竜の威を借る蜥蜴

マスター:蒼かなた

シナリオ形態
ショート
難易度
普通
オプション
参加費
1,000
参加制限
-
参加人数
4~8人
サポート
0~0人
マテリアルリンク
報酬
普通
相談期間
5日
締切
2015/05/18 19:00
完成日
2015/05/21 18:58

みんなの思い出

思い出設定されたOMC商品がありません。

オープニング

●村の伝説
 昔々、あるところに強暴な竜がいました。
 竜はいつも暴れて手がつけられません。
 来る日も来る日も村に現れては人々を襲い、食料を奪ってやりたい放題。
 都から来たという戦士達が戦いを挑みましたが全く歯が立ちません。
 鋭い爪に鎧は切り裂かれ、硬い皮膚に魔法は弾かれ、灼熱の息で灰にされてしまいました。
 しかし、ある日竜は突然その姿を見せなくなりました。
 誰かが倒したのか、それともどこか遠くへ移動したのか。真相は分かりません。
 ただ人々は恐れています。またあの竜が現れることを。

 2人の少年が森を歩いている。手には釣竿とバケツを提げている。
「……って話を爺ちゃんに聞かされてさー」
「ああ、それ俺も父ちゃんから聞いた。家よりもでっかい竜なんだろ?」
 それは昔から伝わる御伽噺。いや、それほど長くも無いからただの言い伝えと言うべきか。
 一体どれくらい前からある話なのかは分からないが、今では対して怖がられることもなく寝物語にもならない。
「もし本当にいるなら見てみたいよな」
「ああ、その竜を退治できたら俺達もヒーローになれるかもな」
 笑いあう少年達はそのまま森を抜けて川へとやってきた。
 今日もどちらが多く釣れるか競争だ。そんな話をしながら何時もの釣りポイントへと向かう。
「ん、何だろこれ?」
 そこで1人の少年が気づいた。川の岸辺のぬかるんだ場所に足跡があったのだ。
 尖った5本の爪痕、爬虫類のものにしても大きさが普通じゃない。少年達の足の数倍はある。
「も、もしかしてこれって……あの昔話の竜なんじゃ」
「まさかそんな。あれって何百年も前の話なんだろう?」
 怯える少年に、もう1人の少年は強がりを言う。
 その時がさりと少し遠くの茂みが揺れた。びくりと肩を跳ねさせた少年達はそーっとそちらを窺う。
 茂みから顔を出したのは赤褐色のごつごつした皮膚、ギョロリとした目、口には大量の牙がノコギリのように並んでいる。
「ひっ!?」
「馬鹿、声を出すな!」
 恐ろしい捕食者の目が少年達を捉えた。

●ハンターオフィス
「皆さん、お集まり頂きありがとうございます」
 リゼリオにあるハンターオフィスの一室にハンター達が招集された。
 オフィスの職員が端末を操作し全員の正面にホログラムウィンドウを表示させる。
「今回の依頼はとある村の近くで目撃された脅威の排除です」
 オフィス職員が説明して行く中でウィンドウに次々に情報が表示されていく。
 事件が発生したのはリゼリオから数十キロ離れた村。釣りに出かけた少年2人が目撃者だ。
 村の近くを流れる川で足跡を発見。そしてその直後に対象と遭遇し一目散に逃げ出したとのこと。
 その後村の大人達が周辺を捜索したがその姿は発見されなかった。残っていたのは大きな足跡だけだ。
 足跡の形と大きさからみるに対象は爬虫類、または竜に属するものだと推測される。
「竜である可能性はかなり低いですが、足跡だけではなんとも言えません」
 正真正銘の竜よりも数の多い亜竜という種も存在するが、何れにせよ人里の近くで目撃されるようなものではない。
 その村では伝説の竜が舞い戻ったのだと噂しているが、そもそもその噂自体の真偽のほども確かではない。
「村人達に被害が出る前に対象を発見し、その排除をお願いします」

