ゲスト
(ka0000)
遺跡の奥で
マスター:秋風落葉

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 不明
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加制限
- -
- 参加人数
- 4~8人
- サポート
- 0~0人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 無し
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2015/03/05 15:00
- 完成日
- 2015/03/08 22:26
みんなの思い出
思い出設定されたOMC商品がありません。
オープニング
●酒を片手に
「なあ、一つ儲け話があるんだがな、聞いてくれねえか?」
酒場の一角で雑談に興じるハンター達のテーブルに男は近づき、空いている席に腰掛けた。手にはすでにワインの注がれた杯が握られている。その腕には包帯が巻かれているが、行動にそこまで支障はないらしい。
男は自分の名をガレスだと名乗り、どこから話したものかな……と呟きながらしばらく虚空を眺めていたが、やがて正面を見据えた。
「すでに調査が終わって誰も近寄らない遺跡がこの世界にいくつもある。俺は、そんな価値がない遺跡を改めて探索し、隠された扉や通路を見つけ、その先にあるお宝を手に入れるのを生業としている」
ハンター達の答えも待たず、喋り始めるガレス。ハンター達の反応は、気にせず仲間内で会話を続ける者、黙々と食事を続けながら聞き耳だけは立てている者、突然の闖入者に興味津々な視線を向けている者、様々だ。
「まあ、大抵そんなうまい話はなく、財宝が運び去られる際に落ちた何枚かの金貨とか、そもそも価値がないと判断されて置き去りにされたガラクタが手に入るのがせいぜいだがな」
杯を飲み干し、お代わりを頼むガレス。再び、酒は八分目あたりまで注がれる。
「だがな。ついこの前、いつものように遺跡に潜った時、俺は発見した。とある通路に隠されていた扉をな」
ハンター達の興味が自分に向いてきていることを感じたのだろう、ガレスは上機嫌にまくしたてる。
「そしてその先には……聞いて驚くなよ? 沢山の装飾された箱が並ぶ部屋があったのさ!」
卓上に喚声があがる。装飾された箱。その言葉から沸き起こるイメージは一つだ。
「これは宝箱に違いねえと思ってよ。駆け寄ったのさ! そしたら……」
急にガレスは消沈し、包帯に包まれた腕を左右に振る。
「突然一個の箱が飛びかかってきやがった。大口を開けてな。ご丁寧に牙も生えてやがったよ」
ハンター達の視線がガレスの腕に集まる。包帯は前腕を全て覆うように巻かれていた。
「ちなみに俺は覚醒者じゃない。そのまま噛み付かれ、悲鳴をあげるのが精々よ。篭手をつけてなかったら腕を持ってかれてたかもしれねえ。しかも動きだした箱はそれ一つじゃなかった!」
ガレスはその時の光景を思い出したのか、身震いする。
「んでそっからはあまり覚えてないんだが、こうして酒を飲めてるってことはどうにかして逃げてきたらしい」
ぐい、と杯をあおるガレス。
「そこで、だ。頼みがある。俺の代わりに、その宝箱の化け物を倒してくんねえか? 推測だがあれは魔法生物ってやつだろう。おそらく俺の手には負えん……まあ、仮に雑魔だったとしても、やっぱりこうしてあんた達にお願いしただろうが」
ガレスは軽く頭を下げた。
「もちろん報酬は払う。といっても手持ちがなくてな。手に入ったお宝を分配するってことで構わないか? 取り分は俺が二割。あとはおたくらで分けてもらって構わない」
ハンター達の顔を順に真摯な視線で見つめた後、ガレスはおどけたように肩をすくめ、小さく笑った。
「ただ、お宝がぜんぶ、あの宝箱の化け物って可能性もある……もしそうだった場合は……恨まねえでくれよ?」
そん時ゃ酒でも奢るからさ、と付け加えて、ガレスはさらにお代わりを頼んだ。
「なあ、一つ儲け話があるんだがな、聞いてくれねえか?」
酒場の一角で雑談に興じるハンター達のテーブルに男は近づき、空いている席に腰掛けた。手にはすでにワインの注がれた杯が握られている。その腕には包帯が巻かれているが、行動にそこまで支障はないらしい。
男は自分の名をガレスだと名乗り、どこから話したものかな……と呟きながらしばらく虚空を眺めていたが、やがて正面を見据えた。
