【MV】妙な噂の正体なんて

マスター:石田まきば

シナリオ形態
イベント
難易度
普通
オプション
参加費
500
参加制限
-
参加人数
1~25人
サポート
0~0人
報酬
無し
相談期間
4日
締切
2015/02/14 22:00
完成日
2015/02/24 01:25

このシナリオは5日間納期が延長されています。

みんなの思い出

思い出設定されたOMC商品がありません。

オープニング



 クリムゾンウエストにも、バレンタインの足音が近づいてきています。
 ハロウィンやクリスマスのようにリアルブルーからやってきた文化のひとつではありますが、その伝わり方はひとつではありませんでした。
 チョコレートを贈る日、気持ちを伝える日、合同結婚式が頻繁に行われる時期、食品業界が活性化する時期……あげればきりがありません。
 感情の絆、マテリアルリンクが強まり世の中のマテリアルが活性化すると言われることもありますが、少しばかり別の形……愛情を育む者達を羨み憎むための怪しげな集会が行われ、嫉妬の絆で結束を強めているという噂が時折混じる事もあるようです。
 崖上都市「ピースホライズン」も、バレンタインの賑わいで都市中が彩られています。
 その中の、ほんの一部だけでも……確かめに行ってみてはいかがでしょうか?

●二月の師団長デー

「私としたことが、まさか材料を切らすなんてな」
 今、カミラ・ゲーベル(kz0053)は魔導車でピースホライズンへと向かっていた。他に部下を連れても居らず、必要最低限の軽装状態で。
 それは今日がバレンタインデー当日で、そして非番の日だからだ。
 第三師団シュラーフドルンでは毎年、バレンタインデー当日は師団長デーと呼ばれている『部下達に料理を振る舞う日』と決まっていた。とはいえバレンタインなので、この日は食事ではなくチョコレート菓子が振る舞われるのだが。
 そもそもこの行事、はじめは指示されて始めたものだった。今ではカミラ自ら率先してこの行事を楽しみにしているし、実際師団の結束力を強める効果を上げている。
「早急に買い足さなくては」
 カミラは自分の休日に師団長デーをあてることに決めていた。いくら師団の定例行事とはいえ、調理にばかり時間がとられて通常業務を行えない師団のトップなど意味がないからだ。
 そして今も自分のミスで起きた事態……食材切れに、勤務中の部下を使う訳にもいかない。
「あそこで飾りに拘ろうとしたのが悪かったか……?」
 魔導車を走らせながら行程を思い返す。料理の事になるとやや見境がなくなる自覚はあった。普段通りの食事の調理ならいざ知らず、嗜好品扱いのチョコレート菓子だから、食材もすべて自腹だ。いつもより自由に作れるとあって熱中し過ぎた感は否めない。
「仕方ない」
 一度始めたら最後まで拘りきるべきだ。そう思ったからこうして買い出しに出てきたのだ。
(品切れていなければいいがな……)
 バレンタインに賑わうピースホライズンだからこそ、そんなことにはならないはずだ。

●噂の路地裏ぽっかりと

 二人の仮面の男が、集まった人達へと声を張り上げていた。
「皆の者-! チョコレートがー! 憎いかー!」
「「「憎いぞー!!!」」」
「諸君! 甘いものが!! 恨めしいか!」
「「「恨めしいぞ!!!」」」
 仮面の男達の煽りに合わせて、人々も声を張り上げている。老若男女問わず集まった人々は、一見まったく共通点が無いように見える。
 しかし、そこには確かに、ある種の一体感……絆に似た何かが存在していた。

 しばらく気合ばかりが籠もった叫び声をあげた後、仮面の二人が一度脇に下がる。
 すぐにそれぞれが大きな箱を抱えて、人々に掲げた。
「「我らが同志よ!!」」
「「「同志よ!!!」」」
「「誇りを纏え!!」」
「「「誇りを纏え!!!」」」
「「武器を持て!!」」
「「「武器を持て!!!」」」
「「いざゆかん!!」」
「「「甘き香りの聖地へと!!!」」」
 ――シン……
 最後の声が揃った後に続くのは、少しの静寂。
 声が揃った余韻を堪能した仮面の男達が視線を合わせ頷き合った。
 そして不自然なくらい厳かな動きで、掲げていた箱が開けられていく。
 ――中に入っているのは、何なのか?

 ――1つ目の箱。

\たくさんの 仮面/

 ――2つ目の箱。

\たくさんの 小粒チョコレート/

「はい、仮面は1人1枚ずつ受け取ってくださいねー!」
「開始時間はもう間もなくです、手荷物の紛失などにご注意くださいー!」
「チョコレート袋も一袋ずつ受け取ってくださーい! チョコレートはひとつかみ分だけですよー!」

 ――曰く、バレンタインを憎む鬼が、大量のチョコレートをちぎっては投げちぎっては投げたとか。
 ――そのチョコレートをぶつけられた者は、それから幸運に恵まれたとか。
 ――鬼役になった者は、バレンタインを満喫する者達にチョコレートで攻撃をする限り咎められることはなくて。
 ――ぶつけられた側も、そのチョコレートを縁起物として手に入れることができる。

「……なんじゃそりゃ」
 急に現実に戻ってきたかのような錯覚に襲われ、呆れたイベント会場に立ち会ってしまった貴方。
 貴方もこの行事、参加してみませんか?

