• 不動

【不動】タカ狩り

マスター:DoLLer

シナリオ形態
ショート
難易度
普通
オプション
参加費
1,000
参加制限
-
参加人数
4~8人
サポート
0~0人
マテリアルリンク
報酬
普通
相談期間
5日
締切
2015/02/26 12:00
完成日
2015/03/06 04:28

みんなの思い出

思い出設定されたOMC商品がありません。

オープニング

「これは中々いいじゃないか。文章のセンスに溢れている」
 帝国第一師団シルバリーヴァントの副師団長シグルドは下町に貼られていたという現帝国を批判したビラを見て大いに楽しそうであった。
「これ面白いから陛下の執務室に貼り付てきてくれないか」
「止めてください、私が殺されます!!」
 ビラを渡されそうになった兵長は、両腕を身体の後ろにやって断固拒否した。万が一にも手を前に出してノーを突きつけようものなら、その手か指にビラを挟みこまれていたことだろう。
「この程度でどうこう言うようなお人でないことはわかっているだろう」
「俺がどうこう言うよ。馬鹿野郎。この非常事態に何やってんだ」
 それでもビラを押し付けようとするシグルドに鉄拳を下したのは第一師団長のオズワルドであった。愛用の葉巻を噛み千切らんほどに苛立った様子のオズワルドに対し、親子ほども歳の離れているシグルドは極めて優雅に、そして悠長に微笑んだ。
「非常事態はカールスラーエ以北だろう? このバルトアンデルスで最も警戒すべきはこちらだと思うけどね」
「だったら遊んでないで、さっさと片付けろ。それに量産型の輸送の手配はどうなってんだ。あっちから矢のように催促の連絡が来てるぞ。駐留している魔導アーマーを運ぶ輸送車どころか、人すら来ねぇって」
 輸送の手配、というのはナナミ川における怠惰の軍勢侵攻に対する防衛線の維持として、カールスラーエ要塞に集めておいた量産型魔導アーマーを移送させる為に第一師団に寄せられた緊急任務であった。本来、成果発表会まで待機させる予定だったものが、今や少しの戦力でも投入して南下を続ける歪虚の軍勢に対抗しようと指示されたものであった。動乱に続く動乱の中、動ける者の中でそれを任されたのは帝都守備が主任務であり、そもそも外に出ることもなければ軍隊規模も他の師団に比べれば小さな第一師団。
「一個小隊をやらせましたよ。もうとっくに仕事始めている頃合いじゃないかな」
「なにィ? この一時間で5回もせっつかれてるんだぜ」
 眉間のしわが深くなるオズワルドを見て、笑っていたシグルドもさすがに口を閉ざし、手に持っていたビラに目を落とした。
「……それは失礼。退屈してたし僕が向かうとしよう」
 シグルドはビラを千切り暖炉の中に放り込む様子を見て、兵長が声をかけた。
「あ、あの、シグルド様。随伴は……」
「このバルトアンデルスを空っぽにするつもりかい? 要らないよ。ハンターを雇う。それからオズワルド。輸送は……ちょっと遠回りするけどいいかな?」
「オマエな。……あんまり無茶するんじゃねぇぞ」
「どうせ最前線には陛下がいるんでしょう? ティータイムは十分あるだろうさ。どうせなら災厄の十三魔の一角くらい撃ち落としてくれたら僕が出る必要もないんだけどね?」
 シグルドはそう言うと、愛用の長巻を手に取り、颯爽と部屋を出て行った。


「魔導アーマーは輸送車に括り付けちゃっているからね。自走させられないんだ。燃料も節約しろってうるさいし……」
 シグルドはとてもニコニコとしていた。
「なんでそんなにニコニコしているんですか?」
「自走はさせられないけどね。主砲は使えるんだ♪」
 もうそれだけで分かった。この男は魔導アーマーを使う気満々だ。
「うちの小隊をイジメてくれた子がいてね、ちょっと仕置きをしてあげようと思ってるんだ」
「あ、あの……具体的には」
 ハンターオフィスの受付嬢は恐る恐るといった様子で、シグルドに尋ねた。
「兵士30人と輸送車3輌、まだ積載していない状態の空っぽのものなんだけど、を襲った旧帝国勢力のタカ(過激)派が出没したんだ。これを撃滅しつつナナミ川へお届け物さ。ちょっとばかり追いつめてあげたら、案の定奪った輸送車で辺境目指して逃走しているようなんだ。幸いな事に輸送任務の道すがら、というわけ」
 どうやって追いつめたんだろう。受付嬢は自分の笑顔が歪んでいないか、必死になってシグルドの話を聞いていた。
「魔導アーマーは将来的に師団配備されるかもしれないからね、使い勝手は是非確認したいところだったし。ああ、奪われた輸送車は旧帝国勢力によってとっくに壊されてたことにしとくから遠慮なくやってくれていいよ、と伝えといてくれ」

