ゲスト
(ka0000)
白い影
マスター:秋風落葉

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加制限
- -
- 参加人数
- 4~8人
- サポート
- 0~0人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2015/02/18 12:00
- 完成日
- 2015/02/22 23:35
みんなの思い出
思い出設定されたOMC商品がありません。
オープニング
●閉ざされた村
「おかしい……」
やや年老いた男は呟いた。
手袋越しに浸透してくる寒さにかじかんだ手をこすり合わせ、灰色の空を見上げたまま。
「ああ、いつもならそろそろ兆しが出てくるはずだ……春の訪れの」
男の息子がそれに答え、やはり同じように空を見た。
二人の口から吐き出される息は真っ白。
親子はどちらも厚い防寒着を身につけている。
ここはクリムゾンウェストでも比較的南部に位置する村だ。
もうすぐ三月。
男達が言うように、そろそろ暖かくなってくる頃だ。
しかし……。
「あの木だってこの時期には毎年芽吹いていたはずだ。それなのに……」
この場所のシンボルと言ってもいい、村の中央にある大きな木。息子が口にしたように、まだ芽吹く気配がない。
「それにこの雪。一体もう何日降り続いている?」
悲壮感を滲ませ、父親が搾り出すような声を出した。
数日前から舞い降り始めた白い結晶。
最初の頃はまばらだったそれは、いつの間にか空を満遍なく覆い、やがて村そのものを真っ白く埋め尽くした。
何かがおかしいと思った時にはもう遅く、村は外界から完全に孤立した。
●動く影
白い大地の上を動く影がある。
それの外観を一言で言うなら白い狼だ。
しかし、それは狼にしては纏う雰囲気があまりにも異質だった。
ハンターと呼ばれる人種なら、その獣の正体をすぐに看破しただろう。
雑魔、と。
村人達は知らなかったが、この地のマテリアルは減少傾向にあった。その過程により生まれたのがこの白い狼、そしてあの異常気象である。
四足の雑魔は雪の上を軽やかに進む。
そして高台で止まり、一つの村を眼下に見た。
まだ人が動く気配はある。しかし、それもあとわずかだろう。
白い狼のそばに、同じ姿の獣がぞくぞくと集まってきた。
皆、同じ生き物であるかのように村へと視線を向けている。
――まだ動く時ではない。
――まだまだ。
――ニンゲン達の絶望を食いたい。
――絶望を食らいつくした後だ。あいつらをいただくのは。
歓喜に震えてか、一頭が吠えた。
それに連なるかのように、他の狼達もいなないた。
まだ姿を見せぬ仲間がいるのか、はるか遠くからも遠吠えが返って来る。
恐ろしい吠え声に村人達は慌てて家々に閉じこもった。周囲は狼が変異した魔物によって包囲されている。それにこの積雪だ。逃げることもかなわない。
魔物達が動いた時、それは自分達の死となるだろう……。
●助けを求めて
「依頼です!」
あせりを表しているかのようなうわずった声が受付嬢の口から飛び出した。さきほどハンターオフィスに飛び込んできた知らせ。それは一刻を争うものだった。連絡が取れなくなった小さな村。そこに、危機が訪れていると。
「雪に閉ざされた村を救ってください! 敵は白い狼型の雑魔! 大至急です!」
受付嬢は気が急くあまり、要領を得ない説明を口走っていることに気付いた。
はやる気持ちを押さえ、彼女は一呼吸すると、事の詳細を述べ始めた。
「おかしい……」
やや年老いた男は呟いた。
手袋越しに浸透してくる寒さにかじかんだ手をこすり合わせ、灰色の空を見上げたまま。
「ああ、いつもならそろそろ兆しが出てくるはずだ……春の訪れの」
男の息子がそれに答え、やはり同じように空を見た。
二人の口から吐き出される息は真っ白。
親子はどちらも厚い防寒着を身につけている。
ここはクリムゾンウェストでも比較的南部に位置する村だ。
もうすぐ三月。
男達が言うように、そろそろ暖かくなってくる頃だ。
しかし……。
「あの木だってこの時期には毎年芽吹いていたはずだ。それなのに……」
この場所のシンボルと言ってもいい、村の中央にある大きな木。息子が口にしたように、まだ芽吹く気配がない。
「それにこの雪。一体もう何日降り続いている?」
悲壮感を滲ませ、父親が搾り出すような声を出した。
数日前から舞い降り始めた白い結晶。
最初の頃はまばらだったそれは、いつの間にか空を満遍なく覆い、やがて村そのものを真っ白く埋め尽くした。
何かがおかしいと思った時にはもう遅く、村は外界から完全に孤立した。
●動く影
白い大地の上を動く影がある。
それの外観を一言で言うなら白い狼だ。
しかし、それは狼にしては纏う雰囲気があまりにも異質だった。
