かなりまないたなてき

マスター:御影堂

シナリオ形態
ショート
難易度
普通
オプション
参加費
1,000
参加制限
-
参加人数
4~8人
サポート
0~0人
マテリアルリンク
報酬
普通
相談期間
5日
締切
2015/04/15 15:00
完成日
2015/04/23 17:33

みんなの思い出

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オープニング


 険しい山に沿って作られた町ガレット。
 王都で鍛冶師を営むシェスタは、鉄鉱石を求めてこの街を訪れていた。
「素晴らしい鉄ですね~」
 ほれぼれとする色合い、形、匂い。
 まるで恋人を慈しむように、シェスタは鉄鉱石を撫でる。
 彼女はガレットの街で算出される鉄鋼石が、もっとも好ましく思っていた。
「すまねぇが、しばらく鉄鉱石は売れねぇんだ」
「ふぁっ!?」
 驚きで手にしていた鉄鉱石を落としそうになる。
 どういうことかと問いただすと、商人は嘆息した。
「鉱山への入り口前に、奇妙な物体が現れてよ」
「……鉱石を採ってくることができないと」
 難しい顔をして互いに固まる。
 このままじっとしていても、目の前の鉄鉱石が増えるわけがない。
「その件については、自警団も動くらしいから安心しろ」
 そのうちっていつよ、と言いたくなるのがシェスタである。
「板金姫団長が、なんとかしてくれるさ」
「板金姫?」
 疑問を口にしながら、腹の中ではとあることを決めるシェスタであった。


「あれが……物体?」
 シェスタは自警団の後を追って、鉱山入り口に来ていた。
 目の前には鎧を着込んだ、複数人の男女がいた。
 どうやら、隊長格は女らしく、薄茶色の髪を風になびかせている。
「やっぱりさ」
「おう」
「かなりまな板だよ」
「まな板だよな」
「まな板だよ、コレ」
「まな板だ、まな板」
 自警団員たちは物体を見ると、途端にやかましくなった。
 隊長格の女性がきっと睨みを効かせて振り返る。
「姫、どうかしました?」
「そのアダ名で呼ぶなといっているだろっ!」
 そういえば、あのおっちゃんが板金姫とか言ってたのを思い出す。
 なるほど、確かに見事な板金鎧を身につけていた。
 そして、板金が似合う体つきだった。
「あと、まな板って連呼するな!」
「でも、そうとしか見えんでしょう?」
 何を怒ってるのですか、と言いたげな口調で団員は諭す。
 そう、例の物体は、まな板のようにまっ平らな板だった。
 大きさは3メートル×1.5メートルといったところだろうか。
 色合いは黒く、金属のような光沢がある。
「くそぅ、まな板なんてたたっ斬ってやる!」
「あ、ちょっと」
 部下が止めるのも聞かず、板金姫は剣を振りかぶって突撃する。
 しかたないと、団員たちも続こうとした、そのとき。
「へあ?」
 前を行っていた板金姫が足を止める。
 まな板からまっすぐに白い光が発せられたのだ。
 危機一髪、板金姫が避けた跡には穴が穿たれていた。
「魔法ですなぁ。危ない危ない」
「てことは、あいつぁ……歪虚ってわけかい」
 団員たちも足を止め、後ずさる。
 ハンターなら相手になるだろうが、自警団たちには分が悪い。
「板金姫も落ち着け」
「~~~っ」
 真っ赤になって怒り有頂天な姫を落ち着かせ、自警団は撤退を選ぶ。
 シェスタもそれに合わせて、町へと戻る。

 町へと戻ったシェスタはハンターへの依頼役を買って出るのだった。


「板金姫がいきり立ってる……」
「どうするよ」
「自分でも一撃与えないとおさまらないぜ、あれ」
 シェスタがハンターオフィスへ向かっている間、自警団は戦慄していた。
 鍛錬場にこもる一人の女性がいるからだ。
 板金姫ことミシェルである。
 鍛錬用の板を並べては、それに何度も何度も斬り掛かっていた。
「彼女の溜飲もついでに下げてもらおうか」
「お前たちがやれっていわれそうだけどな」
「ははははは」
 のんきな声をあげる自警団の末路をこのときは知る由もなかった。