「すでに調査が終わって誰も近寄らない遺跡がこの世界にいくつもある。俺は、そんな価値がない遺跡を改めて探索し、隠された扉や通路を見つけ、その先にあるお宝を手に入れるのを生業としている」
ハンター達の答えも待たず、喋り始めるガレス。ハンター達の反応は、気にせず仲間内で会話を続ける者、黙々と食事を続けながら聞き耳だけは立てている者、突然の闖入者に興味津々な視線を向けている者、様々だ。
「まあ、大抵そんなうまい話はなく、財宝が運び去られる際に落ちた何枚かの金貨とか、そもそも価値がないと判断されて置き去りにされたガラクタが手に入るのがせいぜいだがな」
杯を飲み干し、お代わりを頼むガレス。再び、酒は八分目あたりまで注がれる。
「だがな。ついこの前、いつものように遺跡に潜った時、俺は発見した。とある通路に隠されていた扉をな」
ハンター達の興味が自分に向いてきていることを感じたのだろう、ガレスは上機嫌にまくしたてる。
「そしてその先には……聞いて驚くなよ? 沢山の装飾された箱が並ぶ部屋があったのさ!」
卓上に喚声があがる。装飾された箱。その言葉から沸き起こるイメージは一つだ。
「これは宝箱に違いねえと思ってよ。駆け寄ったのさ! そしたら……」
急にガレスは消沈し、包帯に包まれた腕を左右に振る。
「突然一個の箱が飛びかかってきやがった。大口を開けてな。ご丁寧に牙も生えてやがったよ」
ハンター達の視線がガレスの腕に集まる。包帯は前腕を全て覆うように巻かれていた。
「ちなみに俺は覚醒者じゃない。そのまま噛み付かれ、悲鳴をあげるのが精々よ。篭手をつけてなかったら腕を持ってかれてたかもしれねえ。しかも動きだした箱はそれ一つじゃなかった!」
ガレスはその時の光景を思い出したのか、身震いする。
「んでそっからはあまり覚えてないんだが、こうして酒を飲めてるってことはどうにかして逃げてきたらしい」
ぐい、と杯をあおるガレス。
「そこで、だ。頼みがある。俺の代わりに、その宝箱の化け物を倒してくんねえか? 推測だがあれは魔法生物ってやつだろう。おそらく俺の手には負えん……まあ、仮に雑魔だったとしても、やっぱりこうしてあんた達にお願いしただろうが」
ガレスは軽く頭を下げた。
「もちろん報酬は払う。といっても手持ちがなくてな。手に入ったお宝を分配するってことで構わないか? 取り分は俺が二割。あとはおたくらで分けてもらって構わない」
ハンター達の顔を順に真摯な視線で見つめた後、ガレスはおどけたように肩をすくめ、小さく笑った。
「ただ、お宝がぜんぶ、あの宝箱の化け物って可能性もある……もしそうだった場合は……恨まねえでくれよ?」
そん時ゃ酒でも奢るからさ、と付け加えて、ガレスはさらにお代わりを頼んだ。
リプレイ本文
●
「アデリシア、十六那、遺跡の奥に宝だって。これは冒険団としては放っておけないよね!」
目をキラキラとさせながら、時音 ざくろ(ka1250)が仲間の方を振り向き、喜びに満ちた声をあげる。
依頼人ガレスの話では、遺跡の奥で発見したとある部屋の中に、宝箱がたくさん鎮座していたとのこと。
たしかにざくろの言う通りのシチュエーションである。ただし、それはあくまで表面だけをなぞった場合の話だ。
「人食い宝箱の退治とか、ワクワクしますね!」
ハーレキン(ka3214)もざくろと同じように目を輝かせている。そう、彼の言う通り、遺跡の奥でガレスが発見した宝箱は、いくつかが人食い宝箱といってもいいような存在だったのである。ガレスの見立てでは魔法生物の可能性が高い、とのことだが。
「お宝に化けたのか、はたまたお宝が化けたのかね」
ガレスの話を聞いた春日 啓一(ka1621)はあごに手を当てながら呟いた。確かに、その可能性もゼロではない。宝箱が雑魔化するということもありえなくはないはずだ。
(宝に潜む怪物の罠、ですか。トレジャーハントも命がけですね。まあ、まずは現場を見てみることにしましょう……ざくろさんはずいぶんとご機嫌のようですが)
アデリシア=R=エルミナゥ(ka0746)はざくろと依頼人を交互に見やりながら、心の中で呟く。
(まあ冒険団としてはこういう状況は歓迎するものかもしれせんが……)
アデリシアは杯を傾けつつ、隣の金刀比良 十六那(ka1841)の様子を窺う。
(それなりに「ハンター」として経験してきたつもりだったけど、こういうお仕事って初めてかしら……)
アデリシアの視線の先にいる十六那はそわそわとしていた。しかし、それを表に出すまいと努力している。
卓上の思惑をそれぞれに、ガレスとの話は進む。
「災難だったね……うん、その怪物、ざくろ達に任せてよ。こんな冒険話を聞いてじっとしてはいられないもん」
