、ユニゾンにおける個体認識と所在確認の方法を尋ねた。同一遺伝情報を持つものが溢れている状態でそれをやるとしたら、これくらいしかないだろうと予想しながら。
「ユニオンが顔変えて情報消して放逐したっていうなら、頭部への個体認識チップの埋め込みが1番ありそうだと思ったんだけど、そこはどうかな?」
『……大体当たってるわね……でもチップではない……ナンバリングウイルスを使う……その方が人体にとって負担がなく有益……』
舞はコーヒーをすすりながら考える。
(……まあ『追放者を動物の頭に』とか言わなくなっただけでも、一応の進歩かな。異世界追放も諦めたみたいだし)
でも皆が言うように、ただ追放するだけではいい結果にないらないと思われる。
だからマゴイにこんな案を提示。
「あたしの故郷に居た『忍者』って人達の中に”草”って呼ばれた存在があったんだ。何代にも渡って他国に住み着いて、その国の情報を本国に伝える、ま、スパイみたいなもんだね。追放対象者にその役目を与える形で送り出すってのはどうかな? あくまで建前で本当にスパイさせろって訳じゃないけど、対象者がユニオンにいなけりゃそれでいいんでしょ?」
『……平たく言えばその通り……ではある……』
ならば、とハナが言った。
「放逐時は今までの生活年数からの資金を持たせるにしてもぉ、彼らの個人情報を削除せずぅ、彼らだけの別居住地が必要だと思いますぅ」
『……どうして居住地がいるの……?』
「どうしてって、帰還希望者を全く受け入れないのも今度はテロの口実になりますしぃ」
『……テロ?……』
どうやらマゴイは『自分の意思で希望する道を進んだが挫折した』人間がその後どのように考えるかについて、いまいち想像が及んでいないようだった。『あらかじめ敷いてある最良のレールを進む』ユニオン社会で健やかに生きてきた彼女であれば、当たり前のことであろう。
なのでルベーノは解説してやる。
「それが身から出た錆であるほど、落ちたこと苦しんだことを恨むのだ。聞かぬは本人であったのに、何故教えてくれなかった、とな――」
だからこそ追放者には最低限フォローをしてやるべきだ、と説く。
「ニケの商会は悪くないがユニゾンに近すぎる。聖導士学校から研修申込みが来ていたろう。そこと提携を結ぶ方法もあるかもしれん。スペットの所と契約を結んで徒弟を送り込む方法もあるかもしれん。一定期間、ユニゾンと関係は薄いが伝手があると言える場所で生活させ、外で生きられる技能と金銭を身に着ける機会を与えてやった方が良いかもしれんとは思う。その方が、ユニゾンに対する恨みがまだ少なくなりそうだからな」
そこでマルカが、きらりと目を光らせた。
彼女はこの機にマゴイのオートマトンに対する考えを、もっと柔軟にさせようと目論んでいたのだ。
「マゴイさん、僭越ながら私、意見を申し上げてもいいでしょうか」
『……どうぞ……そもそも……そのために来てもらったのだし……』
「はい。今先程ユニゾンの将来について予言書で占ってみましたところ『でんでん でんぐりがえって ウルトラ ソウッ!』と出ました」
『……それは……どういうこと……?』
「ユニゾンらしさを無くさずに、新しいユニゾンを築いて行こうと……多分そういう事だと思います。そこで提案なのですが、先に申しました対外宣伝の手段として、映像配信などご検討されてはいかがでしょう。いずれ衛星も打ち上げるとのことですし。内容は娯楽要素を含んだユニゾン紹介とか穏当なところから初めて、徐々にユニオン的価値観の深奥へいざなうという」
マゴイはその話にかなり興味を示したようだ。『……なるほど……』なんて呟いている。
しかし続けての発言により、たちまち態度が硬化する。
「で、そのアナウンサーやアイドル役として、オートマトンの方を採用してみてはいかがでしょうか」
『……なぜ……そこで……唐突にオートマトンが出てくるの……アナウンサーも……アイドルも……ワーカーの大事な仕事……それを……何故オートマトンにさせねばならないの……』