●怪しい噂の発信源?

「まさか、これが妙な噂の正体なんてことはないだろうな……」
 怪しい雰囲気を警戒し、裏路地を見張っていたカミラがため息を零した。こんなイベントを行っているとは。カミラが知る限り今回が初めてだ。
 正直なところ関わりあいになりたくはない。しかしカミラは第三師団のトップで、その業務内容にはピースホライズンの監視もいくらか含まれている。
 今日が非番で、師団長デーで……いや、カミラが気になっているのはそこではない。
「食べ物を投げるとは」
 包装紙に包んであるようなのだが、それにしたって乱雑に扱いすぎじゃないのか?
「……ふむ、買い出しのついでに業務が入った、それだけだ」
 何を思ったのか、カミラは参加者達の中へと紛れ込んでいった。

リプレイ本文



「……不思議な風習があるのね」
 もう十分とばかりの空気をにじませ踵を返すシュネー・シュヴァルツ(ka0352)。
「さ、帰りましょう」
 最後のかの字を言う前にカグラ・シュヴァルツ(ka0105がはシュネーの腕をがしりと掴む。
「まだ始まってもいませんよ」
 腕の力は緩まない。

「うむ、概要はわかったぞ」
 説明にエルディラ(ka3982C)が鷹揚に頷き、受け取ったチョコレートの香りを嗅ぐ。悪くない。
「あ、おいしい!」
「貰ってすぐに食べる奴があるか! それは我らが食べるのではなくて」
 少しくらいなら大丈夫と笑顔で頬張るピオス・シルワ(ka0987)。
「エルディも食べてみなよ」
 その笑顔と誘惑に負けた。
「……ふむ。けっこう美味いな」

 チョコレートは勿論手作り、店で出すのとは違う特別なひとつ。
(でもさ、他にもあったらいいって思うじゃない)
 ささやかでも日常に紛れる何かを贈りたいとジュード・エアハート(ka0410)は考えたから、待ち合わせ場所に着く前に手に入れてある。
「あれ、何やってるんだろ?」
 賑やかな物音が気になった。エアルドフリス(ka1856)の腕を引き進んでいく。

「偶の休日はアベックの祭日、と来たモンだ。右も左も二人組みだらけだぜ」
 まだ日も高いがやはり寒い。足の向くままぶらつくには供が居ると、手にはテイクアウトのホットチョコレート。
「これくらいが丁度いいってなァ」
 量はいらない。熱を楽しめる間だけの付き合いついでに風除け目的だと、J・D(ka3351)は裏路地に入りこんだ。

 その黒さが気になっただけだ。
「美味しそうだなと思っていただけです、自分が欲しいとか、居候に買って帰ろうとか思っていませんから」
 菓子店の店先で勧誘された静架(ka0387)。視線の鋭さに声をかけたスタッフが慄いても気にせず案内に従った。

(気になっているようだがね)
 折角二人で出てきているのに穏やかに過ごせやしないのかと、興味津々で鬼を見つめるジュードを見やる。
「わー、凄いねー……にゃっ!?」
 飛んできたチョコに驚きの声が上がり、エアルドフリスはジュードを背に庇った。
「連れに失礼されて黙ってる訳には」
 ペシッ
 エアルドフリスにチョコが当たる。服を汚すものではなかったけれど、命中したという事実が重要で。
「売られた喧嘩は買わなきゃ」
 傍に落ちたチョコを投げ、鬼が驚いている隙に近づき面を剥ぐ。自らが装着すれば完成だ。
「いいよ、皆かかってこいよ! 全力で!!」
「……判った判った、付き合うよ」
 呆れた様子を見せたのは、その一言の間だけ。
「ぶつけられた以上にぶつけてやりゃあいいんだろう」
 手近に居た鬼から、気迫で面を奪い取った。

 手足はドーナツ、拳はシュー!
 ブラウニー織の鎧を着こみ!
 板チョコシールド携えて、チョコを贈りにやってきた!
「幸せ妖鬼チョコレール推参ですっ!」
 事前にイベントの案内を見かけてから、専用の衣装を作ってきたのだ。これがまるごとぜんらをベースにしているなんて誰が思うだろう。
(お祭りは徹底的に楽しまなきゃそんそん!)
 その一心で仕上げられた衣装、鬼の面もお手製という拘りようである。

 女の子が幸せそうに笑っていられる、それこそラウリィ・ディバイン(ka0425)の望むところだけれど。
 この時期はどこに行っても笑顔が男とセットだ。
(羨ましいわけじゃないんだ)
 確かに隣に女の子は居なくて、周りはカップルばかり。
「だからさ、チョコ投げるよ!」
 何かを吹っ切ったような笑顔を自覚する。面で隠れているからいいよね?