リプレイ本文

「こちらシグルド。目の前に走っているのが対象だよ。作戦開始するので、以後伝話・トランシーバーは開きっぱなしにしておくように」
「了解。歪虚ではなく人を生きる的扱いするのは非常に抵抗ありますが……」
 ラシュディア・シュタインバーグ(ka1779)の言葉、幾人かが顔色を暗くした。そんな中シグルドは軽く笑い声をあげ言葉を続けた。
「人道的だねぇ、ラシュディア君。目の前のアレは帝国兵士という肩書をもっていただけで、その人間たちを襲って殺した相手だ。リアルブルーでいえば、学業が嫌いという理由だけで、教室にいた生徒をまとめて屍にした、といえば解りが良いかな?」
「わかってます。仕事は仕事です。彼らも覚悟があってやったことでしょうからね」
 その言葉を聞いて別の魔導アーマーに乗り込むソフィア =リリィホルム(ka2383)は首を傾げ、伝話に伝わらない程度の声の大きさでボソリと呟いた。
「あいつらにそんな覚悟あんのか? タマついてんのかもわかんねーような連中じゃねぇかよ」
 視界に捉えた輸送車両の荷台に乗っている人間たちもこちらの存在に気付いたのだろう。何やら騒ぎ立てて、運転手にせかしているような素振りを見せている。まだ表情まではしっかり読めないが、ソフィアにはとても勇敢な革命戦士には見えない。
「プライドもなければ大義もない。ま、戦争ってのはそんなものだがね。……Irene(暗号:作戦開始) Love(足止めするぞ)」
 元少尉のCharlotte・V・K(ka0468)の指揮と同時に、Charlotteの搭乗する魔導アーマーを運搬する車両の運転手メル・アイザックス(ka0520)がアクセルを踏み込んだ。舗装もされていない道であったが、そこを一気にはずれ、冬の枯れ草だけが立つ荒野に踏み込んだ。
「舌噛まないようにね!」
「シグルド、メルと速度をあわせつつ右に付けるぞ。ハンドルとシフトレバーから手を離すなよ? 小銃の射程にはくれぐれも入るな」
 唸りと砂塵を巻き上げて走り出すメルの車両を確認して、イヴァン・レオーノフ(ka0557)がシグルドに声をかけた。それに応じてシグルドの車両も同じように荒野に入り、ぐんぐんとスピードを上げていく。イヴァンは同時に威嚇代わりに猟銃で数回発砲する。
「シグルド様って結構こういうの好きなのねぇ。甘いマスクしてるけど、中身は結構激しいタイプね」
 メルと同じような動きをこなすシグルドの車両を後ろから見るドロテア・フレーベ(ka4126)は口元に笑みを浮かべるとすぐさま荷台に乗るセレスティア(ka2691)に声をかけた。
「そろそろいいんじゃない? セレスティア君、報告よろしくー」
「はい、こちらセレスティアです。敵車輌、車間を開け始めてます。編成が変わるかもしれません」
 伝話を持ったセレスティア(ka2691)は運転席の後ろ窓に足をかけて、敵味方全ての動きを確認していた。風で長い金髪がなびく。
「距離測定。3号車から敵先頭車両まで……ひーふーみー……約300mっ。射程圏内なのよっ」
 枯れ草の間から走る輸送車の荷台に乗ったモニカ(ka1736)が自らの目の前で指を広げて定規替わりにして測定する。
「魔導アーマー、起動する! 仰射角10度」
 Charlotteはレバーを操作した。
 ドロテア車=3号車の荷台の上で鉱物性マテリアルが活性化する派手な駆動音と共に、魔導アーマーがその躯体を震わせ脚を延ばした。その雄姿にハンターのみならず、敵もしばし目を奪われる。
「すっごい。……タカアシガニみたい、なの」
 モニカは動き出した魔導アーマーをみて思ったままの感想を呟いた。伝話の向こうから、誰ともなしに同意の声が上がる。
 しかし、乗っているCharlotteはそれどころではない。
「バランサーや弾道測定装置はないのか」
 仰射角は決めたものの大砲の向きだの角度などはコックピットから操作はできても正確な数字が読めない。いくつもある計器類でなんとか自分の態勢を推測するしかないという不便さに少し苛立ちの声を上げた。オートジャイロなどの各種システムの完備されたリアルブルーの兵器とはまだだいぶ差があるな、とCharlotteは思った。そんな頃合いにイヴァンからの連絡が届く。
「風向2、北からやや西より。大砲の弾ならほぼ影響なしだ。砲弾の重さ42ポンド。仰射角10度からの射撃では着弾までおよそ3秒。移動速度から考えると標準水準より若干先を狙うといい」
「角度、確認しました。少しだけ下向けてください。砲弾装填完了してます」
 弾着観測をするイヴァンとセレスティアは計器類と格闘しているCharlotteの様子を知ってか、即座にアーマーの横に立ち、メモを広げて射角の計算を伝話ごしに手伝う。
「ありがとう。……砲撃開始する」
 Charlotteの目が黄金に染まる。視界に入るものすべてがシミュレーターの世界のようにひろがり、覚醒した意識が高速で計測を行う。
 そして、砲弾の引き金を引いた。