マルカは彼女側から当然出てくるだろうこの疑問について、十分準備をしていなかった。
なので、うまい返しが出てこない。
「いえその……オートマトンの方は外見年齢が一定ですから、末長く変わらぬ姿で歌のおにいさんおねえさんを勤められるかなーとか、そういう利点が」
『……そのような利点は別にいらない……』
まあこうなるよな。
思いながら舞は口を挟む。自分もまたオートマトン関係で、一言くらい言っておきたかったので。
「マゴイもこの世界のオートマトンが自立した意思と感情を持ってるって事は認めてるんだろ?ならいずれユニオンの理念に賛同する個体も出てくるかもしれない。それをも受け入れないってのはもったいないと思うけどね」
その想定はマゴイにとって、ものすごくショッキングだったらしい。
目を皿のように見開き、激しく首を横に振る。
『 いや そんなことされても こまる それは こまる 』
「……オートマトンだってその心は人間と変わらない。だから彼らを信じて人間と同様の扱いにして欲しい、とあたしは思う。あんたが信じれば彼らもあんたを信じるよ。人ってそういう物だからね」
『 しみんかは こまる がいぶしゃなら ともかくも しみんかは 』
そこでマリィアが助け舟。
「ユニゾンは人類国家であり、機械の奉仕者を求めない。我らは人の技能のみで完結する人類国家である、位の宣言を国是として打ち出してしまえば、それを曲げようとするオートマトンは現れないと思うわ」
それを聞いてマゴイは、ようやく少し落ち着いた。
『……早急にそうするとしましょう……』
今のところはここらが限度かなと思いつつルンルンは、言う。
「不法入国してきたオートマトンさんに対しても、逮捕した後遠くへ国外追放でいいんじゃ無いかなって思います。ただ、いずれ世界の技術が発展して、オートマトンさん達が生まれる世の中になった時は、もう一度見直しは必要かな?って」
ディーナが話を戻す。引き続き、追放者の処遇について。
「――私ね、タスカービレで剣道場の道場主をやってる人と結婚したの。道場には内弟子が居るから、年に1~2人増えるだけなら受け入れられると思う。将来的には孤児院の併設も考えてるから、そういう準備のための人手にもなって貰えると思う。タスカービレは田舎の温泉街だから、街よりはいろんな誘惑も少ないし、穏やかに世界を学んで貰えると思うの」
他人の芝の青さを体験して、まっとうに生きる方法を探してもらいたい。追放者に対して、彼女はそう願っている。
「私達は飢饉を経験してる。満足に三食食べられる日ばかりじゃない。空調完備した空間だってないし、医者だって少ない。記憶を消さず都市からの放逐だけなら、戻りたくなる人は出ると思う」
『……戻られても……受け入れることは出来ない……共同体社会に順応出来るのであれば……最初から追放されていないのだからして……』
まあそれは確かにそうなんだけど、と前置きしてからサクラが言う。
「隔絶した場所への放逐が出来ない以上、放逐個体はユニオンに戻ってくる可能性がある事、その時に外への興味を持たないユニゾン市民と接点を持たせない事が重要になる。新規市民でなく放逐市民だと一瞬で判別できないのも拙い。戻った彼らに仕事を与えるなら、再訓練所のみを居所としそこへの入所者の世話係にすることをお勧めするよ……訓練者が未来を想像しやすくなる」
なかなかいい案だなとルベーノはひそかに思った。
出たはいいものの戻ってきた人間の言葉なら、これから出て行こうとしている市民も耳を貸す気になるだろう。
「衣食足りて礼節を知る。外界ではその衣食が足りんということを、まず知らしめる方が良かろう。隣の芝生が青く見えている程度ならば、飢え死にしてもこの都市を出たいかという問いに、簡単に意見を翻すだろうからな」
だがそれでも出て行く人間はいるとハナは予感している。
そういう奴は結局自分自身で痛い目を見なければ、納得しないのだ。
