ゲスト
(ka0000)
過去と未来とバイバイ故郷
マスター:練子やきも

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加制限
- -
- 参加人数
- 4~10人
- サポート
- 0~0人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 多め
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2015/05/24 09:00
- 完成日
- 2015/06/01 01:08
みんなの思い出
思い出設定されたOMC商品がありません。
オープニング
とある小さな村の中、村長の家にて。
腰まである黄色く長い髪をポニーテールにまとめた少女エルミィが、なにやら深刻そうな表情をしながら、白く長い髭を生やし、深い皺の刻まれた顔の老村長と話していた。
「ねえ村長、私、気になる事があるの」
「どうしたんだね? エルミィ」
「村に来て宿に泊まってる旅人の人ね? ほとんどは旅人じゃなくてハンターさんだったの」
「……う……うむ……」
何故か口ごもる村長。エルミィが絵本や小説などでハンターに憧れている事を知り、とある事情もあって、村にはハンターは居ない、という事にして騙くらか……教え込んでいた。
「ハンターさんは街にしか居ないって、村長達に教えられたの、ずっと信じてたの」
「……うむ……」
信じ込む方もどうなのかといった感じの話ではあるが、神妙な顔で話すエルミィの前で、嫌な予感をひしひしと感じながら少女の話に耳を傾ける老人。
「あとね? 私ね? ずっと錬金術やってたのにね? 何を作ってもお酒しかできないの」
たらり、と老人の額から汗が流れる。
「村長にもらった錬金術の本、お酒の作り方しか載ってないの」
何故気付かないのか、といった感じの問題ではあるが、むしろそんな信じ込み易い性格だからこそ、そんな感じに丸め込まれていたのかも知れない。
実際問題として、本人が酒を造るつもりでやっていない、というある意味斬新なアイディアで造られるエルミィの酒は、村長の元の思惑以上に、村の名物の一つとして村を支えていたりもした。
「……」
「村長のばかー! 私もう村を出る!」
支えていたりもしたが……まぁ気付いてしまったものは仕方ないというか。
「ま、待てエルミィ、お前にはリックという婚約者も居るではないか!」
ダラダラと汗を流しながら、追い詰められた村長は、エルミィより10歳以上年上の自分の孫の事を口に出す。……出してしまった。
「ずっと嫌だって言い続けてたのに村長が勝手に決めただけじゃない! 絶対に嫌よ!」
ついに爆発し、村長の家から走り出るエルミィ。……元々、エルミィが村を出たがり始めた決定的な原因がそれで、騙くらかして押し通せるだろうとタカをくくった村長のゴリ押しによる失策だったのだ。
村長の家を飛び出したエルミィはその足で、村の宿で休んでいた……つい先日まではただの旅人だとばかり思っていたハンター達に、直接依頼を持ち込む事となった。
●依頼と依頼
『私の引っ越しの荷物の運搬と、街までの護衛をお願いしたいんです』
「お酒は向こうで売っちゃうから持っていくとして、あとは……」
引き受けたハンター達と共に、持っていく荷物を見繕うエルミィ。結局、馬車に積んだ荷物のほとんどが酒樽だったりもするのだが、そんな中、あちらへこちらへと忙しなく走り回っているエルミィの死角になる場所から手招きする影があった。
「ハンターさん……申し訳ないのですが、あの子が何とか村に戻って来るよう、旅の間に説得して頂く事はできんでしょうか……? あの子には婚約者も居り、できる事なら今回の出立はただの観光で済ませて、村に帰って来させたいのですじゃ……」
神妙な様子で、骨張った手で弱々しげにハンター達の手を握り、か細い声で頼み込む老人。……その瞳には涙さえ見える。
別口の依頼料という事なのだろう、各人にそっと手渡された袋には貨幣が入っていた。
「村長! 私が雇ったハンターさんに変な事吹き込んでないでしょうね!」
「いやいや、エルミィをよろしくとお願いしておっただけじゃよ!?」
エルミィの声に、曲がって……いや、曲げていた背筋をシャキンと伸ばし、やたら綺麗なフォームのストライド走法で慌てて走って逃げて行きながら、チラッと後ろを振り返った老人は、走って追い掛けるエルミィを見て飛び上がり、彼女を上回る、老人とはとても思えない速度で走り去る。
村はなんとも平和だった。
腰まである黄色く長い髪をポニーテールにまとめた少女エルミィが、なにやら深刻そうな表情をしながら、白く長い髭を生やし、深い皺の刻まれた顔の老村長と話していた。
「ねえ村長、私、気になる事があるの」
「どうしたんだね? エルミィ」
「村に来て宿に泊まってる旅人の人ね? ほとんどは旅人じゃなくてハンターさんだったの」
「……う……うむ……」