ハンターと呼ばれる人種なら、その獣の正体をすぐに看破しただろう。
雑魔、と。
村人達は知らなかったが、この地のマテリアルは減少傾向にあった。その過程により生まれたのがこの白い狼、そしてあの異常気象である。
四足の雑魔は雪の上を軽やかに進む。
そして高台で止まり、一つの村を眼下に見た。
まだ人が動く気配はある。しかし、それもあとわずかだろう。
白い狼のそばに、同じ姿の獣がぞくぞくと集まってきた。
皆、同じ生き物であるかのように村へと視線を向けている。
――まだ動く時ではない。
――まだまだ。
――ニンゲン達の絶望を食いたい。
――絶望を食らいつくした後だ。あいつらをいただくのは。
歓喜に震えてか、一頭が吠えた。
それに連なるかのように、他の狼達もいなないた。
まだ姿を見せぬ仲間がいるのか、はるか遠くからも遠吠えが返って来る。
恐ろしい吠え声に村人達は慌てて家々に閉じこもった。周囲は狼が変異した魔物によって包囲されている。それにこの積雪だ。逃げることもかなわない。
魔物達が動いた時、それは自分達の死となるだろう……。
●助けを求めて
「依頼です!」
あせりを表しているかのようなうわずった声が受付嬢の口から飛び出した。さきほどハンターオフィスに飛び込んできた知らせ。それは一刻を争うものだった。連絡が取れなくなった小さな村。そこに、危機が訪れていると。
「雪に閉ざされた村を救ってください! 敵は白い狼型の雑魔! 大至急です!」
受付嬢は気が急くあまり、要領を得ない説明を口走っていることに気付いた。
はやる気持ちを押さえ、彼女は一呼吸すると、事の詳細を述べ始めた。
リプレイ本文
(寒いのは苦手だけど、村の人を助けるために頑張るんよ)
ミィナ・アレグトーリア(ka0317)の目の前に広がるのは、一面の雪景色。
季節はまだ冬だが、もう春の兆しがそこここに見えてきてもおかしくない時期だ。少なくとも、この地方で今の時期にここまで雪が降るということは前代未聞である。
「この雪、これが敵の能力による物だとしたら、雪が酷くなる方へ進むとターゲットが居たりするんでしょうか?」
八劒 颯(ka1804)は降りしきる雪の結晶に手を伸ばしながら、そう呟いた。
アイビス・グラス(ka2477)も、敵がただの雑魔ではないかもしれない、という予感を持ってはいたが、颯の言葉に頷けるほどの確信があったわけではない。
今分かっていることは、敵が狼型の雑魔であること、群れを成していること、それくらいだ。
だから、アイビスはあくまで相手がただの獣型雑魔であるという前提で、仲間達へと注意を促した。
「死角からの攻撃には注意しておいてね、群れを成す敵だとそれが一番厄介だから」
アイビスの言葉に皆頷く。
アーヴィン(ka3383)は事前に購入した迷彩用の白いフード付きローブを身にまとい、さらに可能な限りの装備品を白く塗り替えていた。影護 絶(ka1077)はサブマリンシューズの滑り止め効果を確かめるかのように、雪の上で軽く体を動かした。
(大至急、ね。そんな慌てなくても、すぐに行くさ)
依頼を受けた際の受付嬢の言葉を思いだし、絶は遠くを見据える。このあたりの積雪はまだそれほどでもないが、危機に陥っている村の辺りは果たしてどうなっているのか。
ジュード・エアハート(ka0410)は砂糖を混ぜたワインを小瓶に移し替えた物を腰のホルダーに差している。時雨 凪枯(ka3786)も事前に購入したワインを同じようなやり方で携帯していた。ちなみに仕事中に飲もうというわけではなく、別の意図があってのことだ。
ハンター達はやがて二班に別れ、一つの班は村への道を直進する。もう一つの班は通りを逸れ、山林へと足を踏み入れた。
●
冠雪している木々の間を抜けて進む三人のハンター、アイビス、アーヴィン、絶。出発前に村周辺の地理を調べていたアイビスがやや先行する形となっていた。
絶はトランシーバーを、アーヴィンとアイビスは魔導短伝話を所持していたが、どうやら、魔導短伝話の調子が悪いようだ。この地に近づくまではそんなことは無かったのだが。
絶はトランシーバーで直進班であるジュードと連絡を取り合い、あちら側の魔導短伝話も似たような状況であることを確認する。トランシーバーの準備が出来ていたのは、幸いという他ないだろう。
見通しの悪い中、着実に歩を進める三人。今のところ狼の姿は見えない。直進班はどちらかというと陽動で、本命はこの迂回班である。敵と遭遇しないのはいい傾向だと言えるだろう。
直進班へ状況を伝え終わると、絶は受信設定に切り替える。
「なんなら全部直進班の方に行ってると、俺達は楽なんだがな」
絶の呟きに、もともと直進班を囮にする気満々であったアーヴィンも心の中で同意していた。
●
「来るのん!」