リプレイ本文

●伝説の竜を探して
 季節は5月。2~3ヶ月前とは打って変わって森には草葉が生い茂っている。
 がさりと茂みを掻き分けて黒髪の少女――いや、少女に見えるような顔立ちの少年が顔をだした。
「よし、竜はいないよ。進もう」
 時音 ざくろ(ka1250)は辺りに何も動くものがないことを確認して後ろに控えている仲間達に声をかける。
「目指すは竜の水飲み場と言われる滝だね。道のり的にはもうすぐかな?」
「ええ、水の音も微かですが聞こえますし道も合っているようです」
 濃い青の帽子を被りなおしたクドリャフカ(ka4594)が村の人から預かった地図と睨めっこをする。
 その横で耳を澄ますアルマ・アニムス(ka4901)は聞こえてくる水の落ちる音に道のりが正しかったことを確信した。
「ふふふっ、ドラゴンか。今度こそ、三度目の正直って奴だよねっ」
 ここにいる4人の中で一番元気がよいのはフレアティラミス(ka0011)だった。滝に近づくにつれて隠し切れない喜びからか笑みがこぼれている。
 どうやら彼女はこれまで2度ほど竜に会えると期待し、そして挫折してきたらしい。今度こそはとかなり張り切っているようだ。
「村の人の話だとその牙は大岩を噛み砕き、爪は何本もの大木でも薙ぎ倒したらしいよ」
 村人から伝承について話を聞いていたクドリャフカはそう語る。もしかしたら脚色されているかもしれないが、少なくとも噛み付いたり爪を振るってくる敵だってことは予想が出来る。
「もしそれが本当で、今回現れたのがその竜だったとしたら強敵だね。うぅんっ、ロマンだなぁ!」
 ざくろはその話を聞いてにこりと笑みを見せながら語る。相手が強いことでさえ恐れずロマンと言えるその胆力は冒険家と名乗るのには十分だろう。
「見えてきましたよ。滝です」
 そうこうしているうちにハンター達は目的地の滝に辿り着く。
 枝葉を避けながら木々を抜けたその先に、十数メートルの高さから轟々と水が流れ落ちる滝が見えた。
「むむっ、竜の姿は見えないね」
 フレアティラミスが額に手を当てながら周囲を見渡すが、報告にあった何メートルもある巨体は見当たらない。
 ハンター達は警戒しながら茂みから出て滝の周辺を探り始める。周辺の林の中や滝壺の裏、一応水の中まで確認してみたがそれらしい姿は見当たらなかった。
「ここは外れのようですね」
「そうみたいだね。どうやら匂いも残ってないみたいだし」
 ざくろはペットのドーベルマンの頭を撫でる。水辺の近く、それも滝壺で常に水しぶきが上がってるここでは犬の鼻でも痕跡を見つけることは出来なかったようだ。
「おーい、皆。ちょっとこっちに!」
 声のしたほうを見ると、少し離れた岩場の影から今の声の主であるクドリャフカのものであろう手がひらひらと振られている。
 皆がそこに集まると、クドリャフカは岩場の間に出来た水溜りの中を指す。そこには一部分であるが大きな爬虫類のものらしい指と爪先の跡が残されていた。
「竜かどうかは分からないけど、大きな何かは確かにいるみたいだよ」
 さらに下流に向かう川辺周辺を探ってみれば、所々に枝葉が落ちている場所や何かを引きずったような跡も残っていた。
「よしっ、この跡を追えばいよいよドラゴンとご対面できそうだねっ」
 ハンター達は滝から続く痕跡を追ってまた森の中に入っていく。その向かう先には地図によると遥か昔に使われなくなった廃墟があるはずだった。