 参加を決めた理由は他でもない。
「あぁん、チョコ鬼ぃ? 今日はなぁ、褌の日だっつの!」
 浮かれた空気の庶民どもに俺様が本物の2月14日を焼き付けてやるぜ。
「いくぜ!」
 鬼面を装着! これで俺様の顔バレもねぇ!
 全てを解放! 寒さなんてクソ食らえだ!
 キュッと締めるが漢の色気! 漢褌!
「俺様の美尻に酔いしれな!」
 決め顔は鬼面で隠れているので誰も指摘できず、締まった尻に視線が集中した。

 アクアレギア(ka0459)の視線は遠くへと旅立ったままだ。
「なんで俺様、今日外に出ちまったんだろうな……」
 同志達の健闘を祈る! そんな声に送り出されたのが少し前。
(買い出しに出たんじゃなかったか)
 整備道具の調整を始めた時に気付けばよかった。騒がしい空気に当てられて路地裏に入るならその先の空気も感じ取るべきだった。
 二度も失敗を重ねたらこのザマだ。

「……いや、アマリ興味はねえかな」
 勧誘そのものよりも、鬼たちの恰好と気迫に圧される。参加はしないけれどどこが活発なのかと聞いたのは気まぐれだ。もう少し時間を潰すかと散策ついでに近い場所があれば眺める位はしてもいい。
(考えてみりゃァ、要は独り者がアベックへの鬱憤を合法的に晴らせる祭って訳だ)
「合理的じゃねえか」
 しかしどんな奴らが参加しているのやら。J・Dは興味が出てきていた。



「こっちでもバレンタインってあるんだね!」
「どんなチョコがあるのか、楽しみだな~♪」
 リツカ=R=ウラノス(ka3955)とミコト=S=レグルス(ka3953)の楽し気な会話を聞きながらその後を追う。
「こうなると食べ歩くしかないよねっ」
「りっちゃんの方も味見させてね~?」
「勿論、たくさん試したいし大歓迎だよミコっち」
「ルドっちは勿論荷物持ちだからね?」
「わかってる、ちゃんと離れずついていくよ」
「ルゥ君が持ってくれるなら助かるな~」
 こんな休日の過ごし方も悪くないなと、ルドルフ・デネボラ(ka3749)は笑顔を向けた。

「はいはい、これはあくまでも縁起物だからねー」
 カップルの男にだけチョコを投げつけるラウリィ。
「さあそこ行く皆さん、みーんな幸せになっちゃえ~~~!」
 幸せ妖鬼も無差別攻撃中だ。

 馬と共に首を巡らせ草薙 桃李(ka3665C)を見つけたエヴァ・A・カルブンクルス(ka0029)。
(ぶつけなきゃ……全身全霊全ての力を尽くしてぶつけなきゃ……!)
 誰かに八つ当たりしようとしていた矢先だ、そこに色々と充実している知り合いが居たら標的にするしかないじゃないか。
「あれ? 君、確か友達の……」
 振りかぶり狙いを定めたところで気付かれた。首から下げたカードの束が正体を伝えてしまっている。
「……いや、ちょっと待って? その手は何かなお嬢さ」
 ヒュンッ
「痛いいたい!」
 ヒュンヒュンッ♪
「なんで僕に投げるの? これ何!?」
 節分の豆にしては可愛らしいし大きいし、何より痛い、というか多い!
「ちょ、ま、顔は駄目!」
 止める隙を与えてもらえない。
「見えないところに腹パン系でお願いしますぎゃー!」
 エヴァが聞き逃すはずもなく。
(見えない所ならいいんだー)
 投げる手に更に力を込めて、狙いを下にずらし投げ続けた。

「ここで会ったのも何かの縁。よければちょっと、一緒に街を散策しないかい?」
 落ち着いたエヴァに声をかける。
『♪』『イエス』
 すっきりとした笑顔と共にカードが示される。
(まだまだ寒いし、バレンタインだからね)
 エヴァは大切な恋人の友人だ、仲良くして貰えるならそれに越したことはない。

 友人達で集まって出かけると聞いてついてきたのはいいけれど、滝川雅華(ka0416)の格好はいつも通りの白衣のまま。都市についてはじめてバレンタインを思い出すくらい関心がなかったけれど。
(なんか面白そうだわね)
 今日を共に過ごす友人達と楽しめればいい。
「わくわくだね~」
 イベントもいろいろあるらしいよと皆を振り返る桃園ふわり(ka1776)の一言にコトラン・ストライプ(ka0971)も目を輝かせた。
「チョコー! 食えるやつもあるかな?」
「トラ君チョコレートは食べ物だよ?」
 銀 桃花(ka1507)が指摘する。
「そーだった! オイラいっぱい食うぞー!」
 早く行こうぜと駆け出すコトランの背を見ながら、ふわりが手をぽんとうった。
「あ、バレンタインていえば僕、壁ドンやってみたいな壁ドン!」
 流行りらしいとの言葉に女性二人の反応はずれている。
「壁丼……って美味しそうじゃないけど何かしら」
 雅華の発音はコトランが食いつきそうな方向へ。実際雅華の一言で皆の元に戻ってきた。
「くいものか?」
「ちがうよ、ラブイベントっていったら壁ドンってこと!」
「あれっておいしいの?」
 桃花の発音は正確だが味覚とは違うところに焦点がある。視線が挑戦するようにふわりへ向かった。
「試しにやってみてよ」
「それじゃ……あ、あっちに壁がある!」
 ふわりも退かずに路地へと連れていき、桃花の顔、すぐ横の壁に手をついた。
「ハッピーバレンタイン、今日はチョコパで帰さないぜ!」
 自分史上一番の真剣な顔で正面から見つめる。
(って、近いっ)
 鼓動が早くなる。この距離じゃばれてしまうんじゃないだろうか?
(やだ、いつものふわちゃんと違ってみえる……これが壁ドン効果……?)
 揃って頬を染める二人。世界は二人の為に在る?
 思い出してほしい、ここは路地裏である。
「んー? なんか良くわかんねーけど、この仮面つけてチョコぶつけりゃいいの?」
「チョコをまくというのがいいわよね。より広範囲に撒く装置とか考案したくなるわ……え、そういう行事じゃないって?」
 勧誘されている二人の声に我に返って、ふわりと桃花が同時に距離を取った。