絶の呟きのせいではないが、直進班の面々は数分後、敵の一群と遭遇していた。ミィナの叫びに同調するかのように、敵の集団がハンター達へと駆け寄ってくる。雪で動きが鈍ることもなく、しなやかな四肢を動かして。
敵との遭遇を迂回班へと伝え終わったジュードは魔導銃「サラマンダー」を構え、距離を詰めつつある狼の群れへと狙いを定めた。『強弾』を使用し、威力と精度を向上させる。
「吼えろ、サラマンダー」
ジュードの言葉と共に吐き出された炎のような光を纏う弾丸は、一体の頭部へと命中する。狼の頭は瞬く間に弾け、雑魔は消滅した。しかし仲間の死にも臆せず、敵は殺到する。
ミィナもマイヤワンドを構え、敵の集団に向かって『スリープクラウド』をかける。降りしきる雪の中に一瞬だけ青白い雲が広がり、巻き込まれた狼の数体は魔法の力に抗しきれず、夢の中へと落ちていった。
とはいえミィナの魔法に耐えた者、範囲外だった者達はまだ健在だ。
「颯におまかせですの!」
魔導ドリルを手にした颯が前に出る。臨戦態勢となった彼女に答えるかのように、ドリルは唸りをあげて回転しだした。まずは一体、と言いたいところであったが、白い狼は真っ白な雪原に溶け込んでいる。下手をすると距離感すら見誤りかねなかった。
凪枯はここぞとばかりにあるアイテムを投げつける。
それは敵の一体に当たるとたちまち割れ、中から赤い液体を撒き散らした。しぶきを受けた狼達はとまどう気配を見せたが、その赤い液体はなんの痛痒も感じない。勢いを殺すことなく突っ込んできた。
狼達は気付いていなかったが、白い雪の中に生まれた赤い染み。それは彼らの姿をくっきりと浮かび上がらせていた。
颯が突き出したドリルが狙い過たず狼の口の中へと突き刺さる。
「びりびり電撃どりるぅ~!!!!」
ドリルと『エレクトリックショック』の相乗効果により、狼は瞬く間に霧散した。
しかし颯の脇をそれ、後ろにいる仲間達の元へと狼が肉薄する。
一匹は凪枯へと、もう一匹はジュードへと迫った。
真っ白い狼へ、凪枯はもう一本ワイン入りのミニボトルを投げつける。しかし今度は外れ、ビンは雪原に落ちた。
(色が着きゃ判別し易くなるけどさ、命中しないと意味がないんだよねぇ……!)
内心歯噛みする凪枯へと狼は牙を剥いて襲い掛かる。咄嗟に体を庇った腕に、雑魔のあぎとが噛み合わされた。
「くうっ……!」
激しい痛みに顔をしかめる凪枯。
ミィナが慌てて放った『マジックアロー』が狼をかすめ、雑魔は一旦凪枯から離れた。 援護射撃をしたいジュードではあったが、彼女を手助けをする余裕は無かった。自分の目の前にも狼が迫っていたからだ。もう魔導銃の狙いを付けられる距離ではない。
雑魔はジュードの太ももに噛み付いた。その牙は防具の抵抗を打ち破る。とはいえ、ジュードが負った傷は覚悟していたほどではない。とある女性の面影がなぜか、一瞬だけジュードの脳裏を掠めた。
「ただ攻撃される程お人好しじゃなくてね」
ジュードは攻撃を受けながらも、用意していたマーキング用のワインの小瓶を狼に向かって投げつけた。
目潰しの効果にもなったのか、顔にワインを被った狼は激しく身震いする。駆けつけた颯が横から狼の体を串刺しにした。
先程凪枯に噛み付いた一体は眠っている仲間の下へと近寄り、その顔や体を引っかいた。何体かの狼たちはふらつきながらも起き上がる気配を見せる。そこにミィナがもう一度『スリープクラウド』を使った。雑魔は再び夢の中へと落ちていく。新たな敵の一団が後衛に押し寄せてきたら先程のような被害ではすまない。ミィナの咄嗟の判断が功を奏した。
動かない的にジュードは銃の引き金を引き、颯もドリルを構えて突撃する。
睡魔に耐えた先程の狼は、自分達の失敗を悟った。暇つぶしの相手が来たと軽い気持ちで挑んだが、そうすべきではなかったのだ。狼は迫る颯を無視して天へと咆哮をあげる。仲間へ危機を知らせる遠吠えだ。颯のドリルが雑魔へと襲い掛かったが一歩遅く、その吠え声は一帯へと響き渡った。
●
アイビスは息を殺し、手裏剣「朧月」を手に木陰に隠れてじっと様子を窺っていた。
彼女の視線の先には二体の白い狼がいる。雪化粧と見分けの付かないその姿は、警戒を怠っていたら存在に気付くことすらできなかったかもしれない。
アイビスは素早く後方にいる絶とアーヴィンに手振りで合図を送り、二人に警戒を促した。魔導短伝話は先程からもう機能しなくなっている。
村までの距離はあとわずかだ。幸い、彼女達迂回班は敵に見つかった様子もない。ここまで来て失敗するわけにはいかなかった。
敵の力量が分からないが、アーヴィンと絶を合わせた三人でかかれば仕留められるだろう。そう考えるアイビスの前で、突然狼達は頭を上げ、耳をぴんと立てた。今では、雑魔の全身に緊張感がみなぎっているのが分かる。何か変化があったのだ。今にも村の方へと駆け出そうとしている狼達。
(やるしかない!)