にこっと笑うざくろの言葉に、居合わせたハンター達から異論はあがらなかった。ガレスの依頼を受けることが決定したのである。
●
遺跡を進むハンター達。
石造りの通路を照らすのは二つのランタン。一つはざくろが、もう一つは依頼人であるガレスが手に持っている。
ざくろはランタンを周囲にかざしながら、魔法生物を見分けるためのヒントを求めて注意深く進んでいた。
「ご先祖様もいってたもん、構造物にはそれを作った者の癖が出るって」
とは、古ぼけた手記を手にしながらのざくろの弁であった。
歩を進める一行を危険が襲うということもなく、いつしか彼らは歩きながら軽い雑談に興じていた。
依頼人のガレスに話しかけているのは柳津半奈(ka3743)。
この依頼を受けはしたものの、彼女はガレスが続けているような稼業には懐疑的らしい。ガレスを出来ればまっとうな道に戻したいと思っているようである。ガレスはそんな彼女の言葉に頭をかく。
「いや、そうは言ってもさ、やっぱりお宝っていいものだろ?」
「今回だけ、ですよ」
もちろんガレスが彼女の勧めにのるようなことはなく、半奈はあきらめたかのようにそう答えるのがせいぜいだった。
(大金を稼いでやろうなんて気は無いけれど、小銭稼ぎに命を掛けてしまう結果は望まないわね)
ネリー・ベル(ka2910)もそう考えながら、歩く仲間達を見回した。
(まあ、強欲過ぎる人も、謙虚すぎる人もいないようだから面子には安心しているわ。普通に仕事をこなして普通に報酬を受け取るだけ……)
ハンター達の思惑をはらんだまま歩き続ける一行を、ガレスが手で制する。
「ここだ」
通路の端に近寄ったガレスがなにやら壁の一部を押す。すると、突然壁が動きだし、新たな空間を作り出した。感嘆の声をあげるハンター達。一行の間に緊張感がみなぎる。彼らは警戒をしながら通路へと足を踏み出した。
●
「儲け話に来てみたら、確かに宝箱ばかりだな。まさか盗人も宝箱自体が罠だとは思いもせんだろう。どちらにせよ雑魔であるならこやつらは駆逐せんとな」
ディアドラ・ド・デイソルクス(ka0271)が腕を組み、件の部屋を見据えながら鷹揚に頷いた。
通路を行き着いた先には、少女の言う通り宝箱がずらりと並ぶ部屋があったのだ。もっとも、依頼人の話の通り、いくつかは宝箱に擬態した生き物のはずである。魔法生物なのか、ディアドラが言うように雑魔なのかは判別つかないが。
「おいおい、それだと俺たちも盗人になっちまうぞ?」
「まあ細かいことは良いではないか」
かつて世界を支配していたという大王の生まれ変わり……を自称する少女はガレスの突っ込みにも動じない。
「これで魔法生物の棲家ってだけだったら、笑えば良いのかしらね」
「いや笑えねえから! 俺生活できねえから!」
呟かれたネリーの言葉に、ガレスは顔を真っ赤にして反論した。
盾を構えるディアドラと半奈、片鎌槍を手にする啓一がまずは部屋の入り口付近へと進む。ガレスの情報では、部屋に入って即座に宝箱が動くことはなかったとのことだが、用心に越したことはない。
(『アレ』が動くのか動かないのかを調べられればいいのよね……)
十六那はネレイスワンドを構えた。
「動く前に、止める準備をしたら楽かしら」
彼女が考えているのは『スリープクラウド』を宝箱の一群にかけるというものだ。勿論、『スリープクラウド』が効かない敵である事も考えられるが、やっておいて損はない。
彼女がスキルを行使する間に、ざくろたちは懐から石を取り出す。この遺跡に入る前に外で拾っておいたものだ。その中で一人、ハーレキンだけは全く別の形状のものを取り出していた。なにやら、どろりとした液体が入った瓶である。
「……止まってくれたら……壊しやすいんだけど、ね……?」
十六那はそう軽く呟いた後、魔法を詠唱する。無事に魔法が発動し、空間に一瞬青白いガスが広がった。宝箱は今のところ動く気配はない。スキルをもう一度使用し、十六那は一旦下がる。これで左側と正面に位置する宝箱に魔法が効果を及ぼしたことになる。
「ありがとう、十六那!」
十六那に感謝の言葉を述べるざくろ。
やがて、スリープクラウドを使用しなかった宝箱の一群――右側の壁に隣接する宝箱――に、ハンター達は石などをぶつけ始めた。
カコン。ガキン。
音が部屋に響くも、箱が動く気配はない。それならばと、ハーレキンは先程取り出した瓶を投げつける。箱に命中したそれは割れると共に、中から液体があふれ出す。正体はあらかじめ溶かしておいたにかわである。ここに来る前に店で手に入れておいたものだ。とはいえ、急ぎだったので一つしか入手できなかったが。