 ドムっ!!!

 爆音と共に、セレスティアの細い体が派手に衝撃で揺れ、計算に使っていたメモが震える。
 次の瞬間、敵先頭車輌の鼻先で土が噴水のように噴き上がった。
「さすが、CAMの代替機を嘱望されるだけあるじゃん。これなら怠惰の巨人共にも風穴あけられそうだねっ」
 メルは小さなクレーターを横目で見て嬉しそうににんまりと笑った。追突でさっさと仕事が終わらないこともその理由の一つだ。折角久方ぶりに機械を扱える時間ができたのだから。
「報告。先頭車両は横転。荷台に乗っていた5名が投げ出された。敵影無し。……生きている者も、死んでいる者もだ。後続の2台は追突回避。荒野に足を踏み入れた」
 イヴァンが素早く状況を確認し、報告した。
「うう、残念ですね。仕方ありません。Irene、orizzon(殲滅行動に移行)」
 メル車の魔導アーマーに搭乗するソフィアは一撃ですべて終わらなかったことにやや残念そうな声を上げた。作戦が完全な結果に終わらなかったことについての落胆と、巻き返しを決める意志ある真面目な印象の言葉が伝話ごしに伝わってくる。
 が、目つきはそんな可愛らしくなかった。
(さっさとくたばりゃいいのによ。手間かけさせやがって)
「ソフィア君って僕と同じ匂いがするね」
「そうですかぁ? 照れちゃいますよっ」
 ぼそっと混じりこんだシグルドの言葉に、ソフィアは照れた声をあげつつ、どこで見てるのだろうかと不快感もあらわな顔をしていた。あいつは侮れない。
「シグルド。敵の小銃射程圏内に入るぞ」
 敵車を威嚇し、行動を制限していたイヴァンが警告の声を上げると同時に、軽い銃の炸裂音が風に混じる。横転した輸送車を回避した後続の敵車両は左右に別れ、それぞれメル車=1号車とシグルド車=2号車に近づいていた。様子から察するに窮鼠猫を噛みに来た、というところか。
「水平射撃、準備します」
 ラシュディアは魔導アーマーを起動すると荷台の上でぐるりと回転し、前脚に備えた砲塔を真っ直ぐ突っ込んでくる敵車両に焦点を合わせた。
「……プレッシャーに思ってくれればいいんですがね」
 Charlotteによる砲撃の威力は十分確認している。それに加え、今度は互いに向かい合う力が働くことになる。引き金を引けば木端微塵になることは間違いない。
 鈍い陽光を受けた敵車両のフロントガラスが輝いた後、に移りこむ運転手の目を見てラシュディアは嘆息した。目の色は赤く染まり、なにやら叫び声をあげている。それと同時に、魔導アーマーに鋭い金属音が鳴り響いた。小銃の弾丸が当たったのだろうか。だが、その程度でどうにかなるような代物ではない。
「残念です」
 ラシュディアは素早く詠唱を開始した。狙いは敵の運転席。
「魔力よ、安息の吐息となりて、これを鎮めよ……スリープクラウド」
 青白い雲が湧き上がり車体を覆った。
 が、次の瞬間には車は煙の中から脱し、一直線に走ってくる。高速移動している車は一瞬で魔法効果範囲を抜けたが荷台に乗っている幾人かの姿は見えなくなっていた。
「このまま突っ込んでくるぞ!」
 イヴァンが叫ぶと、少しでも勢いを殺すべく、猟銃を足回り目がけて打ち込むがまったく勢いは落ちることはない。