リプレイ本文


 遠方に見えるモノリスを眺め、セレン・コウヅキ(ka0153)はいう。
「確かに……まな板、ですね……」
「まな板っていうなぁぁ!」
 その言葉に、ちらりと見られたアルビルダ=ティーチ(ka0026)が過敏に反応した。
 本物のまな板を手にしていたセレンは、ふと見比べてアルビルダへ告げる。
「……大丈夫です。アルの方が柔らかそうですし、72でかっていると思います……ので」
 謎の数字を口にして、謎の擁護を展開する。
「どうしたの、ある? あの黒い板が気になるの?」
 アルビルダの様子に、椿原 葵(ka2566)が小首を傾げる。
 何がかはわからないが、まな板仲間であるはずの葵はあっけからんとしていた。
 これでは、アルビルダだけがいきり立っているように見える。
「な、何でもない。敵! 敵のこと!」
 知らない訊かない聞こえないと自身に行きかして、歪虚を睨む。
「あー、まな板だな。菊姫」
「まな板……? 敵のことですわね」
「まな板だな、菊姫」
 視線をモノリスから前田 菊姫(ka4056)へ移して、長命 泉(ka4100)は言葉を重ねる。
 一拍の間を置いて、菊姫が聞く。
「泉姉様……何を見て仰っているのか。伺ってもよろしいでしょうか?」
「ま、何がまな板って、雑魔がまな板何だけどな」
「そうですよね」
 すぱっと答える泉をじっと菊姫が見る。
 すったもんだある面々の後ろでは、板金姫ミシェルが北条・真奈美(ka4064)に抱きつかれていた。
「ええい、いい加減に離せ!」
 敵前で抱きつかれていては、身動きが取れない。
 ミシェルに跳ね返されると、
「いやん」とばかりに胸を揺らす。
「……マナ姉、それは露骨すぎ。ごめんなさいね」
 そういって前かがみになるのは、北条・佳奈美(ka4065)。
 頭を下げているのだが、同時に谷間が強調される。
「くっ!」
「くっ!」
 間近で見ていたミシェルだけでなく、遠巻きに見ていたアルビルダも反応した。
 そもそも、この姉妹。出会いからして、板金姫は青筋を立てていた。

「あら、姫。見事なプレートアーマーですわね」
「姫はよしてくれ。ミシェルだ」
 自警団の拠点で、ハンターたちはミシェルへ案内を頼みに来ていた。
 無論、一緒についてきてもらう予定である。
「このアーマーは街の自慢だから」と語るミシェルへ忍び寄る影。
「本当、すごい硬ーい」と真奈美が後ろから抱きつく。
 二つの膨らみが、背中で押しつぶされる感触がした。
「……マナ姉、それは露骨すぎ」
 たゆんと胸を揺らしながら、佳奈美がいう。
「ごめんなさい。私は北条佳奈美と申します」
 礼儀正しきお辞儀のときも、胸は揺れる。
 自警団どものテンションが上り、ミシェルと一部ハンターの怒りボルテージが上昇した。

 そんな姉妹の精神攻撃に耐えつつ、ミシェルはハンターを案内したのだった。
「すごーくまったいらなのです」
 モノリスを眺め、蜜羽(ka4585)が、トドメとばかりに声を上げる。
 子供の無邪気さは時として刃よりも鋭い。
 だが、アルビルダたちはそんな刃に屈指はしない。
「貴女の気持ちは、痛いほどよく分かる」
 いざ、とミシェルが脚を踏み出すのに合わせてアルビルダが声をかける。
「だからこそ、危なくなったら私達に任せて。ま、貴女に傷ひとつ付けさせないけどね」
「ま、何はともあれ。まな板なんぞとっとと倒してしまおうぜ。なあ、菊姫?」
「なんで私を見ながらいうのですか。それと、あれはモノリス、モノリスです」
「ミツハも頑張るのです!」
 いささか剣呑な空気の中、蜜羽だけが癒やしだった。