アイビスは木陰から踊り出て、「朧月」を放つ。手裏剣は雑魔の胴体に突き刺さる。痛みに悲鳴をあげる一体、突然の物音に顔を向ける一体。少なくとも注意はひけたらしい。
アイビスの行動に反応し、素早く駆けつけた絶とアーヴィン。絶のバーンブレイドがまだ反応出来ていない一体へと振り下ろされ、傷で動きの鈍るもう一体は、駆けて来た白い影を一瞬仲間と勘違いし……とどめを刺された。白い影――アーヴィンはフードを下ろし、辺りに素早く視線を配る。幸い近くに敵の気配はない。
「急ぎましょう!」
アイビスの言葉に二人は頷き、村へと駆け出した。その頃には、周囲を狼達の遠吠えが木霊していた。村人達もいつもと違う雰囲気を感じ取り、何人かが顔を出す。そして駆けつけてくる人間の姿に目を丸くし、助けがきたことを理解して顔に喜びが広がった。家の戸を開けて出てくる村人達。
アーヴィンは村の男達を前に、ぞんざいな口調で言い放った。
「おい。お前ら。戦えるやつらは前に出ろ」
え? という疑問を顔に張り付かせる男達。周りで上がる狼達の雄たけびは段々と近づいてきている。戦いはまだ終わっていない。
「戦う意志をなくしたやつは、遅かれ早かれ死ぬのさ」
戸惑う男達を前に、やはり、アーヴィンの言葉はぞんざいなままだった。
●
乱暴な口調とは裏腹に、アーヴィンはてきぱきと指示を出す。非戦闘員は可能な限り一箇所に立てこもらせ、弓を使える狩人や、腕っ節だけはありそうな男は農具を即席の武器とし、迎撃の構えを取らされた。
絶はトランシーバーから耳を離し、仲間達の方へ顔を向ける。
「今急ぎ向かってるそうだ。もうすぐここに来てくれる」
絶の言葉に村人達の間を歓喜が包む。しかし、その喜びを打ち消すように狼の吠え声があがった。雪原を駆ける影。ついに、雑魔達が村の中へと入り込んできたのだ。
村人達はすくみあがり、武器を持つ手も動かない。
そんな中、絶は近づく一体の狼へと果敢に向かっていく。『ランアウト』による素早い移動は狼の回避タイミングを狂わせた。同時に『スラッシュエッジ』を用い、必殺の一撃を繰り出す。
「ったく、寒いってんだよ!」
八つ当たりぎみに放たれた赤い刃は狼の白い毛皮を切り裂き、焦がした。
一体の狼が農具を持った村人へと向かう。怯える村人を庇うように、手裏剣が空を走り、狼の体に突き刺さる。
「こっちよ、狼さん?」
挑発するアイビスへと狼は向き直る。しかし、眼前の敵はなかなか動かない。じれた雑魔は相手の懐へと飛び込んだ。待ってましたとばかりに、アイビスのメテオブレイカーが雑魔の胴体を抉る。
「むやみに突っ込むほど私は馬鹿じゃないわよ?」
吹き飛ぶ白い狼を前に、アイビスはナックルに覆われた拳を突き上げた。
残る狼達は唸り声をあげる。戦える敵はわずかなのだ。勝てないわけがないとでも言いたげに。
そんな中、弓を持ちはしたものの、狼へと向けることのできない村の狩人。アーヴィンはその男の隣に立ち、己の武器である大弓「吼天」を構え、矢をつがえる。
「運命なんてのは自分で切り開いてこそ意味がある」
アーヴィンの言葉と共に矢が放たれ、狼の目を穿った。
呆然と隣の男を見つめる村の狩人、そして農具で武装した男達。彼らの中に、わずかな気持ちの変化が生まれた。
狩人は弓を構え、一体の狼へと狙いをつける。そして、恐怖に打ち勝ち、その手を離した。矢は一直線に飛び、白い雑魔へと命中する。もちろんただの村人である彼の攻撃は雑魔にとっては大した痛みはない。しかし、今まで獲物としてしか見ていなかった者にまで抵抗され、狼はたじろいた。それを見た村の男たちの中に、小さな勇気が湧き上がってきた。
そこにミィナ達も駆けつけ、雑魔達はいよいよ浮き足立つ。もはや完全に形勢は逆転していた。
「どっちが狩られる側なのか、きっちり教えてあげる」
ジュードの魔導銃が赤い軌跡と共に敵を貫いた。白い狼は宙へと霧消する。