 敵車両の勢いが急激に上がった。重い魔導アーマーを載せているこちらとの距離があっと言う間に詰まってくる。ラシュディアは迷うことなく大砲のトリガーに指をかける。
 運が悪かった、というべきだろう。
 大砲の衝撃とシグルドが回避行動の為にハンドルをきったのはほぼ同時だった。
 車体に大きなGがかかり、世界が回る。イヴァンもラシュディアも壁に押し付けられるのを懸命にこらえていた。
 しかし、それでも慣性の法則にしたがい、完全には止まり切れないところに吹き飛んだ敵の車両の一部が、頭をかすめた。
「ラシュディアくん!」
 セレスティアが悲鳴を上げた。
 彼女の視線の先には2号車が横転し、その勢いでねじれて反転していた。時間がゆっくり、流れる。逆さになった車が跳ねて、更に90度に捻じれる。まるでオモチャの車のようだった。あそこに幼馴染がいるだなんて、にわかには信じられない。他方、敵の車両はつんのめり、機材の破片やらもっと柔らかいものを派手にまき散らしながら一度跳ね、そのまま頭から地面に突っ込んだ。
「玉砕かよ!」
 ソフィアはそう言うと、すぐさま目の前にせまるもう一台の車に焦点を合わせた。しかし、こちらも高速で近づくために、焦点がすぐさま決まらない。
「来させない、のよ! モニカが攻撃を防ぐから、そのうちに!!」
「あいよーっ! モニカ君。ちょっとだけ耐えて!」
 メルの指令にすぐさまモニカはライフルを取り出すと照準器越しに、近づく車両を見つめた。狙うは……前輪。
 敵の使う小銃とは異なる甲高い音が響くと同時に、車体が大きくずれた。いや、回避された。
 細かに揺れる自分の足場と、高速で動く目標にタイトに照準を合わせるのはかなり困難だ。モニカはもう一度発砲したがこれもうま決まらないとわかるとすぐさま、ライフルを捨てて、フェンスシールドを構えた。敵はもう目の前だ。銃を乱射しながら、敵は乗り移ってくるのが窺える。
「こちとらAPCにも乗ってるんだ。ブルーのテク、舐めるんじゃないよッ!」
 メルがハンドルを切ると同時にアクセルをふかす。タイヤが大きく滑り、真横にスリップしていく。間もなく乗り移れると勇んだ男はその急激な方向転換に体を泳がせた。同時に援護射撃も思わず手が止まる。
「こぉのぉぉぉぉ!!」
 モニカは巨大なシールドを構えると素早く荷台を走り、乗り移ろうとした男をそのまま思い切り突き飛ばした。姿勢の安定すらままならない男はなにやら叫んだかと思うとそのまま、脱落する。それを再び迫った敵車両の荷台に乗っていた者たちが助け上げた。
「いーい、タイミング♪ 見てな、規則(オキテ)破りの戦場(ジモト)走り!」
 メルは再び加速し、ぴたりと敵車両の真ん前に位置取ると、軽くブレーキを踏んだ。それに合わせて一定スピードにあわさざるを得なくなっていた敵車両と軽く、ほんの軽くだけ衝突する。
 これに驚いたのだろう。敵はすぐさま急減速する。
「ソフィア! これならバッチリだろ? ナナミ川防衛線戦まであと3分。きっちりやっちゃって」
「はぁい、十分ですよ~。作戦とはちょっと違ったけど、背に腹は代えられませんよね」
 サラナラ代わりにウィンク一つ飛ばすと、ソフィアはしっかりと照準の定まった標的に向けて大砲のスイッチを押した。
 爆音と、黒煙が、荒野に立ち上った。