「皆どんなチョコが好きかなあ?」
 今は三人で来ているけれど、友チョコとして渡したい相手は他にも居るのだ。共に転移した友人たちの好みはどんなだっただろうかと首を傾げる。
「あ、あれとかどうかな~」
 楽譜模様の包みとか、サングラス型の玩具みたいなチョコレートとか。
「待ってよミコ! 迷子になるよ?」
 ふらふらと動くミコトを追いかけるにも慣れがなくては務まらない。目を離せないとルドルフは追いかけていく。
「ルドっち、これもお願いー……あれ?」
 リツカが置いて行かれた。
「まいっか、ルドっちの頭目指せばいいし」
 身長が高いと目印になるのはお約束だ。
「それにしても侮れないな、こっちのも」
 改めてチョコ探しを優先する。
(夢で見てる憧れのあの人にもチョコを選ぼうかなぁ~)
 実際に渡せるわけじゃない。けれど自分にとって目標であるあの人に選ぶならどんなものがいいかなんて、そんな女の子らしいことがしたくなったのだ。
 プレゼント用ですかと尋ねられ頬をかく。夢見がちな自分がなんだか恥ずかしい。
「そのね、あの人はすっごいかっこよくてぇ……」
 誰かに聞いてほしかったし聞かせたかったのだ。スイッチが入ったリツカはしばらく、自分の理想の王子様について語り続けた。

「当てれば良いんですね? ええ、やりますよ。ターゲットを射抜くのは得意ですから」
 自ら改造したスリングショットで獲物を狙う。面が少し邪魔だがすぐに慣れた。
 屋根を舞うように跳び渡りながら得物を探すうち、あるカップルへと視線が吸い寄せられる。
「貴方に恨みが有るわけではありませんが……無性に腹立たしいのは何故でしょう」
 好きだと寝言をかましてくる居候の姿と重なったせいだ。あの特徴的な目の色なんて特に奴を彷彿とさせる。
 威嚇射撃に留めておこうと思いながらもギリギリの場所を狙うのが静架の流儀だ。

 メオ・C・ウィスタリア(ka3988)は勧誘されてからずっとその剛腕を振り回している。素人目でもこの肩から打ち出されるだろうチョコは破壊力がありそうだ。
「鵤ちゃーん、ヴィルマちゃーん。がんばろーねー」
「はいはーい、おっさんに任せなさいな」
 くつくつと笑いながら応える鵤(ka3319)には考えがあった。
「そいじゃこっから仕込まないとねーぇ?」
 掬い上げて山盛りでチョコを三人分確保。
「鵤ちゃんさっすがー」
 二つに分ける。片方はメオ、もう一方はヴィルマ・ネーベル(ka2549)の分だ。
「投げ甲斐のある量じゃの! じゃが鵤はどうするのかえ?」
 女子二人の歓声。ものすごーく遠目に見ればお姉さんがコスプレするお店から二人同伴してきた最後にチップを渡す図に見えなくもないが。周囲の鬼役達からはどこからも攻撃が行われなかった。
 この三人、まったく艶のある空気がなかったのだ。
「おっさんに考えがあるからねぇ?」
 手ぶらでいいのよぉと言いながら雑に面をつける。準備完了だ。
「ま、ついてらっしゃいな」
 悪戯な顔で二人を手招いた。

 最初のうちは、ただ可愛らしいだけの買い物になると思っていた。
「あ、これも美味しそうじゃない?」
 そんな言葉も気軽に言えていたけれど、今は後悔している。
「ルゥ君はどっちだと思う?」
「えっと……」
「二人とも、饅頭買ってきたよ!」
 リツカが二人分をミコトに渡す。
「これ食べたら、残りも頑張ってね~」
 荷物で両手がふさがっているルドルフにあーん、と差し出してくる。
「まだ、買うの……?」
「皆で分けっこするから、多めに用意しないとね?」
「そ、そう。わかった」
 ならエネルギーは必要だ。体裁なんて構っていられず口を開く。
 ひゅんっ!
 カップルの目の前に出る前に投げたチョコは威嚇も兼ねる。ラウリィは猟撃士の本領も発揮していた。
「幸せには、障害がつきものだよね。ほらほら踏ん張ってー!」
 女の子に当たらないことを確認してから、全力投チョコ!
「え?」
「何々!?」
 言いながらもルドルフを盾にする位置に移動するリツカ。ミコトの腕も引いており身のこなしがすばやい。