何故か口ごもる村長。エルミィが絵本や小説などでハンターに憧れている事を知り、とある事情もあって、村にはハンターは居ない、という事にして騙くらか……教え込んでいた。
「ハンターさんは街にしか居ないって、村長達に教えられたの、ずっと信じてたの」
「……うむ……」
信じ込む方もどうなのかといった感じの話ではあるが、神妙な顔で話すエルミィの前で、嫌な予感をひしひしと感じながら少女の話に耳を傾ける老人。
「あとね? 私ね? ずっと錬金術やってたのにね? 何を作ってもお酒しかできないの」
たらり、と老人の額から汗が流れる。
「村長にもらった錬金術の本、お酒の作り方しか載ってないの」
何故気付かないのか、といった感じの問題ではあるが、むしろそんな信じ込み易い性格だからこそ、そんな感じに丸め込まれていたのかも知れない。
実際問題として、本人が酒を造るつもりでやっていない、というある意味斬新なアイディアで造られるエルミィの酒は、村長の元の思惑以上に、村の名物の一つとして村を支えていたりもした。
「……」
「村長のばかー! 私もう村を出る!」
支えていたりもしたが……まぁ気付いてしまったものは仕方ないというか。
「ま、待てエルミィ、お前にはリックという婚約者も居るではないか!」
ダラダラと汗を流しながら、追い詰められた村長は、エルミィより10歳以上年上の自分の孫の事を口に出す。……出してしまった。
「ずっと嫌だって言い続けてたのに村長が勝手に決めただけじゃない! 絶対に嫌よ!」
ついに爆発し、村長の家から走り出るエルミィ。……元々、エルミィが村を出たがり始めた決定的な原因がそれで、騙くらかして押し通せるだろうとタカをくくった村長のゴリ押しによる失策だったのだ。
村長の家を飛び出したエルミィはその足で、村の宿で休んでいた……つい先日まではただの旅人だとばかり思っていたハンター達に、直接依頼を持ち込む事となった。
●依頼と依頼
『私の引っ越しの荷物の運搬と、街までの護衛をお願いしたいんです』
「お酒は向こうで売っちゃうから持っていくとして、あとは……」
引き受けたハンター達と共に、持っていく荷物を見繕うエルミィ。結局、馬車に積んだ荷物のほとんどが酒樽だったりもするのだが、そんな中、あちらへこちらへと忙しなく走り回っているエルミィの死角になる場所から手招きする影があった。
「ハンターさん……申し訳ないのですが、あの子が何とか村に戻って来るよう、旅の間に説得して頂く事はできんでしょうか……? あの子には婚約者も居り、できる事なら今回の出立はただの観光で済ませて、村に帰って来させたいのですじゃ……」
神妙な様子で、骨張った手で弱々しげにハンター達の手を握り、か細い声で頼み込む老人。……その瞳には涙さえ見える。
別口の依頼料という事なのだろう、各人にそっと手渡された袋には貨幣が入っていた。
「村長! 私が雇ったハンターさんに変な事吹き込んでないでしょうね!」
「いやいや、エルミィをよろしくとお願いしておっただけじゃよ!?」
エルミィの声に、曲がって……いや、曲げていた背筋をシャキンと伸ばし、やたら綺麗なフォームのストライド走法で慌てて走って逃げて行きながら、チラッと後ろを振り返った老人は、走って追い掛けるエルミィを見て飛び上がり、彼女を上回る、老人とはとても思えない速度で走り去る。
村はなんとも平和だった。
リプレイ本文
「ん〜、温泉に入りながらお酒飲みたいなーって事は良く言ってた気がします」
オルドレイル(ka0621)から村長の事について尋ねられ、村長を追って走り出した足を止め、少し首をひねって考えながら答えるエルミィ。
(……かなりの私欲混じりだな……)
村長を1発殴っておくべきかと考えたオルドレイルだったが、そのやり取りの間に既に村長は見えない位置まで逃げ去っていた。
「同情するぜ……」
エルミィの肩をポンと叩き、溜息を吐くヒュムネ・ミュンスター(ka4288)。彼女的にはエルミィを村に帰らせるつもりは完全に無かったりする。
「あたしもエルミィに賛成だよ。流れの自由人ジプシーとしても、反対する理由がない」
ビシュタ・ベリー(ka4446)にとって、あちこちの国を流れ流れたジプシーの先祖達の事を思えば、……流石にクリムゾンウエストまで流れて来たのは流れ過ぎかも知れないが、外の世界を見たいという想い、応援こそすれ反対などない。
「そうだね、いいじゃないか、旅立ち。世界を見て回るのはきっと良い経験になるよ」
ぐるぐる眼鏡をキラリと光らせながら南條 真水(ka2377)が同意し
「わたしもね、田舎から出てきたけどそれなりに頑張ってるし」
だからエルミィにも頑張って欲しい、そんな想いもあるファティマ・シュミット(ka0298)。
「他人に敷かれた道より自分の道を歩きたいって気持ちはわかるね」
ナタナエル(ka3884)もなんとなく、自分の過去と重ねて、エルミィの気持ちをサポートしたい気分になっていた。
「ははー、色々大変だったみたいだ……ね……」
エルミィに話しかけ……ようとして思わず目を逸らして吃る水流崎トミヲ(ka4852)。
(うんうん、貞操は大事だよ、魔術師的に)