「お怪我、しませんよーに、なのですー」
 戦いへ赴く前に、蜜羽がミシェルを光で覆い守りを固める。
 準備万全とばかりに、ミシェルが駆け出すのに合わせ、葵や菊姫も踏み出す。
 地を蹴れば胸躍る真奈美、佳奈美が続く。
「今は敵に集中っ」
 言い聞かせるようにアルビルダが、視線をモノリスへ集中させる。
 その後ろから狙いをつけるのは、泉とセレンだ。
「強度はどうか」
 前衛の隙間を縫うように、セレンがアサルトライフルを向ける。
 マテリアルを込め、はじき出された弾丸はモノリスの角をわずかに削る。
 同時に、跳ねて地面をえぐっていた。
「跳弾あり、か。まな板にしておくには、頑丈ですね」
「まな板は頑丈らしいぞ。手が痺れないよう、気をつけろ、菊姫」
 泉も遠方から弓を引き絞る。こちらはモノリスの正面へと向かう。
 カッと音をたてて矢が落ちる。わずかに欠けたぐらいだろうか。
「本当に頑丈だな」
 もう一度、矢を継ごうとして挙動に気づく。
「光っ」
「くるぞ!」
 アルビルダの声に、モノリスへ向かっていたものたちが散開する。
 モノリスは、その中で佳奈美に狙いをつけていた。
「まな板だから、私を狙うのかしら?」
 白い光線を華麗な動きで避ける。胸も揺れる。
「胸が邪魔で避けられないと思ったのかしらねぇ♪」
 真奈美の発言に、板金姫が吠えた。
 加速して、一気にモノリスへ肉薄する。
「気持ちはわかるが、置いていくなよ」
 アルビルダが後を追いながら、的を絞る。
 武器を変えたセレンの弓をモノリスがわずかな動きで躱す。
 そこを狙い、角を崩すようにアルビルダの弾丸がモノリスを穿つ。
「心は熱く、頭は冷たく。頭に血が上ってると思ったら大間違いよ」
 獲物を狙う精霊の力を瞳に宿し、銃口を向ける。
 葵が合わせて手裏剣を投擲するが、硬いモノリスは刃を弾く。
「これは、かたいまな板ねぇ」
 苦笑しながら、葵は短剣を抜く。
 機会を伺いながら、モノリスへとにじり寄る。
「あーもうみんなでまな板まな板と……あれはモノリス、モノリスよ」
 薙刀を振るい、モノリスの角を狙う。
 すーっとしたモノリスの動きに、刃は空を切る。
「生意気ですわね」
 次は当てると距離を撮り直す。
 注視している間に、再び光線が走った。
「おっと、来るぞ」
 ミシェルをアルビルダの声が制す。
 目の前を光が過ぎ去っていく。
 連続して発せられた光は真奈美と葵にも襲いかかっていた。
「これぐらいなら。当たらないよ」
「まな板だから嫉妬しているのかしらねぇ」
 葵は脚部に集中させたマテリアルの力を用いて、真奈美は精霊の力を借りて回避する。
 そのまま真奈美は肉薄し、モノリスへ拳を叩き込む。
 だが、奇しくも独特な動きで間合いを見誤る。
「あん、避けちゃダメ」
 外しても、胸を揺らすのは忘れない。
 同じく胸を揺らしながら、放った佳奈美の剣は角へと刺さる。
「……固いわね」
 得物を引くと同時に、剣から斧へと形状を変える。
 これが、彼女の持つ武器の特質だ。
「動かないで、ください」
 移動をしつつセレンが告げる。
 奇妙な動きを縫い止めるように、敵前へと矢を放つ。
 合わせて泉が的を絞るが、こちらも動きを縫い止めるだけだ。
「角から崩す!」
 動きが止まったのにあわせ、葵が突撃する。
 手に持った短剣を穂先とし、全身で槍のごとくぶつかりにかかる。
 的確に角を狙って、崩しにかかる。
「前田家の薙刀術、とくと味わいやがれですわ!」
 逆側から菊姫も踏み込み、薙刀を振るう。
 ガッという鈍い音と共に、痺れが柄を伝わってくる。
「まな板、固いよな」
「泉姉様。視線を、モノリス、に戻してください」
 冷静に菊姫は、泉へと言葉を送る。