 ヒュンヒュンッ!
「……っ!?」
 投げつけられるチョコを避けるのは反射神経の賜物だ。面を持っているというのに何故と相手を見据えるが、問答無用で次が飛んでくる。
「さあ! もっと幸せになりたい幸せな人はどこだーっ!」
 チョコレールレーダーでみつけちゃうんだから!
(こちらにも来たか)
 シュネーが動いた時点でカグラも気づいていた。チョコレートは洗濯が面倒だ。包装されてはいるのだが用心は必要だろう。
「しかし……誤解も甚だしいですね。家族だという事くらい見ればわかるでしょうに」
 だが勘違いでもいいのだ、従妹の外界適応能力を高めるため、参加させるためならば。
「兄さん、条件反射で避けてしまったけれど……良かったのかしら」
 避けながら言葉を投げる。
(やられたらやり返す……?)
 考えるのも面倒だ。そのまま投げることにする。
(参加する気になってくれましたか)
 シュネーがチョコを投げる様子を確認してからカグラも迎撃を開始する。投げる相手ではなく、向かってくるチョコを狙うのがポイントだ。一番被害のない方法として選んだだけだが、その難度は高い。
「……」
 シュネーの視線に気づかず相手のチョコを自分の手持ちで狙撃し、撃ち落としていく。相手は一人、こちらは二人。弾数が尽きた相手が去っていくのは時間の問題だろう。



「はっけーん」
 薄紫の光は完全に抑えてある。まずはメオに、続けてヴィルマにそれぞれマテリアルを送り込む鵤。
「なーるほーどねー」
 更に勢いよく腕を回したメオが足音を殺してかけていく。先陣を切るつもりだ。
「で、我らの戦果はどうするのかえ?」
 メオを追う前に尋ねるヴィルマ。
「そりゃーもちろん。美味しく肴にするにきまってんでしょぉ」
 ぷしゅり。缶ビールをあけながら答える。
「だいじょーぶ、ちゃーんとかけなおすタイミングは測ってるからねぇ、安心してカップルどもをぶち抜きなさいよぉあっひゃっひゃっひゃ!」

(ぶつけちまったらオイラが食べる分がなくなっちまうじゃん!)
 どうしたら食べられるだろう? 首を傾げて数秒後に笑顔を浮かべた。
「雅ねーちゃん、オイラにチョコぶつけてくれ!」
 そしたら食べていいんだろ? それなら食べ放題じゃん!
(オイラあったまいー!)
 腕と口を広げ待ち受けるコトランを見た後、改めて手元のチョコを見た雅華。
「わかったわ、しっかり受けなさい」
 望み通りできる限りの力でぶつけてあげる。
「準備ばんたん、いつでもこーい!」
 そうだ、鬼はねーちゃん達だけじゃない。
「たくさんぶつけられに行くしかねー!」
 片っ端から食べちゃえばいいなんて、なんてすげー食べ放題なんだ!

 シュンッ
「ふふん、メオさんのチョコに当たって幸せでしょー?」
 ねーたかし丸-と左手の鷹パペットも同意する。鵤の援護を受けたメオのチョコは確実にカップル達へと撃ちこまれていた。
「ほんとよく当たるねえラッキー」
 にこにことした笑顔なのに声の調子が変わらないものだから。メオにやられた者達は皆面白いように怯えていた。

 鬱憤とは闇雲にまき散らすものではない。自らの信念の元、久延毘 大二郎(ka1771)はアベックを見かけるたび声をかけていた。
「問おう。君達は何を生業にしている?」
 ハンター、フロアスタッフ、教会関係者、シェフ……得られる大半の答えは意味のないただの記号。そんなアベックに対しては縁起物としての役割を果たすに留める。
 実際は鬱憤が溜まるのだが、牙を剥くタイミングは決めてある。

「其方の幸せそうなカップルさん、チョコの試食いかがですかぁ?」
 可愛らしい声に振り向けば、仮面ツインテールメイドが立っている。差し出してくるその手にはチョコレートがのっていて、ご主人様になりたい願望のある者にとってしてみれば眉唾物なシチュエーションだ。
 ぐいっ
 あーんとばかりに口をあければ、豪快にチョコレートをねじ込まれる。味を感じる暇もあたえられず、清楚で可憐の象徴だったはずの彼女はこう言うのだ。
「愛の華を枯らさないように励むのね!」
 大人のお店に居る天使、というところでどうだろう。ここが蒼界だったらアウトだけれど。

「幸せのチョコを食らうのじゃ!我の分まで幸せになるのじゃぞ」
 ヴィルマは比較的良心的だ。
(幸せなカップルを幸せにして、おすそ分けしてもらうのじゃ)
 妬ましいというわけではないが、少しだけ羨ましい気持ちならある。鵤がカップルどもをぶち抜けと言ってくれて助かった。もし中の良さそうな家族連れもと言われたら、流石にためらってしまったかもしれない。
 そもそも一人でだって生きていくと決めた今の自分に誰かを求める資格はあるのだろうか?
(我の事を誰かが好きになる事なんてありえないのじゃから、考える意味もない……か?)
 一度首を振って思い出しかけた過去を払いのける。
「メオは投げるの上手じゃのぅ、我も負けないのじゃよ!」