 一方、もう1つのハンター達の班は竜が寝床としていたという伝承の残る洞窟の前までやってきた。
「洞窟の先で待つ竜。まさに伝説と言われるに相応しいシチュエーションだな」
 両腕を組み暗がりの洞窟の先を覗くフルフェイスの男、ユルゲンス・クリューガー(ka2335)はそんな感想を零す。
「でもでも、竜とは伝説の生き物なのですよね? 本当にいるのですかね」
 ユルゲンスと同じくシャルア・レイセンファード(ka4359)も目を細めて暗闇を覗く。少なくともここからでは中に何がいるかどうかは分からない。
「まっ、正体が何にせよやることは同じだしね。がんばろー」
 間延びした声でフィーサ(ka4602)がそう言葉にする。その顔の大半は前髪で隠れており表情は全く読めないが、何とか見える口元はへらりと笑っているのか軽く緩んでいた。
「明りの準備が出来た。行こう」
 火を点したランタンを片手に持ったヒースクリフ(ka1686)が仲間達を促す。連絡要因としてフィーサが入り口に残り、他の3人はゆっくりと洞窟の中へと入っていった。
 洞窟の中は意外と涼しく、そしてかなり適当に作られたのかあちこちがでこぼことしていた。足を引っ掛けないようにして慎重に進むこと10メートルほど。洞窟内の空気が突然ぬめりとしたものに変わり、肌にべたべたと張り付いてくるような不快感を覚える。
「やはり何かいるようだな」
 異常があるということは何かがいるということ。ユルゲンスは槍の矛先を暗闇の向こうへと構える。
「……来るぞ!」
 それを逸早く察したのはヒースクリフだった。カンテラの光源により照らされた洞窟内。その光りが届かぬ闇の奥で金色を思わせる光が一瞬見えた。
 闇の中から突然現れたソレは音もなく疾走しハンター達に突撃してくる。視界に映るのは上下均等に並ぶのこぎりのような刃の歯。大口を開けたソレが食らいついてくる。
 先頭にいたユルゲンスは槍を咄嗟に縦に構える。槍の長さはソレの上顎と下顎の高さを超えておりこれならば噛みつけない。
「ぬおぉ!」
 だが受け止めた瞬間に重装備のユルゲンスの足が地面から離れる。そしてそのまま押し込まれユルゲンスの体が後方に向けて弾かれた。
 ソレはまだ闇の中にいて姿が見えない。そこですかさずシャルアが闇の中へと片手を向けて唱える。
「灯火よ、照らして!」
 洞窟の天井付近に小さな炎が生まれる。それは周囲の闇を払うには十分な力を持っていた。
 闇の衣を剥がれたソレが姿を現す。赤褐色のざらざらとした肌、並ぶ鋭利な刃の歯、後ろ足二本で立ち、前足は短いが鋭い爪が見て取れる。
「ワニ……ではないか。だが竜にも見えない」
 強いて言うならば恐竜だろうか。リアルブルーの人間であれば図鑑などで似た姿の生き物をみたことがあるかもしれない。
 ソレ――ドラゴンモドキは口を大きく開けると目の前の小さな動物達に向けて大声で咆えた。
『グオオォォォ!!』
「この狭さじゃ不味いな。皆、洞窟を出るんだ!」
 起き上がったユルゲンスの指示で皆後ろに振り返り洞窟内を駆け出す。ドラゴンモドキは折角目の前に現れた獲物を逃す気はないらしく地面を後ろ爪で掻き削りながらその後ろ姿を追う。
 幸いドラゴンモドキは体が大きい所為で洞窟内では全速力を出せないらしい。ハンター達は追いつかれることなく出口まで辿り着く。
「あーあー、こちらB班。一匹遭遇したよー」
 洞窟の前で待っていたフィーサは通信機に向けてそう報告する。そしてもう片方の手で腰に差していたダガーを抜いた。
「因みに敵はドラゴンじゃなかったみたいー。残念だったねー。どうぞー」
 そして向こうからの返事は待たずに通信機から手を放し、洞窟から飛び出てきたドラゴンモドキに飛び掛った。
『グオッ!?』
 想定していなかったもう1人からの襲撃にドラゴンモドキは反応できず右足にダガーを突き立てられる。硬い鱗がそれを阻んだが刃の半分まで差し込まれたその傷口からは黒い体液が溢れた。
「先ほどは遅れをとったが今度はそうはいかん。私の実力をとくと味わって貰おう」
 洞窟を出て踵を返したユルゲンスが槍を正面に構え、柄を脇に挟み固定する。そしてマテリアルで強化した体で大地を蹴る。
 赤黒い穂先の刃から黒いマテリアルが零れ、流星のような軌跡を残しながらユルゲンスの突撃がドラゴンモドキの脇腹に命中した。 ドラゴンモドキが痛みに咆え体をでたらめに捻り暴れる。槍を突き刺していたユルゲンスも一緒に右へ左へと振り回されるが、放り出されまいと槍をしっかり掴みさらに傷口を抉っていく。
「うーん、ここまで暴れられると近づけないねー」
 フィーサは振り回される長い尾を屈んで避ける。その巨体の暴れっぷりは狙って攻撃されなくても当たれば弾き飛ばされそうで下手に近づけない。
「それなら私が……」
 その状況を見据えながら距離を置いていたシャルアが紋様の刻まれたナイフを構えて詠唱を始める。
「炎と光、連なり貫く――行くのです!」
 シャルアの周囲に展開された魔法陣。そこから生み出された光と炎の矢、計4本がシャルアがナイフを振るうと同時に射出される。
 2本の光の矢はドラゴンモドキの胴体に突き刺さり、1本の炎の矢がその顔にぶつかり炸裂する。
『グオアッ!!』
 だがドラゴンモドキはそれでも怯まずに寧ろ攻撃してきたシャルアに狙いを定めて飛び掛った。
「きゃあっ!?」
 シャルアは咄嗟に振るわれた爪を避けるが、巨体の突撃までは避けられず跳ね飛ばされ地面に倒れる。
「シャルア、大丈夫か? 己、大人しくしろっ!」
 ユルゲンスはドラゴンモドキに背に登った上で槍を引き抜き、そしてまたその背に槍を突き降ろす。
 それでもドラゴンモドキは暴れるのを止めない。それどころか背に乗るユルゲンスに噛み付こうと首をもたげる。
「たかが蜥蜴の癖に、梃子摺らせるな」
 そこでヒースクリフが腕を振るう。すると空気を切り裂き銀色の鞭がドラゴンモドキの両顎を縛り付けた。
 口を開けられずにドラゴンモドキは首を大きく振る。ヒースクリフはそれをギリギリのところで押さえつけ、その大顎を封じ込める。
「オーケー。それじゃあ最後はお任せあれだー」
 動きの鈍ったドラゴンモドキにフィーサが再度接近する。ダガーを両手で握り、狙うのは鱗がなく柔らかいその喉元。
 ドラゴンモドキの前足の爪を掻い潜り、フィーサは氷のように透明な刃を突き立て、そして抉る。
「これで君が本物のドラゴンだったら私達も英雄っぽいのにねー」
 フィーサはそう一言告げてからダガーでドラゴンモドキの首を掻き切った。