「素早い敵さんは動いてる空間を狙えばいいって前に依頼一緒した人が言ってたのん!」
その言葉の通りと言うべきなのか、ミィナの『マジックアロー』は跳躍していた狼の胴体に見事突き刺さる。
凪枯は村人を庇うように雑魔の前に立ちふさがり、颯はドリルを構えて前線へと突っ込んだ。一撃必殺のドリルが雷光を纏って唸ると、狼の顎から胴体を串刺しにした。
いつの間にか、村人達も積極的に矢を射たり、農具を構えて敵を威嚇したりと、雑魔達へと立ち向かう意思を見せていた。
白い狼は迫る赤い刃を目前に思う。
なぜニンゲン達を早く食い尽くさなかったのだ。なぜニンゲン達に猶予を与えてしまったのだ。なぜ……。
「無駄な知恵働かせやがって……!」
絶の剣が最後の雑魔を両断する。
まさしく彼の言葉の通りであった、という他ないであろう。
●
「必要な人には応急手当するのん」
戦いも無事終わり、応急手当の心得があるミィナと凪枯が村人達の怪我を手当てをしてまわる。ハンター達の活躍もあり、村人達に大きな傷を負った者はいない。
ハンター達はジュードと凪枯が最初の戦いで負傷していたが、ジュードの傷は大したことはなかったし、深い傷を負った凪枯も『マテリアルヒーリング』で自己治癒を済ませていた。
村の中央に集まった村人達を前に、凪枯は今後どうするつもりなのかと尋ねる。この地域のマテリアルがおそらく減少していることも付け加えて。ざわめく村人達を前に凪枯は言葉を続けた。
「外の人から見てもこの村の天気は異常だって話だよ? そのお陰で連絡が来てあたしらが来れたわけだけどねぇ。雪が溶けるまででも良いから避難するってんなら護衛するけど来るかい?」
村を捨てたくないであろう人がいることを鑑み、あくまで期限付きであることを強調する凪枯。
消失したマテリアルがいつ元に戻るかは分からない。しかし、このまま村にいても、今回のような事態が再び起こることは想像に難くない。雪はまだ降り続いている。白い狼の雑魔を駆逐したにも関わらず。
相談が終わり、一人が口を開いた。先程弓で雑魔を射た男だった。
「分かりました。この異常な雪が治まるまでは、一旦この村を離れます」
意外と素直な反応に、むしろ凪枯の方が面食らっていた。自分が生まれ育った場所から離れたくないと思うのが普通だからだ。そんな疑問をよそに、狩人は一人の男へと顔を向ける。
「運命なんてのは自分で切り開いてこそ意味がある、でしたね?」
「……さあな」
そっぽを向いたまま答えるアーヴィン。
彼は最後までぞんざいだった。
ミィナ・アレグトーリア(ka0317)の目の前に広がるのは、一面の雪景色。
季節はまだ冬だが、もう春の兆しがそこここに見えてきてもおかしくない時期だ。少なくとも、この地方で今の時期にここまで雪が降るということは前代未聞である。
「この雪、これが敵の能力による物だとしたら、雪が酷くなる方へ進むとターゲットが居たりするんでしょうか?」
八劒 颯(ka1804)は降りしきる雪の結晶に手を伸ばしながら、そう呟いた。
アイビス・グラス(ka2477)も、敵がただの雑魔ではないかもしれない、という予感を持ってはいたが、颯の言葉に頷けるほどの確信があったわけではない。
今分かっていることは、敵が狼型の雑魔であること、群れを成していること、それくらいだ。
だから、アイビスはあくまで相手がただの獣型雑魔であるという前提で、仲間達へと注意を促した。
「死角からの攻撃には注意しておいてね、群れを成す敵だとそれが一番厄介だから」
アイビスの言葉に皆頷く。
アーヴィン(ka3383)は事前に購入した迷彩用の白いフード付きローブを身にまとい、さらに可能な限りの装備品を白く塗り替えていた。影護 絶(ka1077)はサブマリンシューズの滑り止め効果を確かめるかのように、雪の上で軽く体を動かした。
(大至急、ね。そんな慌てなくても、すぐに行くさ)