体重感知の可能性を考慮し、今度は大きめの石を宝箱の前に放り投げるざくろ。それでもやはり、宝箱は動かない。
ハンター達は顔を見合わせる。
どうやら、近づいてみるしかないようだ。
ディアドラと半奈、ざくろが盾に身を隠しながら近づき、啓一は得物を構えながら、やや離れた位置で待機。ハーレキンも万一に備えてチャクラムを用意する。
ネリーは逆に、彼らに背を向ける形で他の宝箱の動きに注意していた。
他のメンバーは通路に近い位置で待機している。もちろん不測の事態に備えて。ガレスも通路の側でランタンを持つ役目を担当していた。ざくろの分も合わせて二つ。
アデリシアはざくろに『プロテクション』をかける。
「無理はするなよ。嫌な予感がしたらすぐ戻ってくればいい」
スキルを行使し終えると、彼女も周囲の箱へと視線を配る。
(まさかとは思うが、他の罠箱まで一斉に動き出さないとも限らないからな……)
普段は穏やかで礼儀正しいアデリシアは、戦闘時においてはクールに、そして苛烈になる。
仲間達が見守る中、ディアドラたちが、部屋の右側に並ぶ宝箱の群れに、じりじりと距離を詰める。動くか、動かないのか、本物の宝箱なのか、それとも擬態した生き物なのか。
彼女達があと数歩のところにまで近づいた瞬間、突然それらは動いた。箱の上部がぱかりと開き、上下に生え揃った鋭い牙が見える。敵たちは瞬く間にハンター達へと飛び掛った。とはいえ、一体はにかわの効果か、ほんの一瞬挙動が遅れた。にかわの接着力はそれほどのものではなく、敵に及ぼした効果はわずかであった。しかし、ハンター達にとっては十分であった。
動きが遅れた一体を、ディアドラが素早く盾で上から押さえ込む。
「たかが宝箱ごときが大王たるボクに噛みつこうなど千年早いことを教えてやらねばな」
半奈も盾による『ヒッティング』を行い、もう一体の敵を地面へと叩き落す。二体以上が同時に動いたら剣を用いるつもりの彼女であったが、仲間のおかげで盾を用いて対処する余裕ができた。
襲い掛かってきたのは二体だけであり、右の壁際に配置されている他の宝箱は動く気配がない。盾によって押さえ込まれた二体を前衛たちは囲むと、まずは一体の蓋を切除し、もう一体は蝶番を破壊して大きな顎を分断し……と、なんというか、情けも容赦もない解体作業を行った。
それを見ていたガレスでさえ、「宝物を手に入れるためあそこまでやるとは……俺はまだまだ二流だったんだな……」と心の中で感嘆したほどだ。
とはいえ彼らの行いの成果か、動く箱の中にある財宝はほとんど無傷である。
やがて解体作業中にまだ暴れる箱それぞれに武器が振るわれ、それは擬態生物へのとどめの一撃となった。動く箱は耳障りな断末魔をあげる。その時だ。
生物の叫びに呼応するかのように、他の壁に隣接していた箱たちが一斉に動き出した。どうやら、箱の内のどれかが完全に破壊されると全てが動き出すシステムだったようだ。
「気をつけて。他の連中も動きだしたわ」
「ひゃあああ! ううううう動いた!?」
警戒していたネリーが注意を皆に喚起し、十六那は驚きのあまり変な声を出す。アデリシアは依頼人であるガレスを素早く入り口の外へと逃がし、敵の方へと身構える。
前衛たちは解体の終わった箱から離れ、部屋の中央へと駆け戻る。仲間達の言葉の通り、牙をむいた宝箱の群れが飛び跳ねながら向かってきていた。その数は八体。
十六那が先程『スリープクラウド』を使用した際、彼女は魔法の効果に自信があったのだが……どうやら、『スリープクラウド』が効かないタイプの敵だったようだ。逆に言えば、今動いていない宝箱は本物である可能性が高い。
幸い、前衛達も敵が到達する前に駆けつけた。
「……中々、賢しい事です」
一斉に襲い掛かってくる敵を見据え、半奈はぽつりと呟いた。
●
ネリーは味方へと飛びかかってきた一体の着地際を狙い、ジャマダハルを繰り出した。『部位狙い』と『飛燕』の効果もあり、彼女が意図した場所へと武器は吸い込まれる。
啓一も『踏込』つつ、『強撃』のスキルを込めて片鎌槍を薙ぎ払う。見事にそれは敵の内の一体を切り裂いた。
ディアドラもデファンスレイピアを振るう。先程宝箱の中身を無事取り出すために解体作業を行った彼女ではあったが、今は敵を攻撃することに躊躇はない。
数の多い敵に、後衛が狙われる最悪の事態を避ける為である。
「困難が大きいからこそ、ざくろは挑戦を諦めない!」