心の中で呟き、視線を逸らした先に居た仲間の女性達を見て……空を見上げる。……空は今日も青かった。
食料や飲み水等の必要になりそうな物資を準備していた岩井崎 旭(ka0234)が、ふと思い付いたようにエルミィの近くに歩み寄り
「そうそう、この金、村長から渡されたんだが、あんたに渡しとくよ」
迷惑料だとでも思って受け取っとけ、と言う旭に、首を振るエルミィ。
「やっぱりそういう事だったんですね〜。……でもそれを私が受け取っちゃうと、帰って来なきゃいけない理由になっちゃいそうで……。帰る時は、自分の考えで帰りたいんです」
そうか、と仕方なく金をしまう旭。
「まあ、今帰ると格好がつかないし、気が向いた時にでも一度顔を見せてやれよ」
エルミィが嘘に気付いた理由に恐らく自分も関わっていた気がするレイオス・アクアウォーカー(ka1990)は、エルミィに軽く笑い掛けながら、自分の故郷に想いを馳せていた。自身に故郷へのこだわりは無いが、帰れるあてもないリアルブルー人達よりは良い事だ、と思う。
……あのエルミィの酒が飲めなくなるのも惜しいし。
●香りは風に乗って
「ねね、お酒、作るの得意なんですよね? 味見していい? ……だいじょうぶ、ちょっとだけ、ちょっとだけ!」
なにが大丈夫なのかはともかく、ファティマに頼まれてエルミィも少し嬉しそうに
「じゃあ……お酒飲んじゃうとたぶん馬車酔いしそうですから、こっちの熟成が進んでないやつを」
チラッと真水の方を見るエルミィ。歩いて疲れる事と馬車酔いを天秤に掛けて馬車に乗る事を決断した真水だったが……。馬車の隅っこで下を向いている所を見ると、どっちにしてもダメージは大きいようだ。
「みなさんもいかがですか? けっこう冷えてますよ〜」
元々振る舞うつもりだったようで、取り分けて冷やしておいたらしいジュースを各自に手渡すエルミィ。
「ノンアルコールか、何の味なんだ?」
「グレープソーダ味ですよ〜」
嬉しそうに尋ねるレイオスに答えるエルミィ。以前見た紫と緑のスライムの事を思い出して一瞬止まったレイオスだったが……そのジュースは何ともグレープソーダだった。
「ところでエルミィ、君は今後どうしたいのかな?」
ジュースを飲みながら、エルミィに話し掛けるナタナエル。
「今後……ですか……。今はハンターになる事しか考えてないです!」
良い笑顔で迷いなく答えるエルミィ。……これは明らかに何も考えてなさそうだ。
「そ、そっか。まぁ、これから考えれば良い……かな」
曖昧に微笑むナタナエル。
「ハンターになるならベルセルクなんてどうだい? 動物や精霊との親和性があるなら良いんだけど」
ビシュタのオススメは霊闘士のようだ。
「動物……ウサギとか好きです!」
なんとなく、開いた手を頭の上につけてウサギの耳にしてみるエルミィ。
「ああ、ベルセルクは良いぜ! 襲撃でもあったらベルセルクの魅力きっちり見せてやるからな!」
自分の愛馬に乗って前を進んでいた旭も、自分のクラスであるベルセルクを勧める。
「わたしのおすすめはアルケミストかな。機導術楽しいよ〜」
こちらでは機導師を勧めるファティマ。
「爆弾とかミサイルとか作れるようになりますか!?」
「う……それはちょっと……」
目をキラキラさせて質問して来るエルミィに、思わず目を逸らすファティマ。どうやらエルミィの目標は無駄に高いようだ。
「とりあえずは一通りの運動神経見てからじゃねーかな? エルミィ、ちょっとそこの木まで走ってみてくれないか?」
「あ、はい!」
先ずは運動神経を見てから、と考えたヒュムネの言葉に素直に従い、馬車から降りて走り出すエルミィ。
「……微妙……」
足の早さはそれなりレベルだが、やはり身体能力はただの少女の域を超えてはいないようだ。
「まぁ覚醒すれば能力はどうにでもなるが、俺様も後衛クラスの方が良いと思うぜ……。機導師とか良いんじゃねーか?」
「そうだな、隠れたりするのは向いてなさそうだし、魔術師や機導師みたく、派手な攻撃をする方が向いてるかもな」
結論が出たヒュムネに、レイオスが同意する。
「うー……なんじょうさんは、迷ってるのなら直感に頼れば良いと思うよー」
馬車の隅っこで唸る真水。直感にもその人の思考が無意識に影響する、という考えなのだが、馬車酔いで力尽きているようにしか見えなかったり。
「そうだな、彼女がこれから紡ぐ物語は彼女が作っていく物だ」
オルドレイルは、エルミィが自分で決めるべきだろうと考えていた。
「……だが、一つ言わせて貰うなら、射撃に特化したクラスはエルミィには合わないだろうな」
押し付けるのは良くないが、射手に必要な冷静さと臆病さは決定的に欠けていると思った。
そしてトミヲは……話に混ざろうとしては女性の横顔が目に入ってそのまま視線を逸らす、という連鎖に嵌っていた。とりあえず女性が固まって話している今は無理だな、と諦める。
(うーん、僕のDT魔力がティンティン来るね……襲撃があるとすればこの辺かな……)
「あの辺かな?」
第六感の導きに従って放ったマジックアローが、木立の間を貫いて……響く悲鳴!