依頼を受けた際の受付嬢の言葉を思いだし、絶は遠くを見据える。このあたりの積雪はまだそれほどでもないが、危機に陥っている村の辺りは果たしてどうなっているのか。
ジュード・エアハート(ka0410)は砂糖を混ぜたワインを小瓶に移し替えた物を腰のホルダーに差している。時雨 凪枯(ka3786)も事前に購入したワインを同じようなやり方で携帯していた。ちなみに仕事中に飲もうというわけではなく、別の意図があってのことだ。
ハンター達はやがて二班に別れ、一つの班は村への道を直進する。もう一つの班は通りを逸れ、山林へと足を踏み入れた。
●
冠雪している木々の間を抜けて進む三人のハンター、アイビス、アーヴィン、絶。出発前に村周辺の地理を調べていたアイビスがやや先行する形となっていた。
絶はトランシーバーを、アーヴィンとアイビスは魔導短伝話を所持していたが、どうやら、魔導短伝話の調子が悪いようだ。この地に近づくまではそんなことは無かったのだが。
絶はトランシーバーで直進班であるジュードと連絡を取り合い、あちら側の魔導短伝話も似たような状況であることを確認する。トランシーバーの準備が出来ていたのは、幸いという他ないだろう。
見通しの悪い中、着実に歩を進める三人。今のところ狼の姿は見えない。直進班はどちらかというと陽動で、本命はこの迂回班である。敵と遭遇しないのはいい傾向だと言えるだろう。
直進班へ状況を伝え終わると、絶は受信設定に切り替える。
「なんなら全部直進班の方に行ってると、俺達は楽なんだがな」
絶の呟きに、もともと直進班を囮にする気満々であったアーヴィンも心の中で同意していた。
●
「来るのん!」
絶の呟きのせいではないが、直進班の面々は数分後、敵の一群と遭遇していた。ミィナの叫びに同調するかのように、敵の集団がハンター達へと駆け寄ってくる。雪で動きが鈍ることもなく、しなやかな四肢を動かして。
敵との遭遇を迂回班へと伝え終わったジュードは魔導銃「サラマンダー」を構え、距離を詰めつつある狼の群れへと狙いを定めた。『強弾』を使用し、威力と精度を向上させる。
「吼えろ、サラマンダー」
ジュードの言葉と共に吐き出された炎のような光を纏う弾丸は、一体の頭部へと命中する。狼の頭は瞬く間に弾け、雑魔は消滅した。しかし仲間の死にも臆せず、敵は殺到する。
ミィナもマイヤワンドを構え、敵の集団に向かって『スリープクラウド』をかける。降りしきる雪の中に一瞬だけ青白い雲が広がり、巻き込まれた狼の数体は魔法の力に抗しきれず、夢の中へと落ちていった。
とはいえミィナの魔法に耐えた者、範囲外だった者達はまだ健在だ。
「颯におまかせですの!」
魔導ドリルを手にした颯が前に出る。臨戦態勢となった彼女に答えるかのように、ドリルは唸りをあげて回転しだした。まずは一体、と言いたいところであったが、白い狼は真っ白な雪原に溶け込んでいる。下手をすると距離感すら見誤りかねなかった。
凪枯はここぞとばかりにあるアイテムを投げつける。
それは敵の一体に当たるとたちまち割れ、中から赤い液体を撒き散らした。しぶきを受けた狼達はとまどう気配を見せたが、その赤い液体はなんの痛痒も感じない。勢いを殺すことなく突っ込んできた。
狼達は気付いていなかったが、白い雪の中に生まれた赤い染み。それは彼らの姿をくっきりと浮かび上がらせていた。
颯が突き出したドリルが狙い過たず狼の口の中へと突き刺さる。
「びりびり電撃どりるぅ~!!!!」
ドリルと『エレクトリックショック』の相乗効果により、狼は瞬く間に霧散した。
しかし颯の脇をそれ、後ろにいる仲間達の元へと狼が肉薄する。
一匹は凪枯へと、もう一匹はジュードへと迫った。
真っ白い狼へ、凪枯はもう一本ワイン入りのミニボトルを投げつける。しかし今度は外れ、ビンは雪原に落ちた。
(色が着きゃ判別し易くなるけどさ、命中しないと意味がないんだよねぇ……!)