「不可侵を貫くならぁ、他都市から人権侵害と横槍入れられない体制での放逐とぉ、彼らが戻ってくることを考えた受入体制まで必要だと思いますぅ――ところで、新規にユニゾン市民になった方にぃ、遺伝子提供って義務づけられてますぅ?」
『……それはもちろん……市民の義務……』
マリィアは最後にマゴイへ、アドバイスをした。追放する場合、対象者の『市民化再教育部分』についてだけは記憶から消しておいた方がいいかもしれないと。他都市との軋轢を生まないために。
●その後
マゴイは自由都市同盟各都市との間に、法体系全般に対する話し合いを設けた。
相手側の各担当者を疲弊させ倒しつつ得た結果を受け彼女は、
追放者は外部教育を受けた上で希望先へ追放されること。
もし戻ってきても、再市民化はせず、指定エリアに隔離すること。
ユニゾン対外放送機関を立ち上げること。
を決定したのであった。
「まさか本当に南極に進出するとはね……タロとかジロとかって犬はいないのかな?」
天竜寺 舞(ka0377)を先頭にしてハンター達は進む。
行く手に見えるのは四角い建物と、その周囲に渦巻く黒い塊。
ルンルン・リリカル・秋桜(ka5784)は、ふわっと大きく息を吐き出す。
「わぁ、凄い! ペンギン、ペンギンの群れですよ……突風のせいか、なかなか近寄れな……って、大っきい」
ギガントペンギンたちは闖入者が来ても動じず、スクラムを組み続けている。
なのでハンターたちは、おしくらまんじゅうしながら進む。
身をよじるようにして建物に入れば、犬ならぬコボルドたちが尾を振ってきた。
「おー。はんたあ」「はんたー」
マゴイも出迎えてきた。
『……いらっしゃい……』
舞は毛皮のマントを脱ぎながら、注文をつける。
「出来れば熱いコーヒーを一杯淹れてもらってから本題に入りたいね」
『……いいわよ……ちょうど食堂が出来たところだから……そこに移動しましょう……』
マルカ・アニチキン(ka2542)は肩に乗っていたパルムが、いつの間にかいなくなっていることに気づく。
「あ、あれ? どこに行ったんでしょう……」
パルムはペンギンの足の上にもぐりこみ卵と一緒にぬくぬくしていたのだが、彼女がそれを知る由はないのであった。帰りにその姿を見つけるまでは。
●転ばぬ先の会議
ハンターたちは追放制度とオートマトンに対するマゴイの見解を聞く。
それが終わったところで、マリィア・バルデス(ka5848)が口を開く。
「今のユニゾンで成人年齢に達してるのは移住者だけよね。彼らの中で再教育が必要な市民はまだ出てないと思っていたのだけど、違ったかしら」
『……いいえ……違わない……でも将来的にもしかすると出てしまう可能性はある……ユニオンでもそうだったから……これはそれへの備え……』
続いてはディーナ・フェルミ(ka5843)。
「あのね、マゴイさん。追放が必要なほどの違反者って、年に何人くらいを想定してるのかな。彼らがユニゾンに戻りたいと願ったとき、何をしていたら絶対に認めないって言う基準はあるのかな」
『……ユニオンを基準に考えれば……数年に一人くらい……そして追放されたなら……何をどうしていたところで戻って来てはいけない……』
星野 ハナ(ka5852)は追放について、最終段階以降の全手順の見直しが必要じゃないかと説く。異世界追放だけはやめておくべきだと念押しする。
「異世界追放した場合ぃ、かなりの確率でRB行きだと思うんですぅ。それだと無許可で難民無理矢理送り込むのと同じですからぁ、人権侵害として激烈な抗議が来ると思いますぅ」
『……来るの……?』
「来ます来ます。惑星国家と惑星内の一都市の全面戦争なんてどうあがいても勝てませんよぅ。それは絶対無しですぅ。ユニゾン市民とユニゾンに住めないと主張する方を区別するって考えるならぁ、都市からの放逐までだと思います――」
ルンルンも言った。リアルブルーに追放する方がかえって騒ぎが大きくなるので、クリムゾンウェストでの国外追放でいいんじゃ無いかな、と。