「おい、ゴブリンだ! 襲撃だ!」
黒い軍馬、シーザーに跨って馬車の前を、……たまに一本道なのに何故か曲がろうとしては誰かに修正されていた旭の視力が、トミヲが何気なく放ったマジックアローに貫かれたゴブリンの姿に気付く。気付いてみると、周りの森の中にもかなりの数が潜んでいるようだ。即座に反応し、自分の配置につくハンター達。
「んでもって、俺の見せ場って訳だ!!」
覚醒してミミズクの貌となった旭。その翼を大きく広げ、体内にマテリアルを満たし筋力を充填した旭は、不意打ちに失敗した事を悟って道の前方に走り出てきたゴブリンの群れに飛び込み、周りの樹ごと薙ぎ払った。
「エルミィ、酒瓶を投げるより良く見ておけよ。これがハンターの力の一端だ」
走り込んだ勢いのまま、旭の逆、右側の木立ちから走り出たゴブリンを雷撃刀で薙ぎ払うレイオス。
瞬時に6体が真っ二つになったゴブリン達は、しかし森の中からまだまだ出て来るようだ。
「相手が何であれ、君が狙われる事は避けたいんだ。だから、馬車の中で大人しく待っていてね」
「わかりました!」
返事だけはやたら良いエルミィに指示を出し、馬車の守りに付くナタナエル。その鞭が馬車の横の木立ちから現れたゴブリンを裂き、怯むゴブリン。
「次から次へと、キリがないな……」
すごい数で押し寄せるゴブリンを、仮面の下に隠したうんざりした表情で眺めるナタナエル。だが、馬車には決して触れさせない。そう、決めていた。
「南條さんはいま馬車酔いですごく気分が悪いんだ……さっさと諦めて帰って……ウプっ」
青白い顔から、もはやゾンビのような表情になっている真水が放った輝く光の三角形、
その頂点からそれぞれに放たれた光がゴブリンを貫く。
「あんまり動かないで、じぃーっと見てて下さい、わたしのこと」
エルミィに機導師の動きを見せるため、ファティマは、先ずは基本の機導砲でナタナエルの前で怯んでいたゴブリンに止めを刺す。エルミィに、ハンターには色々な戦い方がある事を教えておくつもりだった。
トミヲは、エルミィの護衛をしながら魔法に集中……できていなかった。
「そういえばエルミィちゃんはハンターになるんだったね?」
隣に女の子が居る状態で魔法に集中する事は諦めて、守りに徹する事にしたトミヲは、既に雑談モードに入っていた。まぁ確かに今ならとりあえず敵? は1人ではある。
「大精霊との契約は結構特別なモノだからねー。お任せも一つの手だよ。きっと君に合う奴を選んでくれるさ」
やはりエルミィから目は逸らしながら、風の刃を放ち、馬車に近付くゴブリンを仕留めるトミヲだった。
いっぽう、馬車の後方では、ゴブリンに囲まれたヒュムネが……暴れていた。
(守ってちゃ死ぬ! 死ぬ!! 死ぬ!!!)
「……だったら……てめぇらが死ねぇぇっ!」
さながら暴れ馬のように、ゴブリンを1匹ずつ全体重を込めた渾身の力で叩き潰していくヒュムネ。……とりあえず馬車の後方はあまり近付かない方が良さそうである。
「ヤバい感じがするね……。なんだかゴブリンが多過ぎないか?」
馬を落ち着かせながら周りを見回すビシュタ。
「ゴブリンの溜まり場はちゃんと壊したんだけどなぁ」
呟くエルミィだが、まぁ溜まり場を潰したからゴブリンが消えて無くなる訳でもなく。そして、これだけの数のゴブリンを前にしても全く気にする様子すらないあたり、エルミィのハンター達への信頼はどうやらかなりの物のようだ。
「構わんさ、こうして人を襲おうとするゴブリン共を生かしておく訳にもいかん」
薄く金色に輝きながら、雷切を振るうオルドレイル。その刀の千鳥の鳴き声にも似た刃音を響かせながら
(退屈などさせないでくれよ?)