魔法生物の中身まで含めて、宝物を全てゲットするつもりのざくろ。しかし、尖った牙を有する敵を無傷で仕留めるのは難しい。ざくろが言う通り、それは困難なことであろう。しかし言葉の通り諦める様子もなく、ざくろは『機導剣』で箱の蝶番部分を狙う。
「多少惜しいような気がするかもしれんが、贅沢はこの際言えんな」
そう呟きながら放たれたアデリシアの『ホーリーライト』が一体へと命中し、それは口から金貨を撒き散らしながらすっとんだ。半奈はそれに追いすがり、転げたままの宝箱に得物の、バスタードソード「フォルティス」を突き入れる。
「宝がどうと言っている場合では、なさそうですね」
アデリシアと同じようなことを囁く半奈の前で、しばらく財宝を吐き出しながらもがいていた生物は、やがて動きを止めた。
突然敵が襲い掛かってきたことにより、一瞬身が竦んでいた十六那だったが、それでも恐怖を押し殺し、『マジックアロー』を敵へと放つ。
ハーレキンのチャクラムも空を切り裂き、一体の箱へと突き刺さる。『スローイング』により威力の高まったそれの効果は上々だ。
ハンター達の活躍により、敵はその数を徐々に減らしていく。残る敵は一体。
啓一は片鎌槍で器用に敵の口をひっかけ、鎌の部分を使って床に引き落とした。啓一は即座にロープで敵を巻いて口を開けないようにできるかどうかを試そうとしたが……その必要はなかった。
動きを止められたその箱に対し、ハンター達が一斉に襲いかかり、解体作業に取り掛かったのである。
……哀れな擬態生物よ。せめて安らかに。
●
戦闘時、ハンター達は多少の傷を負ったが、それもアデリシアの『ヒール』によって癒されていた。今では皆、意気揚揚と箱から取り出した財宝を検分している。
結局最後まで動き出さなかった箱が6つあり、ハンター達は慎重にそれらについても調べたのだが、今度こそは本物の宝箱であった。生物であった箱は10個。ほとんどは半壊しており、中身も一部無価値なものになってしまったが、完全に無事なものは3箱あった。まさしくハンター達の執念のおかげといえるだろう。
「宝箱を運び出す際に部屋に何らかの仕掛けがあってはかなわんからな」
ディアドラの発言を受け、ハンター達は部屋を調べたが、幸い出て行く際に発動するような悪質なトラップは存在しなかった。
こうして、彼らは財宝を抱えて遺跡を後にしたのである。
「かんぱーい!」
後日、ハンター達はガレスに声をかけられたあの酒場で酒宴を開いていた。ガレスのおごりである。
「いやー、大したもんだ! さすがハンターだ!」
ガレスは笑みを浮かべている。
彼らが最終的に手に入れた財宝は換金され、計119万Gの収入になっていた。擬態生物の中身が全て完全な形で取り出せていたら、もっと稼げていたのだろうが、それは贅沢というものだろう。
依頼の契約の通り、119万Gの内の二割をガレスが取り、残りの八割をハンター達で等分。かくして、11万9千Gがハンター達一人あたりの取り分となった。
半奈は手に入った財宝の内、自分の取り分を、資料的価値があるものならしかるべき場所に寄付できないかと考えていた。
しかし今回見つかったのは、遺跡から発見される財宝としてはありふれたものがほとんどで、寄付の必要性が低いということもあり、彼女は報酬をそのまま受け取っていた。
ハンター達は美酒に酔い、その日は楽しげな声がいつまでも酒場の中に響いていた。
「アデリシア、十六那、遺跡の奥に宝だって。これは冒険団としては放っておけないよね!」
目をキラキラとさせながら、時音 ざくろ(ka1250)が仲間の方を振り向き、喜びに満ちた声をあげる。
依頼人ガレスの話では、遺跡の奥で発見したとある部屋の中に、宝箱がたくさん鎮座していたとのこと。
たしかにざくろの言う通りのシチュエーションである。ただし、それはあくまで表面だけをなぞった場合の話だ。
「人食い宝箱の退治とか、ワクワクしますね!」
ハーレキン(ka3214)もざくろと同じように目を輝かせている。そう、彼の言う通り、遺跡の奥でガレスが発見した宝箱は、いくつかが人食い宝箱といってもいいような存在だったのである。ガレスの見立てでは魔法生物の可能性が高い、とのことだが。
「お宝に化けたのか、はたまたお宝が化けたのかね」
ガレスの話を聞いた春日 啓一(ka1621)はあごに手を当てながら呟いた。確かに、その可能性もゼロではない。宝箱が雑魔化するということもありえなくはないはずだ。
(宝に潜む怪物の罠、ですか。トレジャーハントも命がけですね。まあ、まずは現場を見てみることにしましょう……ざくろさんはずいぶんとご機嫌のようですが)
アデリシア=R=エルミナゥ(ka0746)はざくろと依頼人を交互に見やりながら、心の中で呟く。