 内心では、いっそホントにまな板サイズまで切り刻んでやりたい程だったりする。
 静かな闘志を刃に向けて、もう一太刀加える。
「菊姫、角狙いは効いてるみたいだぜ」
「ならば……っと」
 集中して狙おうとしたところで、モノリスが体を揺らした。
「はわわわ、団長さま、あぶないのですー」
「あぶなぁい」
 ミシェルへ向かった所を、真奈美が庇う。
 マシュマロのような胸がミシェルを包み込む。
「助かったけど、釈然としない……」
「今、ヒールをかけますのですー」
 ミシェルと真奈美へ、蜜羽がすかさず回復の光を浴びせる。
 後方支援に奔走する蜜羽。
 今は、おべんきょーのときなのですーとできることを精一杯頑張るだけだ。
「戦ってるみなさまは、なんだか生き生きしているのですー」
 いきいきというより、いか……闘志に満ちていた。
 アルビルダは無言で、角を狙う。集中しているものの目をしていた。
「撃ち崩すぞ、ミシェル」
「えぇ、わかっています。アル」
 いつの間にか、何か通じ合ったようだ。
「アル、閃光っ」
 後方からは、セレンが声をかける。
 再び放たれた閃光は、放たれる直前に葵の攻撃で逸れていった。
 次第に、砕ける欠片が大きくなっているように感じられる。
「まな板って言うより、絶壁だねえ。つっるつるでスベスベしててぇっ」
 桃色を思わせる声色で、真奈美がさらに拳を合わせる。
「あん、かったぁい。しびれちゃうぅ」
 拳を下げるときにも、ふるんと胸が揺れる。
 姉の様子に、佳奈美が斧を叩きつけながら冗談めかしく告げる。
「……マナ姉、潰されたいならそっちに倒してあげましょうか? それともその残念な頭ぶつける?」
「あぁん、カナちゃんひどぉい」
 真奈美は唇を尖らせる。
「あたしはただ、潰されたらどんな感じかなぁって」
「倒れたらあぶないのですー! 気をつけてくださいです―!」
 思わず、蜜羽が叫んでいた。
「蜜羽を心配させちゃダメよ」
「はぁい」
 だがしかし、ミシェルなんぞはやりとりの間に揺れた乳の回数を数えるほどに、本当に倒してやろうかと思えてくる。
 きっと、ハンターの中にはそこまで思うものはいない……たぶん、きっと。
「危ない危ない」
 駆け上ろってみようかと、葵が脚をかけかけて止まる。
 角の方から、少しずつ薄くヒビが入っているのが見えたのだ。
「……斧で一気に打ち倒すわよ」
 佳奈美は斧の刃を叩き込む。先ほどよりも、深く刳く、モノリスへと刃が食い込む。
「アル、ミッツ―!」
「うん、ルーナ。わかってるよ」
 セレンもモノリスの変化に気づいたらしい。
 逃げ出さないよう、回りこむようにして矢を放つ。
「このモノリスも、いよいよ終わりってことね」
 菊姫に倣ってアルビルダもモノリスと呼ぶ。
 ヒビが次第に大きくなり、角が動く度に自然と崩れる。
「ふっ」
 崩壊一歩手前のモノリスへと、菊姫は渾身の力を込めて薙刀を突き入れる。
 片側の角は、感触からしてもろくなっていた。
「カナちゃん、いっくよぉ」
「……えぇ、マナ姉」
 真奈美が拳を叩き込み、立ちかわり佳奈美が斧を振るう。
 爆乳姉妹の攻撃は、モノリスへ物理的に深刻なダメージを与えていた。
 そして、一部の者へと凶悪なダメージを与えていた。主に、精神に。
「楔は打ち込んだぜ!」
 実は描写をほとんどしていないが、何がとは言わないもののデカイ泉が叫ぶ。
 彼女の放ったマテリアルを込めた矢が、弾かれることなくモノリスへと刺さった。
「これなら」とセレンがライフルへと持ち替えて、引き金を引く。
「ミシェル、最後は貴女が決めなさい!」
 船長アルビルダの命令に、自警団長ミシェルが頷く。
 アルビルダの弾丸が、セレンの攻撃に続いて浴びせられる。
 ヒビは中央へと達し、泉が射た矢からも広がり始める。