オルドレイルもまた、ゴブリンの群れの中へと斬り込んで行った。
●戦い終わって
「エルミィさんは大丈夫?」
ゴブリンが一斉に逃げ出した事で戦闘が終わると、エルミィの無事を確認するナタナエル。どうやら彼女はハンター達の戦いぶりを見る事に夢中だったらしく、特に問題もなかったようで一安心だった。
「終わったのは終わったけど……南條さん的にはゴブリンよりも馬車の方が強敵だよ……」
……ぅーぁー……とか細い声で呟く真水。彼女の戦いはここからが本番だった。
「ゴブリンもこんだけ居たとなると、そりゃ適当に撃っても当たるよなあ」
思わず呟くヒュムネ。
時間にしてみればせいぜい1分程度の戦いの中で、数えるのも面倒な位の数のゴブリンを倒した一行は、やたらと興奮した様子でそれぞれのクラスについて質問して来るエルミィと共に街へと到着する事になった。
「ハンターでも店を営む者は居る、この酒で店を開くというのも良いかも知れんな」
「そうだな、せっかく覚えた酒造りも、副業でやっとけば生活に余裕もできるぜ」
「うん……あと、喧嘩別れは良くないから……村の人たちが困らないようにしてあげて欲しいな」
オルドレイルとレイオス、トミヲに言われて、少し考え、答えるエルミィ。
「そうですね〜、お酒飲んでもらうのも結構楽しかったりしますから、お酒作るのは続ける事にします。村の人はこっちに買いに来ればいいですし」
どうやら彼女も彼女なりに、色々考える事もあったらしい。
「ああ、んで、そのうち気が向いたら、一度くらい帰ってやっても良いんじゃねーか?」
気軽に告げる旭。だが実際、エルミィが居なくなったからといって村が消えて無くなる訳でもないし、気が向いたらまた帰る事にはなるのだろう。
「流れる方向なんて気分次第だしね」
先祖代々流れて来たビシュタとしても、流れる方向などその時次第、流れのままに、だ。
「うん、村長さんが何でわたし達に依頼をしたのか、考えてみてあげて欲しいな」
それがわかったら、あなたも多分、わたしと同じ半人前くらいにはなってるかも。と、微笑みかけるファティマ。
●そしてハンターオフィスへ
「さっそくですけど、ハンターオフィスに行ってきます!」
ピシッ! と敬礼とともにハンター達に告げるエルミィ。
「もうクラスは決めたのか?」
「はい!」
尋ねる声ににこやかな笑顔で頷いたエルミィ。後は1人で行きたい、と言う彼女の言葉に、宿を取りに行く者、入り口で見守る者、それぞれが行動する中、エルミィはオフィスの受付嬢の所へ向かう。
忙しそうに書類を書いていた受付嬢が、手を止めてエルミィに業務用スマイルを向けた。
「こんにちは、依頼の申請ですか?」
「わたし、ハンターになりに来ました!」
にこやかに宣言するエルミィに向けた受付嬢の笑顔が一瞬引き攣った。……その表情は明らかに
『忙しいんだから空気読めよ』
と如実に伝えていたが、それが通じるエルミィでもなく……。
「そうですか、なりたいクラスとかはお決まりですか?」
仕方なく、といった風に話を続ける受付嬢だが、チラチラと書きかけの書類を気にしているご様子。
「はい! 霊闘士と機導師と闘狩人と疾影士と魔術師になりたいです!」
「冷やかしなら帰って下さい」
ーーーー
「……という事だったんですぅ〜〜」
宿の食堂で早速持ってきたお酒を振る舞いながら、テーブルにペタンと突っ伏してグズるエルミィ。後日改めて来るように、という話で収まったらしい。
……どうやら、エルミィがハンターになるのはもう少し後になりそうだった。
オルドレイル(ka0621)から村長の事について尋ねられ、村長を追って走り出した足を止め、少し首をひねって考えながら答えるエルミィ。
(……かなりの私欲混じりだな……)
村長を1発殴っておくべきかと考えたオルドレイルだったが、そのやり取りの間に既に村長は見えない位置まで逃げ去っていた。
「同情するぜ……」
エルミィの肩をポンと叩き、溜息を吐くヒュムネ・ミュンスター(ka4288)。彼女的にはエルミィを村に帰らせるつもりは完全に無かったりする。
「あたしもエルミィに賛成だよ。流れの自由人ジプシーとしても、反対する理由がない」
ビシュタ・ベリー(ka4446)にとって、あちこちの国を流れ流れたジプシーの先祖達の事を思えば、……流石にクリムゾンウエストまで流れて来たのは流れ過ぎかも知れないが、外の世界を見たいという想い、応援こそすれ反対などない。