(まあ冒険団としてはこういう状況は歓迎するものかもしれせんが……)
アデリシアは杯を傾けつつ、隣の金刀比良 十六那(ka1841)の様子を窺う。
(それなりに「ハンター」として経験してきたつもりだったけど、こういうお仕事って初めてかしら……)
アデリシアの視線の先にいる十六那はそわそわとしていた。しかし、それを表に出すまいと努力している。
卓上の思惑をそれぞれに、ガレスとの話は進む。
「災難だったね……うん、その怪物、ざくろ達に任せてよ。こんな冒険話を聞いてじっとしてはいられないもん」
にこっと笑うざくろの言葉に、居合わせたハンター達から異論はあがらなかった。ガレスの依頼を受けることが決定したのである。
●
遺跡を進むハンター達。
石造りの通路を照らすのは二つのランタン。一つはざくろが、もう一つは依頼人であるガレスが手に持っている。
ざくろはランタンを周囲にかざしながら、魔法生物を見分けるためのヒントを求めて注意深く進んでいた。
「ご先祖様もいってたもん、構造物にはそれを作った者の癖が出るって」
とは、古ぼけた手記を手にしながらのざくろの弁であった。
歩を進める一行を危険が襲うということもなく、いつしか彼らは歩きながら軽い雑談に興じていた。
依頼人のガレスに話しかけているのは柳津半奈(ka3743)。
この依頼を受けはしたものの、彼女はガレスが続けているような稼業には懐疑的らしい。ガレスを出来ればまっとうな道に戻したいと思っているようである。ガレスはそんな彼女の言葉に頭をかく。
「いや、そうは言ってもさ、やっぱりお宝っていいものだろ?」
「今回だけ、ですよ」
もちろんガレスが彼女の勧めにのるようなことはなく、半奈はあきらめたかのようにそう答えるのがせいぜいだった。
(大金を稼いでやろうなんて気は無いけれど、小銭稼ぎに命を掛けてしまう結果は望まないわね)
ネリー・ベル(ka2910)もそう考えながら、歩く仲間達を見回した。
(まあ、強欲過ぎる人も、謙虚すぎる人もいないようだから面子には安心しているわ。普通に仕事をこなして普通に報酬を受け取るだけ……)
ハンター達の思惑をはらんだまま歩き続ける一行を、ガレスが手で制する。
「ここだ」
通路の端に近寄ったガレスがなにやら壁の一部を押す。すると、突然壁が動きだし、新たな空間を作り出した。感嘆の声をあげるハンター達。一行の間に緊張感がみなぎる。彼らは警戒をしながら通路へと足を踏み出した。
●
「儲け話に来てみたら、確かに宝箱ばかりだな。まさか盗人も宝箱自体が罠だとは思いもせんだろう。どちらにせよ雑魔であるならこやつらは駆逐せんとな」
ディアドラ・ド・デイソルクス(ka0271)が腕を組み、件の部屋を見据えながら鷹揚に頷いた。
通路を行き着いた先には、少女の言う通り宝箱がずらりと並ぶ部屋があったのだ。もっとも、依頼人の話の通り、いくつかは宝箱に擬態した生き物のはずである。魔法生物なのか、ディアドラが言うように雑魔なのかは判別つかないが。
「おいおい、それだと俺たちも盗人になっちまうぞ?」
「まあ細かいことは良いではないか」
かつて世界を支配していたという大王の生まれ変わり……を自称する少女はガレスの突っ込みにも動じない。
「これで魔法生物の棲家ってだけだったら、笑えば良いのかしらね」
「いや笑えねえから! 俺生活できねえから!」
呟かれたネリーの言葉に、ガレスは顔を真っ赤にして反論した。
盾を構えるディアドラと半奈、片鎌槍を手にする啓一がまずは部屋の入り口付近へと進む。ガレスの情報では、部屋に入って即座に宝箱が動くことはなかったとのことだが、用心に越したことはない。
(『アレ』が動くのか動かないのかを調べられればいいのよね……)
十六那はネレイスワンドを構えた。
「動く前に、止める準備をしたら楽かしら」
彼女が考えているのは『スリープクラウド』を宝箱の一群にかけるというものだ。勿論、『スリープクラウド』が効かない敵である事も考えられるが、やっておいて損はない。
彼女がスキルを行使する間に、ざくろたちは懐から石を取り出す。この遺跡に入る前に外で拾っておいたものだ。その中で一人、ハーレキンだけは全く別の形状のものを取り出していた。なにやら、どろりとした液体が入った瓶である。
「……止まってくれたら……壊しやすいんだけど、ね……?」
十六那はそう軽く呟いた後、魔法を詠唱する。無事に魔法が発動し、空間に一瞬青白いガスが広がった。宝箱は今のところ動く気配はない。スキルをもう一度使用し、十六那は一旦下がる。これで左側と正面に位置する宝箱に魔法が効果を及ぼしたことになる。