しかし彼女は追放自体については、楽観的な見方をしている。
「リアルブルーやエバーグリーンからいきなりこっちに飛ばされた私とかだって、今も元気に生きているから普通に暮らせると思うし、人道的にも問題ないと思います」
一方ハナは、その点かなり懐疑的だ。
「純粋培養のユニゾン市民が他都市で生活基盤を得るってかなり難しいと思いますぅ」
ディーナもまた、自助努力だけで追放者が生活を立ち上げて行くのは難しいと考えている。
「ユニゾンの常識は私達と大きく違うし、ユニゾンでは私達の歴史を教えてないよね? ただ放逐するだけじゃ、悪い人にカモられてあっという間に生活できなくなって、スラムで犯罪者になるだけだと思うの。そうなると、他の街の人から、ユニゾンは犯罪者を送り込んでくる街って悪評が立つと思う」
ルベーノ・バルバライン(ka6752)も彼女らと同意見。ユニゾンの環境に慣れたものがいきなり外に出されても、うまくやってはいけるとは思えない。
「外に出た者が何者になれるか。放逐し、ただその才覚に任す、では殆どの者が犯罪者になりかねん。外の常識くらいは刷り込んでやる必要があろう。それをどこで刷り込むか、だな」
マゴイは遅ればせながら、この世界における『追放』が簡単なことではないということを理解し始めた。追放者を別世界に追い出して、それでおしまいというわけにはいかないのだ。
そこでマリィアが指摘する。
追放者が送り込まれた先の国からユニゾンに対して、『当方に送られてきたのは、一体どういう人間なのか?』と聞いてくる可能性があるということを。
「それに即答できる状態を維持するためにも、放逐者の個人情報は死亡確認できるまで残すべきよ」
ユニゾンが犯罪と見なすことであっても、他国においては犯罪でないことがありうる。逆の場合もまたありうる。そこのあたりをこの機会に整理し明文化し、自他共に周知徹底しておかないと、今後際限なく軋轢が生じてくるであろう――と彼女は語る。
「法の揺らぎがあればあるほど、その程度の国かと他国からは舐められる。法整備の杜撰さを他国から嘲笑されるって、マゴイの能力を疑われたのと同じだと思うのだけど……違うのかしら」
この言葉にマゴイは奮起した。声に力が入る。
『……それは心外……ユニゾンが素晴らしい法体系を持つということを……是非他国にも理解してもらわないと……対外広報にもっと力を入れなくては……』
宵待 サクラ(ka5561)は自身のICカードをマゴイに渡し、ユニゾンにおける個体認識と所在確認の方法を尋ねた。同一遺伝情報を持つものが溢れている状態でそれをやるとしたら、これくらいしかないだろうと予想しながら。
「ユニオンが顔変えて情報消して放逐したっていうなら、頭部への個体認識チップの埋め込みが1番ありそうだと思ったんだけど、そこはどうかな?」
『……大体当たってるわね……でもチップではない……ナンバリングウイルスを使う……その方が人体にとって負担がなく有益……』
舞はコーヒーをすすりながら考える。
(……まあ『追放者を動物の頭に』とか言わなくなっただけでも、一応の進歩かな。異世界追放も諦めたみたいだし)
でも皆が言うように、ただ追放するだけではいい結果にないらないと思われる。
だからマゴイにこんな案を提示。
「あたしの故郷に居た『忍者』って人達の中に”草”って呼ばれた存在があったんだ。何代にも渡って他国に住み着いて、その国の情報を本国に伝える、ま、スパイみたいなもんだね。追放対象者にその役目を与える形で送り出すってのはどうかな? あくまで建前で本当にスパイさせろって訳じゃないけど、対象者がユニオンにいなけりゃそれでいいんでしょ?」
『……平たく言えばその通り……ではある……』
ならば、とハナが言った。
「放逐時は今までの生活年数からの資金を持たせるにしてもぉ、彼らの個人情報を削除せずぅ、彼らだけの別居住地が必要だと思いますぅ」
『……どうして居住地がいるの……?』
「どうしてって、帰還希望者を全く受け入れないのも今度はテロの口実になりますしぃ」