「そうだね、いいじゃないか、旅立ち。世界を見て回るのはきっと良い経験になるよ」
ぐるぐる眼鏡をキラリと光らせながら南條 真水(ka2377)が同意し
「わたしもね、田舎から出てきたけどそれなりに頑張ってるし」
だからエルミィにも頑張って欲しい、そんな想いもあるファティマ・シュミット(ka0298)。
「他人に敷かれた道より自分の道を歩きたいって気持ちはわかるね」
ナタナエル(ka3884)もなんとなく、自分の過去と重ねて、エルミィの気持ちをサポートしたい気分になっていた。
「ははー、色々大変だったみたいだ……ね……」
エルミィに話しかけ……ようとして思わず目を逸らして吃る水流崎トミヲ(ka4852)。
(うんうん、貞操は大事だよ、魔術師的に)
心の中で呟き、視線を逸らした先に居た仲間の女性達を見て……空を見上げる。……空は今日も青かった。
食料や飲み水等の必要になりそうな物資を準備していた岩井崎 旭(ka0234)が、ふと思い付いたようにエルミィの近くに歩み寄り
「そうそう、この金、村長から渡されたんだが、あんたに渡しとくよ」
迷惑料だとでも思って受け取っとけ、と言う旭に、首を振るエルミィ。
「やっぱりそういう事だったんですね〜。……でもそれを私が受け取っちゃうと、帰って来なきゃいけない理由になっちゃいそうで……。帰る時は、自分の考えで帰りたいんです」
そうか、と仕方なく金をしまう旭。
「まあ、今帰ると格好がつかないし、気が向いた時にでも一度顔を見せてやれよ」
エルミィが嘘に気付いた理由に恐らく自分も関わっていた気がするレイオス・アクアウォーカー(ka1990)は、エルミィに軽く笑い掛けながら、自分の故郷に想いを馳せていた。自身に故郷へのこだわりは無いが、帰れるあてもないリアルブルー人達よりは良い事だ、と思う。
……あのエルミィの酒が飲めなくなるのも惜しいし。
●香りは風に乗って
「ねね、お酒、作るの得意なんですよね? 味見していい? ……だいじょうぶ、ちょっとだけ、ちょっとだけ!」
なにが大丈夫なのかはともかく、ファティマに頼まれてエルミィも少し嬉しそうに
「じゃあ……お酒飲んじゃうとたぶん馬車酔いしそうですから、こっちの熟成が進んでないやつを」
チラッと真水の方を見るエルミィ。歩いて疲れる事と馬車酔いを天秤に掛けて馬車に乗る事を決断した真水だったが……。馬車の隅っこで下を向いている所を見ると、どっちにしてもダメージは大きいようだ。
「みなさんもいかがですか? けっこう冷えてますよ〜」
元々振る舞うつもりだったようで、取り分けて冷やしておいたらしいジュースを各自に手渡すエルミィ。
「ノンアルコールか、何の味なんだ?」
「グレープソーダ味ですよ〜」
嬉しそうに尋ねるレイオスに答えるエルミィ。以前見た紫と緑のスライムの事を思い出して一瞬止まったレイオスだったが……そのジュースは何ともグレープソーダだった。
「ところでエルミィ、君は今後どうしたいのかな?」
ジュースを飲みながら、エルミィに話し掛けるナタナエル。
「今後……ですか……。今はハンターになる事しか考えてないです!」
良い笑顔で迷いなく答えるエルミィ。……これは明らかに何も考えてなさそうだ。
「そ、そっか。まぁ、これから考えれば良い……かな」
曖昧に微笑むナタナエル。
「ハンターになるならベルセルクなんてどうだい? 動物や精霊との親和性があるなら良いんだけど」
ビシュタのオススメは霊闘士のようだ。
「動物……ウサギとか好きです!」
なんとなく、開いた手を頭の上につけてウサギの耳にしてみるエルミィ。
「ああ、ベルセルクは良いぜ! 襲撃でもあったらベルセルクの魅力きっちり見せてやるからな!」
自分の愛馬に乗って前を進んでいた旭も、自分のクラスであるベルセルクを勧める。
「わたしのおすすめはアルケミストかな。機導術楽しいよ〜」
こちらでは機導師を勧めるファティマ。
「爆弾とかミサイルとか作れるようになりますか!?」
「う……それはちょっと……」
目をキラキラさせて質問して来るエルミィに、思わず目を逸らすファティマ。どうやらエルミィの目標は無駄に高いようだ。
「とりあえずは一通りの運動神経見てからじゃねーかな? エルミィ、ちょっとそこの木まで走ってみてくれないか?」