「ありがとう、十六那!」
十六那に感謝の言葉を述べるざくろ。
やがて、スリープクラウドを使用しなかった宝箱の一群――右側の壁に隣接する宝箱――に、ハンター達は石などをぶつけ始めた。
カコン。ガキン。
音が部屋に響くも、箱が動く気配はない。それならばと、ハーレキンは先程取り出した瓶を投げつける。箱に命中したそれは割れると共に、中から液体があふれ出す。正体はあらかじめ溶かしておいたにかわである。ここに来る前に店で手に入れておいたものだ。とはいえ、急ぎだったので一つしか入手できなかったが。
体重感知の可能性を考慮し、今度は大きめの石を宝箱の前に放り投げるざくろ。それでもやはり、宝箱は動かない。
ハンター達は顔を見合わせる。
どうやら、近づいてみるしかないようだ。
ディアドラと半奈、ざくろが盾に身を隠しながら近づき、啓一は得物を構えながら、やや離れた位置で待機。ハーレキンも万一に備えてチャクラムを用意する。
ネリーは逆に、彼らに背を向ける形で他の宝箱の動きに注意していた。
他のメンバーは通路に近い位置で待機している。もちろん不測の事態に備えて。ガレスも通路の側でランタンを持つ役目を担当していた。ざくろの分も合わせて二つ。
アデリシアはざくろに『プロテクション』をかける。
「無理はするなよ。嫌な予感がしたらすぐ戻ってくればいい」
スキルを行使し終えると、彼女も周囲の箱へと視線を配る。
(まさかとは思うが、他の罠箱まで一斉に動き出さないとも限らないからな……)
普段は穏やかで礼儀正しいアデリシアは、戦闘時においてはクールに、そして苛烈になる。
仲間達が見守る中、ディアドラたちが、部屋の右側に並ぶ宝箱の群れに、じりじりと距離を詰める。動くか、動かないのか、本物の宝箱なのか、それとも擬態した生き物なのか。
彼女達があと数歩のところにまで近づいた瞬間、突然それらは動いた。箱の上部がぱかりと開き、上下に生え揃った鋭い牙が見える。敵たちは瞬く間にハンター達へと飛び掛った。とはいえ、一体はにかわの効果か、ほんの一瞬挙動が遅れた。にかわの接着力はそれほどのものではなく、敵に及ぼした効果はわずかであった。しかし、ハンター達にとっては十分であった。
動きが遅れた一体を、ディアドラが素早く盾で上から押さえ込む。
「たかが宝箱ごときが大王たるボクに噛みつこうなど千年早いことを教えてやらねばな」
半奈も盾による『ヒッティング』を行い、もう一体の敵を地面へと叩き落す。二体以上が同時に動いたら剣を用いるつもりの彼女であったが、仲間のおかげで盾を用いて対処する余裕ができた。
襲い掛かってきたのは二体だけであり、右の壁際に配置されている他の宝箱は動く気配がない。盾によって押さえ込まれた二体を前衛たちは囲むと、まずは一体の蓋を切除し、もう一体は蝶番を破壊して大きな顎を分断し……と、なんというか、情けも容赦もない解体作業を行った。
それを見ていたガレスでさえ、「宝物を手に入れるためあそこまでやるとは……俺はまだまだ二流だったんだな……」と心の中で感嘆したほどだ。
とはいえ彼らの行いの成果か、動く箱の中にある財宝はほとんど無傷である。
やがて解体作業中にまだ暴れる箱それぞれに武器が振るわれ、それは擬態生物へのとどめの一撃となった。動く箱は耳障りな断末魔をあげる。その時だ。
生物の叫びに呼応するかのように、他の壁に隣接していた箱たちが一斉に動き出した。どうやら、箱の内のどれかが完全に破壊されると全てが動き出すシステムだったようだ。
「気をつけて。他の連中も動きだしたわ」
「ひゃあああ! ううううう動いた!?」
警戒していたネリーが注意を皆に喚起し、十六那は驚きのあまり変な声を出す。アデリシアは依頼人であるガレスを素早く入り口の外へと逃がし、敵の方へと身構える。
前衛たちは解体の終わった箱から離れ、部屋の中央へと駆け戻る。仲間達の言葉の通り、牙をむいた宝箱の群れが飛び跳ねながら向かってきていた。その数は八体。
十六那が先程『スリープクラウド』を使用した際、彼女は魔法の効果に自信があったのだが……どうやら、『スリープクラウド』が効かないタイプの敵だったようだ。逆に言えば、今動いていない宝箱は本物である可能性が高い。
幸い、前衛達も敵が到達する前に駆けつけた。
「……中々、賢しい事です」
一斉に襲い掛かってくる敵を見据え、半奈はぽつりと呟いた。
●
ネリーは味方へと飛びかかってきた一体の着地際を狙い、ジャマダハルを繰り出した。『部位狙い』と『飛燕』の効果もあり、彼女が意図した場所へと武器は吸い込まれる。