 崩壊。
 
 その瞬間に、ミシェルが一閃を加える。
 モノリスが粉々に砕け散る。
 あれほど固かったまな板は跡形もなく風に流されていった。


「怪我はどこもありませんですかー?」
 戦いが終わり、蜜羽は忙しそうにハンターたちの間を駆け巡っていた。
「皆さま、お疲れ様なのですー」
「ありがとう」
 菊姫は礼を述べて、次へ向かう蜜羽を見送る。
 その隣に、泉がやってきて背中を叩いた。
「まな板はどんなに切れ味が良い包丁にも耐えるくらいの鉄壁さが要求されるが」
 唐突に語りだす。
「こいつもまな板にしか見えないくらいだったから、固かったようだな」
「何の話でしょうか」
「……ま、固くないまな板なんて意味をなさないしな。菊姫」
「泉姉様、あとでお話があります」
 泉の返事を待たずに菊姫は、歩き出す。
 ほんの少し、ほんの少しだけ、まだ成長期の子が羨ましくも思うのだ。
 ほんのすこしだけ、ね。

「この後、お茶でもどうかしら」
「いいわね」
 戦闘中に意気投合したアルビルダとミシェルのもとに、セレンと葵が合流する。
 セレンは、少しタイミングを図ると、
「大丈夫です。胸の大きさだけが女性としての戦力の決定的差ではありませんから」
 フォローになっていないフォローをしていた。
「何の話?」と葵は一人瞬きしていた。
「そうよね」とアルビルダが口にしようとした時、迎えに来た自警団員から歓声が上がった。
 真奈美の色目使いに、テンションが上ったのである。
「ふふぅ、カナちゃぁん♪ あの人達、誘っちゃう~?」
「……マナ姉ったら」
 とはいっても、さすがはくさっても自警団。
 普段の鉱山勤務もあってか、肉付きのいい連中ばかりである。
「……にしてもあの連中、結構たくましそうよね」
 佳奈美も少し、乗り気である。
「後でちょっとお誘いをかけるのも悪くはないかしらね?」
 あの姉にして、この妹あり。
 誘惑の気配を感じて、自警団員どもはテンションが上がりきっていた。
 ちなみに、板金姫とアルビルダの方へは一人足りとも視線を送っていない。
「お、お茶とかつれていこうかなー」と無理してミシェルは言ってみるが、無視されていた。
「お茶の前にすることができたわね」
「えぇ」
 アルビルダの言葉に、ミシェルが同意する。
 ゆらりと自警団員たちへと向かっていく背中を、何も言えずにセシルは見送る。
「疲れたら、甘いモノなのです」
「蜜羽さん、ありがと」と気にかけてくれた蜜羽から葵は金平糖を受け取る。
 セシルの心配そうな顔に、蜜羽はおずおずとチョコレートを差し出してきた。
「……えっとえっと、チョコ食べて、元気出すのです―?」
「ありがとうございます」
 チョコを口にしながら、
「色合いが違えば板チョコだったね」
 と、葵はのほほんと蜜羽と話すのだった。

 その後、自警団員がどうなったのか。
 もはや、語る必要はないのである。

依頼結果

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MVP一覧

  • 忍者ガール
    椿原 葵ka2566
  • 能力者
    北条・真奈美ka4064

重体一覧

参加者一覧

  • 渇望の瞳
    アルビルダ=ティーチ(ka0026
    人間(蒼)|17才|女性|霊闘士
  • 蒼の意志
    セレン・コウヅキ(ka0153
    人間(蒼)|20才|女性|猟撃士
  • 忍者ガール
    椿原 葵(ka2566
    人間(蒼)|18才|女性|疾影士

  • 前田 菊姫(ka4056
    人間(蒼)|23才|女性|闘狩人
  • 能力者
    北条・真奈美(ka4064
    人間(蒼)|21才|女性|霊闘士
  • 艶色夜顔
    北条・佳奈美(ka4065
    人間(蒼)|21才|女性|疾影士

  • 長命 泉(ka4100
    人間(蒼)|15才|女性|猟撃士
  • 白猫の縁
    蜜羽(ka4585
    人間(蒼)|10才|女性|聖導士

サポート一覧

マテリアルリンク参加者一覧

依頼相談掲示板
アイコン まな板という名の相談卓
セレン・コウヅキ(ka0153
人間(リアルブルー)|20才|女性|猟撃士(イェーガー)
最終発言
2015/04/14 09:36:37
アイコン 依頼前の挨拶スレッド
ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2015/04/11 00:58:18