「!!」
 含んだ一口が噴き出る。聞きなれた声が三人分揃っていたからだ。
 好きそうだとは思ったが、本当に居るとは。
 口元を拭い様子をうかがう。
「あいつら、楽しんでいやがるじゃねえか」

「鬼さんだ~」
「でもバレンタインに?」
 好き勝手言っている二人の声を聞きながら驚きを振り切って尋ねるルドルフ。
「えーっと、何かご用でしょうか?」
 じりじりと囲もうとしてくる鬼達が、それで止まるとも思えないのだが。
「こっちの世界の行事なのかな? 面白いねっ」
 豆じゃなくてチョコみたいとのんびりなミコト。
「チョコはもったいないから私達が貰う?」
 状況よりお菓子が大事なリツカ。
 あまりに緊迫感が無いせいで、鬼達の毒気が抜かれ……なかった。
 更に勢いよくチョコを投げてくる。
「なんか勘違いしてませんかっ!」
 避けたら二人に当たる。買い物袋で二人を護るルドルフに更に激昂する鬼達。彼氏が格好つけやがって、と聞こえたような。
「え? ルゥ君? 彼氏じゃないよ、幼馴染だよ?」
 鬼達の慟哭に答えたミコトのその言葉が、更にルドルフを追い詰めたのは言うまでもない。

「ふははは! 我が貴様らに良縁をもたらしてやろう!」
 エルディラが高笑いを響かせながらチョコを投げていく。
「そうそう、僕らは縁起物を配る鬼だからね!」
 立ち位置としてはほぼ背中合わせ。ピオスも順調に投げていく。
「ぶつけられた方がいいことあるよ?」
 その言葉に足を止めた相手に向けて、投げようと……ずるびたん!
 盛大にな音にエルディラも振り向く。
(存分に暴れているかと思えば)
 転んで面も取れてしまっているではないか。
「いたたた……エルディは大丈夫?」
「我は問題ない、じゃがおぬしこそ怪我をしてないか見せてみよ。……これは邪魔じゃな」
 視界を遮る面を取るエルディラ。あたかも転んだ彼氏を心配する彼女の図だ。
「ふむ……」
 じりじりと彼らの周囲を鬼たちが包囲していく。
「大したことは無さ」
 べちっ! ピオスを助け起こそうとしていた無防備なエルディラに見事直撃!
「……こ、の……」
 ふるふると体を震わせて怒りを溜める。
「食い物で遊ぶなバカモノどもがッ!!」
 自分のことはすっかり脳裏から飛んでいた。

 鋭く投げつけたチョコがピオスへと迫る。
 眉間にヒット! パーフェクト!
「チョコぶつけられただけで解放されるとおもってんじゃねぇぞ! FOW!」
 決めポーズは勿論褌で締まった美尻アピール! 決まったー!
 だが直後、他の鬼の影に紛れて立ち去っていく。
(女に褌一丁で近づくとかマジ恥ず)
 鬼面の下は真っ赤だ。

「わー! 怒っちゃだめ!」
 説教を続けようと鬼たちを威嚇する彼女をこのままにするわけにはいかない。あくまでもイベントだから喧嘩にまで発展させてしまうのはまずい。
 それにしてもどうしてそこまで怒るんだろう? いや、そんなことより今は彼女を止めなくちゃ!
「こっちに逃げよう!」
「あ、おい! まだ説教が終わって……っ!?」
 ぱしりとエルディラの手に自分の手を絡ませる。そのまま引っ張るようにして走り出した。
 その手の柔らかさに彼女は自分より小柄な女性なのだと改めて意識して頬が染まる、けれど振り返っている暇なんてないから必死に逃げる。
 彼女の顔を真っ赤になっていることなんて気付かない。ただ抗議の声は止んだから、逃げることに集中しなくてはと先を急いだ。

「学生……学生と言ったな!」
 その言葉こそが鍵だった。大二郎がチョコを掴む。
「本来なら学業に身を捧げるべき者がなぜ愛だ恋だに現を抜かしているか!? 私ゃ嘆かわしくて仕方ない!」
 箍が一気に外れる。顔を隠し己の自尊心を護るための面がまさしく鬼の気を纏う。チョコが赤いオーラを立ち上らせているようにも見えるがきっと見間違いだ。そうに決まっている。
「一心不乱に勉学に研究にと打ち込んできたわた……真面目な学生が逆に馬鹿みたいではないか!」
 羨ましいと顔に……面のおかげで、大二郎の個人情報は守られている。
「これでも喰らえ不良共め! 虫歯になってしまえ畜生がァ!!」
 涙声が混じっていたが、逃げるアベックには聞こえていなかった。

「どうした少年、行かないのか?」
 女の声で思考が沸点を越える。
「うっせぇ、誰がお子様だゴラァ!」
 機導師の技術も駆使して投げたレギアのチョコは容易く相手の手の中へ。
「ああ、そうか……では遠慮なく」
 何がだ、そう聞こうとした瞬間に口の中に違和感。触れた舌に甘味が広がる。
「残すなよ?」
 折角なら恋人達に投げてやるといい。空になった包み紙をクシャリと潰す音で何が起きたかを知る。
(なんだこの女)
 只者ではないことは確かだ。