啓一も『踏込』つつ、『強撃』のスキルを込めて片鎌槍を薙ぎ払う。見事にそれは敵の内の一体を切り裂いた。
ディアドラもデファンスレイピアを振るう。先程宝箱の中身を無事取り出すために解体作業を行った彼女ではあったが、今は敵を攻撃することに躊躇はない。
数の多い敵に、後衛が狙われる最悪の事態を避ける為である。
「困難が大きいからこそ、ざくろは挑戦を諦めない!」
魔法生物の中身まで含めて、宝物を全てゲットするつもりのざくろ。しかし、尖った牙を有する敵を無傷で仕留めるのは難しい。ざくろが言う通り、それは困難なことであろう。しかし言葉の通り諦める様子もなく、ざくろは『機導剣』で箱の蝶番部分を狙う。
「多少惜しいような気がするかもしれんが、贅沢はこの際言えんな」
そう呟きながら放たれたアデリシアの『ホーリーライト』が一体へと命中し、それは口から金貨を撒き散らしながらすっとんだ。半奈はそれに追いすがり、転げたままの宝箱に得物の、バスタードソード「フォルティス」を突き入れる。
「宝がどうと言っている場合では、なさそうですね」
アデリシアと同じようなことを囁く半奈の前で、しばらく財宝を吐き出しながらもがいていた生物は、やがて動きを止めた。
突然敵が襲い掛かってきたことにより、一瞬身が竦んでいた十六那だったが、それでも恐怖を押し殺し、『マジックアロー』を敵へと放つ。
ハーレキンのチャクラムも空を切り裂き、一体の箱へと突き刺さる。『スローイング』により威力の高まったそれの効果は上々だ。
ハンター達の活躍により、敵はその数を徐々に減らしていく。残る敵は一体。
啓一は片鎌槍で器用に敵の口をひっかけ、鎌の部分を使って床に引き落とした。啓一は即座にロープで敵を巻いて口を開けないようにできるかどうかを試そうとしたが……その必要はなかった。
動きを止められたその箱に対し、ハンター達が一斉に襲いかかり、解体作業に取り掛かったのである。
……哀れな擬態生物よ。せめて安らかに。
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戦闘時、ハンター達は多少の傷を負ったが、それもアデリシアの『ヒール』によって癒されていた。今では皆、意気揚揚と箱から取り出した財宝を検分している。
結局最後まで動き出さなかった箱が6つあり、ハンター達は慎重にそれらについても調べたのだが、今度こそは本物の宝箱であった。生物であった箱は10個。ほとんどは半壊しており、中身も一部無価値なものになってしまったが、完全に無事なものは3箱あった。まさしくハンター達の執念のおかげといえるだろう。
「宝箱を運び出す際に部屋に何らかの仕掛けがあってはかなわんからな」
ディアドラの発言を受け、ハンター達は部屋を調べたが、幸い出て行く際に発動するような悪質なトラップは存在しなかった。
こうして、彼らは財宝を抱えて遺跡を後にしたのである。
「かんぱーい!」
後日、ハンター達はガレスに声をかけられたあの酒場で酒宴を開いていた。ガレスのおごりである。
「いやー、大したもんだ! さすがハンターだ!」
ガレスは笑みを浮かべている。
彼らが最終的に手に入れた財宝は換金され、計119万Gの収入になっていた。擬態生物の中身が全て完全な形で取り出せていたら、もっと稼げていたのだろうが、それは贅沢というものだろう。
依頼の契約の通り、119万Gの内の二割をガレスが取り、残りの八割をハンター達で等分。かくして、11万9千Gがハンター達一人あたりの取り分となった。
半奈は手に入った財宝の内、自分の取り分を、資料的価値があるものならしかるべき場所に寄付できないかと考えていた。
しかし今回見つかったのは、遺跡から発見される財宝としてはありふれたものがほとんどで、寄付の必要性が低いということもあり、彼女は報酬をそのまま受け取っていた。
ハンター達は美酒に酔い、その日は楽しげな声がいつまでも酒場の中に響いていた。
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依頼相談掲示板 | |||
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相談卓 柳津半奈(ka3743) 人間(リアルブルー)|18才|女性|闘狩人(エンフォーサー) |
最終発言 2015/03/05 14:37:17 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/03/02 09:28:01 |