内心歯噛みする凪枯へと狼は牙を剥いて襲い掛かる。咄嗟に体を庇った腕に、雑魔のあぎとが噛み合わされた。
「くうっ……!」
激しい痛みに顔をしかめる凪枯。
ミィナが慌てて放った『マジックアロー』が狼をかすめ、雑魔は一旦凪枯から離れた。 援護射撃をしたいジュードではあったが、彼女を手助けをする余裕は無かった。自分の目の前にも狼が迫っていたからだ。もう魔導銃の狙いを付けられる距離ではない。
雑魔はジュードの太ももに噛み付いた。その牙は防具の抵抗を打ち破る。とはいえ、ジュードが負った傷は覚悟していたほどではない。とある女性の面影がなぜか、一瞬だけジュードの脳裏を掠めた。
「ただ攻撃される程お人好しじゃなくてね」
ジュードは攻撃を受けながらも、用意していたマーキング用のワインの小瓶を狼に向かって投げつけた。
目潰しの効果にもなったのか、顔にワインを被った狼は激しく身震いする。駆けつけた颯が横から狼の体を串刺しにした。
先程凪枯に噛み付いた一体は眠っている仲間の下へと近寄り、その顔や体を引っかいた。何体かの狼たちはふらつきながらも起き上がる気配を見せる。そこにミィナがもう一度『スリープクラウド』を使った。雑魔は再び夢の中へと落ちていく。新たな敵の一団が後衛に押し寄せてきたら先程のような被害ではすまない。ミィナの咄嗟の判断が功を奏した。
動かない的にジュードは銃の引き金を引き、颯もドリルを構えて突撃する。
睡魔に耐えた先程の狼は、自分達の失敗を悟った。暇つぶしの相手が来たと軽い気持ちで挑んだが、そうすべきではなかったのだ。狼は迫る颯を無視して天へと咆哮をあげる。仲間へ危機を知らせる遠吠えだ。颯のドリルが雑魔へと襲い掛かったが一歩遅く、その吠え声は一帯へと響き渡った。
●
アイビスは息を殺し、手裏剣「朧月」を手に木陰に隠れてじっと様子を窺っていた。
彼女の視線の先には二体の白い狼がいる。雪化粧と見分けの付かないその姿は、警戒を怠っていたら存在に気付くことすらできなかったかもしれない。
アイビスは素早く後方にいる絶とアーヴィンに手振りで合図を送り、二人に警戒を促した。魔導短伝話は先程からもう機能しなくなっている。
村までの距離はあとわずかだ。幸い、彼女達迂回班は敵に見つかった様子もない。ここまで来て失敗するわけにはいかなかった。
敵の力量が分からないが、アーヴィンと絶を合わせた三人でかかれば仕留められるだろう。そう考えるアイビスの前で、突然狼達は頭を上げ、耳をぴんと立てた。今では、雑魔の全身に緊張感がみなぎっているのが分かる。何か変化があったのだ。今にも村の方へと駆け出そうとしている狼達。
(やるしかない!)
アイビスは木陰から踊り出て、「朧月」を放つ。手裏剣は雑魔の胴体に突き刺さる。痛みに悲鳴をあげる一体、突然の物音に顔を向ける一体。少なくとも注意はひけたらしい。
アイビスの行動に反応し、素早く駆けつけた絶とアーヴィン。絶のバーンブレイドがまだ反応出来ていない一体へと振り下ろされ、傷で動きの鈍るもう一体は、駆けて来た白い影を一瞬仲間と勘違いし……とどめを刺された。白い影――アーヴィンはフードを下ろし、辺りに素早く視線を配る。幸い近くに敵の気配はない。
「急ぎましょう!」
アイビスの言葉に二人は頷き、村へと駆け出した。その頃には、周囲を狼達の遠吠えが木霊していた。村人達もいつもと違う雰囲気を感じ取り、何人かが顔を出す。そして駆けつけてくる人間の姿に目を丸くし、助けがきたことを理解して顔に喜びが広がった。家の戸を開けて出てくる村人達。
アーヴィンは村の男達を前に、ぞんざいな口調で言い放った。
「おい。お前ら。戦えるやつらは前に出ろ」
え? という疑問を顔に張り付かせる男達。周りで上がる狼達の雄たけびは段々と近づいてきている。戦いはまだ終わっていない。
「戦う意志をなくしたやつは、遅かれ早かれ死ぬのさ」
戸惑う男達を前に、やはり、アーヴィンの言葉はぞんざいなままだった。
●
乱暴な口調とは裏腹に、アーヴィンはてきぱきと指示を出す。非戦闘員は可能な限り一箇所に立てこもらせ、弓を使える狩人や、腕っ節だけはありそうな男は農具を即席の武器とし、迎撃の構えを取らされた。
絶はトランシーバーから耳を離し、仲間達の方へ顔を向ける。
「今急ぎ向かってるそうだ。もうすぐここに来てくれる」
絶の言葉に村人達の間を歓喜が包む。しかし、その喜びを打ち消すように狼の吠え声があがった。雪原を駆ける影。ついに、雑魔達が村の中へと入り込んできたのだ。
村人達はすくみあがり、武器を持つ手も動かない。
そんな中、絶は近づく一体の狼へと果敢に向かっていく。『ランアウト』による素早い移動は狼の回避タイミングを狂わせた。同時に『スラッシュエッジ』を用い、必殺の一撃を繰り出す。
「ったく、寒いってんだよ!」
八つ当たりぎみに放たれた赤い刃は狼の白い毛皮を切り裂き、焦がした。
一体の狼が農具を持った村人へと向かう。怯える村人を庇うように、手裏剣が空を走り、狼の体に突き刺さる。
「こっちよ、狼さん?」