●ドラゴンなんていなかった
『……残念だったねー。どうぞー』
 通信機から間延びした少女の声が聞こえる。
「ええ、そうみたいですね」
 淡々とした、いや何かを堪えているのか震えた声でフレアティラミスが返事を返す。
 通信機を持つ手も僅かに震えているが、その表情に怯えはなく、表現するならば噴火する寸前の火山のようだった。
「こちらでも見つけました。この、偽ドラゴンっ! どーぞー!」
 ありったけの思いを籠めてフレアティラミスが通信機に言葉を叩きつける。生憎相手側は既に聞いていないが。
 滝から痕跡を追ってきたハンター達は話に聞いていた廃墟へとやってきていた。殆ど崩れた石作りの家や塀のある場所。その廃墟の中心で狩った獲物であろう何かの肉の塊を頬張っていたのだ。どうみても竜には見えない蜥蜴のような何かが。
「ワニでもトカゲでもなく、恐竜のほうだったみたいだね。一応は竜なのかな?」
「嫌っ、こんなのが竜なんてわたしはみとめないんだからっ!」
 クドリャフカの言葉をばっさりと切り捨ててフレアティラミスは愛用の刀を抜く。
 ドラゴンモドキのほうも招かれざる客に気づいたのか餌を貪るのを止めて戦闘体勢に入っていた。
「では援護します。存分にどうぞ」
 アルマから受け渡されたマテリアルがフレアティラミスに吸い込まれその身体能力を向上させる。
『グルル、オォ!』
 そこでハンター達が動くより先にドラゴンモドキが大口を開け迫ってきた。
「ざくろに任せて!」
 それに対してざくろが大剣を構えてそれを受け止める。足場の岩が音を立てて割れた、だがざくろはそれに構わず大剣を下へと振るって威力を逃がし、その場を飛び退る。
 ドラゴンモドキは顔から地面に突っ込み石畳を砕く。だがすぐに顔を上げてギロリとハンター達を睨む。
「私が足を狙う。追撃はお願いね」
 ざくろの稼いだ時間で距離を取ったクドリャフカはドラゴンモドキの側面に回りこみ、構えたライフルの引き金を引いた。銃身から吐き出された死を招く弾丸はドラゴンモドキの鱗を容易く砕く。
 しかしドラゴンモドキのタフさではそれくらいでは動きは鈍らない。追撃に来たハンター達に向けて尾を振り回し弾き飛ばす。
 クドリャフカとアルマによる銃撃、そこからフレアティラミスとざくろが接近を試みるがドラゴンモドキは中々隙を見せず近接戦闘を阻む。
「この、偽者の癖に小賢しいよっ」
 フレアティラミスが地面に転がってからすぐに起き上がる。尾に弾かれるのは既に3度目だ。
「こうなったらあの尻尾を止めるしかないかも」
 ざくろがぽつりとそんなことを言った。1人では無理かもしれない。だが2人なら或いは……。
「やるしかないわね」
 廃墟に響く銃撃音。それと共に大剣と刀を持つ二人が走る。
 ドラゴンモドキはまた同じく体を大きく振るい、尻尾での攻撃を試みる。
「そろそろ倒れなよ」
 クドリャフカが放った弾丸がドラゴンモドキの後ろ足の爪に当たりそこを砕いた。地面を掴む鍵爪を1つ失くし、ドラゴンモドキの体勢が僅かに崩れる。
「ここっ!」
「てぇい!」
 2人が息を合わせてドラゴンモドキの尾を受け止める。地面を僅かに削るが、弾き飛ばされずその勢いを殺した。
 ドラゴンモドキの動きが止まる。そこは待ちに待ったチャンスだ。先に動いたのはざくろの方だった。靴からマテリアルを噴出しざくろの体がドラゴンモドキの頭上まで飛び上がる。
「マテリアルと大地の女神の名においてざくろが命じる、剣よ今一度元の姿に……超・重・斬!」
 詠唱と共に大量のマテリアルが大剣に流れ込み、それは擬似的な質量へと変換され3mを超える巨大剣へと姿を変える。
 振り下ろされる刃。だがそれを正面から見据えたドラゴンモドキは咄嗟に身を捩りそれを避けようとする。
『グギャオオオッ!?』
 巨大剣は右前足から腹部までを切り裂いた。明らかな致命傷に近い。だがまだドラゴンモドキは死んではいない。
「偽者は――」
 そこでフレアティラミスが飛び上がりその首筋に刀を突き刺した。それだけでは終わらず、刃を下向きにした上でドラゴンモドキの体を足場にし思いっきり蹴る。
「――お呼びじゃないんです!」
 首筋の鱗を砕きながら刀の刃は喉元まで到達し、そのまま刀は振り抜かれる。
『……オォ』
 首の皮一枚だけで繋がっているドラゴンモドキの頭は小さな悲鳴をあげ、そのまま廃墟の壁を崩しながら倒れこんだ。
「退治完了、ですね」
 丁度銃の弾倉を交換し終えたアルマがその場を締めるようにして呟いた。

