ゲスト
(ka0000)
【不動】タカ狩り
マスター:DoLLer

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2015/02/26 12:00
- リプレイ完成予定
- 2015/03/07 12:00
オープニング
「これは中々いいじゃないか。文章のセンスに溢れている」
帝国第一師団シルバリーヴァントの副師団長シグルドは下町に貼られていたという現帝国を批判したビラを見て大いに楽しそうであった。
「これ面白いから陛下の執務室に貼り付てきてくれないか」
「止めてください、私が殺されます!!」
ビラを渡されそうになった兵長は、両腕を身体の後ろにやって断固拒否した。万が一にも手を前に出してノーを突きつけようものなら、その手か指にビラを挟みこまれていたことだろう。
「この程度でどうこう言うようなお人でないことはわかっているだろう」
「俺がどうこう言うよ。馬鹿野郎。この非常事態に何やってんだ」
それでもビラを押し付けようとするシグルドに鉄拳を下したのは第一師団長のオズワルドであった。愛用の葉巻を噛み千切らんほどに苛立った様子のオズワルドに対し、親子ほども歳の離れているシグルドは極めて優雅に、そして悠長に微笑んだ。
「非常事態はカールスラーエ以北だろう? このバルトアンデルスで最も警戒すべきはこちらだと思うけどね」
「だったら遊んでないで、さっさと片付けろ。それに量産型の輸送の手配はどうなってんだ。あっちから矢のように催促の連絡が来てるぞ。駐留している魔導アーマーを運ぶ輸送車どころか、人すら来ねぇって」
輸送の手配、というのはナナミ川における怠惰の軍勢侵攻に対する防衛線の維持として、カールスラーエ要塞に集めておいた量産型魔導アーマーを移送させる為に第一師団に寄せられた緊急任務であった。本来、成果発表会まで待機させる予定だったものが、今や少しの戦力でも投入して南下を続ける歪虚の軍勢に対抗しようと指示されたものであった。動乱に続く動乱の中、動ける者の中でそれを任されたのは帝都守備が主任務であり、そもそも外に出ることもなければ軍隊規模も他の師団に比べれば小さな第一師団。
「一個小隊をやらせましたよ。もうとっくに仕事始めている頃合いじゃないかな」
「なにィ? この一時間で5回もせっつかれてるんだぜ」
眉間のしわが深くなるオズワルドを見て、笑っていたシグルドもさすがに口を閉ざし、手に持っていたビラに目を落とした。
「……それは失礼。退屈してたし僕が向かうとしよう」
シグルドはビラを千切り暖炉の中に放り込む様子を見て、兵長が声をかけた。
「あ、あの、シグルド様。随伴は……」
「このバルトアンデルスを空っぽにするつもりかい? 要らないよ。ハンターを雇う。それからオズワルド。輸送は……ちょっと遠回りするけどいいかな?」
「オマエな。……あんまり無茶するんじゃねぇぞ」
「どうせ最前線には陛下がいるんでしょう? ティータイムは十分あるだろうさ。どうせなら災厄の十三魔の一角くらい撃ち落としてくれたら僕が出る必要もないんだけどね?」
シグルドはそう言うと、愛用の長巻を手に取り、颯爽と部屋を出て行った。
●
「魔導アーマーは輸送車に括り付けちゃっているからね。自走させられないんだ。燃料も節約しろってうるさいし……」
シグルドはとてもニコニコとしていた。
「なんでそんなにニコニコしているんですか?」
「自走はさせられないけどね。主砲は使えるんだ♪」
もうそれだけで分かった。この男は魔導アーマーを使う気満々だ。
「うちの小隊をイジメてくれた子がいてね、ちょっと仕置きをしてあげようと思ってるんだ」
「あ、あの……具体的には」
ハンターオフィスの受付嬢は恐る恐るといった様子で、シグルドに尋ねた。
「兵士30人と輸送車3輌、まだ積載していない状態の空っぽのものなんだけど、を襲った旧帝国勢力のタカ(過激)派が出没したんだ。これを撃滅しつつナナミ川へお届け物さ。ちょっとばかり追いつめてあげたら、案の定奪った輸送車で辺境目指して逃走しているようなんだ。幸いな事に輸送任務の道すがら、というわけ」
どうやって追いつめたんだろう。受付嬢は自分の笑顔が歪んでいないか、必死になってシグルドの話を聞いていた。