『……テロ?……』
どうやらマゴイは『自分の意思で希望する道を進んだが挫折した』人間がその後どのように考えるかについて、いまいち想像が及んでいないようだった。『あらかじめ敷いてある最良のレールを進む』ユニオン社会で健やかに生きてきた彼女であれば、当たり前のことであろう。
なのでルベーノは解説してやる。
「それが身から出た錆であるほど、落ちたこと苦しんだことを恨むのだ。聞かぬは本人であったのに、何故教えてくれなかった、とな――」
だからこそ追放者には最低限フォローをしてやるべきだ、と説く。
「ニケの商会は悪くないがユニゾンに近すぎる。聖導士学校から研修申込みが来ていたろう。そこと提携を結ぶ方法もあるかもしれん。スペットの所と契約を結んで徒弟を送り込む方法もあるかもしれん。一定期間、ユニゾンと関係は薄いが伝手があると言える場所で生活させ、外で生きられる技能と金銭を身に着ける機会を与えてやった方が良いかもしれんとは思う。その方が、ユニゾンに対する恨みがまだ少なくなりそうだからな」
そこでマルカが、きらりと目を光らせた。
彼女はこの機にマゴイのオートマトンに対する考えを、もっと柔軟にさせようと目論んでいたのだ。
「マゴイさん、僭越ながら私、意見を申し上げてもいいでしょうか」
『……どうぞ……そもそも……そのために来てもらったのだし……』
「はい。今先程ユニゾンの将来について予言書で占ってみましたところ『でんでん でんぐりがえって ウルトラ ソウッ!』と出ました」
『……それは……どういうこと……?』
「ユニゾンらしさを無くさずに、新しいユニゾンを築いて行こうと……多分そういう事だと思います。そこで提案なのですが、先に申しました対外宣伝の手段として、映像配信などご検討されてはいかがでしょう。いずれ衛星も打ち上げるとのことですし。内容は娯楽要素を含んだユニゾン紹介とか穏当なところから初めて、徐々にユニオン的価値観の深奥へいざなうという」
マゴイはその話にかなり興味を示したようだ。『……なるほど……』なんて呟いている。
しかし続けての発言により、たちまち態度が硬化する。
「で、そのアナウンサーやアイドル役として、オートマトンの方を採用してみてはいかがでしょうか」
『……なぜ……そこで……唐突にオートマトンが出てくるの……アナウンサーも……アイドルも……ワーカーの大事な仕事……それを……何故オートマトンにさせねばならないの……』
マルカは彼女側から当然出てくるだろうこの疑問について、十分準備をしていなかった。
なので、うまい返しが出てこない。
「いえその……オートマトンの方は外見年齢が一定ですから、末長く変わらぬ姿で歌のおにいさんおねえさんを勤められるかなーとか、そういう利点が」
『……そのような利点は別にいらない……』
まあこうなるよな。
思いながら舞は口を挟む。自分もまたオートマトン関係で、一言くらい言っておきたかったので。
「マゴイもこの世界のオートマトンが自立した意思と感情を持ってるって事は認めてるんだろ?ならいずれユニオンの理念に賛同する個体も出てくるかもしれない。それをも受け入れないってのはもったいないと思うけどね」
その想定はマゴイにとって、ものすごくショッキングだったらしい。
目を皿のように見開き、激しく首を横に振る。
『 いや そんなことされても こまる それは こまる 』
「……オートマトンだってその心は人間と変わらない。だから彼らを信じて人間と同様の扱いにして欲しい、とあたしは思う。あんたが信じれば彼らもあんたを信じるよ。人ってそういう物だからね」
『 しみんかは こまる がいぶしゃなら ともかくも しみんかは 』
そこでマリィアが助け舟。
「ユニゾンは人類国家であり、機械の奉仕者を求めない。我らは人の技能のみで完結する人類国家である、位の宣言を国是として打ち出してしまえば、それを曲げようとするオートマトンは現れないと思うわ」
それを聞いてマゴイは、ようやく少し落ち着いた。