(あの背格好って)
 聞き覚えのある声につられ寄っていく。気付けば面も外していた。
「幸せになりたいので、縁起物ください!」
 俺だってあーんとかされたいもん。
「ふむ……飴の礼ということで、これでもいいか?」
 いくつか摘まもうと持ってきた試作品で悪いがな。そう言ってカミラがラウリィの口に入れたのはチョコレートがけの一口スイートポテトだった。



 投げられたチョコを受け流すだけでは攻撃出来ない。正規の参加者ではないから手持ちがないのだ。
 撃ちだされたチョコを拾う暇が惜しいから、自ら進んでその手に掴み取る。人の手に何度も温められたチョコは包装が外れやすく、そして溶けやすい。
 気付けば溶けたチョコが肌や服に随分と散らばっていた。
「参ったな」
 全身がチョコの匂いだ。ジュードが纏う、店の甘い香りが自分に移ってしまったような錯覚。
「あはは、エアさんごめんね」
 自分を振り回したと思っているのだろうが、その笑顔の方が。
「ジュード、顔についてる。もっと右……違う、こっちだ」
 まどろっこしいと、頬についたチョコを舐め取る。
「ふむ。甘い」
「そういうエアさんこそ、顔にチョコついてるよ?」
 少しの背伸びで舐め取り返す。もう慣れた距離だ。

「それとさ……」
 ジュードがチョコレートに添えるのは二種類の磨き布。煙管と揃いの銀貨用。
「こりゃあまた……いつも有難う」
 傍に居ることは勿論、何より自分の事を気にかけてくれている事に。

「幸せのチョコレートを投げつけちゃうぞーっ! がおーっ!」
 既に幸せ妖鬼はチョコレートを投げつけている。
「この祭のチョコはオイラのもんだー! ねーちゃん達にはちょっとだけなら分けてやってもいいぞ!」
 絶え間なくぶつけられるチョコを手当たり次第に食べていく。
(そろそろじゃないかしらね)
 コトランが食べているチョコの量を確認していた雅華は投げる手を止めた。止める頃合いをさりげなく見計らうのは年長者の役目だろうと思う。友人達と過ごすようになってそう言った役回りが増えたと思う。
「トラ君はーい、お食べー♪」
 桃花がまだコトランの口にチョコを放り込んでいるけれど。
「コトラン、ほら」
 自分の鼻を指し示し二人を止める。
 たらーす
 呼応するように赤いものが垂れた。
「食べ過ぎ……鼻血出してるんじゃないよ」
「コ、コトランくん!?」
 ふわりが慌てて差し出すハンカチを受け取って、コトランの鼻に当てる。
「今日はもうやめておきな」
「オイラもっと食べれるぞ!」
「誰もあんたのまで取らないわよ」
 足りなければ買って帰ればいいのだと言われて大人しくなる。
「それじゃこの、開けちゃった分は雅姉、あーんしてどーぞ♪」
 桃花が持っていたチョコを雅華に差し出す。この笑顔は友達に向ける自然なもの。
「むぐ……うん。チョコはやっぱり食べる物よね」

 雑貨を見て回る合間、足休めに寄った店のおすすめメニュー。
「甘くて温まるよ。はい、どうぞ?」
 チョコを使った温かいラテ。香りに香ばしさも混じっている。
『♪』
 寒い季節は体の中から温まれると嬉しい。渡されたカップで手を温めながら少しずつ飲んでいく。
「それとこれは今日の記念に。貰ってくれるかい?」
 続けて差し出されたのはいくつかの絵の具。すべてチョコレートにある優しい色合いのグラデーション。これらで絵をかいたらきっと、セピア色の、甘い香りがしそうな絵が描けそう。
「!」
 一目で気に入ったエヴァの手が桃李の手をとりぶんぶんと振る。
「っ!」
『ありがとう』
 大慌てでカードを見せる、それだけ嬉しくてはしゃいでしまった。
(何かお返し、選ぼうかな……)
 よく見る彼女の服を思い出す。腹巻なんてどうだろう?
(せっかくだし二人でお揃いとか……カップル腹巻ってあるのかしら?)
 二人につけてもらって、それをこの絵具で描いて。想像だけで楽しくなってきた。

「あっじゅでぃーちゃん! はっぴーばれんたいーん!」
 視線を感じて振り向いた先に、早速チョコを投げようとメオが構える。
 ぶぉんっ!
 さっきまでと違う音がした。無理やり空気をかき分けて行ったような、チョコよりも大きな物が飛ぶ音。
「うわぁー! たかし丸-!!?」
 J・Dの居る方向とは違う方へと駆け出していくメオ。
「さぁーっすがめおし丸ちゃん! 外さないそんな所が痺れ……ぎゃぁっはっはっはっはっはひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!」
 腹筋を抑えるほどひとしきり笑い転げてから、弟と呼ぶ相手に近寄る鵤。
「いやービールが進むなおい。ジュディー君も飲んでるぅー?」
「ま、悪かねぇな」
 気付かれる前、うっかり噴出したことは黙っておいた。