「魔導アーマーは将来的に師団配備されるかもしれないからね、使い勝手は是非確認したいところだったし。ああ、奪われた輸送車は旧帝国勢力によってとっくに壊されてたことにしとくから遠慮なくやってくれていいよ、と伝えといてくれ」
帝国第一師団シルバリーヴァントの副師団長シグルドは下町に貼られていたという現帝国を批判したビラを見て大いに楽しそうであった。
「これ面白いから陛下の執務室に貼り付てきてくれないか」
「止めてください、私が殺されます!!」
ビラを渡されそうになった兵長は、両腕を身体の後ろにやって断固拒否した。万が一にも手を前に出してノーを突きつけようものなら、その手か指にビラを挟みこまれていたことだろう。
「この程度でどうこう言うようなお人でないことはわかっているだろう」
「俺がどうこう言うよ。馬鹿野郎。この非常事態に何やってんだ」
それでもビラを押し付けようとするシグルドに鉄拳を下したのは第一師団長のオズワルドであった。愛用の葉巻を噛み千切らんほどに苛立った様子のオズワルドに対し、親子ほども歳の離れているシグルドは極めて優雅に、そして悠長に微笑んだ。
「非常事態はカールスラーエ以北だろう? このバルトアンデルスで最も警戒すべきはこちらだと思うけどね」
「だったら遊んでないで、さっさと片付けろ。それに量産型の輸送の手配はどうなってんだ。あっちから矢のように催促の連絡が来てるぞ。駐留している魔導アーマーを運ぶ輸送車どころか、人すら来ねぇって」
輸送の手配、というのはナナミ川における怠惰の軍勢侵攻に対する防衛線の維持として、カールスラーエ要塞に集めておいた量産型魔導アーマーを移送させる為に第一師団に寄せられた緊急任務であった。本来、成果発表会まで待機させる予定だったものが、今や少しの戦力でも投入して南下を続ける歪虚の軍勢に対抗しようと指示されたものであった。動乱に続く動乱の中、動ける者の中でそれを任されたのは帝都守備が主任務であり、そもそも外に出ることもなければ軍隊規模も他の師団に比べれば小さな第一師団。
「一個小隊をやらせましたよ。もうとっくに仕事始めている頃合いじゃないかな」
「なにィ? この一時間で5回もせっつかれてるんだぜ」
眉間のしわが深くなるオズワルドを見て、笑っていたシグルドもさすがに口を閉ざし、手に持っていたビラに目を落とした。
「……それは失礼。退屈してたし僕が向かうとしよう」
シグルドはビラを千切り暖炉の中に放り込む様子を見て、兵長が声をかけた。
「あ、あの、シグルド様。随伴は……」
「このバルトアンデルスを空っぽにするつもりかい? 要らないよ。ハンターを雇う。それからオズワルド。輸送は……ちょっと遠回りするけどいいかな?」
「オマエな。……あんまり無茶するんじゃねぇぞ」
「どうせ最前線には陛下がいるんでしょう? ティータイムは十分あるだろうさ。どうせなら災厄の十三魔の一角くらい撃ち落としてくれたら僕が出る必要もないんだけどね?」
シグルドはそう言うと、愛用の長巻を手に取り、颯爽と部屋を出て行った。
●
「魔導アーマーは輸送車に括り付けちゃっているからね。自走させられないんだ。燃料も節約しろってうるさいし……」
シグルドはとてもニコニコとしていた。
「なんでそんなにニコニコしているんですか?」
「自走はさせられないけどね。主砲は使えるんだ♪」
もうそれだけで分かった。この男は魔導アーマーを使う気満々だ。
「うちの小隊をイジメてくれた子がいてね、ちょっと仕置きをしてあげようと思ってるんだ」
「あ、あの……具体的には」
ハンターオフィスの受付嬢は恐る恐るといった様子で、シグルドに尋ねた。
「兵士30人と輸送車3輌、まだ積載していない状態の空っぽのものなんだけど、を襲った旧帝国勢力のタカ(過激)派が出没したんだ。これを撃滅しつつナナミ川へお届け物さ。ちょっとばかり追いつめてあげたら、案の定奪った輸送車で辺境目指して逃走しているようなんだ。幸いな事に輸送任務の道すがら、というわけ」
どうやって追いつめたんだろう。受付嬢は自分の笑顔が歪んでいないか、必死になってシグルドの話を聞いていた。
「魔導アーマーは将来的に師団配備されるかもしれないからね、使い勝手は是非確認したいところだったし。ああ、奪われた輸送車は旧帝国勢力によってとっくに壊されてたことにしとくから遠慮なくやってくれていいよ、と伝えといてくれ」
解説
●目的