「あ、はい!」
先ずは運動神経を見てから、と考えたヒュムネの言葉に素直に従い、馬車から降りて走り出すエルミィ。
「……微妙……」
足の早さはそれなりレベルだが、やはり身体能力はただの少女の域を超えてはいないようだ。
「まぁ覚醒すれば能力はどうにでもなるが、俺様も後衛クラスの方が良いと思うぜ……。機導師とか良いんじゃねーか?」
「そうだな、隠れたりするのは向いてなさそうだし、魔術師や機導師みたく、派手な攻撃をする方が向いてるかもな」
結論が出たヒュムネに、レイオスが同意する。
「うー……なんじょうさんは、迷ってるのなら直感に頼れば良いと思うよー」
馬車の隅っこで唸る真水。直感にもその人の思考が無意識に影響する、という考えなのだが、馬車酔いで力尽きているようにしか見えなかったり。
「そうだな、彼女がこれから紡ぐ物語は彼女が作っていく物だ」
オルドレイルは、エルミィが自分で決めるべきだろうと考えていた。
「……だが、一つ言わせて貰うなら、射撃に特化したクラスはエルミィには合わないだろうな」
押し付けるのは良くないが、射手に必要な冷静さと臆病さは決定的に欠けていると思った。
そしてトミヲは……話に混ざろうとしては女性の横顔が目に入ってそのまま視線を逸らす、という連鎖に嵌っていた。とりあえず女性が固まって話している今は無理だな、と諦める。
(うーん、僕のDT魔力がティンティン来るね……襲撃があるとすればこの辺かな……)
「あの辺かな?」
第六感の導きに従って放ったマジックアローが、木立の間を貫いて……響く悲鳴!
「おい、ゴブリンだ! 襲撃だ!」
黒い軍馬、シーザーに跨って馬車の前を、……たまに一本道なのに何故か曲がろうとしては誰かに修正されていた旭の視力が、トミヲが何気なく放ったマジックアローに貫かれたゴブリンの姿に気付く。気付いてみると、周りの森の中にもかなりの数が潜んでいるようだ。即座に反応し、自分の配置につくハンター達。
「んでもって、俺の見せ場って訳だ!!」
覚醒してミミズクの貌となった旭。その翼を大きく広げ、体内にマテリアルを満たし筋力を充填した旭は、不意打ちに失敗した事を悟って道の前方に走り出てきたゴブリンの群れに飛び込み、周りの樹ごと薙ぎ払った。
「エルミィ、酒瓶を投げるより良く見ておけよ。これがハンターの力の一端だ」
走り込んだ勢いのまま、旭の逆、右側の木立ちから走り出たゴブリンを雷撃刀で薙ぎ払うレイオス。
瞬時に6体が真っ二つになったゴブリン達は、しかし森の中からまだまだ出て来るようだ。
「相手が何であれ、君が狙われる事は避けたいんだ。だから、馬車の中で大人しく待っていてね」
「わかりました!」
返事だけはやたら良いエルミィに指示を出し、馬車の守りに付くナタナエル。その鞭が馬車の横の木立ちから現れたゴブリンを裂き、怯むゴブリン。
「次から次へと、キリがないな……」
すごい数で押し寄せるゴブリンを、仮面の下に隠したうんざりした表情で眺めるナタナエル。だが、馬車には決して触れさせない。そう、決めていた。
「南條さんはいま馬車酔いですごく気分が悪いんだ……さっさと諦めて帰って……ウプっ」
青白い顔から、もはやゾンビのような表情になっている真水が放った輝く光の三角形、
その頂点からそれぞれに放たれた光がゴブリンを貫く。
「あんまり動かないで、じぃーっと見てて下さい、わたしのこと」
エルミィに機導師の動きを見せるため、ファティマは、先ずは基本の機導砲でナタナエルの前で怯んでいたゴブリンに止めを刺す。エルミィに、ハンターには色々な戦い方がある事を教えておくつもりだった。
トミヲは、エルミィの護衛をしながら魔法に集中……できていなかった。
「そういえばエルミィちゃんはハンターになるんだったね?」
隣に女の子が居る状態で魔法に集中する事は諦めて、守りに徹する事にしたトミヲは、既に雑談モードに入っていた。まぁ確かに今ならとりあえず敵? は1人ではある。
「大精霊との契約は結構特別なモノだからねー。お任せも一つの手だよ。きっと君に合う奴を選んでくれるさ」
やはりエルミィから目は逸らしながら、風の刃を放ち、馬車に近付くゴブリンを仕留めるトミヲだった。
いっぽう、馬車の後方では、ゴブリンに囲まれたヒュムネが……暴れていた。
(守ってちゃ死ぬ! 死ぬ!! 死ぬ!!!)