『……早急にそうするとしましょう……』
今のところはここらが限度かなと思いつつルンルンは、言う。
「不法入国してきたオートマトンさんに対しても、逮捕した後遠くへ国外追放でいいんじゃ無いかなって思います。ただ、いずれ世界の技術が発展して、オートマトンさん達が生まれる世の中になった時は、もう一度見直しは必要かな?って」
ディーナが話を戻す。引き続き、追放者の処遇について。
「――私ね、タスカービレで剣道場の道場主をやってる人と結婚したの。道場には内弟子が居るから、年に1~2人増えるだけなら受け入れられると思う。将来的には孤児院の併設も考えてるから、そういう準備のための人手にもなって貰えると思う。タスカービレは田舎の温泉街だから、街よりはいろんな誘惑も少ないし、穏やかに世界を学んで貰えると思うの」
他人の芝の青さを体験して、まっとうに生きる方法を探してもらいたい。追放者に対して、彼女はそう願っている。
「私達は飢饉を経験してる。満足に三食食べられる日ばかりじゃない。空調完備した空間だってないし、医者だって少ない。記憶を消さず都市からの放逐だけなら、戻りたくなる人は出ると思う」
『……戻られても……受け入れることは出来ない……共同体社会に順応出来るのであれば……最初から追放されていないのだからして……』
まあそれは確かにそうなんだけど、と前置きしてからサクラが言う。
「隔絶した場所への放逐が出来ない以上、放逐個体はユニオンに戻ってくる可能性がある事、その時に外への興味を持たないユニゾン市民と接点を持たせない事が重要になる。新規市民でなく放逐市民だと一瞬で判別できないのも拙い。戻った彼らに仕事を与えるなら、再訓練所のみを居所としそこへの入所者の世話係にすることをお勧めするよ……訓練者が未来を想像しやすくなる」
なかなかいい案だなとルベーノはひそかに思った。
出たはいいものの戻ってきた人間の言葉なら、これから出て行こうとしている市民も耳を貸す気になるだろう。
「衣食足りて礼節を知る。外界ではその衣食が足りんということを、まず知らしめる方が良かろう。隣の芝生が青く見えている程度ならば、飢え死にしてもこの都市を出たいかという問いに、簡単に意見を翻すだろうからな」
だがそれでも出て行く人間はいるとハナは予感している。
そういう奴は結局自分自身で痛い目を見なければ、納得しないのだ。
「不可侵を貫くならぁ、他都市から人権侵害と横槍入れられない体制での放逐とぉ、彼らが戻ってくることを考えた受入体制まで必要だと思いますぅ――ところで、新規にユニゾン市民になった方にぃ、遺伝子提供って義務づけられてますぅ?」
『……それはもちろん……市民の義務……』
マリィアは最後にマゴイへ、アドバイスをした。追放する場合、対象者の『市民化再教育部分』についてだけは記憶から消しておいた方がいいかもしれないと。他都市との軋轢を生まないために。
●その後
マゴイは自由都市同盟各都市との間に、法体系全般に対する話し合いを設けた。
相手側の各担当者を疲弊させ倒しつつ得た結果を受け彼女は、
追放者は外部教育を受けた上で希望先へ追放されること。
もし戻ってきても、再市民化はせず、指定エリアに隔離すること。
ユニゾン対外放送機関を立ち上げること。
を決定したのであった。
依頼結果
参加者一覧
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マテリアルリンク参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談卓 マルカ・アニチキン(ka2542) 人間(クリムゾンウェスト)|20才|女性|魔術師(マギステル) |
最終発言 2019/10/24 22:45:55 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2019/10/23 22:17:49 |