対怠惰の軍勢のナナミ川防衛線にカールスラーエ要塞に止め置いた量産型魔導アーマーを輸送します。
その途中に第一師団の小隊を襲ったらしい旧帝国勢力の過激派が奪った空の輸送車で逃走している様子が発見できますので、これを破壊します。
●制限と場所
敵確認から10分間。
舗装されていない道が延々と続いており、周りは荒野です。
●成功条件
魔導アーマーを壊さず目的地まで運ぶ(壊した場合、大失敗扱いします)
旧帝国勢力の撃破(生死問わず)
弾はできるだけ使わない。
奪った輸送車を取り戻す。
●量産型魔導アーマーについて
四本足型。コックピットは剥き出し。各車輌に1台ずつ積載されています。
脚に大砲(マテリアルで砲弾を打ち出す、一般的な大砲)を装備しています。コックピットから操作可能です。
トラックの荷台に乗っかってますが起動して多少の向きを変えるくらいは可能。
小銃や盾などの各種装備はありますが、現状利用できるのは大砲だけです。装填は2発。荷台の添乗員が再装填する必要があります。弾は十分な数あるとします。
なお、大砲が当たれば輸送車は一撃で吹っ飛ばせます。
●味方輸送車
形状は軽トラを想像してください。3輌が利用できます。1輌あたり最大3人乗り(狭いけど)。荷台にならたくさん乗れます。
運転手求む。なければ1輌はシグルドが運転してくれますが、後はドキドキの結果になるでしょう。
●敵
3輌が縦列で走ってます。中には反帝国派の人間10名が分譲。
銃器で武装しています。戦闘訓練は積んでいます。
最大時速60kmくらいまで出ます。
対怠惰の軍勢のナナミ川防衛線にカールスラーエ要塞に止め置いた量産型魔導アーマーを輸送します。
その途中に第一師団の小隊を襲ったらしい旧帝国勢力の過激派が奪った空の輸送車で逃走している様子が発見できますので、これを破壊します。
●制限と場所
敵確認から10分間。
舗装されていない道が延々と続いており、周りは荒野です。
●成功条件
魔導アーマーを壊さず目的地まで運ぶ(壊した場合、大失敗扱いします)
旧帝国勢力の撃破(生死問わず)
弾はできるだけ使わない。
奪った輸送車を取り戻す。
●量産型魔導アーマーについて
四本足型。コックピットは剥き出し。各車輌に1台ずつ積載されています。
脚に大砲(マテリアルで砲弾を打ち出す、一般的な大砲)を装備しています。コックピットから操作可能です。
トラックの荷台に乗っかってますが起動して多少の向きを変えるくらいは可能。
小銃や盾などの各種装備はありますが、現状利用できるのは大砲だけです。装填は2発。荷台の添乗員が再装填する必要があります。弾は十分な数あるとします。
なお、大砲が当たれば輸送車は一撃で吹っ飛ばせます。
●味方輸送車
形状は軽トラを想像してください。3輌が利用できます。1輌あたり最大3人乗り(狭いけど)。荷台にならたくさん乗れます。
運転手求む。なければ1輌はシグルドが運転してくれますが、後はドキドキの結果になるでしょう。
●敵
3輌が縦列で走ってます。中には反帝国派の人間10名が分譲。
銃器で武装しています。戦闘訓練は積んでいます。
最大時速60kmくらいまで出ます。
マスターより
カーチェイスっていうよりシューティングゲームですね。どっかんどっかん弾き飛ばしていってください。
狙いにくいので、連携して動きを制限するなどの要素も重要ですよ。
10分間の一発勝負。勝負勘のある方は不動の前哨戦として是非。
狙いにくいので、連携して動きを制限するなどの要素も重要ですよ。
10分間の一発勝負。勝負勘のある方は不動の前哨戦として是非。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2015/03/06 04:28
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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タカ狩るよっ。 ソフィア =リリィホルム(ka2383) ドワーフ|14才|女性|機導師(アルケミスト) |
最終発言 2015/02/26 08:14:39 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/02/22 23:59:57 |