「……だったら……てめぇらが死ねぇぇっ!」
さながら暴れ馬のように、ゴブリンを1匹ずつ全体重を込めた渾身の力で叩き潰していくヒュムネ。……とりあえず馬車の後方はあまり近付かない方が良さそうである。
「ヤバい感じがするね……。なんだかゴブリンが多過ぎないか?」
馬を落ち着かせながら周りを見回すビシュタ。
「ゴブリンの溜まり場はちゃんと壊したんだけどなぁ」
呟くエルミィだが、まぁ溜まり場を潰したからゴブリンが消えて無くなる訳でもなく。そして、これだけの数のゴブリンを前にしても全く気にする様子すらないあたり、エルミィのハンター達への信頼はどうやらかなりの物のようだ。
「構わんさ、こうして人を襲おうとするゴブリン共を生かしておく訳にもいかん」
薄く金色に輝きながら、雷切を振るうオルドレイル。その刀の千鳥の鳴き声にも似た刃音を響かせながら
(退屈などさせないでくれよ?)
オルドレイルもまた、ゴブリンの群れの中へと斬り込んで行った。
●戦い終わって
「エルミィさんは大丈夫?」
ゴブリンが一斉に逃げ出した事で戦闘が終わると、エルミィの無事を確認するナタナエル。どうやら彼女はハンター達の戦いぶりを見る事に夢中だったらしく、特に問題もなかったようで一安心だった。
「終わったのは終わったけど……南條さん的にはゴブリンよりも馬車の方が強敵だよ……」
……ぅーぁー……とか細い声で呟く真水。彼女の戦いはここからが本番だった。
「ゴブリンもこんだけ居たとなると、そりゃ適当に撃っても当たるよなあ」
思わず呟くヒュムネ。
時間にしてみればせいぜい1分程度の戦いの中で、数えるのも面倒な位の数のゴブリンを倒した一行は、やたらと興奮した様子でそれぞれのクラスについて質問して来るエルミィと共に街へと到着する事になった。
「ハンターでも店を営む者は居る、この酒で店を開くというのも良いかも知れんな」
「そうだな、せっかく覚えた酒造りも、副業でやっとけば生活に余裕もできるぜ」
「うん……あと、喧嘩別れは良くないから……村の人たちが困らないようにしてあげて欲しいな」
オルドレイルとレイオス、トミヲに言われて、少し考え、答えるエルミィ。
「そうですね〜、お酒飲んでもらうのも結構楽しかったりしますから、お酒作るのは続ける事にします。村の人はこっちに買いに来ればいいですし」
どうやら彼女も彼女なりに、色々考える事もあったらしい。
「ああ、んで、そのうち気が向いたら、一度くらい帰ってやっても良いんじゃねーか?」
気軽に告げる旭。だが実際、エルミィが居なくなったからといって村が消えて無くなる訳でもないし、気が向いたらまた帰る事にはなるのだろう。
「流れる方向なんて気分次第だしね」
先祖代々流れて来たビシュタとしても、流れる方向などその時次第、流れのままに、だ。
「うん、村長さんが何でわたし達に依頼をしたのか、考えてみてあげて欲しいな」
それがわかったら、あなたも多分、わたしと同じ半人前くらいにはなってるかも。と、微笑みかけるファティマ。
●そしてハンターオフィスへ
「さっそくですけど、ハンターオフィスに行ってきます!」
ピシッ! と敬礼とともにハンター達に告げるエルミィ。
「もうクラスは決めたのか?」
「はい!」
尋ねる声ににこやかな笑顔で頷いたエルミィ。後は1人で行きたい、と言う彼女の言葉に、宿を取りに行く者、入り口で見守る者、それぞれが行動する中、エルミィはオフィスの受付嬢の所へ向かう。
忙しそうに書類を書いていた受付嬢が、手を止めてエルミィに業務用スマイルを向けた。
「こんにちは、依頼の申請ですか?」
「わたし、ハンターになりに来ました!」
にこやかに宣言するエルミィに向けた受付嬢の笑顔が一瞬引き攣った。……その表情は明らかに
『忙しいんだから空気読めよ』
と如実に伝えていたが、それが通じるエルミィでもなく……。
「そうですか、なりたいクラスとかはお決まりですか?」
仕方なく、といった風に話を続ける受付嬢だが、チラチラと書きかけの書類を気にしているご様子。
「はい! 霊闘士と機導師と闘狩人と疾影士と魔術師になりたいです!」
「冷やかしなら帰って下さい」
ーーーー
「……という事だったんですぅ〜〜」
宿の食堂で早速持ってきたお酒を振る舞いながら、テーブルにペタンと突っ伏してグズるエルミィ。後日改めて来るように、という話で収まったらしい。
……どうやら、エルミィがハンターになるのはもう少し後になりそうだった。
依頼結果
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相談卓 ヒュムネ・ミュンスター(ka4288) 人間(リアルブルー)|13才|女性|闘狩人(エンフォーサー) |
最終発言 2015/05/24 07:35:42 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/05/22 08:31:54 |