挑発するアイビスへと狼は向き直る。しかし、眼前の敵はなかなか動かない。じれた雑魔は相手の懐へと飛び込んだ。待ってましたとばかりに、アイビスのメテオブレイカーが雑魔の胴体を抉る。
「むやみに突っ込むほど私は馬鹿じゃないわよ?」
吹き飛ぶ白い狼を前に、アイビスはナックルに覆われた拳を突き上げた。
残る狼達は唸り声をあげる。戦える敵はわずかなのだ。勝てないわけがないとでも言いたげに。
そんな中、弓を持ちはしたものの、狼へと向けることのできない村の狩人。アーヴィンはその男の隣に立ち、己の武器である大弓「吼天」を構え、矢をつがえる。
「運命なんてのは自分で切り開いてこそ意味がある」
アーヴィンの言葉と共に矢が放たれ、狼の目を穿った。
呆然と隣の男を見つめる村の狩人、そして農具で武装した男達。彼らの中に、わずかな気持ちの変化が生まれた。
狩人は弓を構え、一体の狼へと狙いをつける。そして、恐怖に打ち勝ち、その手を離した。矢は一直線に飛び、白い雑魔へと命中する。もちろんただの村人である彼の攻撃は雑魔にとっては大した痛みはない。しかし、今まで獲物としてしか見ていなかった者にまで抵抗され、狼はたじろいた。それを見た村の男たちの中に、小さな勇気が湧き上がってきた。
そこにミィナ達も駆けつけ、雑魔達はいよいよ浮き足立つ。もはや完全に形勢は逆転していた。
「どっちが狩られる側なのか、きっちり教えてあげる」
ジュードの魔導銃が赤い軌跡と共に敵を貫いた。白い狼は宙へと霧消する。
「素早い敵さんは動いてる空間を狙えばいいって前に依頼一緒した人が言ってたのん!」
その言葉の通りと言うべきなのか、ミィナの『マジックアロー』は跳躍していた狼の胴体に見事突き刺さる。
凪枯は村人を庇うように雑魔の前に立ちふさがり、颯はドリルを構えて前線へと突っ込んだ。一撃必殺のドリルが雷光を纏って唸ると、狼の顎から胴体を串刺しにした。
いつの間にか、村人達も積極的に矢を射たり、農具を構えて敵を威嚇したりと、雑魔達へと立ち向かう意思を見せていた。
白い狼は迫る赤い刃を目前に思う。
なぜニンゲン達を早く食い尽くさなかったのだ。なぜニンゲン達に猶予を与えてしまったのだ。なぜ……。
「無駄な知恵働かせやがって……!」
絶の剣が最後の雑魔を両断する。
まさしく彼の言葉の通りであった、という他ないであろう。
●
「必要な人には応急手当するのん」
戦いも無事終わり、応急手当の心得があるミィナと凪枯が村人達の怪我を手当てをしてまわる。ハンター達の活躍もあり、村人達に大きな傷を負った者はいない。
ハンター達はジュードと凪枯が最初の戦いで負傷していたが、ジュードの傷は大したことはなかったし、深い傷を負った凪枯も『マテリアルヒーリング』で自己治癒を済ませていた。
村の中央に集まった村人達を前に、凪枯は今後どうするつもりなのかと尋ねる。この地域のマテリアルがおそらく減少していることも付け加えて。ざわめく村人達を前に凪枯は言葉を続けた。
「外の人から見てもこの村の天気は異常だって話だよ? そのお陰で連絡が来てあたしらが来れたわけだけどねぇ。雪が溶けるまででも良いから避難するってんなら護衛するけど来るかい?」
村を捨てたくないであろう人がいることを鑑み、あくまで期限付きであることを強調する凪枯。
消失したマテリアルがいつ元に戻るかは分からない。しかし、このまま村にいても、今回のような事態が再び起こることは想像に難くない。雪はまだ降り続いている。白い狼の雑魔を駆逐したにも関わらず。
相談が終わり、一人が口を開いた。先程弓で雑魔を射た男だった。
「分かりました。この異常な雪が治まるまでは、一旦この村を離れます」
意外と素直な反応に、むしろ凪枯の方が面食らっていた。自分が生まれ育った場所から離れたくないと思うのが普通だからだ。そんな疑問をよそに、狩人は一人の男へと顔を向ける。
「運命なんてのは自分で切り開いてこそ意味がある、でしたね?」
「……さあな」
そっぽを向いたまま答えるアーヴィン。
彼は最後までぞんざいだった。
依頼結果
依頼成功度 | 成功 |
---|
面白かった! | 5人 |
---|
ポイントがありませんので、拍手できません
現在のあなたのポイント:-753 ※拍手1回につき1ポイントを消費します。
あなたの拍手がマスターの活力につながります。
このリプレイが面白かったと感じた人は拍手してみましょう!
MVP一覧
-
アーヴィン(ka3383)
重体一覧
参加者一覧
サポート一覧
依頼相談掲示板 | |||
---|---|---|---|
![]() |
相談卓 ジュード・エアハート(ka0410) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|男性|猟撃士(イェーガー) |
最終発言 2015/02/18 11:25:01 |
|
![]() |
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/02/16 10:23:22 |