依頼結果

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MVP一覧

  • ドラゴンモドキスレイヤー
    フレアティラミスka0011
  • 雪下の向日葵
    フィーサka4602

重体一覧

参加者一覧

  • ドラゴンモドキスレイヤー
    フレアティラミス(ka0011
    人間(紅)|15才|女性|闘狩人
  • 神秘を掴む冒険家
    時音 ざくろ(ka1250
    人間(蒼)|18才|男性|機導師
  • 絆の雷撃
    ヒースクリフ(ka1686
    人間(蒼)|20才|男性|機導師
  • ケンプファー
    ユルゲンス・クリューガー(ka2335
    人間(紅)|40才|男性|闘狩人
  • 想い伝う花を手に
    シャルア・レイセンファード(ka4359
    人間(紅)|18才|女性|魔術師
  • 遥か遠きプレアデス
    クドリャフカ(ka4594
    人間(蒼)|17才|女性|猟撃士
  • 雪下の向日葵
    フィーサ(ka4602
    人間(蒼)|17才|女性|疾影士
  • フリーデリーケの旦那様
    アルマ・A・エインズワース(ka4901
    エルフ|26才|男性|機導師

サポート一覧

マテリアルリンク参加者一覧

依頼相談掲示板
アイコン 相談卓
フレアティラミス(ka0011
人間(クリムゾンウェスト)|15才|女性|闘狩人(エンフォーサー)
最終発言
2015/05/18 09:31:45
アイコン 依頼前の挨拶スレッド
ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2015/05/14 17:01:09