「ラシュディアくん、大丈夫だった?」
「お嬢、ありがとう。もう少し早く砲撃に移行できれば良かったんですけどね」
 腕に包帯を巻きつけるために間近になったセレスティアの顔と見つめ合うことができず、ラシュディアは極力何もない荒野を見つめながらそう言った。
「でもこれで良かったと思います。お嬢が同じように怪我してたら……」
「うん?」
 独り言のように呟いたラシュディアの言葉を聞き直すセレスティアに、彼はいいや何でもない、と締めくくって口を閉ざした。
「全く大人げない連中だったね。うちの小隊がこの程度に殲滅させられるとは信じがたいけれど……まぁいい。被害も大したことなくて良かった。これもドロテア君が輸送任務としっかり気を付けてロープワークしてくれてたおかげだね。この程度で済んだ」
 シグルドはいたって気にした様子もなく、かんらかんらと笑っていた。セレスティアがヒールをしたおかげで重傷からは回復しているが、完全には癒しきれていない。
「魔導アーマーの脚が損傷してるよ?」
 全員と魔導アーマーの力を借りて元通りにの態勢に戻した輸送車にはきっちりと魔導アーマーは載ったままであった。しかし、四足歩行するこの魔導アーマーの脚の一本は、逆さになった時にまともに力を受け、関節部が完全に壊れてしまっていた。歪んだ脚もそうだが、全体に土を被ったようになっているその姿は誰が見ても胸が痛んだ。
「この程度で人類の勝敗が決まるわけでもないし、大砲のついた脚は無事だったんだ。砲台にはなるよ。ま……ちょっと修理はしていこうか」
「修理って?」
 ぽかんとするモニカにシグルドと同様に包帯を巻いたイヴァンは大破した敵輸送車の廃材を引きはがして見せた。続いてメルが魔導アーマーを縛っていたロープを一部ほどいて持ってくる。
「四足歩行であることは幸いだった。足回りは悪くなるだろうがこのままでも運用は可能だ。しかし砲撃すると若干の狂いが出るからな。補強する必要がある」
「なんか原始的ですね……」


「シグルド、なんだこれは」
 ヴィルヘルミナは配備された量産型魔導アーマーをみて問いただした。整然と並ぶ魔導アーマーの中に一台だけえらく不自然なのが混じっている。
「何って……3足(+補助脚)で移動できるようになった奇跡の量産型魔導アーマー、迷彩色カラーですが、ナニカ?」
 ジト目にも素知らぬ顔でシグルドはそう言ってのけた。

 そんな出来事がありつつもナナミ川での決戦が始まるのであった。

依頼結果

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MVP一覧

  • 燐光の女王
    ドロテア・フレーベka4126

重体一覧

参加者一覧

  • 金色の影
    Charlotte・V・K(ka0468
    人間(蒼)|26才|女性|機導師
  • 「ししょー」
    岩井崎 メル(ka0520
    人間(蒼)|17才|女性|機導師
  • 鎮魂の刃
    イヴァン・レオーノフ(ka0557
    人間(蒼)|29才|男性|闘狩人
  • 【騎突】芽出射手
    モニカ(ka1736
    エルフ|12才|女性|猟撃士
  • 山岳猟団即応員
    ラシュディア・シュタインバーグ(ka1779
    人間(紅)|19才|男性|魔術師
  • 大工房
    ソフィア =リリィホルム(ka2383
    ドワーフ|14才|女性|機導師
  • 淡光の戦乙女
    セレスティア(ka2691
    人間(紅)|19才|女性|聖導士
  • 燐光の女王
    ドロテア・フレーベ(ka4126
    人間(紅)|25才|女性|疾影士

サポート一覧

マテリアルリンク参加者一覧

依頼相談掲示板
アイコン タカ狩るよっ。
ソフィア =リリィホルム(ka2383
ドワーフ|14才|女性|機導師(アルケミスト)
最終発言
2015/02/26 08:14:39
アイコン 依頼前の挨拶スレッド
ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2015/02/22 23:59:57