「おや、君はもう終わりなのか?」
 何の事か、と顔を挙げた瞬間に口の中に飛び込んでくるチョコ。シュネーの視線の先に見えるのは鬼面を被った女性。
「……あれを見たら続ける気なんて」
 口の中のチョコを食べる合間にカグラを示す。その理由に相手が小さく微笑んだ気配。
「投げずに食べてしまってもいいと思うぞ?」
 確かに誰も食べるなとは言わなかった。なるほどと頷いたところで。
「妹が失礼しました。……ほらシュネー、逃げてないで次に行くぞ」
 面の女に会釈をしてから容赦なく回収するカグラ。
「もう十分参加したからいいじゃ……わかったから離し、兄さんってば」
 首根っこを掴まれ引き摺られていくシュネーの声はしばらく続いた。

「てめぇらイチャコラうぜぇんだよ!」
 変な女に言われたからじゃない、俺様がムカつくからやってるんだ……チョコ粒が尽きるまでレギアの本気は続いたようだ。

「ふぅ……楽しかったぁ」
 路地裏に戻って鬼の面を外す。笑顔のお面の下でもずっと笑って楽しく過ごせた。
 チョコレールにも休息を。いつものクレール(ka0586)へと戻りながら人々の様子を思い返す。
「皆さん、幸せそうだったな~」
 いつか、私も……
(その時はぶつけられちゃうけどね?)

「うー寒っ……くねぇかんな!」
 誰にともなく叫ぶジャック・J・グリーヴ(ka1305)。チョコが尽きてすぐ路地裏へと向かっていた。これは撤退ではない、褌と美尻アピールなのだ。何より視線は途切れないし。
(帰ったらジンジャーコーディアルのお湯割り作らせっぞ……)
 最後まで堂々とした歩きを貫いた。

 気付けばガトーショコラの箱を手にしていた。
(無駄にするわけにもいきませんので)
 いつも食べている肉に似ていたからだと言えばいい、もう買ってしまったのだ。言い訳で自分を納得させながら静架も家路についた。

依頼結果

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重体一覧

参加者一覧

  • 雄弁なる真紅の瞳
    エヴァ・A・カルブンクルス(ka0029
    人間(紅)|18才|女性|魔術師

  • カグラ・シュヴァルツ(ka0105
    人間(蒼)|23才|男性|猟撃士
  • 癒しへの導き手
    シュネー・シュヴァルツ(ka0352
    人間(蒼)|18才|女性|疾影士
  • アークシューター
    静架(ka0387
    人間(蒼)|19才|男性|猟撃士
  • 空を引き裂く射手
    ジュード・エアハート(ka0410
    人間(紅)|18才|男性|猟撃士
  • 哀しみのまな板
    滝川雅華(ka0416
    人間(蒼)|24才|女性|機導師
  • ラフな守備範囲
    ラウリィ・ディバイン(ka0425
    エルフ|17才|男性|猟撃士
  • オキュロフィリア
    アクアレギア(ka0459
    ドワーフ|18才|男性|機導師
  • 明日も元気に!
    クレール・ディンセルフ(ka0586
    人間(紅)|23才|女性|機導師

  • コトラン・ストライプ(ka0971
    人間(紅)|10才|男性|霊闘士

  • ピオス・シルワ(ka0987
    エルフ|17才|男性|魔術師
  • ノブレス・オブリージュ
    ジャック・J・グリーヴ(ka1305
    人間(紅)|24才|男性|闘狩人
  • 身も心も温まる
    銀 桃花(ka1507
    人間(蒼)|16才|女性|霊闘士
  • 飽くなき探求者
    久延毘 大二郎(ka1771
    人間(蒼)|22才|男性|魔術師
  • お菓子な仲間
    桃園ふわり(ka1776
    人間(蒼)|15才|男性|機導師
  • 赤き大地の放浪者
    エアルドフリス(ka1856
    人間(紅)|30才|男性|魔術師
  • 其の霧に、籠め給ひしは
    ヴィルマ・レーヴェシュタイン(ka2549
    人間(紅)|23才|女性|魔術師
  • は た ら け
    鵤(ka3319
    人間(蒼)|44才|男性|機導師
  • 交渉人
    J・D(ka3351
    エルフ|26才|男性|猟撃士
  • 心を守りし者
    草薙 桃李(ka3665
    人間(蒼)|28才|男性|猟撃士
  • カウダ・レオニス
    ルドルフ・デネボラ(ka3749
    人間(蒼)|18才|男性|機導師
  • コル・レオニス
    ミコト=S=レグルス(ka3953
    人間(蒼)|16才|女性|霊闘士
  • スカイラブハリケーン
    リツカ=R=ウラノス(ka3955
    人間(蒼)|18才|女性|疾影士
  • 今を歌う
    エルディラ(ka3982
    ドワーフ|12才|女性|魔術師
  • たかし丸といっしょ
    メオ・C・ウィスタリア(ka3988
    人間(蒼)|23才|女性|闘狩人

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ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2015/02/14 16:28:01